イギリス離婚法(第2部)
著者
森 達
雑誌名
東洋法学
巻
2
号
2
ページ
99-125
発行年
1958-11
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00007772/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.jaイ
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第
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部
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ー!婚姻中及び婚姻後民ゐける配偶者間及び子代関する財産規定││ 目 次 序 第一章 婚姻継続中の扶養 一、故意的慨怠 二、管轄裁判所 一ニ、同居の義務と扶養 四、﹁相当なる﹂の基準 五、扶養の義務を免れう石場合 第二章 扶助料及び扶養料 一、訴訟係属中の扶助料 二、扶養料 三、永久的扶助料 イ ギ リ ス 離 婚 法森
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四、定期的扶助料 豆、子の扶養 六、命令の変更 第三章 連続財産設定 一、意義 二、連続財産設定の変更 三、妻の財産に対する連続財産設定 四、連続財産設定に包含される財産 五、請求の時期 第 四 章 財 産 に 関 す る 紛 争 前号においてはイギリス離婚法に関し、主に沿革、離婚原因、及び別居について概説を試みたが、今回は配偶者間 及び子に対する扶養等の財産関係についての規定の検討を目的としたものである。 序 いかなる社会にも、自分の資産と能力で住活することのできないものがいる。これを扶養して最少限度の生活を保 証することが扶養の制度である。生産力の低かった時代には、このような者は困窮のうちに放置され、場合によって は抹殺された時代もあった。しかし生産が向上し、生活に余俗がでてくると、このような者を保護しようとする制度が生じるが、その内容は各国各時代によって異っている。 コモン・ロ l においては、家族法上の扶養義務が認められて居らず、それは単に道徳的義務にとどまっていた。 イ ギリスにおいてこの親族聞の扶養義務を法的なものにたかめたのは、救貧法(句。
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という社会保障的性格の も の で あ る 。 イギリスにおいても、夫はその生活程度に応じて妻を扶養する義務を負うが、この義務は、妻の夫と同居している 間ばかりでなく、夫の同意のもとに又は夫の非行によって別居している問、或はその訴訟係属中にも存在する。 この扶養の形式には、婚姻中又は配偶権復活の判決後に夫に対して命じられる定期的扶助料(旬。乱。仏宵包 句 " 可 lE
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門 戸 一 宮 ) 、 訴 訟 係 属 中 に お け る 扶 助 料 ( 包 一 宮5
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と称するもの が あ る 。 なお、妻が夫に対してなすべきものは、夫の精神病肌理由に基いて離婚又は別居を請求した場合の扶養料のみであ る 。第一章
婚姻継続中の扶養
一、故意的慨怠 夫は妻を扶養する義務を負うが、夫が婚姻中妻又は子に対して相当な扶養を故意に怠った場合、 イ ギ リ ス 離 婚 法。
東 洋 法 学
。
夫は妻の請求に基いて、相当な定期的扶助料の支払を離婚裁判所より命令されるハ一九五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 ご 三 条 川 ﹀ 。 更に夫は定期的扶助料支払を保証することを命じられ、裁判所はすべての関係当事者より、捺印証書又はこれに代る ペき文書を作成することを命じることができるハ同法第一一三条倒﹀。 夫が妻の扶養を故意に怠った場合に、裁判所は妻 及び子の両者に対して定期的扶助料支払を命じる︿ 1 ﹀ O この定期的扶助料支払は、配偶者双方の生存期聞を超えて命じることはできない︿2
1
註 ① 同 広 -o U 1 4・ 同 広 田 O M可 ︹ 呂 町 呂 田 M ・5
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・ こ の こ と は 、 夫 が 嫡 出 子 に 対 す る 扶 養 の 故 意 的 悌 怠 が あ っ た 場 合 、 定 期 的 扶 助 料 支 払 を 妻 と 同 様 子 に 対 し て も 命 じ て い る 一 八 九 五 年 の 略 式 裁 判 管 轄 法 第 四 条 に 基 く 判 決 ( 毘g
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二、管轄裁判所 離婚を申し立てることなく扶養を望み夫に対して扶養の故意的慨怠を主張する妻は、下級裁判所 又は離婚裁判所のいづれにも提訴することができる。しかしこの選択をなす場合、下級裁判所においては、妻に対し て週五ポンドまで、それぞれ子に対しては週一ポンド一0
シリングまでの事件を管轄し、定期的扶助料請求の場合は いかなる額でも管轄権を有することを考慮しなければならない。なお、妻に対しては週二ポ γ ド、それぞれ子に対し ては週一ポ γ ドを超える場合税金が控除される Q R O B 0 4 m w M K F o p s m M ・ 器 -M O U ・ M O O -﹀ 0 一 ニ 、 同 居 の 義 務 と 扶 養 当事者聞に明示的或いは黙示的な合意が存在しない限り、同居及び扶養の義務は同一平面上にあるといえる。すなわち、若し夫が同居の義務から免れうべき状態にあれば、安に対する扶養の義務をも免れ、 故意的悌怠ありとはいいえない︿ 1vo かように合意の別居をなした場合には、夫は喪の扶養をなすという明示的或い は黙示的根拠を示さない限り、妻はいかなる扶養請求の権利ももたない。別居がかかる基礎の上になされたという挙 証の責任は妻に存するを vo 同様に又妻は自身の行為が夫にその許を去らしめた原因とたった場合にも扶養を請求し え な い ︿ 3 ﹀ O 註 ①
