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Research Report by Shared Research Inc. 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約 -

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Academic year: 2021

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COVERAGE INITIATED ON: 2009.09.14 LAST UPDATE: 2018.02.07 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、 弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。 例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。

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目 次

SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。 要約 --- 3 主要経営指標の推移 --- 4 直近更新内容 --- 5 概略 --- 5 業績動向 --- 6 通期(2018 年 3 月期)見通し --- 9 中長期見通し --- 10 事業内容 --- 15 概略 --- 15 ビジネス --- 16 基本となる事業モデル --- 22 収益性・財務指標 --- 24 SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 25 市場とバリューチェーン --- 26 過去の財務諸表 --- 35 損益計算書 --- 42 貸借対照表 --- 43 キャッシュ・フロー計算書 --- 43 その他情報 --- 44 沿革 --- 44 ニュース&トピックス --- 45 トップ経営者(2017 年 6 月 21 日現在) --- 48 従業員 --- 49 大株主 --- 49 株主還元 --- 49 IR 活動 --- 49 ところで --- 49

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要 約

パチンコ・パチスロ分野に主軸をおいたビジネスモデルから、IPに主軸を置いたビジネ

スモデルへの転換を推進

◤ 同社の事業内容は主に、パチンコ・パチスロ遊技機の企画開発及び販売、IP(Intellectual Property、知的財産)の企 画開発・販売、である。複数のIPについて、パチンコ・パチスロを含む様々な事業(クロスメディア事業プラットフォー ム)を混合して商品化を実施し、収益の最大化を図ることが同社の特徴である。 ◤ 同社は、中長期的な成長・発展を遂げるために、上場時以来のパチンコ・パチスロ分野に主軸をおいたビジネスモデ ルから、IPに主軸を置いたビジネスモデルへの戦略転換を企図し、「成長するビジネスモデル」(コミックス、アニ メーション、映画/テレビ、マーチャンダイジングにおけるシームレスな循環型ビジネス展開)として戦略の整理・構 築を進め、さらなる成長と発展を期するとしている。 ◤ 同社の業績の主な変動要因となっているのが、パチンコ・パチスロ遊技機の企画開発及び販売である。同社は、国内 外の有力なコンテンツの商品化権を取得あるいは創出したうえで、商品企画を付加し、業務提携先の遊技機メーカー に開発・製造を委託。商品化された遊技機を自ら総販売元として販売している。同社の「付加価値」は、独自コンテ ンツの取得・組み合わせによる遊技機の企画開発能力に由来する。また、日本全国にネットワークを持つ最大手の独 立系流通企業であり、パチンコホールは同社1社から複数メーカーのタイトルを購入できるメリットがある。

業績動向

◤ 2017年3月期の業績は、売上高は76,668百万円(前期比18.8%減)、営業損失5,374百万円(前期は営業利益1,411百万 円)、経常損失9,068百万円(前期は経常利益1,380百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失12,483百万円(前期 は親会社株主に帰属する当期純利益118百万円)となった。 ◤ 2018年3月期会社予想は売上高82,000~85,000百万円(前期比7.0~10.9%増)、営業利益1,000~2,000百万円(前期 は営業損失5,374百万円)、経常利益0~2,000百万円(前期は経常損失9,068百万円)、親会社株主に帰属する当期純 利益0~1,000百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失12,483百万円)を見込む。 ◤ 2017年5月、同社は中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)を発表した。中期経営計画では数値目標として、2020 年3月期に売上高81,000~88,000百万円、営業利益5,000~7,000百万円、当期純利益2,500~3,500百万円を目指す。 ◤ 2013年3月期から2017年3月期の5年間で同社の売上高は108,141百万円から76,668百万円に、営業損益は営業利益 10,314百万円から営業損失5,374百万円に減少した。同社はこの業績低迷の理由を市場変化への対応の遅れ、事業バ リューチェーンの機能不全、オリジナルIP収益化の苦戦にあったと分析している。中期経営計画ではこれらの業績低 迷要因を解決するため、短期業績回復への注力、事業バリューチェーンの再構築、IPと事業プラットフォームを掛け 合わせた事業モデルを進めることで、業績の回復を目指す。

同社の強みと弱み

SR社では、同社の強みを、販売力、企画開発力、ブランド創造力、技術・開発力の高いトップメーカーとのアライアン スの4点だと考えている。一方、弱みは、規制業種である遊技機事業への依存度、自社IP創出の実績・経験が十分ではな いことにあると考えている。(後述の「SW(Strengths & Weaknesses)分析」の項参照)

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主 要 経 営 指 標 の 推 移

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *営業外収益の「その他」に計上していた関連会社等より収受する業務受託料等については、2016年3月期より販売費及び一般管理費の控除項目として処理する方法に 変更している。 *当期純利益は、2016年3月期以降は「親会社株主に帰属する当期純利益」 損益計算書 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期 (百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 会予 売上高 101,818 73,035 66,342 103,593 92,195 108,141 114,904 99,554 94,476 76,668 82,000~ 85,000 前年比 19.3% -28.3% -9.2% 56.1% -11.0% 17.3% 6.3% -13.4% -5.1% -18.8% 7.0%~10.9% 売上総利益 34,544 24,024 26,889 35,129 31,330 33,279 33,812 28,468 25,480 17,641 売上総利益率 33.9% 32.9% 40.5% 33.9% 34.0% 30.8% 29.4% 28.6% 27.0% 23.0% 販売費及び一般管理費 21,385 22,063 18,764 21,993 22,803 22,964 24,020 23,724 24,069 23,015 営業利益 13,158 1,960 8,124 13,136 8,527 10,314 9,791 4,743 1,411 -5,374 1,000~2,000 前年比 47.1% -85.1% 314.5% 61.7% -35.1% 21.0% -5.1% -51.6% -70.3% - -営業利益率 12.9% 2.7% 12.2% 12.7% 9.2% 9.5% 8.5% 4.8% 1.5% - -経常利益 11,705 991 7,761 13,684 8,661 10,268 9,765 5,491 1,380 -9,068 0~2,000 前年比 27.2% -91.5% 683.1% 76.3% -36.7% 18.6% -4.9% -43.8% -74.9% - -経常利益率 11.5% 1.4% 11.7% 13.2% 9.4% 9.5% 8.5% 5.5% 1.5% - -当期純利益 5,296 -1,481 3,289 7,520 5,991 4,720 5,370 3,018 118 -12,483 0~1,000 前年比 42.7% - - 128.6% -20.3% -21.2% 13.8% -43.8% -96.1% - -期末発行済株式数 347 347 347 347 347 34,700 34,700 34,700 34,700 34,700 EPS 15,262.2 -42.7 94.8 216.7 172.7 142.3 161.8 91.0 3.6 -376.2 0~30.14 BPS 128,201.5 1,173.3 1,236.5 1,408.5 1,539.0 1,644.2 1,756.3 1,792.8 1,726.9 1,272.5 DPS 4,500.0 45.0 45.0 50.0 50.0 50.0 50.0 60.0 50.0 50.0 50.0 現金及び預金 12,841 11,181 15,916 15,873 18,344 23,314 29,583 15,823 32,200 23,190 受取手形及び売掛金 12,354 4,324 33,088 27,948 34,402 42,017 29,155 45,888 8,562 12,727 たな卸資産 4,013 963 1,519 1,357 3,134 2,343 3,133 1,736 3,020 1,423 流動資産合計 39,559 25,135 56,694 51,051 62,811 72,709 66,921 71,014 52,934 45,856 資産合計 69,168 52,064 81,329 78,971 93,601 106,628 104,869 110,316 92,478 80,397 支払手形及び買掛金 5,954 1,981 26,610 17,939 29,100 36,604 33,105 33,850 12,749 12,792 有利子負債 5,006 3,011 2,230 1,834 1,507 1,052 742 4,064 11,422 15,488 負債合計 22,836 12,568 40,141 31,949 42,046 51,529 46,116 50,070 34,186 37,170 株主資本合計 44,795 40,420 41,741 47,601 51,895 54,957 58,670 60,171 58,298 44,156 ネット・デット -7,835 -8,170 -13,686 -14,039 -16,837 -22,262 -28,841 -11,759 -20,778 -7,702 運転資金 10,413 3,306 7,997 11,366 8,436 7,756 -817 13,774 -1,167 1,358 営業キャッシュフロー 11,127 4,147 8,429 8,005 10,015 13,570 16,322 -9,086 13,353 -7,319 投資キャッシュフロー -14,604 -6,182 -1,011 -4,356 -4,798 -6,263 -8,018 -6,297 -2,191 -3,927 財務キャッシュフロー -1,384 602 -2,687 -3,915 -2,565 -2,277 -2,018 1,624 5,214 2,136 総資産経常利益率(ROA) 17.3% 1.6% 11.6% 17.1% 10.0% 10.3% 9.2% 5.1% 1.4% -10.5% 自己資本当期純利益率(ROE) 11.9% -3.5% 8.2% 17.1% 12.2% 8.9% 9.5% 5.1% 0.2% -25.1% 純資産比率 64.8% 77.6% 51.3% 60.3% 55.4% 51.5% 55.9% 54.5% 63.0% 54.9% 財務指標 1株当たりデータ (円、千株、株式分割調整後) 貸借対照表 (百万円) キャッシュフロー計算書 (百万円)

