伊勢原市下水道長寿命化計画
(処理場・ポンプ場)
概 要 版
-目次-
第1章 下水道計画の概要 ……… P 1 第2章 長寿命化計画の概要 ……… P 2 第3章 計画検討と調査検討設備の選定 ……… P 8 第4章 選定結果 ……… P12 第5章 アクション比較 ……… P13 第6章 設備更新に伴う基本方針の検討 ……… P17 第7章 年度別事業計画の策定 ……… P20平成25年 3月
伊 勢 原 市
第1章.下水道計画の概要 1-1.伊勢原市事業計画の概要 伊勢原市の公共下水道事業は、図1-1に示すとおり、市の東部を 流域関連公共下水道(東部処理区)と市中央西部を単独公共下水道 (中央西部処理区)として事業を実施している。 相模川流域関連公共下水道(東部処理区)は昭和 46 年度に当初の 下水道法の事業認可を受け、その後 7 回の変更認可を受け平成 23 年度 に全体計画区域の変更を行い、約 650ha にて現在に至っている。 一方、単独公共下水道は昭和 53 年度に当初整備区域として約 262ha で事業を着手し、その後、8 回の変更認可を受け、約 683ha の事業認 可を受け現在に至っている。 平成 23 年度末時点で流域関連公共下水道と単独公共下水道の行政人口 普及率は 76.39%まで、整備を進めている。 図 1-1 伊勢原市の公共下水道計画図 -1-
第2章.長寿命化計画の概要 2-1.目的 本計画は、下水道施設の健全度に関する点検・調査結果に基づき、予防 保全的な管理を行うとともに、長寿命化を含めた計画的な改築等を行うこ とにより、事故の未然防止及びライフサイクルコストの最小化を図ること を目的とする。 なお、交付金対象事業として再構築事業を行う根拠となるものである。 2-2.背景 伊勢原市の処理場、ポンプ場は平成 23 年度時点で、処理場は伊勢原終末 処理場 1 ヵ所である。一方、ポンプ場は、単独公共下水道区域内では、東 大竹ポンプ場の 1 ヶ所であり、流域関連公共下水道区域では、下落合第 1、 第 2 中継ポンプ場の 2 ヵ所となっている。 伊勢原終末処理場は、昭和 61 年度に供用を開始され供用開始後 26 年が 経過している。また、汚水中継ポンプ場である東大竹ポンプ場(単独公共 下水道)の供用開始は平成 9 年度であり、下落合第 1 中継ポンプ場及び 下落合第 2 中継ポンプ場(流域関連公共下水道)の供用開始はそれぞれ、 昭和 48 年度、昭和 59 年度であり、各々、供用開始後 39 年、28 年、15 年 が経過している。 現 在 ま で 施 設 機 能 の 維 持 管 理 作 業 の 中 で 、 処 理 施 設 及 び 各 設 備 の メンテナンスを適宜実施してきたが、当初に建設された施設については、 老朽化等による機能の低さが発現し始めている。 このようなことから、今後は、維持管理作業の中で対応することが困難 な状況が増加する傾向にあると推測される。 2-3.対象施設の選定 本計画では、老朽化が進んでいると考えられる次に掲げる施設及び設備 を調査対象とした。 (1)土木 :沈砂池ポンプ棟、水処理施設、塩素滅菌池、用水再利用棟、 独立管廊 (2)建築 :管理棟、自家用発電機棟、沈砂池ポンプ棟、ブロワー棟及 び送風機棟、塩素滅菌棟、新旧汚泥処理棟、用水再利用棟 (3)機械設備:沈砂池ポンプ設備、水処理設備、塩素滅菌設備、送風機 設備、用水再利用設備、汚泥濃縮設備、汚泥脱水設備 (4)電気設備:受変電設備、自家発電設備、制御負荷設備、計測設備、 監視制御設備 ただし、経過年度の浅い 2 系最初沈殿池及び 3 系水処理施設は本対象 施設から除外した。 -2-
