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平成 25 年度 第 29 回 認定内科医資格認定試験問題 ( 抜粋 ) 本学会は 認定内科医 と 総合内科専門医 の 2 種類の試験を行っており, 昨年度までに認定内科医は 29 回, 総合内科専門医は 41 回行われた. 現在の認定医数は, 認定内科医 75,921 名, 総合内科専門医 15,

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(1)

本学会は「認定内科医」と「総合内科専門医」の 2 種類の試験を行っており,昨年度までに認定内科 医は 29 回,総合内科専門医は 41 回行われた.現在の認定医数は,認定内科医 75,921 名,総合内科専 門医 15,500 名である.  認定試験は多選択肢問題(MCQ)を使用し,問題形式は,①単純択一形式(Aタイプ)②多真偽形 式(X2 タイプ)で,問題内容は,①必修問題②一般問題③臨床問題である. 1. 36 歳の女性.早朝の咳と喘鳴とを主訴に受診した.2 年前から季節の変わり目や感冒時に咳が長 引き,喘鳴が出現することがあった.1 か月前から週に 1 回以上,症状があり,夜間,咳で睡眠が 妨げられることが月に 2 回以上ある. 現 症:身長 156 cm,体重 48 kg.体温 36.2℃.脈拍 80/分,整.呼吸数 26/分.SpO2(room  air)95%.胸部聴診上,両側に笛音を聴取する. 検査所見:血液所見;白血球 5,400/μℓ(分葉核好中球 58%,好酸球 8%,好塩基球 1%,単球 7%, リンパ球 26%).血液生化学所見;IgE 78 IU/㎖(基準 173 以下).免疫血清学所見;RAST陰 性. 胸部X線所見:異常はない. 呼吸機能検査所見:サルブタモール吸入気道狭窄可逆性試験の結果を示す.   吸入前  吸入直後  変化率(%) SVC(ℓ)  3.76  3.82  1.6 FVC(ℓ)  3.78  3.93  1.6 FEV1(ℓ)  2.86  3.25  14.0 FEV1%(%)  73.6  82.7  12.3 MEFR(ℓ/秒)  1.91  2.78  45.5 PEF(ℓ/秒)  6.40  8.53  33.3 V50(ℓ/秒)  2.29  3.00  31.0 V25(ℓ/秒)  0.80  1.43  77.8 治療として適切なのはどれか.1 つ選べ. (a) 免疫療法を行う. (b) 気管支拡張薬の点滴を連日行う. (c) 吸入副腎皮質ステロイドを使用する. (d) 長時間作用型β2刺激薬から開始する. (e) 症状のある時だけ,短時間作用型β2刺激薬を使用する.

認定内科医資格認定試験問題

(抜粋)

平成25年度

第29回

(2)

2. 心室細動からの蘇生例で植込み型除細動器〈ICD〉の適応とならないのはどれか.1 つ選べ. (a) WPW症候群 (b) 陳旧性心筋梗塞 (c) Brugada症候群 (d) 先天性QT延長症候群 (e) 非閉塞性肥大型心筋症 問題 3,4 次の文を読み,3,4 の問いに答えよ. 76 歳の男性.倦怠感と腰痛とを主訴に来院した.2 か月前から次第に腰痛が生じたため整骨院で 加療を受けたが改善しなかった.腰痛が増悪し,倦怠感が出てきたため整形外科を受診したところ, 腰椎圧迫骨折と診断された.その際の血液検査で血清蛋白質高値と貧血とを指摘されたため内科を 受診した. 検査所見:尿所見;蛋白定量 1.5 g/日.血液所見;赤血球 320 万/μℓ,Hb 9.5 g/㎗,白血球 5,000/ μℓ(好中球 60%,好酸球 3%,リンパ球 37%),血小板 13 万/μℓ.血液生化学所見;総蛋白 11.6 g/㎗,アルブミン 3.0 g/㎗,尿素窒素 28 mg/㎗,クレアチニン 1.5 mg/㎗,総ビリルビン 1.0 mg/㎗,AST 23 IU/ℓ,ALT 32 IU/ℓ,Na 135 mEq/ℓ,K 3.4 mEq/ℓ,Cl 103 mEq/ℓ,Ca  10.5 mg/㎗. 右前腕X線写真【図No. 1】,腰椎X線写真【図No. 2】および骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本【図 No. 3】を示す. 3. 考えられるのはどれか.1 つ選べ. (a) 骨肉腫 (b) 多発性骨髄腫 (c) 副甲状腺機能亢進症 (d) 原発性ネフローゼ症候群 (e) 慢性疾患に伴う貧血〈ACD〉 4. この患者への説明として適切なのはどれか.1 つ選べ. (a) 「貧血の予防に鉄分摂取が有効です.」 (b) 「インフルエンザワクチン接種は禁忌です.」 (c) 「骨病変の予防にビタミンD製剤が有効です.」 (d) 「腰椎圧迫骨折の進行予防にコルセット装着が有効です.」 (e) 「右腕筋力低下の予防に右腕に荷重をかけた運動が有効です.」

