教師の「見取り」の実際と改善の在り方

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教師の見取りの実際と改善の在り方

人間教育専攻 現代教育課題総合コース 小 川 義 一 1.問題の所在 2017年度初任者拠点校指導員として初任者 の授業の様子を参観した際にも, 2018年度神奈 川県学級経営改善支援非常勤として学級経営に 課題があるとされて派遣された学級の実態を探 る中でも,各種研究会や公開授業においても, 教師が子どもの状況を観察して把握し,それを 分析・評価し指導改善につなげるとしづ行為が うまくしりていないと感じた。そこで、3 まず教 師、が子どもの状況を観察して把握し,それを分 析@評価し,指導改善につなげる行為を「見取 りJと仮に定義した。 しかし,それに関する珊究は不十分であり, 対策を講じる前提としての学術研究が必要とな っている。 2. 研究の目的と方法 (1)研究の目的 本研究では「見取り」について,本質的な 概念を明らかにしていくとともに,理論的背 景,実際や在り方について文献調査を行い, 「見取り」という言葉の定義を確認した。さら に様々な三刊面理論の中で「見取り」を生かした 授業改善のための評価理論について比較・検討 を行い,よりよし

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羽田理論について明らかにし た。 (2)研究の方法 ①先行研究調査 教師による「見取り」にっし1て,断ト及び 指導教員 藤 村 裕 一 我が国における学習翻面の変遷,一般的郡市の 評価について研究を深めた。しかし9 若手のつ まずきについての研究がないことを確認した。 ② 授 業 分 析 2017年度初任者研修拠点校指導員として, 2018年度学級経営改善員として,また各種公開 研究会を参観した授業,子ども指導の様子につ いて分析し,教師による「見取り」の実際@実 相を明らかにした。 ③見取り等についての質問紙調査 全国の小学校における「見取り」の実態につ いて質問紙調査を実施し,間Coder等を用いて 分析を行った。また,藤村(2004)が示す授業の タイプと3 授業改善のための教師の「見取りJ の差について明らかにした。 さらに「見取り」のターニングPポイントを明 らかにし9 その背景となる学力観@教育観を明 らかにした。 ④授業@評価サイクノレについての比較・ 検 討 各種授業・評価サイクノレについて,学 校 現 場 の 授 業 改 善 の 目 的 に 合 致 し て い る か ど う か を 比 較 ・ 検 討 を し たO ⑤ 教 師 へ の 面 接 調 査 若い教師の授業分析,質問紙調査,授 業・評価サイクノレについての比較・検討 から明らかになった教師の『見取り』の 実態から, DOROCIMノレーフ。を提案したO 3.本宥院と関車する指而暁 市 1 -8

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(1)学習観寸軒面観の変遷にっし、て 5,全国の小学校における「晃取り」の現状 砂ト日本における学習観@開酪見を確認す 全国の小朝交における「見取り」の実態につ るとともに,形成的評価について,

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新しい学習 いて質問紙調査を実施し9阻 Coder等を用いて 観@学力観」に基づいた評イ面について3 確認し 分析を行った。小学校の授業における「見取りj た。 の実態,授業以外での「見取り」の実態を明ら かにした。さらに「見取引のターニングポイ (2)

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工学的評価」と「羅生門的評価」 ントを明らかにすることにより3 どのようにし 子どもは,教師の想定していないことをやっ たら阻害要因を突き破り見取りjがうまくで てしまうことが日常的に行われている。その意 きるようになるのか,必要感を感じるようにな 味で,

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工学的評価」である「目標に準拠した評 るのかを明らかにした。 価Jをしているだけでは子どもの評価はできな ハ「羅生門的アプローチJにおいて,主観性を 6,効果的な「見取りjの定式化 朝見し,主観的,常識的に事己主しその↑静

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を 授業改善を目的とした評価理論の比較分析 共有することがF カリキュラム開発にとって有 し明らかになった「見取りJの定式化を基に, 用である。 今後の「見取り」についての生かし方について (3)

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目標にとらわれなし、評価」 「目標に準拠した評価Jとともに,臨機応 変に「目標に準拠しなし唱刊面」も行うことによ って,子どものよさや可能性を「見取りJ,そ れを活かしていくことが求められる。 4,

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見取り」の実相 (1)観察から見えた具体的な「見取り」 観察から見えた具体的な「見取りjの実相に ついて明らかにした。 明らかにした。 7,面接調査による「見取りJの実態に基づく 授業@音刊面サイクルの検討 授業の分析,質問紙調査,言判面理論の比較@ 検討から明らかになった朝市の「見取りJを踏 まえ,小学校競命 a管理職・指導主事@元校長 へ半構造化面接法による面接調査を行い,授業・ 評価理論として, DOROCIMノレーフoを提案したO 8,本研究で明らかにした「見取引を生かし た活動・授業について (2)

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見取り」を生かした適切な書き込み 本研究で,次の点について明らかにした。 観察から見えた「見取りjを生かした適切な

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Ci瀬市主体の学力観から子ども主体の学力観に 書き込みに具体的事例を明らかにした。

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転換する (3)観察から見えた「見取り」の場面 観察から見えた「見取りJの場面を明らかに するとともに,今後,求められる「見取り」の 場面について明らかにした。 ②「見取り」をし、かした授業サイクルにおいて は, DOROCIMノレープが適している。 82

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