今出川新棟 (仮称) の 外観パース (寒梅館からの眺望) 烏丸新棟(仮称)の 外観パース
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京 都 市 と 同 志 社 大 学 が 、京 都 市 産 業 技 術 研 究 所 繊 維 技 術 セ ン タ ー 跡 地( 以 下 、「 跡 地 」) の 売 買 契 約 を 締 結 し た こ と に つ き 、 10 月 14日 、京 都 市 役 所 に て 門 川 大 作 京 都 市 長と 八 田 英 二 学 長 に よ る 共 同 記 者 会 見 が 行 わ れ ま し た 。こ の 会 見 で は 跡 地 の 本 学 へ の 譲 渡 と 、跡 地 の 利 用 計 画 を 含 め た 本 学 の キ ャ ン パ ス 整 備 事 業 に つ い て 説 明 が な さ れ ま し た 。 ま ず 、門 川 市 長 か ら 、「 大 学 の ま ち 、学 生 の ま ち 」京 都 と し て 大 学 の 教 育 環 境 の 整 備 を 支 援 し て い く 方 針 の も と で 、跡 地 を 本 学 に 譲 渡 する 決 定 が 行 われ た 旨 の 説 明 が あ り ま し た 。八田 学 長 か ら は 、京 都 市 民 に 対 し て 跡 地 譲 渡 に つ い て の 謝 意 が 述 べ ら れ 、跡 地 を「 烏 丸 キ ャ ン パ ス 」と 命 名 し た こ と が 報 告 さ れ まし た 。ま た 、烏 丸 キ ャ ン パ ス と 今 秋 岩 倉 校 地 に 移 転 し た 同 志 社 中 学 校 用 地 を 活 用 す る こ と で 、神 、文 、社 会 、法 、 経 済 、商 、政 策 の 7学 部 の 全 学 年 が 今 出 川 校 地 で 学 ぶ 体 制 を 2 0 1 3 年 4月 に 実 現 す る と の 構 想 が 披 露 さ れ ま し た 。 さ ら に 、烏 丸 キ ャ ン パ ス は 、大 学 院 総 合 政 策 科 学 研 究 科 と グ ロ ー バ ル ・ ス タ デ ィ ー ズ 研 究 科 、 2 0 1 1 年 度 に 開 設 す る 国 際 教 育 イ ン ス テ ィ テ ュ ー ト(英 語 に よ る 授 業 科 目 の 履 修 の み で 学 士 学 位 が 取 得 で き る コ ー ス )、2 0 1 3 年 4月 に 開 設 予 定 の 国 際 地 域 文 化 学 部( 仮 称 )の 拠 点 と し 、 「 国 際 主 義 」と い う 本 学 の 教 育 理念 を 象 徴 す る キ ャ ン パ ス と し て い く こ と が 紹 介 さ れ ま し た 。 最 後 に 、八 田 学 長 が 今 後 も 京 都 市 と タ ッ グ を 組 ん で「 大 学 の ま ち 、学 生 の ま ち 」京 都 の 発 展 を進 め た い と の 決 意 表 明 を 行 い 、門 川 市 長 が 学生 の 活気 で 賑 わ っ て い た か つ て の 今 出 川 界 隈 が 再 現 さ れ る こ と へ の 期 待 を 述 べ 、両 者 が 烏 丸 キ ャ ン パ ス に 新 築 予 定 の 建 物 の 外 観 イ メ ー ジ を バ ッ ク に 握 手 を し て 会 見 は 終 了 し ま し た 。 会 見 で 八田 学 長 か ら 説 明 の あ っ た キ ャ ン パ ス 整 備 事 業 の 詳細 に つ い て は 、特 設 の W E Bサ イ ト を ご 参 照 く だ さ い( htt p:/ / w w w .do sh is ha .ac .jp /g ra nd de sig n/ )。 ※ 昨 年 11月 に 跡 地 の キ ャ ン パ ス 名 称 を 、在 学 生 、卒 業 生 及 び 教 職 員 を 対 象 に 公 募 し 、1 2 2 人 か ら 1 5 5 件 の 応 募 を い た だ き ま し た 。多 数 の ご 応 募 あ り が と う ご ざ い ま し た 。大 学 内 の 選 考 会 議 に お け る 審 査 の 結 果 、「 烏 丸 キ ャ ン パ ス 」 と 命 名 い た し ま し た 。 ( 企 画 課 )新
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9月 18日 か ら 10月 21日 ま で 、六 本 木 ア カ デ ミ ー ヒ ル ズ 49階 ロ ビ ー に お い て 、創立 1 3 5 周 年 記 念 展 示 企 画 展「 維 新 の 志 ~ 精 神 的 な 近 代 化 に 捧 げ た 新 島 襄 の 志 ~ 」を 開 催 し 、多 数 の 方 々 に ご 観 覧 い た だ い た 。 こ の 展 示 企 画 展 で は 、勝 海 舟 、板 垣 退 助 、伊 藤 博 文 、 井 上 馨 、木 戸 孝 允 と い っ た 全 国 レ ベ ル の 知 名 度 を 誇 る 「 明 治 維 新 の 立 役 者 」と 創 立 者 新 島 襄 の つ な が り を 切 り 口 に 、新 島 の 熱 い 志 に 触 れ て い た だ く 貴 重 な 品 々 を 展 示 し た 。 新 島 は 、幕 末 の 志 士 や 元 勲 た ち と 同 様 に 憂 国 の 情 を 抱 き 、欧 米 列 強 に 比 肩 す る ※C A M P