(3)

問題 3,4

図 No. 2

図 No. 1

腰椎 X 線写真 右前腕 X 線写真

図 No. 3

(4)

5. 48 歳の男性.前胸部痛と一過性意識消失とを主訴に受診した.健康診断で心電図異常を指摘さ れていたが,放置していた. 現 症:胸部聴診上,胸骨右縁第 3 肋間を最強点とするLevine 3/6 度の駆出性雑音を聴取する. 心エコー図の傍胸骨左縁アプローチ左室長軸断層像(拡張末期)【図No. 4】,(収縮末期)【図No. 5】 を示す. 適切な治療薬はどれか.1 つ選べ. (a) スタチン (b) アスピリン (c) ジゴキシン (d) ワルファリン (e) ジソピラミド 6. 診断した医師が直ちに保健所に届け出る必要があるのはどれか.1 つ選べ. (a) 結 核 (b) 水 痘 (c) 百日咳 (d) 手足口病 (e) 淋菌感染症 (f)  流行性耳下腺炎 (g) マイコプラズマ (h) バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌 問題 5

図 No. 5

図 No. 4

拡張末期 収縮末期

(5)

7. 45 歳の男性.めまいと歩行困難とをきたし搬入された.元来,大酒家で,最近は食事も十分に 摂らず,飲酒を続けていた. 現 症:体温 36.8℃.脈拍 108/分,整.血圧 140/80 mmHg.神経学的には外眼筋は麻痺し,軽 度の意識障害に加え,小脳失調を認める. 頭部単純MRI FLAIR像【図No. 6】を示す. 直ちに投与する薬物はどれか.1 つ選べ. (a) チアミン (b) 50%ブドウ糖液 (c) アルテプラーゼ (d) 副腎皮質ステロイド (e) 分岐鎖アミノ酸〈BCAA〉製剤 8. 錐体路障害で認められる所見はどれか.1 つ選べ. (a) 安静時振戦 (b) 腱反射低下 (c) 線維束性収縮 (d) 腹壁反射消失 (e) 把握反射陽性 問題 7

 図 No. 6

R L

(6)

9. 70 歳の男性.左手の震えを主訴に来院した.2 年前から左手の震えを同僚に指摘されるようにな った.1 年前から左足の震えも自覚し始め,通勤時,普通に歩いているつもりだが,他人に追い抜 かされることが多くなった.特に最近,他人とぶつかりそうになるだけで転倒してしまうことが増 え,心配になり受診した.既往歴に特記すべきことはない.喫煙や飲酒もしない.常用薬はない. 現 症:体温 36.5℃.脈拍 76/分,整.血圧 124/70 mmHg.一般身体所見に異常はない.神経学 所見では意識は清明であるが,仮面様顔貌を呈し,左手の静止時振戦,両側上肢の筋強剛,動 作緩慢,小刻み歩行,両側上腕の腕振り不良および後方突進を認める. この患者のHoehn & Yahrの重症度分類はどれか.1 つ選べ. (a) Ⅰ (b) Ⅱ (c) Ⅲ (d) Ⅳ (e) Ⅴ 10. 呼吸機能検査所見を示す. 肺活量 3,300 ㎖,予測肺活量 3,200 ㎖,努力肺活量 3,000 ㎖,予測 1 秒量 2,400 ㎖,1 秒量 1,500 ㎖. COPDの診断に用いられる 1 秒率はどれか.1 つ選べ. (a) 50% (b) 60% (c) 67% (d) 75% (e) 80% 11. 視野障害がみられる下垂体腫瘍患者におけるトルコ鞍への腫瘍の進展方向はどれか.1 つ選べ. (a) 前 方 (b) 後 方 (c) 上 方 (d) 下 方 (e) 両側方 12. 全身性エリテマトーデスの疾患活動性マーカーとして最も有用なのはどれか.1 つ選べ. (a) 好中球数 (b) 血清C3値 (c) 抗核抗体価 (d) 抗Sm抗体価 (e) 血清クレアチニン値

