松山市水道事業 平成 24 年度決算の財務諸表 現行会計基準と新会計基準適用との比較 松山市公営企業局

松山市水道事業

平成２４年度決算の財務諸表

【現行会計基準と新会計基準適用との比較】

１　損益収支（形式収支）と実質収支への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1

　損益計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2

　損益計算書（費用性質別）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4

２　キャッシュ・フロー計算書への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7

　キャッシュ・フロー計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8

３　貸借対照表への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11

　貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12

４　経営分析への影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

14

　　参考（資本循環のしくみ） ・・・・・・・・・・・・・・・・

15

　平成24年度の新会計基準適用については、以下の引当金計上は考慮していない

　　①退職給付引当金の計上不足額

　　②賞与引当金

　　③貸倒引当金

目　次

１　損益収支（形式収支）と実質収支への影響

（１）損益収支 新会計基準では、長期前受金戻入益により損益収支が改善されるが、これは現金の裏付けがない表面上の 収益であり、純利益（形式利益）が増加する一方で、損益勘定留保資金発生額が減額されることになるた め、キャッシュ・フローは何ら変わらない。このことを平成24年度決算数値で以下に示す。 単位：百万円 長期前受金戻入益350百万円については、現行会計基準の下では損益勘定留保資金として資本的収支 の不足額の補てん財源として使用するものであることから、新会計基準適用の下では資産維持費に加算した。 （２）実質収支 【現行会計基準】 【新会計基準】 計 5,042 5,042 0 1,469 1,819 350 純利益 （形式利益） 資産維持費 実質利益 1,460 1,810 350 9 9 0 【現行会計基準】 【新会計基準】 損益勘定留保資金発生額 （減価償却費等） 項目 (ａ) 現行会計基準 （b） 新会計基準 (b)－(a) 差 3,573 3,223 ▲ 350

費 用

収 益

利 益

6,709百万円 営業収益 8,091百万円 営業外収益 86百万円 特別利益 1百万円 計 8,178百万円 当年度純利益 1,469百万円

費 用

収 益

利 益

6,709百万円 営業収益 8,091百万円 営業外収益 436百万円 長期前受金戻入 350百万円 特別利益 1百万円 計 8,528百万円 当年度純利益 1,819百万円 350百万円の増加 形式利益 1,469百万円 実質利益 資産維持費 1,460百万円 9百万円 形式利益 1,819百万円 実質利益 資産維持費 1,810百万円 9百万円

現行会計基準

松 山 市 水 道 事 業

（単位：円） 科　　　　　目 経常損益の部 　　営業損益の部 　　　営業収益 　　　　給水収益 7,898,414,662 　　　　受託事業収益 3,518,271 　　　　他会計負担金 157,062,607 　　　　その他の営業収益 31,953,169 8,090,948,709 　　　営業費用 　　　　原水及び浄水費 759,658,220 　　　　配水及び給水費 917,959,654 　　　　受託事業費 10,648,931 　　　　業務費 295,862,018 　　　　総係費 637,184,530 　　　　減価償却費 3,306,819,953 　　　　資産減耗費 393,446,840 6,321,580,146 　　　営業利益 1,769,368,563 　　営業外損益の部 　　　営業外収益 　　　　受取利息及び配当金 11,437,347 　　　　他会計補助金 62,303,245 　　　　雑収益 12,580,844 86,321,436 　　　営業外費用 　　　　支払利息及び企業債取扱諸費 372,192,762 　　　　雑支出 1,004,143 373,196,905 　　　経常利益 1,482,493,094 特別損益の部 　　　特別利益 　　　　固定資産売却益 942,191 　　　　過年度損益修正益 330,273 1,272,464 　　　特別損失 　　　　過年度損益修正損 13,690,201 　　　　その他特別損失 519,095 14,209,296 　　　当年度純利益 1,469,556,262 　　　前年度繰越利益剰余金 172,640,891 　　　当年度未処分利益剰余金 1,642,197,153 　　(当年度純利益)　　 (資産維持費)　　 (単年度実質収支) 　　(当年度未処分利益剰余金)　　(減債積立金)　　 　(基金積立金)　　(翌年度繰越利益剰余金) 　　　　1,642,197,153　－　692,473,076　－　768,271,924　＝　181,452,153 金　　　　　額