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日 本 の 形 成 を 目 指 し た 。「 明 治 維 新 の 立 役 者 」と 交 流 の あ っ た 新 島 は 、し ば し ば 官 職 に 就 く こ と を 勧 め ら れ た 。し か し 、新 島 は む し ろ 民 間 に あ っ て 、欧 米 文 明 を 受 け 取 る 日 本 人 の 心 の 器 を 、近 代 化 す る 日 本 に ふ さ わ し い も の と す る 精 神 の 改 革 に 生 涯 を 捧 げ た 。そ し て 、新 島 は こ の 改 革 を 外 面 的 、制 度 的 な 近 代 化 に 対 し て 、「 第 二 の 維 新 」と 位 置 づ け て い る 。 新 島 が 、日 本 の 近 代 化 の リ ー ダ ー と な る 人 物 の 育 成 を 目 指 し 、キ リ ス ト 教 を 徳 育 の 基 本 と し て 同 志 社 を 設 立 し た 意 義 を 、こ の 展 示 企 画 展 を 通 じ て 、広 く 皆 様 に 紹 介 す る 良 い 機 会 と な っ た 。 ( 法 人 事 務 室 ) 9月 4日 、第 62回 全 日 本 大 学 準 硬式 野 球 選 手 権 大 会 の 決 勝 戦 が あ じ さ い ス タ ジ ア ム 北 神 戸 で 行 わ れ 、準 硬 式 野 球 部 は 日 本 一 を か け て 法 政 大 学 と 対 戦 し た 。 序 盤 に 先 制 を 許 す 苦 し い 展 開 で あ っ た が 、中 盤 に 集 中 打 で 逆 転 。そ の 後 は 投 手 陣 が 相 手 の 反 撃 を 封 じ 、 6-4で 見 事 な 勝 利 を 飾 っ た 。こ の 大 会 で 引 退 を 迎 え る 4年 次 生 の 最 後 に ふ さ わ し い 、実 に 14年 ぶ り 5 度 目 の 栄 光 に 、 選 手 た ち は 喜 び を 爆 発 さ せ て い た 。 写 真 提 供 : 同 志 社 ス ポ ー ツ ア ト ム 編 集 局 ( ス ポ ー ツ 支 援 課 ) で 美 容 師 免 許 を 持 ち 、大 学 卒 業 後 の 進 路 と し て 美 容 で の 起 業 を 考 え て い た 三 田 さ ん 。大 学 院 に進 学 し て 数 ヶ 月 後 、出 町 枡 形 商 店 街 の 祭 り に ネイ ル ア ー ト の 出 店 を 出 し た こ と が 、大 き な 転 機 と な っ た 。「 周 囲 が 客 足 を 心 配 す る 中 、最 大 で 50分 待 ち に な る ほ ど の 大 盛 況 。そ の 待 ち 時 間 に 笑 顔 で 話 す 年 配 の ご 夫 婦 を 見 て 、『 美 容 術 は 本 人 だ け で な く 周 囲 も 笑 顔 に で き る 』と 感 じ ま し た 」。 翌 年 に は 本 学 江 湖 館 でネ イ ル の 講 座 を 開 催 。そ の 成 功 を 再 度 の 商 店 街 で の 出 店 に つ な げ 、一 連 の 成 果 を 修 士 論 文 に ま と め る な ど 精 力 的 に 活 動 を 続 け た 。 2 0 0 9年 の 後 期 課 程 へ の 進 学 と ほ ぼ 同 時 に 、『 美 容 術 で 女 性 と ま ち を 元 気 に す る 』を コ ン セ プ ト に「 H app y B ea uty Pr oje ct 」を 起 業 。京 都 の 活 性 化 も 視 野 に 入 れ 、古 い 町 家 を 自 力 で 改 装 し た「 京 町 家 さ い り ん 館 室 町 二 条 」を 拠 点 に 据 え た 。 現 在 は 、美 容 を 柱 に が ん 患 者 の サ ポ ー ト に 主 眼 を 置 い た 事 業 を 展 開 。「 き ょ う と 元 気 な 地 域 づ く り 応 援 フ ァ ン ド 」「 社 会 起 業 塾 イ ニ シ ア テ ィ ブ 」な ど の 事 業 に も 採 択 さ れ 、活 動 へ の 認 知 ・ 評 価 や メ デ ィ ア の 注 目 は 高 ま り 続 けて い る 。「 女 性 の方 か ら た く さ ん の お 問 い 合 わ せ を い た だ き 、年 齢 や 環 境 を 問 わ ず 美 容 の 役 割 を 感 じ ま す 。 社 会 の 仕 組 み そ の も の を 変 え 、病 気 や 障 害 の あ る 方 々 が 笑 顔で 暮 ら せ るよ う に し た い 。そ れ が 私 の 目 標 で す 」と 語 る 三 田 さ ん の 笑 顔 は 、充 実 感 に 満 ち 溢 れ て い た 。 ( 広 報 課 ) 本 学 体 育 会 山 岳 部 が 今 夏 派 遣 した 「 同 志 社 大 学 西 北 ネ パ ー ル 登 山 隊 」は 、ヒ マ ラ ヤ 山 脈 の 西 北 、中 国 チ ベ ッ ト 自 治 区 の 国 境 に 位 置 す る 未 踏 峰「 チ ャ ン ラ 峰 」( 6 5 6 3 m )に 挑 み 、 9月 27日 11時 43 分( 現 地 時 間 )登 頂 に 成 功 し た 。登 山 隊 の メ ン バ ー は 全 員 本 学 体 育 会 山 岳 部 の 学 生 で 、小 林 博 史( 政 策 学 部 4年 次 )を 隊 長 に 、中 務 成 哉( 社 会 学 部 社 会 福 祉 学 科 4年 次 )、 山 口 尚 紀( 商 学 部 4 年 次 )、 柴 山 雄 太( 法 学 部 政 治 学 科 3年 次 ) の 4人 。 一 行 は 8月 10日 に 日 本 を 出 発 し 、ネ パ ー ル の 首 都 カ ト マ ン ズ か ら 陸 路 で ベ ー ス キ ャ ン プ を 目 指 し た 。西 北 地 域 は 険 し い 山 岳 地 帯 で あ る こ と か ら 発 展 が 遅 れ 、車 が 通 る こ と の で き る 道 路 は ほ と ん ど な い 。外 国 人 が め っ た に 入 ら な い 地 域 で も あ る こ と か ら 現 地 の 人 々 と の ト ラ ブ ル も 多 発 し 、 苦 戦 を 強 い ら れ た が 、 20日 間 も の 長 期 キ ャ ラ バ ン を 経 て 9月 6日によ う や く ベ ー ス キ ャ ン プ に 到 着 。高 所 順 応 、ル ー ト 偵 察 、 ル ー ト 工 作 を 行 い な が ら 登 頂 の 準 備 を 進 京 都 青 年 会 議 所 が 毎 年 実 施 し て い る 「 京 都 学 生 人 間 力 大 賞 」グ ラ ン プ リ に 、総 合 政 策 科 学 研 究 科 総 合 政 策 科 学 専 攻( ソ ー シ ャ ル ・ イ ノ ベ ー シ ョ ン 研 究 コ ー ス )博 士 後 期 課 程 2年 の 三 田 果 菜 さ ん が 輝 い た 。 美 容 関 連 の 仕 事 に 携 わ る 両 親 の 影 響
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CAMPUS NEWS
CAMPUS NEWS
