四、㌍瑠甥筏興趣讃の内的矛盾 ∴斯の如く、新しきドイツ経済は復興の顧著なる事賓堅不Lてゐるが、由の如き窮迫状態から、斯くも短期間に 斯くも渾著なる復興をなし遂げたる新しきずイツ経済は果して健賛なる基礎に立つセゐるか、之の費展は果して 蘭前の如き正常なるものセぁるかは、大いなる問題である。而七て吾々は其虚に窺多の翳瓢、幾多の内的矛眉を 威せるヱとを看過し得億いのである。以下私は少⊥く是等の内的矛盾を、批判的に検討して見たい その第一は、経済的復興の不自然性に必然的に伴ふものである。既に適ペ夷如てドイツの経済的復興庭、′二万に 於いて主としてアメリヵからの竃覇の資本の輸入によりて、逸行せられたも、のである用然るに輸入資本に封して は毎年宜額の利子︵山九二七年度に於いては、七億馬見せあった︶を支彿はなけれぼならぬ。又その元金も償却し なければならぬ。更にドイツは莫大なる賠償金を支沸はなけれぽならぬ・。他方に於て今日までの経済的復興は、 イジフレーショシ以後に於ける濁逸の経臍約筏典
濁逸の経済的復興
インフレーション以後号於ばぁ
︵二︶︼
堀 江 邑
︵三〇九︶一▼車夢四巷 琴由渋
︵三山C︶ 山大 穿働者並びに叫般拍費者の負櫓に於いて行はれたものである。企業の集中は資本の攻勢を弛め、労働考の要求は貰 栂せられないのみならす、往々にLて質銀、の引き下げに逢ひ、座乗の合理化は、労働時間を延長せLめ、先発膚 を増加せしめたり﹂般螢働者の生活程度は竃も高められなかったのみならず、益々低下した経でぁる。而かも復 興ドイツの資本家は右の如き諸種の負培の故に、復興経済を労働者階級の鞄位の保護改善に利用する能力極めて 少凌いのでぁる。この故にドイツの労働者は叫 を得ないであらう。故に之によつて生する労働者の不平不満はドイツ労働者階級の労働超勤革命運動を刺戟する こと必然、である?規把昨年五月の維選拳の結果、ドイツ帝国試合に於いてドイツ敢替民主蕊牲百五十二の議席を 占あ、′第﹂蓋となり、ドイツ共産蒐は五十四の議席を接待したる一に反t、ドイツ困横蒐、由民薬、中央某等資本 家政箆は何れも皆惨敗に終り、大衆の甚しを左究化を示したのであつた。現在に於いては、計愈民主箆が右傾し、 ブルヂヨア諸蓋と安協し、聯立内閣を組織しっ1あるが故に、漸く静隠なることを待てゐるが、配合民主蕊が長 く内閣の首班にありながら、長く叫般大衆の利益の満足を輿へ得ざるに於いては、−ト⊥mかも祀愈民主菰にして 資本家諸罷を安協する限り、この可能性は極めて薄弱なりと謂はなければならない、⋮将来更に大衆の左翼化 急進化を惹き起し、共産罷の勢力を助長するⅦ至ることは想像するに難くない。昨年末以来諸併の大企業に行は れたエ場委員食代表遊撃に於ける共産盈の膠称と赦禽民主養の央政、更に去る五月盲二日以後ベルリン●㌢−デ ー暴動等はこの事蜜を永すものである。.現在す甲佐、Pシ・ヤを除ぐ限り世界第叫の強力なるドイツ共産蓋が婿釆OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
益々大衆の上に影響力と指導力を琉大すべき趨勢にあるとすれぼ、ドイツ役興経済は極めて重大なる内的矛盾を
食み、その将来は決して鼻如たり得るものとは考へ得られないのである。
′ドイツ復興経臍のその他の矛盾として拳ぐペきものは ︵こ資本輸出の小額なること。︵二︶殖民地、勢力範園 等を全く奪はれてゐること。︵三︶武力が極めて貧弱なるのみならす、懲聯合図或は図際聯盟によりて粒々の軍事 的管理或は監税を受けてゐることである。堅剛ドイツの資本輸出は年額二+三億馬克に達してゐたこと喀前述した如くである。戦後合衆園の輸出資本の大いなることは勿論であるが、其他英国、俳闘等に於いても、璧糾問椋
