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軍需品原價と利潤統制-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

軍需品原債と利潤統制

根 岸 正

∴ 戦時下に於ける一国財政経済の蓮石上、極めて緊要なる課題の仙は生産力の凍充であり、特に軍需品生産墟癒 の確保は、その内に於ける雄なるものである番は多く諭やるまでもない。此等軍帝品生産拭充確保のためには、 困家総動員法■蘭時資金調審決の如きは勿玲、製鎖・自動車・航基磯・工作機械等各種製造事柴淡・石油葉放そ の他各横法令の定むる魔を通して、保護助成・の途の講ぜらるゝ上に、他の・一面に於て他種事柴に許さるべきより も以上の、戦時的なる麗過利潤の昂揚が許され来ったものである。此等は諾し個人的利潤追求の思念が、個人的 創意によりで生産の増大と経済の合理化とを滑らすべしとなしたる、或は明かに之を潜らしたる、規経済甜組下 に於て是認せられたるものである。しかし同時に此の事は、多くの平和産柴が動もすれば各種の制限拘束を受け て、そめ生産機能の蟹輝を次第に鍵滋にしつ∼あるに封し、或は叉園を麹げて困難に殉するの概を以で邁進しっ ゝあるに勤し、仙碇の封炊的閥係をなすものであつて、仙樹経済力の綜合的塗炭のために、戦時超過利潤の制限 軍嵩晶原璃と利潤統制

(2)

高松高等商量畢校紀元二千大官年記念論文集

六二

を如何なる鮎に求むべきかは、極めて重要なる間超をなすものと僻しなくてはならない。殊に超過利潤の転生は

物償騰貴を必然ならしむるものであつて、固家財政の安全性確保の立場よりするも、称ぇ観民生清の安定確保の

立場よりするも、その重要性は極めて頼著なるもの存するを知らなくではならないのである。

二関に我図に於て、利潤統制が時局の盈雄下に間組上して取上げらるゝに至たのは﹂昭和十三年秋の武漢三鋲

の攻略より、寄欒の長期化と共に、国家胎動良法第十叫偉の賛動問題としてゞあつて、遠に犠牲産葉が紹出

し、他方に物慣騰食の傾向が頸著となるに鑑み、童としT戦時敢脅道義の観鋸より論議さるゝに黄りたるもので

ぁる。途に昭和十四年四月国儀親動員法第十叫條の蟄動となり、兜づ配皆の制限が行はれた。更に配鷺の制限に

止まらす、利瀾統制が愈々正式に問題として取上げらる∼に至りたるは、同じく昭和十凶年川月の中央物慣委員

の小委良禽・常任肇烏合の議を経て、鹿二十三回中央物慣委員禽に於て決定案として答申されたる所謂﹁物慣統

制大綱﹂に於てゞある。同大鋼は五大項目を含み、第仙項には戦時物慣政額の目梗・戟痔物簡閲軍解決の怠学

綜合的物慣封策の基準に閲し、第二項たは戦時適正慣楯の根接・公定慣格設定の品目的場樹・生繹規格統制方法

公定償格制の根本封策に閲し、第三項には物情騰貴の根掠をなす物資裔給の調教・配給各部分別調教方淡に銅し、

第岬項には戦時適正債格の決定に際し、生産費の構成要素としでの賃金。運賃・家賃・地代等の調教方法に閲し、

第五項には所期の目的達成に官民の堅き協力を必要とし、制裁制度の設定・閲ブロック諸因問の嬉絡・物慣統制

機構の塾備・物慣政策賓施により盛りたる損害の救済に闘し、述べて居るのであるが、その範囲項目として取上

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げられたるものゝ中に、利潤統制の問題が含まれて屑る諜である。 而して右静間項に利潤として訟明さるゝ虚に依れば、 ﹁戦時適正物慣形式上必要とヰる利潤封実の重視は、必ゃしも各個の企業群営わ利潤率そのものを直接制限する の趣旨にあらすして、利潤が償格に及ぼす影響を考慮して、.商晶慣格申に含まる∼利潤の適正低下を期するにあ ーnノ0 1、物慣その他の公党につきては、それぞれ首該商品慣格中に含まるゝ生産者・配給者等の利潤につき、各種 の業態に適應せる戦時適正棟準一ど定め、此等に準擁すること。 2、右利潤の算定標準につきでは、物慣並に貸金の標準に牌臆すると共に、戟時特殊の危険率織機鏑却等につ き、合理的考慮を用ゐること︵小筆良禽の原案には、此の上に﹁生産凍充を阻害せぎるやう努む﹂なる字句 を附加して居たのであるが、之は後に削除せられた︶。﹂ とあるのであつて、此の場合の利潤統制の姿・内容は、大静止記の如き程度のものであつた。準戦時拷制以来、 平和産業と軍需産糞との間には蔑多の践行的甥象を現出した。その不均衡を足元する為にも、軍開発柴に於ける 利潤統制は、問題として狙上に上さるぺきものであると同時に、事欒の長期化に伴ひ、軍群発柴痍充の嬰愈々忽 なるに加へて、感性インプレの防止は特に緊急の事項となり、物資需給の不均御足正上、必然的に生産力摸充の 必要を喚起し来ったのであるが、それも物情高を以で刺戯とする生産力凍充ではなくして、何虚までも低物慣巌 軍需品常備と利潤統制

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高松高等屑糸畢校紀元二千大官年記念論文集 / 六四 守の間に於ける生産力横充たるべき関係上よ㌔為に愈々利潤統制の問題が緊要となり釆たのである。生産力凍 充には蒐犬なる資金を必要とし、償って叉彼の資金調教洪の如きに依りて、資金の比較的閲滑なる注入を特に必 要とするであらう。又他の倭菜並に道職業等の諸部門間に於ける、協調統制の合理化を必要とし、殊に原料材料 の供給閲滑化も必要であり、更に叉労働力の調撃か肝要でもあるのである。高物個数策の下にはすべて枇等が自 然的に調塾せらるゝに似七る場合にも、低物情政策の下に於ては特に施すべき手段の極めて多くを必要とするも のである。叉斯かる手段を施すことに俵うて利潤制限を行ひつゝも、倫生魔力伸長の部面を招来し得るものであ る事を知らなくてはならないのである。 利潤統制は前陵の如く、児づ平和虔発との版行性是正の見地より出奪し、悪性インフレ防虫の止より闘家並に 財政経済の安定性確保の上より、その必要が愈々強調せらるゝに至ったものである。 〓 、昭和十四年八月三十日の第二十九回中央物償委員薗に於て決定を見たる、物情統制鸞施盛綱の﹁蟹ハ﹂﹁利潤﹂ の項に於ては、︵こ各種事業の戦時適性擦準利潤率の算定、︵二︶各種事薬の戦時適正棲準利潤を各筒商品た割首 っる方淡、︵三︶戦時適正棟準利潤の墳定に付ての取立計欝等の取叔、につきて基準を述べて居るのであるが、商 品個格甲に含まる、戦時適正機準利潤は、結局低金利の情勢・経済統制に基く利潤の安定を考厳し、現在の蜜際 利潤より極力低下せしむるの方針にある。