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直 近 更 新 内 容

概略

2018年2月7日、フィールズ株式会社は、2018年3月期第3四半期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、詳細は2018年3月期第3四半期決算の項目を参照) 2018年1月17日、同社は、株式会社スパイキー製 パチスロ新機種『パチスロ 超GANTZ』の全国販売を発表した。同機 は2018年3月からパチンコホールに設置される予定である。 (リリース文へのリンクはこちら) 2017年12月18日、同社は、株式会社ビスティ製 パチンコ新機種『CR コードギアス 反逆のルルーシュ ~エンペラーロー ド~』の全国販売を発表した。同機は2018年2月からパチンコホールに設置される予定である。 (リリース文へのリンクはこちら) 2017年12月15日、同社は、株式会社ビスティ製 パチスロ新機種『新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~2』の 全国販売を発表した。同機は2018年2月からパチンコホールに設置される予定である。 (リリース文へのリンクはこちら) 2017年11月30日、同社への取材を踏まえ、本レポートを更新した。 2017年11月17日、同社は、株式会社ミズホ製パチンコ新機種『CR遊技性ミリオンアーサー』を全国販売することを発表 した。同機は今冬からパチンコホールに設置される予定である。 (リリース文へのリンクはこちら) 2017年11月9日、同社は、2018年3月期第2四半期決算を発表した。 3ヵ月以上経過した会社発表はニュース&トピックスへ

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業績動向

四半期業績推移

出所:同社資料よりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *営業外収益の「その他」に計上していた関連会社等より収受する業務受託料等については、2016年3月期より販売費及び一般管理費の控除項目として処理する方法に 変更している。 *四半期純利益は、2016年3月期以降は「親会社株主に帰属する四半期純利益」 販売費及び一般管理費の推移 出所:同社資料よりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 四半期業績推移(累計) 18年3月期 (百万円) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q (進捗率) 通期会予 売上高 15,295 26,659 42,626 76,668 12,446 35,213 45,266 82,000~85,000 前年比 -10.8% -47.0% -40.5% -18.8% -18.6% 32.1% 6.2% 7.0~10.9% 売上総利益 2,487 5,186 10,038 17,641 1,961 6,944 10,719 前年比 -49.8% -62.6% -50.4% -30.8% -21.1% 33.9% 6.8% 売上総利益率 16.3% 19.5% 23.5% 23.0% 15.8% 19.7% 23.7% 販管費 5,485 11,461 17,433 23,015 4,864 9,724 14,332 前年比 -7.9% -4.2% -3.6% -4.4% -11.3% -15.2% -17.8% 売上高販管費比率 35.9% 43.0% 40.9% 30.0% 39.1% 27.6% 31.7% 営業利益 -2,997 -6,275 -7,394 -5,374 -2,902 -2,780 -3,612 1,000~2,000 前年比 - - - -営業利益率 - - - -経常利益 -3,241 -6,828 -7,945 -9,068 -3,055 -3,288 -3,858 0~2,000 前年比 - - - -経常利益率 - - - -四半期純利益 -2,340 -4,856 -9,072 -12,483 -2,752 -3,289 -4,133 0~1,000 前年比 - - - -四半期純利益率 - - - -四半期業績推移 (百万円) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 売上高 15,295 11,364 15,967 34,042 12,446 22,767 10,053 前年比 -10.8% -65.7% -25.3% 49.0% -18.6% 100.3% -37.0% 売上総利益 2,487 2,699 4,852 7,603 1,961 4,983 3,775 前年比 -49.8% -69.7% -24.3% 45.6% -21.1% 84.6% -22.2% 売上総利益率 16.3% 23.8% 30.4% 22.3% 15.8% 21.9% 37.6% 販管費 5,485 5,976 5,972 5,582 4,864 4,860 4,608 前年比 -7.9% -0.5% -2.5% -6.6% -11.3% -18.7% -22.8% 売上高販管費比率 35.9% 52.6% 37.4% 16.4% 39.1% 21.3% 45.8% 営業利益 -2,997 -3,278 -1,119 2,020 -2,902 122 -832 前年比 - - - -営業利益率 - - - 5.9% - 0.5% -経常利益 -3,241 -3,587 -1,117 -1,123 -3,055 -233 -570 前年比 - - - -経常利益率 - - - -四半期純利益 -2,340 -2,516 -4,216 -3,411 -2,752 -537 -844 前年比 - - - -四半期純利益率 - - - -18年3月期 17年3月期 17年3月期 18年3月期 四半期累計 (百万円) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 販売費及び一般管理費 5,485 11,461 17,433 23,015 4,864 9,724 前年比 -7.9% -4.2% -3.6% -4.4% -11.3% -15.2% 広告宣伝費 562 1,901 3,175 3,904 426 1,143 給料 1,564 3,076 4,558 6,033 1,468 2,882 業務委託費 560 1,102 1,649 2,232 520 996 減価償却費 303 608 911 1,221 255 518 地代家賃 522 1,031 1,501 1,981 462 893 のれん償却 80 160 240 322 81 163 その他 1,894 3,583 5,399 7,322 1,652 3,129 四半期 (百万円) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 販売費及び一般管理費 5,485 5,976 5,972 5,582 4,864 4,860 前年比 -7.9% -0.5% -2.5% -6.6% -11.3% -18.7% 広告宣伝費 562 1,339 1,274 729 426 717 給料 1,564 1,512 1,482 1,475 1,468 1,414 業務委託費 560 542 547 583 520 476 減価償却費 303 305 303 310 255 263 地代家賃 522 509 470 480 462 431 のれん償却 80 80 80 82 81 82 その他 1,894 1,689 1,816 1,923 1,652 1,477 18年3月期 18年3月期 17年3月期 17年3月期

