大学 コミュニテ ィにおける多文化共生

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大学 コミュニテ ィにおける多文化共生 T留 学生が果たす役割 ―

ABSttRAC丁

丁he purpose of this study was to prove that lnternationol Students ocadem■c credentials of the un■ vers■ty commun■ty, and that this

■nternational.

This study reviewed the plon to occept Internotionol Students suggested by the Joponese Government, o n d e x o m i n e d t h e d o t o t h o t h o s b e e n g o t h e r e d fr o m s t u d e n t s ' p o p e r s w r i t t e n i n o c l o s s o n ' I n t r o d u c t i o n t o C o m p o r o t i v e C u l t u r e ' o t t h e d e p o r t m e n t o f H u m o n i t i e s , T o y o m o U n i v e r s i t y . D o t o c o l l e c t i o n o c c u r r e d o v e r o f o u r - m o n t h ( 2 0 0 3 / 4 - 7 ) p e r i . o d . Q u e s t i o n n o i r e s f r o m s t u d e n t s t h o t p o r t i c i p o t e d i n the closs on 'Contemporary

Jopon Studies' , offered bythe Internotionol Student Center s'i.nce 0ctober L999, were olso exomined.

The result of the examinotion into the doto showed thot Internotionol Students hove hod o greot influence on Joponese students in their understonding ond occeptonce of di.fferent cultures.

T h e r e f o r e , b r i n g i n g I n t e r n o t i o n o l S t u d e n t s i n t o t h e u n i v e r s i t y c o m m u n i t y is e s s e n t i o l i f t h e J o p o n e s e s t u d e n t s o r e t o b e c o m e m o r e i n t e r n o t i - o n o l o n d m o r e m o t u r e .

【 キーワー ド】 内 なる国際化 留 学生 Human resources多 文化共生 大 学コミュニティ

1 は じめ に (研究 の 背 景 )

メデ ィアの発達 によ り,地 球上 のあ る場所で起 きた ことが世界 に知 れわた り,様 々な世界 の動 きを リ アル タイムで見聞 きす ることがで きる。異 国の農 ・畜 0海 産物 が 日常的に食卓 に上 り,胃 袋 を満 たす。

BSE問 題 に端 を発 した牛丼騒 ぎで も分 か るよ うに,遠 いアメ リカの出来事 が 日本 に も影響 を及 ぼす。地 球 の反対側 で起 きた大災害 が 自国の惨事 にな ることもある。 このよ うな状況 を考 え ると, もはや海外 と 関わ らず に暮 らす ことは不可能であ り,私 達 の生活 は成 り立 たない ところにあることがわか る。

情報 や物 の移動 のみな らず,人 の交流 も増加 している。外務省 の発表 によると,2003年 10月現在 の海 外在留邦人 は,前 年比4.5%増 の91万1000人に達 して い る。 また,法 務省入 国管理局 によると,2003年

に海外 に出か けた 日本人 は1329万人 とい うことであ る。外国人登録者数 も年 々増加 し,法 務省入国管理 局 の統計 による と,2002年 末現在 で185万1758人と過去最高 を数 え, 日本 の総人 口に占め る割合 は1.45

%に な っている。留学生数 は2004年5月 現在 で過去最高の11万7302人,就 学生 は2003年現在 で 4万 2729 人 である。 だが,在 学者数 に占める留学生 の比率 は国際的にはまだ低 い水準 にあ る。

日本 において も; もはや文化背景 の異 な る多様 な価値観を持 った人 々と関わ りあ って生 きることは特 別な ことではな くな っているのだが,外 国人 を積極 的 に受入 れて きた多民族 国家 とは異 な り,外 国人 と 共 に暮 らす ことにつ いて歴史が浅 い 日本 では, 自治体 に も大学 に も 「多文化 との共生/多 種多様性 の共 存」 につ いての 自覚が薄 く,そ のため,そ の指針 も明確 に示 されているとは言 い難 い。 また, 日本国民 に も留学生 も含 めた外 国人 の存在が 日本 の国際化 に不可欠 だ とい う認識 は希薄である。 それ どころか, 昨今 の外国人犯罪報道 の影響 なのか,外 国人 を余計者 0厄 介者 ・危険分子 とみなす風潮 が生 まれている

出原節子

are essential to the des■ red commun■ ty should become more

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ように感 じられる。 このような風潮は日本だけにとどまらず,欧 米社会における極右勢力やネオナチの 台頭をは じめとし,移 民の排斥など,世 界的にみ られる。世界はますますボーダ レス化 に向か って進ん でいるにもかかわ らず,「己と異なる」 ものに対 してはそれを理解することも受容することもな く,む

しろ攻撃の対象 とし,排 除す る ̀不寛容 'が

広が りつつあるように思われる。

2 研 究 の 目的

文部科学省では,中 央教育審議会 を中心 として新 たな 留学生政策 "の

あ り方 につ いて審議検討 をす すめていたが,2003年 10月に中間報告がなされ,2003年 末の審議会総会 において答 申の提 出がな された。

この答 申の中で,留 学生 の 日本への受入れ につ いては,『留学生受入れ10万人計画』が達成 された今,

̀量'の 拡大 のみな らず ̀質'の

確保 のための取 り組 みが重要課題 であ り,そ のためには大学等 におい て入学者選抜,教 育研究指導,在 籍管理 を厳 しく行 うことが必要 であるとの提言 がな されている。確か に,一 部 の成績不良学生 や生活態度不良学生 に頭 を悩 ませている大学関係者 は少 な くない。 この提言 は もっともであろ う。

答 申で は,「留学生交流 は,我 が国が 目指す国際的 に開かれた社会 の実現 に も大 き く寄与す る事業 で ある」 と位置付 け,さ らに 「我が国 と諸外国 との間の人 的ネ ッ トワー クの形成 や,相 互理解 と友好関係 の深化 を促す ことによ り,ま す ます グローバル化 が進展す る世界の安定 と平和 に資す るものである」 と

している。

その一方で,法 務省か らは2003年11月に近年 の留学生 ・就学生 の不法残留 の増加,不 法就労等 に係 る 警察 による摘発 の増加 を鑑 み,在 留資格 に係 る審査 につ いて厳格化す る旨の通達 がな され,そ の結果, 2004年 4月 か らの留学 ・就学希望外 国人 に対す る在留 資格審査 において,認 定率 が前年 の78.6%か ら 45.8%に 下 が った。多 くの 日本語学校 では中国人就学生 が多数 を 占めてお り,中 国人 の在留資格認定証 明書 の交付率 が前年 に比べ大幅 に減 ったため,経 営 に苦慮 していると聞いている。 このよ うな状況が続 けば,今 後 は 日本語学校 を経 由 して大学 に入学す る留学生が大幅に減少す ることは確実である。 さ らに, 今後 は学業成績 によ って留学生 の在留期 間延長 の許可 も容易 には得 られな くな ることも予想 され,除 籍 者 や退学者 も増 え るのではないだろ うか。