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第一各種事業の戦時適正棟準利潤率の節定 につきては党づ左記︵この方韓点依り、次.い√で左記三︶の方法に依り、柴稼・業態別に之を算定するとなすのである。 ︵こ 劇般的に基本上月るべき利潤は左の如て孝曾褒定する。 閃 骨牌生凍党規模のものを基準とし、基本資本額を釆めること。 閏 思惑の本釆の経営に直接使用する資本につき、自己資本︵沸込資本及び積立金の合計額︶と借入資本と に別ち、叫定の基本資本構成を定める。 右基本資本構成を定むるに常りては、軍常時期及が最近の蟹情を考慮する。 揮、事業別利潤の内容にる配常・政内留保及び納税相嘗胡に付、左の如く之暫定める。 ハィ︶ 正常時期及び蔵近の株式利廻等を参酌して、配哨.揖の基本率を定むること。 ︵こ 正常時期に於ける利潤に封する煎内留保の割合を参酌して、赦内留保の基本率を定むること。 ︵℃ 納税相恩粛として、\所椙祝典の他の利益に射する租税の発雷顔を定むること。 右は事蟹耐のものを基準とんて、事変彼の増加は之を認めざるこ上。 湖 右に依りて待たる濁柴利潤、即ち配償・祀啓留保及び納税相雷額の合計額を、前東伯及び何に依りで得 たる基本白已資本叡を以て険し、∵磁的に基不となるべき利潤率を繋楚するのである。 ︵二︶ 各位事蓋の戦時連荘棲準利潤は左の如く之を節足する.。 軍需品原倍と利潤親潮 六五 でぷ

(6)

高松稀等商業撃校紀元二千六百年記念論文籍

六六

閃 各蒐事薬の中庸利潤率︵表的に基本となるべを利潤率を算定する方法に準じ、薬成業麗別に之を算定 する︶.各埋事薬の管情及び規模の大小、其の他の特殊事情等を考慮すると共に、前記義的に基本となる べき利潤率を参酌して、各櫨事業の戦時埴正標準利潤率を算定する。 判事業の兼櫨柴態に依りては、自己資本に封する利潤率によらや、総資本に封する利潤率によりて戦時適 正利潤各を堺定する。此の慧口に於ける利潤覇には借入資本に封する金利を含ましむる。 拘 個人経常牢重たる経常形凝とする事業に付ても、右に準じ戦時適正標準利潤率を鼻窄するのである。 堕一各種事業の戟時速充棟輩利潤を各節の商品に割常つる方法 各校事柴の戦時適正棲準利潤率を基礎としで軍出したる戦時適正療準利潤額を、中庸生産費規模の槙準坐産鹿 又は版誓鼠を以て験し、商品慣格中に含まるゝ戦時適正媛準利潤を決定するのである。 鏑模準生産鹿又は放棄畳の算定に富りては、戦時統制に基く生産又は放資の教法減は原則として之を認めな

琴二 戦時適丑棲準利潤の節足に付ての収支計算等の取扱 ︵こ資本金及び牧童に付ては、事柴本釆の経営上直接使用しにるもの、又は檻按関係の牧童とする。 拘 朗有有償詮券利子配雷等投資に関する収支。 拘 許慣損益。

(7)

例 其の他事業本釆の経営上必要なそ般的経費に付ては、本要綱第二の四の︵この例に摘記せる経費の取 扱方に準する。 ︹ま︶ 菟二の凹の︵この向 前記腺慣計算二於ケル繹致ノ取扱方二付テハ左ノ譜鋸チ考慮スルコー。 ︵イ︶ 原材料一袈品=仕入品等ノ尿憤ハ計努雷時ノ侶格チ以テ基準トスルコー。 ︵ロ︶ 現金二軍集利益ノ如何二拘ラズ課税セラル、モノハ之サ経費−訟ムル毛利金二封スル課碗二凝スルモノハ之チ利 金ノ盛分−見倣シ経費卜認メザルコト。 ︵ご 箆典・草笛等ハ番共利金ノ如何二拘ラズ血走街チ恒例的に支出スルモ′︵賓際上給料的牲質チ有スルモノ︶ ハ之 テ経費卜認メ琴フザルモノ及課役賞輿ハ之ヲ利益ノ虞分−見倣スコー。 ︵ニ︶ 寄附金ご原則−シテ之チ経費卜認メザルコー。 ︵頭︶ 捕吏二基ク貸倒危険ハ原則−シテ之チ経費卜認メザルコー。 ︵〇 仕入ハ政則トシニア現金仕入ノモノ一見倣スコー。 ハt︶ 支掃金利ハ計算賞時ノ社債金利及貸粗金利チ横準トスルコー。 即ち上記の方法によるときは、先づ︵こ企菜の自己資本額を概発し、︵二︶事攣甜の状態としての配常金・祀内 留保金並に納税発雷崩を含む魔の利潤額を求めご三︶前者を放で後者を除する蕃に依りて利潤率を覚定するので ある。此等は云ふまでもなく中庸生顔費規模の企柴を建前としたる、基本的なる算定であつて、各種事菜別なる 密諦品原憤と利潤統制 六七

(8)