ポンプ場については、東大竹ポンプ場が、供用開始後15年が経過し ており、標準耐用年数が15年の機械設備や電気設備が改築や更新の時 期を迎えているため、対象施設とした。下落合第 1、下落合第 2 ポンプ 場については、機械設備について状態を監視して適宜、修繕や改築更新 を実施してきたことにより、今回は対象施設外とした。 一方、状態監視することが困難で、劣化の予測が測れない電気設備に ついては、今回の対象 施設とした。 調査対象となる施設リストを表2-1に、調査対象施設と対象範囲を 図2-1~図2-4に示す。 表2-1 調査対象施設リスト 【凡例】 ○:調査対象施設 土木 建築 建築電気 機械設備 電気設備 - ○ ○ - ○ - ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ 最初沈殿池 ○ - - ○ ○ エアレーションタンク ○ - - ○ ○ 最終沈殿池 ○ - - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ - ○ - - - - - ○ ○ - - - - ○ - - - - ○ 塩素滅菌池及び塩素滅菌棟 沈砂池・ポンプ棟 自家用発電機棟 管理棟 水 処 理 施 設 対象工種 施設名称 下落合第二ポンプ場 下落合第一ポンプ場 東大竹ポンプ場 独立管廊 汚泥処理棟 用水再利用棟 ブロワ棟及び送風機棟 -3-
図2-1 処理場一般平面図
図2-2 下落合第1中継ポンプ場一般平面図
電気設備を対象
図2-3 下落合第2中継ポンプ場一般平面図
図2-4 東大竹ポンプ場一般平面図
機械設備、電気設備を対象
第3章.計画検討と調査検討設備の選定 3-1.長寿命化計画の検討フロー 「下水道長寿命化支援制度に関する手引き(案)」(国土交通省都市・地 域整備局下水道部)に基づき、長寿命化対象施設・更新施設の選定をフロ ー図(図3-1)に沿って検討する。 図3-1.下水道長寿命化計画の検討 対象施設の選定 調査と調査判定項目 (主要部品単位※1) ・点検・取替履歴等の収集・整理 ・調査判定項目の設定 ・主要部品単位の調査 調査と調査判定項目 (設備単位※2) ・点検・取替履歴等の収集・整理 ・調査判定項目の設定 ・主要部品単位の調査 長寿命化対策 検討設備の選定 LCC比較 更新 長寿命化対策 更新 情報システム (データベース) 【 対象外 】 【 対象 】 維持 又は 修繕 設備群※3の対策検討(省エネ・省資源・効率化等の機能検証) 維持 又は 修繕 下水道長寿命化計画の策定 改築 不要 改築 不要 (基本情報) (日常的な維持管理) 工事情報 設備情報 日常・定期点検の実施 清掃・修繕等の実施 診断(健全度評価) (主要部品及び設備単位) 診断(健全度評価)(設備単位) 【設備単位の対策検討】 対策の検討 改築必要 改築必要 ※4 ※1 主要部品とは、処理制限期限以上の継続使用が期待でき、設備全体の長寿命化に寄与する部品を示す。 ※2 設備単位とは、「下水道施設の改築について」(平成15年6月19日付け国都下事第77号 国土交通省都市・地域整備局下水道事業課長 通知)に定める小分類を指す。 ※3 設備群とは、除塵設備、除砂設備、汚泥脱水設備等のまとまった処理機能を発揮するために必要な設備の集合体(電気設備も含む)を 指す。 ※4 下水道長寿命化支援制度の要件(使用年数と標準耐用年数との関係等)に合致していることを確認する必要がある。 -8-
事後保全 状態監視保全 時間計画保全 No Yes No Yes 劣化が著しい それ以外 保全区分の分類 長寿命化検討対象外 長寿命化検討対象 経過年数が 主要部品が あり、入手可能 劣化状態の 概略確認 耐用年数超過倍率以下 3-2.長寿命化対策検討設備の選定 図3-1にある対象施設の選定後、次のフローに従い長寿命化検討対 象設備の選定を行う。 図3-2.長寿命化検討対象設備の選定フロー (出典:下水道長寿命化支援に関する手引き(案)H21.6) -9-