毎年何十倍馬寛かを外囲又は植民地に振出しつ1ある。是等の輸出資本に比すれぼ、現在ドイツの輸出資本、三園億鹿克は極めて貧弱であり、他の資本主義諸国に比して、ドイツの大いなる遽色であると冨はなければならな
い。而かも今後は、商品輸出は益々困拙となり、資本の輸出の必嬰益々切となるべき趨勢にあるのである。何と
なれぼ、昨年五月、ゼネバの国際経済食談に投出せられた統計によると、一九〓ニ年度を叫00とすれば、一九二五年度に於ける世界人口竺〇五、世界生産は二七、世界の外囲貿易竺〇五となつてをる。故に、国内滑
費が非常に増加せざる限り、他界人口と世界生産との差胡十二を消化する方法は、各国とも外囲貿易による外は
ないのである。然るに朗謂資本量義の安定が何れの図に於ても企蓋め盛申、生産の資本主義的合理化に件ふ労働
者大衆の犠牲に於いて行はれたる結果として、表大衆の購買力は甚しく低下してをり、従って園内拘費は却っ
て減退してゐるのである。か1る事情の下に於いては、必然的に外囲貿易による市場位相め兢寧が激烈となるこ ィyプレ−ショy以後に於ける猫逸の麒済前後興 ︵三一〓 山七ご三こ︶一入
泰由懸 軍四琴
とは火を見るよりも明かであゎ、各図は競ってダンピングの哉術を肘ふることゝなるであらう。かくて各国は一
方之に封抗する蔑めと、他方白から国外に於いて行ふダンピングの損失填補の焉め桓国内偵格引上の必安に迫.ら .れ、将釆紺税の障壁を益々高め、その結果十方商品の国外販路は益々狭糧となり、商品輸出は愈々困難となり、他方園内購買力は益々減退するといふ二重の矛盾困難を惹き起す把至るであらう。前述のゼネバ国際経済愈議嫁
要するにこの困難打開策の考究にあつたにも拘らずこの瓢に摘し何等確たる成果を暫し得なかったこ.とは、こめ問題が如何些因雌及るかを示すと同時に将来図際商業機と紺税我との激化懲偲ばしめるものである。而して播釆
商品輸出が益々困難となれぼなるほど、園外市場へ進出せんが馬めには、姿をかへて資本輸出に喋る必要益々太
となる評である。斯の如く資本輸出はたゞに商品輸出に代るペき資本の問際的進出の﹂方法なるの.みならず、観鹿眈倍等の借款契約の附帯條件として資本輸出閻の製品使用契約商品輸出促進の手段とも計ること蘭前蓮の如く
せある。更に資本の輸出は、その輸入国内に於いて、その陶土着の企業と同様に関税保護の利釜軽均麗し、特別
如潤を占め得る利益む件ふものである。か1る状勢の下に於いて、ドイツが蚤き賠償負冶の矯めに、、極めて僅少なる許本輸出の可能性を有するに過ぎないことは、復興下イツ経済の大いなる弱鮎と富はなけれぽなちない。而
かも硯痕のドーズ案に従へぼ賠償金文飾は無期限である。将来もしその期限が確愛せらるゝことがあつ七も必ち
ネや極めて長き年月に亘るべきことは疑ひなきところであるから、この臍偶の負拾は将来長く復興ゲイツ経済の
重病の種どなり、将来その勃興、その国外進出庖妨ぐるものとなちであらう。この理由からしてドイツが賠償支
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梯額減少の焉めにドーズ某改厳に向つて努力することは、誠に無理からぬことである。 次に、上述の如く固際的経済的競争の激烈となる預想の下に於い、て妹、鹿大なる枯民地および勢舟範囲を有す ることは極めて有利である。けだしヽ然る場合に於い七は、本圃と同株に、柵民地にも紺虎の障壁を設け、本圃 の関税領域を境大し、その内部に於いては劇団商品の褐占を確立し、外問商品を排斥し﹂イ勢力敵国に封して曙 関穏壁をめぐらすことを得ないけれども、他の政治的経臍的諸方策によりて、容易に自国商品の猫占と、外囲商 品の駆逐を決行し得るものである 一 大いなを除刺利得をあげ得るが故に、他の販路に於ける外囲商品との競寧 カを大ならしめ、国外への進出力を大ならしめ得るが蔑めである。而してこの競率力、進出カは他の事情が同一な る限り関税領域が大なれば大なるほど大となるものである。