証 拠 説 明 書
(第18準備書面関係)
2016年(平成28年)3月15日
京都地方裁判所 第6民事部合議はA係 御中
原告ら訴訟代理人
弁 護
士 出 口 治 男
弁 護
士 渡 辺 輝 人
外
号証 文書の標目 原本・ 写しの 別 作 成 日 作 成 者 立 証 趣 旨 甲240 福井地決平成27年12月24 日(福井地裁異議審決定) 写し 2015.12.24 福井地方裁判所 福井地方裁判所が、高浜原発の差し止め仮処分決定を異議審決定で覆したこと及びその内 容等 甲241-1 「前例に縛られず判断を」朝日 新聞記事 写し 2016.3.3 朝日新聞社(インタビュー されたのは塚原朋一・元裁 判官、弁護士) 女川原発の訴訟を担当した裁判長だった弁護士が 「原子力委員会などの調査審議や判断の過程で「看過し難い過誤、欠落」があった場合、 これに基づいてなされた原子炉設置許可処分は違法とする、という基準は、取消を求める 住民側にとってあまりにもハードルが高すぎると考えて、「原子炉施設に求められる安全 性とは、その潜在的危険性を顕在化させないよう、放射性物質の放出を可及的に少なくし 、これによる事故発生の危険性、平常運転時の被曝線量をいかなる場合においても、社会 観念上無視し得る程度に小さい場合には、原子炉施設の運転による生命・身体に対する侵 害のおそれがあるとはいえないものとして、人格権又は環境権の違法な侵害に基づく差止 請求を認めることはできないと解すべきである。」 「この『社会観念上無視できる程度』という表現は、伊方最高裁判決を踏襲するのではな く、住民側に課されていた高いハードルを低くするための自分なりの工夫であった」 「ところが、それに近い表現が、私の意図と異なる形で最近現れました。関西電力高浜原 発3、4号機に対する運転差し止めの仮処分を取り消した昨年末の福井地裁決定です。こ こでは『核燃料の損傷・溶融に結び付く危険性が社会通念上無視し得る程度にまで管理さ れているか否かという観点からみても、(中略)人格権が侵害される具体的危険があると 推認することはできない』と述べています。結論をこうと決めたら、それを導くための法 理の工夫をあまりしなかったのではないかという印象を受けました。ある意味割り切った 決定ですね。福島原発事故にも言及してはいるのですが、『社会通念上無視し得る程度に まで管理』という理由づけが乱発され、原発事故再来への懸念が実感として伝わってこな い。」 「福島第一原発事故が日本全体に与えた甚大な影響を考えると、裁判官は従来の想定に縛 られない謙虚な姿勢で、個々の事件に臨まねばならないと思わずにいられません。」など 「川内原発免震棟造らず」朝日 新聞記事 写し 2016.3.10 朝日新聞社甲241-2 九州電力は、川内原発の再稼動許可を得るに際し、免震重要棟を建設するとしたが、再稼 動を開始した後でその建設を撤回し、重大事故時の拠点施設を耐震構造する方針を打ち出 した。原子力規制委員会は、九州電力の方針転換を批判するが、九州電力はその批判を歯 牙にもかけないこと等 甲241-3 「高浜4号機汚染水漏れ」朝日 新聞記事 写し 2016.2.21 朝日新聞社 福井地裁異議審決定によって関西電力は高浜原発4号機の再稼動を開始したが、その直前 に原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れがあり、さらに発送電を始めた初日に変圧機 から送電線の間で、一時的に規定値を超す電流が流れた為に原子炉が緊急停止する事故が 発生したこと 甲241-4 「高浜4号機緊急停止」朝日新 聞記事 写し 2016.3.1 朝日新聞社 同上 甲241-5 「高浜4号機緊急停止 規制委 員長「信頼裏切り」」朝日新聞 記事 写し 2016.3.3 朝日新聞社 福井地裁異議審決定によって関西電力は高浜原発4号機の再稼動を開始したが、その直前 に原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れがあり、さらに発送電を始めた初日に変圧機 から送電線の間で、一時的に規定値を超す電流が流れた為に原子炉が緊急停止する事故が 発生した。この緊急停止をうけて、原子力規制委員会委員長は、社会の信頼回復を裏切る ような結果で遺憾だと述べたとのこと等 甲242 『高木仁三郎セレクション』 写し 2012.7.18 高木仁三郎 「科学技術とは、本来実証的なデータに裏付けられたものであるはずだが、原発の技術に 実証性を期待することは難しい。