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印(妻が子を虐待した場合)。岡山84
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忌 怠 ] 岡 、 . 下 回 ・ 雪印︿妻が子を生むことを拒否した結果争となり、通常の婚姻生活の継続を不可能ならしめた場合﹀。 四 ﹁ 相 当 な る( g
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h w z o ) ﹂の基準 何が妻及び子に対する相当なる扶養であるかの問題は、夫の妻及び子に対 するコモ γ ・ ロ l 上の責任に関して考慮されるべきであり、 ﹁相当なる﹂という言葉は、それまで扶養されていた生 活基準を基礎として解釈されなければならない。 この額の決定に関し、裁判所は宗教裁判所の慣行に従って夫の収入の三分のつ叉妻にも収入がある場合にはその 両方の三分の一としたが ( 1 ) 、これは勿論確定的なものではなく、裁判所の自由な裁量により、或る場合には三分の イ ギ リ ス 離 婚 法 一 O 一 ニ東 洋 法 学
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O 四 一より少なく、時には反対に二分の一までもいい渡された例がある︿ 2 ﹀ 0 註 ① ① 回g
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五、扶養の義務を免れうる場合 夫は次の各場合に扶養の義務を免れることができる。 (1) 妻が夫を遺棄し、叉現在その状態が継続しているとき ( 1 ﹀。妻の遺棄に﹁正当な理由﹂ ( 2 v が存在する場合に は夫に扶養の義務がある。この義務から免れるのは、妻が﹁正当な理由なく遺棄した場合﹂ ( 3 ﹀に限られているから である ( 4 ﹀ O (2) 夫婦聞の訴訟において管轄権を有する裁判所が、妻の扶養されるべき権利を認め、かっ、夫がその義務を履行 したことを証明したとき ( 5 ﹀ O (3) 扶養の問題が夫婦聞の契約に基いて規整されている場合で、 しかも夫が正当にその義務を履行したとき D か か る契約は、たとえ妻がそれ以外の方法による扶養の請求をじないことを趣旨とした場合でも、禁反言の法則に反する ことなく扶養の請求をすることができる︿ 6vo 叉判例は、夫が別居の際の合意に基いて数年間一週二0
シリングを支 払っていたが、妻の申立により、下級裁判所が彼に一週三O
シ リ γ グを支払うよう命じた場合、に、控訴裁判所はその 状況より判断して一週二0
シリングが相当な額であるとし、故意的僻怠なしとしたへ 7vo(4) 事実の錯誤は、扶養の故意的僻怠の訴に対する夫側の抗弁となる。妻の姦通に関する夫の善意の誤信は、遺棄 の場合と共に抗弁となる ( 8 v o しかし、夫に妻の扶養の義務があるかどうかは、法律の錯誤の問題であって抗弁とは ならない︿ 9 ﹀ O (5) 夫の無資産は抗弁となる。そして裁判所は、制 夫が実際に収入文はその他の資産を有しないか口削門 彼は収 入をえることができるのに故意にそれを怠っているのではないか。の二点を確めた上で扶養の故意的僻怠ありとする のである︿想。しかるに判例は、夫自身は無資産であるが、彼の親戚が毎週一ポンドづっ与えている場合、それを資 産ありとの充分な証拠として、彼に扶養の故意的僻怠を認めている︿日)。 (6) 論点は明らかではないが、妻が充分な資産を実際に享有し又は享有しうる場合、夫は扶養の故意的僻怠に対す る召喚状に応じなくて良いとされている︿包。 註 ① 司 M 6 m 品 。 。 。 巳 o ω F 4 ・ H V M H H M m 血 O H M O 巳 o m 口 市 出 。 ] M M -m p g ・h E -Z 4 ・ E -E [ H g m v ] ゆ ω 同 ・ 岡 山 弓 印 h 一 周 目 。 宵 a g p d p 岡 山 o v p a g ロ [ 岡 山 w h N ] 思 叶 戸 ・ 4 ・ M G O h 妻 の 解 釈 的 遺 棄 (8 ロ 鬼 門 ロ 己 目 4 0 a o m o丘 町 Oロ ) す な わ ち そ の 行 為 が 夫 を 去 ら し め た と き は 、 妻 が 婚 姻継続中の家庭を去った場合と同じく、夫は妻を扶養する義務はない(当官ロ ωロ戸当官
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ロロ S S M M・ 弓 h p ・ ) ① 理 由 の 存 在 守 28h 内 r g 吋仲間 O H M 当 日 F O E S ロ m o ) に つ い て は 拙 稿 洋 法 工 二 O 二 ペ ー ジ ・ 二 O 四 ペ ー ジ 註 参 照 。 ① ① 出 0 5 0 2 H 4 ・ 出 。 5 0 2 H [岡 山 E J 己弓∞﹁吋・勾 - u 回 公 M E M -4 ・ 回 m w m w H 1 口 定 ゆ ] H Y N H m v ・ ① M M M H H M 包 O M M O 一 己 8 4 ・ H V M 6 包 - O M V O 一 巳 0 9 ω ロ ugh 例えば前になされた扶養命令に対し、夫がその履行の遅滞していないことを 証 明 し た と き 。 ① 冨 旦 5 0 4 司 ω4 ・ 冨 M W H F 0 4 3 ロ 8 N ] H y g u h 冨 0284 ・ 冨 02 。 ロ [ H m E N ] H H H ? ? ? ω ω h 叶 己 ぢ 4 ・ 吋 巳 ザ ロ g H ] H Y ω J 可 ∞ の -K V ふり 0 4 ﹃ Oロ 4 ・ 匂 0 4 3ロ ロ 也 切 N ] N k g 開 ・ 同 ・ H b ・ ( こ の 判 例 で は 、 夫 は 妻 に 対 し て は 一 週 二 ポ ン ド 、 子 に 対 し て は イ ギ リ ス 離 婚 法 ↓ 0 五東 洋 法 ど主主. :子
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O 六 一 OY リ γ グ支払うことを約し、夫はそれを適宜支払ったが、扶養の故意的慨怠という理由に基く妻の申立により、妻に対 し て は 一 週 三 ポ シ ド 、 子 に 対 し て は 一 週 一 ポ ソ ド に 引 上 事 け ら れ た ) 。 ⑦ ー 冨 。 ユ O D d -冨 。 ュ o p g u s h H M M 6 M H a o u o ロ E 4 ・ P H M M M W 血 O M M O 己 0 9 2 M v g ・ M M 母国山口同- a
