1
論 文1
UDC :624.
04 日本 建 築 学 会 構 造 系 諭 文 報 告 集 第 398 号・
1989 年 4 月鋼
構 造 柱 材
に
対
す
る
対 称 限界
理
論
(
その1
一
般 的定式 化 )
正 会 員 正 会 員中
上村
谷
恒
宏
盖 * ロー
* *L
序 筆 者ら は梁一
柱 (beam−
coiumn )が一
定 軸 荷重の下で 連 続 的 漸 増 振 幅 完 全 両 振 り曲 げ を受 けると き,
定 常 状 態 が初 期 材 軸 線に関し て対 称か ら非 対 称へ 移 行 する限 界 を 対 称 限 界と名 付けこ れを求める理 論 を設 立 し た1〕。
対 称 限界は, 繰り返し曲 げ外 乱 を受け る梁一
柱の靱 性 性 能に 対す る客観 的 評 価尺度であり, 耐 震 設 計 上 有 効に利 用で き る と 思 わ れ る!)。
文献1
>で用い ら れ た線形ひずみ硬化材料で構成さ れ,
サン ドウィッ チ断面を有す る梁一
柱モ デルは,
現象の 本 質を明ら かに し,
新 しい理論を構 築す る とい う目 的に対 し て は,
次の意 味におい て非 常に適 切なモ デル で あっ た。 (i) 着 目し て い る臨 界 現象を支 配する本質的因子を すべ て含んで い る。
(ii
) 支 配 式 が比 較 的 単 純であり, ほとん どの数式 操 作が解析 的に実 行で きる。
(iii
)つ り合い 経路に沿 うモ デル の 履 歴 挙 動は文 献1
)のAppendix
で提 示さ れ た半 解 析 的な数 値 解 析によっ て極めて高精 度に シ ミュ レー
トで き,
これに よっ て理論 の正当 性を厳 密に立 証で き る。 確か に,
材料法 則の線 形ひずみ硬 化近似お よ び断 面の 理 想化サン ド ウィッチ近 似は現 象の 本 質を解 明す るのに 有 効な理 想 化で あっ たけれ ども,
こ の理 想 化モ デル に基 づ く対 称 限 界 理 論 解 析は,
鋼 構 造 柱 材の実 用 設 計 資 料を 得る目 的か ら見れ ば, 定量的に十 分な予 測 精 度を もっ て い るとは いえ ない。
こ の 日的の ために は,一
層 現 実 的な モ デル を導 入し, これに対して灼 称 限 界 理 論の一
般 化 を 図る こ と が不可欠である。
本論文の 目的は, 鋼 構 造の梁や柱に対し, 局 部 座 屈 変 形や構 面 外 変 形 が生じ ない範 囲で十 分 実 用 的な解 析 結 果 を提供で き る よ うに,
広い一
般性を有する応 力・
ひずみ 関係と任意 形状 断面を取り扱え る現 実 的梁一
柱モ デル に つ いて の対 称 限 界 理 論 を提 示する ことで ある。
こ の対 称 限 界理論は, 文献 1)の対 称限界理論と本 質 的に同 じ考 え方に基づい て展 開さ れる。
しか し,
現 実 的 梁一
柱モ デ ル の断 面が不 静 定で ある こと と,
応 力・
ひずみ関係が非 線形で あ り, 過 去の履歴に複 雑に依 存す ること とに よっ て,
前 者の理論 展 開は後 者の単 純な延 長 線 上に は な い , ま た,
仮想仕事の原 理に基づ く一
般 性の あ る定 式 化 を採 用して いる ので,一
層複雑な各種構造物へ の発展的適 用 も可 能で あ る。 本 論 文は二 部より構成 さ れ る。
本 報,
(その 1)で は, 対 称 限 界 を 求 める問題を一
般 的な形 式で定 式 化し,
これ に よっ て問 題の 数 学 的 構 造 を 明ら か にする。
(そ の 2} で は, 構 成 式とし て, 横 尾, 中 村らによ る鋼 材の非 定 常 履 歴 単 軸 応 力・
ひずみ 関 係 式3 ;を用い,
モ デル の離 散 化 法と して有限要 素 法 を用いた数 値 解 析 法を提 案す る。
こ の解 析法の妥当性な ら びに予測 精 度 を, 同モ デル の履 歴 挙動解析 結果お よび鋼梁一
柱の繰り返し両 振り曲 げ 実 験 の結 果との 比較に よっ て検 証 す る。
2.
対 称 限 界 理 論の考 え方と特徴 本 報で提 示す る対 称 限 界理論も,
線形ひずみ硬 化サ ン ドウ ィ ッ チモ デル につ い て文 献 1)で提 示し た対 称 限 界 理 論 と基 本 的に同 じ考え方に基づ い て展 開さ れ る。 真 直 な片 持 梁一
柱に一
定 軸 圧を作 用さ せ な が ら Fig.
1に示Time
tdensely
disposedconstant a皿plitude cycling
processes of oontinuously increasing amplitude
COIDA
program
V
(L
) 岬本 論 文の概 要 は
,
文 献4)におい て発 表 した.
本 論 文は,
文 献5) の第9章の内容 を再 整 理し て ま と め た もので あ る。
象 京都大学 教 授 スタン フ ォー
ド大Ph.
D.・
工 博 # 京 都 大 学 助 教授・
工博 Fig.
