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第 8次 白石市交通安全計画 (平成18年度から平成22年度) ∼ 交通事故のない社会を目指して 「挑む 交通死亡事故ゼロ!」 白石市交通安全対策会議 ∼ ま え が き 車社会化の急速な進展に対して,交通安全施設が不足していたことに加え,車両の 安全性を確保するための技術が未発達であったことなどから,昭和20年代後半から40 年代半ば頃まで,道路交通事故の死傷者数が著しく増加した。 このため,交通安全の確保は大きな社会問題となり,交通安全対策の総合的かつ計 画的な推進を図るため ,昭和45年6月 ,交通安全対策基本法( 昭和45年法律第110号 ) が制定された。 これに基づき,46年度以降,7次にわたる交通安全基本計画を作成し,市や県,関 係民間団体等が一体となって陸上交通の安全対策を強力に実施してきた。 その結果,45年に1万6, 765人が道路交通事故で死亡し「交通戦争」と呼ばれた時 期と比較すると,平成14年中の死者数は8, 326人と半減するに至り,さらに17年中の 死者数は6, 871人にまで減少した。 県内では, 昭和47年に過去最高の死者数295人を記録したが, その後54年に初めて148 人と半減するに至り, 平成17年には138人と7次の宮城県交通安全計画の数値目標158 人以下を達成するに至った。本市においても、ここ数年は2∼3名で横ばい状態だっ たが、昨年は1名と減少している。 これは,市や県,関係民間団体はもとより,民を挙げた長年にわたる努力の成果で あると考えられる。 しかしながら ,未だに全国の道路交通事故による死者数が6千人を超えているほか , 近年の状況を見ると,道路交通事故件数は高い状態で推移し,今や事故そのものを減 少させることが求められている。 言うまでもなく,交通事故の防止は,市や県,関係民間団体だけでなく,市民一人 一人が全力を挙げて取り組まなければならない緊急かつ重要な課題であり,人命尊重 の理念の下に,交通事故のない社会を目指して,交通安全対策全般にわたる総合的か つ長期的な施策の大綱を定め,これに基づいて諸施策を強力に推進していかなければ ならない。 この交通安全計画は,このような観点から,交通安全対策基本法第26条第1項の規 定に基づき,平成18年度から22年度までの5年間に講ずべき交通安全に関する施策の 大綱を定めたものである。 この交通安全計画に基づき,交通の状況や地域の実態に即して,交通の安全に関す る施策を具体的に定め,これを強力に実施するものとする。 目 次 計画の基本理念 1 第1章 道路交通の安全 3 第1節 道路交通事故のない社会を目指して 4 第2節 道路交通安全についての目標 4 1 道路交通事故の現状と今後の見通し 4 ( 1) 道路交通事故の現状 4 ( 2) 道路交通を取り巻く状況の展望 5 ( 3) 近年の交通死亡事故の特徴 5 2 交通安全計画における目標 5 第3節 今後の道路交通安全対策を考える視点 5 1 少子高齢社会への対応 5 2 歩行者の安全確保 6 3 市民自らの意識改革 6 4 ITの活用 6 5 飲酒運転の根絶 7 第4節 講じようとする施策 7 1 道路交通環境の整備 7 ( 1) 新築・改築による道路交通環境の整備 7 ( 2) 交通安全施設等整備事業の推進 7 ( 3) 人優先の安全・安心な歩行空間の整備 8 ( 4) 地域住民等と一体となった道路交通環境の整備 8 ( 5) 効果的で重点的な事故対策の推進 9 ( 6) 円滑・快適で安全な道路交通環境の整備 9 (7)交通需要マネジメントの推進 9 (8)総合的な駐車対策の推進 10 (9)災害に備えた道路交通環境の整備 10 (10)交通安全に寄与する道路交通環境の整備 2 交通安全思想の普及徹底 10 10 ( 1) 段階的かつ体系的な交通安全教育の推進 10 ( 2) 交通安全に関する普及啓発活動の推進 12 ( 3) 交通の安全に関する民間団体等の主体的活動の推進等 15 ( 4) 住民の参加・協働の推進 15 3 安全運転の確保 15 ( 1) 運転者教育等の充実 15 − Ⅰ − 4 車両の安全性の確保 16 ( 1) 自動車の検査及び点検整備の充実 16 ( 2) 自動車アセスメント情報の提供等 16 ( 3) 自転車の安全性の確保 16 5 道路交通秩序の維持 17 ( 1) 暴走族対策の強化 17 6 救助・救急活動の充実 17 ( 1) 救助・救急体制の整備 18 ( 2) 救急医療体制の整備 18 ( 3) 救急関係機関の協力関係の確保等 19 7 損害賠償の適正化を始めとした被害者支援の推進 19 ( 1) 損害賠償の請求についての援助等 19 8 交通安全対策の評価・効果予測の充実 19 第2章 踏切道における交通の安全 第1節 踏切事故のない社会を目指して 1 踏切事故の状況等 2 交通安全計画における目標 第2節 踏切道における交通安全の対策 1 講じようとする施策 ( 1) 踏切道の立体交差化及び構造の改良の推進 ( 2) 踏切保安設備の整備等の実施 ( 3) 踏切道の統廃合の促進 ( 4) その他踏切道の交通の安全と円滑化を図るための措置 − Ⅱ − 20 21 21 21 21 21 21 21 22 22 計 画 の 基 本 理 念 1 交通事故のない社会を目指して 本市はもとより,本格的な人口減少と超高齢社会の到来というかつて経験したこ とのない新たな時代を迎えようとしている 。このような大きな環境変化を乗り越え , 真に豊かで活力のある社会を構築していくためには,その前提として市民の安全と 安心を確保していくことが極めて重要である。 このため,交通事故による被害者数は災害や犯罪等他の危険によるものと比べて も圧倒的に多いことを考えると,交通安全の確保も,安全で安心な社会の実現を図 っていくための重要な要素である。 したがって ,その重要性が認識され ,様々な対策がとられてきたところであるが , 依然として交通事故件数は高い水準で推移しており,更なる対策の実施が必要であ る。 人命尊重の理念に基づき,また交通事故がもたらす大きな社会的・経済的損失を も勘案して,究極的には交通事故のない社会を目指すべきである。 言うまでもなく,交通事故のない社会は一朝一夕に実現できるものではないが, 悲惨な交通事故の根絶に向けて,今,新たな一歩を踏み出さなければならない。 2 人優先の交通安全思想 文明化された社会においては,弱い立場にある者への配慮や思いやりが存在しな ければならない。交通について言うと,道路については,自動車に対して比較して 弱い立場にある歩行者,すべての交通について,高齢者,身体障害者等の交通弱者 の安全を一層確保することが必要となる。このような「人優先」の交通安全思想を 基本とし,あらゆる施策を推進していくべきである。 3 施策推進に当たっての基本的な考え方 本計画においては,このような観点から,計画期間内に達成すべき数値目標を, 交通モードに応じ可能な限り設定するとともに,さらに,その実現を図るために講 じるべき施策を明らかにしていくこととする。 具体的には,交通社会を構成する人間,車両等の交通機関及びそれらが活動する 場としての交通環境という三つの要素について ,それら相互の関連を考慮しながら , 交通事故の科学的な調査・分析や,政策評価を充実させ可能な限り成果目標を設定 した施策を策定し,かつ,これを市民の理解と協力の下,強力に推進する。 まず,人間に対する安全対策については,交通機関の安全な運転・運行を確保す るため,運転・運行する人間の知識・技能の向上,交通安全意識の徹底等を図り, -1- かつ,歩行者等の安全な移動を確保するため,歩行者等の交通安全意識の徹底,指 導の強化等を図るものとする。また,交通社会に参加する市民一人一人が自ら交通 安全に関する意識を改革していくことが極めて重要であることから,交通安全に関 する教育,普及啓発活動を充実させる。 第二に,車両等の交通機関が原因となる事故の防止対策としては,人間はエラー を犯すものとの前提の下で,それらのエラーが事故に結び付かないように,その構 造,設備,装置等の安全性を高めるとともに,各交通機関の社会的機能や特性を考 慮しつつ,高い安全水準を常に維持させるための措置を講じる。 