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環境基本理念の実現に向けて環境側面推進ションの推進システム資源の有効利用 水3 建設副産物のリサイクルの推進道局の水道局では 東京都の建設リサイクル推進計画 環建設リサイクルガイドライン及び建設リサイクル境取 1 法実施指針に関する工事実施要領に基づき 建設組廃棄物及び建設発生土のリサイクルの推進に

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

1 浄水場発生土の有効利用

浄水場発生土は、浄水処理過程から発生する沈殿 スラッジを機械脱水や天日乾燥を行うことで含水率 を 50%から 60%までにした土で、主にシルト※ び粘土で構成されています。 ※シルトとは、砂より小さく粘土より荒い堆積土のことを いいます。 ⑴ 平成 26 年度の浄水場発生土の有効利用 原子力発電所の事故に伴う放射性物質の影響 により、浄水場発生土の園芸用土及びグラウン ド土への有効利用は、厚生労働省から基準が示 されていなかったため、平成 23 年4月から見 合わせてきました。 一方で、粒状改良土(工事の埋め戻し材)へ の再資源化は、平成 23 年6月に厚生労働省か ら示された「放射性物質が検出された浄水発生 土の当面の取扱いに関する考え方について」に 基づき、平成 24 年 10 月から小作浄水場の浄 水場発生土から再開しました。 その後、平成 25 年3月に厚生労働省から示 された「放射性物質が検出された浄水発生土の 園芸用土又はグラウンド土への有効利用に関す る考え方」に基づき、浄水場発生土の園芸用土 等への有効利用を再開しました。 平成 26 年度は、全発生土量約 7.3 万トンの うち、園芸用土として約 0.2 万トン、粒状改良 土の再資源化として約 1.1 万トンの有効利用を 行いました。

資源の有効利用

水道事業では、様々な廃棄物が発生します。浄水処理の過程では、浄水場発生土や使用済粒状活 性炭、水道工事では建設発生土・建設廃棄物などが発生します。 これらは、貴重な資源であるため、リサイクルを推進し、環境保全を図っています。また、各庁 舎においてもごみの分別やコピー用紙の裏面使用、雨水の利用など積極的に活動に取り組んでいま す。加えて、水道水の有効利用につながる漏水防止も引き続き対策していきます。

廃棄物の抑制とリサイクルの推進

⑵ 有効利用の拡大に向けて 今後も、市場動向を見極めつつ、園芸用土や グラウンド土として利用するための PR を積極 的に行っていくほか、粒状改良土やセメント原 料などへの再資源化も進め、浄水場発生土の有 効利用率の向上を目指していきます。 ⑶ 放射能測定結果の公表 水道局では、浄水場発生土の放射性物質濃度 量を測定し、その値をおおむね1か月ごとに水 道局ホームページに公表しています。 http://www.waterworks.metro. tokyo.jp/suigen/shinsai/hasseido. html

2 粒状活性炭の有効利用

粒状活性炭は、高度浄水処理過程において、かび 臭原因物質等を除去するとともに、表面に繁殖する 微生物によりアンモニア態窒素等を分解するために 用いています。 この粒状活性炭は、定期的な入替えにより、年間 約5千トン(平成 26 年度実績)発生します。これ まで発生した使用済粒状活性炭の一部は、園芸用土 等に有効利用し、残りを処分してきました。 平成 26 年度からは、試行的に燃料補助材として の有効利用を始め、今後は実施状況を踏まえながら、 本格的な有効利用拡大を推進していきます。 ▲浄水場発生土 ▲園芸用土 WEB

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0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (千 t) (%) 0 (年度) H24 H23 H22 H25 H26 99.9 1,378 99.9 1,288 99.9 954 99.9 772 99.6 1,299 0 200 400 600 800 1000 0 200 400 600 800 1000 1200 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (千㎥) (%) 0 (年度) H24 H23 H22 H25 H26 100 968 100 1,000 100 927 100 1,066 100 971 200 400 600 800 1,000 1,200 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (千 t) (%) 0 (年度) H24 H23 H22 H25 H26 99.9 1,378 99.9 1,288 99.9 954 99.9 772 99.6 1,299 0 200 400 600 800 1000 1200 0 200 400 600 800 1000 1200 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (千㎥) (%) 0 (年度) H24 H23 H22 H25 H26 100 968 100 1,000 100 927 100 1,066 100 971 200 400 600 800 1,000 1,200 健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