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叶 己 目 。 4 ・ 叶 一 ロ ロ p a s s -句 。 吋 回 同 町 四 円 。 件 伸 一 円 ・ 一 ﹃ ・ M W 件 匂 ・ ω 。 。 ・ ① の 即 日 目 H O D 4 ・ 。 z -Z ロ [ 呂 田 凶 ] 匂 -S A W -① 回 目 m m ω 戸 田 ロ 耳 目 a m o [ H m w m M ] S F F M V ・a
・ @ 開 m 弓 ロ ω v m w d ﹃ 4 ・ 開 M H S ω F S ﹃ [ H S S M y g 。 ・ こ の 判 例 で は 、 資 産 を 有 し な い 夫 に よ る 扶 養 の 慨 怠 は ﹁ 故 意 的 ﹂ で は な い と し て い る 。 @ 喝 包 Z P 4 ・ 司 包 件 。 ロ ロ き 3 2 F M M ・ 8 f E S E 2 4 ・ E ロ ロ H 8 2 [ H 8 3 M M ・ 8 ∞ ・ @ M o p o ω 4 ・ 一 ﹃ O H H O ω [ H S S E M F -吋 ・5
∞ ・ 第二章 扶助料及び扶養料 一、訴訟係属中の扶助料 一八八二年の既婚婦人財産法(冨R
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s o g H M g u o 見可﹀立) の施行以前には、妻は実際上財産を享有するこ となく、訴訟係属中の扶助料請求をなす妻への財産割当は宗教裁判所の司るところであった。現在、 一九二五年裁判 所法第一二・三二・一O
三条の規定は、この宗教裁判所の手続に基礎をおいている︿1
7
訴訟係属中の扶助料とは、その名前の表示する如く、訴訟終了による確定的・永久的決定をみるまでの期聞を調整するために認められた臨時の算定である。 (1) 訴訟係属中の扶助料が与えられる場合。妻は婚姻の無効、離婚、裁判別居、配偶権の復活等の訴訟当時者であ る場合に扶養料を請求することができる(一九五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 一 九 条
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、 第 二 O 条ω
第 二 二 条 川 ) 。 扶助料は夫が妻に対して負うコモン・ロ!の規則に代るべき存在であるから︿ 2 ﹀、通常妻が充分な資産のないこと を証明すれば与えられる八3
1
妻は、有効な婚姻が存在しないことが明白な場合 ( 4 v 、及び夫が裁判管轄権について 異議を申し立てた場合においても︿ 5 ) 、扶助料を請求することができる。 扶助料は妻を扶養すべきものであり、妻の経済状態の改善を目的とするものではないから、訴訟以前ずっと別居の 続いていた折に、妻が自給の生活をしていた場合には、事情が変更して最早自給をなしえないことを証明しない限り 扶助料を受けることはできないへ6
1
又妻が監獄に居て扶養を必要としない場合は、扶助料は許されない︿ 7 ﹀ O 夫は姦通をなした妻を扶養する義務はない。 一般に姦通の罪となった妻は、夫の宥恕、承認等がない限り︿ 8 ﹀ 、 訴 訟係属中の扶助料を許されない︿ 9do 夫は、妻が夫の精神病という理由で離婚又は裁判別居を申し立てた場合のみ、訴訟係属中の扶助料を求めることが できる(同法第一九条ω
、 二 O 条ω
﹀ 。 こ の よ う な 場 合 、 申立は訴訟のための後見人によって夫のためになされる。裁 判所は、この夫の後見人に対し扶助料の支払を命令することができる。更に裁判所は、妻が精神病である場合にも妻 のために同様な扶助料の支払を命じることができる(同法第二七条倒﹀。 (2) 存続期問。扶助料は訴訟開始より訴訟係属中、すなわち婚姻無効及び離婚の確定判決、裁判別居の判決市﹀及 イ ギ リ ス 離 婚 法一
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八 び配偶権復活の命令の応諾の期間満了まで支払われる行 v o 控訴のある場合には、 それが誠意のない、 或いは煩雑 な場合を除いてその期間中与えられるが︿g
、裁判所は扶助料の支払を受けるべき通常の期間を制限することができ る。それ故、婚姻が明らかに重婚である場合には、仮判決によって裁判所は扶助料を停止させる avo 妻が被告である場合は、 裁判所が他の命令をしない限り、 姦通を理由とする仮判決により扶助料を停止せられる ﹁妻は夫に対して扶養を請求する権利を失う﹂というコモン・ロ!の原 則に基いている︿50
そこで妻が婚姻を継続することを故意に拒絶したという理由に基く婚姻無効の判決の場合には ︿ M v o この姦通の理由による例外の場合は、 適用されず、叉遺棄をなした妻も夫の扶養を求めえない(
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この訴訟は、当事者の一方の死によって終了するが、訴訟係属中の扶助料支払の命令もまた終了し、従って扶助料 支払の義務もなくなる9
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訴訟係属中の扶助料は、離婚裁判所が最終決定(確定離婚判決たると訴訟却下たるとを問はず)をなしたときに終 了し、控訴の場合には‘控訴院は新らしい命令を発しえないので、妻は訴訟係属中の扶助料は離婚裁判所に提訴しな ければならない︿泊三 (3) 扶助料の額。両当事者による合意のないときは、妻は通常夫婦双方の収入の五分のプを扶助料として請求寸る ことができる。そこで、夫が年収一000
ポ γ ド、妻が年収二OO
ポ γ ドの場合、妻は年四0
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ポンドの割合で扶助 料をうる。しかし、この割合は絶対的なものではなく、裁判所の裁量によって変更することができる︿担。従って夫 の収入が官寛大で妻が五分の一を要しない場合には、それより少ない額が与えられる a v o夫が破産又は無収入である場合、及び収入である場合、及び収入のごく僅少な場合には、扶助料支払の命令を受け ることはない