したがつて植民地および勢力範囲は資本投下の安全 なる場所として、原料の供給地、叫般敗路としてのみならず、右の意味に於いて他の外囲へ、の経済的牽展にも極 め七有利且つ必要なるものである。故に、ドイツが戦前の柵民地および勢力範囲を轟く奪はれでゐることは、ザ イツ経済の大いなる翳瓢であり、今後外因との競寧に於いて極めて不利なることである。ドイツがこの財部を祁 はんが馬めに菖ドイツ領植民地の奪還の蔑めに努力すべきは常然である。 最後に潟ぐペきはドイツの武力の極めて質弟なることである。外囲への経済的哉展には、商品輸出に於いて、 特に資本の輸出に於いて、極めて大い簸る危険を伴ふことは、近年の支部革命の例が極めて明白に示すところで ある。‖右の安全を掴する馬め佐は、その背後に図表の弘大なる武力の存在を必穿とすることは疑ひない。強力な イシフレーシ苧ゾ以後に於ける猫逸り艦漕的復興 ︵圭一∴ニ︸一九
トt
第四毯 第四戟
︵三︼四︶ 二〇 る武力の存在によりて、山東出兵の無理もきくし、日貨排斥取り締り要求の効果もある鐸である。茸に観衆の武 力は外国へ進出する資本家の最後わ掠り桝である。香武力は園外への経済的進出の積極的武器ともなる。諸国家 問の経済的利益の封立は結局帝固主義的戦車に於いて別によりて最後の解決を輿へられる。武力はたヾに戦時に 於いてその切れ味を蟄押するにとどまるものではない。平時に於いても常に惟幌のうちからその﹁睨み.有利かし てゐるものでむる。即ち、例へぼ通商催約締結に際し、或は関税革に於いて、結局有利なる結英を占め得るもの は武力的に弘大なる国家であ少、その図の資本家で参る。要するに、帝国主義的現代に於いては、囲際間の競寧 哉は結局武力の犯さによりて定まるものである。故に、武力の極めて費射なるドイツの経済は、この鮎紅於いて 大いなる根本的新郎を有するものと富はなけれぼならない。而してこの弱鮎も亦今後長くドイツ経済の磯展を妨 ぐるものとなるであらう。 以上は復興ドイツ拝辞の含む内的四大矛盾であり、四大粛鮎である℃現在復興ドイツほどに蟄達したる技術と 生産力と強大なる経済力とを有する図は明かに帝陶主義にまで贋造して資本主義囲と云はなけれぼならない。然 γノ るに特殊の事情より帝国主義囲に固有なる資本の輸出も、樅民地も更に武力をも有しないのみならず、支那や恥 歴と同様に外囲資本の搾取を受けてゐるのであるから、前述の如き弱鮎は正にドイツ控臍の最も内部的根本的矛 盾と云はなけれぼならな・い。これらの予眉を如何にして解決し、如何にして除去するかは、ドイツ経済の将寒、 香ドイツ図そのもの1運命を決定すべき重要問題である。OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
五、内的矛盾の克服過程とFヰ.男経済の賂衆 然らばドイツはこれらの矛盾壱如何なる方法kよりて解決せんとするか、ドイツ経済の将来空つに之に懸っ
てゐるものと謂はなけれぼならぬ。この瓢は、復興途上眈に今日までドイツの為政家の常に臓放し来ったところ
である。常々は億づ、デイツ経済の復興と共に、これらの予眉の克服の焉めに、ドイツの内治外交に於いて如何
なる方策がとられ来ったかむ観る必要がある。過去は未来を卜すペき指針である。
尭づ内治把就いて見るに、内的矛眉の第蒜、ドイツ経済の復興が多くの鮎に於いて、労働者の犠牲によりて
達成せられたに拘らず、賠償金の負擦の故に、経済的復興の恩恵を労働者大衆に輿へ得ざるが蔑めに生する労働
者大衆の左翼化と共産真の勢力の旺盛なることである。にも拘らず、兎も角今日まで経簡約復興をなし得たの蜂
之れ即ち労働者の反抗の抑踵によつたものである。もしドイツが賠償義務を息賓に履行しながら、繹臍的肇展を