同 志 社 英 学 校 は 、キ リ ス ト 教 主 義 で あ り な が ら 、御 所 と 相 国 寺 の 間 と い う 立 地 に あ り ま す 。そ れ は 開 校 当 時 、天 皇 や 公 家 た ち の 東 京 移 住 、政 府 の 宗 教 政 策 に よ る 寺 院 の 弱 体 化 、さ ら に 、明 治 初 期 の「 文 明 開 化 」な ど の 様 々 な 要 因 が 絡 ん だ 結果 で し た 。し か し わ ず か 数 年 前 の こ の 地 に は 、薩 摩 藩 邸 が あ り 、幕 末 の 非 常 に 烈 し い 政 争 の 舞 台 で し た 。同 志 社 が 幕 末 ・ 維 新の 動 向 に 直 接 関 係 は し ま せ ん が 、京 都 の 歩 み の 中 に 同 志 社 を 位置 づ け よ う と す る 時 、こ の 地 の 歴 史 を た ど る の は 大 き な 意 味 の あ る こ と で し ょ う 。 N H K の 大 河 ド ラ マ「 龍 馬 伝 」で 薩 摩 藩 邸 が 取 り 上 げ ら れ た こ の 機 会 に 、「 幕 末 と 同 志 社 」と 題 し て 、今 出 川 キ ャ ン パ ス の 前 史 と 成 立事 情 を テ ー マ と し た 企 画 を 立 て ま し た 。 多 く の 方 々 の ご 来 館 を お 待 ち し て い ま す 。 展 示 期 間 : 1月 31日( 月 )ま で た だ し 、祝 日 、 12月 23日( 木 ・ 祝 )か ら 1月 5 日( 水 )は 閉 室
第
38回
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で 勝 利 し 、関 西 学 生 野 球 秋 季 リ ー グ 戦 を 制 覇 、 24度 目 の 優 勝 を 果 た し た 。本 学 の 春 秋 連 覇 は 、実 に 37年 ぶ り の 快 挙 で あ っ た 。 序 盤 か ら の リ ー ド を 主 戦 ・ 藤 井 貴 之 投 手 が 最 後 ま で 守 り 完 投 。チ ー ム 一 丸 で 接 戦 を も の に し 、リ ー グ 最 終 戦 で の 優 勝 を 勝 ち 取 っ た 。大 会 最 優 秀 選 手 ・ 最 優 秀 投 手 に は 藤 井 投 手 が 選 ば れ 、首 位 打 者 に 輝 い た の は 1年 次 の 中 谷 良 也 外 野 手 。ベ ス ト ナ イ ン に は 藤 井 投 手 、小 林 誠 司 捕 手 、松 原 匡 志 ・ 中 谷 両 外 野 手 が 選 出 さ れ た 。 写 真 提 供 :同 志 社 ス ポ ー ツ ア ト ム 編 集 局 ( 広 報 課 ) 気 ア ナ ウ ン サ ー の 講 演 会 、多 彩 な 子 供 向 け イ ベ ン ト な ど 様 々 な 企 画 が キ ャ ン パ ス を 彩 り 、 2万 人 を 超 え る 学 生 、市 民 が 参 加 し た 。 市 民 に は す っ か り 定 着 し た 感 の あ る こ の 祭 り も 、本 学 学 生 の 参 加 率 が 芳 し く な い こ と が 課 題 と さ れ て い た 。し か し 今 年 は 出 店 1 0 0 の う ち 、学 生 に よ る 出 店 が 51と 昨 年 よ り 大 幅 増 。ス テ ー ジ や 出 し 物 の 学 生 参 加 も 目 標 値 を 上 回 り 、悪 天 候 に も 関 わ ら ず 盛 況 で 幕 を 閉 じ た 。2 0 1 3 年 の 文 系 学 部 移 転 後 の 京 田 辺 キ ャ ン パ ス が よ り 一 層 活 性 化 す る こ と を 祈 り 、次 年 度 へ と つ な げ た い 。 ( 京 田 辺 校 地 学 生 支 援 課 ) 硬 式 野 球 部 は 、 10月 26日 に わ か さ ス タ ジ ア ム 京 都 で 行 わ れ た 立 命 館 大 学 戦 に 4 -3 10月 30日( 土 )、 31日( 日 )の 2日 間 、第 6 回 同 志 社 京 田 辺 祭 を 開 催 し た 。今 年 か ら 祭 り の 企 画 ・ 運 営 が 京 田 辺 校 地 学 生 支 援 課 に 移 り 、愛 称 も「 ク ロ ー バ ー 祭 」に 。同 志 社 徽 章 の 形 、京 田 辺 市 の 色「 緑 」、 そ し て 将 来 こ の 祭 り が 春 学 期 の 開 催 を 視 野 に 入 れ て い る こ と を 踏 ま え て の ネ ー ミ ン グ だ 。 当 日 は モ ン ゴ ル の 移 動 式 住 居「 ゲ ル 」で の イ ベ ン ト や 、野 外 ス テ ー ジ で の ラ イ ブ 、人硬
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め た 。 今 回 は 学 生 の み で 計 画 か ら 実 践 に 至 る ま で を 完 遂 し 、多 く の 経 験 を 積 む こ と が で き た 。学 生 に よ る ヒ マ ラ ヤ 挑 戦 の 可 能 性 を 広 げ 、今 後 の 学 生 登 山 界 の 活 性 化 に 繋 げ て い き た い 。 ( 体 育 会 山 岳 部 )順 位 1位 東 京 大 学 2 0 1人 ( 4 1 1人) 大学名 合格者数 (受験者数) 中 央 大 学 1 8 9人 ( 4 3 9人) 慶應義塾大学 1 7 9人 ( 3 5 5人) 京 都 大 学 1 3 5人 ( 2 7 7人) 早 稲 田 大 学 1 3 0人 ( 3 9 7人) 大 阪 大 学 70人( 1 8 0人) 一 橋 大 学 69人( 1 3 8人) 北 海 道 大 学 62人( 1 4 4人) 東 北 大 学 58人( 1 5 9人) 同 志 社 大 学 55人( 2 6 2人) 明 治 大 学 85人( 3 3 5人) 7位 2位 8位 3位 9位 4位 10位 5位 11位 6位 ■平成 22年 新司法試験 法科大学院別合格者数
本
学
教
員
の
執
筆
図
書
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紹