2
﹀ 口 扶助料の額を決定する場合、特に当事者が貧しいときは︿号、妻の収入︿幻﹀又は収入をうる能力a)が考慮される。 (4) 扶助料の支払。扶助料は直接妻に又はその受託者に支払われる(一九五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 二 七 条 川 ) 。 妻が受託者 を指名する場合には裁判所の承認を要し、 かつ裁判所は適当と思われる条件を附し、又、何らかの理由で得策と思料 するときは、新たな受託者を指名することができる(同法同条)。 註 ① 寸 o -a o u ﹃ H O ロ ロ 守 O H 1 0 0 ω 誌 朋 弘 - M H 仲 M M ・ ロ ∞ ・ @F434・F433N∞J
・ 5 L S ・ ① 唱 。 ︼ 仲 O H H 4 ・ 司 巴 件 。 ロ ︹ H S d H Y H O N -g p H 3 3 { 可 ∞ ・ を 供 与 さ れ て い る か は 問 題 で な い ) 。 @ H W O 血 8 4 ・ 司 o a g H ∞ 合 同 M ・ ω ミ ・ ① 同 o ロ M W E ω 4 ・ 回 。 回 P E ω ︹ 呂 町 叶 ︺ ω M V ・ h v ロ ・ M g u 一 ﹃ O H H H H a o m O 4 ・ M o r p ω 件 。 H H O ︹ g g ︺ H Y 呂 町 ・ ① 唱 。 ロ o ロ 4 ・ 4 司 m L S F E M M E -公 安 が 七 年 間 辛 う じ て 自 給 生 活 を 続 け て い た が 、 そ の 後 扶 助 料 が 与 え ら れ た ) 。 ①Hhm ロ 0 4 ・ F o m 回 目 。 ︹ 5 0 3 M M ・ S ・ ① 。 唱 。 -Z H H 4 ・ 司 色 神 g g u s h 回 巳 ︼ 。 。 W J P 回 巳 -o o w ︹ 巴 お ︺ P Z A P -① 沼 o v -0 2 4 ・ z o E 0 2 口 8 3 H H J h v u ・8
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冨 各 円 ︹ S N H ︺ 。 ・ A S A P -⑫ 旬 。 P 8 4 ・ M O H M S Q 勾 S N 司 ・ h r u ・ ω ω ω u 及 び 註 @ 参 照 。 ︿ 妻 が い か な る 人 か らi
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③ Ch i1 ders v. Ch i1 ders (1 899J 68 L. J. P. 90. ③Du nn v. Dunn (1 888J 13 P. D. 91. @ Stevenson v. Stevenson (1944J P. 52,
at p. 54. @ Papadopoulos v. Papadopoulos (1930J P. 55,
68 ; E 1li s v. E 1li s (1 929J 93 J. P. 175 ; Charter v. Charter (19 0 1] 84 L. T. 272 ; Jone v. Newtown and Llanidloes Guardians (1920J 3 K. B. 38 1. C幡摺民営剰掛根拠~....).{l t職以 寂←時お榔 Q 嬬梅若'鰍立ミ禦宇宇~.lJ封。.{l曜~-4ロ1l ~\llt .ó 保剖十時〉。 @ Scot v. Scot (1952J 2 T. L. R. 786. @ Cavendish-Be ntinck v. Cavendish-Bentinck (1949J P. 203 ,回以 E 組⑤偽陸。 @) Sherwood v. Sherwood (1929J P. 120. ⑧ Edwarns v.Edwards (1868J 17 L. T. 584; ば衣 ll +K Q 辱r<~良識 4く千味。\-).,@' ~:t丈 Q 穏舟 &~~1 ミÇ'.{l軍軍 CDea n v. D 伺 n (1923J P・
172.) @ Coombs v. Coombs (1866J 1 P. & D. 218. ⑧ Nicho lI s v. Nicho lI s (1861J 30 L. J. P; 163n. @ Buttle v. But t1 e (1 953J 1 W. L. R. 1217.1
1' ~誤報製薬。 ヰ~$悔~~'観察þ<~喪悪事 i探(同) Q~ 字選1l欄ム\-'-11く設備は.ur~吋l'Q..ßl QC
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~同 O 叶饗宴掛生誕棋 1 ~~長~)' þ<~臓設 刊く Q お糊 Q .;2 ~1 よ(-11くなミ禦君主 1累~~l'QAlム応、国1E1l欄ム νi 輸なミ醤襲 Q 穿来初吋ぷ懸命~!喪寝著者諜 Q 覇軍命令!盆 v) .up吋 l'Q..sl Q ~ ~ l'QC
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蝋1l1<<~"'""'(初勝。。@ 妻が原告であるとき。いかなる原因に基く場合でも、離婚又は婚姻無効の判決をえた妻は、夫に対し一定額、 或いは年額の扶養料を妻の生涯を超えない一定期間保証することを命じることができる。この場合裁判所は、若しあ れば妻の資産、夫の能力、両当事者の行為等を考慮するハ同法第一九条例)。これに加え又これに代って、毎月、又は 毎週一定額の扶養料の保証を夫に命じることができる(同法同条
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妻が被告であるとき。裁判所が妻のために扶養を命じる第一九条ω ω ω
にいう﹁離婚又は婚姻無効の判決に基 き﹂という条項は、当然妻が被告である場合を包含すると考えられる︿ 2 ﹀ O 従って、裁判所は離婚又は婚姻無効の判 ⑨ 決がなされた妻の扶養を夫に命ずるのに広汎な裁量権をもっている︿ 3 ﹀ O 精神病の原因に基いて離婚の判決を受けた妻は、通常扶養料を許される︿ 4 ) O 離婚後の妻の扶養に対する夫の責任 については扶養命令によるべきであり、地方官憲との合意によることは望ましくない ( 5 ﹀ O 婚姻無効を判決された妻は扶養を請求することができるす﹀ O それは妻の重婚の場合の如く、婚姻が当初より無効 であった場合をも包含する ( 7 ﹀ D @ 貞節条項ロロB
