直交射影適応ア ル ゴ リズム とその形式
山本
祥弘・奥山
佳史・ 西村
雄成
生
1産機械工学科
―
(1988年9月 1国 受理)The Orthogonal Projection Adaptive Algorithm and its F。
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Ixats
by
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iro YAMAM叩
,YOshifumi OKUYAMA akld Kattushiige NISttIMURA
DepaFti主lent Of WFechanicallE● gineering
(Received September l,19881
The orthogonal prOJecdo■ adaptive,lgoFithm llready pr。 ま訂lted may.have ma■ y
formats.h its applicatiott Three typぬ of its formatt are presented in his paper. Thtte for“ ats att colnpTed t肘o世gh shulation ttudies.
It is found that thelorthogonal orOjecti6n adaptive algorithms widi sonle types of the formats sholw.an excelent conveFgeIItce of parameteF eStilnation in an adaptive COntF01,アStem undeF nokv drctlmstance`
Key wOrds: orthOど Onal oroiectiOn adapt e ttlgOrithm,adaptive algorithn,adapt e colatr01,parameteF
山本祥弘・ 奥山佳史・ 西村雄成 :
1.は
じめに 近年、道応制御系設計に関する理論的研究は、急速な 進展をみせているが、 その内容は、大きく次の2つに分 けられる。1)適
応機能の構成法。2)道
応パラメー タの更新アルゴリズム。 後者のアルゴリズムを、道応アル ゴリズム、又は、道 応則と呼び、現在までに種々のアル ゴリズムが提案され ている1)しか しなが ら、 これ らのアルゴリズムは、道応 制御 として出力誤差 を0に漸近させる特性はすぐれてい ても、道応パラメー タの真値への収東に対 しては、厳 し い条件が満たされなければな らない。一方、著者 らは、 道応パラメータの真値への収束を主眼においた直交射影 適応アル ゴリズムを提案 してきたξ'このアル ゴリズムは、 適庵制御系における適応アル ゴリズムとしては勿論のこ と、動特性推定 としての適応同史 として も、そのまま用 いることができる。 ところで、実際の制御系においては、制御対象に対す る次数の限定による摂動項、ミスマ ッチ、や、非線形項 、外乱な どの不確定要素が存在する。 これ らの不確定要 素が無視できる程の微小二であれば、直交射影道応アル ゴリズムは、制御応答、パラメータ応答の両面において すぐれた特性 を示 している:】 しか し、 これ らの不確定要 素が無視できな くなると、必ず しも満足できるものでな いことがわかったP'そこで、 さらに検討 を加えた結果、 この直交射影道応アルゴリズムは、その適用方法におい て種々の形式が可能であることがわかつた。 本論では、直交射影道応アルゴリズムのいくつかの形 式を提案 し、シ ミュレーションによつて、 それ らの特徴 を明確にす る。2.直
交射影 適応 アル ゴ リズム2.1ア
ル ゴ リズム の導 出 本論で扱 うシステムは、yk=θ
Tvk,k=0,1,2,… (1) で表され る縦散時間スカラー系である。 ここに、kは時 間ステップ、θはN次未知パラメータベ ク トル、Vkは n次既知信号ベ ク トル、ykは出力信号である。 θは未 知であるので、その推定値をθkとおくことにより、 (1)式に対する推定器は、 ,k tt θk'Vk 直交射影適応 アル ゴ リズム とその形式 とお くことができる。(1),(2)式より、誤差システムは、 ek=yk―,k=(θ
一θk)TVk (3) となる。入手可能な信号ek,vkを用いて、推定ベ タ ト ル θkをθに漸近 させ るアル ゴリズムを構成することが 本論の 目的である。 θkの次のステップθktiは、ek=(θ
k手1 θk〉T Vk (4〉
を満たす ようにする。 このことは、(3)式から(4)式を引 いて得 られる0=(θ
―θぃ1)I Vk (5)
とす ることと等価である。(4)式を満たす θktiは、以下 のように して求 まるf) Vk'=Vk― 漏□(VkTVi)▽I (6)
▽k=詩
① Zθ
k=詩
▽k
③ θk41=θk十 』θk (9) (6)式は最新のVにか ら、過去のVi(卜0,… ,「1)に
直 交す るベ タトルを求める式であ り、(7)式は、その正規 化、(8),(9)式は ▽kの方向に、(4)式を満たすよ うに進 むことを示 している。ただ し、 鵠 ▽k=詩
Vざ徹ω の性質があ り、(8)式は 」θ