高堅尚串淘莫撃校紀元二千六昔年記念論文森

六八

戦時適jE槙準利潤率は、前記の血般的造本たるべき利潤率を算定する方法に準じて、柴碇柴態別に算定したるも

のと、各種啓発の饉情及び規模の大小、その他の特殊事情等を考應に入れ、向時に前記叫般的に基本となるべき

利潤率を参酌して算定するのである。而して各種啓発の戦時適正標準率を基礎として算出しにる戦時適正梗準利

潤感を、各個別製品又は商品に割富つる方法としては、︵四︶斯く算出しにる戦時適正標準利潤碩を、中庸生席饗

規模の棲準生産恩又は版衰盈を以て除する琴により之を行ひ、以て商品慣格中に合壷るゝ戦時適正標準利潤を決

定せんとするのである。故に此等ほ唯軍に靡倍加堺率としての適正利潤率を定むる零によりて、利潤の統制を督

現せしめんとするのみならずして、企業の受け得る適正なる資本収益率とも併せ日渡としたるものなる審は推鼠

し得る諜である。

上記の戦時適革標準利潤は、血應は何魔までも原慣附加率としての算定によりて、之を定めんとしにるもので、

箪なる慣格統制の立場よりは、斯かる方法を以てして竜も支障なき慶である。上釆述べたるが如く、潮時的なる

超過利潤の無暗に昂揚を許さるべきものにあらざる限り、叉犠牲漬菜乃至国民の利幅との関係に於て、企柴利潤

の艶制は拘に巴む一品ざるものでぁり、且つ上摘の戦時連荘梗準利潤率界先の根本基礎が、中庸生産費企柴の過

正棲準利潤細を、その企業資本を以て険したるの舘兼より見て、原慣の上に斯かる率の適用によりで成立を見た

る偵格を以てする、故買又は供給による企党利潤は、自ら血定の限界を帯び、必然的に∵軍範囲に統御せらるゝ

の結英を見るであらう。噂特殊企柴が特異的に生産又は供給能率を披大しバ或は正常絆潜以外に投資収益を獲

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得するが如き場合に於て、毎.企薬利潤の統制が此の方法に七つて直接的には困難である虻見るべうものであ る○ 此の驚施粟項英餞化の局にあたる者は、商工省に澱ける利潤軍門季鼻骨であって、此の管員禽の方針として採 用する魔のものは﹁硯凝の驚際利潤よりも極力之を低下せしめる﹂にあるのであるが、しかも戊の低下促進厄偏 露七て、徒rらに企業心を萎縮せ七廟、従って叉生籍続発を開せし、財界に悪影響々及ばすが如きは特に逝くべき であつて、朝魔までも時局に即厳したる﹁適正﹂月るものでなくてはならないと云ふのである。現在の企業、そ れも特に所謂時局産業が異常の利潤をあげつゝめるときに、その適切なる調整が必要であると云ふ見地に☆ち てのものである事は云ふまで鴻往いが、その油韮を闇すると云ふ年商には、唯原慣額に附加する利潤を連荘に限 定す為のみにては、眞の適正を期し得るものでない。その先決的関越として、原慣それ自照の適正を期する事が 急務であって、附加すべき利潤はその鎌形かに匹敵するにすぎない。勿論利潤率の制定並に應用は、その適用 基準たる原偶の適正を基礎としたるが上であるが、その利潤率の決定それ眉鰐が、上記の如き方淡により解式 が杷定せらるゝとも、その饉際の象寵が極めで難潰なるもの存するが如く、連正なるべき原慣の把捉、別冒すれ ば原慣それ自鰭の合瑚化は、辟常会般の金茶的なる合硯牝を前提とするもめであつて、平時既に此の問怒は取上 られつゝある慶ではあるが、戦時座標武充の要求と共に一艇葱的措置に臨機招位を加へて、動もすれば非合理的 形勢を辟開せしめんとするとき、此の方⋮面に於ける適正なる亀調が特に要務中の要務たるべき寄を考慮しなく 箪笥品原償と利潤統制

(10)

ではならない○ 軍部に於ては・夙にその見地より指導統制の必要を痛感し、現在軍需品工場に於て規模の疎大・細緻の後難 化を郊にす年商に、経常の合理化は必ずしも之に伴はす、或は混雑の間に却ってその合理化に背馳するの関係 を生じ易きに鑑み、飽くまでも生産技術の改善・経常の組紐化・作柴の企喜化を始めとしで、経営の細繊・技術 の全般に亙りて之が刷新を鸞班し、生産原偶の節城と、軍需工柴の健全なる蟹達育成とを促進し、屠に此等を 中心として、山国産柴の紙面に亙りて経営進化の寛をあげ、以て周家総力戦鰻制の昂揚を期せんとして居るので ある。 謂ふまでもなく戦時に於ては、固の経解放力を戦争目的の馬に急激に動員しなくてはならない。それ等は平 時より克く準備されたる場合に於て、平調に月つ最も麿臍的に行はれるのであるが、然らざる限りその編成感 に首りては、各公共問にその編成郡に難易の差を生じ、叫般的には編成替に兼ける費用は、編成巷前よりも浅か に多くを要するの結巣となり、生産品償格は唯之によりでのみに′ても晦潰するを免れ接い。平時群臍に於ける経 営の自由競争は、時の鮭過に従ひてすべての経営費用の均衡を滑らす傾向がある。まし費用の多くを要する企 柴に於ては、競争上経費切下に努力する寄を必要とするからである。然るに急激なる戦時経済への鴫換は、斯く 経費を均衡せしむる魔の時間に不足を爽たし、同一生産物に勤して経営問に異なりたる生産褒を招来し来るの である。斯くて最もエ向き生床費を嬰する靡螢と雌、物資不足は供給に参褒する事を許し、結局は比校的低き生産 高松高等商業輿校轡空︼千六百年記念論文集 七〇

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費を持つ経常の利潤を増大女らしむる嘉となるのである。︵Neil邑旨f許野riebswirtsc訂葺∴≡弄巳2P −\♪−農りu S.∽︶ 従つで叉慣格は必然的に晶陪せざるを得ないのである。戦時には公益を私益に先行せしむる事を必要とし、且 つ経螢脊椎の理由が、国民金牌に封するDie邑の大小によりて決定せらる∼もので、敬時利潤の問題は自由主 義的⋮資本主義的時代と異なりたる解鐸を粧なくてはならないのである。

士一

日文事欒に入りで間もなくの昭和十三年・仙月、軍需品液大の需要者たる燵軍のために、陸軍軍需品監督官令 なるものが公布せられ、陸軍に於て軍需盃の製造著は修嘩を民間土場に注文し、又は民間工場より軍需品を購 入する事に閲し、監督官け禽計監督官・監督官補・愈計監督官補を置官、右の外必要に應じては、陸軍航基本部 に監督官長を撞くこせセ得る事となつ仁のである。而して此等の申、監督官の任務とする虞は、軍需品の製造及 び修理に関する作菜の指導及び監督・軍需品納入検査・軍需品及びエ場の軍事上の秘密保持・軍需品の製造修理 に関するエ場設備及び研究の指導・軍曹mの製造及び修理に閲する原憤の技術上よ卜する調査研究・エ場の経営 に闘する技術上の調査及び監督を掌り、禽計監督官は軍需品の製造及び修理に闘する、原低調査及び原慣の推理 上よりする調奄研究・エ場の経営に関する繹理上の調薬及び監督を掌るものである。而して監督官補及び合計監 督官補は、上官の命を承け投術又は事務に従事することとなって屠るのである。即ち監督官は寄ら披術上の監 軍需品原慣と利潤統制 七−

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高松畠徳宿麗盛校紀元二千六百年記念論文集

七二

警行ふもの・であつて、その行ふ宗の調芽究の如きも、寄ら技術上の開聯に於てゞあつで?使用機礪波備の

上よ㌔そ里程的拙作の上よう或は原料∴努力の選定の上毒する技術的研究調苧使用機械設備の薄命年

数の決誉与る、減債率の調査研究の如凄誉す受のであ㌔穿署骨ば尊ら轄想上の見讐り、原慣

の調査研究・凝登に闘する調沓研究をなするのごある? 即ち此等によ‡、軍管m生産に指導∼統制の辛が十分に伸べらる孟透ったのであるが、その後物動訃音 浮物資風刺強化の必要に鑑み、昭和十嬰十月には勅令哲以で軍曹mエ場事業場桧藩命の制定と箸、警陸

軍省令を政て同施行規則の公布を見、芸品調達の慧を警ため、軍曹買は其の原料若は材料に閲し∵閻家

■・い=一 組貿法学九條の規定に菅雷募毒さしめ、又は固豪放動員淡第三十︷俵の規雷管晋姦し、若

は槍査を鼓す・番が規雷られ、警愈々原慣露の強制が密頭寄る番となうたのである。雷品工場薫場検査

令施行規則の空佐に件ひ、別冊として豊富璧慧菓場原慣基質綱が公布せられ、蘭今軍需品工場は此

の原慣計算要綱に依り、原慣計算を行ふペき碧姦求せらる∼魔となつたのであるが、膚和去年六月三十日ま

では之を準備期聞として原慣計嘗誓ざる審を得、昭和去年七月言より孟強制驚蔑を碧に晋富も

のである○

︵話︶軍需品工掌芸坂寄雷條。陣芙買ハ撃大望必誓り品ムルーキハ倉令ノ定ムル研こ俵り工警染

警事放き封蒜管買ハ典ノ原料若蒜料ノ原僻三関シ計算ケナサシ‡コーヲ得。

(13)