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Coverage 遊技機販売台数実績 出所:同社資料よりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 パチンコ・パチスロマーケット動向 出所:同社資料よりSR社作成 遊技機販売実績(四半期累計) (台) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 遊技機合計 36,782 73,053 130,691 243,584 27,102 99,493 前年比 -17.2% -45.7% -40.7% -15.8% -26.3% 36.2% パチンコ遊技機合計(台) 24,677 44,712 78,004 155,614 14,531 30,254 前年比 57.3% -31.2% -38.5% -4.3% -41.1% -32.3% ビスティ 2,798 19,239 47,916 98,637 1,605 7,332 オッケー 2,345 2,345 3,304 22,897 9,207 15,317 ミズホ 73 73 73 73 - -Daiichi 14,015 14,015 14,015 14,015 - -七匠 2,396 2,396 2,396 3,731 665 665 その他 3,050 6,644 10,300 16,261 3,054 6,940 パチスロ遊技機合計(台) 12,105 28,341 52,687 87,970 12,571 69,239 前年比 -57.9% -59.3% -43.7% -30.7% 3.8% 144.3% ロデオ - - 4,416 4,431 - 629 ビスティ 5 5 5 12,010 1,272 1,272 オッケー - - - - 1,755 7,039 七匠 1,995 2,168 6,321 6,321 2,087 3,558 エンターライズ 5,537 20,548 35,670 57,848 4,171 22,326 ミズホ - - - - - 4,000 ディ・ライト 3,167 3,169 3,169 3,185 2,316 3,357 その他 1,401 2,451 3,106 4,175 970 27,058 タイトル数(機種) 5 7 10 15 5 15 パチンコ遊技機 2 3 4 6 - -パチスロ遊技機 3 4 6 9 5 15 遊技機販売実績(四半期) (台) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 遊技機合計 36,782 36,271 57,638 112,893 27,102 72,391 前年比 -17.2% -59.8% -33.0% 63.9% -26.3% 99.6% パチンコ遊技機合計(台) 24,677 20,035 33,292 77,610 14,531 15,723 前年比 57.3% -59.3% -46.3% 117.9% -41.1% -21.5% ビスティ 2,798 16,441 28,677 50,721 1,605 5,727 オッケー 2,345 - 959 19,593 9,207 6,110 ミズホ 73 - - - - -Daiichi 14,015 - - - - -七匠 2,396 - - 1,335 665 -その他 3,050 3,594 3,656 5,961 3,054 3,886 パチスロ遊技機合計(台) 12,105 16,236 24,346 35,283 12,571 56,668 前年比 -57.9% -60.3% 1.3% 6.1% 3.8% 249.0% ロデオ - - 4,416 15 - 629 ビスティ 5 - - 12,005 1,272 -オッケー - - - - 1,755 5,284 七匠 1,995 173 4,153 - 2,087 1,471 エンターライズ 5,537 15,011 15,122 22,178 4,171 18,155 ミズホ - - - - - 4,000 ディ・ライト 3,167 2 - 16 2,316 1,041 その他 1,401 1,050 655 1,069 970 26,088 タイトル数(機種) 5 2 3 5 5 10 パチンコ遊技機 2 1 1 2 - -パチスロ遊技機 3 1 2 3 5 10 17年3月期 17年3月期 18年3月期 18年3月期 市場(四半期累計) (万台) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q パチンコ・パチスロ合計 45.9 111.4 198.3 248.1 58.0 119.3 前年比 -41.1% -28.7% -16.5% -16.0% 26.4% 7.1% パチンコ 26.7 69.1 130.0 162.0 39.4 71.7 前年比 -46.4% -33.0% -15.7% -16.6% 47.6% 3.8% パチスロ 19.2 42.3 68.3 86.1 18.6 47.6 前年比 -31.7% -20.2% -18.0% -14.8% -3.1% 12.5% 市場(四半期) (万台) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q パチンコ・パチスロ合計 45.9 65.5 86.9 49.8 58.0 61.3 前年比 -41.1% -16.3% 6.8% -13.7% 26.4% -6.4% パチンコ 26.7 42.4 60.9 32.0 39.4 32.3 前年比 -46.4% -20.6% 19.2% -20.0% 47.6% -23.8% パチスロ 19.2 23.1 26.0 17.8 18.6 29.0 前年比 -31.7% -7.2% -14.2% 0.6% -3.1% 25.5% 17年3月期 17年3月期 18年3月期 18年3月期

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2018年3月期第3四半期実績

売上高は45,266百万円(前年同期比6.2%増)、営業損失3,612百万円(前年同期は営業損失7,394百万円)、経常損失3,858 百万円(前年同期は経常損失7,945百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失4,133百万円(前年同期は親会社株主に 帰属する四半期純損失9,072百万円)となった。 事業環境と同社の取り組み パチンコ・スロット市場においては、近年の相次ぐ規制強化や規則改正、ファン人口の減少等の影響により、ホールの設 備や遊技機への投資意欲が低下した。このような状況下、当第3四半期累計期間の遊技機総販売台数は、パチンコは112 万台(前年同期比17万台減)、パチスロでは56万台(同11万台減)で推移した(同社調べ)。 また、2017年9月4日付で「風適法施行規則改正」が制定・公布され、下半期(10月-3月)および来期以降の遊技機開発、 製造、販売に影響した。旧基準に則って開発した遊技機の型式試験申請期限が、2018年1月31日迄とされ、メーカー各 社から保通協への受理上限を超える申請が集中した。この結果、抽選により試験が受けられない、試験を受けられたとし ても結果交付までに従来以上の時間を要する等の事由から、十分な遊技機の確保に影響が生じた。 パチンコ・パチスロ事業においては、こうした市場環境への対応として、上半期(4月-9月)はパチスロ販売に注力した。 下半期は、提携メーカーと協働で、第4四半期(1月-3月)および次期以降に販売可能な遊技機の確保に注力した。あわせ て、販売台数の最大化を企図したラインアップ見直し等の諸施策を推進した。さらに、今後の事業領域の拡大をめざした 施策として、遊技機周辺のサービス事業の展開を進め、新たなソリューションの提供を開始した。 クロスメディア事業においては、12月までに『ウルトラマンシリーズ』最新作等、6つのIPの映像展開を実施した。また、 1月には、さらに3つの映像作品を放送開始し、2月-3月に映像展開を予定している4つのIPに関する施策を推進した。加え て、国内外への映像配信と並行して、ゲームやグッズ等へのライセンス展開を進めた。さらに、ライブエンタテインメン ト領域では、ステージ運営サービスの強化を目的に新たなIPの活用や新規取引先の拡大を進めた。 経営基盤の整備・強化においては、事業バリューチェーンの再構築に向けた基盤整備として、IP情報のデータバンク化や 事業拠点整備等を進めた。また、ガバナンス体制を強化した他、経営効率化により販管費が減少した。また、遊休資産の 売却等により、財務基盤の安定化を図った。 業績の説明 売上高は増収となった。主な要因は、遊技機販売全体で14.6万台(前年同期比1.6万台増)を計上したことによる。パチ ンコ機は、6.9万台(同0.8万台減)にとどまったものの、7.7万台(同2.4万台増)を計上した。 損益面では、営業損失が改善した。前述の通り遊技機販売の計上台数が前年同期を上回ったことに加え、継続的に取り組 んでいる経営効率化により販管費が減少した。 経常損失は、持分法投資損失の減少等、営業外費用の抑制に伴い改善した。親会社株主に帰属する四半期純損失も改善し た。経常損失の改善に加え、特別利益として固定資産売却益555百万円を計上した。 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表を参照

