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第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

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Academic year: 2021

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国公立 私立 (474) (431) (491) (1,232)

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0 20 40 60 80 100 23.5 44.4 55.6 受け入れている 受け入れていない (%) 76.5 国公立 私立 (474) (431) (491) (1,232) 0 20 40 60 80 100 38.8 60.7 39.3 受け入れている 61.2 受け入れていない (%) 図3-3-1 親子登園の受け入れ(幼稚園・0~2歳児)  第3節では、幼稚園で実施されている親子 登園、預かり保育、2歳児の受け入れについ てみていこう。親子登園は地域の保護者を対 象とした子育て支援、預かり保育は在園児の 保護者を対象とした子育て支援である。2歳 児の受け入れは、子どものみを預かることを 指している。学校教育法では、幼稚園に入園 できるのは、満3歳児以上だが、実際は私立 幼稚園を中心に2歳児を受け入れることが広 がってきている。 ■ 親子登園  幼稚園では、施設の一部を開放して地域の 親子を受け入れるプログラムを実施してい る。子どもの対象年齢は0歳児から入園前の 3歳児までである。本調査では、0〜2歳と 3歳児以降では、子どもの発達や親子の関わ り方も違っているので、0〜2歳児の親子登 園と3歳児の親子登園を分けて実施率をたず ねている(図3-3-1、2)。0〜2歳児 の親子登園は、私立 44.4%、国公立 23.5% が受け入れている。3歳児になるとさらに増 加し、私立 60.7%、国公立 38.8%となって いる(以下、国公立幼稚園は「国公立」、私 立幼稚園は「私立」と表記)。  実施率の高い3歳児の親子登園について、 さらに詳しくみてみよう。実施している国公 立 177 園、私立 559 園での実施頻度を見て みると、どちらも月に1〜3日がもっとも多 く(国公立 48.6%、私立 41.7%)、実施日 園の子育て支援には第2節で紹介したもの以外に親子登園、預かり保育、2歳児の受 け入れがある。預かり保育は経年でみても拡大しており、特にほとんどの私立幼稚園 で実施されている。親子登園も3歳児で私立の約 6 割、国公立の約4割が実施してい た。2歳児の受け入れは私立幼稚園で拡大しており、約4割の園が受け入れている。

幼稚園の親子登園・預かり

保育・2歳児の受け入れ

図3-3-2 親子登園の受け入れ(幼稚園・3歳児) ─ 73 ─

保護者との関わり・子育て支援

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■国公立(177) ■私立(559) 平日に毎日 週に2∼4日 週に1日 月に1∼3日 年に数回 その他 無答不明 (%) 3.4 3.0 9.6 20.0 5.111.4 0 10 20 30 40 50 60 0 10 20 30 40 50 48.6 41.7 23.2 15.2 0.6 0.4 9.6 8.2 に来園する親子の平均組数は、国公立で 14.1 組、私立で 19.2 組だった(図3-3- 3、表3-3-1)。  では、どのようなことを親子は体験してい るのだろうか。実施内容について複数回答で 聞いたところ、私立幼稚園と国公立幼稚園で 違いがみられた(図3-3-4)。私立では、「親 子で参加するプログラムがある」ところが多 く(80.7%)、ずっと保育者がついている割 合も多くなっている(63.9%)。国公立は「園 庭、園舎を開放している」77.4%、「園の行 事に参加する」58.8%、「園児の活動に参加 する」42.4%となっていて、より園の活動に 参加する機会を多くしているようである。  親子登園について、園は「活動内容の充実」 48.5%(国公立、私立を合わせた全体の中 で の 割 合、 以 下 同 )、「 保 育 者 の 確 保 」 37.9 %、「 親 子 登 園 を 行 う 場 所 の 確 保 」 35.1%などを課題としてとらえていた(図 表省略)。  参加する親子にとって、親子登園は同年齢 の子どもと出会い、保護者同士で交流する場 となっている。また、3歳児の親子にとって は園の雰囲気を体験し、入園に向け、子ども と相性のいい園を選ぶ機会にもなっている。 園の側からすると、地域の子育て支援のニー ズに応えながら、保護者に将来の入園を検討 してもらう機会となっている。保護者と園の 双方にメリットがあるため、親子登園はさら に広がっていく可能性があるだろう。 ■ 預かり保育  幼稚園の在園児の保護者への子育て支援と して始まった預かり保育は、私立で 96.7%、 国公立で 59.4%の実施率となっていた。経 年変化をみると、私立は 6.4 ポイント、国公 立は 12.1 ポイント増加していた(図3-3 -5)。私立はすでにほとんどの園で行われ ているが、国公立は実施する予定はないと回 答した園が 33.1%あった。   平 日 毎 日 実 施 し て い る 園 は、 私 立 で 95.4%、国公立で 71.2%に上ることもわかっ た(12 年調査、図表省略)。本調査に回答し た私立全体の中の 92.2%で毎日預かり保育 が行われていることになる。その意味では、 預かり保育は私立の園で日常的に行われてい る子育て支援といってよいであろう。図表は 省略するが、預り保育を行っている私立の 61.1%で長期休業中も預かり保育が行われ ていた。  図3-3-6は預かり保育の終了時刻を示 したものである。12 年調査では国公立の 50%は 16 時台で終了しているが、私立は 6.5%にとどまっている。経年変化をみてみ 平均来園組数 国公立 14.1 私立 19.2 図3-3-3 3歳児の親子登園の受け入れ頻度(幼稚園) 表3-3-1 親子登園 実施日の平均来園組数(幼稚園・3歳児) 注)(  )内はサンプル数。 注)図3-3-3、表3-3-1は3歳児の親子登園を受け入れている園のみを分析。 ─ 74 ─ 第 3 章 保護者との関わり・子育て支援