1 〔19S8 年 12 月10日原 稿 受理,
】989年2月1日採用決 定}Transition from a symmetric steady state to an asymmet
.
ric steady state under a COIDA programB
Vb
,Amplit
、d
。 。f
。nti−
、ymm
。t
,i
。
deflection
modeFig
.
2 Steady−
state pathscrOS3
−
sectionI
\
x.
一
『 す よ うな連 続 的振 幅 漸 増 頂 点た わ み完 全 両 振りプロ グラ ム COIDA を与え る と,
振 幅が小さい ときの梁一
柱 挙動 は各 振 幅レベ ル で Fig.
1に破 線で示す よ うに1
対の反 転 時た わ み形 状が初 期 材 軸線に関 して対称で あ る対 称 定 常 状 態へ 収 束す る。
しか し,
振 幅が あ る限 界値に達し た と きFig.
1に実 線で示す よ う な,
初 期 材 軸 線に関す る 逆対称成分を含む非 対 称 定 常 状 態へ の移 行が生 じ, その 後,
振幅の 増加に連れて逆対 称 成 分は漸 増する。
こ の限 界 が対 称 限 界であ る。 上述の現 象は,
1個の定 常 状 態が1
個の点で表さ れ るよ うな定 常 状 態 空 間 と名 付け た特 殊 な 空間 内で視 覚 化す れば認 識 し ゃ すい。COIDA
の ドで 振幅の増 加に伴っ て連 続 的に生 成さ れ る定常状態列は, こ の空 間 内の線によっ て表され る。
これを定 常状態 経 路 と呼ぶ。Fig.
2 は,
頂 点たわ み振 幅 Ψ を縦 軸,
逆対称 た わ み成 分の大き さ vb を横 軸と す る平 面に投 影し た定 常 状 態 経 路の模 式 図である。
初 期 状 態か らの振 幅の増 加 に連れ て生 成さ れ る対 称 定 常 状 態 列は vb= Oの 直線OS
で表 され, こ れ を基 本 対 称 定 常 状 態経路と よぶ。
点S
が 対 称 限 界 点である。
対称 限 界後に生 成さ れ る非対称 定 常 状 態列 を表す曲線SB
を 定 常 状 態 経 路分 枝と呼ぶ。 系 の対 称 性よ り, Ψ軸に関し てSB
を折り 返 して得ら れ るSB ’
もま た定 常 状 態 経 路分枝で あ るこ と が わ か る。
こ の定 常 状 態 経 路図 は, 対 称限 界 が次の よ う な条 件で特 徴づ け られ る こ とを意味し ている。
対 称 限 界 条 件 :「頂 点たわ み振 幅の微少な増 加に伴っ て生 じ得る定 常 状 態の変 化 率を求め る 問 題に おい て,0
で な い逆対 称 成 分を含む解が少な く と も1個は存 在す る。」 文献 1)の対称限 界 理 論で は次の 3段 階の手 順で対 称 限 界を求め た。
E /Fig
.
3 Beam−
column modelSTEP
1:基 本 対 称 定 常 状 態を定 式 化して求 める。STEP
2 ;対 称 限 界 条 件を定 式 化す る。
STEP 3 :STEP 1で求め た基 本 対 称 定 常 状 態 群の中か ら,STEP
2
で定 式 化 され た対 称 限 界 条 件 を最 初に満 足する定 常 状 態を 見い だす。・
こ れ が対称限 界の予 測解で ある。
ある定 常 状 態か らこれ に隣接す る定常状態へ 移 行す る 過 程では,
何サ イ クル もの複雑な履歴挙 動が介 在す る。 対称 限 界理論で は,
この収 束 過 程の履 歴 挙 動の解 析 を全 く行わず,
定常状態だ け に着目し た定 式 化を行っ て いる。
本 来,
履 歴に依 存す るはずの塑性 域 挙 動に対し,
履 歴を 無 視し た式 展 開が可 能と な る理 由は,
定 常 状 態 お よび 定 常 状 態の増 分 変 化の性 質に関し て導 入した 5個の基 本 仮 定に よ る。 文 献1)で は, こ れ ら の基本仮 定 を理論 的な 証 明なし に用い て い るが,
梁一
柱モ デル の履 歴 挙 動 を 高 精 度の数 値 解 析で求め ることに よっ て基 本 仮 定の成 立 を 実証し て い る。
本報で も, こ れ ら と同一
の内容を持つ5
個の基本仮 定 を導入 し,これ に基づ いて 理論を展 開す る。3.
解析モデル と基礎式 3.
1 解析モ デル の 形 状Fig.
3
に示さ れ る よ う に初期材軸線が真 直で,
載 荷 面 内横軸 ζお よ び載 荷面に垂直な軸ηに関し て それぞ れ 対称な断 面 積A の任 意 形 状一
様 断 面 を 有する モデルを 考え る。 断 面の ζ軸 方 向のせいは2H であり,
η軸から ζH だ け離れた位 置で の断 面 幅は p(ζ)A/H,
材 長はtH
である。 断 面の対称 性か ら次の関 係 が 成り立つ。
ρ(ζ)=
ρ(一
ζ)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一一・
・
・
…
(1 } 3.