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通期(2018年3月期)見通し

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *当期純利益は、2016年3月期以降は「親会社株主に帰属する当期純利益」 2018年3月期会社予想は売上高82,000~85,000百万円(前期比7.0~10.9%増)、営業利益1,000~2,000百万円(前期は営 業損失5,374百万円)、経常利益0~2,000百万円(前期は経常損失9,068百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益0~ 1,000百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失12,483百万円)を見込む。 新たに策定する3ヵ年中期経営計画の初年度と位置付け、短期業績回復に向けた諸施策を展開する。しかし、主力分野で あるパチンコ・パチスロ分野においては、市場環境および販売機種計画に一部不確定要素があるため、レンジでの開示と した。一方で、短期業績回復と並行して中期的な視野に立った事業の選択と集中及び経営の効率化も進める。その過程で のリスクも考慮した利益計画としている。 売上高の増加は、パチンコ・パチスロ機の販売台数増加による。同社はパチンコ・パチスロ機の市場が減少すると想定し ているが、販売台数270千台以上(前期は244千台)を見込んでいる。パチンコ・パチスロ機について24機種以上のタイ トルを投入(前期は15機種(派生タイトルを除く))予定であることに加え、中期経営計画に基づき、営業支店数の増 加、営業員の訪問件数の増加策によって、販売の増加を計画している。また、2017年3月期は上期のパチンコ・パチスロ の販売タイトル数が不足していたが、今期は1年を通じてラインアップを増加させる取組みによって商品拡充を目指すと いう。 利益面では、売上高の増収効果を主要因とした増益を見込んでいる。加えて、中期経営計画に基づき、IPの選択と集中が 行われるほか、引き続き販売費及び一般管理費の効率化を図るとしている。 18年3月期予想 (百万円) 上期実績 下期実績 通期実績 通期会予 売上高 26,569 50,099 76,668 82,000~85,000  前年比 -71.9% 13.3% -18.8% 7.0%~10.9% 売上原価 21,473 37,554 59,027 売上総利益 5,186 12,455 17,641  前年比 -62.6% 7.1% -30.8% 売上総利益率 19.5% 24.9% 23.0% 販売費及び一般管理費 11,461 11,554 23,015 売上高販管費比率 43.1% 23.1% 30.0% 営業利益 -6,275 901 -5,374 1,000~2,000  前年比 - - - 営業利益率 - - - -経常利益 -6,828 -2,240 -9,068 0~2,000  前年比 - - - 経常利益率 - - - -当期純利益 -4,856 -7,627 -12,483 0~1,000  前年比 - - - -18年3月期 17年3月期

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中長期見通し

中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)を2017年5月に発表

2017年5月、同社は中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)を発表した。中期経営計画では数値目標として、2020 年3月期に売上高81,000~88,000百万円、営業利益5,000~7,000百万円、当期純利益2,500~3,500百万円を目指す。 中期経営計画の数値計画 2017年3月期 実績 2018年3月期 会社予想 2019年3月期 計画 2020年3月期 計画 売上高 76,668百万円 82,000~85,000百万円 71,000~74,000百万円 81,000~88,000百万円 営業利益 ⁻5,374百万円 1,000~2,000百万円 2,000~3,000百万円 5,000~7,000百万円 経常利益 ⁻9,068百万円 0~2,000百万円 2,000~3,000百万円 5,000~7,000百万円 当期純利益 ⁻12,483百万円 0~1,000百万円 1,000~1,500百万円 2,500~3,500百万円 出所:同社資料よりSR社作成

過去5年間の業績低迷要因と中期経営計画の注力点

2013年3月期から2017年3月期の5年間で同社の売上高は108,141百万円から76,668百万円に、営業損益は営業利益10,314 百万円から営業損失5,374百万円に減少した。同社はこの業績低迷の理由を市場変化への対応の遅れ、事業バリューチェー ンの機能不全、オリジナルIP収益化の苦戦にあったと分析している。 中期経営計画ではこれらの業績低迷要因を解決するため、短期業績回復への注力、事業バリューチェーンの再構築、IP と事業プラットフォームを掛け合わせた事業モデルを進めることで、業績の回復を目指す。 業績低迷要因と中期経営計画の注力点 業績低迷要因 中期経営計画のフォーカスポイント 市場変化への対応の遅れ 短期業績回復に注力 事業バリューチェーンの機能不全 事業バリューチェーンの再構築 オリジナルIPでの収益化に苦戦 「IP×事業プラットフォーム」事業モデルの推進

短期業績の回復へ注力

短期業績の回復については、パチンコ・パチスロ事業における流通基盤の強化および取扱商品の拡充、クロスメディア事 業におけるIPプロジェクトの選択と集中、また、経営の効率化によって、2018年3月期に各利益段階における黒字化を予 想している。 特に主力のパチンコ・パチスロ事業において、2018年3月期は24機種以上のタイトルを投入(2017年3月期は15機種)予 定であることに加え、営業支店数の増加、営業員の訪問件数の増加策によって、販売の増加を計画している。また、2017 年3月期は上期のパチンコ・パチスロの販売タイトル数が不足していたが、今期は1年を通じてラインアップを増加させ る取組みによって商品拡充を目指すという。

事業バリューチェーンの再構築

事業バリューチェーンの再構築について、同社では、将来の市場動向を予測し、それに対して必要な企画やIPを考え、パー トナー企業等を編成、商品を開発、販売促進を行い、その結果を評価したうえで、再度、市場分析を実施する事業バリュー チェーンを回すことで、業績成長を達成してきたという。

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Coverage しかし、過去5年においては、事業バリューチェーンの一部に機能不全が生じ、パートナー企業との関係性の悪化、同社 の考えとパートナー企業の行動のズレの発生、企画よりIPに重点を置いた商品開発が実施されたことなどによって、予定 していた機種の販売遅延、市場のニーズに合わない商品の提供があった。 中期経営計画では、市場や顧客志向を重視した企画を行い、そのうえで、IP調達、パートナー企業の編成、商品化、販売 促進を実施し、そのフィードバックを反映する組織体制の再構築に取り組む方針である。 バリューチェーンの再構築のイメージ 出所:同社資料

IPと事業プラットフォームを掛け合わせた事業モデルの推進

「IP×事業プラットフォーム」のマトリクスモデルの推進 複数のIPについて、パチンコ・パチスロを含む様々な事業(クロスメディア事業プラットフォーム)を混合して商品化を 実施し、収益の最大化を図ることが同社の特徴である。 「IP×事業プラットフォーム」のマトリクスモデルでは、以下のような特徴があるとSR社は理解している。 ▷ 各IPを様々な事業プラットフォームで展開することで収益源の拡大が可能となる ▷ 各IPと事業プラットフォームの組み合わせはシリーズ化によって、顧客数の増加、認知度向上、安定収益化を図ること ができる ▷ 各事業プラットフォームの中でも様々なレイヤーの媒体でIPの展開を図ることで、収益源の拡充を図ることができる。 例えば、ゲームではコンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、VR/AR、コミックでは紙媒体と電子書籍といった展開 が可能である。 IP×事業プラットフォームのマトリクスモデル 出所:同社資料

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Coverage 中期経営計画では、IP×事業プラットフォームのマトリクスモデルを再構築されたバリューチェーンをベースとして推進 するとともに、IPのポートフォリオ経営、管理、管理指標の導入によって、IPの選択と集中、投資効果測定の明確化を図 る。 IPのポートフォリオ経営 同社はIPを創出時期の違いから、リセント/カレントIP、レジェンドIP、チャレンジIPと定義している。 IPの分類 IPの分類 定義 例