3-3.保全区分(管理方法)の分類 保全区分の分類にあたっては、表3-1に基づき、それぞれの重要性 や特性、環境条件、使用状態に応じて、各施設の保全区分を状態監視保 全、時間計画保全、事後保全の3つに分類する。 表3-1.保全区分(管理方法) (出典:下水道長寿命化支援に関する手引き(案)H21.6) 施設・設備の状態に応じて保全を行う。 故障・異常の発生後に更新を行う。 ・処理機能への影響の大きいもの(応急措置が困難なもの)に適用 ・予算への影響が大きいものに適用 ・安全性の確保が必要なものに適用 ・予算への影響が小さいものに適用 ・劣化の予兆が測れるものに適用 ・劣化の予兆が測れないものに適用 特徴 ・予兆を把握するための情報が多く必要 ・費用が高くなる可能性 ・点検頻度が少なくてすむ 年数 年数 5 年 年数 ・法での定期保全が義務付けられているものに 適用 5 年 健全度 イメージ 健全度 5 年 3 年 5 年 6 年 5 年 ・処理機能への影響が小さいもの(応急措置が 可能なもの)に適用 適用の 考え方 5 年 健全度 5 年 5 年 5 年 健全度 5 年 5 年 事後保全(更新型) 予防保全 施設・設備の状態を問わず、一定期間ごとに保 全を行う。 保全 方法 状態監視保全 時間計画保全 管理基準値 機能限界値 故障 -10-
3-4.健全度の定義 長寿命化検討対象設備の選定フローに従い、長寿命化検討対象外(更 新対象)となった設備は設備単位(表3-2)の健全度を用いて、通常 点検を行う。また、長寿命化検討対象となった設備は主要部品単位(表 3-3)の健全度を用いて、詳細点検を行う。 各健全度は5段階で評価し、調査時および長寿命化計画期間内(5箇 年)に、2.0以下と判定された場合は、長寿命化および更新対象施設 とする。 設備単位及び主要部品単位における健全度の定義を表3-2、表3- 3に示す。 表3-2.設備単位の健全度 判定区分 運転状態 措置方法 5 (4.1~5.0) 設置当初の状態で、運転上、機能上問題な い。 措置は不要。 4 (3.1~4.0) 設備として安定運転ができ、機能上問題な いが、劣化の兆候が現れ始めた状態。 措置は不要。消耗部品交換等 3 (2.1~3.0) 設備として劣化が進行しているが、機能は 確保できる状態。機能回復が可能。 長寿命化対策により機能回復する。 2 (1.1~2.0) 設備として機能が発揮できない状態、また は、いつ機能停止してもおかしくない状態 等機能回復が困難。 精密調査や設備の更新等、大きな措置が 必要。 1 動かない。機能停止。 ただちに設備更新が必要。 (出典:下水道長寿命化支援に関する手引き(案)H21.6) 表3-3.主要部品単位の健全度 判定区分 運転状態 措置方法 5 (4.1~5.0) 部品として設置当初の状態で、運転上、機 能上問題ない。 措置は不要。 4 (3.1~4.0) 部品の機能上問題ないが、劣化の兆候が現 れ始めた状態。 措置は不要。要観察。 3 (2.1~3.0) 部品として劣化が進行しているが、部品の 機能は確保できる状態。機能回復が可能。 部分補修により機能回復する。 2 (1.1~2.0) 部品として機能が発揮できない状態で、設 備としての機能への影響がでている。また は、いつ機能停止してもおかしくない状態 等。機能回復が困難。 交換が必要。 1 著しい劣化。 設備の機能停止。 ただちに交換が必要。 (出典:下水道長寿命化支援に関する手引き(案)H21.6) -11-
第4章.選定結果 4-1.長寿命化対策検討設備の選定結果 長寿命化検討対象設備の選定フローにより、以下の結果となった。 表4-1.長寿命化対策検討設備の選定結果(処理場) 表4-2.長寿命化対策検討設備の選定結果(ポンプ場) 4-2.健全度判定結果 詳細点検と通常点検を行い、調査時および長寿命化計画期間内(5箇年) に、2.0以下と判定された資産は以下のとおりである。 表4-3.健全度判定結果(処理場) 表4-4.