損　益　計　算　書

（平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 単年度実質収支 翌年度繰越利益剰余金 　　1,469,556,262　－　1,460,745,000　＝　　8,811,262 ―　2　―

新会計基準

松 山 市 水 道 事 業

（単位：円） 科　　　　　目 経常損益の部 　　営業損益の部 　　　営業収益 　　　　給水収益 7,898,414,662 　　　　受託事業収益 3,518,271 　　　　他会計負担金 157,062,607 　　　　その他の営業収益 31,953,169 8,090,948,709 　　　営業費用 　　　　原水及び浄水費 759,658,220 　　　　配水及び給水費 917,959,654 　　　　受託事業費 10,648,931 　　　　業務費 295,862,018 　　　　総係費 637,184,530 　　　　減価償却費 3,306,819,953 　　　　資産減耗費 393,446,840 6,321,580,146 　　　営業利益 1,769,368,563 　　営業外損益の部 　　　営業外収益 　　　　受取利息及び配当金 11,437,347 　　　　他会計補助金 62,303,245 　　　　長期前受金戻入 350,000,000 　　　　雑収益 12,580,844 436,321,436 　　　営業外費用 　　　　支払利息及び企業債取扱諸費 372,192,762 　　　　雑支出 1,004,143 373,196,905 　　　経常利益 1,832,493,094 特別損益の部 　　　特別利益 　　　　固定資産売却益 942,191 　　　　過年度損益修正益 330,273 1,272,464 　　　特別損失 　　　　過年度損益修正損 13,690,201 　　　　その他特別損失 519,095 14,209,296 　　　当年度純利益 1,819,556,262 　　　前年度繰越利益剰余金 172,640,891 　　　当年度未処分利益剰余金 1,992,197,153 　　(当年度純利益)　　 (資産維持費)　　 (単年度実質収支) (当年度未処分利益剰余金)　　　(減債積立金)　　　　　　(基金積立金)　　　　(建設改良積立金）（翌年度繰越利益剰余金） 　　1,992,197,153　－　692,473,076　－　768,271,924　－　350,000,000　＝　181,452,153

損　益　計　算　書

（平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 金　　　　　額 単年度実質収支 　　1,819,556,262　－　1,810,745,000　＝　　8,811,262 翌年度繰越利益剰余金

松 山 市 水 道 事 業

現行会計基準 （単位：円） 科　　　　　目 経常損益の部 　　営業損益の部 　　　営業収益 　　　　給水収益 7,898,414,662 　　　　受託事業収益 3,518,271 　　　　他会計負担金 157,062,607 　　　　その他の営業収益 31,953,169 8,090,948,709 　　　営業費用 　　　　人件費 992,182,188 　　　　動力費 209,677,048 　　　　薬品費 43,956,566 　　　　修繕費 199,483,524 　　　　委託料 827,067,817 　　　　減価償却費 3,306,819,953 　　　　固定資産除却損 265,993,473 　　　　撤去工事費等 127,453,367 　　　　その他 348,946,210 6,321,580,146 　　　営業利益 1,769,368,563 　　営業外損益の部 　　　営業外収益 　　　　受取利息及び配当金 11,437,347 　　　　他会計補助金 62,303,245 　　　　雑収益 12,580,844 86,321,436 　　　営業外費用 　　　　支払利息及び企業債取扱諸費 372,192,762 　　　　雑支出 1,004,143 373,196,905 　　　経常利益 1,482,493,094 特別損益の部 　　　特別利益 　　　　固定資産売却益 942,191 　　　　過年度損益修正益 330,273 1,272,464 　　　特別損失 　　　　過年度損益修正損 13,690,201 　　　　その他特別損失 519,095 14,209,296 　　　当年度純利益 1,469,556,262 　　　前年度繰越利益剰余金 172,640,891 　　　当年度未処分利益剰余金 1,642,197,153 　　(当年度純利益)　　 (資産維持費)　　 (単年度実質収支) 　　(当年度未処分利益剰余金)　　(減債積立金)　　 　(基金積立金)　　(翌年度繰越利益剰余金) 　　　　1,642,197,153　－　692,473,076　－　768,271,924　＝　181,452,153