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図 書 館 調 べ( 価 格 は 税 別 ) 観 光 ビ ジ ネ ス 論 井 口 貢 他 著 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房 2, 8 0 0円 太 子 信 仰 と 天 神 信 仰 竹 居 明 男 他 執 筆 思 文 閣 出 版 6, 5 0 0円<
鏡>
と し て の パ レ ス チ ナ 峯 陽 一 他 執 筆 現 代 企 画 室 2, 4 0 0円 エ ッ セ ン シ ャ ル 法 学 第 5版 瀬 川 晃 奥 村 正 雄 松 原 久 利 十 河 太 朗 川 崎 友 巳 他 著 成 文 堂 2, 9 0 0円 ア ウ ト ル ッ ク 日 本 経 済 西 村 理 他 著 萌 書 房 1, 8 0 0円 コ ン ピ ュ ー タ 入 門 第 2版 浦 部 治 一 郎 川 崎 廣 吉 杉 尾 武 志 林 田 明 他 著 学 術 図 書 出 版 社 1, 9 0 0円 手 続 き 型 プ ロ グ ラ ミ ン グ 言 語 C 水 島 二 郎 他 著 学 術 図 書 出 版 社 1, 8 0 0円 基 本 有 機 化 学 加 納 航 治 著 三 共 出 版 3, 3 0 0円 文 学 で 考 え る 西 川 貴 子 他 執 筆 双 文 社 出 版 2, 0 0 0円 カ テ ゴ リ カ ル デ ー タ 解 析 金 明 哲 編 共 立 出 版 3, 3 0 0円 ベ ー シ ッ ク ・ イ ン カ ム 入 門 山 森 亮 著 光 文 社 8 4 0円 暗 い 時 代 の 三 人 の 女 性 庭 田 茂 吉 他 訳 晃 洋 書 房 3, 3 0 0円 礼 拝 探 訪 越 川 弘 英 著 キ リ ス ト 新 聞 社 2, 4 0 0円 ボ ラ ン テ ィ ア 論 西 村 仁 志 永 田 祐 他 執 筆 み ら い 2, 2 0 0円 グ ロ ー バ ル 社 会 の 会 計 学 稲 見 亨 他 執 筆 森 山 書 店 2, 5 0 0円 導 入 対 話 に よ る ス ポ ー ツ 法 学 第 2版 川 井 圭 司 他 執 筆 信 山 社 2, 9 0 0円 市 民 の た め の 地 方 自 治 入 門 新 訂 版 今 川 晃 他 編 著 実 務 教 育 出 版 2, 2 0 0円 国 際 法 基 本 判 例 50 新 井 京 他 執 筆 三 省 堂 2, 2 0 0円 現 代 商 品 論 第 2版 大 原 悟 務 他 執 筆 白 桃 書 房 1, 9 0 5円 地 域 力 再 生 の 政 策 学 風 間 規 男 今 里 滋 月 村 太 郎 多 田 実 山 谷 清 志 野 間 敏 克 他 著 真 山 達 志 今 川 晃 井 口 貢 編 著 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房 3, 5 0 0円 新 し い 株 主 総 会 の す べ て 改 訂 2版 中 西 敏 和 他 著 商 事 法 務 4, 0 0 0円 民 法 Ⅱ物 権 石 田 剛 他 執 筆 有 斐 閣 2, 7 0 0円 財 務 会 計 論 Ⅱ応 用 論 点 編 第 4版 松 本 敏 史 他 編 著 中 央 経 済 社 4, 6 0 0円 台 湾 女 性 研 究 の 挑 戦 竹 内 理 樺 他 執 筆 ・ 翻 訳 人 文 書 院 3, 6 0 0円 参 加 と 連 帯 の セ ー フ テ ィ ネ ッ ト 埋 橋 孝 文 他 執 筆 埋 橋 孝 文 他 編 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房 3, 2 0 0円CAMPUS NEWS
時 間 : 10 : 00~ 17 : 00(土・ 日 は 16 : 00ま で ) 会 場 :今 出 川 校 地 ハ リ ス 理 化 学 館 2階 N e e s i m a R o o m 共 催 :同 志 社 社 史 資 料 セ ン タ ー 、歴 史 資 料 館 お 問 い 合 わ せ 先 :社 史 資 料 セ ン タ ー T E L :0 7 5 -2 5 1 -3 0 4 2 【 特 別 資 料 展 示 】 12月 22日( 水 )ま で ( 特 別 資 料 展 示 期 間 中 は 土 ・ 日 閉 室 ) 【 公 開 講 演 会 】 12月 11日( 土 ) 14 : 00~ 15 : 30 ク ラ ー ク 記 念 館 2階 ク ラ ー ク ・ チ ャ ペ ル テ ー マ「 島 津 家 と 近 衛 家 -京 都 か ら 薩 摩 へ の 文 化 伝 承 -」 講 演 者 田 村 省 三 氏( 尚 古 集 成 館 館 長 ) 今 年 度 の 新 司 法 試 験 合 格 者 が 法 務 省 か ら 発 表 さ れ 、司 法 研 究 科( 法 科 大 学 院 ) 修 了 者 は 55人 が 合 格 し ま し た 。そ の 結 果 を 受 け 、 9月 25日 に は 盛 大 に 合 格 者 祝 賀 パ ー テ ィ が 催 さ れ 、多 く の 方 々 か ら 合 格 者 た ち に「 同 志 社で 学 ん だ 法 曹 」と し て の 活 躍 を 期 待 す る 声 が か け ら れ ま し た 。 昨 年 度 は 、合 格 者 数 ・ 合 格 率と も 前 年 度 を 大 き く 下 回 り 、本 研 究 科 設 立 以 来 もっ と も 厳 し い 結 果 と な り ま し た が 、本 年 度 は 関 西 地 区 の 私 立 大 学 で は と も に 第 1 位 と い う 実 績 を 確 保 す る こ と が で き ま し た 。し か し 、本 学 へ の 社 会 的 期 待 に 応 え 、建 学 の 精 神 を 具 現 化 で き る 人 材 を 多 数 輩 出 2年 前 に 発 行 し た『 マ ン ガ で 読 む 新 島 襄 』の 続 編 を 、 11月 29日 に 刊 行 い た し ま し た 。同 志 社 英 学 校 を 創 立 し て か ら 、志 半 ば に し て 46年 の 生 涯 を 閉 じ る ま で の 、新 島 の 激 動 の 後 半 生 が 描 か れ た 、同 志 社 人 必 携 の 一 冊 で す 。前 作 に 引 き 続 き 、作 画 :能 田 茂 氏 、シ ナ リ オ :和 順 高 雄 氏 、監 修 :本 井 康 博 神 学 部 教 授 が そ れ ぞ れ 担 当 し ま し た 。 