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親子で参加するプログラムがある 園庭、園舎を開放している 園の行事に参加する 園児の活動に参加する その他 ■国公立(177) ■私立(559) (%) 65.5 80.7 77.4 68.9 58.8 51.3 42.4 21.8 39.0 63.9 26.6 11.6 1.7 4.1 1.1 1.8 0 20 40 60 80 100 親子登園の時間は ずっと園の保育者が対応する 始めと終わりに 園の保育者が対応する 子ども対象の体操クラブや 絵画教室などがある 07年調査 12年調査 07年調査 12年調査 (409) (456) (1,203) (921) 国公立 私立 0 20 40 60 80 100 120 47.3 59.4 90.3 4.8 33.1 7.1 96.7 実施している 4.7 46.4 実施する予定はない 検討中である 無答不明 (%) 1.0 2.6 1.6 1.8 1.1 1.1 0.3 07年調査 12年調査 07年調査 12年調査 (189) (254) (1,068) (884) 国公立 私立 0 20 40 60 80 100 120 30.2 32.7 17.3 49.9 24.8 21.4 18.9 27.6 50.8 8.8 33.8 6.3 16時より前 28.6 23.8 17時台 17.5 18時台 16時台 19時以降 (%) 0.0 3.5 2.2 0.2 1.6 国公立 私立 (271) (891) 0 20 40 60 80 100 43.9 20.0 78.8 条件に含めている 54.2 条件に含めていない 無答不明 (%) 1.8 1.2 注1)複数回答。 注2)(  )内はサンプル数。 図3-3-4 3歳児の親子登園の内容(幼稚園) 図3-3-5 預かり保育の実施率(幼稚園・経年比較) 図3-3-6 預かり保育の終了時刻(幼稚園・経年比較) 注1)預かり保育を「実施している」と回答した園のみを分析。 注2)07 年調査は、「16:00 ~ 16:59」などからあてはまるものを選択、12 年調査は終了時刻を記入している。「16:00」は「16 時台」 として分類。 注3)無答不明を除外して分析。 注4)(  )内はサンプル数。 07 年調査では 26.4%だったのに対し、12 年調査では、59.6%に倍増している。国公  私立の約 9 割の園で毎日実施され、その 中の約6割が 18 時台以降に終了するとなる 図3-3-7 保護者の就労を条件に含めているか(幼稚園・預かり保育の利用について) 注1)預かり保育を「実施している」と回答した園のみを分析。 注2)(  )内はサンプル数。 ─ 75 ─

保護者との関わり・子育て支援

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自由遊び おやつを食べる 絵本や紙芝居の読み聞かせ 戸外活動 絵画・製作 ビデオ・DVD鑑賞 昼寝 おやつ作り 習い事・おけいこ ワークブック パソコン その他 ■国公立(271) ■私立(891) (%) 84.6 90.0 97.4 64.9 74.5 78.5 63.1 71.8 71.6 68.8 53.5 60.4 43.9 48.8 34.3 23.9 14.8 18.1 0.7 4.9 3.0 4.3 1.1 1.1 3.7 1.8 0 20 40 60 80 100 数人で遊べるゲーム(トランプなどの カードゲームやボードゲーム) と、保育所の代わりに幼稚園の預かり保育を 利用して、パートやアルバイトで働く保護者 も出てきているものと思われる。預かり保育 を利用するに当たって、利用条件に保護者の 就労を含めているかどうかもたずねてみた (図3-3-7)。私立では 20.0%、国公立 では 43.9%が利用条件に保護者の就労を含 めていた。2013 年4月に待機児童がゼロと なった横浜市では、市が設けた相談窓口で勤 務時間の短い就労を希望する保護者に幼稚園 の預かり保育の利用を斡旋していたという事 例もある。預かり保育が待機児童解消の一つ の解決策として活用されている面もあると思 われる。  預かり時間が長時間化していくとその時間 を子どもたちがどのように過ごすのか、預か り保育の活動内容も課題となってくる。実際 にどのような活動をしているのかをたずねた ものが図3-3-8である。国公立、私立と もに「自由遊び」「おやつを食べる」「絵本や 紙芝居の読み聞かせ」「戸外活動」「数人で遊 べるゲーム」などが上位にあがっている。教 育課程の時間のあとに行われる預かり保育に は、指導計画のようなものはそぐわないと思 われるが、家庭の中で自然に体験できること が味わえる環境作りが求められている。文部 科学省は預かり保育の計画を立案することを 推奨しているが、実際に活動内容について計 画を作成しているのは、国公立 47.6%、私 立 36.3%にとどまっている(図3-3-9)。  預かり保育の課題としては、国公立、私立 でいずれも上位にあげられているのが「保育 者の確保」「預かり保育を行う場所の確保」「保 育内容の充実」などである。「運営費の確保」 が私立のほうが国公立よりも多いのは、実施 頻度が高いためであろうか。  幼稚園の子育て支援に欠かせない存在と なっている預かり保育が今後の「子ども・子 育て支援新制度」の中で、どのように位置づ けられていくのか、議論の行方に注目したい。 注1)預かり保育を「実施している」と回答した園のみを分析。 注2)複数回答。 注3)(  )内はサンプル数。 図3-3-8 預かり保育の活動内容(実施している幼稚園) ─ 76 ─ 第 3 章 保護者との関わり・子育て支援