計らんとする限少、今後も、従釆通り1労働者階級の抑踵を断行することは明かである。従釆弊働評議の仲裁裁判所制度が労資何れにも偏せざる公正なる立場に立つて争議の調停および紛寧の解決にあたることなく、革質上
資本家階級の利益の馬めに螢働争議防止、労働者階級遷迫の手段に供せられつ1ありとの非難の撃高き所以は之が馬めである。叉昨年五月の紘選挙の結果、ドイツ敢合民主盛は新内閣に指導的地位を占めながら、労働者大衆
の要望を基切々ブルヂヨア政欝と協力して、共産蕊を初め左翼の国鰻畢よび労働組合等の活動を益々反動的に
ィy7レ・・yヨy以後に於けろ橋逸の踵臍的筏興 ︵三一玉︶ 二一賢 僅四怨; 第四渋 雪山山六︶ 二二 益々峻烈に時雄せざるを得なかった所以も亦之が雷めである。併しながら、労働者の利益を満足せしめずしてか かる抑塞を盈加磯摸することは、更に労働者わ反抗憤怒を政教すべきが故に、更にその内的矛盾を再生産するこ とゝなるであらう。 次に外交方面に於ては、自己の矛盾の解決方法として、ドイツを過る諮問未聞の矛眉の利用を見るのである。 ドイツを廻る諸国家間の矛盾正して、この鮎に閲し、ドイツの利用し得る敢も涙管なものは第二に聯合債権諸国 塾腰の有する矛盾である。哲聯合評図はあまりにドイツの控臍を塵迫してドイツを倒して仕舞へぼ、却って賠償 金は取得出来す、ドイツから賠償金が受取れなければ仰白を始めその他の国々は自問の戦債を支挑ふことを得ず 自国の復興も不可能となる虞がある。賠償金をゥマク取るが馬めには、先づドイツの澄臍を復興せしめなけれぼ ならない。聯合図は賠偵余間題に関して最初からか1るデイレンマに陥ってゐたのであるβ一ドイツが賠償問題庇 於いて、載敗閲にも拘らす意外に腱強く常に極めて強硬に自認を主張して、少しでも多く賠償金を減少せしめん と努むるのは、このデイレンマを利用し得るが馬めである。 第二にドイツを廻る諮問家相瓦問の利害の封立は即ち、︵イ︶Pシヤと資本主義諸閲との問の利害の封立、︵ロ︺ 英国と俳囲との間に刺客の封立、︵・ハ︶俳固と英米との問の利害の封立、ノ︵lこ英俳と米問との問の利害の封立であ る。然らば、ドイツはこれらの矛眉をぽ、自己の内的矛盾を克服する馬めに如何に利用したであらうか。吾々は 以下項を分けて観察しやケ。
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︵叫︶ドーズ笑め採庸。この案は、要するに、前述の聯合債権諮問金牌の弔する矛眉より止むを得ず産れ坦でた るものであつて、明かk聯合諸国のドイツへゐ大いなる譲歩である。けだし、ドオツは之によりて、︵イ︶賠償金 年瑚をば経済の復興程度とその能力とに應じて確定し、之によりて聯合軍の園内侵入を防止し、図内の珠躇せ.ち る∼のを防ぎ得た。︵ロ︶之は借金によりて自閉経済の役興をはかるものであるから、所謂他人の裡で角力をとる やうなものである。︵〇アメリカはドイツに投資したる資本を保護する必要上、常にドイツを擁護ける立場ぬ立 たざるを得ないから、ドイツは外交上之を自問に有利に利用することが出来るからである。 ︵テ︶ストレーゼマン外相の二刀流外交とその具濃的寄茸。 ドイツは自らをめぐる諸国家聞に前述の如き矛盾判豆あることを看取し、之を利用し、ベルサイユ條約以来哲聯 合諸因によりて加へられたる十重二十登の束縛から白からを解放し、ドイツ復興経臍の有する内約矛盾を解決せ んとしたのである。この要求はドイツ外交の新方針を決定し、ドイツ経済の授興し始めて閏釆、ロカルノー條約、 ベルリン催約、国際聯盟加入、トイリー合商等仙連の外交的事件を通じて赤き糸の如く貫通せられてゐるところ である。今この糸をたどつ七ドイツ外交の新方針を競へぼ、兜づPカルノー條約︵山九二五年四月 − 六月︶は、 要するに、ベルすイユ億約で決定せられたフランス、ベルギーとドイツとの問の問境の現状を鰊持し、フランス もベルギーもドイツに濁し之以上軍事的行動をとらないから、ドイツも亦載敗の紆英、被れる損失を獣認して今 後フランス、′ベルギーに勤して軍事的行動による問境欒更の穿求を班さす、悶着の問の意見の相違紛車等は仲裁 イブフレージョン以後に於けろ環逸の経済的筏興 ︵三一七︶ 二三