2 モ デ ル の材 料 特 性 「すべ ての 断 面は平 面 を 保 持し, 変形後の材 軸線に直 交する」 と仮 定す る。
す な わ ち,
せ ん断 変形 を無 視し た 通 常の梁理論を採用 する。
モデル 内のすべ て の要素で,
材 軸 線に直 交す る方 向の垂 直 応 力は, 無 視で き る ほど小 さい と仮 定 する。
材 軸 方 向の垂 直 応 力・
ひずみ関 係はFig.
4に示さ れ た法 則に従う もの と仮 定す る。
図中の曲 線OBA
は 圧縮 側処 女経路, 曲線BC
は除荷経路, 曲線CB
は再 負 荷 経路 を そ れ ぞ れ表す。 再 負 荷 経 路は,
直前 の除 荷 経 路の 除 荷 開 始 点B
に 向か う。B
点に復 帰した 後, さ ら に圧 縮 方 向に ひずみ が進 行する と, 状 態 点は再 び処 女 経 路に沿っ て進 行 する。
こ の法 則に従 うと,
材 料一
llO
一
は何サ イ クル の定ひずみ振 幅 繰返 し塑 性 変形 を受け て も, 圧縮側処 女経路, 除荷経路お よび再負荷 経路を表す 曲線は変化せず
,
定 常ルー
プを描き続け る。
ま た,
処女 経路 OBA は繰返 し 載荷 時の 定 常ルー
プの 圧縮 側反転点 を連ねて得ら れ る骨格曲線で も あ る。 こ の 仮 定の妥 当性 を示す鋼材の単軸 引 張圧縮 試 験結果をFig,
5
に示す。 この試 験で用いた,
サイクル平 均ひずみ が一
方 向に移 動 してい くひずみ履 歴 プロ グラムは,
鋼 梁一
柱の段 階 的漸 増 振 幅 完 全 両 振り曲げ を受け る鋼 梁一
柱の内 部におい て,各 繊 維が呈 する ひずみ履 歴の興 型 的パ ター
ン であ る。 定 常ルー
プの反 転 点 列は, 同種の試 験 片の単 調 引 張 試 験 か ら求め た処 女 経 路 (図 中の破 線 ) と 極めて近い位 置に 存在して い る。
3.
3
載荷 条件 初 期材軸 線に沿っ て一
定 圧縮 荷重EAn
を,
ま ず梁一
柱 頂 点に作 用さ せ る。E
は材 料のヤ ン グ係 数で あ る。 こ の荷重の 大き さ お よ び作 用方向は, 常に一
定に保持さ れ る。
次に,Fig.
1の よ うに定義さ れた連続 的漸増振 幅 完 全 両 振 り繰 返し強 制た わみ プロ グラム COIDA を,
梁一
柱 頂 点に おい て ζ軸 方 向に作 用さ せ る。 全 変 形 過 程 を通じ て,
材 軸 線は常に そ の載 荷 面 内に存 在し,
梁一
柱 の各 断 面は材 軸 線 を中 心に回 転しな いもの と仮 定 する。3,
4
基 礎 式 軸 方 向圧縮ひずみ ε は,
ξ軸お よ び ζ軸 方 向の無 次 元 化変位 成分 u(ξ}お よ び v(ξ}を用い て次の よ うに表 される。ε(ξ
伽
ζ)=一
(U,
e+ V,
さ/2)+ζv,
”・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2 ) こ こ に
,
( ),
ξ・
=d
( )/d
ξである。
変 位 関 数 U およ び v は次の幾 何 学的境 界 条 件を満た す。 u (0>=
v(O)=
v.
e(0}=
0,
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3) v (1
)=
Vt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4 ) Vt は,
制 御 変 数で ある無 次 元 化 頂 点た わ みを表す。 静 的つ り合い状 態にお けるつ り合い条 件 式は, 次の仮想 仕 事 式に よっ て与え ら れる。
n ・・u(の
イ∫
:
・δ・d
ζ・ξ ,…一 一 一 一 ・
(・) σ virginpath in compressionB
A
.
(研,tC・
εretC unloadingpac
O
reloadingpath
唖
C
〔σrett・
ε ,e, t )Fig
.
4 Stress・
strain ielationshipこ こ に
,
δε=一
(δ麗.
‘十v,
eδv,
e)十ζδv,
ee………・
…・
……
(6
) (δu,
δv)は,
次の暁界条件を満た す任 意の仮 想変位 場で ある。
δu (0)=
δv(0)=
δv,
e(0)=
δv(1
)=0 …・
・
…・
…・
(7 ) σ は,
軸 方 向 圧縮応 力i
をE
で除し た無次元 化応 力 を表す。
無 次 元 化 応 力・
ひずみ関 係 式は一
般的に次式の よ うに書け る。
処 女 経 路 :σ
=
x(ε)……・
…………・
・
……・
(8
) 除 荷 経 路 1σ一
σ。。
tC=
φ〔ε一
e。。tC;β(ε。 。tC))・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
9・
・
・
…
(9>β(εretC )
=
協1(εretC ),
β2(εTetC ),…,1
?nt(εrεε明 丁 (10)再 負荷経 路 :σ
。
。
ε L σ= φ(ε。
。ε L ε;β(ε,et・))・
・
…………・
………・
…・
……・
(11)(σ retC
,
εretC )は除荷経 路の 出 発 点 を,
(σ rett,
εTett}は 再 負 荷 経路の 出 発点を表す
。
関 数 φに含 ま れ るm 個の パ ラ メ ター
β、,…,
βm はい ずれ もε。 ,tC の関 数で あ る。
( a。
。
tC,
ε。。
tC)は 圧縮 処 女 経路上の点で あ る か ら,
σ。
。tC= x(ε。
。
tC)の関係が成 り立つ。
除 荷 経 路 BC と再 負 荷 経 路CB
に よっ て形 成さ れ るルー
プは常に点 対 称で ある。
4.