A 5 判 2 4 4 P 1, 0 0 0 円( 税 込 ) 【 お 問 い 合 わ せ 先 】 広 報 課 T E L :0 7 5 -2 5 1 -3 1 2 0 す る と い う 目 標 の 達 成 に は 、ほ ど 遠 い 状 況 で あ る と 考 え て い ま す 。一 方 で 、全 国 的 な 法 科 大 学 院 志願 者 の 減 少 や 合 格 者 の 就 職 難 な ど 、制 度 設 立 の 理 念と は 裏 腹 に 、法 科 大 学 院 を取 り 巻 く 状 況 は 厳 し さ を 増 し て い ま す 。 こ の よ う な 状 況 の中 で 、本 研 究 科 は 、入 試 制 度 改 革 、成 績 評 価 の 厳 格 化 、カ リ キ ュ ラ ム 改 正 、導 入 教 育 ・ 正 課 外 教 育 の 充 実 な ど 、多 く の 取 り 組 み を 行 っ て き ま し た 。関 係 の 皆 さ ま に は 、日 々 の ご 支 援 に 御 礼 を 申 し 上 げ る と と も に 、同 志 社 大 学 法 科 大 学 院 の 高 い 志 を 実 現 さ せ る た め 、さ ら な る ご 協 力 を お 願 い い た し ま す 。今
年
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の
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法
試
験
結
果
に
つ
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『
続
マ
ン
ガ
で
読
む
新
島
襄
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日
本
初
の
私
立
大
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設
立
へ
の
挑
戦
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』を
刊
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CAMPUS NEWS
国際主義は同志社大学の教育理念のひとつ。現在、本学で学んでいる多くの留学生 たちが綴る、その志や同志社大学への思いから国際化・国際交流を考えるシリーズです。
留 学 生 紹 介
Mit dem Kompass nach Kyoto - deutsche Sprachstudenten an der Doshisha
コンパスと共に京都へ:ドイツの留学生として同志社大学で
Zum Abschied haben meine Freunde mir einen Kompass und ein Buch
geschenkt: „Japan – a Survival Guide“. Sie schienen ehrlich besorgt, dass
ich in Kyoto irgendwie verloren gehen könnte und überzeugt, dass es
nahezu unmöglich ist, nach Japan zu reisen, ohne die Sprache perfekt zu
beherrschen. Nun bin ich hier und kann nur sagen: Es ist gar nicht so
kompliziert! Man kann hier wunderbar leben und studieren. Auch ganz
ohne Kompass und Überlebens-Handbuch.
Seit Anfang Oktober studiere ich gemeinsam mit zehn anderen deutschen
Studenten am Tübinger Zentrum für japanische Sprache an der
Doshisha-Universität. Dieses Auslandssemester ist Teil des stipendiengeförderten
Aufbaustudiengangs „Interkulturelle Japan-Kompetenz“ der Universität
Tübingen. Wir alle haben in Deutschland bereits ein Studium
abgeschlossen — von Lebensmitteltechnologie über Politikwissenschaft
bis Sinologie ist alles dabei — und denken, dass japanische Sprach- und
Landeskenntnisse in unserem Berufsfeld hilfreich sind. So arbeite ich
beispielsweise in Deutschland bei einem Fernsehsender als Journalistin
und plane nun, einige Zeit in Japan zu arbeiten. Falls das klappt –
großartig! Falls nicht, so bleiben mir trotzdem die vielen bereichernden
Erfahrungen hier.
Ich freue mich jeden Morgen aufs Neue, wenn ich mit meinem Fahrrad
auf den Campus fahre und die altehrwürdige Clarke Memorial Hall betrete,
um dort an einem antiken Tisch aus dunklem Holz in die Geheimnisse der
japanischen Grammatik eingeweiht zu werden. Und wenn Letzteres erstmal
richtig klappt, dann kann eigentlich nichts mehr schief gehen in Kyoto.