而して軍需品工場事柴場検査令並に陸軍軍需品原慣計算要綱の目的とする慶は、第仙之によりで適正なる原慣 を併走し、適正慣格決定の基礎を得、以て彗産拭発と低物憤政策との調和を得せしめバとするのであるが、第二 に斯かる原債計欝の榛準枕を適して、或や之を促進する黎によりて、原慣構成要素に逆りそⅥ適正を求め、或 は過去の原債と硯衣の原慣との比較、乃至同種同党者間に於ける相互比較研究を可能ならしめ、擦準的なる源償 の把捉を行ひ、以て経営能率の櫓進を企闘し、之を以て第⋮の適正慣備決定の内容塾備を行んとしたるものに外 ならない。即ち原慣計現制度の準且乃至棟準化を先途する事に由りて、軍需品工兼の経常合理化む山原促進せし むる手段を得、以て軍需品製逸壇慣の切下を賛現し、低物慣政策との矛盾相別を除かんとしたるもので、その極 に於ては、勢ひ利潤統制の間籍に富商せぎるを得す、痙に昭和十五年四月甘言の適正利潤算定要領の草薮にま で、段階は進展を見るに至ったも切である。即ち原慣計算要綱と適正利潤算定要領とは、網々相係って適正慣格 決定の棲心的存在をなすものであ㌔之に依りて叫質したる連荘慣格把捉手段が得られるのであるが、要は唯此 等が叫つの尺度的存在にすぎな小ものであつて、適正情格決定の内容それ自鰭は経常の合理化・製造作菜の終演 耽の叫鮎にある苺は看過し待ざる魔である。 四 陵軍軍需品工場事業場慮債計算要綱はその第山條にも示すが如く、軍需品工場審乗場検査令琴二條に定むる工 場専柴場その他の場朗に於て∵施行すべき軍需品に関する原慣計算につき定むるものであるが、寄菜の生産形態 軍需品原倍と利潤統制 七三

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柴種・経常規模・生産及び管理細抽の特殊性に艦じ、関係官行長の認可を受けで必要なる補正む加ふる番を得る 寄となつて居る。従って本質綱の定むる魔は亭はゞ基本的大別であつて、兼併柴態別を通やる完全流血的なる原 償計算法そのものではなく、謂は・ゝ之に準接してやがで業穫棄題別に完全なるべき戒⋮原慣計算制度の樹立を要 求するものとも見るを得るのである。勿論原償計算制度それ自髄は薬種柴態別は勿論.地方的なる還墳・経営佃 閤の猫自的内容により、必ずしも完全なる琉㌻ざ期し得るものではない。又斯かる完全流山の名に縛られる審に依 りて、個別工場それ自身が克く成典を撃け得ると期待すべきものでない。要は唯原償計算に應用する原甥の琉山 であり、諸原慣計堺制度それ自身、計節事務RO象ne の原則化と云ふ審にある。故に成る種の鮎件に放ては﹂絶 対的統一より何等かの差欒の許されて然るべきものである︵司.B.訂∃昌Ce﹀COStAccOunting∵諾∽﹀p・舎∽︶0 此の宥鮎よりするときは、今回の陸軍軍需品工場感葉場原慣計算要綱は、それ白鷺故に仙つの統州原慣計算御の 示現に外ならすとする事を得るのである。 本安網の示す原倍計静は事後計算にあるのであるが、その方淡は之を見積房慣計算に付ても準如し得る。又驚 際に章生したる全部の原慣を計算するを以て本則とするも、必要ある場合には見積原偶の方洪を参酌すると規定 するのであつて︵要綱第二條第四條︶、此等はエ場事柴場の柴秤それ自身によりて、常然起るべき事象である寄は論 やるよでもない。而して本質網に於ては、原偶の評慣を本則として驚際取得憤格を以てするのであつで、特に必 要ぁる場合に、預発憤格其の他の計算慣格を以てする寄を得るのである。而して叉本要綱に於ては、原慣を以 高帝高等商業嬰校紀l空一千六甘年記念論文集 七四

(15)

で審美の目的にる製品の製造及び版蛍の馬に、生産諸要素の購入より製品の版烹に至るまでに、その製品に閲し で驚際に費治する経済慣値の合計を云ふと規定し、極めでOrtぎdOHの見解に従って居る。叉原償計算期は原則 としで二間月とし、長期工事にありては関係音符長の認可を受けて、其の期間の攣更を許さるゝ由となつて居る のである︵要綱第≡條︶。 奉安網に於ては原償をその職能に徒ひで、製造原鹿・坂東費・一般管理費に分ち、製造好個を以て生産諸要素 の購入より製品の完成に至る、楽造に関する費消慣倍の金牌空茶ふとし、その構成要素を材料費︵原料を含む︶。 労働費・経費とする。而して版褒費とは製品の嬰児に関して費消せらる∼経済低値を謂ひ、一般管理費又は紙係 費とは審発会餞の管理、即ち寄柴全般に係る人事・財務・禽計・調査・庶務の事項に関して、費消せらる∼磨臍 慣値を云ふのであつて、製造原慣に販蛍費及びノ仙般管理費を加へたるものを徳原償とし、倍格決定の基礎たる原 慣とすると規定するのである︵要綱第七傑︶。此の原慣を以て慣格決定の基礎とするとの〓鮎は、、千金の雷きをな すものであつて、徒釆の原慣が軍に工場採算の為の辟償であつて、常然憤終決定の基礎たるべき内にも、自由鮭 臍機構の下に於て之な許さない ︵E.ScFma訂nbach︶S乱bstkO賢n詔CFung弓dPreispO−itiF−書属S・誓00・︶ 常態にぁつた事は明かである?辟屯なる統制控顔。殊に慣格統制の強化されたる環境に於ては、正にその本然の 立場に退り、原慣こそ慣格決定の第叫段階的基礎たるべき事が、鼓に強要せらるゝに至ったものであるノ。 製造原傍輩素としての材料費計常にぬで、材料消費の算定は原則として帳簿棚卸疲としてのGOingIn扁ntO童 軍需品庶慣と利潤統制

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期間の消費鹿を知る方法を採用し居るのであるが、其の消費量が袈品の生席螢京成例して増減する材料に付て は、逆計算法として各種製品⋮単位に要する材料の標準消費量を定め、製品の生産螢よら、逆に材料の消費畳を推 定計算する方法をとるのであるが、此等は技術と紺聯して、その計算の躍驚性確保に付相常の苦心と、年月とを 必要とするものが存するであらう。而して斯かる材料の原慣を決定するための購入償格は、材料の買入代金に買 入手数料・引取運賃・荷役費・保険料・関税等、買入等に要したる引取費用を加節し左るもめ営指すは勿論、 材料購入に閲して受けたる割引又は値引は、之を材料慣格より控除する事を要するとして、米閏に於けるが如き Cash崇scOu已s の慣習の存否を別間億として、此等二切の割引値引を原慣控除項目とするの確定的態度を明か にして屠るのである。 材料の消費覇は前にも述べたるが如く、原則としてその購入偲格を以て評慣するの、原慣主義を癒用しで屈j のであるが、同級材料を具する償格を以て買入れたる場合には、買入順位洪﹃i邑⊥nu﹃ir裟・〇已冨ethOd、又は移 動加婁平均法MOくing宅eigFtedA扁rage′岩乳訂dを採用する寄となつて居るのである。斯かる購入順位洪を可 とするか、或は叉PatOnの云ふが如き、最近∴次の者の問に張き支持曽受くるに至りたる訂洛,in︶﹃irsT書t 岩etぎd︵薫A・Pat昌uLast⊥n︺句ir芋茎PT訂計urna−。叫Acc。喜taロC¥ぎL︶L国葬2。.サワだ旦Tlさ 高愈高等商業撃校紀元二千六官年記念論文集 の方扶によ・り︵嬰綱第九條︶、補助材料にして其め拘費畳を各消費毎に甫別計算する 難なる場合にほ、驚際計界放として期首繰越畳に購入盈を加へたるものより、現存 七大 要なき場合、或はその困 差引きて、綜括的にその