理 論の展 望 と基 本 仮 定 前節で導入 し た梁一
柱モ デル の対 称 限 界 理 論において も,
基本的には 2節で述べ た3段 階の手 順 を適 用 する。
STEP1
につ いて は, モ デル断面が任意 形 状である こ と な ら び に応 力・
ひずみ関係が任意の非 線 形 式で与え ら れるこ とにより,
対称定常 状態の反 転 時状 態 量に関する 支配 式は,
形 式 的に導き得た と して も,.
一
般 に極めて複 雑な微 分 方 程 式と な り,
解 析 解が求ま るこ と は極め て ま れ である。
特に軟 鋼の場合の よ うに構成 則 を表す関 数 x や φが区 分 的に異な る関 数に よっ て与え ら れ る場合に は, 梁一
柱 内 部がこれ ら の異な る関 数に対 応す る複 数の 領 域に分 割さ れ,
領 域 間 境 界が3次 元 空 間内の曲面 (こ の モデル では, 2次 元 空 間 内の 曲 線 )と して形 成さ れて一
一
一
rve n (%》 0 1 2 3Fig
.
5 Cyclic tension−
complession loops and virgin curveO
step
Fig
.
6 1ncreme【Ltal tracing ofthefundamental steady
.
state path・
C 〕’
‘S・
・tC} (a) (b
)Fig
.
7 Two ヒypes of steady.
state loop variation・
S,
etC) くる。
そ の ため,
文 献1)で展 開 し た解 析 的手法 をこ の一
般 化モデル に適 用する こと は実際上不 可 能で ある。
こ の困 難 を克 服す る最も現実 的な手 段は増 分 型 解 析 法 を 展 開するこ とで あ り,
こ こ ではこ の方 法を採 用する。
増分 型 解析 法に よ る基本 対称 定 常 状 態の追 跡の状 況 を模 式 的 に表 し たのが,Fig.
6
であ る。
任 意の定 常 状 態は定 常 状 態 変数1
酬 に よっ て一
意に表さ れると する。 陶 }は一
般 に, 初 期材 軸 線を含み載 荷 面に直 交す る平 面に関し て対 称な成分を表すIS
’1
と 逆 対 称 成 分 を表すISbl
とに分 離 す るこ と がで き る。
LS
」=
LS
ノ ,Sb
」…・
………・
…・
……・
一 一 ・
(lz) Fig.
6のSf
,S
∫は}醐1
の 成分で あり,
st−
S∫平 面 は定 常 状 態 空 間の対称 成分 部 分 空 間 (S’ 空 間 ) を抽 象 的に表し ている。
実 線 曲線OA
は基 本 対 称 定 常 状 態 経 路の正 解 曲線であ る。 破 線が,
増 分 型 解 析 法に よっ て求 まる近似解 経 路を,
○ 印は増 分 解の接 続 点 を表す。 この 増分解は 以下の 意 味で近 似 化され た解であ る。B
点は 既に求まっ て い る第 k段 階の対 称 定 常 状態IS
甜 を表す。 こ の解は そ れまで の 計 算 過 程の近 似 誤 差を 既 に含んで い る か ら,
点B
はもはや正 解 経 路OA
か ら離れて い る。
こ こ で展 開 す る増分解 析法 で は, B 点か ら発する経路 をB 点で の接 線によっ て近 似す る。
ls
翻一
1
・r
・t
−
1
・Sf
・1
− d
拶
}1
砕 晩・
・r /一………・
……・
…・
… ・
・
………
(13) こ こ に τ は定 常 状 態 経 路の進 行を表すパ ラ メタであ り,
AT[、t.1】は第 h+1段 階の経 路パ ラ メ タ増 分 値で ある。
(
diSfl
/d
τ)』
s・t.