健全度判定結果(ポンプ場) 0 0 779 669 202 建築 土木 382 258 合計 73 2734 444 長寿命化対象 長寿命化対象外 選定結果 8 65 0 0 323 390 2807 調査対象 工種 444 779 202 669 電気 機械 建築電気 建築機械 98 7 91 電気 下落合P 東大竹P 30 39 合計 1 29 0 0 2 37 機械 下落合P 東大竹P 0 29 4 25 選定結果 長寿命化対象 長寿命化対象外 工種 調査対象 175 0 9 建築機械 202 0 建築電気 669 0 合計 2807 40 315 工種 調査対象 健全度判定結果 詳細点検 通常点検 土木 444 0 14 建築 779 0 機械 323 32 6 電気 390 8 111 工種 調査対象 機械 下落合P 0 東大竹P 29 電気 下落合P 30 東大竹P 39 合計 98 2 25 0 20 0 0 1 5 1 0 健全度判定結果 詳細点検 通常点検 -12-
資産番号 名称 51003 No1細目除塵機 51052 No2主ポンプ 52011 No1-1初沈汚泥掻寄機 52015 No1-2初沈汚泥掻寄機 53064 No2-1-1水中エアレーター 53065 No2-1-2水中エアレーター 53066 No2-1-3水中エアレーター 53067 No2-1-4水中エアレーター 53068 No2-1-5水中エアレーター 53069 No2-1-6水中エアレーター 機械設備(32点) 第5章.アクション比較(LCC比較) 5-1.最適アクションの選定 本章では、第4章の4-2.健全度判定結果において、詳細点検を実施し た結果、調査時および長寿命化計画期間内(5箇年)に、2.0以下と判定 された資産(処理場:機械32点・電気8点、ポンプ場:機械1点・電気1 点)の内、健全度評価の結果から対策の検討が必要とされる資産について アクション1とアクション2を設定し、健全度評価結果を元に評価期間に おける費用および健全度推移のシミュレーションを行う最適アクションを 選定する。 アクション1とアクション2について以下に示す。 【アクション 1】(更新パターン) 対象施設の各部品について、どれか 1 つでも健全度が 2.0 以下になっ た時点で、「長寿命化対策」のための年数条件を満たす場合は、全体に おいて求められる性能を十分発揮できなくなることから設備全体の更 新(再構築)を行う場合のアクション。 【アクション2】(長寿命化パターン) 対象設備の各部品について、部品交換を適宜行うことにより健全度を 回復させ、設備単位の更新(再構築)が必要な状態になるまで延命化さ せた場合のアクション。 5-2.検討対象資産 処 理 場 の 長 寿 命 化 検 討 対 象 資 産 ( 機 械 : 3 2 点 、 電 気 : 8 点 ) を 表5-1に、ポンプ場の長寿命化検討対象資産(機械:1点、電気:1点) を表5-2に示す。 表5-1.長寿命化検討対象資産(処理場) -13-
資産番号 名称 53070 No2-1-7水中エアレーター 53071 No2-1-8水中エアレーター 53072 No2-1-9水中エアレーター 53073 No2-1-10水中エアレーター 53074 No2-1-11水中エアレーター 53075 No2-1-12水中エアレーター 53076 No2-2-1水中エアレーター 53077 No2-2-2水中エアレーター 53078 No2-2-3水中エアレーター 53079 No2-2-4水中エアレーター 53080 No2-2-5水中エアレーター 53081 No2-2-6水中エアレーター 53082 No2-2-7水中エアレーター 53083 No2-2-8水中エアレーター 53084 No2-2-9水中エアレーター 53085 No2-2-10水中エアレーター 53086 No2-2-11水中エアレーター 53087 No2-2-12水中エアレーター 54031 No2-1終沈汚泥掻寄機 54032 No2-2終沈汚泥掻寄機 56012 重力濃縮槽汚泥掻寄機 57013 No1汚泥脱水機 64001 無停電電源装置蓄電池_(CVCF.1) 64002 無停電電源装置蓄電池_(CVCFV.3) 64011 直流電源装置_(DCP.1) 64012 整流器盤蓄電池設備_(DC1.1) 64013 蓄電池盤_(DC1.2) 64017 蓄電池盤_(CVCFB2) 64019 制御用直流電源装置(蓄電池有)_(DC51) 64020 始動用直流電源装置(蓄電池有)_(DC52) 資産番号 名称 機械設備 59513 No1汚水ポンプ_東大竹 電気設備 64101 直流電源盤_(D01)_東大竹 電気設備(8点) 表5-2.長寿命化検討対象資産(ポンプ場) -14-