こうした一連 の流れをみ ると, も しか した ら,受 入 れ留学生が10万人 に達 した ことで, この国は今後 これ以上 の留学生 を受 け入 れ るつ もりはないのではないか,留 学生 を閉め出 したいのではないか との疑 念がわいて くる。

答 申や法務省 の通達 で も 「 留学生 ・就学生 の犯罪 の増加」 が懸念 されているが, 日本人 の外国人 に対 す る見方 も,外 国人 と犯罪 との関連 がマス コ ミに取 り上 げ られ るにつれ,厳 しい ものにな っているよ う だ。 これは,2004年 7月 24日付 けで公表 された 「外 国人労働者 の受入れ に関す る世論調査」 (「朝 日新 聞」掲載)の 結果 に もあ らわれている。 もし,外 国人犯罪 の報道等 によ り,外 国人 の存在 を快 く思わず, 逆 に敵意 を抱 き,排 斥 しよ うとす る動 きが生 まれて きていると した ら,残 念 な ことであ り,憂 慮すべ き

ことである。

留学生 の受入れ につ いては厳 しい状況 にあるが,一 方で, 日本人学生 の海外留学 につ いては, これを

積極 的 に促 し,そ のための政策 的必要性が答 申では強調 されている。確 か に,異 文化 の存在 を理解す る

には海外留学 は大変効果的であ り,学 生 の成長 に大 き く資す るものである。異文化 を体験す ることによ

り考 え方 の幅を広 げた り, 自文化 や 自己への気付 きが生 まれた り,留 学す ることのメ リッ トは計 り知 れ

ない。以前 に比べ ると,今 や海外留学 は特別 な事ではな く,海 外 で学ぶ 日本人学生 の数 も増加 の一途 で

ある。 しか し,だ か らと言 って,す べての学生 に留学 のチ ャンスがあるとは限 らない し,海 外 に送 り出

せば必ず国際感覚が身 につ くとも限 らない。 それに,異 文化 は国内に も数多存在 してお り,異 文化体験

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は海外 で しかで きない事 ではない:海 外 に出掛 けな くて も,国 内で留学生等 との交流 を通 して多言語 ・ 多文化 を経験す る機会 を得 ることは十分 に可能 である。 これか らの時代 は, 日本人学生 の海外留学を促 進す ることも非常 に重要であるが,他 方 で,大 学 の中にいる留学生 を リソ ニスとした ̀内な る国際化 '

によって,世 界 に通用す る人材 を育成す ることも決 して不可能 な ことではない し,積 極 的 に取 り組む必 要があ るのではなか ろ うか。海外留学 が大 きな成果を生 み出すのであれば,既 に 日本 に留学 している留 学生 自身 も大 きな成果 を得 ているわ けであるか ら,彼 /彼 女 らか ら学ぶ もの も大 きいはずであ る。

本稿 では,留 学生 の受入 れが 日本人学生 に及 ぼす影響 や効果 について調査 した。 また,大 学 コ ミュニ テ ィにおける 「多文化共生」 につ いて考察 し,留 学生 の存在意義 を検証 した。 なお,「共生」 とは 「お 互 いの違 いを理解 した上 で存在 を認 め合 うこと」 と定義 した。

3 日 本 にお け る留 学 生 政 策 の 概 要

ところで, これまで 日本 は どのよ うな政策 に沿 って留学生 を受入 れてきたのか。 ここで,簡 単 に留学 生受入 れ政策 を振 り返 ってみ る。

2001年11月,文 部科学省 の留学生受入制度100年記念事業実行委員会主催 によ り 『留学生受入制度100 年記念式典』 が行われた。 この式典 は, 日本政府 が外国人留学生 の直轄学校 (例 :東 京帝 国大学,東 京 高等商業学校,東 京美術学校等)へ の入学 を許可 した最初 の規程 とな る 「 文部省直轄学校外 国人入学規 程」 を制定 してか ら100年にな ることを記念 して行 われた。 この規程以前 に も,外 国人留学生 は来 日し ているが, 日本政府 の直轄学校への外国人留学生受入 れ はこの規程か ら始 ま っている。

1952年に設置 された文部大 臣の諮 問機 関である中央教育審議会 は,1956年 の答 申 「教育 ・学術 ̀文 化 に関す る国際交流の促進 について」 で,教 育 ・学術 。文化 に関 し,諸 外国 との交流 を促進す ることの重 要性 につ いて言及 している。 さらに,1974年 の答 申 「教育 ・学術 ・文化 における国際交流 につ いて」 で は,「我 が国の教育 ・学術 ・文化 にお ける国際交流 の実態 は,国 際的 にみて も,ま た,他 の分野 と比較 して も,Sゝ じゅうぶんであ るといわ ざるを得 ない」 との見解 を示 し,「教育 ・学術 ・文化 における国際 交流 の諸活動 について じゅうぶんな検討 を加 え,国 際化時代 に対応す る抜本 的な施策 を樹立す る必要 が ある」 と提案 している。外 国人留学生 の受入れ に関 しては,教 育 ・学術 ・文化 における国際交流振興 の ための具体 的施策 と して, 1.外 国人留学生受入制度 の改善, 2.大 学 における教育指導体制 の整備,

3.留 学生 の生活環境 の改善, 4.帰 国後 の問題への配慮が必要 と しているが,外 国人留学生 の受入れ が飛躍 的 に増加 したき っか けは 『留学生受入 れ10万人計画』である。

1982年に中曽根 内閣が誕生 し,翌 83年 6月 に 「21世紀への留学生政策懇談会」 が発足 した。 8月 には

「21世紀への留学政策 の展 開 につ いて」 が発表 され, こ こで前述 の 『留学生受入 れ10万人計画』 が出現 したのであ る。 当時の 日本 への受入 れ留学生 は 1万 0428人で, フラ ンス (12万8350人)の 1/10以 下 で しかなか った。 そ こで,21世 紀初頭 まで にフラ ンス並 の10万人受入 れを 目標 としたのであるが,何 故 に

「フラ ンス並」 を 目安 に したのか は定 かでない。 フラ ンス並 に留学生 を受 け入 れ るとは言 うものの, フ ラ ンスのuniversit6の ほとん どは国立 で,授 業料 は無料 (登録料 と して2〜3万円必要)で あ り,さ らに, 学生 に対す る手厚 い経済的援助 (例えば,住 宅補助等)は 留学生 を も対象 と している。 このよ うな違 い を考慮 して 「フラ ンス並」 と したのであろ うか。疑 間である。