(7)

問題 13~17 次の文を読み,13~17 の問いに答えよ. 55 歳の男性.高血圧と脂質異常症とで近医に通院していた.救急外来に患者の妻から電話連絡が あった.胸痛を訴えた後に,うめき声をあげて倒れ,呼びかけに反応がない.体動はみられず,顔 面は蒼白で,呼吸はしていないという. 13. 最も適切な口頭指示はどれか.1 つ選べ. (a) 胸骨圧迫 (b) 回復体位 (c) 人工呼吸 (d) 気道確保 (e) 脈拍の確認 14. 胸骨圧迫の方法として適切なのはどれか.1 つ選べ. (a) 剣状突起を圧迫する. (b) 5 cm以上の圧迫をする. (c) 救助者は 5 分毎に交代する. (d) 1 分間当たり 80 回の圧迫をする. (e) 圧迫後は胸壁が元の位置に戻らないように圧迫する. 15. 搬入時の心電図モニタ【図No. 7】を示す. この時点で最も適切な対応はどれか.1 つ選べ. (a) 気管挿管 (b) 電気的除細動 (c) アドレナリン投与 (d) アミオダロン投与 (e) 体外式ペーシング 問題 13 ~ 17

 図 No. 7

搬入時の心電図モニタ

(8)

16. 患者の心拍は再開し,循環状態は安定した.自発呼吸は認めないため,バッグ・バルブ・マスク を用いた人工呼吸を行っているが,気管挿管を行うことにした.気管チューブ挿入後,人工換気を 開始した.しかし,呼気ガスモニタ上,二酸化炭素が検出できない. この時点で最も適切な対応はどれか.1 つ選べ. (a) 胸骨圧迫を再開する. (b) 100%酸素を投与する. (c) 人工呼吸器に接続する. (d) 胸部X線撮影を指示する. (e) 抜管してバッグ・バルブ・マスク換気を行う. 17. 指導医が「この病態では,一定期間の体温管理を行う必要がある」と話していた. 一定期間と目標体温の組合せで正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) 2 時間  33℃ (b) 2 時間  37℃ (c) 6 時間  33℃ (d) 6 時間  37℃ (e) 24 時間  33℃ (f)  24 時間  37℃ (g) 7 日  33℃ (h) 7 日  37℃ (i)  30 日  33℃ (j)  30 日  37℃ 18. 心機能が高度に低下した心不全に伴う心室頻拍に対して,予防目的で使用される抗不整脈薬はど れか.1 つ選べ. (a) アミオダロン (b) ジソピラミド (c) シベンゾリン (d) ピルジカイニド (e) ジギタリス製剤 19. 関節リウマチの関節破壊の予後不良因子に含まれるのはどれか.1 つ選べ. (a) 家族歴 (b) 喫煙歴 (c) 65 歳以上 (d) 白血球増多 (e) 抗CCP抗体陽性

(9)

20. 70 歳の女性.2 週前から足の色が変化してきたため受診した.20 年前から糖尿病にて通院して いる.5 年前から腎機能障害が緩徐に進行し,6 か月前には血清クレアチニン 1.5 mg/㎗,推算糸球 体濾過量〈eGFR〉30 ㎖/分/1.73 m2であった.3 か月前に循環器内科で心臓カテーテル検査を受け た. 右足の写真【図No. 8】を示す. 検査所見:血液生化学所見;総蛋白 7.3 g/㎗,アルブミン 4.3 g/㎗,尿素窒素 43.8 mg/㎗,クレ アチニン 3.68 mg/㎗,尿酸 6.1 mg/㎗. この患者で予想される血液所見はどれか.1 つ選べ. (a) 好中球減少 (b) 好酸球増加 (c) 血小板減少 (d) リンパ球減少 (e) 網赤血球増加 問題 20