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国公立 私立 (271) (891) 0 20 40 60 80 100 47.6 36.3 61.7 作成している 51.3 作成していない 無答不明 (%) 1.1 2.0

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保育者の確保 運営費の確保 預かり保育を行う場所の確保 保育内容の充実 教材などの環境の充実 活動内容についての計画の作成 保護者への対応 保育者の専門性の向上 その他 ■国公立私立(891)(271) (%) 59.8 46.1 15.9 43.3 42.8 33.3 27.7 28.8 23.6 23.6 17.0 20.3 19.6 18.1 21.8 3.3 3.7 14.5 0 10 20 30 40 50 60 70 図3-3-10 預かり保育の課題(実施している幼稚園) 注1)預かり保育を「実施している」と回答した園のみを分析。 注2)(  )内はサンプル数。 注1)預かり保育を「実施している」と回答した園のみを分析。 注2)複数回答。 注3)(  )内はサンプル数。 ─ 77 ─

保護者との関わり・子育て支援

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07年調査 12年調査 07年調査 12年調査 (189) (254) (1,068) (884) 国公立 私立 0 20 40 60 80 100 120 72.6 26.4 91.2 5.5 57.7 39.7 受け入れている 98.0 受け入れていない 無答不明 (%) 1.2 2.6 0.7 3.3 1.1 0 10 20 30 40 50 平日に毎日 週に3、4日 週に1、2日 月に1∼3日 年に数回 その他 無答不明 ■国公立(271) ■私立(891) (%) 44.5 23.8 12.0 11.5 1.9 2.5 3.8 0 10 20 30 40 50 ■ 2歳児の受け入れ  学校教育法により、幼稚園児としての入園 が認められるのは、満3歳になった翌月から である。2歳児を園児として受け入れること はできないが、子育て支援の一環として2歳 児を受け入れている事例がみられる。2歳児 の受け入れについてたずねた結果をみてみよ う。  図3-3- 11 は2歳児の受け入れについ て、国公立、私立の区分別に経年変化をみた ものである。私立では 2012 年調査で受け入 れている園が 39.7%あった。2007 年調査 で 26.4%だったので、13.3%ポイント増加 していることになる。国公立は 2012 年調査 時点で、3.3%と、ほとんど受け入れていな い状況である。  私立の2歳児の受け入れ頻度をみると、平 日に毎日と回答した園が、2歳児を預かって いる 366 園中 44.5%に上った(図3-3- 12)。平日に毎日となると、ほとんど園児と みなしてもよい状態である。受け入れた2歳 児はどのクラスに入るのだろうか。2歳児だ けのクラスに入る子どもが 65.6%、次いで 3歳児のクラス 12.8%となっていた。2歳 児だけが入るクラスは本調査に回答した全私 立幼稚園の 26.1%に設けられていることに なり、約4分の1の園が2歳児のクラスを もっていることがわかった(表3-3-2)。  少子化が進む中、近隣に同年齢の子どもが 少ないことや、親子だけで過ごす時間の煮詰 まり感もあって2歳児の預かりが広がってい るのだろうか。今後も2歳児の受け入れにつ いて注目していきたい。 図3-3-11 2歳児の受け入れ(幼稚園・経年比較) 注)2歳児を受け入れている園のみを分析。 図3-3-12 2歳児の受け入れ頻度(私立幼稚園) 表3-3-2 2歳児が入るクラス(私立幼稚園) クラスの区分 回答数 2歳児を受け入れている園(366園)に占める割合 本調査に回答した私立幼稚園(921園)に占める割合 2歳児だけのクラス 240 65.6% 26.1% 3歳児のクラス 47 12.8% 5.1% その他 56 15.3% 6.1% 無答不明 23 6.3% 2.5% 合計 366 100% 39.7% 注)サンプル数は 366。 ─ 78 ─ 第 3 章 保護者との関わり・子育て支援

参照

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