1990年には改正入 国管理法 が施行 され,外 国人 の人 国 と在留 が大 幅 に増 え,外 国人登録者数 は100万

人 を突破 し,留 学生総数 は 4万 1347人を数 え るまでにな った。 1999年か ら2003年までの 4年 間 には私費

留学生が飛躍 的 に増加 し,2003年 5月 現在で留学生総数10万9508人を数え, ここに中曽根首相 の提唱 し

た 『留学生受入 れ10万人計画』 は 目的を達 したのである。

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4 調 査 4‐ 1.対 象

(1)2003年度前期の木曜 日4時 限 目に,富 山大学 (以下,本 学 という。)人 文学部国際文化学科共通 ・ 必修科 目として, 2年 生以上を対象に開講 された 『国際文化概論』の受講学生のうち,第 6回 日 (5月 15日)の 受講者及 び期末試験 レポー トで,「留学生」 について特記 した日本人学生を対象にした。2003 年 5月 現在,本 学 には274人の留学生が在籍 し,人 文学部には33人が所属 していた。その うちの13人が 受講 した。

以下 に,履 修登録者 (評価対象外の学生を含む)及 び調査対象者のプロフィールを簡単に示す。評価 対象外の学生 とは,期 末試験を受 けなか ったため,単 位認定ができなか った学生を指す。

《 履修登録者》

国 籍 男 女 計

日本

25

沢U 00

中 国

4 7

ブ ラ ジル

0

ロ シ ア

0

30 70

100

学   科 日本人 評価対象外学生 留学生

人文学科

15

(6)

5

国際文化学科

46

(7)

5

言語文化学科

9

(4)

0

聴講生/科 目等履修生

3

70

(17)

13

《 調査対象者 ;5月15日の受講者》 <日 本人学生> <留 学生 >

学 年 男 女 計

2年 生

0 4 4

3年 生

0

4年 生

0

聴講生等

1

7 9

《 調査対象者 ;期末試験》

学 科 男 女

人文学科

3

国際文化学科

5

言語文化学科

0 5

6 15

(2)本 学留学生 セ ンター 日本語研修 コース 1期 (1999年後期)。 2期 (2000年前期)・ 3期 (2000年 後期)・ 4期 (2001年前期)の 『日本事情』 に参加 した 日本人学生 を対象 と した。

「日本事情」教育 とは,留 学生 のための特設科 日であ り, 4年 制大学 の留学生対象の設置科 目と して 認可 されている。留学生 セ ンターでは, この科 目を前期 と後期 に 1コ マ (90分)ず う開講。留学生 と日 本人学生 の合 同授業 と し,双 方 の異文化理解 を促進 し異文化 コ ミュニケー シ ョン能力を高 め ることを 目 的 と している。 <詳 しくは,『富 山大学留学生 セ ンター紀要創刊号』 (2002)に掲載 >

学 年 男 女 計

2年 生

13 29 42

3年 生

14

4年 生

4 4 8

19 45 64

国 籍 男 女 計

日本

19 45 64

中 国

6 8

ブラジル

0

医J

73

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4¨ 2.方 法

『国際文化概論』 において受講生が記述 した レポ ー ト (①②)か らデータを収集 し,考 察 した。

① 「 ステ レオタイプ」をテーマとした授業において学生が記述 した レポ ー ト

「 相手のことをよ く知 らないときほど勝手な印象が 一人歩きしやすい」(1998八代京子他)も のであ る。異なるものの存在を理解 し受容す るためには,ま ず互いに正 しい姿を知 らなければな らないのだが, それを妨げるものとして, ̀カ テゴ リー化 ' ̀ス テ レオタイプ ' ̀エ

スノセ ン トリズム 'な

どが指摘 さ れている。そこで,第 6回 目の授業テーマに 「ステ レオタイプ」を取 りあげ, 日本人学生,留 学生の双 方がお互いに対 してどのようなイメージを持 っているのかを探 った。授業は,ス テ レオタイプについて 20分程度の講義をおこな った後,留 学生 と日本人学生混合の10人程度のグループをつ くり,各 々が描い ている 「イメージ」を確認 ・検証するために話 し合いをおこなった。その後,各 自が レポー トを作成 し た。

②期末試験 レポー ト

期末試験 レポー トでは,「授業で感 じたこと,授 業か ら得たこと」や 「 受講 によって自分 自身 に変化 があったか」など,授 業全般 について広 く記述を求めたのだが,留 学生 との対話が余程印象深か ったの か 「 留学生」 について特記 した 日本人学生の レポー トが21,つ まり30%あ った。その21を考察 した。

①②の他 にも, 日本語研修 コース 『日本事情』の合同授業に参加 した 日本人学生を対象におこなった アンケー ト (③とする)か ら,留 学生の存在が学生 にどのような影響を及ぼ したか考察 した。 このア ン ケー トは自由記述方式 とした ものである。

4‐ 3.結 果 と考 察

調査 の結果, 日本人学生 は留学生 か ら多 くの影響 を受 け,多 くの ことを学んでいることが分 か った。

さらに,留 学生 の存在 が 日本人学生 の 「成長」 に大 き く寄与 していることも確認 できた。以下 に,大 き く4つ の観点か ら,学 生 の反応 ・内省 の考察 と分析及 び根拠 とな るデータの一部 を抜粋 して示す (学生 が表記 したままに記す)。 また,結 果 の詳細 は巻末 に資料 として掲載す る。

「自文化 ・自己への気付 き」

異文化 を理解す るためには,先 ず 自文化 や 自分 の ことを理解す ることが必要 とな る。 自分 は どのよ う な基準で物事 を判断 しているのか,ま た何 を 「常識」 と感 じ,何 を 「非常識」 と感 じているのか等を認 識す ることが大事 である。授業 の中で,実 際 に留学生 と対話 を した ことによ って, 自己 "に

関す る多 くの事 に気づ き,内 省 したようである。 こうした気づ きや内省 は 日本人 同士 の接触 では起 こり難 い。

・留学生 に意見を聞いて, 自分 は今 まで随分 と狭 い範囲の 「常識」 に捕われていたのだな と感 じた。文化 に興味があ ると言 っていたわ りに, 日本 の特異 な部分 につ いて何 の疑 問 も持 たず, 気付 いて さえいなか ったのだか ら恥ずか しい。 (国際文化学科 ・女)