Maren Kristin Bekker
餞別として、友人が私にコンパスとある本をプレゼントしてくれました――『日本のサバイバル ガイド』。彼らは心から私が京都で迷子になることを心配していましたし、完璧に言語を習得せ ずに日本に旅行することはほとんど不可能であると確信していたそうです。しかし、実際にここ に来てみると、それがそこまで難しいことではないと言うことができます!コンパスとサバイバル ガイドがなくても、ここで素敵な生活をして勉強することができます。 10月上旬から、他の10人のドイツからの留学生と一緒にテュービンゲン大学同志社日本語 センターで勉強しています。この秋学期の海外留学は、クルップ財団がスポンサーとなっている テュービンゲン大学日本学科の卒業生向けの「異文化間能力プログラム」の一部です。私たちは 皆、すでにドイツで食品工学や政治学や中国学など、色んな学問を修めました。日本語と日本に ついての知識は、それぞれの仕事分野に役立つと、私たちは考えています。例えば、私はジャーナ リストとしてドイツのテレビ局に勤めていますが、勉強の後にしばらく日本で働くつもりです。その 計画がうまくいけば嬉しいです!もしうまくいかなくても、多くの豊かな経験を持って帰れます。 自転車でキャンパスを走り、由緒あるクラーク記念館に入り、ダークウッドのアンティークなテー ブルで日本語文法の奥深い知識を授かるのを、毎朝本当に楽しみにしています。もししっかりと 習得できたら、京都滞在のすべてがきっとうまくいくはずです。
マーレン・クリスティン・ベッカー
2010.10 ~ 2011.3 テュービンゲン大学同志社日本語センターに在学神崎 順一
さん 【1970年文学部社会学科 産業関係学専攻卒業】 1945年生まれ、京都市出身。大学を卒業し日 本写真専門学校で学んだ後、広告代理店を経 てフリーのカメラマンとして独立。以後、京都 市内の文化財、伝統行事、企業商品の撮影な ど幅広い分野で活躍。89年に「京都現代写真 作家展」で大賞を受賞。94年、京都パープルサ ンガ(当時)発足と同時にチームのオフィシャ ルカメラマンとなり、ホームゲームや名古屋 以西のアウェーゲームを撮影している。 今 回 の 同 志 社 人 インタビュアー浅井
慶
さん 【文化情報学部 4年次生】 浅 井 ● カ メ ラ マ ン に な ろ う と 思 わ れ た の は い つ 頃 で す か 。 神 崎 ● 実 は 中 学 時 代 か ら 写 真 で 生 活 を し た い と 思 っ て い た の で す よ 。高 校 に 入 っ て か ら は 、い ろ ん な 写 真 の コ ン テ ス ト に 応 募 し て い ま し た 。あ る 時 、家 の 近 く で 牛 乳 屋 さ ん の 軽 ト ラ ッ ク が 横 転 す る と い う 事 故 が あ り 、牛 乳 瓶 が 散 乱 し た 様 子 を 写 真 に 撮 っ て 新 聞 社 に 持 ち 込 ん だ ら 、翌 朝 の 新 聞 に 大 き く そ の 写 真 が 載 っ た の で す 。し か も 私 の 名 前 入 り で す よ 。当 時 は 投 稿 と い う も の が 今 ほ ど 一 般 的 で は な か っ た で す し 、 新 聞 が も の す ご く 強 か っ た 時 代 。う れ し く て 、こ れ は も う 新 聞 の カ メ ラ マ ン に な る し か な い と 思 い ま し た 。私 は 昔 か ら や じ 馬 的 な と こ ろ が あ っ て 、今 で も サ イ レ ン が 鳴 っ た り 、ヘ リ コ プ タ ー が 飛 ん で い た ら 気 に な っ て 仕 方 な い で す ね( 笑 )。 浅 井 ● カ メ ラ マ ン を 志 し て 、な ぜ 同 志 社 に 進 ま れ た の で す か ? 神 崎 ● 高 校 を 卒 業 し て 、進 路 を 専 門 学 校 か 大 学 か で 迷 っ た の で す が 、新 聞 社 は 大卒 で な け れ ば 採 用 し て く れ ま せ ん 。大 学 進 学 を 決 め 、大 学 を 選 ぶ 時 に 、同 志 社 は 赤 レ ン ガ の お 洒 落 な 大 学 と い う イ メ ー ジ が あ り 、こ こ を め ざ そう と( 笑 )。 し か し 受験 し た も の の 、不 合 格 で 浪 人生 活 へ 。翌年 、入 試 の 数 日 前 に 近 く の 染 色 工 場 で 火 事 が あ っ た の で す が 、例 の や じ 馬 根 性 を 発 揮 し て 現 場 を 撮 り 、ま た 新 聞 社 に 持 っ て 行 き ま し た 。そ の せ い で 風 邪 を ひ い て し ま い 、ま た も 不 合 格 。 結 局 2度 浪 人 し て や っ と 入 学 で き ま し た 。 浅 井 ● 産 業 関 係 学 専 攻 を 選 ば れ た の は ど う し て で す か 。 神 崎 ● こ れ も あ ま り 深 く 考 え ず( 笑 )。 私 は 1期 生 な の で す が 、で き た ば か り の 専 攻 な ら フ レ ッ シ ュ だ か ら 、と い う 程 度 の 考 え で し た 。 浅 井 ● 大 学 で は や は り カ メ ラ の サー ク ル へ ? 神 崎 ● 学 内 の サ ー ク ル は 作 品 作 り を 主 体 に し て い ま し た が 、私 は も っ と 現 場 の 写 真 を 撮 り た い と 思 っ た の で 、学 外 の 報 道 写 真 研 究 会 に 入 り ま し た 。そ こ で は 新 聞 社 の カ メ ラ マ ン が 、高 校 野 球 の 写 真 の 撮 り方 な ど を コ ーチ し て く れ る の で す 。例 え ば 、取 材 の 前 に は ど う い うコ ン テ を 作 れ ば い い の か 。前 も っ て コ ン テ を 作 っ て お く と 、ブ レ が 少 な い 。つ ま り 、で き る 限 り 事 前 に 可 能 な こ と は 調 べ て か ら 現 場 に 行 け ば 、い い 写 真 が 撮 れ る 。そ う い っ た 知 識 を 現 職 の カ メ ラ マ ン か ら 教 わ り ま し た 。 浅 井 ● 同 志 社 な ら で は の 良 か っ た 点 と い う も の は あ り ま す か 。 神 崎 ● 大 学 に 入 っ て も 写 真 ば か り 撮 っ て い て あ ま り 勉 強 熱 心 で は な か っ た の で す が 、友 人 は た く さ ん で き ま し た 。他 の 大 学 に 行 っ た 者 も い ま す が 、同 志 社 で 知 り 合 っ た 仲 間 と い う の は 独 特 の 雰 囲 気 を 持 っ て い ま す 。入 学 し て す ぐ に 仲良 く な っ た 友 人 と は 、今 も 続 い て い る 生 涯 の 友 で す 。そ れ に 、産 業 関 係 学 専 攻 そ の も の が で き た ば か り と い う こ と も あ っ て か 、先 生 が と て も エ ネ ル ギ ッ シ ュ で 熱 心 で し た し 、学 生 も 燃 え て い ま し た ね 。Jリーグ・京都サンガF.C. オフィシャルカメラマン