㌢′
弟四谷 第四渋
︵喜入︶ 二四 裁判所の解決に委ぬるといふ平和保障條約である。2によつてドイツはフランスからの進入および雄迫を免れ得たのであるが、それ竺方その背後にヨーロッパ大陸に於けるフランス勢力の強大を喜ばざる英米がフランスの
覇梯を抑へんとする発動が働いてゐて、ドイツはこのフランスと英米との聞の封立を利用することを得たのと、
他方、英併とPシヤとの封立をも利用し得たからである。即ち英彿或竺般に資本主義諸因とPシヤとの間には根本的封立があり、ロシヤの強大は資本主義諸因には致命的危険であるから、資本主義諸因殊に英併はバルチッ
ク滑岸諸小国、ポーランド、ルーマ言等をその支配下に履き、これらを萬漫の長城の如く聯ねて露固封鎖の計竃
を立てると共に三朝封霹開戦の既には、是非共ドイツを英併側に引きつけて竃かなければならないのである。こ
の場今ドイツの闘士利用は地理的に産柴的に見て、軍事上組封に必要である。それ故にイギリスもフランスもド
イツ忙封してあまり無理な嬰求を出し得ないのである。英仰のこの鹿に乗じたドイツ竺九二六年四月ソヴュト○
ウシヤと所謂ベルリン條約を結び、Pシヤが平和的態度を持するにも拘らず、もし第三固から攻撃を受けたときにはドイツは中立を守るべき約束をなし、親露的態度を見せたのである。ドイツの親霹的傾向は殊に英他の苦痛とす
るところで協るから、ドイツは之によりて英俳に封する取引を更竺愴ウマク運び得ること∼なるのである.。か くて二九二六年秋には英彿其勉霞聯合図はドイツを困際聯盟中に加入せしめなけれぼならなかつたのみならず,之に強固として聯恩命議に於ける常任委員の席を典へなければならなかったのである。
リグエト・ロシヤ封資本主壷諸因の統率に於いて、ドイツをして 側に加糖せしめ、尿路聯合の鵬 ドイツの国際聯盟加入はOLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
員として、征蕗戦争に於い三大役割を減ぜしむるに至るであらうけれども、感刀・ドイツは聯盟加入によりて、 たでに観際的地位を高め待たのみならす、革質的にも ︵イ︶ベルサイユ條約改訂ぬ要求を出し得る横倉を捉へ、 ︵P︶所謂小数民族間題をドイツに有利に解決せんとし、︵ハ︶更に礪領暫梧民地回収開局を有利に展開せんとし宅 ゐること明かでぁる。即ちベルサイユ條約改訂問題については、聯盟規約に第十九億に﹃聯盟合議は加盟国に封 し、時々に、既に連用不能となりし諸條約並びにその存鎮が世界中和に危険を輿へることあるべき図際諸関係の 審査を要求することを得﹄とあるを利用して、ベルサイユ條約改訂を要求する横合を捉へんとしてゐることは、 外相ストレーゼマンの演詮等から明かに窮はれるところである。たゞし、この規定は聯盟に問題の傭約の審森改 靡の株能を輿へてゐるものではなく、単に聯盟は常軍国に封し審査を要求し侍るに過ぎないから、常寄掛が之を 拒絶すれぼそれまでゞあ少、之のみによりてドイツの目的は容易に達し得るものではない。叉ドイツは今日まで 嘗際こめ規定による嬰求を提出したことはない。併し之によりて今後この間悔を世束の問題となす横倉を捉へ得 る繹である。次に小数民族問題はベルサイユ條約に関係ある所謂﹃小数民族保護僚約﹄により、或る国々に封し をの園内に於ける小数民族にその図の支配的民族と完全に同等の市民的および政治的橙利を輿ふペき義務を負は し、聯明瓜はこの義務の履行を監絶するものである。之は叫見ドイツの聯盟加入に直接の関係なきが如くであるが 賛は大いなる利害関係を有するものであり、もしての原則が織成的に行はるゝならば、フランスのヱルザス・P− トリンゲンやイタワーのチロル地方に於けるドイツ人は大いなる利益を得ること1なるであらう。没後に、哲猫 イシフレーショシ以後に於けろ将逸り経済的復興 ︵三一九︶ こ五