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の攻撃次の間に破き受持を受くるに至り上りとの晋に封しては2e−邑e−の如く、可成古くより問題とせられ にる牒のであると論議するものもある.が︵詳u許eE・Pe−Oube−トa苧in︶F−rSt﹂苫○喜eMO蒜㌔hニOu冒︻ OfAc蔓ntanC;空珂︶N〇・のち芸︶−によるを可とするや、換言すれば購入順序洪により早く購入せら

れたるものより、順次栗却又は費消するの椴定によるべきか、逆に故近に購入したるものより、順次古きに逆り

て嚢却又は費滑をなすの倣軍旨るべきか、問題は存するであらう。特に慣格水準の上昇的傾向存皆する問には

首Tin㌔

irsTO已MethOdによりて、利潤の辞意を内輪ならしめ、所謂未饗場の利益の計算を避け得、叉之に 依りて恒常在商法の精神を徹底せしめ得ペ.しとの見方も成立するであらう。それ等の常香につきてはPatOnと Pe−○各etとの封立があ㌔聾者問に首否両論がぁり得る︵P告阜茅名・Ci−・こア単量︶が、それ等は別問題とし

で、要綱に於ては明確に購入順序淡或は移動加重平均法を採用しで居るのである。

労働費は部門別︵工億別︶及び製造指闘脊別に分類集計しで算定し、負金償格の算定は時間挑窯金制度にありて は、原則とんて平均賃率に依り︵表門又は議場に於ける一定期間の負金の暫際額を、同義問の作業紙時間 数に依り険したるるのを以て、茸働蒜問富り平均貨車とする︶、出来高統悠奄制度にふγりては蟹際の団栗高食密 による0

経費は減債錯却費以下﹂般の見解に種ひでの間接費眉を含み、常該原慣計算期問の負特に属する額に付計静

し、通例の固定費は二間年分の消費額を瀞定し、経費.月割表濫伐りてその毎月分を計算し、その他は出来得る 軍需品原慣と利潤統制

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限り、その月に於ける兇出金額を基礎としで計算するのである。

叉減債償却費は瞥柴成績の如何に拘らす、換め定むる魔の計算方式によりて算出し、固定資産の耐久命数は使

用又は時の経過に困る物的減耗・政術進歩による陳腐化等を考慮して定むるものであつて、大蔵省主税局に於て

定むる耐久年数表を以で槙準とし、戦時特別の危険は之を参酌せざる事となつて居る。建設助成金は固定資産の

取得原償よ♭之を抵険し、建設利息は叉之を取得原僻に昇入する審はない。而しで減慣償却費の計算は原則と

して定額淡を採るのであるが、銀山の如くDep−eti。nを生する資産及∬その附庵設備に付ては生産高比率淡に

よる○

山般管理費と販烹要とは原則としで置別し︵要綱第二十川僚︶、此等に共通的に蟹座し、或は明確に雨着に区別

し得ぎるものは、計算上之を一般管理費に算入し、版安東としでは特に坂東に閲し直接に捕捉し得る原慣要素の

みを計上する。叉主としで軍曹⋮を製造する事弟にありては、坂東費は之を劇股管理費と﹁指しで魔埋する寄合

も得るのである︵要綱第二十四僕︶。伺鼓に特に留意すべきは∵利子は自己資本に封する計算上の利子たると、

他人資本に封する真珠利子たるとを間はす、すべて之を原償に算入せすとしで居る着である。

以上各項目につき検討し見るときは、三の場合を除き其の取戯は極めて正常なる方法をとるものであつて、

多くの異論を挿む飴地はない。図表が自ら軍常品生産の経営それ自鰻を管掌する場合を除き、一般企柴をして比

疲的自由に之を管掌せしむる場合、先づ原倍計静に探上げらるゝ費目それ自慣の内容と、その取上げ方に勤しで

高松高等商染襲校紀元二千大官年記念論文集 七凡

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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流言期し、必然的と認めらる∼費用の種類の吟味と、療慣の計算に封して概準となるべき費消償他の決定をな し、舵螢上必然的にして避け得ざる費用と、鹿常の経常が磯勤し居る場合に必姿なる費用とl琵−a詫の費用の 如きを明確に鼠別する番は極警−必要な寄である。︵句㍍c訂i斧aも〇.S.∽︶

本要綱に於ける原債計算方法は、個別原憤計算と綜合原慣計穿とを直別し︵嬰鋼第二十九條︶、個別生産を行ふ

事業とありて、は、製造指闘寄番鍍毎に原慣計慧筈設けて原慣要素を集計し、個別引算を行ふものであるが、製

造原慣要素を直接費と間接費とに置則し、姦個別原憤に於ける方洪によりて計辞するのである。即ち直接費は

之を覚該響mに直接に負拾せしめ、之により直接原慣又は素慣を得る。間接費の配戯は原則として工場を多数の 偏倍部門に分ち、此等に配収レで部け蛍としで算出しr、その部門の作柴又は用益を草げたる各指踵苔に之を配戯 するのである?而して動力部・修帝都・運搬部。瞼査部等補助経由の部門費を、直接に製造部門に配膳して、製

造部門費の計算をなし、材料部・労務部二摘利施設部等粛料及び労務の管理に闘する補助部門費、及び各製造部門

の部門費を指鉛害に配臆して、之々魔接鹿債と合して基礎原慣を計算し、最後に企‡設計部・試戯研究部・エ場

事紡部等、材料及び労務管理以外の土場管瀾に閲する補助部門費を指団苔に配膳し、之を基礎原慣と合して製造

原慣を計算するを原則とする︵螢鋼帯囚十四條︶。製造部門費統制上必要ある場合には、開係官行長の認可を受け

て、階梯式配脱法を拭用する審を許さるるのであつて、此の場合には云ふまでもなく、放も多数の部門に用益を

軍矯晶原伐と利潤統制 七九

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高松高等商染拳校組元二千大官年記念論文集 八〇 供し、自らは他の部門より用益を書くる事境も少なきものより、順次下位に向つて階梯式に配厳して、補助部門 費を液終部門たる製造部門に配了するものである。 部門費の指悶寄への配収は、原則としで預定率により之を行ふものであつで、工場が正常操業度に於て、正滞 の経営能率を以て活動する場合を標準として算定す五。而して頗慣計算期問末に生やべき、部門費の茸際額と預 定率に依る配収額との差覇は、配脱漏間接費・又は配膳超過間接費を形成する諜であるが、配膳漏のものは之を 原償計算外の損益勘定に振替へ整理し、配賦超過のものにしてその頚生が工場の経常能率増進に基く上認めらる ■ ゝものは利益に算入し一、然らざるものは製品の絶原倍より之を掩験するの取扱をなす事を資すると定められて眉 る。︵要項第囲十六條︶。 二駁管理費及び版暦費の計瀞につきては、山般管理費は製品の興趣原慣を基準として製品に配脱し、原則とし てその配戯は預定率に依る。放資要は之を版衰直接費と版式間藤密とに慣別し、版資間接費は安土品の製造原債 に一般管瀾翼々加へたるものを鹿準として、原則として預定率に依り翼上品に配膳するのである。賓際額との差 額は、すべて前に述べたる鎗四十六錬の方法による。版褒費を叫般管理費と仙結して應埋する事を許さるゝ場合 には、此等を製品の製造原慣を基準として製品に配膳するものである。 結合原償計算は生産の形態に感じて、革工程によりて軍で製品を得る場合の革純綜合原債計算と、闇∵〓声程た 於て等級に置別するを得る製品を、連鍍的に生産する場合の等級別原債計算と、製造工担が敬簡の段階に分れ、