3 建設副産物のリサイクルの推進

水道局では、東京都の建設リサイクル推進計画、 建設リサイクルガイドライン及び建設リサイクル 法※1実施指針に関する工事実施要領に基づき、建設 廃棄物及び建設発生土のリサイクルの推進に取り組 んでいます。 ⑴ 建設廃棄物のリサイクル 水道工事で発生する建設廃棄物のうち、アス ファルト・コンクリート塊とコンクリート塊が 主要5品目※2の発生量の約9割を占めていま す。アスファルト・コンクリート塊やコンクリー ト塊は、現場内で利用するほか、再資源化施 設※3へ搬出を行っています。再資源化施設では、 これらの塊を細かく砕いて道路建設の再生路盤 材や再生砂として再利用しています。 また、場所打ち杭(くい)の施工により発生 する建設泥土を建設用資材材料(流動化処理土 など)として再利用を図った事例もあります。 建設リサイクル法では、対象建設工事※4の受 注者に分別解体等、特定建設資材の再資源化等 を義務付けています。 ⑵ 建設発生土のリサイクル 水道工事で発生した建設発生土は、工事現場 内や他の工事での埋戻材として、あるいは造成 地の盛土材等として活用しています。 また、路上工事等において埋戻材として活用 できない建設発生土は、東京都建設発生土再利 用センター※5等で土質改良を行い、再利用に努 めています。 建設廃棄物リサイクル率 建設発生土リサイクル率 有効利用量 有効利用率 有効利用量 有効利用率

【取組事項 建設廃棄物・建設発生土の

リサイクル推進】

平成 26 年度実績 建設廃棄物及び建設発生土のリサイクル率 100% を達成しました(小数点以下を四捨五入)。 ※ 1 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成 12 年 5 月 31 日法律第 104 号)のこと。以下同じ。 ※ 2 建設廃棄物主要5品目 アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊、建設 泥土、建設混合廃棄物及び建設発生木材 ※ 3 再資源化施設 建設副産物を受け入れ、物理的又は化学的改良を行うこ とにより減量化及び有価物化等を行っている施設 ※ 4 対象建設工事 特定建設資材(コンクリート、コンクリート及び鉄から 成る建設資材、木材並びにアスファルト・コンクリート) のいずれかを用いた建築物等の解体工事又は特定建設資材 を使用する新築工事(土木工事を含む。)等で、一定規模 以上の工事 ※ 5 東京都建設発生土再利用センター 平成4年5月に江東区中央防波堤内側埋立地内に開設。 主にストックヤード及び土質改良プラントの運転調整を行 う管理センター、そのまま再利用が可能な発生土の仮置き を行うストックヤード及びそのままでは再利用できない発 生土に生石灰を混合して土質改良を行う土質改良プラント の三つの機能が一体的に整備された施設

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

4 資源循環に配慮したオフィス活動の推進

⑴ コピー用紙使用量の抑制 コピー用紙は、資料を最小限にし、両面印刷、 裏面利用を行っておりますが、平成 26 年度実 績は過去2年実績と比べ、増加しています。今 後は上記取組のほか、電子化をさらに推進して いき、削減に取り組んでいきます。 ⑵ ごみの排出量抑制及びリサイクル率向上 各庁舎において、購入、使用及び廃棄の各段 階でごみの減量に取り組んでいます。 また、最終的に発生するごみの分別を徹底し、 リサイクル率の向上に努めています。 ⑶ 印刷枚数の抑制 印刷の際には必ず印刷物台帳に記入し、総量 を各庁舎にて適宜、把握して発行枚数を精査し ています。しかし、平成 26 年度実績は庁舎移 転のお知らせや消費税率の引き上げに伴う料金 の改定についてお知らせするため「水道ニュー ス」別冊版を発行した関係で前年に比べ、大き く増加しています。今後は、在庫数の確認をさ らに徹底していきます。 0 H23 206 54 54 53 54 193 193 176 H24 H25 H26 (年度) (t) (%) H23 90,499 84,078 95,429 104,205 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 0 50 100 150 200 250 50 100 150 200 250 35 40 45 50 55 60 65 35 40 45 50 55 60 65 0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 H23 33,097 28,843 32,313 33,160 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 15,000 20,000 25,000 5,000 10,000 30,000 35,000 コピー用紙の使用量※ 1