・実際に留学生か ら話を聞 くと,少 しずつ 日本の文化 というものが見えて くるようである。 もっ と日本 の文化 につ いて知 らなければな らない と感 じた。 そ して,外 国の人,異 文化 の人 々に, 日本 の文化 について語 れ るよ うにな りたい と思 った。 そ して,異 文化 に対 しての偏見が少 な く な るよう,様 々な ことを体験 し,な ぜ 自分 の文化 と違 う人がそのような行動 を とったのか,少

しで も理解 で きるように努力 したい。 (人文学科 ・女)

0日 本の ことについて質問 された時に (日本人なのに)説 明できないこともあ り, 自分の国に

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ついて全然知 らないことだ らけなのだ と感 じた。 自国の ことについて しっか り話せるようにな ろ うと思 った。 (言語学科 ・女)

・中国の人 は自分の国の歴史や政治 について, とて も関心があるそうだ。 自分達 もバイ トばか りしていないで 自分 の国の事,他 の国の事 に もっと目を向けてみて もいいん じゃないか と思 っ た。 (国際文化学科 ・男)

・授業で中国か ら来た留学生の話を聞いた時,中 国の社会,経 済,教 育制度,地 理 についてわ か りやす く教 えて もらいま した。 日本で これだけ自国について語れ る人 はそ ういないと感 じ, 感心 した と同時 に,情 けないとい う気持 ちに もな りま した。 (国際文化学科 ・男)

・様 々な事を話 して もらって,色 々な質問が出たけど,教 育制度や政治,地 理の話などに簡単 に答えてい く所 を見 て,中 国の人 々の勤勉 さに驚 きま した。逆 に言えば, 自分達 日本人があま

りに自国の事 につ いて無 関心 な ところが多い と痛感 させ られ ま した。 (国際文化学科 ・男)

・留学生の視野の広 さにおどろいた。 自分の価値観が大 き く変わったように思われ る。外国に 行 った時 よ りも,「外 国」 に触 れ ることがで きた と思 う。学 内で外国を体験 で きた し世界 の広 さを考 え ることがで きるよ うにな った。身 の回 りだけが中心 であ った生活 に奥 ゆきができた。

未来 の ことにつ いて考 え ることがで きるよ うにな った。 (理学部)

。普段 なにげな く行動 していることに も興味を持つようにな った。 日本の こと,私 のことにつ いて もう一度考 え直す ことがで きた。異文化 を持つ人 々を理解す るには, 自分の文化 を もっと 理解 しなければな らない と感 じた。 (工学部)

・外国の文化 の話をき くことで, 日本文化 に関心を もつ ようにな った。 自分の 日本文化 にたい す る知識 のな さを痛感 した。 (経済学部)

「 異なる文化 (相手文化)に 対する気付 き」

異 な る文化 を理解す ることは,ひ いては 自分や 自文化への洞察 を深 めることに もつなが る。

文化背景 の異 な る人 々と共生す るためには,相 手 を正 しく認識す るこどが大切 であるが,90%以 上 の 学生 はメデ ィアな どか ら勝手 なイメー ジを作 り上 げていた と記述 している。 だが,実 際 に留学生 と対話 を した ことで,「新 しい発見」 が数多 くあ り,「 もっと知 りたい」 とい う欲求が生 まれている。

・今 まで特 に意識 は していなか ったが,聞 いてみ ると知 らないことだ らけだ った。無意識 の う ちにステ レオ タイプがつ くられていた ことに気づか された。 (国際文化学科 ・男)

・中国には行 った ことがない し,そ れほど詳 しくもないので,習 慣や考え方 の違 いについて話 せてす ご く刺激 にな った。改 めて 日本 の文化 とい うものを感 じた し,距 離 としてはそんなに遠 くない中国 とで も文化 の差異 (事柄 に もよるけど)は っき りみ られ るところ もあ った。 とて も お もしろか った。 (人文学科 ・女)

・中国人 とブラジル人の文化事情 にたい していかに無知であ ったか思 い知 らされた。 日本人 は 他 国の ことをあま りに も知 らないでいること,そ してまた他国への関心 の低 さが 日本人 は閉 鎖的な人種 "と

い う固定観念 を抱かせ る原因に もな っているのだろうか と思 った。 (人文学科 0 女)

。中国をひと くくりに してイメー ジを持 っていま したが,実 際 には多様 な文化が存在 している んだなあ と実感す ることができま した。 (国際文化学科 ・女)

「 直接対話の大切 さに対する気づ き」

授業 で留学生 と対話 した ことを約90%の 日本人学生 が 「実際 に話 をす ることは大切 だな と改 めて実感

した」 「留学生 と話せて良か った」 と評価 している。直接 に対話す ることで,親 しみを感 じ,相 手 に対

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して勝手 な思 い込 みで作 り上 げていたイメー ジを払拭 し相手 に対す る理解 が進 んだ と述べてい る。

・ず っと留学生 と仲良 くな りたい,話 してみたい と思 っていたけどなんだか話 しかける勇気 も 出ず,話 せないでいたけ ど, この機会 に話す ことができて とて もうれ しか った し, も っと他 の 国を知 りたい と思 った。 (人文学科 ・女)

。中国人 さんは硬 くて近づ きがたい雰囲気 を持 っているのか と思 った。 しか し,陽 明 さん と少 し話 しただけでイメー ジは大 き く変 わ った。 ……かな り身近 に感 じられ る存在 とな った気 が し た。 (人文学科 ・男)

。何か留学生 ってい うと仲良 くな りたいけれ ども一声がかけ られない感 じだ ったので今 日は金 さん と話せてよか った。 これか ら廊下 で会 った らまた話 し掛 けよう。 (人文学科 ・女)

。このように中国の人等,外 国の人 と話す と,今 までの常識がまった く変わ って思 われ るので とて も楽 しい し,勉 強 に もな りとて も良 い事 だ と思 った。 これが異文化 コ ミュニケー シ ョンヘ の第一歩 だな と思 った。 (国際文化学科 0男 )

・留学生の方 と話せてよか ったです。 とて も楽 しか った し,カ ルチ ャーシ ョックもあ りま した。

やは り想像 だけではいけないな,と 思 いま した。 (国際文化学科 0女 )

・そ う簡単 に海外へ行 けない現実 もあるので, このような留学生 の生 の声 に触れて,そ の国の 真実 と向き合え る機会 を もうけ られ ることはす ば らしい と思 います。 (国際文化学科 ̀女 )

。一度,こ の授業で,留 学生 と話をす る機会があった。そこで,よ うや く異文化を感 じられた。

や っぱ り話 してみ ると,考 え方 な どが違 うのだ。 日本 に も意識 してみれば,外 国人 はた くさん いる。 その人達 と積極的 に接 してみれば,異 文化 を感 じるだけでな く, 自文化 を考 え るきっか けにな ると思 う。 (国際文化学科 ・女)