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空桂意て貯蔵可能のや聞産品を紐る箸の蒜別讐原質警、同〓墓場又は同一工程に警、材料及び

作要は作誉異にする製品を、細別に連警質姦今の細別菅原僻計警に分ち、姦れかを選韓し或は之

姦合せて、英餞的に連府すべきもの嘉誓れて屠る。欝計芸に於ける射末仕掛品棚卸高の計算は、すべ

意合貰計霊に於けるこ竪琴荷によるのであつて、仕掛品の数畳が毎期略ぼ固定せる場合には、乏を計算

に泣く事を得、仕掛品の仕上サ程度の完成昂に封する比率算定困難誉場合には1五〇%とする︵要綱第芋三 傑︶寄Jなつで居るのである。 等観別綜合原慣計算にありては、各等級の響mにつき預め等倍比率厨仁i邑enNNi詳rnを定め、之を利用する

のであるが、此等の等倍比率は原則として数畳的尺度によ㌔或は、芸原倍安東の推定消費盈を基準として過賞

に決定し、その尺度を見出す事困難誉場合には、倍低的尺寧としての各製品の正常市債を槙堆として、之是

むる番と彗て居る。蘭曹mの原慣計叙は、安倍琢想額点り貯蔵及び放資費・通常の利益免税額を経験したる額 を以て、加‡の上東郷し得るものは、加工償還預想廟よb前記接除の外、加工費を控除したる額を以てする。

叉副魔物を祁働羽料とんて自家消費する場合には、之に触りで節約せらるべ鳶代品の購入預想償格を以てす

る○

工程別振合計算に於ける原憤の簸計に付ては、各工程毎に庶僑計算稟を備へ、之に雷該工場の製造費を簸計

しエ樫原惜を劣由する。

滞留品原償と利潤統制

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以上の原償計堺方法も亦極めて正常なる形態を採用したるものであつて、図表が経営利潤の統制を行はんと欲 よるときは、その前提要件として、流山的なる経螢計算制度を制定しなくてはならないのである。各位企業経営 者に封し、その過する方淡を選緒探用せしむるとしても、それ等は無制限に自由放任的なるを許さないのであつ で、さりとて又、千欒仙律に一定形式下にのみ制約し得るものではない。個別計算と結合計算との何れを應用す るか、必要に應じては綜合計算の場合にも、単純工程式によるか連続工程式によるか、乃至は級別式方法による か、その仙定の應欒的形式は之を定めで、その範園内に於て各連署する虞に接らしむるの方法をとらなくてはな らないのである。此等につきては賛施上、微細なる鮎に於て倫成る程度の特例を許さゞるペからざる番を生やる 事であらう。

上記の如く、本要綱に依りて先づ軍需品原慣の計算をなさんめ、次にその原債の上に附加すべき柴薯の利潤を も統制し、以て適正なる偶格の決定をなさんとしたのである。ノ′前にも蓮べたるが如く、その為に陸軍に於ては 別に陸軍適正利潤率節足要領を定め、主要軍需品に付きその調塀慣格を決定せんとする場合に、第叫に陸軍々箱 品工場寄兼場原債計静賓綱に基きて算定したる原債に、附加すべき適正なる販安利潤率の算定に閲しその要領を 示し、之に揺らしめる事となつたのでぁる。而して調桝慣格決定に懲りて、本質領により算定したる販韓利潤率 に封し、必賓に應じては相首の考慮の故地を残す事とし、事情によりて発着に封する臨梯的摺琶が許されると 高聡高等商業襲校紀元二千六官牢記念論文集

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の静式による審となつて層るのである。即ち適正利潤率としての、版褒利益率を定むる為には、資本利益率︵経 螢資本利益率又は放資本利益率︶を定むるの要があるのであつて、之は原則としで脛螢資本利益率による事とな って居る。換言すれば啓発の目的たる商品の製造放資に依りて、生ずる魔の経螢固有の利益を、その日的の薦め に硯寛に利用する資本︵挺螢資本︶にて険し、得たる比率を資本利益率とする。適正なる経営固有の利益は、 ︵こ 株主に封する配富 ︵二︶ 借入金に封する通常の利子 ︷三︶ 事業の楷糖的維持に必要限度の社内留保 ︵囲︶ 法人税及び常葉税・同附加税 よりなり、此等各要素の経常費本に封する率の合計を以て、経営費水利益率とするの・である︵法人税淡施行規則 第六條及び常葉税法励行規則第九條に俵ト、法人税及び螢菜枕を免除せらるゝものにありでは、耗賛資本利益率 中に此の税崩の率を算入しない︶遠藤資本は合祀本流の経常に用ゆる資本財云ふのであつて、他合祀への投資の ば、 なしたる魔に、逮捕の妙味を期待し得るのである。第二に版蛍利益率静出の方式として右姿領の示す磨によれ 軍需品原慣と利潤統制 轍梱椿油倒回番飽︵四声夢鴻倣瓦意魔︶ 鞠塵蛾倒聖和磯︵国軍翠塵領空洪扱︶ =海蝕空尉傲︵巌熱望盛儀︶ 八≡ 湊

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如きを含む事はない。併し公式に於ける分子たる、斯かる経営費本を過大になし置くか、或は反封に分母たる経 螢資本回柑率を過少になし聾く事に依りて、販褒利益率は増加する。此等の適正を期する監督制度は勿論必要で あるが、陸軍々雫品工場事業場財務諸表準則その他によりて、こ鱒之が躍如を期すべきであり、又前記の如くし で得たる販蛍利益率も、之を基準として調排上必要なる考慮を加へて、不都合なきを期しなくてはならない。 適正なる経営同有の利益として、前に掲げたる各螢素の経営費本に封する率は、之を次の如くして須定するの である0 ︵こ 株、王に封する適正なる配雷の経螢資本に封する率 之は経常費本に於ける株主資本と借入金との構成比率を推算し、平均株式利廻に株主資本の構成比率を乗じて 之を算出する︵経営費本に於ける株主資本と借入金との構成比傘は、原則として各食紅別に、その総資本と借入 余−1前受金を除くⅠの構成比率を基準として推辞するも、巳むを得ざる場合にほ、侍該菜種に仲平均したる株式 資本及び借入金の構成比率を以て之に代へ得、平均株式利廻は常該菜種の多数の寄柴に付、過去三ケ年に亙り平 均したる株式利廻とする︶。 ≠吸に云ふ株主資本は株式資本とは異なるものであつて、株主資本は自己資本の意であり、借入金なる他人資本 ︵軍の前渡金は利益を伴ふものならぎるを以て除く︶と異なると共に、積立金の如きを加ふる関係上、株式資本或 は彿込資本とも異なるものである。故に斯くして得点る率が寄鞍上低率に見ゆるが如き場合にも∵療育金に勤し 高松高等商業拳校紀元二千六官年記念論文集 入関