【取組事項 庁舎における廃棄物の抑制と

リサイクルの推進】

※1 コピー用紙の使用量は、A4 サイズコピー用紙に 換算しています。 ※2 ごみの排出量及びリサイクル率は、水道局として 0 H23 206 54 54 53 54 193 193 176 H24 H25 H26 (年度) (t) (%) H23 90,499 84,078 95,429 104,205 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 0 50 100 150 200 250 50 100 150 200 250 35 40 45 50 55 60 65 35 40 45 50 55 60 65 0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 H23 33,097 28,843 32,313 33,160 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 15,000 20,000 25,000 5,000 10,000 30,000 35,000 印刷物の総枚数 ▲徹底した分別(研修・開発センター) 0 H23 206 54 54 53 54 193 193 176 H24 H25 H26 (年度) (t) (%) H23 90,499 84,078 95,429 104,205 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 0 50 100 150 200 250 50 100 150 200 250 35 40 45 50 55 60 65 35 40 45 50 55 60 65 0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 H23 33,097 28,843 32,313 33,160 H24 H25 H26 (年度) (千枚) 0 15,000 20,000 25,000 5,000 10,000 30,000 35,000 ごみの排出量及びリサイクル率※ 2 ゴミの排出量 リサイクル率

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

5 その他のリサイクル推進の取組

⑴ 環境に配慮した物品調達 水道局では、東京都グリーン購入推進方針及 び東京都グリーン購入ガイドに基づき、環境に 配慮した物品調達を行っています。 ⑵ 再生素材を使用した被服の導入 水道局職員が着用する作 業服の素材には、ペットボ トル再生繊維を使用してい ます。 ⑶ 間伐材の有効利用 水道水源林での人工林の管理作業に伴い発生 する間伐材等を、土木資材、事務所等の内装材 等に利用するほか、健全な水道水源林を維持す るため間伐材を利用した鳥の巣箱を作成・設置 するなど、有効利用を推進しています。 ▶水道局の作業服 ▲歩道の土留柵 ▲多摩川水源森林隊事務所の内装材

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜 ▼漏水量・漏水率と配水管ダクタイル化率 及び給水管ステンレス化率※の推移

1 漏水防止対策の推進

漏水防止対策は、貴重な資源である水道水の有効 利用につながり、浄水・送配水過程でのエネルギー の省力化及び二酸化炭素排出量の削減に寄与してい ます。また、漏水による道路陥没などといった二次 災害の回避にもつながる重要な施策です。 20 年前の平成6年度に 9.6%であった漏水率は、 平成 26 年度には 3.1%となっています。 世界の大都市における漏水率は 10%から 30%程 度であることから、東京都はトップレベルの水準に あるといえます。 今後も、経年管・初期ダクタイル管の取替や給水 管の材質改善などを行うとともに、より一層効率的 な作業方法の検討や調査機器の開発等を進めながら、 着実に漏水防止を推進していきます。

水資源の有効利用の推進

⑴ 漏水防止の具体的取組 ・地上に流出した漏水は、即日修理を原則と し、24時間体制で対応するとともに、地下に潜 在する漏水は、計画的な調査作業により早期発 見に努め、発見後速やかに修理します。 ・経年管や初期ダクタイル管は、濁水や漏水の 原因となることから、強度、耐震性に優れた耐 震継手のダクタイル鋳鉄管に計画的に取り替え ています。 ・配水小管の分岐部から宅地内水道メータまで において、強度が低く、腐食しやすい鉛製給水 管をステンレス鋼管などに取り替え、平成18年 度までにおおむね解消しました。 ・耐震化、水圧の確保及び漏水の未然防止を目 的として、私道内に複数埋設されている給水管 を配水管に取り替える施策を積極的に実施して います。

漏水防止作業について

      給水部 給水課 水道局は、漏水防止の取組として、給水管及び配 水管の整備(予防的対策)並びに地上及び地下の漏 水の調査・修理(即応的 対策)を行っています。 予防的対策として管の 取替事業を進め、ダクタ イル化率 99%、給水管の ステンレス化率 100%を 達成しています。 また、即応的対策とし て、地上に流出した漏水 を調査・修理する「機動 作業」及び地下に潜在す る漏水を電子式漏水発見器等を用いて発見・修理す る「計画作業」を行っています。 これらの作業を継続することで、漏水事故を減ら し、お客さまへ安全でおいしい水道水を安定供給す るとともに水資源の有効利用、環境負荷の低減につ ながることを意識して、日々の業務に取り組んでい