・中国人 は中国人 でかたまって しまうので,話 しかけづ らい。今 日の話 し合 いの時間のよ うに 普段 か らそ うい う時間をつ くっていきたい。新 しい発見 が多 くてお もしろか った。留学生 だか ら ・・とかではな く,個 人的な友人 と してのつなが りが大切 だ と思 う。友人 にな るためには話 す こと,互 いにわか り合 うことが必要 で,私 自身 ももっと積極性 が ほ しい と思 った。 (国際文 化学科 ・女)

・話 してみれば案外,同 じ人間だ と感 じた。 これか らは,前 よ りは,留 学生 じゃな く1人 の人 間 として見れそ うだ。 ち ょっといい体験 にな った。 (国際文化学科 。女)

「 先入観 ・固定観念の弊害 に対する気づ き」

大半 の学生 が 「イメー ジ (先入観 ・固定観念)の ほとん どが メデ ィアを通 して培 われている」 と分析 している。 そ して,誤 った 「イメー ジ」 は偏見 を生み出 し,真 の姿 を見失 わせ る恐れがあることを指摘 している。

・イメー ジと本 当の姿 はまった く違 うんだ と思 った。変な偏見を もって他国の人 と交わるのは 良 くない と思 った。知 らない ことや,あ いまいな ことがあるな ら,ち ゃん とその国の人 に聞い て,実 際の様子 を知 るべ きだ と改めて思 った。 (言語文化学科 ・女)

・ステ レオ タイプ化 は確かに偏見 を生む し,悪 い方 向に物事が進んで しまうこともあるか もし れ ませんが,一 体 どうい ったステ レオ タイプがあ るのかを調べ ることでお互 いの距離が縮 まる とい うこともあるのだな と感 じま した。 (国際文化学科 ・女)

・自分 のステ レオタイプな意見がいかにマスメデ ィアか ら得た ものなのか とて も強 く感 じま し

た。 そ して,そ れを簡単 に信 じて しま うこと,マ スメデ ィアによるものだか ら広範 囲 に,急 速

に伝 わ る恐 ろ しさを実感 しま した。 (国際文化学科 ・女)

(8)

4‐ 4.ま とめ

異なるものの存在を理解 し受 け入れ,共 生するために何が必要かというと,ま ずは共生する相手の存 在 に気付 くことである。相手の存在 に気づ くことにより,自 己の存在を再認識することにもなる。 さら

に,異 文化 との共生 には,異 なる文化背景の人々への 「開かれた心 ・態度」 も必要である。そのために は柔軟な考え方, 自己中心的な判断にとらわれない考え方,相 手への共感などが必要 とされている。加 えて, コミュニケニション活動への積極的な参加行動 も不可欠である。

データの考察 。分析により, 日本人学生が異文化 との共生に必要なものに気づき,留 学生 との共生に 向けて一歩踏み出 したことが確認できた。

5 お わ り に (課題 )

「日本人学生の派遣留学 を積極的 にお こな う」 とい う中央教育審議会 の提案 には大 いに賛成 である。

答 申に 『留学生交流 の意義 (理念)』 と して掲 げ られて いる 「国際的な視野 を持 った 日本人学生 の育成 と開かれた活力 あ る社会 の実現」 のために も積極 的 に取 り組 むべ き課題 であろ う。 だが,多 くの学生 に とって,留 学 は 「行 きたい」 か ら容易 に 「行 ける」 とい う類 いの ものではない。留学す るためには経済 的な問題 をは じめ と し,ク リア しなければな らない問題 が数多 くあ る。

調査か ら明 らか にな ったよ うに,大 学 コ ミュニテ ィにおいて,留 学生 は 日本人学生 に大 きな影響 を与 え得 る存在 とな っている。 日本人学生 の国際化 に欠かす ことので きない存在 とな っている。 な らば, こ れか らも積極 的 に留学生 の受 け入 れを進 め,留 学生 を ̀human resources' と

考 え, ̀内 な る国際化 のための教材 ' と

して,国 際的視野 を持 った 日本人学生 の育成 に貢献す る方 向を 目指す ことは 日本人学 生 を海外 に送 り出す以上 に意義深 い ことなのではなか ろ うか。

但 し,忘 れてはな らないのは,留 学生 の 存在 "が

影響を与 えているわけではな く,た だ存在 してい るだけでは意味がないことも今 回の調査 で明 らか とな った。 日本人学生 と留学生 が友好的かつ建設 的な 共生 を成 しとげるためには活発 な交流 が生 まれなければな らない。

筆者 は1999年 9月 か ら留学生 セ ンター留学生指導部 門 (以下,指 導部 門 とい う。)の 業務 を担 当 して いる。 この部門の業務 は多岐 にわた ってお り,そ の一つ として,留 学生 と日本人学生 の 「交流」 を促進 す るための様 々な取 り組 みをお こな って きた。大学 コ ミュニテ ィにおいて,留 学生 と日本人学生 の間 に 自然 自発的 に交流 が生 まれ ることは稀 である。交流が生 まれ難 い一 因 として,留 学生 と日本人が知 り合 う ̀き っか け 'が

あま りないことが考 え られ る。 そのため,指 導部門では年 2回 の交流パーテ ィーや見 学,昼 休 み時間を利用 した 「お しゃべ リタイム」等 を開催 して ̀き

っかけ 'を

提供 しているが,参 加者 は ご く一部 に限 られ る。 その上,こ のよ うに双方が 一 緒 に行動で きる ものは ̀き

っかけ ' と

して効果的 であ るが,そ の場 限 りの交流 で終わ りやす いのが欠点である。 その点,授 業 は毎週顔を合 わせ るので, 継続 的であ り,効 果的な ̀き

っか け 'に

な ると考 え られ るのだが,同 じ場所 ・時間を共有 していて も, 留学生 は留学生 同士 で固まる傾 向があ って話 しか けづ らいとい う日本人学生 の指摘があ り,留 学生 の方 か らも自分達 か らは 日本人学生 に話 しか け難 い とい う声がある。確 か に,『国際文化概論』 の クラスで も,ほ とん どの 日本人学生 は後 ろの席 か ら仲良 しグループの数人ずつで固ま って座 り,留 学生 は正面 の 前 の席 に固 まって座 り,各 々が積極的 に交流す る様子 は見 られなか った。工学部では共 同で実験等 を行 う機会 が多 くあるため,同 じグルニプにな った学生 同士 で友達関係 にな ることも多 々あると聞いている ので,授 業 の形態 も関係 してい ると思 われ る。