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喪際配常をなす必要なき以上、磯立金の多き禽敢にありでは比較的に高率なるの探算を得る繹である。 平均株式利姐は同位の事共につき、三ケ年に亘り平均しにるものを以て基礎とするのであるが、株式慣格は配 常の高低により、仙時的には攣劫する事多きものなるが、大局的には自己資本の構成内容、即ち梯込資本金・積 立金・前期繰越金・常期利益金によりて定まる。餞立金・前期繰越金艦首期純益金の比較的多額なる場合には、 株慣は概して高調を含むもの掠る事は言を侠たない。故に自己資本に勤し株式利廻に邁應する利益を許す事が、 挽込資本に封し適正なる配常を許す事とも臥し得るのである。単に彿込資本に封する仙定比率の利潤を許すと云 ふ以上に、合理的なる措置である尊は常然である。 ︵二︶ 借入金に判する通常利子の経常費本に封する率

之は通常の借入金利率に、経常費本に於ける借入金の構硯比率を乗じて静定するのであるが、若し通常の借入

金利率数分なりとし、借入金の構成比挙が二割なりとすれば、¶分が適正なる借入金利率として算定せられるの

であ㍑。元来抽入金利子は、原償要素として自己資本に封する純利子部分と共に、原償に算入せらるべしとの塑

鎗が十二分に成立し得る繹である。唯併し、自己資本利子の純利子部分をまでも算出し、原慣に算入する事それ

自鰭の不便を除く焉、他人資本利子をも原慣要素よト除き利潤の中に欝入せんとしにもので、自己資本の持つ危

軍需品原慣と利潤統制 . 預 罪相磯倒︵拓倒︶ −磯風漸扇 × 弟甚増茸澄迂1i、蕗缶汚碑傲 八五

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︵三︶ 事業の機概的抑特に必要限度の址内留保の経螢資本に対する率 之は常該柴櫨の多数の事業に付、過去五ケ年に亙り平均したる稿立会繰入金と、同期間に於ける絶賛本平均在 高との比率を基準として堺走する。伸し琉立金は審柴の臓潰的維持に必要限度のものに限り、配常準備積立金・ 事業拭張税正金等を含ます。斯かる計算は愈配統計に基き算出必ずしも困難でない。頓立金の率を過去互ケ年と 粥す牒が如く、比較的長期に亙る如くなしあるは、近来の配常制限以来積立金は次第に増加するの傾向にあり、 事業の賂糖的絆特に必蓼程度を超ゆるものありても、侍その程度の明確ならぎる場合をも生じ、特に過去露ケ年に 遡り平均するの方法をとりたるものゝ如くである。審菜の臓抗に必要なる程度につきては、固家がそれを特に維 持する必嬰性、その他諸鮎を考臨に入れて定めるのであるが、固定費優に封する減債償却費の如きは原慣要素と して認めるのであつて、此等を敢内留保で賄ふ方法は勿論探らないのである。企柴が鵬般的なる危険・或は非常 的なる危険を負捺するに封して、此等危険を原償計算要素としてのものを以て CO完rする寄は計算困難であ り、且つ此等は企業それ白醍の負ふべき危険であつて、之に封し企業としで備ふる魔あるべきは常然である.。唯 高埜砲韓腐染登校紀元二千六百年記念論文集 八六 険負拾性と他人資本の持つ危険負括性とは、大なる開きの存する事を認めて、伸故に借入資本七劃する上記の如き 取扱を見るに至りたるものである。 預時報競 昏ケ弗激へ詩償︶ ×嵐轟誘メぬ堂倣=蕗田望議働

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その瀞定は非常に困難である寄を忘れてはならない。積立金の中には将来拭張に備へる性質のものを含む事ある べきは、従来仙般に認めらるゝ鷹である。唯此の場合に考ふべき番は、此等将来の域張に封するものは、原則と して超過利潤を以で発つべきであつて、鹿格に於て之を補臆する規制をなす必要はないであらう。国家がその探 張を強制するが如き目的を有す電場合には、此等につき必要の考がなさるればよい。 ︵川︶ 利益率中に滞入する税金の経常費本に封する率 ︵イ︶ 法人税の申所得に判する課税は、税法上所得の計算に於て之を損金に算入せざるを以て、所先の税率

を含まざる純益に対する率に換算し、之を前項配常・借入金利子・敢内留保の経常費本に封する率の合計

に乗じ算定する。法人税淡施行袖に本店又は主たる事務所を有するものは、

︵。︶ ‖法人税の中株主資本に封する課税は、その所定の税率に経常資本に於ける株主資本の構成比率を乗じ で筍出するC即ち、 顆磯城腐︵l00︶ 軍謁品原惜と利潤統制 ︵歯科汚碑偲十歯間堂項廠十鼻缶由東廠︶ × 浮讃盛衰︵讐碑増茸・弟覇輩出紗吋帝〓 弟酢硝倒︵好機︶ 預 撥 埋 営

×の笠による。

==露出縫采偲 ︼00−−∞ ︼∞ の算式による。 八七

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︵ハ︶ 常柴税及び同附加税は、税法上純益の計算に於て之を損金に第入するを以で、新妻の税率を前項配 常・借入金利ナ・眈内留保の経営費本に封する率の合計に乗じて之を堺田する。即ち、

︵警琵誉暫葦倣十警護傲︶×の算式により算撃る。

︵ニ︶ 前記法人検・営業税及び同附加祝の経螢資本に封する率を合計したるものを以て、稚金の経常費本に 封する率とするのである。 利益率に静入すべき税金は通常所得に封するもの.であつで、超過所得に封する臨時利得紛∵或は同族愈酷税の 如きを褒入する事はない。 七 以上の方淡に依りて鍵螢資本利益率の算定をなし、之を以で滴扇禿る総資本利益率に等しとするのでもるが、 此の算定が行はれにる場合、此の数字を険して髄質利益率を算出する慶の、除数をなすべき資本回柑率を如何にし で界定すべきや、之が今残されたる問題である。此の資本回輔車は各倉赦又は事薬別︵工柴別︶に算定しにる、経 常費本圃柏率たるを以て原則とするも、その節定困難なる場合には、常該愈敢の絶資本回綿率を以て之に代へ、 資本回特車を食紅別に計節する事困難なる場合には、常識柴種の標準的総資本何時率を以て之に代ふる寄哲得る めでぁる。 高松高等商幾畢校紀元二千六青年記念論文集 凡.八

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T、経常費本樽回率の堺定 控倍資本回輔率は各合祀別に、その版賛高と経常費本平均森高との比率を以て之を算定する。伸し合祀が数箇 の事柴・又は数筒の猫立せるエ場を有する場合には、之を各事業別又は各工場別に算定するのである。軍需品工 功に於ける製品は必すしも各製造禽敢問に測一的ではない。簡⋮単なるものは日々迅速に製品となるも、機械・飛 行機の如きは部分品として砲めて迅速に生産せらるゝも、製品としては長き時鹿を要するのである。此等は生 産の釈類によりて非常に相異があ電。叉謹文高・資材・ い。併て主として個別的なる立場に立ちて、寓々の藁の野晒車を計節するのである。↑切の條件が大憶測〓的 なるを得る、場合には、菜種的なる回柑率を應用し得るであらう。 ︵A︶ 経螢資本平均衣高の算定 経営費本の︵本来の目的の焉に現賓に造用せらるゝ資本のみを計上する︶平均在高は、最折ニケ年に於ける各三 ケ月末の絞営資本森高を平均したるものを基準とし、之に将来の預想を加味し算定する。此の激想とは現に建設 中の未働のもの∼、賂釆に於ける活動の如きを云ふのである。経営費本回摘琴を各草葉又は各工場別に欝定する 場合には、各事業又は各工場別に控螢資本の平均在高を算定する。此の場合一般管理又は版東部︵即ち本祀︶の資 本は、之を通常なる基準に依りで各寄柴又は工場の薦螢資本に按分するものである。 ︵華︶ 販東高の算定 軍濡鳥原慣と利潤統制 八九