 図 No. 8

(10)

21. 78 歳の女性.昨日から悪寒・戦慄,咳嗽および発熱があり,呼吸困難が出現したため受診した. 現 症:意識は清明.体温 38.2℃.脈拍 100/分,整.血圧 120/60 mmHg.左肺に断続性ラ音を 聴取する. 検査所見:血液所見;赤血球 320 万/μℓ,Hb  11.0 g/㎗,白血球 10,600/μℓ,血小板 18 万/μℓ.免 疫血清学所見;CRP 18.6 mg/㎗. 胸部X線写真で左下肺野に浸潤影を認める. 喀痰のGram染色標本【図No. 9】を示す. 原因菌はどれか.1 つ選べ. (a) Haemophilus influenzae (b) Klebsiella pneumoniae (c) Moraxella catarrhalis (d) Staphylococcus aureus (e) Streptococcus pneumoniae 22. 汎血球減少をきたさない疾患はどれか.1 つ選べ. (a) 巨赤芽球性貧血 (b) 再生不良性貧血 (c) 骨髄異形成症候群 (d) 急性骨髄性白血病 (e) 特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉 問題 21

 図 No. 9

(11)

23. 59 歳の男性.人工股関節置換術後に突然の呼吸困難と右胸痛とが出現し,紹介され搬入された. 喫煙歴はない. 現 症:体温 37.7℃.脈拍 92/分,整.血圧 112/66 mmHg.呼吸数 20/分.胸部聴診上,心音の Ⅱ音肺動脈成分の亢進を認める.呼吸音に異常はない. 検査所見:血液所見;赤血球 407 万/μℓ,Hb 11.4 g/㎗,白血球 8,000/μℓ,血小板 21.9 万/μℓ,血 清FDP 1,253 μg/㎖(基準 4 以下),Dダイマー 37.2 μg/㎖(基準 1 未満).血液生化学所見;CK  42 IU/ℓ(基準 57~197),トロポニンT陰性.CRP 1.42 mg/㎗.

動脈血ガス分析(自発呼吸,room air);pH 7.49,PaO2 44.1 Torr,PaCO2 37.7 Torr,HCO3- 

28.1 mEq/ℓ. 胸部造影CT【図No. 10】を示す. まず行う治療はどれか.1 つ選べ. (a) 血栓溶解療法 (b) 胸腔ドレナージ (c) 経皮的冠動脈形成術 (d) ヘパリンによる抗凝固療法 (e) ワルファリンによる抗凝固療法 問題 23

 図 No. 10

L R

(12)

24. 28 歳の男性.大量の吐血のため搬入された. 現病歴:3 年前から十二指腸潰瘍と診断され内服薬を服用していたが,症状がないため 2 週前か ら自己判断で中止していた. 現 症:意識は清明.脈拍 120/分,整.血圧 76/50 mmHg.顔面は蒼白.腹部は平坦,軟であ る.上腹部に圧痛を認めるが,筋性防御はない. 検査所見:尿所見;蛋白(-),糖(-),潜血(-).血液所見;赤血球 260 万/μℓ,Hb  8.2 g/ ㎗,Ht 27%,白血球 5,200/μℓ,血小板 23 万/μℓ.血液生化学所見;総蛋白 6.5 g/㎗,アルブミ ン 4.2 g/㎗,尿素窒素 42 mg/㎗,クレアチニン 0.9 mg/㎗,AST  22 IU/ℓ,ALT  14 IU/ℓ, ALP 200 IU/ℓ(基準 115~359),Na 138 mEq/ℓ,K 4.2 mEq/ℓ,Cl 102 mEq/ℓ. 輸液として最も適切なのはどれか.1 つ選べ. (a) 生理食塩液 (b) 脂肪栄養液 (c) 5%ブドウ糖液 (d) アミノ酸栄養液 (e) カリウム含有低張液 25. 慢性下痢に当てはまる動脈血所見はどれか.1 つ選べ.