損益計算書（費用性質別）

（平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 金　　　　　額 単年度実質収支 　　1,469,556,262　－　1,460,745,000　＝　8,811,262 翌年度繰越利益剰余金 ―　4　―

新会計基準 松 山 市 水 道 事 業 （単位：円） 科　　　　　目 経常損益の部 　　営業損益の部 　　　営業収益 　　　　給水収益 7,898,414,662 　　　　受託事業収益 3,518,271 　　　　他会計負担金 157,062,607 　　　　その他の営業収益 31,953,169 8,090,948,709 　　　営業費用 　　　　人件費 992,182,188 　　　　動力費 209,677,048 　　　　薬品費 43,956,566 　　　　修繕費 199,483,524 　　　　委託料 827,067,817 　　　　減価償却費 3,306,819,953 　　　　固定資産除却損 265,993,473 　　　　撤去工事費等 127,453,367 　　　　その他 348,946,210 6,321,580,146 　　　営業利益 1,769,368,563 　　営業外損益の部 　　　営業外収益 　　　　受取利息及び配当金 11,437,347 　　　　他会計補助金 62,303,245 　　　　長期前受金戻入 350,000,000 　　　　雑収益 12,580,844 436,321,436 　　　営業外費用 　　　　支払利息及び企業債取扱諸費 372,192,762 　　　　雑支出 1,004,143 373,196,905 　　　経常利益 1,832,493,094 特別損益の部 　　　特別利益 　　　　固定資産売却益 942,191 　　　　過年度損益修正益 330,273 1,272,464 　　　特別損失 　　　　過年度損益修正損 13,690,201 　　　　その他特別損失 519,095 14,209,296 　　　当年度純利益 1,819,556,262 　　　前年度繰越利益剰余金 172,640,891 　　　当年度未処分利益剰余金 1,992,197,153 　　(当年度純利益)　　 (資産維持費)　　 (単年度実質収支) (当年度未処分利益剰余金)　　　(減債積立金)　　　　　　(基金積立金)　　　　(建設改良積立金）（翌年度繰越利益剰余金） 　　1,992,197,153　－　692,473,076　－　768,271,924　－　350,000,000　＝　181,452,153 損益計算書（費用性質別） （平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 金　　　　　額 単年度実質収支 　　1,819,556,262　－　1,810,745,000　＝　8,811,262 翌年度繰越利益剰余金

P６

２　キャッシュ・フロー計算書への影響

【新会計基準】

民間企業のキャッシュ・フロー計算書との相違点 Ｂ/Ｓ　貸借対照表 Ｃ/Ｆ　キャッシュ・フロー計算書 ＣＦ　 キャッシュ・フロー ・直接法のＣ/Ｆでは先に収入項目を表示 ・圧縮記帳しているため長期前受金戻入は存在しない ・Ｃ/Ｆにおける「資金」は、「現金及び現金同等物」 ・「現金同等物」には、コマーシャル・ペーパー・売戻し条件付 　現先・公社債投資などが含まれる ・直接法のＣ/Ｆでは先に支出項目を表示 ・非資金損益である長期前受金戻入を当期純利益から控除 ・Ｃ/Ｆにおける「資金」は、Ｂ/Ｓ上の「現金・預金」と同範囲 ・「現金同等物」を「資金」の範囲に含めない理由は、Ｃ/Ｆと 　Ｂ/Ｓのつながりを明らかにするため

【現行会計基準】

公営企業 民間企業 ・住民生活や地域発展に不可欠なサービスを提供することが 　目的であり、それに見合った料金を徴収している。 　　業務ＣＦ 、 投資ＣＦ 、 財務ＣＦ ・活動区分は ・活動区分は 　　営業ＣＦ 、 投資ＣＦ 、 財務ＣＦ ・営業活動を通じて収益を獲得し、その中から必要な費用を 　支払い、利益を得ることを目的としている 業務活動による キャッシュ・フロー