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高松高等南光撃校紀元二千六甘牢記念論文簸 九〇 版蕾高は最近叫ケ年に於ける商品版攣高を基準とし、之に将来の預想を加味して算定する。経常費本圃拍車を 各事柴又は各工場別に岩窟する場合には、各事業又は工場別に版山峯向を算定する。 二、倉軋別紙春本呵摘率の算窟 合祀別資本回柑率は常該脅敢の最近叫ケ年間に放ける紙収入と、放資本︵前受金を除く︶平均高との比率を基礎 とし、之に賭釆の預憩を加味しで算定する。 ≡、業種別槙準資本回粗密の節定 菜種別棟準放資本回撼率は常諸業種の多数禽赦に付算定したる、最単一ケ年間の蹄牧入の紙額と、放資本︵前 受金を除く︶平均泰高の紘瑚との比率を基礎とし、之に将来の預想哲加味して算盤する。 回摘率は販烹利益に影響する慶大なるものであつて、回帽率の高きものは版烹利益率は減少する結果となる。 殊に此の回柑率は愈敢によりてそれん1異なるべきを以て、愈祀別に之を算定す電を合理的とする。而して前に も述べたるが如く、回柑寧は企業の能率に関係する魔大なるも、現在の状況に於ては註文、原料・労働力の調達 により受くる影響多きものなるにより、斯く合祀別に算定する事を以て原則としなくてはならない。経営規模の 狭少なるものにありては■個別的計算が廠吟て困難でぁつて、菜種別棟準資本回柑率を應用する番を認めなくで はならない場合を生やるのである。 政府の前挽金、換言すれば禽敵側に於ける前受金は、資本の如く利子或は利潤を伸ふものにあらぎるべきを以

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て、粁常資本・総資本乃壷借入金の計界よ・り之を除外するのである。 販要利益率の繋定は、上記の仙、により堺定したる、辟歯糞本利註率︵又は絶資本利益率︶を、二、によりで 野卑したる常該愈敢又は寄葵︵エ場︶の歴螢資本国庫率ハ又は箇該愈煎の放資應回樽率、茸は常該柴癒の紙資本回 輔車︶にて険し得らるゝ百分率を以て、調桝償格決定に常り基準となすべき版栗利益率とするのである。 放棄利益率の具慣的適用につきでは、次の如き考慮を彿ふ事となされで屠る。即ち調排慣格決定に選り、原僧 に附加すべき琶際の放棄利益率を決定するに懲りては、以上の如くしで算定したる販更利益率を基準とし、吏に 之が通庸上左の謬鮎に留意し、必要なる考慮を梯ふ事となつて居るのである。 咄、帝菜の経螢能率の優劣 常識事菜の製品原慣が、恕鹿能率の優劣によりて通常以下に低き場合、、又は経螢能率の不良に関りて通常以上 に高き場合には、その程度に應じ版蛍利谷率に必要なる考慮を加へ、以て疲薗能率増進の刺戯を失はぎらしめ る。統一的なる原償計割に基き原慣比較をなし、連荘利潤率が∴○〆なるとき、能率の特に高きものに例へば仙 二頭、能率の特に低きものに例へば八郎の利潤を許すが如くに、輿ふる利潤に幾分の差欒を許すと云ふのが宏規 定の趣旨であつで、結局極端なる利潤を抑止し、叉極端なる利潤低下を防ぎ、生産域充の目的に副ひつゝも佃偶 格鵜☆を防がんとするの、手加減を行はんとするのであつて、生踵拡充の強制を受くる愈祀が能率の低き為に、 低き利潤に甘せざるべからざるが如き場合には、陸軍に於て﹁○解に近きまでに利潤の引上を許す革も想像され 軍需品廠伐と利潤統制 九一

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九二 高松高額薗築単校紀元二千六首年記念論文築 るのであるが、飴りに能率高く利潤多き愈敢に於ては、その能率改善の刺戟を全然没却する番なき程度に於て、 利潤の切下を行ふ寄を想像しなくではならない。唯此の場合に、資本金の少く減債償却の徹底を見たる倉敢ほ、 水膨れりまゝに放癒せられたる合祀に封比し、利潤が大となる計算を得る。此等につきては表面上の計算にのみ 囚はるゝならば、優秀企柴を毒するの結果が生する審を捷意しなくてはならないのである。 二、事業の財躇許慣上の差異 箇讃事業が財政の健全化の見地に基き、資産を通常以下に低く評惜し、経て資本の回樽挙が通常以上に犬なる 場合、或は反封に不健全なる財政々策の結英、資産を過大に許慣し、従って資本の回摘率が通常以下に小捻る場 合には、その程度に應じ販蛍利益に必要なる考慮を加ふる事となつて居る。 優秀ならざる云はゞ不点企柴に於て、同〟の利潤を待んとするときは高き利益率を必要とし、優秀なる企業は 低き利益率にて庸血走の利潤射あげ得る。高き回樽率盲有するものは版資利益率は減少するけれども、阿鴫数に ょりて血走の利潤をあげ得るのである。唯利潤一定化の見地より、′非能率企業に高き版営利益率を許し、優秀 企業に低き利箪率を強制するならば、優秀企薬の経営刺俄は喪失せらる∼寄となるのであつで、財政の健全なる ものと怒らざるものとの問に、その程度に應するの版費利益率を設定するやう、留意しなくてはならないのであ る〇 三、事柴の特異性

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常識事菓の製品が、市場性を有せぎる兵器その他特殊軍需品にして、常該製品の生産を停止したる場合に於 て、その設備を他に帖用困難なる等の事業に封しでは、その寄情に應じ販賛利益率に必要なる考慮を加ふるもの である。 蛋工業には固定資産の尤大なるを必姿とする。叉比の梯企共には通常極めて多くの椎柴員を必要とするのであ る。其の経常的見地よりすれば、長期持紙を必娼條件とすそ黎は諭するまでもない。此等が政治的・軍事的なる 政策に基きて、叫時その畿展を強要せらる∼とも、平和釆と共に何等かの支持を央ひて、経営困難に蕾面するの 日ある審は、過去の鸞捺に徴レて又免れ能はぎる状態である。之に鑑みで、特殊生産企柴乃至同定設備の他に特 用を困難とするものには、減僧侶却の特殊取扱を認むるか、乃至は進で利益率の決定に特別なる考慮を施さなく てはならないのであ′る〇 四、その他の調桝上必要なる考慮 が彿はれるが、此等は事情によつて抱起される問題である。 要は運用の妙香にあるのであつて、必要なる考慮を彿ふに懲り、唯機械的な諸措置に流れ、或は罫なる皮相的 なる見解に基きて事を断するの底意に流れる寄なきを期し、山国産薬の振興を常に念頭に琶いて、成る程産まで 経営者の努力と創意とに酬ゆるの、運用もなさなくてほならないのである。従ってその運用の街に常る常事者に その人を得る番は廠ゆで草野なる番柄である。 軍璃串原慣と利潤統制 九三

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高松高等商業塑校紀元二千六百年記念論文集

九四

最後に販資利益率算定上必要なる基準、並し中小経螢及び調桝金額の小なる合祀に洒甫すべ学業種別販営利益

参照

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