『国際文化概論』 では,一 方的な教授型 の授業形態 ではな く,な るべ く学生 同士が接触す る機会 を多

くつ くりたか ったが,そ のためには,や は り多 くて も20人程度 の クラスサイズが望 ま しい。

(9)

最後 に,2004年 4月 に国立大学 は法人化 され,そ れ に伴 い種 々の変化 があ った。 「非常勤講師予算 の 削減」 もあ り,筆 者担 当の 『国際文化概論』科 目も2004年度 は開講 されなか った。前期 が始 ま ってす ぐ に,「去年,履 修 したか った けど,他 の教科 との関係 で履修 で きなか った。今年履修す るつ もりだ った のに……」 と研究室 に駆 け込 んで来 て訴 えた学生 がいた りしたが,如 何 ともし難 い。

課題 は様 々あるが, 日本人学生 も留学生 も縁 あ って同 じキ ャンパ スで学ぶ学生 同士である。今後 とも, 多種多様性 を無視す ることな く,己 と異 な る ものを排除す ることな く, と もに共生 を 目指 して もらいた い。

参 考 文 献

(1)八 代京子 ・町恵理子 ・小池浩子 0磯 貝友子 (1998)「異文化 トレ ーニ ング」三修社

(2)三 牧陽子 ・竹 内康恵 ・西 口光一 ・難波康治 ・浜田麻里 (1999)「日本語学習者 と日本人協力者による相互活動 ―

「日本語パー トナー」導入 ―」大阪大学留学生 セ ンター研究論集多文化社会 と留学生交流第 3号 pp。 101‑119 (3)加 賀美常美代 (2001)「留学生 と日本人 のための異文化 間交流 の教育 的介入 の意義」二重大学留学生 セ ンタ ー

紀要第 3号 pp.41‑53

(4)中 西泰洋 (2001)「大学 と留学生」神戸大学留学生 セ ンター紀要第 7号 pp.1‑19

(5)出 原節子 (2002)「異文化 トレーニ ングと しての 『日本事情』教育」富 山大学留学生 セ ンター紀要創刊号pp.20‑

2 9

輸)出 原節子 (2003)「留学相談業務か ら見 た留学の現況」富 山大学留学生 セ ンター紀要第 2号 pp.25‑32     ‐ 仔)出 原節子 (2004)「日本留学 の成果 一留学生 は留学経験 を どの よ うに評価 してい るか ―」富 山大学留学生 セ ン

ター紀要第 3号 pp.15‑21

は)。 …・(2003)「新 たな留学生政策 の展 開 につ いて (答申)〜 留学生交流 の拡大 と質 の向上 を 目指 して〜」 中央 教育新議会

(9)。…。(1999)『留学交流』vol。 1l nO.11 aO 。…。(2000)『留学交流』vol。 12 no。 1 aD 。―・(2000)『留学交流』vol.12 no.5 は 2 ・ …。(2001)『留学交流』vol.13 nO.1 aЭ ・…・(2001)『留学交流』vol.13 no.6 1141  ・ ・… (2001)『留学交流』vol.13 no.12 C D   ・…。( 2 0 0 2 ) 『留学交流』v o l . 1 4   n o . 1 a O   ・…。( 2 0 0 2 ) 『留学交流』v o l . 1 4   n o . 1 2 m  … ・。(2003)『 留学交流』vol.15 no.1 9 0   。…。( 2 0 0 3 ) 『 留学交流』v o l . 1 5   n o 。 4 0 9   ・…・( 2 0 0 3 ) 『 留学交流』v o l . 1 5   n o . 8 2111  ・ ・・。(2004) 『燿習t許うにあ記』 vol.16 no.10

資料

① (抜粋)

・中国を一つのイメー ジとして とらえていたが,留 学生 と話 した ことで,一 つにまとめ られないことがわか った。

外 国の人 と話す の は難 しいが,そ れが面 白 さなのか もしれ ない。 (国際文化学科 ・女)

・日本人 よ り積極的に行動す ると思 っていた。実際, 自分の意見をはっき り持 っている。 ス トレー トな性格で外交 的。結構気 が合 うか も。 (国際文化学科 ・男)

。私 は固定観念なんか もっていないだろうと思 っていたが,い ろいろ質問 してい くうえで, もちろん思 っていた通 りの所 はあ ったけれ ども,ほ とん ど私 の中でつ くりあげ られたイメー ジだ ったので驚 いた。 (言語文化学科 ・女) 0今 日,短 い問だ ったけど,留 学生 と話 を してみて,い ろいろな発見があ った。 で も,一 人の話 しか聞いていない ので,同 じ中国で も他 の人 と話 をす ると,今 日の話 とは少 し違 った印象 を受 けるか もしれないも まだまだ私 の固定 観念 はた くさん あ ると思 うので,い ろい ろな人 と話 を したい と思 った。 (国際文化学科 ・女)

0日 本人 は,大 学生=遊 べ る時期 とい うイメー ジを持 った人 が大勢 いるが, とて も恥ずか しい気持 ちにな った。 中

(10)

国の人 と話せ る機会 があ って, とて もす ば らしい時間をす ごせた。 (言語文化 ・女)

・中国人 と言えば対 日感情 に関 して,あ ま り良 くないと考えていたが,実 際はそ うではなか った。(国際文化学科 ・ 男)

・今 までステ レオタイプに感 じていた事 は,や っぱ り間違 った情報 ばか りではなか った。 いろいろ留学生 に尋ねて みた けれ ど,あ ま り想像 を裏切 られ るよ うな事 はな く,だ いたい想像 どお りの答 だ った。 これはこれで,少 し意外 だ った。 (国際文化学科 ・女)

・初 めて知 った事実 はた くさんあ った。違 う文化 に触れることのできた楽 しい機会だ った。 (国際文化学科 ・男)

・今回留学生 の人 と話を してみて,実 際に話をす ることは大切だな と改めて実感 しま した。 (国際文化学科 0女 )

・私のイメー ジはほとん どテ レビによるものだ ったので, 1か ら10まで, うのみに してはいけないなと思いま した。

(言語文化学科 ・女)

・自分の無知 (自文化/他 文化 について)の 確認ができた。 (人文学科 ・女)

・無意識 の うちにステ レオ タイプがつ くられていた ことに気づかされた。 (国際文化学科 ・男)

・意識 していなか ったが,今 日の授業でいかにステ レオタイプとい うものがあるのかがよ くわか った気が します。

(国際文化学科 ・女)

・住んでみなければ分か らない情報が分か ったのが,面 白か った し貴重だ と思 いま した。 (言語文化学科 ・女)