5,059百万円

当年度純利益 1,469百万円 投資活動による キャッシュ・フロー

▲3,165百万円

フリーキャッシュ・フロー

1,894百万円

財務活動による キャッシュ・フロー

▲1,036百万円

資金期首残高

12,383百万円

資金期末残高

13,241百万円

業務活動による キャッシュ・フロー

5,059百万円

当年度純利益 1,819百万円 長期前受金戻入額 ▲350百万円 投資活動による キャッシュ・フロー

▲3,165百万円

フリーキャッシュ・フロー

1,894百万円

財務活動による キャッシュ・フロー

▲1,036百万円

資金期首残高

12,383百万円

資金期末残高

13,241百万円

現行会計基準

松 山 市 水 道 事 業

（単位：円） 科　　　　　目 業務活動によるキャッシュ・フロー 　　当年度純利益 1,469,556,262 　　減価償却費 3,306,819,953 　　固定資産除却損 265,993,473 　　不用品評価額 92,392 　　退職給与引当金の増減額（▲は減少） 45,807,069 　　修繕引当金の増減額（▲は減少） ▲ 58,559,000 　　受取利息及び受取配当金 ▲ 11,437,347 　　支払利息 372,192,762 　　固定資産売却損益（▲は益） ▲ 942,191 　　未収金の増減額（▲は増加） 36,207,253 　　未払金の増減額（▲は減少） ▲ 24,718,835 　　たな卸資産の増減額（▲は増加） ▲ 17,817 　　預り金の増減額（▲は減少） ▲ 8,676,219 　　消費税等収支額 27,637,830 　　　　　　小　　　計 5,419,955,585 　　利息及び配当金の受取額 11,437,347 　　利息の支払額 ▲ 372,192,762 5,059,200,170 投資活動によるキャッシュ・フロー 　　有形固定資産の取得による支出 ▲ 3,521,864,898 　　有形固定資産の売却による収入 49,583 　　無形固定資産の取得による支出 ▲ 11,400,000 　　国庫補助金等による収入 226,345,000 　　一般会計又は他の特別会計からの繰入金による収入 129,434,214 　　固定資産の取得にかかる収入 211,413,513 　　長期定期預金の預入による支出 ▲ 400,000,000 　　長期定期預金の払戻による収入 200,942,191 ▲ 3,165,080,397 フリーキャッシュ・フロー 1,894,119,773 財務活動によるキャッシュ・フロー 　　建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入 378,600,000 　　建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出 ▲ 1,601,676,234 　　他会計からの出資による収入 186,732,901 ▲ 1,036,343,333 　　資金増加額（又は減少額） 857,776,440 　　資金期首残高 12,382,826,982 　　資金期末残高 13,240,603,422

キャッシュ・フロー計算書

（平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 金　　　　　額 ―　8　―

新会計基準

松 山 市 水 道 事 業

（単位：円） 科　　　　　目 業務活動によるキャッシュ・フロー 　　当年度純利益 1,819,556,262 　　減価償却費 3,306,819,953 　　固定資産除却損 265,993,473 　　不用品評価額 92,392 　　退職給与引当金の増減額（▲は減少） 45,807,069 　　修繕引当金の増減額（▲は減少） ▲ 58,559,000 　　長期前受金戻入額 ▲ 350,000,000 　　受取利息及び受取配当金 ▲ 11,437,347 　　支払利息 372,192,762 　　固定資産売却損益（▲は益） ▲ 942,191 　　未収金の増減額（▲は増加） 36,207,253 　　未払金の増減額（▲は減少） ▲ 24,718,835 　　たな卸資産の増減額（▲は増加） ▲ 17,817 　　預り金の増減額（▲は減少） ▲ 8,676,219 　　消費税等収支額 27,637,830 　　　　　　小　　　計 5,419,955,585 　　利息及び配当金の受取額 11,437,347 　　利息の支払額 ▲ 372,192,762 5,059,200,170 投資活動によるキャッシュ・フロー 　　有形固定資産の取得による支出 ▲ 3,521,864,898 　　有形固定資産の売却による収入 49,583 　　無形固定資産の取得による支出 ▲ 11,400,000 　　国庫補助金等による収入 226,345,000 　　一般会計又は他の特別会計からの繰入金による収入 129,434,214 　　固定資産の取得にかかる収入 211,413,513 　　長期定期預金の預入による支出 ▲ 400,000,000 　　長期定期預金の払戻による収入 200,942,191 ▲ 3,165,080,397 フリーキャッシュ・フロー 1,894,119,773 財務活動によるキャッシュ・フロー 　　建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入 378,600,000 　　建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出 ▲ 1,601,676,234 　　他会計からの出資による収入 186,732,901 ▲ 1,036,343,333 　　資金増加額（又は減少額） 857,776,440 　　資金期首残高 12,382,826,982 　　資金期末残高 13,240,603,422

