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地殻構造と活断層,地震活動の 関係についてSpatial Relationships Between Crustal Structures, Active Faults and Seismicities

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Academic year: 2021

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地殻構造と活断層,地震活動の関係について

Spatial Relationships of Crustal Structures with Active Faults and Seismicities

〇 廣瀬一聖・伊藤潔 〇 Issei Hirose, Kiyoshi Ito The purpose of this study is to investigate spatial relationship between crustal structures, seismic activities and active faults. To determine the crustal velocity structures, we analyze three seismic refraction survey records conducted in the Kinki district using by the refraction analysis method. Comparing the obtained velocity structures and the distributions of the shallow earthquakes, hypocenters concentrate on a layer of which P-wave velocity is 6.0~6.4 km/s in the Tamba area. It seems to indicate the physical properties of the seismogenic layer. Furthermore we obtained detailed relationship of seismic activity with the low frequency earthquakes, reflectors obtained from reflection analysis and geologic structures.

●はじめに 近畿地方には活断層が密集しており,特に近畿地方 中北部では,地殻内における浅い地震活動が活発であ る.それらの活断層の運動を推定するためには,活断 層の形状や地殻構造を把握し,広域応力場の中でどの ような力が働いているかを知らなければならない.ま た,近畿地方南部では,フィリピン海プレートに関連 するやや深い地震活動や低周波地震が発生している. 来るべき南海地震の強震動予測や津波予測のためには, フィリピン海プレートの詳細な位置や形状を知る必要 もある.本研究ではこれらの諸問題を解決するために, 近畿地方で実施された人工地震探査記録を用いて地殻 構造の推定を行い,反射法解析の結果や地震活動,地 質構造などのデータとの比較検討を行った. ●データ及び解析方法 本研究で用いた人工地震探査記録は,①1989 年藤橋 −上郡測線.測線長約208km,観測点数 137 点,発 破点数4点,②1995 年京北−西淡測線.測線長約 135km,観測点数 205km,発破点数6点,③2004 年 新宮−舞鶴測線.測線長約196km,観測点数1954点, 発破点数 16 点の3測線である(図1).Hirose and Ito(2005)では,これらの記録について,反射法解析を 行い地殻構造の推定を行った.本研究では,これらの 記録について,タイムターム法,はぎ取り法,及び, Zelt and Smith(1992)による波線追跡法を用いて地震 波速度構造を求めた.なお,深部の初期速度構造につ いては,反射法の結果を参考にした. ●結果 図2に,本研究で得られた③新宮−舞鶴測線の暫定 的な速度構造を示す.図中の黒点は気象庁一元化震源 による測線周辺の震源分布を,赤点は低周波地震を示 す.深部のP 波速度は一意的に決定しないため,蔵下 他(2002)や Nakanishi et al.(2002)を参考にした.以下 に特徴を列記すると,(1)丹波山地直下では,地震発生 層はP 波速度が 6.0∼6.4km/s の層に限られているよ うに見える.このことは,跡津川断層周辺でも指摘さ れており(伊藤他,2003),地震発生層の物性の違い を示しているのかも知れない.(2)陸のモホ面は,深さ 30∼32km,フィリピン海プレートのモホ面はプレー ト上面より7∼8km 下に決まった.(3)フィリピン海 プレート上面付近で発生する低周波地震は,フィリピ ン海プレートと陸のモホ面が接する付近か,やや下で 発生しているように見える,などが挙げられる.地震 波速度構造と地質構造の関係についても議論する. 図1,本研究で用いた人工地震 探査測線.緑,赤点は,観測点, 発破点を示す.気象庁の震央分布 (黒点)と活断層(赤線)も示す. 図2,③新宮−舞鶴測線の地震波速度構造と気象庁に よる震源分布.左が日本海側,右が太平洋側を示す.

参照

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