  Na(mEq/ℓ)  K(mEq/ℓ)  Cl(mEq/ℓ)  HCO3-(mEq/ℓ)  pH

(a)   130  5.5    94  12  7.26 (b)   136  3.0  111  13  7.28 (c)   140  4.0  104  24  7.40 (d)   140  5.0    94  34  7.45 (e)   144  3.0  114  18  7.48 26. 嚥下性肺炎について誤っているのはどれか.1 つ選べ. (a) 脳血管障害は危険因子である. (b) 肺炎球菌ワクチンに発症予防効果がある. (c) 高齢者肺炎の約 20%が嚥下性肺炎である. (d) 口腔ケアは嚥下性肺炎に対する予防効果がある. (e) 咳嗽,喀痰および発熱などの典型的症状を伴わないことが多い. 27. 肝細胞癌のリスク要因でないのはどれか.1 つ選べ. (a) 女 性 (b) 肥 満 (c) 飲 酒 (d) 糖尿病 (e) C型肝炎

(13)

28. 僧帽弁膜症について誤っているのはどれか.1 つ選べ. (a) 僧帽弁狭窄症の新規発症は減少している. (b) 僧帽弁狭窄症では拡張期ランブルを聴取する. (c) 僧帽弁閉鎖不全症では汎収縮期雑音を聴取する. (d) 虚血性の僧帽弁閉鎖不全は急性前壁梗塞に合併することが多い. (e) 僧帽弁閉鎖不全症と比べ僧帽弁狭窄症が左房内血栓をきたしやすい. 29. 肺胞出血をきたさないのはどれか.1 つ選べ. (a) 気管支拡張症 (b) Goodpasture症候群 (c) 顕微鏡的多発血管炎 (d) 全身性エリテマトーデス (e) 多発血管炎性肉芽腫症〈Wegener肉芽腫症〉 30. リウマチ性多発筋痛症について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) 男女比はほぼ 1:1 である. (b) 40 歳代に発症のピークがある. (c) 近位筋の筋力低下が特徴である. (d) 発症から 2 週間で症状が完成する. (e) 血清クレアチンキナーゼ〈CK〉が上昇する. 31. 23 価肺炎球菌ワクチンについて正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) 生ワクチンである. (b) 高齢者は毎年 1 回接種する. (c) 脾臓摘出患者は接種対象外である. (d) 薬剤耐性肺炎球菌にも有効である. (e) 65 歳以上高齢者の接種率は 50%以上である. 32. 総胆管結石について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) コレステロール系の結石が多い. (b) 40 歳代の多産の肥満女性に多い. (c) 膵頭十二指腸切除術の適応である. (d) 無症状例や発作の既往のない症例でも治療の適応である. (e) 第 1 選択の治療は体外衝撃波結石破砕療法〈ESWL〉である. 33. 乳汁分泌を伴うプロラクチン産生腫瘍の治療の第 1 選択となるのはどれか.1 つ選べ. (a) 外科的治療 (b) 放射線療法 (c) スルピリド (d) カベルゴリン (e) ソマトスタチンアナログ

(14)

34. 60 歳の女性.数匹のハチに前腕を刺された後から眼前暗黒感,悪心および嘔吐が出現したため 搬入された.意識混濁,顔面蒼白および末梢のチアノーゼを認める. この疾患について誤っているのはどれか.1 つ選べ. (a) 減感作療法は有効である. (b) アドレナリンを筋注する. (c) 輸液と昇圧薬との投与を行う. (d) 初回刺傷時から症状を認める. (e) 蜂毒中の酵素が主要な原因である. 35. 27 歳の女性.妊娠 16 週.1 か月前から動悸と手の震えとを自覚するため受診した. 現 症:脈拍 112/分,整.血圧 110/70 mmHg.甲状腺は柔らかく,びまん性に腫大している. 眼の写真【図No. 11】を示す. 検査所見:ホルモン検査所見;甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉0.10 μU/㎖以下(基準 0.43~4.67), 遊離トリヨードサイロニン〈FT3〉17.58 pg/㎖(基準 1.92~3.38),遊離サイロキシン〈FT4〉 4.65 ng/㎗(基準 0.71~1.85). 診断確定のため行う検査はどれか.1 つ選べ. (a) 心エコー (b) 甲状腺細胞診 (c) 眼球運動検査 (d) 血中抗TSH受容体抗体 (e) 放射性ヨード甲状腺摂取率 36. 胸膜炎の頻度が最も高いのはどれか.1 つ選べ. (a) 強皮症 (b) 皮膚筋炎 (c) Behçet病 (d) 関節リウマチ (e) Sjögren症候群 問題 35