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-この﹁貞節なる限り﹂という条項がいかなる場合に扶養命令の条件と なるかについて}般的な原則はない。通常妻が離婚の判決をえた場合この条項は殆んど用いられないが、これをなす 場合は次の如き事実を参考にして裁量をなす。 (a) 当事者の行為。 (b) 当事者の社会的地位、年令、及び収入。 イ ギ リ ス 離 婚 法東 洋 法 字 c 子の監護養育をなす者。 (d) その他関係ある諸事項 ( 8 ﹀ O しかし、結局扶養の命令に関しかかる条項の存在は、従前程の重要性を失ってきている。 (2) 夫に対して支払われる場合。 夫が扶養を請求することができるのは、精神病の理由に基いて離婚の判決をいい渡された場合のみである。かかる 場合妻は夫に対し、先に述べた夫の妻に対すると同様な請求、すなわち週又は月額、若しくは一定額又は年額のいづ れか。又或る場合には双方を請求することができるつ九五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 一 九 条
ω )
。 なお、精神病による婚姻無効の判決をなされた夫は、扶養の請求をすることがでさないす vo (3) 扶養料の割当。保証の有無に拘らず、妻に対する扶養料の額を決定するのに、裁判所は妻の財産、夫の能力向) 及び両当事者の行為を考慮して定めるハ同法第一九条例﹀ 0 @ 収入との割合。訴訟係属中の扶助料を定めるについて、すでに両当事者の資産及び夫の能力について調査が行 はれている場合には、それに基いて扶助料を決定する。 妻の収入の能力がその資産の一部として考慮に入れられるか否かは、各個の場合について決定する問題であるが ︿日﹀、妻に養育するべき幼児のある場合、又は婚姻中一度も収入をうることを要求されなかった場合には、裁判所は 妻の資産を考慮することなくこれを決定する2
1
⑨ 両当事者の行為。裁判所の問題とする両当事者の行為も扶養料決定の基準となる。特に妻の行為、例えば彼女が現在又は継続的に他の男と同棲しているような場合には、裁判所は何らの扶養料をも許さない︿日﹀。更に、婚姻中 は勿論婚姻前の行為も考慮されるのであり、婚姻前、における妻の失行も扶養額及び期間決定の基礎となる立﹀ O @ 合意による一時金の支払。裁判所は扶養料の代りに一時金の支払を命じる権限を有しない詰﹀ O しかし、或る 場合には、当事者はその扶養に関する権利義務について一時金の形で最終的な解決を望むことがある。このような合 意による解決は不適当なものとして、裁判所は両当事者が放棄しようとする権利の保全に関与しない
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⑮ 扶養料の支払。裁判所の承認した受託者又は妻に直接支払わねばならないのは扶助料(訴訟係属中たると永久 扶助料たるとを聞はず)のみであって(同法第二七条ω
﹀ 、 扶養命令の場合は、妻の弁護士に対して金銭の支払を命じ ることができるが、これは妻の要請に基いて便宜上認められるのみである。又、弁護士はこれに対して報酬を請求す ることはできない訪 J O 扶養料が精神病の夫、又は被告である精神病の妻に与えられるべきときは、裁判所は場合によりその監督をなす者 に支払うことを命じることができるハ同法二七条仰 ) 0 註 ① @ @ ① @ ① こ の 原 因 に 基 く 扶 養 が 初 め て 法 律 に 規 定 さ れ た の は 、 吋 a a o u J O M 百 位 ・ $ V H N F 4k g
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東 洋 法 学 一 一 四 ① 同 M H B g u 可 4 ・ 同 州 阿 国 一 g u ﹃ ︹ 5 5 ︺ 忌 ∞ 岡 、 ・ ‘ H U S N -① 司 g 仇 4 ・ 司 。 o a ロ 窓 口 句 ・ N 芯 ・ @ 同 法 第 一 九 州 問 参 照 プ ハ こ の 条 文 は 離 婚 の 場 合 の み を い っ て い る ) 。 ⑪ E ω Z -R M 可 3 は ・ 4 m g M q 3 と 同 義 で あ ト 、 宗 教 裁 判 所 に お い て 用 い ら れ た 語 で あ る 。 こ れ は 扶 養 を な す 夫 の 潜 在 的 な 能 力 で あ っ て 、 命 令 の 折 に 支 払 い う る 資 産 と は 異 る ( Z ・ 4 ・
2
・ ︹ H S 8 主 ・ 4 ・ F ・ 同 ・ ω N p s d 同 M q a o p " 。 ロ ロ 同 4 2 8 0 H M H 開 a ・ M W 仲 匂 ・ 問 。 切 ( 色 ) ・ @ ω B E ロ m d p ω 8 5 回 関 口 g N ︺ M M ・ M m p M 2 ・ ⑫ 同 0 8 4 ・ 同 0 8 ︹ 呂 田 ︺ 可 -N P 。 ・ k r ・ ⑮ 巴 ロ n v m w H 1 4 ・ ロ ロ ロ -M M W 吋 門 H S S M M ・ S ・ @同omg ロ 4 ・ 同 a s -︹ H 8 0 ︺ 可 -g a ・ ( 婚 姻 前 に 二 人 の 非 嫡 出 子 の あ っ た 場 合 ) 。 ⑮ 叶 喝 O E M ﹃ B E H 4 ・ 4 4 ﹃ O尽 吋
B m w H H Q S ω ︺ H M ・ g ・ ⑮ 冨 邑 ω 4 ・ 冨 出 回 @ ︹ H m v 怠 ︺ H V ・ H N A P -@ 冨 M W G O E o p d p Z R m o a g G g a a F ・ F M V ・ g ・ 三、永久的扶助料。 永久的扶助料は、裁判別居の判決の後に夫が妻を扶養するために裁判所より命じられるもの ハ 一 九 五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 二 O 条倒﹀、或いは、夫が精神病であるという理由に基いて裁判別居の判決をえた場合の妻の夫に対する扶助料をい う(同法同条ω )
。 永久的扶助料情また配偶権復活の判決をえた妻に対して許されるがハ同法二二条ω )
、この配偶権復活の判決後には、 他に定期的扶助料支払という救済手段があるので(同条ω