第三に,交通環境に係る安全対策としては,道路網の整備,交通安全施設等の整 備,交通に関する情報の提供の充実等を図るものとする。また,交通環境の整備に 当たっては,特に,人優先の考えの下,人間自身の移動空間と自動車や鉄道等の交 通機関との分離を図るなどにより,混合交通に起因する接触の危険を排除する施策 を充実させるものとする。 これら三要素に関する,有効・適切な交通安全対策を講ずるため,交通事故が発 生した場合に負傷者の救命を図り,被害を最小限に抑えるため,迅速な救助・救急 活動の充実,負傷者の治療の充実等を図る。また,犯罪被害者等基本法(平成16年 法律第161号)を踏まえ,交通安全の分野においても一層の被害者支援の充実を図 るものとする。 交通の安全に関する施策は,このように多方面にわたっているが,相互に密接な 関連を有するので,有機的に連携させ,総合的かつ効果的に実施することが肝要で ある。また,これらの施策は,少子高齢化,国際化等の社会情勢の変化や交通事故 の状況 ,交通事情等の変化に弾力的に対応させるとともに ,その効果等を勘案して , 適切な施策を選択し,これを重点的かつ効果的に実施するものとする。さらに,交 通の安全は,交通需要や交通の円滑性・快適性と密接な関連を有するものであるの で,自動車交通量の拡大の抑制等によりこれらの視点にも十分配慮するとともに, 沿道の土地利用や道路利用の在り方も視野に入れた取組を行っていくものとするほ か,地震や津波等に対する防災の観点にも適切な配慮を行うものとする。 4 地域住民と一体となった交通安全運動 交通事故防止のためには,市や県及び関係民間団体等が緊密な連携の下に施策を 推進するとともに,市民の主体的な交通安全活動を積極的に促進することが重要で あることから,市の行う交通の安全に関する施策に計画段階から市民が参加できる 仕組みづくり,市民が主体的に行う交通安全総点検,地域におけるその特性に応じ た取組等により,参加・協働型の交通安全活動を推進する。 -2- 第1章 道路交通の安全 1.道路交通事故のない社会を目指して ○ 人命尊重の理念に基づき,究極的には,交 通事故のない社会を目指す。 ○ 今後は,死者数の一層の減少に取り組むこ とはもちろんのこと,事故そのものの減少に ついても積極的に取り組む必要がある。 2 道路交通の安全についての目標 交通事故による死傷者を限りなくゼロに近づける 3.道路交通の安全についての対策 <5つの視点> ① 少子高齢社会への対応 ② 歩行者の安全確保 ③ 住民自らの意識改革 ④ ITの活用 ⑤ <8つの柱> ① 道路交通環境の整備 ② 交通安全思想の普及徹底 ③ 安全運転の確保 ④ 車両の安全性の確保 ⑤ 道路交通秩序の維持 ⑥ 救助・救急活動の充実 ⑦ 損害賠償の適正化を始めとした被害者支援の推進 ⑧ 交通安全対策の評価・効果予測の充実 -3- 飲酒運転の根絶 第1節 道路交通事故のない社会を目指して 安全で安心な社会を実現させ,高齢者,障害者等を含むすべての人々が,相互理解 と思いやりをもって行動する共生の交通社会の形成を図ることが必要である。 道路交通事故をゼロに,あるいは,大幅に減少させるために, 人命尊重の理念に基 づき,積極的に交通安全対策を実施することにより,交通事故のない社会を目指すこ とが重要である。 少子高齢社会のなかで高齢者の死者数が増加していることなど,交通情勢がより悪 化する方向に向かいつつあることから, 今後は,死者数の一層の減少に取り組むとと もに ,併せて ,事故そのものの減少をも十分考慮した積極的な取組が更に必要である 。 その際,道路上における危険性は,道路以外における危険性の約4.2倍と高いこ とや,道路交通事故による経済が少なくとも年間4兆2, 850億円以上(国内総生産の約 1%)に達していることをも念頭に置きつつ,交通社会に参加するすべての人が交通 安全に留意するとともにより一層の交通安全対策を充実していかなければならない。 特に,交通安全は地域社会と密接な関係を有することから,地域の交通事情等を的 確に踏まえ,それぞれの地域における活動を強化していくことが重要であり,交通安 全に関する新たな仕組みづくりや方策を生み出していく必要がある。 