職場の声

【取組事項 漏水防止対策の推進】

平成 26 年度実績 漏水防止対策を積極的に進めた結果、20 年前の平 成6年度に 9.6%あった漏水率は、平成 26 年度に 3.1%となっています。 年度 H6 H16 H26 ※給水管ステンレス化率  配水管からの給水管取り出し件数(口径 50 ミリ メートル以下)に対するステンレス鋼管の取り出し 件数の割合 ▲夜間の漏水調査作業

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜 ⑵ 漏水防止技術の向上 ア 漏水発見技術の開発 都市化の進展に伴う騒音及び道路交通量の増 大など、漏水発見作業を取り巻く環境の悪化に 対応するため、漏水発見技術の向上を目的とし た技術開発に積極的に取り組んできました。 イ 漏水予防技術の開発 漏水防止の観点から、腐食防止技術及び施工 方法の研究並びに管材料・継手の改良及び開発 に取り組んできました。これまでに、各種土壌 の影響調査や給水管取り出し部の腐食防止に関 する調査研究を実施し、配管の耐用年数の向上 や効率的な腐食防止技術の採用に努めていま す。 最近では、断水せずに送・配水本管内面の調 査が可能な管内調査ロボットを開発し、平成 24 年度から実用化しました。 ▼開発した機器一覧 機器名 概 要 電子式漏水発見器 センサーで路面上から漏水音を検知 最小流量測定装置 夜間、水道使用のない時間に着目し、漏水を検知 相関式漏水発見器 漏水音を管路上の2点で捉え、その伝搬時間の差から漏水位置を特定 時間積分式漏水発見器 漏水音が継続音であることを利用した音聴機器 希ガス式漏水発見器 ヘリウムガスを消火栓等から注入し、漏水地点からのヘリウムガスを 検出して漏水箇所を特定 ◀管内調査ロボット ▲ミャンマーにおける無収水対策事業

世界の水道事情の改善に向けた取組

途上国の大都市では、急激な経済成長や人口増加等に伴い、水不足や水質汚染が顕在化していますが、 これらの課題の多くは、東京水道が歩んできた長い歴史の中で直面し、解決してきたものです。 東京水道では、主にアジアの諸都市からの要請に応じ、訪日研修や講師派遣などを行うとともに、近年 では民間企業と連携し、政府開発援助(ODA)を活用しながら、海外諸都市の水道事情改善のための技術 協力やインフラ整備を進めています。 訪日研修では、アジアの水道事業体を中心として毎年 400 名程度の研修生を受け入れており、貯水施設 の機能、漏水防止対策、給水装置管理など、水源から蛇口に至るまでの水道事業全般について、研修を行っ ています。平成 26 年度には 64 か国、506 名の研修生を受け入れました。 また、民間企業と連携し、実際に現地の水道事情を改善する無収水※対策事業にも取り組んでいます。平 成 26 年度にはミャンマーにおける事業で、無収水率を 77%から 32%に削減しました。 平成 27 年6月に、これらの国際展開を総合的・体系的にまとめた「東京水道国際展開プログラム」を 策定しました。これまでの成果などを、本プログラムを通じて途上国を中心に世界へ発信し、今後とも途 上国の水道事情の改善に貢献していきます。 ※無収水とは漏水に加え、盗水やメータ誤差等、料金収入 につながっていない水量のことを言います。

トピック

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健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

2 節水への取組〜節水型都市づくり〜

節水型都市づくりとは、都民に必要な水を確保し つつ、水の合理的使用を促進することにより、渇水 に強く、潤いのある都市にすることです。水道局では、 広報活動による節水意識の高揚や水の有効利用の推 進など、有限な水資源に対し総合的見地から安定給 水に努め、水を大切にする節水型都市の実現を目指 しています。

