【専門科目】
放射線健康リスク管理学
英訳名： Radiation Health Risk Management
授業形態 原子力災害の全時相対応に必要な基本事項（放射能・放射線の単位、種類、性質、被ばくの形 式、放射線の人体への影響、被ばくによる発がんリスク、リスクコミュニケーション）について講 義を実施する（適宜 e-learning を活用）。 標準履修年次、学期、開講時間 1・2 年次、通年、応相談 開講場所 4E 棟 5F カンファレンスルーム、陽子線医学利用研究センター会議室 等 担当教官と連絡先 磯辺智範 tiso@md.tsukuba.ac.jp 榮 武二 tsakae@md.tsukuba.ac.jp 櫻井英幸 hsakurai@pmrc.tsukuba.ac.jp 我妻ゆき子 ywagats@md.tsukuba.ac.jp 奥村敏之 okumura@pmrc.tsukuba.ac.jp 熊田博明 kumada@pmrc.tsukuba.ac.jp 高田健太 k-takada@md.tsukuba.ac.jp 森祐太郎 ymori@md.tsukuba.ac.jp 一般目標（GIO） 原子力災害の全時相対応に必要な基本事項について理解を深めることで、放射線の健康リス クまで科学的に議論できる力を養う。 行動目標（SBO） 1. 放射能・放射線の単位、種類、性質を説明できる。 2. 放射線被ばくの形式（内部被ばくと外部被ばく）を説明できる。 3. 放射線の人体への影響（急性障害と晩発影響等）を説明できる。 4. 原子力災害発生時に適切な測定器を選択して使用することができる。 5. 放射線被ばくによる小児甲状腺がんや白血病のリスクを説明できる。 6. 放射線被ばくのリスクコミュニケーションについて説明できる。
授業項目 行動目標に準じ、必要な事項について下記の講義を行う。 学習項目 Keywords １ 放射線物理学 1 放射線の歴史、原子の構造、放射線の種類と単位、 放射性崩壊、放射線被ばくの形式、環境放射線と医 療放射線 ２ 放射線物理学 2 放射線と物質の相互作用 ３ 放射線生物学 1 放射線の人体への影響、確定的影響と確率的影響、 放射線防護を目的とした被ばく線量限度、汚染防止 ４ 放射線生物学 2 放射線生物学とはどのような学問か、放射線の細胞 への影響、アポトーシスとネクローシス、DNA 損傷 と修復 ５ 放射線生物学 3 放射線化学的反応、電離と励起、ラジカル、直接作 用と間接作用、酸素効果、粒子線と電離放射線の違 い ６ 放射線生物学 4 放射線生物学最新研究関連 ７ 放射線防護学 1 外部被ばく防護の三原則、内部被ばく防護の五原則 ９ 放射線防護学 2 放射線防護の実際 ８ 放射線計測学 1 放射線測定器の種類と原理 １０ 放射線計測学 2 サーベイメータの取扱い、表面汚染測定 １１ 放射線関連法規 放射線障害防止法、医療法、電離放射線障害防止規 則 １２ 放射線の医学利用 単純 X 線撮影、CT、骨塩定量測定、血液照射、放射 線治療 １３ 医療放射線の防護 診断参考レベル １４ 放射線治療物理学 X 線治療装置、陽子線治療装置 １５ 放射線治療学 分割照射と４つのＲ、治療可能比低線量率照射、効 果を修飾する物理化学的因子、色々な放射線治療法、 強度変調照射、定位放射線治療、粒子線、小線源治 療、中性子捕捉療法 １６ 放射線腫瘍学 組織や臓器への放射線の影響、がんの病期分類の成 り立ち、照射範囲の考え方と決め方、有害 事象の成り立ち、腫瘍の自然史、治療の目的 １７ 医療統計学 医療統計概論、検定と信頼区間の関係、研究に必要 なサンプルサイズ １８ 放射線影響の解析 臨床試験デザイン、疫学研究デザイン、小児甲状腺 がんリスク、白血病リスク １９ リスクコミュニケーション 1 リスクコミュニケーション概論 ２０ リスクコミュニケーション 2 医療被ばくにおけるリスコミ、福島原発事故におけ るリスコミ
授業外における学習方法 学会や研究会に参加し、評価能力とプレゼンテーション能力を養う。 評価方法 行動目標の達成度をミニテスト、レポート、討論内容から評価する。 行動目標の達成度により 4 段階（A, B, C, D）で評価する。 教科書・参考書 叢書(31)図解放射線防護ミニマム基礎知識, 日本放射線技術学会. 放射線医科学 -生体と放射線・電磁波・超音波-, 医療科学社.