、附)、永久扶助料を求めるのは稀である。永久扶助料は一時金の形でなく、場合によっては週額或いは月額という賦払金の形でなされることもある。 妻に支払うべき場合。別居原因の如何を問わず、裁判別居の判決をえた妻は、永久扶助料を請求することがで き る ( 同 法 第 二 O 条 仰 ) 。 被告である妻に対して裁判別居の判決がなされたときも、離婚した妻の場合と同じく扶助料 を請求することができる。又裁判所は別居の判決をえた妻に対しても永久扶助料を許すことができる︿ 1vo 夫に支払うべき場合。夫が扶助料を請求することができるのは、裁判別居の判決が彼の精神病という理由に基 いてなされた場合のみであるハ同法第二 O 条 紛 ﹀ 。 (2) (3) 永久扶助料の存続期間。他の命令がない限り、永久扶助料は裁判別居の判決の時から支払われ、同時に訴訟係 属中の扶養料は終了する。 これも定期的扶養料支払と同じく、 配偶者双方の生存期間を超えて命じることはできな し ︿ 2vo (4) 永久的扶助料の額。訴訟係属中の扶助料は夫婦双方の収入の五分の一の基準で与えられたのであるが、永久的 扶助料は、妻の収入を超えない双方の収入の三分の一の基準で与えられるを)。これは前述の扶養料と同様の原則に 従って与えられるのであるが、その場合と同じく、事情によって裁判所は額の変更について裁量権を有する︿ 4 v 。 妻が監獄中にいて扶養を必要としない場合には、永久的扶助料は与えられない︿ 5vo ' h u 永久的扶助料の支払。永久的扶助料は直接妻に、又は妻の利益のために受託者に支払われる(同法第二七条
ω )
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裁判所は訴訟係属中の扶助料の場合と同じく、受託者に条件を附し、又は新らしい受託者を任命する権限を有する。 夫又は妻が精神病である場合には、裁判所はその者の監督者に永久的扶助料の支払を命じることができる ハ 同 法 第 イ ギ リ ス 離 婚 法 -一 五 t東
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洋 法 民主. :子 ご七条ω )
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(6) 永久的扶助料の支払時期。永久的扶助料の請求は、配偶権の復活或いは裁判別居の判決後、場合によりいかな る時期でもこれをなすことができる(一九五 O 年 婚 姻 事 件 規 則 第 四 五 条 ) 。 この規則は原告が妻たると夫たるとを聞はず 適用され、判決後請求をなす時期的な制限はないが、不当な遅延は永久的扶助料拒絶の原因となることがある︿6
7
註 ① 司 0 2 F 4 ・ 司RP
ロ ∞ 。 38F-F 司 ・ H M M U の o o a a 8 4 ・ の 8 2 8 口 ∞ 包 ︺ M V ・ g m h Q S N U 司 -H ・(妻の虐待による別 居 判 決 の 場 合 ) 。 @4M 世 田 開 一 吋 . 0 4 ・ 寸 M w m m 吋. 0 ︹ 回 出 合 同 V ・ 8 r g ∞・(永久的扶助料は妻が夫より長生した場合の如く、妻の終生与えられるもので は な い ﹀ 。 ① F 8 4 ・ F S Q S ︺ H Y H 芯・(この三分の一という数字は宗教裁判所の慣行によるものであり、若し夫が年額一 00 0 ポンドの収入があって、妻が年収二 OO ポ γ ドの収入がある場合には、妻は更に二 OO ポ y ド を 与 え ら れ る ) 。 @己om ロ ヲ ロ gpm ロ 買 P H M m w 一 円 ∞ 町 田 ・ ロ ロ w g M M ・ -m w H M Y H 斗 A H ・(三分の一は絶対的な数字ではない﹀ o H U B -凶 04 ・ H h 巴 向 。 ︹S H H ︺ 岡 山 N O ω u 或る場合には三分の一以下が与えられ︹司口 8 0 w m 4 ・ 当 ロ 8 0 w m ︹ 民 間 。 ︺ ω N F ・ 一 ﹃ ・ ( 司 ・ 冨 -h w k r ) 8 3 n 或る場合には全収入の二分の一程度まで与えられる(寸ミ︼ O一 円 戸 川 E12 ︹ 見 出 ︺ ・ 0 0 5 官 仲 03 。 。 ロ 2 0 同 F o a o 回 忌 a N ∞ 引 の O O W 0 4 ・ 。 。 o w o 口 ∞ H N ︺ N H V 一 Z E E -h g ) ①円。 ωロ o d -同 ゐ ω 困 問 。 ︹5
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・ ① 宮 m H H p d p 冨 M H H H H M G S N ︺ H N 斗 戸 ・ 叶 ・ 3 N ・ 四、定期的扶助料。配偶権復活の判決をなした後、裁判所はその当事者にいわゆる﹁定期的扶助料﹂の支払を命じることができる f、司 九 五 O 年 婚 姻 事 件 法 第 二 二 条
ω
、 第 二 四 条 ﹀ 。 又妻が判決をえた場合には、夫は支払に対する保証をなすことを命じられ る が ( 同 法 第 一 一 一 一 条ω )
、妻にはその必要はないハ同法第二四条m
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又、夫が妻及び子に対し扶養の故意的慨怠があった場合にも定期的扶助料支払を命じられる(前述五ページ参照﹀ b (1) 妻に支払うべき場合。配偶権復活の判決をえて、しかも夫がこれに応じない場合、保証の有無に拘らず妻に対 して定期的扶助料支払を受けるべき判決が与えられる(同法第二二条ω
削 ) 。 (2) 夫に支払うべき場合。配偶権復活の判決をえた夫は、裁判所が相当と思料する定期的扶助料支払を、彼自身又 は子の利益のために妻に対して請求することができる(同法第二四条仰)。 (3) 妻による両救済(永久的扶助料、定期的扶助料)の選択。配偶権復活の判決に基き(夫が従わなかった場合) 妻は定期的扶助料ハ同法第二二条ω )
、又は永久的扶助料ハ同法第二二条ω