・日本 を外か ら見 た話 を聞 くのは とて も楽 しか ったです。 また,外 国のTVや 教科書で教わ らない普通の生活 につ いて聞 くの もとて も楽 しい ことで した。 (国際文化学科 ・女)

・情報がいろいろある国の方がステ レオ タイプ も多 いとわか った。 テ レビ等の報道 ももう少 し気を付 けて見よ うと 思 う。 (国際文化学科 ・女)

・いかに自分が狭 い世界で しか生 きていないのかを痛烈 に実感 した。今, 自分達が外国の状況を知 るには様 々なメ デ ィアがあるのに対 し,そ こに出て くるのは, ほんの一握 りの情報 だ けである。 このため, これか らは情報 の一方 的な受身 と してではな く,そ の情報 をいかに選 び,そ して考 え るかが重要である。 これか らはそれを意識 していき た い と思 う。 (人文学科 。男)

0日 本 を外か ら見 た話 を聞 くのはとて も楽 しか ったです。 また,外 国のTVや 教科書で教わ らない普通の生活 (?) につ いて聞 くの もとて も楽 しい ことで した。 (国際文化学科 ・女)

② (抜粋)

・この講義 の中で,中 国の人 と話す機会 があ り,中 国文化 につ いて様 々な ことを聞 くことができ,私 は今 まで中国 につ いてステ レオ タイプ化 していた ことがわか った。今 まで考 えていた中国のイメー ジとは,ほ とん どの点で違 い, 中国 につ いて傾 ったイ メー ジを持 って いた ことを反省 した。 このよ うに異文化 に多 く触 れ ることによ り,新 たにそ の文化 につ いて知 る事がで き,ス テ レオ タイプ化 された文化 につ いて考 えを改め ることもで きるのではないか。異 文化 に触 れ られ る機会 はそ う多 くな いが,機 会 があれば積極 的 に異文化 に触 れ るべ きだろ う。 (国際文化学科 ・男)

・授業で中国か らの留学生の方 と話 をす る機会があ った ときに,た くさんの発見があ りま した。私が抱 いていた中 国のイ メー ジはみ ごとに壊 れ ま した。私 が抱 いて いた中国のイメー ジとい うものはまさにステ レオ タイプだ ったの だ と思 います。彼女 と話 してみ ると,私 は中国の ほんの一部, しか も誇張 された部分 しか見ていなか った とい うこ とに気付 きま した。 ……異文化 に触れ ることは, 自分 の価値観 を見直す き っか けを多 く与 えて くれ ることと思 いま す。留学生 の方 と話 した ことも, とて も自分 にプラスにな った と感 じています。 (国際文化学科 ・女)

・この授業で初 めてだ った ことが一つある。 それは,留 学生 の人 と話 を した ことである。 2年 半富 山大学 に通 って いて留学生 と顔 を合 わせ る機会 はた くさんあ ったのに話 を した ことはなか った。今 回授業 で留学生 の人 たちと話 を してみて,ま た先生 と留学生 との会話 を聞いてみて,留 学生 に対す るステ レオタイプが間違 っている もの もあると わか った。 ……や っぱ り実 際,留 学生 と話 をす る,ま たは外国 に行 ってみた りしない と,本 当の異文化 を知 ること はで きない と思 った。 (国際文化学科 ・女)

・文化 について述べ るためには自文化を理解 し,異 文化 を体験す ることが,私 にとって,最 も身 につ くものだ と, この授業 を通 じて感 じた。特 に中国人 の留学生 と話 した時 にそのよ うに感 じた。 ……国際文化 につ いて,い くら話 を聞 いて,そ の通 りだ と思 って も。本 当の理解 ・認識 がで きるのは体験 してか らだ と実感 した。 (国際文化学科 ・ 女)

。この授業 に参加 して,富 山大学 に も多 くの留学生がいて互 いに異文化 について知 る機会があるのに, ど うしてで

きて いないのだ ろ うと不思議 に思 いま した。大学 4年 までいなが ら,留 学生 と席 を並べて話を した授業 は これが初

めてで した。彼 らの話 を聞 くと,自 分 がいか に偏見や無知 の状態で彼 らの国 自体 をみていたのだ と気付か され ま し

た。 ……文化 とい って もそれを作 ってい るのは人 間一人一人 である。相手 と話 し,よ く知 れば,少 しずつ異文化 に

つ いて もそれ ほ ど違和感 を感 じな くなるのではないだろ うか。 同時 に,異 文化を語 る時, 自文化 について も知 って

(11)

お く必要があると感 じま した。 ……この ような機会 (留学生 と話す)が 沢 山あれば, も っと互 いに知識 も広が って, 一方的な偏見 もな くなると思 います。 (国際文化学科 ・女)

・授業の中で中国の子 と話す機会があ り,そ れがす ご くお もしろか った ことを覚 えている。今 までなかなかそ うい う機会 がなか った し,話 してみたい と思 って も躊躇 して しま って話 しか ける事がで きなか った。王 さん と話 したの はす ご く短 い時間だ ったけれ ど,文 化 の違 いを本 当にた くさん感 じた。 (言語文化学科 ・女)

・この授業 を受 けるょうにな って,留 学生 と話す機会 も増え学校で会 うとすれ違 う程度で も挨拶をす るようにな り ま した。 (国際文化学科 ・男)

・留学生が多 いおかげで,い かに国によ って文化が異な るのかがわか りま した。 (国際文化学科 ・女)

・よ く先生 は,私 たち 日本人が外国を見 る時の固定観念や盲点を話 して くれま した。 そ して実際一緒 に授業 を受 け てい る留学生 と話す機会 を作 って くれ ま した。 あの時の授業 は,私 の外国の人 に対す るイメー ジを見事 に破 りま し た。 中国に対す る固定観念 が柔 らいだだ けでな く,違 う言葉 を話 し手 も,同 じ人 間なんだなあ, と改めて感 じま し た。 (国際文化学科 0女 )

・授業 でや ってお もしろか ったのはステ レオ タイプにつ いて勉強 した事 だ。 「中国人 に対す るステ レオ タイプ」 で 私 はま じめで,無 口で無愛想 なステ レオ タイプを抱 いて いた。 だけ ど,実 際中国の人 と話 してみ るとす ごいよ くしゃ べ る し,笑 顔 を絶や さない し,… …私 のステ レオ タイプ とはま った く違 う。

この授業を うけなければ,私 はず― っと中国人 は無 口で無愛想でま じめなステ レオ タイプを もったままいただろう。

そ う考 えた ら少 しこわい気 がす る。 (言語文化学科 0女 )