5-3.アクション比較(例:No2-2 終沈汚泥掻寄機) ①アクション別健全度推移グラフ ②シミュレーション結果と評価 部品「変減速機」が1 年次に、部品「走行レール」が 6 年次に、部品「電動機」が 10 次 に、部品「本体チェーン」「フライト」が12 年次に、部品「変減速機」が 18 年次に健全度 2 以下になることが予想される。年平均費用の比較の結果アクション 2=長寿命化対策を行 うと判定する。 ③長寿命化支援制度の要件との合致 ・長寿命化対策実施時点における設備の使用年数16 年≧処分制限期間 7 年:OK ・長寿命化対策実施後の設備の使用年数5 年<処分制限期間 7 年:NG → 1 年目の変減速 機交換は単独費にて行うものとする。 ・設置から更新までの設備の使用年数42 年≧標準耐用年数 15 年:OK 主要部品名称 主要部品 変減速機 01 電動機 02 ケーシング 03 走行レール 04 本体用チェン 05 フライト 06 スプロケット 07 駆動軸 08 ○ 水中軸 09 ○ 潤滑油装置 10 使用年数 累積費用 年平均費用 評価 改善額累計 (年) (百万円) (百万円) (百万円) アクション1 16 66.42 4.15 アクション2 42 128.04 3.05 ○ コスト縮減効果 ※「改善額累計」は以下の計算式による。 ただし、各変数の意味は以下のとおりとする。 (毎年度の改善額)=(コスト削減額)/(1+r)j-1 より、 r:社会的割引率(0.04) j:年次 n:使用年数 (改善額累計)=(コスト削減額)×{1-(1+r)-n}/{1-(1+r)-1} No2-2終沈 汚泥掻寄機 23.09 4.15 - 3.05 = 1.1 百万円 / 年のコスト縮減 評価期間(16年) 調査期間1年+ 計画期間(5年) 更 新実施 変 減速機 健全度 2.0以下の た め 更新 単 独費に て 変 減速機 交換 調査期間1年+ 計画期間(5年) 経過年数15年 評価期間(42年) 更 新実施 水 中軸・ 駆動軸 健全度 2.0以 下 のため 更新 長 寿命化 対策実 施 走 行レー ル交換 単 独費に て 電 動機交 換 単 独費に て 本 体チェ ーン・ フライ ト 交 換 長 寿命化 対策実 施 変 減速機 交換 経過年数15年 -15-
5-4.アクション比較の結果 【終末処理場】 長寿命化検討対象資産40個のアクション比較を行った結果、長寿命化 が有利となる資産は2個で、それ以外の38個は更新という結果となった。 長寿命化が有利となった資産は、№2-2終沈汚泥掻寄機と№2主ポン プであった。なお、№2主ポンプは、沈砂池ポンプ棟の耐震化後の実施が 有効と判断し、今回の長寿命化計画には含まれていない。 また、№2-2終沈汚泥掻寄機を長寿命化することによるライフサイク ルコスト縮減額は、約23百万円であった。 表5-2.長寿命化検討結果(処理場) 【ポンプ場】 長寿命化検討対象資産2個のアクション比較を行った結果、長寿命化が 有利となる資産は1個で、更新対象が1個という結果になった。 長寿命化が有利となった資産は、東大竹ポンプ場の№1汚水ポンプであ ったが、ポンプ容量の変更を予定しており、長寿命化対象からは外すこと とする。また、ライフサイクルコストの縮減結果にも含めないものとする。 表5-3.長寿命化検討結果(ポンプ場) 323 669 202 779 444 アクション比較後の結果 維持 長寿命化 更新 9 14 工種 調査対象 2807 390 202 175 0 電気 機械 建築電気 建築機械 合計 343 1 2463 土木 770 430 建築 0 1 0 0 0 0 111 34 279 288 494 0 29 30 39 98 合計 20 0 10 26 0 72 電気 下落合P 東大竹P 6 0 33 0 0 0 0 0 29 機械 下落合P 東大竹P アクション比較後の結果 更新 長寿命化 維持 工種 調査対象 -16-