実証的に裏付けられない点は、大型コンピュータを用い たモデル計算によってカバーすることになるが、計算はあくまで計算に過ぎず、現実との 対応関係は実験ができない以上、確かめようがない。」(高木仁三郎セレクション所収「 核エネルギーの解放と制御」98頁、1990年著)等の記載 甲243 『日本の原子力発電と地球科学 』 写し 2015.3.1 公益社団法人日本地震学会 地震に関する第一人者である石橋克彦・神戸大学名誉教授が、「きわめて重要なのは、あ る特定の原発サイトで想定すべき最強の地震動はどのようなものかといった問題は、現在 の地震科学では客観的に解答できないということである。この種の問題は、A.Wein bergが提唱した『トランス・サイエンス』(科学によって問うことはできるが、科学 によって答えることのできない問題群からなる領域:例えば、小林、2007)の典型例 である。専門家は、幅のある予測と可能性の程度などを提示して(よく確率的にしか答え られないといわれるが、意味のある確立を付与すること自体が困難な場合が多い)、最終 的には利害関係者や関心のある人々や社会全体が科学以外の基準(例えば、予防原則)に よってきめるべきであろう。日本の現状では、専門家が“科学的に”一意的に決定できる という感覚が根強いが、それに荷担せずに、その感覚を正していく努力が必要であろう。 」と述べたこと等 - 2
-甲244 『チェルノブイリの祈り』 写し 2011.6.16 スベトラーナ・アレクシェ ービッチ(松本妙子訳) 同書の「『石棺』と呼ばれる4号炉の鉛と鉄筋コンクリートの内部には、20トンほどの 核燃料が残ったままになっている。今日そこでなにが起きているのか、だれも知らない。 」(中略)「石棺の組み立ては「遠隔操作」で行われ、パネルの接合にはロボットとヘリ コプターが用いられたので、隙間ができてしまった。 今日、いくつかのデータによれば 隙間と亀裂の総面積は200平方メートル以上になり、そこから放射性アエロゾルが噴出 し続けている。」「石棺は崩壊するのだろうか?この問いにだれも答えることができない 。いまだにほとんどの接合部分や建物に近づくことができず、あとどれくらいもつのか知 ることができない。しかし、石棺が崩壊すれば1986年以上に恐ろしい結果になること は誰の目にも明らかである。」等の内容
甲245 「2号機ベントは失敗 東電、 福島第一の調査結果」朝日新聞 記事 写し 2015.5.20 朝日新聞社 2015年になって、福島第一原発2号機のベント(ガス抜き)が失敗していたことが初 めて判明したこと。 甲246 「福島第一原発2号機 重要装 置の部品溶け事態悪化か」ブロ グ記事 写し 2015.12.17 NHK化学文化部 上記2号機のベント失敗の要因として、主蒸気逃がし弁(SR弁)が摂氏200度で溶解 する部品によって構成されていたことが考えられることが、2015年12月17日に初 めて分かったこと等 甲247 地震動の非対称性の発見とトラ ンポリン効果 写し 2009.4.1 蒼井真 福井地裁異議審決定が、既往最大の「4022ガル」を考慮しなくて良いとする根拠の「 トランポリン効果」は、仮説に過ぎず、発生条件も分かっていないことを、提唱者自身が 述べていること等 甲248 原子力規制委員会ホームページ 写し 2016.3.14現在 原子力規制委員会 福井地裁異議審の結審後も、高浜原発3、4号機について、原子力規制委員会の審理が続 いていること 甲249 原子力発電所の新規制基準適合 性に係る審査会合(311回) 写し 2015.12.24 原子力規制委員会 同上 甲250 原子力発電所の新規制基準適合 性に係る審査会合(312回) 写し 2015.12.24 原子力規制委員会 同上 甲251 原子力発電所の新規制基準適合 性に係る審査会合(322回) 写し 2016.1.26 原子力規制委員会 同上 甲252 原子力発電所の新規制基準適合 性に係る審査会合(327回) 写し 2016.2.5 原子力規制委員会 同上 甲253 「高浜原発、ボルト締め付け不 十分」日経新聞記事 写し 2016.2.22 日経新聞社 - 4
-高浜原発4号機が緊急停止したこと等 甲254 大津地決平成28年3月9日 (大津地裁差し止め仮処分決 定) 写し 2016.3.9 大津地方裁判所 大津地方裁判所が高浜原発3,4号機の運転を差し止める決定をしたこと、その理由等