リセント/カレントIP 若~青年層に広く浸透しているIP ベルセルク、GANTZ、AKBなど

レジェンドIP 中高年に広く浸透しているIP ウルトラマン、アトム ザ・ビギニングなど チャレンジIP 同社のオリジナルIP キリングバイツ、ヒーローマスクなど 出所:同社資料よりSR社作成 同社によれば、ヒット後に停滞期を迎えたIPは、認知度は高いことから、再映像化や物語の現代化等によって再活性し、 市場価値を再浮上させる(IPのリブート)ことが可能である。中期経営計画では、特にリセント/カレントIPのリブート による収益化に注力するという。また、レジェンドIPについては、「ウルトラマン」などを積極的に展開し、収益化する 方針である。一方、チャレンジIPについては、選択と集中を行い、新たに映像化されているもの、映像化が決定している もの、出版も含め可能性が高いもの以外は規模を縮小する方針である。 この施策によって、2020年3月期にはIP数の80%以上をリセント/カレントIPまたはレジェンドIPへと転換する予定である。 SR社ではIPの選択と集中を進め、かつ投資成果が高い角度で見込まれるリセント/カレントIPおよびレジェンドIPに注力 することで、クロスメディア事業プラットフォームにおいて効率的な費用配分と収益性の改善が見込まれると考えている。 また、長期的には少数のIPまたはパチンコ・パチスロ事業に依存しない収益基盤を創出し、安定性と成長性の高い収益構 造の構築に向けた取り組みとなると認識している。 IPラインアップ 出所:同社資料 IPの管理/IPの投下資本利益率 IP管理の一環として、2017年4月に「IPマーケティング室」を設置した。従来、同社ではパチンコ・パチスロ事業におけ る版権選定・取得・許可等の管理機能とクロスメディア事業におけるIP管理機能が分断されていたが、新設の「IPマーケ ティング室」ではグループ全体のIPを統合的に管理する。

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Coverage また、従来は事業毎の損益管理が中心であったが、今後は投資に対するリターン、投資後の収益管理を一元管理し、IP 別のROIを管理会計上の中心指標とする。これによって、投資決定の際にはROI130%以上を基準として、投資したIPは 130%以上のROIを目指すとしている。 円谷プロダクションの計画 円谷プロダクションについては、2010年の子会社化以降、顧客接点を拡充し、ウルトラマンシリーズを中心にIPの育成 および収益拡大を推進してきた。その結果、円谷プロダクションの業績は、同社の子会社化後の2012年3月期において、 売上高2,900百万円、売上総利益1,100百万円であったが、2017年3月期には売上高3,700百万円、売上総利益1,700百万円 にまで増加した。中期経営計画では、2020年3月期に売上高6,000百万円以上、売上総利益2,600百万円以上を目指すとい う。

中期経営計画におけるパチンコ・パチスロ事業

中期経営計画のパチンコ・パチスロ市場の前提

中期経営計画期間中の3ヵ年のパチンコ・パチスロ市場の想定については、2018年3月期、2019年3月期に縮小し、2020 年3月期に回復すると見込んでいるという。2000年代前半にパチスロ機が規制によって4号機から5号機に移行した際に3 年程度で規制の影響が落ち着き、その後、市場が回復したという。 2018年3月期から2020年3月期の遊技機販売市場およびパチンコ・パチスロ総合市場の想定(単位:10億円) 2017年3月期 実績 2018年3月期 会社予想 2019年3月期 計画 2020年3月期 計画 パチンコ販売台数 166万台 158万台 153万台 148~168万台 パチスロ販売台数 81万台 66万台 57万台 49~59万台 遊技機販売市場 8,600億円 7,821億円 7,317億円 6,881~7,956億円 パチンコ・パチスロ 総合市場 2.77兆円 2.72兆円 2.68兆円 2.64~2.83兆円 出所:同社資料よりSR社作成

中期経営計画におけるパチンコ・パチスロ事業の業績回復に向けた施策

パチンコ・パチスロ事業の業績の低迷について、その要因は規制等への対応の遅れ、商品供給タイミングの偏り、パチン コホールにおける新基準機に対する購買意欲の低下をあげているが、最たる要因として、メーカーとのコミュニケーショ ンが希薄であったとし、現在は各メーカーとのパートナーシップ強化に尽力しているという。 これを踏まえたうえで、中期経営計画のパチンコ・パチスロ事業の業績回復に向けた施策としては、訪問件数・顧客との 接触回数の増加、支店数の拡充、取扱商品の拡充をあげている。また、遊技機販売に加え、ソリューションの提供によっ て、対象市場の拡大を図る計画としている。 訪問件数・顧客との接触回数の増加 同社はパチンコ・パチスロ事業で約300名の営業人員を有する。業績低迷時には営業員の訪問件数が減少していたことか ら、中期経営計画では営業員の訪問件数増加を図り、顧客との接触回数を増やすことで、取引数を増加させる計画として いる。 営業支店数の拡充 2017年5月現在、同社はパチンコ・パチスロ事業について、全国26支店、7支社の営業拠点体制としている。2018年3月 期中に、支店がない地域の中で特にパチンコホールが多数存在し、購買力があると見込まれる地域に、9ヵ所のショールー ムを開設する方針であるという。

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Coverage タイトルラインアップの拡充 同社は2017年3月期上期に販売するタイトルが不足していたが、中期経営計画ではタイトル数の増加に加え、1年を通じ てバランスよく配置したラインアップ構成を目指すという。下表の通り、20~30タイトルの投入を計画している。 中期経営計画のパチンコ・パチスロ機のラインアップ計画 2017年3月期 実績 2018年3月期 会社予想 2019年3月期 計画 2020年3月期 計画 パチンコ 6タイトル 7タイトル+α 7タイトル+α 9タイトル+α パチスロ 9タイトル 16タイトル+α 13タイトル+α 14タイトル+α 合計 15タイトル 23タイトル+α 20タイトル+α 23タイトル+α 出所:同社資料よりSR社作成 対象市場の拡大 同社によれば、遊技機販売市場が8,600億円に対して、周辺機器、データ分析等のソリューションを含むパチンコ・パチ スロの総合市場は2.7兆円であるという。中期経営計画では、同社の顧客であるパチンコホールに対して、遊技機の販売 に加え、データサービスの提供や、デジタルサイネージ・映像配信・設備の提案などを行い、収益の拡大を図る方針であ る。

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事 業 内 容

概略

事業内容は主に、1)パチンコ・パチスロ遊技機の企画開発及び販売、2)IP(Intellectual Property、知的財産)の企画 開発・販売、である。 同社は2012年3月期までは、「PS・フィールド」「モバイル・フィールド」「スポーツエンタテインメント・フィールド」 「その他・フィールド」をセグメント情報として開示していた。しかし、2013年3月期より4つのセグメント区分を統合し、 IPを基軸とする単一セグメントとしている。 同社は、中長期的な成長・発展を遂げるために、上場時以来のパチンコ・パチスロ分野に主軸をおいたビジネスモデルか ら、IPに主軸を置いたビジネスモデルへの戦略転換を企図し、「成長するビジネスモデル」(コミックス、アニメーショ ン、映画/テレビ、マーチャンダイジングにおけるシームレスな循環型ビジネス展開)として戦略の整理・構築を進め、 さらなる成長と発展を期するとしている。 成長するビジネスモデル 出所:同社資料