Asr,Nl は,
点B
におい て曲 線BD
に接 する接 線ベ ク トル の成 分,
つ ま り1
酬=
1
編1
に お ける 対 称 定 常 状 態の変 化 率を表し て い る。
す な わ ち, 対 称 定 常 状 態の変 化 率 を 求 める ための支 配 式 が 定 式 化さ れ れ ば,
こ れ に基づ く増 分 型 解 析 法に よっ て基本竝 称 定 常 状 態経路 を 追跡す る こと がで き る。
一
方 STEP 2の対 称 限 界 条 件 式の誘 導は,
文 献1}と 同様に次の よ う な方 針に従っ て行う。
まず,
基本対称定 常状 態に お ける定 常 状 態 変 化 率を,
非 対 称 定 常 状 態へ の 移 行も含め た一
般の場 合に対して定 式 化す る。
す な わ ちdlSl
/d
τ に関 する支 配 式 を 導く。
こ の 支 配 式が,
diSb
} /d
τ≠IOI
である よ う な定 常 状 態 変化率解を もつ た めの 条 件 とし て対 称 限界条件を誘導す る。 線 形ひずみ硬 化 サン ドウィッチモ デル につ い て の対 称 限 界 理 論Pで は,
対 称 定 常状 態 か らの 定 常 状態変 化 率に 関 する対 称 成 分お よび逆対称 成分の支 配 式は完 全に分 離 され,
いか な る可能な定常 状態 変化 率に含まれ る対 称 成 分 も,
基本 対 称 定 常 状態経 路に沿っ て生じる対称定常状 態の変化 率に等しい こと が示された。
も し,
この関係が 本報で扱われ る モデル につ い ても 「司様に成 立 して いる な ら ば,
STEP lの基 本 対 称 定常 状態 経 路 解 析で要 求さ れ る対 称 定 常 状 態 変 化 率の 支配式と,STEP
2の対称 限 界 条 件 式の誘 導に必 要 な一
般 の定常 状態変 化 率に含ま れ る逆 対 称 成分に関す る攴配 式と が,
非 対 称 定 常 状 態へ 移 行す る場 合も含め た一
般的な定常 状 態 変 化 率の定 式 化 に よっ て一
挙 に導き出せ,
実 際の解 析 手 続きを一
層 効 率 よく実行でき る。文 献
1
)で は,
(Hl
)〜
(H5 )の基 本 仮 定 を導入 し, これに基づ い て対 称 限 界 理 論 を構 築してい る。 本報の一一
般化モ デル に対 する対 称 限 界 理 論に おいて も,
これ ら の 基 本 仮 定をほと ん どそ の まま採 用す る。
た だ し,一
一
般化 モデルの 応 力・
ひずみ関係が線形ひずみ硬 化 型では ない こ とに関 連し て,
〔H4 ), (H5
)に おい て は,
応 力・
ひ ずみ状 態 点の定 常 履 歴ルー
プに つ いて文献 1>とは多少 異な る表 現 を用い る。 (H1 > あ る レベ ル 以上の一
定 軸 荷 重の ドで 1個のCOIDA
プログ ラム の作 用 を 受け る片持梁一
柱は,
頂点 た わ み振 幅が比 較 的 小さい領域で は対 称 定 常 状 態 列を呈 し,
やがて頂 点た わみ振 幅が あ る値に達し た時に対 称定 常 状 態か ら非 対 称 定 常 状 態へ 移行す る 。 その後,
梁一
柱 は非 対 称 定 常 状 態 列を 呈 す る。 (H2 ) 定常状態に お け る頂 点た わみ反 転 時のすべて の状 態 変 数,
すな わ ち,
た わみ,
反 力,
応力,
ひずみ は,
単調 増加量で ある頂 点た わ み振 幅に関 す る 連 続かつ 区 分 的に微分 可 能 な 関 数で あ る。
一
112
一
(
H3
> フ ランジ要 素の ひずみ の進 行 方 向の反 転が生 じ る の は,
頂 点た わ み v(1
)の進 行 方 向が 反 転する瞬 間 だけ である。 し か し な が ら,
この仮定は, 定常状 態に向 か う収 束 過 程につい て は適 用さ れ ない。
す な わ ち,
収 束 過程で は, v〈1)の 反 転 時 以 外に ひずみの 反転が生 じる ことを否定して はいない。 (H4
) すべ て の対 称 定 常 状態におい て,
梁一
柱 内の 各点の応 力・
ひずみ状 態 点は, 圧縮 側ひず み 反 転 時に 圧 縮 側 処女曲線 上に達す る ような一
定 閉 軌 道を循 環運 動す る。
(H5 ) 対 称 限 界に おい て対称定常状 態か ら非 対 称 定 常 状 態へ の移 行が生じ る瞬間に は,
梁一
柱 内 部の い か な る有限 領 域に お い て もFig.
7(b
)に示 さ れ る よ うに圧 縮 反転時の応 力・
ひずみ状 態 点が処女 曲線上に到達しな く な る よ う な定 常 履 歴ルー
プへ の変化は生じ ない。
す な わ ち,
梁一
柱 内の全 域に わ たっ て Fig.
7(a)に示 さ れ る よ うに圧縮側反転 状態 点 が 処 女 曲 線に沿っ て進む よ う な定 常状態ルー
プ 変 化の みが 生 じる。
Fig.
8に は,
同一
断面 内に位置する 5点, ζ=
o, ±1/2,
±1に対 する応 力・
ひずみ履 歴ルー
プお よ びひずみ分 布 の変 化を示 し た。 各ルー
プは (H4
)の条 件 を 満た して い る。
σ a stationary state−
・備b… berl21120121
一
一
9
(
6
)k7
) (8
)15
i41
31
2
1 l I.
.
亅
.
三
蜘
・
/1 目
・i
/「
1⊥
, ε蛸
5
\…
頼
蠕
誼 、り
輪 丁・
句漸
息3
−η
金2
し
ひ壇
2
…
/…
ー
卞
び
ー「
…
r一
Fig
.