The 2007 Recommendations of the International Commission on Radiological Protection, ICRP.
Radiation Protection and Safety of Radiation Sources: International Basic Safety Standards, IAEA.
Communication radiation risks in pediatric imaging: Information to support health care discussions about benefit and risk, WHO.
Radiobiology for the radiologist, Lippincott Williams & Wilkins.
虎の巻 低線量放射線と健康影響 先生、放射線を浴びても大丈夫？と聞かれたら, 医療科学 社.
UNSCEAR 2013 Report: “Sources, effects and risks of ionizing radiation”, UNSCEAR. 備考 わからないことは、その場で質問し解決すること。 徹底的に科学的、論理的、厳密な議論を行うこと。 自身で理解した内容に対して、論理的な文章を作成する意識を持つこと。 原則として放射線災害の全時相に対応できる人材養成プログラム専攻学生のみの履修を受け 付ける。 履修希望者は教員に連絡し、事前に許可を得ること。
【専門科目】 放射線災害医療学
英訳名： Radiation Disaster Medicine
授業形態 放射線災害医療に関する基本事項（災害医療の種類、被災者と支援スタッフのメンタルヘルス、 原子力災害における医療機関の対応、被ばく傷病者の搬送、避難退域時検査、簡易除染）に ついて講義を実施する（適宜 e-learning を活用）。 標準履修年次、学期、開講時間 1・2 年次、通年、応相談 開講場所 4E 棟 5F カンファレンスルーム、陽子線医学利用研究センター会議室 等 担当教官と連絡先 磯辺智範 tiso@md.tsukuba.ac.jp 榮 武二 tsakae@md.tsukuba.ac.jp 櫻井英幸 hsakurai@pmrc.tsukuba.ac.jp 井上貴昭 yinoue@md.tsukuba.ac.jp 奥村敏之 okumura@pmrc.tsukuba.ac.jp 熊田博明 kumada@pmrc.tsukuba.ac.jp 高田健太 k-takada@md.tsukuba.ac.jp 森祐太郎 ymori@md.tsukuba.ac.jp 一般目標（GIO） 放射線災害医療に関する基本事項について理解を深めることで、原子力災害医療に特化した 緊急被ばく医療に対応できる力を養う。 行動目標（SBO） 1. 災害医療の種類を理解する。 2. 災害医療発生時の被災者と支援スタッフのメンタルヘルスについて説明できる。 3. 原子力災害における医療機関の対応を説明できる。 4. 被ばく傷病者の搬送について説明できる。 5. 避難退域時検査と簡易除染について説明できる。
授業項目 行動目標に準じ、必要な事項について下記の講義を行う。 学習項目 Keywords １ 災害医療概論 災害医療概論 ２ 救急医療学 1 CBRNE ３ 救急医療学 2 大規模災害に対する病院 BCP の考え方 ４ メンタルヘルス 災害被災者のメンタルヘルス、支援スタッフのメ ンタルヘルス ５ 原子力災害概論 原子力災害発生時・対応に必要な基礎知識 ６ 放射線物質による汚染と被ば く 放射線の人体への影響、被ばくの形式 ７ 線量計の種類と取扱い 個人被ばく線量計・サーベイメータの原理と取扱 い ９ 原子炉概論 原子炉の構造・原理 ８ 福島第一原発事故後の線量評 価 福島原発事故後の線量評価、小児甲状腺がんリス ク、白血病リスク １０ 原子力災害における医療機関 の対応 内部被ばくと外部被ばく、急性放射線症候群、医 療活動に必要な放射線測定 １１ 被ばく傷病者の搬送 汚染・被ばく傷病者への医療対応、汚染患者から の二次被ばく線量 １２ 避難退域時検査と簡易除染 避難退域時検査、クイックサーベイ、簡易除染 １３ 災害医療教育・研修・訓練 専門スタッフへの災害医療教育・研修・訓練 授業外における学習方法 学会や研究会に参加し、評価能力とプレゼンテーション能力を養う。 評価方法 行動目標の達成度をミニテスト、レポート、討論内容から評価する。 行動目標の達成度により 4 段階（A, B, C, D）で評価する。 教科書・参考書 叢書(31)図解放射線防護ミニマム基礎知識, 日本放射線技術学会. 放射線医科学 -生体と放射線・電磁波・超音波-, 医療科学社.