■r・
弗四谷 第四携
︵三こ0︶ こ六 領植民地回収問麿は、血ちドイツが聯盟に加入することによりて、国際聯盟による重任統治の分配に暫甘、更に 栢民地回収の横合を得んとするものである。これらはドイツの聯盟加入によりて直ちに蜜現され得るものではな くとも、将来ドイツわ国力の充資と国際的地位の向上と共に、ドイツをしてこれらの利益の主張をなさしむべき 辟愈な輿ふるものなるが故に、この意味に於いてドイツの国際聯盟加入はドイツの成功室一日はなけれぼならないq 更にドイツはその国際聯盟加入の頃から、著しく親俳傾向を帯びて釆、その後外相ストレーゼマンはフランス外 相ブリアンとトイリーに合して猫柳親善と経済的提携む計るに至った。之が朗謂トイヴ一合商である。之はドイ ツの英国に射する示威運動であ少、駈引である。イギリス外交の倦琉的政策は礪俳の離間策を講ずると共に叉′そ の何れをも歓洲大陸に於いて抱鰹的朝棟を草挺するほどに強大とならしめないことである。・故に、さなきだに戦 後欧州大陸に於けるフ。フンス勢力の強大を覿へつ∼ある英圃としては、ドイツの覇俳態度に勤して決して冷淡な るを得ないのである。その焉め、ドイツは英樹に封してたゞに宥勤の自由を持し得るのみならず、必要なる場合 可洩りの無理もおし通し得ることゝなる諸である。近時、ドイツ賠償金問題或はライン撤兵問題等に閲七英図が 常にドイツに同情ある態度をもつてゐることば、これらの事情から理解せらるゝことがある。 之を要するに、ドイツの新外交方針は、︵イ︶英国に督しては親露親彿的態度む、︵こ俳囲に封Lては親英米、 親霹的態度を、而して ︵ハ︶米閥に封′しては常に親善的関係支持し、資本を出来る丈多く輸入し、経済的援助を 乞ふと共催、英俳に封する牽制策に供せんとするものである。如の如く、ドイツは自己を廻る拷問森閑の別事のOLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
封立を利用し、一歩⋮歩自己の自由なる地歩を占め、ベルサイふ傭約によりて加へられたる節々なる束縛より脱 して、他日の経臍的雄飛を望んでゐるのセある。之が外相ストレーゼマンの二刀流外交なるものである。 ⊇ラベルサイユ條約によりて負はされたる束縛の解除。 ベルサイふ條約によりてドイツの受けたる負瘡の概要については、既に述べたところである。これらの負塘束 縛はドイツ経臍の復興、その囲際的地位の向上と共に、前述の如き二刀流外交によりて、既に鶏分除去拗威せら れた。 先づ商業改発、︵関税政党︶について見るに、山九二五年叫月、自己猫立の商党政発、関税政党室此てる眉由を 得、新に各国と通商條約を締結し、戦時中以来の通商上の不利を除くことを得た。それと共に進んで保護紺税む 設けた。この歯糞政鷺に関する自主権の回復は、既に今日までに於いてもドイツ経済の復興に大いなる貢献をな したのみならず、外囲貿易に於いて激烈なる封外競辱の預想せらるゝ今後に於いては特に大いなる意義を有する ものであるっ 次に軍恕的束僻を凝るに、陸軍は十萬人に制限せられてゐる?之は他の国々が数十薔或は百鹿以上の常備軍を 有するに比すれぼ、謂ふ紅足らざる小数であるが、ドイツは事情の許す限少、この兵力を拭大せんと欲し、、就役 期間を九女年上し七、との期間を準へたるものにはすペて将校或は下士の教育を興へバー朝寄あるときには、こ れらをすべて幹部として編制し、仰躍優に六十萬乃至百鹿人を指押し得るやうに訓練すると共に、他方、スター インフγ−yヨy以後lこ於けろ猫逸の経済約復興 ︵三二〓 二七