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ビジネス

同社は、4つの枠組みを基本として、それらの相互作用による循環型ビジネスの展開を行なっている。

コミックス

IP創出の源泉として、原作・ストーリー・キャラクターを取得・創造するのがコミックスの役割である。 株式会社小学館クリエイティブとの共同出資で設立した出版会社株式会社ヒーローズより、コミック誌『月刊ヒーローズ』 を発行している。同誌は2011年11月に創刊され、株式会社セブンイレブン・ジャパン(株式会社セブン&アイ・ホール ディングス(東証1部3382)の子会社)の店舗で販売を行っている。同誌ではヒーローを基軸としたキャラクターの創出 を進めており、パートナー企業との連携やネットワークを通じてコミックス化、映像化を図るなど、IPを展開する。 既に同誌から創出した複数のIPについて、映像化の規格が進行している。特に、同誌掲載作品『アトム ザ・ビギニング』 は、2017年春よりNHK総合でテレビ放送されている。

アニメーション

最先端の技術を活用してコミックスの有力作品を映像化し、IPを活性化させるのがアニメーションの役割である。 映像化にあたっては、プロデュースを含め、企画や制作、キャラクターを際立たせた演出・効果を発揮してIPの活性化を 図っている。

映画・テレビ

IPの普及と価値最大化のため、映画やテレビを通じて作品の認知度向上と価値拡大を図るのが映画・テレビの役割である。 例えば、同社は『ウルトラマン』シリーズで知られる映像制作会社の株式会社円谷プロダクションをグループ会社として 有している。『ウルトラマン』シリーズは、映画・テレビを通じて放映されるなど、多くのメディアで展開されている。 同社は、世界的なコンテンツとして『ウルトラマン』を成長させるため、有力パートナーと協力して様々な施策を推進し ていくとしている。

多メディアにおける商品化‐IPの多面展開

ゲーム、モバイル、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどのインタラクティブ・メディア、コンシューマプロダ クツ、パチンコ・パチスロの商品化を通じて収益化を担っている。

インタラクティブ・メディア

ソーシャルゲームの開発、運営や、PS関連コンテンツの展開等を行っている。

コンシューマプロダクツ

IPを活用したショップ展開、グッズ等の企画開発及び販売等を行っている。

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Coverage

パチンコ・パチスロ遊技機の企画開発及び販売

マーチャンダイジングの柱として、安定的なキャッシュ・フロー創出源となっているのが、パチンコ・パチスロ遊技機の 企画開発および販売である。

同社はファブレス(fabless:fabrication facility less)企業であり、国内外の有力なコンテンツの商品化権を取得あるい は創出した上で、商品企画を付加し、業務提携先のメーカーにパチンコ・パチスロ遊技機の開発・製造を委託。商品化さ れた遊技機を自ら総販売元として販売している(業務提携先以外の商品も販売するが、大半は業務提携先の遊技機である)。 同社の「付加価値」は、独自コンテンツの取得・組み合わせによる遊技機の企画開発能力に由来する。また、日本全国に 7支社26支店のネットワークを持つ最大手の独立系流通企業であり、パチンコホールはフィールズ1社から複数のパチン コ・パチスロメーカーの機種を購入できる。また、同社営業担当者は、市場トレンドやパチンコホールの効率的な運営手 法についての緻密なデータベースを構築しており、この豊富な知識をパチンコホールと共有することによって、カスタ マー・ロイヤリティを高めている。 遊技機は、一般的にコンテンツの調査・研究・取得から遊技機の納品に至るまで、約2年から3年の期間を要する。 一般的な商品企画開発における商品化権の流れ及び計上方法 出所:同社資料 *MG (ミニマム・ギャランティ) ライセンスビジネス契約時に、ライセンシーがライセンサーに支払う最低保証使用料のこと。 *OR (オーバーロイヤリティ) 変動型ロイヤリティのことで、著作権や産業財産権などの権利の許諾に対し、ある一定の数量を超えた場合に報酬としてスライド的に支 払われる使用料のこと。 代理店販売と代行店販売 パチンコ・パチスロ遊技機の販売方法には、同社支店の営業活動により直接パチンコホールへ販売する「代理店販売」と、 販売の仲介を行う「代行店販売」がある。 代理店販売は、同社が遊技機メーカーより遊技機を仕入れ、パチンコホールに販売するものである。一方、代行店販売は、 同社が遊技機メーカーの販売代行店(販売仲介業者)として、遊技機メーカーとパチンコホールの売買契約書作成業務代 行、販売代金の集金代行、開店準備全般に係る業務代行、アフターサービスに関わる業務代行等を行うことにより、遊技 機メーカーから代行手数料を得るものである。 代理店販売と代行店販売では、売上等の計上方法に以下のような相違がある。従って、代理店販売と代行店販売の遊技機 の販売構成により、同社の売上高は変わってくる。 代理店販売 売上高は同社がパチンコホールに販売した遊技機の代金を計上(当月計上)、遊技機の仕入を売上原価に計上する。

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Coverage 代理店販売(仕入れによる売上・利益) 出所:同社資料 代行店販売 売上高は遊技機を販売した際に遊技機メーカーから受け取る代行手数料を計上する(翌月計上)。 代行店販売(手数料による売上・利益)

© 奥浩哉/集英社©奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」製作委員会 © OK Co.,Ltd. All Rights Reserved. © CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

© カラー © SANKYO © Bisty 出所:同社資料 販売体制 同社は、全国7支社26支店の営業拠点に約300名の営業社員を配置している(2017年3月末)。営業社員は各々約30件の 顧客を担当、ホール経営に役立つ「提案型営業」を行っている。また、全国の支店は各々遊技機のショールームを有して いる。 販売チャネルは二通りある。一方は、同社の営業が直接パチンコホールに商品を販売する「直接販売」、もう一方は、代 行店を介して間接的に商品を販売する「間接販売」である。約7割のパチンコホールに対しては直接販売が行われている が、顧客の規模あるいは地理的な事情から、経済合理性に見合う際には間接販売が選択されている。

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Coverage なお、同社は2013年3月期より営業体制の拡充を行っており、2015年3月期以降営業人員を増員し、また、7支社26支店 体制の構築を進め、1人当たりの担当ホール数縮小や担当ホールへのアクセス時間の短縮に努めるほか、提携メーカーへ の販売サポート体制の強化、不透明な業界環境の成り行きと変化に備えるため、支店における教育に力を入れている。 遊技機販売台数と業績 遊技機販売台数は、主たる業績の変動要因となってきた(下図参照)。 営業利益と販売台数の比較 出所:同社資料よりSR社作成 戦略的パートナーシップ 同社は、大手遊技機メーカーと提携し、共同で幅広いブランドを展開。同社は独占販売代理店を務めている。 ▷ サミー株式会社:セガサミーホールディングス株式会社(東証1部6460)のグループ会社。2017年にサミーグループが 開発・製造する遊技機のうち、サミー株式会社と合意した一部遊技機に関して同社が総販売代理店として販売する販売 取引基本契約を締結している。 ▷ 株式会社ビスティ:株式会社SANKYO(東証 6417)の連結子会社であり、かつ同社提携先のパチンコ・パチスロ遊技機 メーカー。2003年に業務提携を締結し、『ヱヴァンゲリヲン』シリーズを始め、各種タイトルの開発を行っている。 ▷ 株式会社オッケー.:2008年2月に京楽産業.株式会社(非上場)と提携。京楽産業.株式会社と同社が相互に協力し、新 たな市場創造とファン拡大を実現するために新ブランドとして立ち上げた。『ぱちんこ GANTZ』などのヒット作を有す る。 ▷ 株式会社エンターライズ:ゲーム大手の株式会社カプコン(東証1部9697)の連結子会社で同社の提携先メーカー。同社 は2010年に総販売元として、エンターライズ製パチスロ機の販売を開始。『パチスロ バイオハザード』シリーズ、『パ チスロモンスターハンター』シリーズなどのヒット作を有する。 ▷ 株式会社ミズホ:2011年に株式会社ユニバーサルエンターテインメント(JASDAQ6425)と株式会社ミズホを通じた共 同事業を推進する旨の基本合意書を締結。2012年にミズホの株式の49.8%を取得。2014年よりミズホ製パチスロの販売 を開始した。 200 250 300 350 400 450 500 550 600 -10,000 -5,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 06年3月期 07年3月期 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 営業利益と販売台数の比較 営業利益(百万円)(左軸) パチンコ・パチスロ総販売台数(千台)(右軸) (単位:百万円) (単位:千台) 06年3月期 07年3月期 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 営業利益(百万円)(左軸) 12,348 8,944 13,158 1,960 8,124 13,136 8,527 10,314 9,791 4,743 1,411 -5,374 パチンコ・パチスロ総販売台数(千台) 544 511 484 331 449 480 412 328 393 400 289 244