 図 No. 11

(15)

37. 75 歳の男性.3 か月前から自転車に乗ると前胸部絞扼感を自覚するため受診した. 運動負荷タリウム心筋シンチグラム【図No. 12】を示す. 認められるのはどれか.1 つ選べ. (a) 多枝病変 (b) 左回旋枝の狭窄 (c) 左前下行枝の狭窄 (d) 陳旧性前壁中隔梗塞 (e) 右冠動脈の狭窄 38. 初回検査で糖尿病と診断できるのはどれか.1 つ選べ.   空腹時血糖  75 g OGTT 2 時間値  HbA1c(NGSP)   (mg/㎗)  (mg/㎗)  (%) (a)     90  220  6.2 (b)   100  210  6.4 (c)   110  200  6.5 (d)   120  190  6.6 (e)   130  180  6.3 問題 37

 図 No. 12

負荷像 安静像

(16)

39. 35 歳の男性.3 日前からの発熱と呼吸困難とを主訴に受診した.4 週前から労作時の息切れを自 覚し,徐々に増悪し,荷物を持つだけで息切れを自覚するようになった. 現 症:意識は清明.体温 38.8℃.脈拍 116/分,整.血圧 106/60 mmHg.呼吸数 42/分.SpO2 (room air)89%.胸部聴診でラ音を聴取しない.心音に異常はない.下腿に浮腫はない.口腔 内の写真【図No. 13】を示す. 胸部X線写真【図No. 14】を示す. 肺病変の診断確定に最も有用な検査はどれか.1 つ選べ. (a) 胸部CT (b) 血液培養 (c) 気管支肺胞洗浄 (d) 血漿β-D-グルカン測定 (e) 血清プロカルシトニン測定 40. 63 歳の女性.健康診断で血小板 1 万/μℓを指摘され受診した.その他の検査異常はなく,出血傾 向はみられない.既往歴・家族歴に特記すべきことはない. 次に行う検査として最も適切なのはどれか.1 つ選べ. (a) 骨髄穿刺 (b) 出血時間 (c) 尿素呼気試験 (d) 血小板関連IgG (e) 末梢血塗抹標本検鏡 問題 39

図 No. 13

図 No. 14

(17)

41. Helicobacter pylori感染と関係しないのはどれか.1 つ選べ. (a) 胃 癌 (b) 胃潰瘍 (c) 鉄欠乏性貧血 (d) Zollinger-Ellison症候群 (e) 特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉 42. 自己免疫性肝炎について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) 核酸アナログ製剤を用いる. (b) 治療前には肝生検が必須である. (c) 黄疸を伴う場合には肝移植を行う. (d) プレドニゾロンによる治療を第 1 選択とする. (e) HCV抗体陽性例ではインターフェロン治療を先行させる. 43. 壊死性リンパ節炎について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a) しばしば再燃する. (b) 60 歳以上に好発する. (c) 抗菌薬は効果を示さない. (d) 我が国では稀な疾患である. (e) Epstein-Barr〈EB〉ウイルスが原因である. 44. 気道平滑筋拡張作用を有するのはどれか.1 つ選べ. (a) ヒスタミン (b) アドレナリン (c) アセチルコリン (d) ロイコトリエンC4 (e) プロスタグランジンD2 45. インスリン抵抗性改善薬はどれか.2 つ選べ. (a) DPP-4 阻害薬 (b) チアゾリジン薬 (c) ビグアナイド薬 (d) スルホニル尿素薬 (e) α-グルコシダーゼ阻害薬

(18)

46. 24 歳の女性.口渇,多飲,多尿および全身倦怠感を主訴に受診した.