同志社人
訪問
神崎順一さんに聞く
浅 井 ● 文 化 情 報 学 部 も 開 設 し て 6年 目 。 先 生 と 学 生 の 距 離 が 近 い な ど 、よ く 似 た と こ ろ が あ り ま す 。大 学 を 卒 業 し て ま ず 新 聞 社 へ 入 ら れ た の で す か 。 神 崎 ● ご 存 じ で し ょ う が 、新 聞 社 の 試 験 は と て も 難 し い 。し か も 写 真 記 者 の 場 合 、 何 百 人 も の 応 募 者 の 中 か ら 、採 用 さ れ る の は 数 人 で す 。努 力 の 甲 斐 あ っ て 試 験 に 通 り「 さ あ こ れ か ら 」と 思 っ た の で す が 、私 と 二 人 で 暮 らし て い る 母 親 が 病 に 倒 れ て し ま っ た の で す 。新 聞 社 は 全 国 ど こ に 配 属 さ れ る か わ か ら な い け れ ど 、母 親 を 一 人 に は で き ま せ ん 。ど ち ら を 取 る か と て も 悩 ん だ 末 、あ れほ ど 行 き た か っ た 新 聞 社 を 諦 め 、 母 親 と の 生 活 を 選 ん だ の で す 。私 に と っ て は 苦 渋 の 決 断 で し た 。し か し 、大 学 は 卒 業 し て し ま っ て い る の で 、何 か し な い と い け な い 。と り あ え ず 、写 真 の 専 門 的 な 知 識 を つ け よ う と 4年 次 か ら 夜 間 通 っ て い た 専 門 学 校 の 昼 間 部 へ 移 り 、 1年 間 通 い ま し た 。そ こ を 出 た の が ち ょ う ど 大 阪 万 博 の 頃 で 、好 景 気 で 広 告 写 真 の 世 界 は 需 要 が あ り ま し た 。写 真 で 生 き て 行 く と い う 基 本 の 方 針 は 変 わ っ て い な か っ た の で 、生 活 の た め に 小 さ な 広 告 代 理 店 に 入 り ま し た 。そ こ に 3年 在籍 し た 後 、独 立 し て か ら は ず っ と フ リ ー で す 。 浅 井 ● フリ ー に な っ て 仕 事 は あ っ た の で す か 。 神 崎 ● 営 業 が で き る わ け で も な く 、急 に 仕 事 が も ら え る は ず は あ り ま せ ん 。細 々 と 写 真 を 撮 っ て い る う ち に 、大 学 時 代 の 友 人 た ち が 次 々 と 結 婚 し て い く 。写 真 を 仕 事 に し て い る か ら と 、結 婚 式 の 写 真 撮 影 を 頼 ま れ るよ う に な り ま し た 。あ る 時 、ア メ リ カ で ホ テ ル の 勉 強 を し て い る 友 人 と 話 し た ら 、 ア メ リ カ の ブ ラ イ ダ ル 写 真 は 二 人 が 並 ん だ 記 念 写 真 だ け で な く 、ス ト ー リ ー 仕 立 て に な っ て い る と い う の で す 。「 そ う い う 写 真 を 撮 れ 」と い う ア ド バ イ ス に 従 っ て 始 め た ら 、だ ん だ ん 仕 事 が 増 え て い き ま し た 。 多 方 面 に 知 り 合 い も で き て 、 1本 の 幹 し か な か っ た 私 と い う 木 に い ろ ん な 枝 葉 が つ い て い っ た の で す 。私 が こ の 仕 事 を 続 け て い られ る の は 同 志 社 の 同 級 生 の おか げ だ し 、大 学 時 代 の 友 人 は 本 当 に あ り が た い で す よ 。昨 今 の 就 職 難 で 、大 学 を 出 た 後 も 苦 労 し て い る 人 の 気 持 ち が 、私 は 非 常 に よ く わ か り ま す 。普 通 に 就職 し た 友 人 た ち は 、会 う た び に 給 料 が 上 が っ た 、ボ ー ナ ス が 出 た と 言 い ま す 。自 分 だ けな ぜ だ め な の か 、い つ に な っ た ら 芽 が 出 る の だ ろ う と い つ も 考 え て い ま し た か ら 。 浅 井 ● 生 活 し て い け る 収 入 が 確 保 で き る よ う に な っ た の は い つ 頃 か ら で す か 。 神 崎 ● 29歳 くら い で す ね 。た だ 、今 振 り 返 っ て みる と 、「 若 い 時 の 苦 労 は 、長 い 人 生 に お い て 肥 や し に な る 」な ど と よ く 言 わ れ ま す が 、当 時 は そ ん な こ と を 考 え る 余 裕 な ど ま っ た くな か っ た 。そ う い う 時 期 が あ っ て よ か っ た と 思 え る よ う に な っ た の は 、仕 事 が 忙 し く な り 、満 足 に 食 べら れ る よ う に な っ て か ら で す 。 浅 井 ● 京 都 サ ン ガ F. C.の オ フ ィ シ ャ ル カ メ ラ マ ン に な ら れ た き っ か け は ? 神 崎 ● そ れ も 友 人 の 縁 な の で す 。同 級 生 が 京 セ ラ の 広 報 課 に い て 、撮 影 の 依 頼 を た び た び も ら う よ う に な っ て い ま し た 。サ ン ガ の チ ー ム が で き る 際 、京セ ラ が メ イ ン ス ポ ン サ ー に 決 ま り 、専 属 の カ メ ラ マ ン が 必 要 に な る と い う こ と で 、私 に 声 が か か っ た の で す 。 浅 井 ● 今 後 の 参 考 に お 聞 き し た い の で す が 、ス ポ ー ツ 写 真を 撮 る 時 に 気 を つ け て い る こ と は あ り ま す か 。