The 2007 Recommendations of the International Commission on Radiological Protection, ICRP.
IAEA.
Communication radiation risks in paediatric imaging: Information to support health care discussions about benefit and risk, WHO.
Radiobiology for the radiologist, Lippincott Williams & Wilkins.
虎の巻 低線量放射線と健康影響 先生、放射線を浴びても大丈夫？と聞かれたら, 医療科学 社.
UNSCEAR 2013 Report: “Sources, effects and risks of ionizing radiation”, UNSCEAR. 標準救急医学第 5 版, 医学書院. 備考 わからないことは、その場で質問し解決すること。 徹底的に科学的、論理的、厳密な議論を行うこと。 自身で理解した内容に対して、論理的な文章を作成する意識を持つこと。 原則として放射線災害の全時相に対応できる人材養成プログラム専攻学生のみの履修を受け 付ける。 履修希望者は教員に連絡し、事前に許可を得ること。
【専門科目】
課題解決型放射線科学演習
英訳名： Seminar in Radiological Science for Resourceful Skill
授業形態 放射線災害および放射線の健康リスクに関する実践的な能力を身につけるために、演習、実 習および PBL テュートリアル形式で講義を実施する（適宜 e-learning を活用）。 標準履修年次、学期、開講時間 1・2 年次、通年、応相談 開講場所 4E 棟 5F カンファレンスルーム、陽子線医学利用研究センター会議室 等 担当教官と連絡先 磯辺智範 tiso@md.tsukuba.ac.jp 榮 武二 tsakae@md.tsukuba.ac.jp 櫻井英幸 hsakurai@pmrc.tsukuba.ac.jp 高田健太 k-takada@md.tsukuba.ac.jp 森祐太郎 ymori@md.tsukuba.ac.jp 一般目標（GIO） 本講義は、放射線災害および放射線の健康リスクに関する知識・能力を、演習および PBL テュ ートリアル通じて理解を深め、放射線災害時の全時相に対応する力を養うことを目的とする。 行動目標（SBO） 1. 放射能・放射線の単位、種類、性質を説明できる。 2. 放射線被ばくの形式（内部被ばくと外部被ばく）を説明できる。 3. 放射線の人体への影響（急性障害と晩発影響等）を説明できる。 4. 放射線災害の全時相において専門家として説明できる。 5. 放射線災害対応の専門家として指導的立場で説明できる。 授業項目 行動目標に準じ、必要な事項について下記の演習、実習およびテュートリアルを行う。 【演 習】 ・放射線災害のおける対応
・放射線災害における線量計の種類と取扱い方法 ・個人被ばく線量評価法 ・原子力緊急事態発生時の防災体制 ・避難退避時検査 ・簡易除染 【実 習】 ・養生・個人装置・クイックサーベイ ・ラディエーションモニタリングセンター見学 ・オフサイトセンター見学 【テュートリアル】 ・放射線災害・放射線健康リスク科学に関する PBL テュートリアル 授業外における学習方法 学会や研究会に参加し、評価能力とプレゼンテーション能力を養う。 評価方法 行動目標の達成度をレポート、討論内容から評価する。 行動目標の達成度により 4 段階（A, B, C, D）で評価する。 教科書・参考書 叢書(31)図解放射線防護ミニマム基礎知識, 日本放射線技術学会. 放射線医科学 -生体と放射線・電磁波・超音波-, 医療科学社.
The 2007 Recommendations of the International Commission on Radiological Protection, ICRP.
Radiation Protection and Safety of Radiation Sources: International Basic Safety Standards, IAEA.
Communication radiation risks in pediatric imaging: Information to support health care discussions about benefit and risk, WHO.
Radiobiology for the radiologist, Lippincott Williams & Wilkins.
虎の巻 低線量放射線と健康影響 先生、放射線を浴びても大丈夫？と聞かれたら, 医療科学 社.
UNSCEAR 2013 Report: “Sources, effects and risks of ionizing radiation”, UNSCEAR. 標準救急医学第 5 版, 医学書院.
備考
徹底的に科学的、論理的、厳密な議論を行うこと。
自身で理解した内容に対して、論理的な文章を作成する意識を持つこと。
原則として放射線災害の全時相に対応できる人材養成プログラム専攻学生のみの履修を受け 付ける。