キャッシュ・フロー計算書

（平成24年4月1日から平成25年3月31日まで） 金　　　　　額

P６

３　貸借対照表への影響

【現行会計基準】

【新会計基準】

資 産

負 債

資 本

90,221百万円 固定負債 1,332百万円 流動負債 2,059百万円 負債合計 3,391百万円 自己資本金 47,278百万円 借入資本金 （企業債） 12,956百万円 資本剰余金 24,954百万円 利益剰余金 1,642百万円 資本合計 86,830百万円

資 産

負 債

資 本

90,221百万円 固定負債 13,494百万円 企業債 12,162百万円 流動負債 2,853百万円 企業債 794百万円 繰延収益 9,108百万円 負債合計 25,455百万円 資本金 61,651百万円 14,373百万円 資本剰余金 1,123百万円 利益剰余金 1,992百万円 350百万円 資本合計 64,766百万円 22,064百万円の 負債の増加 資本の減少

現行会計基準

松 山 市 水 道 事 業

（単位：円） 科目 金額 科目 金額 （資産の部） （負債の部） 固定資産 74,716,381,313 固定負債 1,331,723,660 有形固定資産 72,147,531,134 　引当金 1,331,723,660 　土地 3,956,019,293 　　退職給与引当金 1,052,890,640 　建物 4,315,309,202 　　修繕引当金 278,833,020 　建物減価償却累計額 ▲ 1,810,960,186 　構築物 98,868,747,998 流動負債 2,059,019,220 　構築物減価償却累計額 ▲ 42,947,387,540 　未払金 1,940,272,931 　機械及び装置 16,269,348,945 　その他流動負債 118,746,289 　機械及び装置減価償却累計額 ▲ 10,490,943,308 　車両運搬具 46,079,094 負債合計 3,390,742,880 　車両運搬具減価償却累計額 ▲ 32,752,288 　船舶 680,000 　船舶減価償却累計額 ▲ 646,000 （資本の部） 　工具,器具及び備品 265,772,146 　工具,器具及び備品減価償却累計額 ▲ 232,166,290 資本金 60,234,613,610 　建設仮勘定 3,940,430,068 　自己資本金 47,278,260,904 無形固定資産 396,451,255 　　固有資本金 3,689,387,030 　ダム使用権 307,718,549 　　繰入資本金 13,079,626,245 　水利権 83,818,588 　　組入資本金 30,509,247,629 　施設利用権 1,318 　借入資本金 12,956,352,706 　電話加入権 4,912,800 　　企業債 12,956,352,706 投資 2,172,398,924 　投資有価証券 300,000 剰余金 26,595,597,294 　出資金 3,827,000 　資本剰余金 24,953,400,141 　基金 768,271,924 　　受贈財産評価額 1,911,512,802 　定期預金 1,400,000,000 　　補助金 7,107,389,257 　　工事負担金 8,864,415,361 流動資産 15,504,572,471 　　加入金 7,060,350,141 現金預金 13,240,603,422 　　その他資本剰余金 9,732,580 未収金 1,792,530,409 　利益剰余金 1,642,197,153 貯蔵品 14,395,640 　　当年度未処分利益剰余金 1,642,197,153 前払金 405,143,000 その他流動資産 51,900,000 資本合計 86,830,210,904 資産合計 90,220,953,784 負債資本合計 90,220,953,784