神 崎 ● 逆 に 、ご 自 分 で は ど の よ う に お 考 え で す か ? 浅 井 ● 僕 は 主 に野 球 と ラ グ ビ ー を 撮 っ て い た の で す が 、次 の 動 き を 推 測 し な が ら 撮 る と い う こ と を 心 が け て い ま す 。自 分 が や っ て い た の で 野 球 の 動 き は わ か る の で す が 、ラ グ ビ ー や サ ッ カ ー は ま っ た くわ か り ま せ ん 。 神 崎 ● サ ッ カ ー を 撮 り 始 め た 頃 、専 門 誌 に は 5人 の カ メ ラ マ ン が 必 要 だ と 書 い て あ り ま し た 。し か し 実 際 は 1人 し か い ま せ ん か ら 、ど の ポ ジ シ ョ ン な ら い い 写 真 が撮 れ る か 、あ ら か じ め 読 ま な け れ ば い け ま せ ん 。そ ん な 時 、「 神 の さ さ や き 」が 聞 こ え る 瞬 間 が あ る の で す 。そ の 声 に 導 か れ て ポ ジ シ ョ ン を 移 動 し た ら 、ゴ ー ル シ ー ン が撮 れ た り 、ゴ ー ル し た 選 手 が こ っ ち へ 向 か っ て き た り 。そ れ は 、経 験 を 積 む こ と で 嗅 覚 の よ う な も の が 徐 々 に 身 に つ い て く る と い う こ と か も し れ ま せ ん 。撮 る と き の 心 構 え と し て 大 事 な の は 、「 今 日 は 絶 対 撮 る ぞ 」と い う強 い 気 持 ち を 持 つ こ と で す 。前 の 試 合 で 非 常 に い い 写 真 が 撮 れ て 有 頂 天に な っ て い る と 、次 の 試 合 は ま っ た く 撮 れ な い と い う こ と が あ る 。常 に 強 い 気 持 ち と 緊張 感 を 持 っ て い な い と い け ま せ ん ね 。私 が 理 想 と し て い る の は 、ゴ ー ル を 決 め た 選 手 、そ れ を 阻 も う と す る ゴ ー ル キ ー パ ー 、揺 れ て い る ゴ ー ル ネ ッ ト 、そ こ に も ち ろ ん ボ ー ル も 入 っ た ゴ ー ル シ ー ン の 写 真 。い つ も そ れを 頭 に 描 き な が ら 撮 っ て い る の で す が 、な か な か う ま く は い き ま せ ん 。 浅 井 ● カ メ ラ マ ン と し て の 信 条 の よ う な も の は お 持 ち で す か 。 神崎 ● も と も と フ リ ー で す か ら 、い ろ ん な と こ ろ で い ろ ん な 仕 事 を し て い ま す 。私 は ど ん な と こ ろ で も 、ど ん な 仕 事 で も 、常 に 一 生 懸 命 撮 り ま す 。写 真 は 客 観 的 な も の に 見 え る も の で す が 、同 時 に 非 常 に 主 観 的 で も あ り ま す か ら 、撮 っ た 写 真 に は 自 分 が 出 て き ま す 。す ご い 才 能 が あ る わ け で は な い で す か ら 、信 条 と 言 わ れ れ ば 、一 生 懸 命 撮 る と い う こ と だ け で す 。そ れ に 、一 生 懸 命 や っ て い れ ば 必 ず い い 人 と 出 会 う も の で 、 そ れ も 大 事 な こ と だ と 思 い ま す ね 。 浅 井 ● 来 年 か ら 実 際 に 新 聞 社 の 写 真 記 者 に な る の で す が 、何 か ア ド バ イ ス を い た だ け ま す か 。 神 崎 ● 新 聞 の 写 真 が 面 白 い の は 、ジ ャ ン ル が 多 種 多 彩 だ か ら で す 。事 件 ・ 事 故 の 写 真 を 撮 る こ と が あ れ ば 、女 優 さ ん の 顔 写 真 を 撮 る こ と も あ る 。と て も 視 野 が 広 が り ま す し 、そ う い っ た こ と を 若 い 時 に 経 験 す る の は 大 事な こ と で す 。専 門 以 外 の 仕 事 に も 恐 れ ず に ぶ ち 当 た っ て い け ば 、そ れ で 大 き く 視 野 が 広 が る 。自 分 で 限 界 を 作 っ て は い け ま せ ん 。 浅 井 ● 最 後 に 今 の 学 生 に メ ッ セ ー ジ を い た だ け ま す か 。 神 崎 ● 何 か 得 意 分 野 を 持 っ て ほ し い で す ね 。そ れ が あ る と 強 い で す し 、私 も 写 真 と い う 支 え が な か っ た ら ど う な っ て い た か わ か り ま せ ん 。ど ん な 分 野 で も い い の で 、好 き な こ と を ず っ と 守 っ て い く こ と は 大 事 だ と 思 い ま す 。心 が 折 れ そ う な 時 で も 、こ れ が 好 き で 得 意 と い う も の が あ れ ば 必 ず 立 ち 上 が れ ま す 。私 は 社 会 へ 出 る こ と が と て も 怖 い 時 期 が あ り ま し た 。し か し 実 際 に 出 て み る と 、楽 し い こ と が た く さ ん あ り ま す 。よ く 学 生 時 代 に 戻 り た い と い う 人 が い ま す が 、私 に は そ う い う 気 持 ち が ま っ た く あ り ま せ ん 。社 会 に は 学 生 時 代 の 何 倍 も楽 し い こ と が あ る し 、今 は だ め で も 悪 い こ と ば か り じ ゃ な い で す よ 。 浅 井 ● 僕 も 社 会 人 と し て 生 き て い く 勇 気 が 湧 い て き ま し た 。今 日 は 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た 。