・授業で留学生の方 々と親 しく話す機会が与え られた ことが とて も良か った と思 う。何 とな く話 しかけづ らくて親 しくなれず にいた人達 とのあいだの壁 が小 さ くな るき っか けにな って くれた と思 う。生 まれ育 った国が違 い,属 す る文化 が違 う人達 と接す るのは, 日本 の中での異文化 の相手 と接す ることとそんなに大 き くちがわないのだ と気づ くことが出来 た。 それは とて も大切 な ことだ と感 じた。 (人文学科 ・女)

③ (抜粋)

・異文化を持つ人達 との交流 は もちろんの こと,同 じ日本人 と して大学 にいる人達 との交流ができた ことが 自分 に とって大変有意義 な もので した。周囲 との交流 に消極 的な方 で したが, こ う した機会 を与 え られ, 自分 自身積極 的 な方 向へ動 いた と思 います。 日本人 の学生 には特 に,経 験 がない,ま た機会 がない とい うデ ィスカ ッシ ョン形式 の 授業 は 自分 自身 を表現す るための大変良 い機会 だ った と思 います。 日々, 自分 の考 えや意見 を明確 に とらえ,ま た 人 に伝 え るとい う事 の重要 さがわか りま した。 (経済学部)

・今 までは留学生 の存在 と自分 には,(同 じ大学 にいて も)壁 を 1枚 はさんだような存在 で したが,身 近 な存在 と して感 じるようにな りま した。 (経済学部)

・自分の常識 はあ くまで 日本だけの,私 だけの ものなのだ と改めて感 じた。テ レビや雑誌で留学生の出身国のニ ュー スが扱 われていると,以 前 よ りも関心 を もて るよ うにな った。 日本事情 の クラスに参加で きた ことは,私 に とって 有意義 な経験 とな りま した。 (理学部)

0他 の様 々な国の文化や,特 に今 まで気 に していなか った 「日本」 につ いてよ く考 え るようにな りま した。ただ単 に色 々な友達 がで きただ けでな く,そ の人 の文化や 自分 の今 まで生 きて きた環境 ・文化 な ど,よ く考 え るようにな

りま した。友達 がた くさんで きま した。 日本人 も留学生 も。 あ と 文化 "に

つ いて, 日本 につ いて とて もよ く考 え るよ うにな りま した。 また, さ まざまな国のあい さつ, ジ ェスチ ャーを学 ぶ ことがで きて大変楽 しか ったです。

(理学部)

0自 分が 日本人である事 を 自覚 した。世界が広が った。 (工学部)

・今 まであま り自分の国である日本の事 について考え ることがなか ったので, この クラスに参加 して新 たな発見が た くさんあ って シゲキを受 けま した。 「言葉 は文化 であ る」 とい うことがす ご く良 く分か った授業 だ った と思 いま す。 (経済学部)

・   日本文化 "(言

語 ・習慣 な ど)に つ いて考 え,勉 強 しよ うと考 え るよ うにな った。 クラスで取 り上 げ られた こ との多 くは,知 らなか った ことばか りで,い い刺激 にな りま した。 いろいろな国か ら来ている留学生,学 部 も年齢 も出身地 も様 々な 日本人学生 らと話 し合 いをす ることがで きて,良 か った。 いろいろな人達 と交流 で きて,本 当に 楽 しい半年 間で した。特 に,留 学生 の皆 さん とお互 いの国 につ いて話 し合 った時が印象 に残 っています。 (教育学 部)

・自国の文化 。習慣 につ いて再考 し,他 のボラ ンテ ィアの人 々 と共有す る時間を持 て,有 意義 であ った。 (人文学 部)

0自 分 たちで授業 をつ くるとい う受 け身ではない姿勢 を感 じるクラスで した。 とて も リラ ックス した雰囲気の中で

進 んで い ったのが よか ったです。短 い間で したが,私 自身 も様 々な意見 に触 れ,成 長す ることができま した。後半

(12)

は卒論準備等 であま り時間が とれなか ったのですが,楽 しい クラスで した。 (教育学部)

0他 言語な どが学べて楽 しか った。 あま リアジア圏に興味がなか ったが, もっといろいろ知 りた くな った。 同 じ大 学 にいなが ら交流 がなか った留学生 の人 々 と話す ことがで きた。留学生 の人 々の国の言葉 (あい さつ等)を 授業 の 初 め に行 って いたのがす ご くよか った と思 う。卒論 の関係 でなかなか参加 で きなか った ことがす ご く残念 です。

(教育学部)

・ず っと積極的な人間にな りたい と思 っていま した。変わ って しまいたいと思 っていま した9で すが, 自分が意見 を持 っていれば,必 ず しも自分 が !と 前 に無理 して出ていかな くて も, 自分 は 自分 だ と考 え られ るよ うにな った と 思 います。 (教育学部)

・日本 について改めて考 えるようにな った。今 まで漠然 と改めて考 えた こともなか ったことに気付 き,新 鮮な発見 が あ った。留学生 の方 を通 して,海 外 に対す る好奇心 が満 た された ことと日本 に対す る自分 の考 えを考 え直す良 い 機会 にな った ことが良か った。 (人文学部)

・自分 は 日本人であるのに, 日本の ことについて どれだけ知 らない ことが多 いか とい うことを痛感 した。他国のこ とを知 ることだけが異文化理解 だ と思 うところがあ ったが, 自国の ことを しっか り知 った上 でお互 いに教え会 うこ とが大切なのだ と思 った。留学生 と触れ合 う機会が ほとん どゼ ロに等 しく (以前 にオース トラ リアか らの留学生 と 友達 にな ったが, 自分 の国 の ことを こんな に考 えた り,話 した りしなか ったので)こ れ まで過 ご してきたが,何 か を気付 かせて くれ るよい機会 であ った。 ただ一つ だけ残念 だ った こと,反 省 したい ことは,授 業以外 ではほ とん ど 関 わ りを もてなか った, もたなか った ことであ る。私 自身,気 持 ち的 に も接 したいと思 っていたが,行 動 に移せな か った とい うことである。 (教育学部)

・外国の文化の話 をき くことで, 日本文化 に関心 を もつ ようにな った。 自分の 日本文化 にたいす る知識のなさを痛 感 した。 (経済学部)

0日 本の ことをあま りに も知 らなか った 自分が恥ずか しい。 (経済学部)

。大変良い経験 にな りま した。大変勉強 にな りま した。 また, これか らます ますい っそ う勉強 していきたい という 気持 ちにな りま した。 (理学部)

・いろんな国の会話 (ありが とう, ごめんなさい とか トイ レはどこですかな ど)を 比べなが ら学べて良か ったです。

(経済学部)

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