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第園億 筋四蚊
︵三二二︶ 二八 ルヘルム︵鎖兜困︶等の国粋国共他の自衛困の組絨を奨励し、所謂秘密軍隊の養成に努めてゐる。侍右の外、軍需 品製造︵航茎横、モーター等︶の禁止、航基踏の制限を受け、これらの禁止制限の励行の薦め聯合図働から直接濫 祀統制を受けてゐた。これらの監覗統制がたゞに慣面上のみならす、嘗質上ドイツにとつて如何に大いなる不利 益を翳したかは、次の二番が雄闇に物語るところである。即ち聯合諸国はドイツの軍事統制委員として、将校三 九六人、兵卒六一〇人をドイツに駐在せしめ、ベルり∴/に中央統制局を置き、地方に十五ケ朗の支局又は出張所 を設けてゐたが、叫九一九年り∼⊥九二六年の間に、二〇〇輌の車輌の差押へと、三三、ニ六一件の統制違反の 督畿にあひ、他方統制の薦め 滞在中の外図式官による一二叫件のスパイ事件があつたことである。而かもその 蔑め三倍四千丸首萬協定の統制費用をドイツ白から負稽しなけれぼならなかづたのである。斯の如き不利益なる 軍事的監祓も叫九二六年には国際聯盟の手に移されたが、聯盟にはドイツ白からも加入してゐることとて、その 監祀は大いに綬和せらる1に至ったこと勿論である。他方、封蕗戦寧危険益々切迫すると共に、ドイツの聯盟加 入後、この戴帝に於けるドイツの立場も明かとなつたが馬めに、英彿はPシヤとの載寧の場合ドイツにある層度 の軍備を有せしむる必要と利益とを感じ、一九二七年二月以来、軍需品製造制限も叉幾分綬和せらる1に至った かくて、山九二八年春装甲巡洋艦建造闘志に坐礁して時の内閣が耳解した際、組選車に於いて極力建艦に反勤し てゐた配合民壷蛮が、選恕後白から内閣を組織するに至って、ニケ月ならすして、箪をかへすが如く前言を覆し 装甲巡洋艦二袋の建造忙着手し、労働者大衆の大いなる反感をかった如きは、ドイツが軍備の不足を如何に痛切OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
に感じて居り、叉如何にその充賛に魚臆してゐるかを物語るものである。叉ストレーゼマン外相は度々陸軍常備 軍の増加の必婆を力詮公言してゐるので参る。 ︵四︶ドー′ズ案改訂問題。 ドーズ寒が、瀕死のドイツ経済に活を入れ、その復興に大いに興って力ありしことは、眈に述べた如くである 併しながら眈に昨年掌りは賠償金支沸年額は廿五億金属克に達してをり、而かも無期限なるが故に、この賠償金 の負櫓は筏興ドイツ経臍の矛眉の汲も大いなる且つ根本的なるものである。この故にドイツ例はその絶封額を定 め、且つその負槍額を大いに軽減せしめんとして之が改訂を大いに叫び、他方この葵の含む矛盾より輩膠図例殊 に英国側からの改訂嬰求もありしために、昨年秋の国際聯明品目誠に於いて、本年二月専門家垂員を招集して討議 せしむること1なり合合したのが現に巴遵に行はれつ1ある巴里の賠償専門委員合である。大阪朝日新聞の報す るところに依れぼ、ドイツ側の主張、年額十六億五千萬金属克三十七ケ年配は聯合図例の要求と大いなる懸隔あ りしが馬め四月十七日︼乱交渉決裂に至ったが、漸く五月六日に至り、ドイツは米国代表ヤング委員の調停を容 れ、年額二十億六千萬金属克、三十七ケ年賦を承諾したとのことである。之が朗謂ヤング案である。之によりて ドイツは賠償金支沸期間の決定を得たのと、ドーズ案に比し年額四億幽干潟金馬克の減額を得た繹である。︵因に、 ヤング実は本年七月そフング。ハーグに開かれたる正式賠償愈議に於いて、主として賠償金分配に閲し、英俳伊 問の妥協困難の馬めに、一時成立を気迫はれたが、途に八月廿九日爾者の妥協成り、正式に決定せらる1に至つ インフレーショy以後に於ける将逸の経済的複興 ︵三こここ 二九
︵三二田︶ 三Q