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共同研究 半七捕物帳 (三)

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Academic year: 2021

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(1)

−107− 浜田雄介・加藤文明子・鄭智恵・本田逸朗・高橋昭男・岸本梨沙・小山恭平・市地英   共同研究   半七捕物帳(三)

 

         

浜田雄介

「槍突き」小考

    

加藤文明子

「蝶合戦」小考

    

 

智恵

「あま酒売」小考

   

本田逸朗

「海坊主」小考

    

高橋昭男

「旅絵師」小考

    

岸本梨沙

「少年少女の死」小考

 

小山恭平

「一つ目小僧」小考

  

市地

 

共同研究

 

半七捕物帳(三)

(2)

−108− 成蹊人文研究   第二十一号(二〇一三)           る。 り、 問題意識は第一回の序に記した通りである。   し、 て、 て、 り、 は「 る。 り、 た「 し、 る。 は、 に、 ある。   「 ば、 く、 る。 は、 か、 く、 度、 た。 は、 ね、 は、 上のメカニズムを解明する。     に、 は、 て、 し、 て「 る。 が、 自体に、作者の世界観を見て取ることも可能かもしれない。   は、 か、 学、 学、 る。 に、 が、 い。 と、 は、 と、 現時点では考えている。   き、 堂『 )』 び『 帳( )』 庫、 版、 い、 る。 る。 はご注意を願う。

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−109− 浜田雄介・加藤文明子・鄭智恵・本田逸朗・高橋昭男・岸本梨沙・小山恭平・市地英   共同研究   半七捕物帳(三)   「槍突き」小考           「 月『 て「 る。 は、 る、 る。 に「 り、 大正十年の初 (1 までは、 半七の親分であり義父でもある、 神田の岡っ る。 た、 年『 (( 降、 で、 」「 」「 はあくまで「聞書帳」として残っている。   頃、 は、 て、 事件を語り出す。   年( 頃、 で、 た。 り、 年( きが続発。住民は縮み上がり、同心や岡っ引きたちも血眼となった。   は、 く。 夜、 た。 と、 る。 と、 娘、 そして槍突きに遭遇するが、取り逃してしまう。   て、 る。 つ、 も、 ず。 に、 便 は、 が、 の話を聞き出し、犯人と凶器を確信する。   中、 遇。 は、 た。 が、 る。 え、 の事件は落着する。   詮議の結果、 文化三年の槍突きの犯人は、 作兵衛の兄の作右衛門で、 に、 ろ、 え、 う。 兄は既に死去しており、 弟の作兵衛は引き回しの上磔刑になった。   お、 は、 る。 は、 れ、 に「

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−110− 成蹊人文研究   第二十一号(二〇一三) から又聞き」となっている。 史実の槍突きと綺堂の「槍突き」   「 が、 年、 は、 る。 は、 』「 る、 り、 人・ 食・ (( め、 所、 び『 も、 (( 。『 り、 が「 る「 の、 」「 り、 (( 。また文政八年の清元延寿太夫の暗殺に関しては、 『増訂武江年表』 寿 り、 寿 れ、 る。 と、 期、 に『 く、 て『 』『 事件を本筋において描いている、と述べている。   か、 』『 』『 る。 に『 の「 は、 と「 首、 寿 (( たがって管見の限りでは、 「槍突き」 『兎園小説』 の記述が最も近く、 の「 る。 て『 と、 堂の「槍突き」との相違点を探っていく。   に、 る。 り、 が、 別、 寿 助、 る。 と、 は着飾った人間が対象となるのは頷ける。   は、 る。 の「 う。 は、 で、 (7 、「 住む猟師で、 捕まることなく故郷へ帰り、 何食わぬ顔で暮らした後に、 る。 は、 う。 は、 て、 る。 は、 寿

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−111− 浜田雄介・加藤文明子・鄭智恵・本田逸朗・高橋昭男・岸本梨沙・小山恭平・市地英   共同研究   半七捕物帳(三) る。 寿 が、 で、 も「 突き」独自の設定である。   は、 寿 る。 は、 (8 、「 る。 り、 る。 に、 ず、 ろう。   四点目としては、 槍突き事件の模倣犯の描かれ方が挙げられる。 『街 に、 後、 と、 に、 廿 西 て、 (9 に、 が、 る。 し、 後、 に至るまでは同様の犯罪が行われたという記述はない。 『半七捕物帳』 は、 便 を、 る。 ば「 は、 て、 が、 う。 に、 せ、 る。 も、 り、 辿 る。 た、 ば、 る。 便 て、 た。 果、 し、 る。 綺堂は、 犯人に帰結する手掛かりとして、 便乗犯罪を機能させている。   に、 も、 し、 し、 を、 け、 た。 う。 故、 作り上げたのだろうか。次節では猟師兄弟の人物像を考察していく。 猟師とサンカから作り出された犯人像 で、 で、 す。

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−11(− 成蹊人文研究   第二十一号(二〇一三) て、 ゆが て、 相のよくない髭だらけの ぶおとこ だったということです   る、 る。 で、 み、 う。 写、 る。 で、 ((1 が、 り、 は「 た。 た、 て、 松平定信の「関の秋風」に以下のような一文があ ((( り。 ば。 り。 宿 に。 鹿 ら。 り。 て。 て。 ば。 り。 りし。   は、 る。 が、 要素があることを押さえておきたい。   は、 り、 鹿 る。 に、 ち、 る。 て、 宿 は、 る。 ら、 る。 る。 が、 て、 猟、 ((1 ば、 は「 り、 く、 り、 西 ど、 ((1 で「 ひ、 なく市中に入りて安宿等を根拠とする者多く」ともあり、 これは「槍 が「 宿 こととも一致する。

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−11(− 浜田雄介・加藤文明子・鄭智恵・本田逸朗・高橋昭男・岸本梨沙・小山恭平・市地英   共同研究   半七捕物帳(三)   た、 と、 る。 は、 際、 堤、 岸、 る。 は、 り。 に、 便 ((1 。」 に、 の多い河川付近を活動エリアの一つとしているのである。   に、 は、 る。 い。 し、 い、 い。 認識されていた可能性も高い。 猟師もサンカも、 その主な生活区域は、 る。 は「 を、 トからもたらされた脅威として描いたのである。 ソトからやって来る脅威への信仰と排斥   網野善彦は 『無縁 公界 楽』 において、 「遊女と遊郭、 博奕打と賭場、 河原者といわれた役者と芝居小屋、 そして 「えた 非人」 と被差別部落、 さらに宿場以外には落着く場所すらもたぬさまざまな漂泊民」 といっ て、 「逆転し、 裏返された 「自由」 が存在し ((1 という側面を指摘している。 ず、 は、 である政府と戸籍を持つ 「有縁」 の人々に対し 「無縁」 という力を持っ た。 は「 り、 のである。   怖、 す『 の、 る。 り、 る。 は「 る。 は、 え、 と、 る。 も、 る。 て、 は、 る。 は、 り、 い。 は、 る『 い。 ら、 いう役割に徹している。   て、 き、

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