﹀のいずれかを請求する選択権を有する。 ラ帽 、 ー の二つの救済は別個のものであり、妻はいづれか一方を選ばなければならない。この両者は共に同一の原則に基き、 同一の割合でなされるが、定期的支払は保証されるのに反し、永久的扶助料は保証されないので︿ 1 v 、前者を選択す るのが通例である。 (4) 額及び存続期間。定期的扶助料の支払は、永久的扶助料と同一の原則に基いているので︿ 2 ) 、この項は前述の 永久的扶助料に準じるものである。 なお支払の時期は、 他に命令のない限り判決の不応諾を表示した日より始まり ( 3 v 、それと同時に訴訟係属中の扶助料は終了する。 イ ギ リ ス 離 婚 法 七東 洋 法 学 一 一 八 (5) 請求の時期。妻は定期的扶助料の請求を、配偶権復活の判決がなされた時期になすものと寸る。裁判所は夫が その判決に従わなかった場合には、扶助料支払に条件を附して命じることができハ同法一一一一条
ω )
、 叉妻は通常それ以 後に請求をなすのであるがハ一九五 O 年 婚 姻 事 件 規 則 第 四 六 条 ) 、 配偶権復活の訴訟の審理をなす公判において裁判所が この命令を発しない場合はこの限りでない ( 4 ﹀ O 註 ① E U 可 仏 o d -出 M可 a o Q g m ︺ 恥ω
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∞ ・ ① 4 M W 回 開 一 河 内 w d r J E ロS
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①すなわちこれは承諾期間満了の期日である。 @ 呂 go ロ 4・ 冨 M w m o p Q ∞ ∞3
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・ F ・ 4 ・ ω ♀ ・ 請 求 は 婚 姻 事 件 規 則 に 従 つ て な さ な け れ ば な ら な い 。 婚 姻 事 件 法 第 二 ご 条ω
は 、 裁 判 の 応 諾 期 間 満 了 前 に も こ れ を 許 し て い る 。 規 則 第 四 六 条 の 文 言 に よ れ ば こ の 早 期 請 求 を 不 可 能 と し て は い な い が 、 ﹁ そ の 期 間 満 了 後 に 請 求 を な す ﹂ と し て い る 6 五、子の扶養。 (1) 離婚、婚姻無効八 1 v 、裁判別居、配偶権復活の訴訟手続において、裁判所は婚姻中の子︿ 2 ﹀の監護・扶養・教 育について適当と思料寸る命令をなすことができる。又、原告たると被告たるとを問わず、いづれの親にも子の扶養 を命ずることができるのであり宮﹀、額、期間は各場合の事情によって決定する︿ 4 ﹀ O 子の扶養を命じられるのはニ-才に達するまでであって、それ以上の者に対する扶養を命じることはできない3
﹀O(2) 保証条項。婚姻中の子に対して扶養を命じる権能に加えて、裁判所は離婚又は婚姻無効︿ 6 ﹀の判決に基いて夫 に対し、又夫の精神病の原因に基いて離婚した場合は妻に対し、適当と認められる年額の扶養料を、子が二一才に達 するまでその利益のために保証することを命じることができるハ同法第二六条
ω ) 0
(3) 子の利益のための連続財産設定及びその変更。夫が、妻の姦通、遺棄、虐待の理由に基いて、配偶権の復活、 離婚又は裁判別居の判決をえた場合、裁判所は妻に対し子の利益のために、子の未成年である期間に拘らず連続財産 設定を命じることができる(第二四条川間)。 又、離婚或いは婚姻無効の判決に基き、裁判所は子の利益のために、現 存する婚姻連続財産設定を変更することができる(第二五条 ) 0 この両者に対しては後述。 (5) 子の扶養に関する合意。両親の合意によって、子の扶養に関する地位を害することはできない。それ故裁判所 は両親の合意に拘らず子の扶養に関するその権限を行使することができる︿7
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註 ①但し婚姻無効の判決の結果、子が非嫡出とされた場合をも含む(円gm
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とは、訴訟当事者たる両親の子で、以前の婚姻による子に対しては 命 じ る こ と が で き な い 。 ① 出 。 ユ ロm
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O ① ① 註 ① 参 照 。 回 目 ω H H O M M 4 ・ 回 目 ω F O M V ︹ 同 ∞ J 1 m v ︺ 司 ・ H ω ∞ ・ 六、命令の変更。 (1) 変更がみとめられる場合。 一 九 五O
年婚姻事件法に従い、裁判所が、ω
訴訟係属中の扶助料、似 永久的扶 助 料 、ω
定期的扶助料、他 扶養料、制 子の扶養料に関して命令をなした場合には、裁判所はその命令を却下、 変更或いは一時中止する権限を有する(同法第二八条ω )
。これらをすべて命令の変更(富。︽凶器S
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ト守、 。 口 同 O H ) と 称 す る ( 宮 内 拝 。 江B
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河 口 町 ∞ w ( ω ) ・ ( 同 ) ﹀ 。 (2) 変更しえない場合。保証をなした子に対する扶養料は、第二八条ω
の適用から除外される。但し控訴の場合 ( 1 ﹀ 或いは詐欺文は過失のあった場合は、勿論取消又は変更す﹀することができる。 (3) 命令が変更されるべき状況。命令の変更にあたって、裁判所は当事者の収入の増減等当該事件に関してのすべ て の 状 況 ︿ 4 ) を掛酌することを要する(第二八条ω )
。 ﹁当該事件に関するすべての状況﹂ という言葉は非常に広汎な 範囲をもち、場合によっては変更以前の扶助料又は扶養料決定の場合に裁判所の有したと同様の裁量権を意味する。 註 ①裁判所が命令の変更又は変更の拒絶をなす権限は、それが不正義或いは非合理的原則に基いてなされたものでない限り、 控訴においての変更はないハ回巳﹃白色。ロア ω m w H V 2 5 4 3 山 宮 口 定 ∞ ︺ H b 口開・同・巴 ω )。
@ ω H H O Z F o ロ 8 4 -m H H a s o g o G S ∞ ︺ 寸 ∞ 円 ・ 寸 ・ 0 ∞ 叶 山 可 E E u m 8 4 ・ 司 V ロ ザ ω o ロ ︹ 呂 ω ω ︺ 広 ∞ 岡 、
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主 閉 山 田 g a -3 4 ・ 国 同 M H a o u 可 H m w ∞ N J 可 可 ・ 匂 -M ω 斗 ・ ① 吋 ぬ 防 相 町 一 司 0 4 ・ 吋 m m m 一 窓 口 S A F ︺ M M -M 。 F N 3・