k=織
Vド住り としてもよい。
2.2
道応アル ゴリズムの形成 (6)式のVk'は、最新デー タVkから、過去のデータ Viに直交す るベ クトル として求まる。Vk'ほN次元ペ ク トルであるので、用いる過去の独立なベク トル ▽iは、 高々(N-1)個
でなければな らない。 これより、任意 のkに対 して、 Vk'=Vk一Σ(VkT▽k_1〉 ▽k_〔(12)
O≦j≦N-1
でなければな らない。 このjの決め方により、直交射影 適応アル ゴリズムは種々の形式を取ることになるが、そ の代表的なもの として、以下の3つが考 えられる。ECascI]: j=N-1
(13) これは、最初の(N-1)段
を除いて、常に1次元補鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
19巻
CascI (N=5)
空間での探索とな り、パ ラメータ更新の 自由度が最も小 さい場合である。(12〉式において、ベタ トルVk'の方向 はその符号を除いてVkの値によらず 自動的に定 まり、 (8)式のみが実質的役割を果た している。 これ らから、 更新パラメータベク トルの変動は鈍 とな り、 Vki ckに 含まれる誤差(外乱)に対 しては長所であるとも考えら れるが、一方、過去のVit eiによる影響がいつ まで も 残 り続け、特に、未知パ ラメータθの突変に対 しては、 その追従性が悪い。[CaseⅡ
]: j ttm,k-1=n Nttm (14)
これは、N段を一周期 とす るもので、j=0か
らN一 1までを繰 り返す。未知パラメータθの突変に対 しては 最短時間での追従性 を示すが、j=N-1か
らj=0へ
の突変が、制御応答に対 して若干、悪い影響 を与 えてい る。[CaseⅢ
]: j=m,0≦
m≦N-1
j=(2N-2)一
m,N≦
m≦2N-3
k-1=n(2N-2)十 m
(15) これは(12)式において、利用する過去のデータ数が1 ずつ増加減する方法であ り、同期が(2N-2)と
なる。 データ数の1ずつ増加は、止むを得ないことであ り、CaseⅡ
と同様であるが、データ数のN-1か
ら0ヘ の突変を理けることによ り、応答のなめ らかさを期待 し たものである。その結果、同期が長 くなることが欠点 と な り、未知パラメータθの突変に対 して、 その追従性は 最悪その分だけ遅れ ることになる。 これ らの形式の違いをN=5の
場合を例 としてE図1] に示す。 本論で検討す る形式は以上の3通りであ り、 これ らの 形式の導入において以下の点 を考慮 した。1).推
定(適応)パラメータが真値へ収束す るため には、j=N-1ま
での増加が必要でなる。2).未
知パラメータの変動に対す る追従特性 を上げ るためには、j=0と
なる項(アル ゴリズムの初期化) が必要である。3).利
用するデー タ▽iの数の大 きな変化は好 ましく ない。 以上の考察か ら、CaseⅢ
が最 もす ぐれたアルゴリ ズムの形式と思われ るが、一方、同期が長 くなることが、 唯一欠点である。この点の改善 として、CaseⅡ
とⅢ の中間が考えられる。すなわち、データ数の減少を、一 度に複数にすれば、同期は短 くなる。 これは、Nが大 き いときに、特に有効であると思われ るが、一度に減少す ○OO
OOO
OOO
OOO
OO
O
○OO
OOO
OOOO
OOOOO
OOOOO
OOOOO
CaseⅡ
(N=5)
1周期:N(=5)
CaseⅢ
(N=5)
1月 期:2N-2
(=8〉 ○:用いる過去のデータ ●:CascIに
おいて消去す るデータ 〔図1]直
交射影適応アル ゴリズムの形式 るデータ数を1から(N-1)の
どれにするかは、同期 の減少(パラメータ応答の改善 〉と、出力応答への影響 との間の トレー ドオフとなつてくる。 本論で提案す る形式の比較検討のために、道応制御系 の設計法の数値例を、次に説明する。 O O O O O O O O O O O O O O O 0 0 ● ● ● 〇 〇 ● ● ● 〇 〇 〇 ● ● O O O O ● O O O O O ○ O O O O O ・ O O O O O O O O O O ● ● 0 ● O O ● 0 ● O 0 0 ● ● O O 0 0 ● O O O ● 0 0 0 0 0 ● O O O O ● O O O O O山本祥弘・ 奥 山佳史・ 3,数 値計算例 対象とするプラン トは、 その次数は既知で
y=れ
(u tt d)d:入
力外乱 と表 され ているとす る。 これ を書 き直す と y lkl=―pl yは-1)一p2yQ-2) 十rau lk l)十rtuは 2) 十d。 ,1 =θT Vkθ
I=(θ
o,θl,θ 2,θ e,θ4〉=(pl,pF,r□
,ri,d□)VkT=(一
y(rl),一y lk 2),uは-1),u(r2), 1) (1,)
と表 され る。 これ よ りN=5で
ある。 い ま、規範モデル として 掬 = 蜘 を与 え、道応制御入力uを求め ると、u==(
蜘
十
》 十
堂
里
1多★
甍
井
舌
苦
子
壁
生
_y)
K=θ
倉, a。 =θ3bO=θ
D a tt b+0.792bi=b
θDtt θl+0,792a-0.1644b2=b