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Coverage ▷ 株式会社ディ・ライト:2000年に株式会社大一商会のセカンドブランドとして設立。2014年に共同事業に関する業務提 携を開始した。2015年よりディ・ライト製パチスロ機及び大一商会製パチンコ機の販売を開始した。 ▷ 株式会社七匠:2009年設立。2014年に同社が資本参加(38.9%)。2014年に共同事業に関する業務提携を開始。2015 年に第一弾となる『パチスロ ベルセルク』を発売した。 主な提携メーカー及びグループ各社 出所:同社資料 * ㈱クロスアルファ(旧㈱アリストクラートテクノロジーズ)の子会社化に伴い、クロスアルファ社の100%子会社である㈱スパイキーを子会社化した。

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Coverage ブランド別販売台数の推移 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 株式会社SANKYOの子会社である株式会社ビスティとの提携により企画開発された『ヱヴァンゲリヲン』シリーズといっ た大ヒットタイトルは、重要な収益ドライバーである。同社は『ヱヴァンゲリヲン』というIPを活用した遊技機を発売し、 2017年3月期にシリーズ累計出荷台数220万台を突破した。 『ヱヴァンゲリヲン』は、複数のエンタテインメント・ジャンルにわたって人気の大ヒットアニメーション。1995年から 1996年にかけて、テレビ東京でのアニメーション版全26話が放映され人気を博した。2007年から全4部作の『ヱヴァンゲ リヲン新劇場版』が制作され、2017年5月現在、3作目までが制作・劇場公開されている。 ブランド別販売台数推移 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 (単位:台) 合計 484,534 331,205 449,880 480,273 412,390 328,110 392,982 399,691 289,415 243,584 前年比 -5.2% -31.6% 35.8% 6.8% -14.1% -20.4% 19.8% 1.7% -27.6% -15.8% ロデオ 127,670 41,536 28,762 121,691 81,820 104,549 26,505 42,566 - 4,431 前年比 60.2% -67.5% -30.8% 323.1% -32.8% 27.8% -74.6% 60.6% - -構成比 12.5% 6.4% 25.3% 19.8% 31.9% 6.7% 10.6% - -ビスティ 329,965 262,087 363,056 306,585 263,530 114,092 173,630 159,778 145,025 110,647 前年比 -10.0% -20.6% 38.5% -15.6% -14.0% -56.7% 52.2% -8.0% -9.2% -23.7% 構成比 79.1% 80.7% 63.8% 63.9% 34.8% 44.2% 40.0% 50.1% 45.4% エンターライズ - - 2,498 16,119 7,264 47,889 72,085 24,467 42,825 57,848 前年比 - - - 545.3% -54.9% 559.3% 50.5% -66.1% 75.0% 35.1% 構成比 - 0.6% 3.4% 1.8% 14.6% 18.3% 6.1% 14.8% 23.7% オッケー. - - - - - 32,437 28,790 114,597 5,010 22,897 前年比 - - - -11.2% 298.0% -95.6% 357.0% 構成比 - - - - 9.9% 7.3% 28.7% 1.7% 9.4% ミズホ - - - - 54,127 4,964 39,623 73 前年比 - - - -90.8% 698.2% -99.8% 構成比 - - - 13.8% 1.2% 13.7% 0.0% 七匠 - - - - 20,084 14,990 10,052 前年比 - - - -25.4% -32.9% 構成比 - - - 5.0% 5.2% 4.1% Daiichi/ディ・ライト - - - - 17,767 17,200 前年比 - - - -構成比 - - - 6.1% 7.1% その他メーカー 26,899 27,582 55,564 35,878 59,776 29,143 37,845 33,235 24,175 20,436 前年比 -58.6% 2.5% 101.5% -35.4% 66.6% -51.2% 29.9% -12.2% -27.3% -15.5% 構成比 5.6% 8.3% 12.4% 7.5% 14.5% 8.9% 9.6% 8.3% 8.4% 8.4%

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基本となる事業モデル

同社は、キャラクターやストーリーといったIP群をパチンコ・パチスロ、映像、コミック、ゲーム、グッズなどの事業プ ラットフォームで展開するという「IP×事業プラットフォーム」のマトリクス構造の事業モデルを遂行することで、収益 の拡大を図っている。また、IPのシリーズ化によって、収益源の安定化を図っている。 「IP×事業プラットフォーム」のマトリクスモデルでは、以下のような特徴があるとSR社は理解している。 ▷ 各IPを様々な事業プラットフォームで展開することで収益源の拡大が可能となる ▷ 各IPと事業プラットフォームの組み合わせはシリーズ化によって、顧客数の増加、認知度向上、安定収益化を図ること ができる ▷ 各事業プラットフォームの中でも様々なレイヤーの媒体でIPの展開を図ることで、収益源の拡充を図ることができる。 例えば、ゲームではコンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、VR/AR、コミックでは紙媒体と電子書籍といった展開 が可能である。 IP×事業プラットフォームのマトリクスモデル 出所:同社資料 同社が、IP取得・創出に取り組んでいる一部の例としては、『月刊ヒーローズ』、『ベルセルク』、『ウルトラマン』等 があげられる。『ベルセルク』は累計発行部数4,000万部超のコミックスが原作である。同社は同作の映像化権を取得し、 2012年から2013年に映像化を手掛け、映画3部作を公開、2013年にゲーム化、2013年にパチンコ機発売、2015年にパチ スロ機発売と展開した。映像化、ゲーム化の段階において経常損益は数億円の損失であったが、パチンコ機が23千台、 パチスロ機が20千台、合計43千台の販売実績となり、第1期目シリーズでの経常利益は数十億円となった。2016年からテ レビアニメーションを放送し、ゲーム化するなど、第2期シリーズの展開を開始している。

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主なグループ会社

フィールズグループの関連会社は、コミックス、アニメーション、モバイル、パチスロ・パチンコ遊技機など幅広い分野 にわたる。2017年3月時点で連結子会社14社、持分法適用会社8社により構成されている(カッコ内は、同社グループへ の参加年月及び同社の出資比率)。

コミックス

▷ 株式会社ヒーローズ(2010年4月、49.0%):コミック誌・キャラクターコンテンツの企画・運営・制作

アニメーション

▷ ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント株式会社(2007年10月、100.0%):アニメーションの企画・制作・プロ デュース ▷ 株式会社デジタル・フロンティア(2010年4月、86.9%):コンピュータ・グラフィックスの企画・制作等