第6章.設備更新に伴う基本方針の検討 再構築にあたり、長寿命化検討対象の施設及び設備、長寿命化対象外の施 設及び設備の検討結果に基づき、各工種での事業実施方針を検討する。 6-1.土木 腐食環境下にある、簡易蓋・足掛金物・防食塗装等について、更新工事 を実施する。 1)簡易蓋・足掛金物 縞鋼板等の鋼製製品を、耐食性に優れた合成木材やSUS製に変更 する。また、足掛金物については腐食性に優れたポリプロピレン被覆 を選定した。 2)防食塗装 劣悪な環境下にある、濃縮汚泥貯留槽の防食塗装について、施工性 と経済性を考慮した防食塗装を施す。 6-2.建築 経年劣化による腐食等から、外壁塗装・屋上手摺り・屋上防水等の更新 工事を実施する。 1)外壁塗装・屋上手摺り 経年劣化により、外壁塗装等の劣化が著しいため、既設同等仕様の 更新工事を実施する。また、屋上手摺りについては、耐久性が高く、 維持管理性にも優れるアルミ製の手摺りとする。 2)屋上防水 工期やコスト、廃材等の削減が図れる既存防水については、かぶせ 工法を実施する。 6-3.建築電気設備 処理場全体の誘導灯・総合盤・感知器等について、既存機種の更新工事 を実施する(175箇所)。機能的に変更する必要性がないため、既設同等 仕様の更新工事を実施する。 6-4.機械設備 沈砂池ポンプ棟内の機械設備については、耐震計画に合わせて更新を実 施する。詳細点検において、機械の劣化が著しい汚泥脱水機および水処理 施設について更新工事を実施する。 1)汚泥脱水機 既設汚泥脱水機のうち、No.1 汚泥脱水機は設置後 20 年を経過し ており、詳細点検の結果劣化が著しい状況であった。既存機種とし ては、ベルトプレス式脱水機であるが、維持管理性・経済性から既 -17-
設のベルトプレス式及び回転加圧式、遠心式、スクリュープレス式 の4機種を検討した。 結果、経済性および本処理場の周辺対策である臭気対策、また 伊勢原市の汚泥性状から判断し、高効率遠心脱水機が総合的に優位 となることから、ベルトプレス脱水機から高効率遠心脱水機に変更 する。 2)水処理施設 (1)汚泥掻き寄せ機 既存の汚泥掻き寄せ機は、チェーンフライト式の SUS 製であるが、 近年、鋼製のものよりも軽く、施工性が良い樹脂製のものが主流と なってきている。水中チェーンが樹脂製なので、動力も少なくてよ く、経済性でも優れている。また、既に樹脂製の汚泥掻き寄せ機を 設置更新していることから、維持管理性においても、同型の機器の 方が管理しやすい。 よって、チェーンフライト式 SUS 製のものから、チェーンフライ ト式樹脂製のものに変更する。 (2)散気装置 散気装置の機種としては、既存の機械撹拌式散気装置や近年採用 が増加傾向にあるメンブレン式散気装置、セラミック式散気装置が ある。この3機種で維持管理性、経済性を比較したところ、メンブ レン式やセラミック式など目詰まりを起こした場合に、池を空けて 確認することから、汚水処理に影響が出てしまうことや、現在の送 風機や配管では対応できないことから、経済性でも、既存機種であ る機械撹拌式散気装置が適しており、既設の仕様を変えずに更新す るものとする。 6-5.電気設備 電気設備については、処理場とポンプ場の更新工事を実施する。処理場 においては、受変電設備や計装設備、監視制御設備について、ポンプ場に おいては遠方監視装置、制御用電源設備について、更新工事を実施する。 【処理場】 1)受変電設備 既存の変圧器は25年以上前に設置されたものであり、効率が悪く、 年間損失電力量が多い。現在の変圧器は、高性能の低損失鉄心材料の 採用とコイル構造の改良で高効率仕様となっているため、高効率変圧 器に変更する。 2)計装設備 機械設備の更新に伴い、電気設備である計装設備も合わせて更新し ていく。更新設備としては、設置実績が多く、機能が安定しメンテナ ンスが容易なものを選定する。 -18-