平成２４年度　貸　借　対　照　表

（平成25年3月31日） ―　12　―

新会計基準 松 山 市 水 道 事 業 （単位：円） 科目 金額 科目 金額 （資産の部） （負債の部） 固定資産 74,716,381,313 固定負債 13,493,578,011 有形固定資産 72,147,531,134 　企業債 12,161,854,351 　土地 3,956,019,293 　　建設改良費等の財源に充てるための企業債 12,161,854,351 　建物 4,315,309,202 　引当金 1,331,723,660 　建物減価償却累計額 ▲ 1,810,960,186 　　退職給付引当金 1,052,890,640 　構築物 98,868,747,998 　　修繕引当金 278,833,020 　構築物減価償却累計額 ▲ 42,947,387,540 　機械及び装置 16,269,348,945 流動負債 2,853,517,575 　機械及び装置減価償却累計額 ▲ 10,490,943,308 　企業債 794,498,355 　車両運搬具 46,079,094　　建設改良費等の財源に充てるための企業債 794,498,355 　車両運搬具減価償却累計額 ▲ 32,752,288 　未払金 1,940,272,931 　船舶 680,000 　その他流動負債 118,746,289 　船舶減価償却累計額 ▲ 646,000 　工具,器具及び備品 265,772,146 繰延収益 9,107,492,745 　工具,器具及び備品減価償却累計額 ▲ 232,166,290 　長期前受金 8,967,320,458 　建設仮勘定 3,940,430,068 　　受贈財産評価額 769,178,497 無形固定資産 396,451,255 　　補助金 3,184,693,969 　ダム使用権 307,718,549 　　工事負担金 5,013,447,992 　水利権 83,818,588 　長期前受金収益化累計額 ▲ 350,000,000 　施設利用権 1,318 　　受贈財産評価額 ▲ 37,353,365 　電話加入権 4,912,800 　　補助金 ▲ 122,980,576 投資その他の資産 2,172,398,924 　　工事負担金 ▲ 189,666,059 　投資有価証券 300,000 　建設仮勘定長期前受金 490,172,287 　出資金 3,827,000 　基金 768,271,924 負債合計 25,454,588,331 　長期定期預金 1,400,000,000 （資本の部） 流動資産 15,504,572,471 現金・預金 13,240,603,422 資本金 61,650,631,181 未収金 1,792,530,409 　固有資本金 3,689,387,030 貯蔵品 14,395,640 　繰入資本金 13,079,626,245 前払金 405,143,000 　組入資本金 44,881,617,906 その他流動資産 51,900,000 剰余金 3,115,734,272 　資本剰余金 1,123,537,119 　　受贈財産評価額 334,716,737 　　補助金 700,508,945 　　工事負担金 78,578,857 　　その他資本剰余金 9,732,580 　利益剰余金 1,992,197,153 　　当年度未処分利益剰余金 1,992,197,153 資本合計 64,766,365,453 資産合計 90,220,953,784 負債資本合計 90,220,953,784 平成２４年度　貸　借　対　照　表 （平成25年3月31日）

４　経営分析への影響

流動資産 流動資産 流動負債 流動負債 営業収益 営業収益 営業費用 営業費用 （注）平均＝（期首＋期末）×1/2 ① 高いほど良 ② 低いほど良 ③ 高いほど良 ④ 高いほど良 影響なし ⑤ 低いほど良 影響なし ⑥ 低いほど良 影響なし 流動負債に対する流動資産の割合で、短期債務に対する 支払能力を示すもの(理想比率は200%以上) 流動負債に1年以内償還の企業債が計上され たことにより低下 営業収益の営業費用に対する割合で、本来の営業活動 (本業)の収益力を見る指標(100%を一定程度上回ってい る必要がある) × 100