映画・テレビ

▷ 株式会社エスピーオー(2008年3月、31.8%):映画の企画・制作・配給等

マーチャンダイジング

インタラクティブ・メディア ▷ 株式会社フューチャースコープ(2006年10月、94.4%):モバイルコンテンツの提供サービス・通信販売 コンシューマプロダクツ ▷ 株式会社円谷プロダクション(2010年4月、51.0%):映画・テレビ番組の企画・制作。キャラクター商品の企画・制作・ 販売 ▷ トータル・ワークアウトプレミアムマネジメント株式会社(2011年5月、95.0%):スポーツジムの経営 パチンコ・パチスロ遊技機 ▷ フィールズジュニア株式会社(2002年3月、100.0%):遊技機のメンテナンス等 ▷ 新日テクノロジー株式会社(2008年1月、100.0%):遊技機の開発 ▷ 株式会社BOOOM(2009年5月、100.0%):遊技機の企画・開発 ▷ 株式会社総合メディア(2010年3月、35.0%):広告代理店業務 ▷ 株式会社マイクロキャビン(2011年1月、100.0%):業務用機器向けソフトの企画開発 ▷ 株式会社ミズホ(2012年2月、49.7%):遊技機の開発・製造 ▷ 株式会社七匠(2014年1月、38.9%):遊技機の開発・製造 ▷ 株式会社クロスアルファ(2015年5月、100%):回胴式遊技機の開発・製造 ▷ 株式会社スパイキー(2015年5月、100%):回胴式遊技機の開発・製造

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収益性・財務指標

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 同社のビジネスモデルは独自固有であるため類似業種比較はできないが、2008年3月期、2011年3月期、2012年3月期の ROEは10%を超えており、収益性が高かった。 利益率 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 売上総利益率 33.9% 32.9% 40.5% 33.9% 34.0% 30.8% 29.4% 28.6% 27.0% 23.0% 営業利益率 12.9% 2.7% 12.2% 12.7% 9.2% 9.5% 8.5% 4.8% 1.5% -7.0% 経常利益率 11.5% 1.4% 11.7% 13.2% 9.4% 9.5% 8.5% 5.5% 1.5% -11.8% 純利益率 5.2% -2.0% 5.0% 7.3% 6.5% 4.4% 4.7% 3.0% 0.1% -16.3% 財務指標 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 ROA 17.3% 1.6% 11.6% 17.1% 10.0% 10.3% 9.2% 5.1% 1.4% -10.5% ROE 11.9% -3.5% 8.2% 17.1% 12.2% 8.9% 9.5% 5.1% 0.2% -25.1% 総資産回転率 1.5 1.4 0.8 1.3 1.0 1.0 1.1 0.9 1.0 1.0 たな卸資産回転率 25.4 75.8 43.7 76.3 29.4 46.2 36.7 57.3 31.3 53.9 たな卸資産回転日数 14.4 4.8 8.4 4.8 12.4 7.9 10.0 6.4 11.7 6.8 当座比率 130.4% 205.4% 136.7% 158.8% 139.1% 137.9% 140.8% 134.8% 136.7% 175.4% 流動比率 204.7% 333.0% 158.2% 185.1% 165.6% 153.5% 160.4% 155.1% 177.6% 224.0% 株主資本比率 64.8% 77.6% 51.3% 60.3% 55.4% 51.5% 55.9% 54.5% 63.0% 54.9% ネット・デット/ エクイティ -17.5% -20.2% -32.8% -29.5% -32.4% -40.5% -49.2% -19.5% -35.6% -17.4% 営業CF / 流動負債 0.58 0.55 0.24 0.29 0.26 0.29 0.39 -0.20 0.45 -0.36 営業CF / 負債合計 0.49 0.33 0.21 0.25 0.24 0.26 0.35 -0.18 0.39 -0.20

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SW(Strengths, Weaknesses)分析

強み(Strengths)

◤ 遊技機販売力:メーカーは、市場拡大や市場展開の加速を可能にする多くの有能な営業担当者を擁する同社と取引す る利点がある。 ◤ 遊技機企画開発力:射幸性に依存しない商品の企画・開発、また自ら商品力の強化に向けてコンテンツ開発を手掛け る。 ◤ ブランド創造力:マーケットコストを負担しつつ、パートナー企業が販売製品に幅を持たせることができるような新 規の異なるブランドを創造する能力を有する。(異なるブランドを提供することによって、メーカーはパチンコホー ルにより多くの遊技機を設置できる。) ◤ 技術・開発力の高い遊技機トップメーカーやエンタテインメント分野の有力企業とのアライアンス

弱み (Weaknessses)

◤ 規制業種である遊技機事業への依存度:遊技機事業への業績依存度が高く、遊技機事業の業績は法的規制、自主規制 の影響を受けやすい。 ◤ 自社IP創出の実績・経験が十分ではない:「成長するビジネスモデル」のためには、自社IPの創出が不可欠であるが、 自社IPの創出には3~4年の期間と費用を要する。

主要設備

同社の運営基盤は全国規模の販売ネットワークである。ネットワークは、2017年3月末において北海道・東北(3支店)、 北関東(3支店)、東京(6支店)、名古屋(4支店)、大阪(3支店)、中国・四国(3支店)、九州(4支店)の計7支社、 26支店で構成される。

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市場とバリューチェーン

「市場とバリューチェーン」の項では、パチンコ・パチスロ遊技機市場に焦点を当てて記載する。

マーケット概略

2015年度における国内余暇市場の規模は70兆円(前年比2.0%減)であった(出所:「レジャー白書2017」公益財団法人 日本生産性本部)。そのなかでパチンコ・パチスロの市場規模(貸玉料総計)は21.6兆円(同6.9%減)であった。パチ ンコ・パチスロの市場は余暇市場の中で巨大市場を形成し、余暇市場全体の30.5%を占めている。 市場規模21.6兆円はパチンコホールの総売上高に相当するが、このうち18.5兆円がプレーヤーへの景品として還元される。 残りの3.1兆円がパチンコホールの粗利となる。そのうち、約0.9兆円が新台入替費(遊技機購入費)に投資される。 業界内のトレンド パチンコ・パチスロ業界の状況を捉えるうえでSR社が注視している指標とその動向は下表の通りである。 パチンコ・パチスロ業界の主要指標 指標 数値 増減率 備考 遊技参加人口 940万人(2016年) 年平均5.5%減(過去10年) 長期的な減少傾向 パチンコ・パチスロの 市場規模 21.6兆円(2016年) 年平均4.3%減(過去10年) 2005年をピークに遊技参加人口減少に伴い減少 パチンコホール数 10,986店(2016年) 年平均2.9%減(過去10年) パチンコ・パチスロの市場規模の縮小に伴って減 少。 パチンコホール一店舗あたりの遊技機平均設置台 数は増加。 遊技機設置台数 452万台(2016年) 年平均0.9%減(過去10年) 微減傾向。 遊技機販売台数 244万台(2016年) 年平均7.8%減(過去10年) 回転率の低下に伴い減少。 遊技機販売額 8,821億円(2016年) 年平均4.4%減(過去10年) 減少ながら、そのペースは販売台数の減少ペースを 下回る。台あたり単価は上昇。 回転率 0.54回(2016年) 2006年比で半減 低下傾向。 出所:各種資料をもとにSR社作成 *回転率は遊技機販売台数÷遊技機設置台数 各指標の動向は以下の通りである。 遊技参加人口、パチンコホール数は減少傾向 2017年11月現在、パチンコ産業は遊技人口、市場規模の長期的な漸減傾向にある。遊技参加人口は、1995年に2,900万人 であったが、2016年に940万人まで減少した。市場規模(貸玉料総計)は、2005年までは遊技参加人口減少にかかわらず、 遊技参加者1人あたり年間貸玉料の増加を背景に拡大した。2005年の34.9兆円をピークに縮小し、2016年には21.6兆円に なった。

参照

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