3)監視制御設備 監視制御設備については、機械設備の更新に伴って負荷容量や運転 操作方案が変更となることがあるため、補助継電器盤・コントロール センタ・現場操作盤の仕様については、機械設備更新に合わせて実施 する。 【ポンプ場】 1)遠方監視装置 遠方監視装置とは、処理場の管理棟中央監視室にある遠方監視装置 から、遠方の中継ポンプ場の機器を遠隔操作及び監視をするための装 置であるが、耐用年数である10年を既に越えており、老朽化による 動作不良が見られることから更新工事を実施する。 2)制御用電源設備 蓄電池を内蔵する設備である蓄電池盤は、耐用年数は10年である が、実際に20年近く使用する場合があることを考慮し、長寿命タイ プ(13年~15年)である長寿命型MSEに更新する。 -19-
第7章.年度別事業計画の策定 7-1.事業の優先順位 第5章に記載した長寿命化検討結果の資産について、平成25年度から 平成29年度までの間に、更新・長寿命化対策を実施する。 処理場施設の役割および優先度から以下の2資産について重点的に実施 する。その他の資産については、効率的な事業の実施並びに予算制約によ る事業費の平準化を考慮した上で、期間内に実施するものとする。 1)№1汚泥脱水設備改築工事(平成25年度~平成26年度) №1汚泥脱水機は平成4年度に設置され既に20年以上が経過して いる。詳細点検においても主要部品であるフレームの腐食が著しいこ とから、健全度判定結果は2.0となっている。また、実際の運転に おいても不具合が生じていることから、早急に対応する必要がある。 2)第1、2系列水処理施設改築工事(平成26年度~平成29年度) 水処理施設の機械設備については、既に標準耐用年数を経過してお り、実際の運転においても不具合が生じている機器があることから、 早急に更新工事を実施する必要がある。水処理施設に不具合が出た場 合には、汚水処理に影響が出てしまうため優先的に事業を行う。 -20-
下落合P設計 東大竹P設計 東大竹ポンプ場 工事 電 気 直流電源、遠方監視装置等 下落合第一ポンプ場 工事 電 気 下落合第二ポンプ場 工事 電 気 0.0 11.5 34.4 124.0 37.9 207.8 動力、計装、遠方監視装置等 備考 設 計 合計 対象施設 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 直流電源、動力、遠方監視装置等 水処理施設設計 (機械・電気) 水処理施設設計 (土木・建築・設備) 汚泥処理施設設計 (土木・建築・設備) 建 築 屋上防水、手摺り 建築設備 誘導灯・感知器等 電 気 受変電設備、計装設備、ポンプ場遠方監視装置 土 木 簡易蓋 建築設備 誘導灯・感知器等 電 気 土 木 簡易蓋、角落し 建 築 屋上防水 建築設備 誘導灯・感知器等 機 械 第2系列エアレーター、終沈掻寄せ機第1系列初沈掻寄せ機等 電 気 第2系列エアレーター、終沈掻寄せ機第1系列初沈掻寄せ機等 建築設備 誘導灯・感知器等 電 気 土 木 防食塗装、簡易蓋等 建築設備 総合盤・感知器等 機 械 電 気 自家発電機棟 工事 建築設備 総合盤・感知器等 建築設備 誘導灯・総合盤等 電 気 100.3 421.9 461.3 361.4 262.3 1607.2 計装設備 平成28年度 平成29年度 動力、計装設備 計装設備 計装設備 平成27年度 №1汚泥脱水機 備考 設 計 管理棟 工事 沈砂池ポンプ棟 工事 対象施設 平成25年度 平成26年度 №1汚泥脱水機 独立管廊 工事 合計 水処理施設 (ブロワ棟・送 風機棟・処理水 再利用棟含む) 工事 塩素滅菌棟 工事 汚泥処理施設 (濃縮槽含む) 工事 7-2.年度別事業計画 1)処理場年度別事業費 (単位:百万円) 2)ポンプ場年度別事業費 (単位:百万円) -21-