N H O h 回 目 吋 仲 V 4 ・ 恩 吋 仔 ︹ 忌 品 川 W ︺ 可 ・5
・ @例えば定期的扶助料を与えられた妻が姦通をなした場合等。 ① パ 門 ロ ユ 円 4 ・ 4 ロ ユ 拘 ︹ ] 戸 。 一 ω H U H ν ・ 口 。 u 回 O H M H 5 2 4 ・ 回 0 2 5 2 ︹ 巴 ω h p ︺ 回 。 ω F -M ・ M M ・ ∞ ∞ ・ 第 一 ニ 章連
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一 、 意 義 。 連続財産設定とは、 一定の財産について家族の者に連続的権利を与えることであって、これには種々の形態が存す る 。 扶養を命令する権能に加えて、 裁判所は場合により当事者に、・ω
婚姻連続財産設定︿一九五 O 年婚姻事件法第二五 条 ) ︿ 1﹀
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姦通、遺棄、虐待等をなした妻に、連続財産設定を子又は夫の利益のために命じることができるハ第二 四 条ω
間 ) 。 註 ① こ の 条 に は 婚 姻 連 続 財 産 設 定 ハ 冨 M 弓 片 山 m m o F S O B O H H 3 と い う 表 現 は 用 い ら れ て い な い が 判 、 決 を い い 渡 さ れ た 当 事 者 の 婚姻に基く婚姻連続財産設定ハK
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也記包伊豆 O B 8 3 、 婚 姻 後 連 続 財 産 設 定 ハ 凶 M o a -E 宮 山 m w H F S O B g C に つ い て 規 定 し て い る 。 イ ギ リ ス 離 婚 法東 洋 法 学
一
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婚姻前連続財産設定の意義については問題の存するところであるが、これは婚姻を約因として婚姻前に配偶者の双方又は 一方が、財産ハ資産又は収入)の継承を目的として行われる連続的権利の設定であるといえる。その最も簡単な例としては 夫が婚姻前に彼が婚姻をなそうとする相手に連続財産を設定し、その後嫡出の子に及ぶものである。これに対して婚姻を約 因とせず、婚姻後に設定されるものを婚姻後連続財産設定と称ずるが、これの正確な定義をなすことは不可能であり、旦必 要も少ないとされているハ冨色 i E 4 ・ 冨 o -己 目 ︹H
8
3
司 ・ 同 問 。 ・ ﹀ 二、連続財産設定の変更(第二五条) (1) 変更される場合。裁判所が連続財産設定の変更について管轄権を有するのは、次の五つの場合である。 (a) 訴訟が離婚又は婚姻無効であるとき。 山 間 その裁判所が判決をなしたとき。 (c) 連続財産設定が、婚姻連続財産設定であるとき。 (d) 連続財産設定が確定離婚判決の際に設定されているとき。 (e) 変更が子又は配偶者間の利益に関するとき。 (2) 変更の申立人及び時期。申立は通常原告又は被告によってなされるが、これを夫又は妻に限るという明示的規 定はない。原告死亡のときは、子の後見人も申し立てることができ、若し成年に達すれば、子自身も申立人となるこ とができる︿ 2 ﹀ O 申立は確定離婚判決後二ヶ月以内になさなければならないが、 登録官の許可がある場合はこの限りでない(婚姻事件規則第四四条
ω )
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註 @ ① ロ ロ 側 4 ・ 口 HMM刷︹H
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司 ・ h w u ・ 印 ∞ 寸 -U 6 1 o d -巴 問 。 1 0 ︹S h S ︺ 司 ・ 。 ♂ A W 叶 ・ 三、妻の財産に対する連続財産設定(第二四条)。 裁判所は、次の各場合に妻の財産に連続財産設定を命じる権限を有する。 (a) 訴訟が妻の姦通、遺棄又は虐待に基いて離婚又は裁判別居がなされた場合、或いは配偶権復活を夫が申し立て た 場 合 。 日)) その裁判所が判決をなした場合。 (c) 連続的財産設定が、夫或いは婚姻中の子の利益のためになされた場合。 なお、申立人は夫或いは夫が訴訟手続中に死亡した場合は子の後見人であるが、夫の遺言執行者もまた申立をなす こ と が で き る 。 四、連続財産設定に包含される財産。 連続財産設定の対照となる財産は、資産たると収入たるとを間わず、又、不動産たると動産たるとを問わない︿ 1 3 離婚或いは裁判別居後の連続財産設定の命令は最終的なものであり、従って裁判所はこれを再審査をなす権限を有 しないが、配偶権復活後になされた連続財産設定は場合により変更することができる ( 一 九 五 O 年婚姻事件法第二八条 イ ギ リ ス 離 婚 法 ~一
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東 洋 法 学 一 一 一 四 註 ①
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五、請求の時期。 離婚の場合、連続財産設定は、夫が原告である場合には応訴期間の満了後何時でもなすことができる。又夫が被告 である場合には、応訴後何時でもこれをなすことができる。但し、この請求は登録官の許可がある場合を除いて、離 婚確定判決後二ヶ月以内になすことを要するハ婚姻事件規則第四四条ω )
。 第四章財産に関する粉争
財産の所有権或いは占有権に関する配偶者間の紛争は、 一入入二年既婚婦人財産法第一七条の規定により裁判官と 同一の権限を有する登録宮えの召喚によってこれを決定する(婚姻事件規則第七五条﹀︿ 1 ﹀ O この財産に関する紛争は、婚姻事件において少なからず生ずるものであるが、この手続は確定離婚判決後には、当 事者は最早夫婦でないため、なされることはない。しかしその判決以前より係属するものは、確定離婚判決後も審理 される 2。
なお、控訴は登記官により裁判官に対してなされる宮﹀ O 註 ①夫は妻の不法行為に対する訴をなしえないので、夫の土地所有権回復は、第一七条に定める手続によらなければならない ( 回