3 水の有効利用の推進

都では、一定規模以上のビルを建設する事業者に、 関係局がそれぞれの所管において、雑用水利用施設 の設置を依頼しており、水道局は、建物の新築時に 行う給水装置新設の申込みの際に、循環利用及び雨 水利用の指導を行っています。 雨水は、都市における水資源として貴重なもので あり、その利用は、都市型洪水の抑制及び災害時の 非常水源として寄与するものです。都では、水は有 限で貴重な資源であるとの認識の下に、節水型都市 づくりを進めており、その一環として、水の有効利 用の促進を図っています。 平成 27 年3月末現在、都内では、循環利用施設 794 件及び雨水利用施設 1,503 件が稼働していま す。 ▼都内循環利用施設利用状況 (平成 27 年 3 月末現在) 状況 件数 総使用水量計画量 (㎥ / 日)(A) 循環利用水量 計画量 (㎥ / 日)(B) 循環利用率 × 100(%) (B/A) 個別循環※1 421 263,024 67,621 25.7 地区循環※2186(54 地区) 102,310 23,600 23.1 広域循環※3187(7 地区) 103,741 35,665 34.4 計 794 469,075 126,886 27.1 ※1 個別循環方式とは、ビル等の建物内で一度使用した水を同一 ビル内で浄化し、雑用水として使用する方式です。 ※2 地区循環方式とは、一定区画内にある複数のビル等で一度使 用した水を1か所で浄化し、各ビルに雑用水として供給する 方式です。 ※3 広域循環方式とは、広域的な規模で、下水処理場の処理水を 雑用水として供給する方式です。 ▼都内雨水利用状況 (平成 27 年 3 月末現在) 分類 都施設 区市町施設 国施設 民間施設 計 件数 216 507 65 715 1,503 施設例 水道局墨田 営業所、都 立田柄高等 学校 他 葛飾区産業 振興会館、 多摩六都科 学館 他 特許庁総合 庁舎、政策 研究大学院 大学 他 両国国技館、 東京ドーム 他 ----また、水道局では、水の有効利用を推進するため、 平成元年に、「水道局庁舎等に係る水有効利用設備設 置基準」を定め、庁舎等の新築及び改造に際し、雑 用水※4利用施設を設置し、水の循環利用※5や雨水利 用を行っています。 ※4 雑用水とは、トイレ洗浄水や防災用水などの、人の飲用その 他これに類する用途以外に使用される水をいいます。 ※5 循環利用とは、排水を処理して、トイレ洗浄水などの雑用水 として再利用することです。 ▼水道局の水有効利用状況 (平成 27 年 3 月末現在) 件数 設置場所 (㎥ / 年)利用量 利用率 ※6 範囲 平均値 循環 利用 3 本郷庁舎、和泉庁舎及び水の科学館 2,064 0 ~ 33 8 雨水 利用 13 研修・開発センター、 本郷庁舎、水源管理事 務所、墨田営業所、足 立営業所、新宿営業所、 中野営業所、北部支所、 三筋庁舎、和泉庁舎、 多摩水道立川庁舎、多 摩水道山王下庁舎及び 多摩水道元本郷庁舎 14,069 10 ~ 59 22 ※6 利用率とは、庁舎全体の水使用量に対して、循環利用や雨水 利用として使用した雑用水量の割合をいいます。

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H23 91,422 90,331 89,719 83,009 H24 H25 H26 (年度) (m3 0 100,000 0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 90000 100000 10,000 20,000 30,000 40,000 60,000 70,000 50,000 80,000 90,000 健全な水環境の保全 資源の有効利用 エネルギー効率化の 推進 環境コミュニケー ションの推進 環境マネジメント システム 事業の概要と 環境側面 水道局の環境取組 〜環境基本理念の実現に向けて〜

4 庁舎の水資源の有効利用

水道局は、循環利用や雨水利用により水使用量の 抑制に向けた取組を率先的に実施してきました。今 後も、節水や雨水利用を進めてさらなる抑制を図っ ていきます。

雨水貯留タンク設置による

水資源の有効利用

港営業所では雨水貯留タンクを設置し、これま で水道で行っていた植栽等への散水を雨水へ転 換するとともに、庁舎全面の外気温の低下を目的 とした打ち水を行っています。 雨水貯留は、職員により既製の収納ボックスを 加工し、安価かつ簡便な装置としました。 また、貯留タンク設置後は営業所の近隣の保 園児と打ち水イベントを実施しました。 今後は現場作業機材等への清掃用へ広げてい くなど、より一層活用し、環境負荷低減とお客さ まサービス向上に努めてまいります。 なお、本取組は、平成 26 年度水道局職員提案 制度※環境特別賞を受賞しました。

トピック

庁舎の水使用量の推移

【取組事項 庁舎の水使用量の抑制】

平成 26 年度実績 平成 23 年度比 約9%削減 平成 25 年度比 約7%削減 を達成しました。 ▲打ち水イベントの様子 ▲貯留タンクの設置状況 ※職場の実状に即したアイデアを募集・表彰する制度。 詳細は 59 ページへ。

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