現 症:意識は清明.身長 152 cm,体重 42 kg.脈拍 80/分,整.血圧 154/82 mmHg. 検査所見:尿所見;蛋白(-),糖 4+,ケトン体 1+.血液所見;赤血球 420 万/μℓ,Hb 10.8 g/

㎗,血小板 10 万/μℓ.血液生化学所見;随時血糖 406 mg/㎗,HbA1c(NGSP)10.5%. 動脈血ガス分析(自発呼吸,room  air);pH  7.20,PaO2  100 Torr,PaCO2  25 Torr,HCO3- 

10 mEq/ℓ. この患者の病態として考えられるのはどれか.2 つ選べ. (a) 腎性糖尿 (b) 脂肪分解亢進 (c) 肝臓での糖新生抑制 (d) インスリン分泌亢進 (e) アニオンギャップ増大 47. 30 歳の女性.3 日前から関節痛と下腿浮腫とが出現したため受診した.3 週前に上気道炎症状が あった. 現 症:身長 160 cm,体重 48 kg.血圧 106/74 mmHg. 検査所見:尿所見;蛋白 3+,潜血 3+.血液生化学所見;総蛋白 5.8 g/㎗,アルブミン 2.9 g/ ㎗,尿素窒素 18 mg/㎗,クレアチニン 0.6 mg/㎗.免疫血清学所見;ASO 120 IU/㎖(基準 200 以下),CH50 21 U/㎖(基準 25~48),C3 48 mg/㎗(基準 86~160),C4 10 mg/㎗(基準 17~ 45). 追加する免疫血清学検査項目はどれか.2 つ選べ. (a) MPO-ANCA (b) 抗dsDNA抗体 (c) 免疫グロブリン (d) クリオグロブリン (e) 抗糸球体基底膜抗体 48. 造影CTにて早期相で造影効果を示すのはどれか.2 つ選べ. (a) 通常型膵管癌 (b) 腎癌の膵転移 (c) 神経内分泌腫瘍 (d) 自己免疫性膵炎 (e) 腫瘤形成性膵炎 49. 小脳障害でみられないのはどれか.2 つ選べ. (a) 眼 振 (b) 運動失調 (c) 運動麻痺 (d) 感覚障害 (e) 筋緊張低下

(19)

50. ループ利尿薬を使用したときに生じる電解質異常はどれか.2 つ選べ. (a) 低カリウム血症 (b) 高クロール血症 (c) 高カルシウム血症 (d) 高ナトリウム血症 (e) 低マグネシウム血症 51. 糖尿病患者が尿異常を呈した場合に,糖尿病腎症と一次性糸球体疾患の合併とを鑑別するために 重要なのはどれか.2 つ選べ. (a) 網膜症の有無 (b) 蛋白尿の程度 (c) 神経障害の有無 (d) 糸球体血尿の有無 (e) インスリン使用の有無 52. 心原性脳塞栓症を強く疑わせる所見はどれか.2 つ選べ. (a) 夜間睡眠時の発症 (b) 一過性黒内障の先行 (c) 階段状の症状の進行 (d) 複数の血管領域の脳梗塞 (e) CT上,出血性梗塞の所見 53. 医療面接で山林や原野での活動歴聴取が重要である疾患はどれか.2 つ選べ. (a) Q 熱 (b) 日本紅斑熱 (c) つつが虫病 (d) レジオネラ症 (e) トキソプラズマ症

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正解表

問題 No. 正解記号 問題 No. 正解記号 1 c 28 d 2 a 29 a 3 b 30 d 4 d 31 d 5 e 32 d 6 a 33 d 7 a 34 d 8 d 35 d 9 c 36 d 10 a 37 c 11 c 38 c 12 b 39 c 13 a 40 e 14 b 41 d 15 b 42 d 16 e 43 c 17 e 44 b 18 a 45 b,c 19 e 46 b,e 20 b 47 b,d 21 e 48 b,c 22 e 49 c,d 23 d 50 a,e 24 a 51 a,d 25 b 52 d,e 26 c 53 b,c 27 a

参照

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