8 Cycllc variation of stresses and strai 【Ls in a steady state定常状態の対称 性よ り, 中心 か ら等 距 離はなれ た2点 に対応す る応 力
・
ひずみ点は,
互い に半 サ イクル の位 相 差 を 保 ちな がら同一
の 閉 軌 道を循 環運動 して い る。
各 ルー
プ を構 成して い る除荷経路と再 負荷経路は そ れ ぞ れ (9),
(11)式に よっ て与え ら れ 互い に点対称で あ るこ とか ら,
中 心か ら等 距 離にあ る2点の応 力の和は常に一
定であり,
次 式が成り立つ 。∂σ(
2
;
i
,9
・−
ge
t)+ ∂σ(i
,
fi
s
ζe
−
t2t
t)一 ・一 ……・
…・
(・4 ) こ こにt
はっ り合い 経 路パ ラ メタであ る。
対 称 面 ζ=0
上の 各点の応 力・
ひずみ状態 点は, 圧 縮 側 処 女 経 路 曲 線一
ヒに停止 し た ま ま で あ る。
ξの 各値ごとの こ の よ うな点 の集合を,
定常 状態 曲 げ変形に お け る中 立 軸 と よ.
S (14) の右 辺に 断 面 幅p
(ξ,
ζ)を乗 じ て積 分し, (1 )の 関 係を用いれ ば次 式が導か れ る。
ズ
{
∂σ (ξ・
ζ・
t) + ∂σ(ξ・一
ζ・
t) ∂t ∂t]
・(ξ,ζ)d
ζ一
審
一
・…………一 ・
…・
・
………・
一 ・
(15) こ れ は, 軸 方 向 カー
定の条 件を表 して い る。
5.
反 転 時つ り合い状 態 の 基 礎 式 とその変 化 率 表 示 定 常 状 態に おける正 側 反 転 時つ り合い状 態ri
お よ び 負 側反転時 状 態r
” に属する状 態 量 をそ れ ぞれ ( )1 お よび ( )1匸 で表す。
反 転 時 状 態1「
1 お よ び F]1 につ い て 書か れ た基 礎式 (2 ),
(3 ),
(4 ),
(5), (6) を定 常 状態経 路パ ラ メ タ τ で そ れ ぞ れ微分す ることに よ り, τ に関す る1 次変化率量に関す る対応す る基礎 式 がそれぞ れ次の よ うに得られ る。
な おこ こで (’
)= ∂( )/∂τで ある。
ひずみ・
変 位 関 係 式 二 El=一
(¢e十 vlfうle
)十ζbl
ξξ=
壱 i 十 ζ走i・
…
tt…
(ユ6a)EII
=一
({ヒ琴十 臥撃む嬰)十 ζb
.
’lt
=
をll 十 ζftll
・
・
・
・
…
(16b } こ こ に,
ei
, ellは材 軸 線の反 転 時 圧 縮ひずみ の変化率,
i
【,
訓 は 反転時 曲率の変化率を表す。
幾何学的境界 条件式 :itl
(0)=
む1 (0
)=b
!e(0
)=0・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
卜
…
一・
一・
・
(17a) 血ll(0}
=bll
(0)=
{樫(0
)=0・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17b ) が (1
)=
ψ,
が1(1
)=一
ψ…・
……・
・
……・
t
(18a,
b
) 変 化 率量に関す る仮想仕 事 式 :・
イ ∫:
[・・ δei−
・・bl
… !・]・pd ζd
ξ・
・
……・
(19
・)・
イ
∫
:
[・H δεH一
σ囗漸 撃]・d
ζ・ξ…・
…
〔lgb ) こ こ に,
δε1=一
(cru}t十vleδv!t)十ζδ/v!.=
δeI十 ζδκ i− …一 ………・
…………
(20a ) δεII=一
(δ秘琴+vliδv,
’1
)+ζδτ環ξ=
δe [1 +ζδκii…………・
……・
・
一
……・
(20b
} 以下に,
反 転 時 応 力お よ び 反転 時ひずみの 変 化 率 量 間一 113一
の関係を導く
。
た だ し,
こ こ で は対 称限界 点を超えない 対称定常状 態か らの定常 状 態 変 化 だけ が議論の対象と な る。
基本仮 定 (H3
),
(H4 )および (H5
)に従う と,
梁一
柱 内部の すべ ての 点で Fig.
7(a)に示さ れ た タイ プ の定常履歴ルー
プ変化だけが生じる こと に な る。一
個の 定常 履歴ルー
プにつ い て,
その圧 縮 側 反転点を (σ,etC,
ε。
。tC),
引 張 側 反 転 点を (σ,
ett, εrett)で表せ ぱ,
次 式が 書け る。 σ retC=
λゴ(εretC ),
…
一・
・
…
P− ・
…
『
・
・
・
・
・
・
…
9・
・
…
『
7・
(21)σd‘∫
=
φ(εdtr ;β(εre ¢つ)・
…・
・
……・
…・
…・
…・
…
(22 ) こ こ に,σ・ 、J= a
。
。
tt−
a。
。 、 C,
ε。、
!=
ε.。 , t一
εre , e…・
・
一
(23 )こ の定常 履歴ル
ー
プが Fig.
7(a>に示す よ う に変化し た場 合, 反 転 時 応 力お よ びひずみ の変 化 率の 間に は(21 )〜
(23 )をτ で微分して得ら れ る次の関 係式 が 成り立つ 。.
,_
dx (εretC ).
C・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
…
(24) aret−
一
εretd
εretCa
・・r−
∂φ臨
β) 娠 ・ ∂φ(箒
;爍
1
チ
)Eret
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25) ここ に,
(∂φ/∂β)
・
(d
β/d
εretC);
Σ1
(∂φ/∂β‘)・
{d
β,/d
εretC }l
i こ こ で,
変化率を評 価して いる基 準 定 常 状 態は すべて対 称 定常状態で あ ること に留 意し,Fig.