543.3

× 100

128.0

給水収益 支払利息+ 　企業債取扱諸費 ④ 営業収支比率 　　　　　　　　　（％） × 100

128.0

③ 流動比率 　　　　　　　　　（％） × 100

753.0

固定資産 × 100

115.4

自己資本金+剰余金 資本金+剰余金 固定比率 　　　　　　　　　（％） 固定資産 × 100

101.1

固定資産を自己資本でどの程度賄っているかを示す財務構 造の安定度（安全性）を見る指標 ・理想　　　　100%未満 ・健全　　　　100%～120% ・過剰投資　200%以上 支払利息+ 　企業債取扱諸費 × 100 平均(借入金+借入資本金) 利子負担率 　　　　　　　　　（％） 企業債元利償還金 対料金収入比率 　　　　　　　　　（％） × 100 給水収益 経　営　指　標　に　か　か　る　説　明　と　影　響 資本剰余金の一部が負債の長期前受金へ計 上されたことにより低下 総資本に対する自己資本の割合で財務の安全性を見る 指標 建設改良のための 企業債元利償還金 資本剰余金の一部が負債の長期前受金へ計 上されたことにより上昇

2.7

建設改良のための 企業債元利償還金 新会計基準 ① 現行会計基準 算　式 自己資本金+剰余金 × 100 負債・資本合計 算　式 × 経営指標 自己資本構成比率 　　　　　　　　　（％） ⑥ ⑤ 有利子負債に対する支払利息の割合 料金収入に占める企業債元利償還金の割合 ② 負債・資本合計

2.7

25.0

71.8

100 資本金+剰余金 平均(借入金+ 建設改良のための企業債) × 100 × 100

81.9

25.0

―　14　―

現金 1,500 借入金 300 自己資本金 1,200 固定資産 (機械) 1,500 借入金 300 自己資本金 1,200

参考（資本循環のしくみ）

～起業（設備投資）からの資本循環モデル～

①

起業（開始貸借）

※借入金300 と自己資本金 1,200 を ・資金1,500

調達し、事業を起こす。 ・自己資本構成比率80.0％

なお、借入金は20 年後に一活返済

②

設備投資後

※現金1,500 を投じて機械を購入。 ・資金 0 機械の耐用年数15 年、残存は 0 円 ・自己資本構成比率80.0％ 毎事業年度の減価償却額は「100」  ①と⑤を比べると貸方借方とも同じ状態であり、資本の循環の様子がわかる。  収支トントンである③④⑤の財務体質は①②と同じで変化はない。  毎事業年度 10 の利益がある⑥⑦⑧の財務体質は次第に良くなっている。  毎事業年度▲5 の欠損金がある⑨⑩⑪の財務体質は次第に悪化している。  収支改善が必要なのは⑨⑩⑪である。⑩であれば 760 の資金があるものの欠損金▲40 の 解消は必要である。  これに対し③の場合は 100 の資金しかないが収支改善の必要はない。 つまり、資金の多寡と収支改善とは別次元のことである。 留保資金　100 留保資金　100 利益　　 10 留保資金　100 欠損金　 　 ▲5 資金 95 資金 1,500 資金 1,650 資金 1,425 資金 800 資金 100 資金 110 資金 880 欠損金　 ▲75 留保資金 　800 欠損金　 ▲40 資金 760 利益 　　 　 80 留保資金　800 利益　 　　150 利益　　　 0 利益　 　　　0 区分 収支±０場合 毎事業年度10の利益がある場合 毎事業年度▲5の損失がある場合 営業開始 1年目

③

⑥

⑨

機械 1,400 借入金 300 機械 1,400 借入金 300 機械 1,400 借入金 300 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 現金 110 現金 95 自己資本構成比率　80.0％ 自己資本構成比率　80.1％ 自己資本構成比率　79.9％ 利益　　　 　0 営業開始 8年目

④

⑦

⑩

機械 700 現金 100 利益　10 欠損金▲5 借入金 300 機械 700 借入金 300 機械 700 借入金 300 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 現金 800 現金 880 現金 760 利益　80 欠損金▲40 留保資金　800 留保資金1,500 自己資本構成比率　80.0％ 自己資本構成比率　81.8％ 自己資本構成比率　78.9％ 自己資本構成比率　80.0％ 自己資本構成比率　81.0％ 自己資本構成比率　79.5％ 留保資金1,500 留保資金1,500 現金 1,425 借入金 300 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 自己資本金 1,200 利益　150 欠損金▲75 営業開始 15年目

⑤

⑧

⑪

現金 1,500 借入金 300 現金 1,650 借入金 300