θl-0.1644a θ kT=(∂ 口,∂ 1,∂2, ∂e,∂4)(k)
となる(こ
れは、道応制御系設計としての 1例 にすぎ ない。)。 ここに、a, bは
設計パラメータであり、a=0,b=-1
とす る。プラン トパ ラメータθは未知であるが、 シミュ レーションでは、 θa=-0.88,
θ:=0.203, θ2=0.082 θe=0.0559 とし、推定パラメータの初期値は、 それぞれの0.7倍
とした。ただ し、プラン トパ ラメータの変化に対する追 従性を見 るために、k=40で
θ。=pl=-1.01
に突変させている。 この数値例は、研究室の液位制御モデルプラン トを対 象とした ものであり、サ ンプ リング同期が2分の離散時 西村雄成:直交射影適応 アル ゴ リズム とその形式 間系 として扱つたものである。実際の制御系に存在する 種々の不確定性 を考慮 しなければな らないが、ここでは 単にスッテプ状入力外乱のみ とし、その大きさが、d=
0と0.3の
場合を[図2]に
、d=0.5の
場合を[ 図4]に
示す。パラメー タplの突変時刻k=40(3
0分 )が、道応アル ゴリズムの同期の整数倍 とな つてい るために、 k≧40に
対 して、形式 ⅡとⅢの違いが[図2-Ⅱ
一B]と
[図2-Ⅲ
一B]に
おいて現れていない。 [図2]と
[図4]は
本論での直交射形道応アルゴリ ズムに対するシミュレーション結果であるが、一方、既 によく知 られている道応アル ゴリズムとして、1)最
小 二乗法, 2)忘
却ゲイン, 3)固
定 トレース,の
各適応 アル ゴリズムがある。 これ らについても、同 じ道応制御 系設計の条件の もとでの シミュレーション結果を得てい るがで'本稿では、忘却ゲインアルゴリズムに対す る結果 を[図3], E図
5]に
示す。 4.まとめ 本論では、直交射影道応アルゴリズムの種 々の形式を 提案 し、その比較を数値例によって示 した。 シミュレー ション結果か ら、2章で記 した事項が確認されるが、さ らに次のようにまとめることができる。1)外
乱が微小(d<0.3)の
場合には、 どの形 式も満足できる出力応答 を示 している。2)CaseⅡ
とⅢでは、外乱が存在 しても、推定 パラメータは真値へ収束 している。これ以外の方法では、 ステ ップ応答に対 して真値への収束は期待できない。 以上の ように、直交射影道応アル ゴリズムは、その形 式を考慮することにより、推定パラメー タの収東性を大 きく改善することができる。ただ し、 このパラメータ収 束の改善は、出力応答の若子の犠牲(オーバ シュー トが 大きくな つている。 )を 伴つてお り、この点の改善が、 今後の課題である。 参考文献[1]市
川 他:
適応制御,昭
晃堂, 1984.
[2]山
本,奥
山,塩
津:鳥取大学工学部研究報告,18,1,pp19-28, 1987
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津:鳥取大学大学院修士論文, 1988.
[4]森
田,西
村,谷
口:鳥取大学工学部卒業論文,1988
Plontiν t∞〕‐――‐―‐いф卜lll t∞〕――――― Inalt:ulv】 」げvwモ 鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
19巻
17 [図2-I―
B]CaseIの
パ ラメータ応答 メうントドラメー, pi‐一 p2-―‐「O ri d I口in, E図2-■
―B]CaseIの
パ ラメータ応答 メ カ ト "メ ‐,Dl―一 確 ― ―ra…… fⅢ… …d……… と_ 科!ヽ
_
O pO ∞ 120 tain】 E図2-Ⅲ
―B]CaseⅡ
のパラメータ応答 o 10 90 120 [ぃ in」 160 E図3-B]忘
却 ゲイ ン適応 アル ゴ リズム のパ ラメー タ応 答 Inin,E図
2-I―
A]CaseIの
出力応答plant:ンIcn,一 ―――― 的わl:口〔 "1-―――― Inalいutv】… 30 鍋 御 1S 0 (cn, お 20 lS O 30 〔Cn〕 25 20 15 10 0 ,IJ〕
馳
I__
:刊││IUu蒼
卿 ∬
瑚騨
/
16 0,9 ■,6 [図2-I―
A]Case■
の出力応答PIant:ν嚇 】―……一 閣ol:Iu tcmュ __―― In∬:utv,いJ■」l`〔
tcn, 2F. 20 15 10 9 [図
2-Ⅲ
一A]CaseⅢ
の出力応答PImいy〔cn]………
閣ol:ydt∞トーーーーー in山rutv〕 ‖士‖
0.9 0 ‐O.8 ‐1.6 1. 00 0 ‐08 10' E図
3-A]
80 120 160 〔min】 忘却ゲイン道応アル ゴリズム の出力応答 メカトヽ・》―, Dl―… D2-― fO…… 「1 0い … pl……… p2Ⅲ……… … ⅢЮ"¨………riⅢ……Ⅲ………18
山本祥弘・ 奥山佳史・ 西村雄成 :直交射影適応アルゴリズム とその形式PlanⅢッ1∞】……―‐― いфl::ut∞】―………… IIIxltivlv】 」wlれ」■
〔cat】 25 lS 10 0 0.4 1,? 2.0 16 00 0 い09 ‐1.6 40 90 120 166 (値in, [図