8を 参 照す れば,
反転時応力と反 転 時ひずみ の変 化 率量 間の関 係は以 下の ように書き表さ れる。
[0
≦ζ≦1] c_
I c_
l t−
1l t−
lIσret
一
σ,
εret一
ε, aree一
σ,
εγ
et一
εである ことを考 慮し て, (24 ), (25 )よ り次の構 成 式が 導か れる
。
δi=Ef
εi.
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(26 ) ∂tlニE
髭閣 十E
窒El
こ こ に,
・
r
− El
(ε1)− d
毳
三
1
窪,
E ;
−
E・(e・・rR ・β)一
∂φ黔
臥
E
?=E3
(εdtノ,
ε β)∂φ(εdtrN;β)
∂φ(ε己‘rR ;β)(
1
β(ε1}∂、、
7
−
+dx
(ε匚) 十 dεi’
εduR=
εtL ε1 [−
1≦ ζく0] c_
11 σ ret一
σ ∂β 1I t_
1 じεret
一
ε,
σ ret一
σ,
d
ε1・
・
…
(27) t_
1 εret一
ε である ことを 考 慮して次の構 成 式が書け る。一
114
一
♂:=E
鋒i【 ,・
…
一・
・
−
r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(28 ) ∂」E
をii
十E
詈ε1匸 こ こ に,
Et
−E
,(・ ・ )−d
差
1
盞
” ),
E
・− E
・・… rL ・β・一
∂φ塞
二
〜
β1
・ E 量=
E3 (εdvL,
εi犀;β)一一
∂φ黔
β) ・ ∂φβ
噤
1
り+
撃
“ ),
L_
【 ll εdt !ε
一
ε・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−s・
・
…
〔29 ) 定 常状態の対称性か ら,
次の関 係が導か れる。
Ef
(ζ)=
E 雷(一
ζ)=
コ
E、(ζ),E羣(ζ}
=E
を(一
ζ}=E2
(ζ},
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(30
} E羣(ζ)=
Ek (一
ζ}==E3
(ζ〕 6.
定 常 状 態 変数変化率の対称 成 分お よび 逆 対 称成分 に関する支配式の誘導反 転時 状態
r ’
の変 化 を 表 す仮想仕 事 式 (19a)に, (26 ), (16a ), (20a )を代入 して次 式が導かれる。・
イ
・ξ[
f
。 ’ [E
,(・w
)〔… +9
… )+
IEz
(b1一
ζil
)+E,(壱 lL ζiii
}}(δeI一
ζδxI)]ρ〔1
ζ一
一
.
Li
[・・bl
・6・f
・]・d
ζ]
・
…・
・
…一
・
…一
(31
)rll
の 変 化 率に関する仮想 仕事式 も 同 様に次の よ うに 書け る。・
イ
・ξ[
ズ
[1
・・(ell
+ζiii
) +E3(bI+ζii
}}(がeH+ ζκII) 十E匸(をH一
ζi
]] )(δeii一
ζxli)]ρdζ一
f
:
[σIIわ琴δη琴]ρclζ]
・
・
…・
一 ・
・
………・
・
(・・) 仮 想 変 位 場は任 意で あ る こ とに注 意 すれ ば,
1cru
[,
δvil と1
δui[,
δvlllとの 間に次の よ う な関 係を与えて も 仮 想 仕 事 式は成 立し な け ればな ら ない。 δult=
δu’,
δvii=一
δvT………・
……・
…・
…
(33) 今, 変化率を評価すべ き定 常 状 態は対 称 定 常 状 態であ る か らt 次の関係が常に成り立っ て い る。
ull= uI,
vll=−
1/1,
・
・
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(34) σ【1(ζ)=
σ1(一
ζ)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(35) (33 ), (34 )を (20b
)に代入 す るこ とに より次 式が 導か れ る、
δε11
=一
(δule十vfeδvfe)一
ζδvlee=
δe”十ζδx]1
……・
…………t・
・
…・
……・
…
(36
) (36) と 〔20a )を 比較す る こ と に よ り, 次の関係がδell
=
δei,
δxu=一
δxi…………・
…・
・
……・
・
(37 ) こ こ で, u, V, e, x につ い て対 称 成 分 ( } ! と 逆 対 称 成 分 (P
を次の よ うに定 義してお く。 1〆=
(ul十u皿 〉/2.
Vノ; (”1−
vll)/2,
eX=
(el十el【 )/2,
x!=
(xi−
xlり/2,
ub=
(u]−
uu レ2,
vb冨
言
(v「 十vu}/2, eb=
(e【−
elり/2
, zb; (xl 十 xll)/2・
…
(38 )(34)の関 係を考 慮 し て, び, ゲ, ダ,
ib
は そ れ ぞ れ 次の よ うに書 ける。
ゲ=
(乙1 十壱u )/2=一
(畷十vlebft),
bb=
(ei一
壱ll)/2言一
(批落十ひ』西畠
),
〆;
(il− i
” 〉/2=bf
.ib
・・(il
+ii
【)/2
= 鮗f・
・
・
・
・
・
・
・
…
(39 ) (32 )に (33 ),
(37
)を代 入 すれ ば次 式 が 導か れ る。
・イ
・ξ[
ズ
[i
・,(eii
+ζiii
)+E
、(el
+ζi
・ )1
{6e]−
9
…, ) +EI(eil一
ζilI)(δel+ ζδrxl
〕]ρd
ζ・
f
:
[a・b・i,
・δ・1
・]・pclζ]
一 ・
……一 ……・
…
(・・) (i
) 対 称 成 分に関 する支 配 式(
31
)と (40 )の和の 1/2を とり,
(38
),
(39 )の関係 を用い て変形 する と次 式が導か れ る。
・
−
f
。 ‘ [・’… +P
・δ ・・一
・W
’9
・vl,]・d
ξ・
………
(41
) こ こ に,G
・イ
(E・+E・+E・)pd ζ・
壱 ・・
f
。 ’ (E
・− E
・+Es
)・ζ・ζ・
i
” ・・一
ズ
(E
一E
・− E
・)・ζd
ζ・
〆・
ズ
伽 E・−
E・)・9
: ・9
・
・’ ,w
・ 一ル
・pdζ・
b
← n’
bre
・
・
・
…
(42 ) 1 こ こ に,
Gノ,
Pノ,
W ! は, 未 知量で ある対 称 成分変化 率 量 が, が, 〆 を一
次で含む ξの 関数で あ る。
(41
) に (20a) を代入 し,
部 分 積 分 を行えぱ,
ガ,
が に関 する, 領 域 内での微分方 程 式お よび境界条件が 以下の よ うに導か れ る。 領域0
<ξ〈1
の内部で,
Gfe
= O,・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(43 a>(
G
/ vlt).
e十Pfee
十Wfe=
O・
・
………・
…・
…・
・
…
(43b } 固定端 境 界 ξ=
0で,
物! (0)=b
ノ(0)=br
,(0)= 0・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(44> 自由端境界 ξil で,
G
ノ (の=P
ノ (の;0,
が(1
)=
・
{e…・
・
……・
・
……
(45
) (43a )お よ び (45)の第 1式で構 成さ れる境 界 値 問 題 の 解は次の ようで あ る。G
!=oinO
≦ξ≦1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(46) (46)を (43b )に代 入 して次 式 が導か れ る。
Pf
停十 明Yfe
=
0・
一・
・
・
・
・
・
…
甲
・
一・
・
・
・
・
・
…
▼
・
・
…
r・
・
・
・
…
(47 ) (42)の第 1式 を(46 )に代入 し て次の関係式が得ら れ る。 1 走 ノ
・
…
7・
・
・
・
・
・
…
(48)e
f
“ (E
,+E
,+E3
)ρd
ζ (48) を (42)の第2式に代 入 し て次 式 が得ら れ る。.
_ズ
(E
,一
島・E
・)・ζ・ζ ・・ 一{
ズ
儡+E
・− Es
)・rd
ζズ
(島一
島一
E・)・ζ・ζ 拿ズ
(El
+E
・+E
・)・d
ζ .ズ
(E
・一
膃 献レ
・
曾
・
・
・
・
・
…
(49)=
B
ノ是!=B
∫bfee
こ こに,B
! (ξ)は,
未 知 量である変 化 率 量 を 含 ま ず, 既知の 基 準対称定常 状 態によっ て一
意に決 定され る ξ の 関 数で あ る、
(47)に (42)の第 3式お よび (49
)を 代 入 するこ とに より,
が に関 する次の よ う な微 分 方 程 式が導か れる。
(B
∫bf
‘e).
ec−
←nbr.=0 ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
…
4t・
…
(50
) (50)に対する境 界 条 件は次の よ うで あ る。
が〔0);
O, bf
,(O}=
O,
匿
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(51)b
. (1
)=
ψ,
bfee
(1
)=
=
O
が は,
微分方程式 (50 )を境界 条 件 (51)の下で解 いて決定さ れ る。一
方,
(39
)の第 1, 3式 を (48 >に代 入 す ることに よ り ガ に関 する,
領 域 内で の微 分 方 程 式 が次の ように導かれる。
←婿
豊
離
i
艶
…
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t4
・
・
・
…
−s・
一
・
(52) (52
)に対 する境 界 条 件は次の よ うである。
defト
e_
o=
0・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
(53 ) (52}の 右 辺に が に関す る境 界 値問題の解を代入 し て,
これ をξに関し て 1回積 分す る。
その積分定 数 を 境 界 条 件 (53)か ら決 定する ことに よ リ ガ が求ま る。 以 上で示さ れ た よ う に,
定常状態変化率の対称成分に関 する支 配 方 程 式は逆対称 成分 を含ま ない形で定 式 化さ れ た。
文献1
)の線形ひずみ硬 化 サン ドウィッチモ デル の 場合, 軸方向に分か れ た領 域ご とに E,,
E,,
E3,
B ノ は定 数と な り,
微分方 程 式 (50),
(52)の解 析 解が得ら れた。 しか し, 本 報のモ デル で は,
弾 性 領 域 を除い て,
E
,tE ,,E3,B
ノ は ξの複雑な関 数と な る ため,
微 分 方 程 式 (50
),
(52 )の一
般解を得る ことは で き な い。
し た がっ て,
実 際に解を得る と きに は,
な ん らかの近 似 解 法 の導入 が 必要と な る。 (ii) 逆 対 称 成 分に 関す る支配式 (31 )と (40 )の差の 1/2
を と り,
(38
),
(39)の関 係一
一
を用い て変 形 する と次 式が導か れ る。