その上で,学校,家庭,職場,団体,企業等がそれぞれの役割を分担しながら連携 を強化し,また市民が,交通安全に関する各種活動に対して,その計画実行,評価の 各場面において様々な形で参加し,協働していくことが有効である。 第2節 1 道路交通安全についての目標 道路交通事故の現状と今後の見通し ( 1) 道路交通事故の現状 本市の交通事故による死者数は、昭和58年の8人をピークに昭和59年以降徐 々に減少し 、平成7年には「 死者ゼロ 」と交通死亡事故ゼロ500日間を達成した 。 しかしながら、翌年には6人の尊い命が失われておりここ10年間で最悪の状況と なった。 しかしながら、その後に至っては平成8年からの10年間では平均約3人となっ ていたが、平成18年にあっては死者1人と減少した状況にある。 -4- ( 2) 道路交通を取り巻く状況の展望 本市の道路交通を取り巻く今後の状況を展望すると,運転免許保有者数,車両保 有台数共に大きな変化は無いと思われるが,高齢者の運転免許保有者数の増加が見 込まれ,道路交通にも大きな影響を与えるものと考えられる。 ( 3) 近年の交通死亡事故の特徴 本市における近年の交通死亡事故の特徴としては, ① 国道(4号・113号)での事故が多い。 ② 高齢者事故の占める割合が高い。 ③ 交差点や夕暮れ時の事故が非常に多い。 ことなどが,その特徴となっている。 2 交通安全計画における目標 【目標】交通事故による死傷者を限りなくゼロに近づける 本計画における最優先の目標はかかる死傷者数の減少であるが,今後はさらに, 交通安全対策を実施するに当たり、事故そのものの減少や死傷者数の減少に一層積 極的に取り組み,死傷者数を確実に減少させることを目指すものとする。 第3節 今後の道路交通安全対策を考える視点 近年,道路交通事故による死者数が減少していることから,これまでの交通安全計 画に基づき実施されてきた施策には一定の効果があったものと考えられる 。このため , 従来の交通安全対策を基本としつつ,経済社会情勢,交通情勢の変化等に対応し,ま た,実際に発生した交通事故に関する情報の収集,分析を充実し,より効果的な対策 への改善を図るとともに,有効性が見込まれる新規施策を推進する。 対策の実施に当たっては,可能な限り,対策ごとの目標を設定するとともに,その 実施後において効果評価を行い,必要に応じて改善していくことも必要である。 その際,最近及び今後の経済社会情勢や交通情勢等を踏まえると,今後対策を実施 していくに当たっては,特に,次のような視点を重視して対策の推進を図っていく必 要がある。 1 少子高齢社会への対応 高齢者の交通事故を防ぐために高齢者が安全にかつ安心して外出したり移動した りできるような交通社会の形成が必要である。 そのためには,多様な高齢者の実像を踏まえたきめ細かな総合的な交通安全対策 -5- を推進するべきであり,また,交通モードによる相違,すなわち,高齢者が主とし て歩行及び自転車等を交通手段として利用する場合と,自動車を運転する場合の相 違に着目し,それぞれの特性を理解した対策を構築するべきである。特に,後者に ついては,今後,高齢運転者が大幅に増加することが予想されることから,高齢者 が事故を起こさないようにするための対策を強化することが喫緊の課題である。 また,加齢による身体機能の変化にかかわりなく,高齢者が交通社会に参加する ことを可能にするため,年齢等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や 生活環境を設計するとの考え方に基づき,バリアフリー化された道路交通環境の形 成を図ることも重要である。 また,高齢化の進展と同時に考えなければならないのが少子化の進展である。安 心して子どもを生み,育てることができる社会を実現するためには,子どもを事故 から守る必要性が一層求められる。 このため,子どもの安全を確保する観点から,通学路等において歩道等の歩行空 間の整備を積極的に推進する必要がある。 2 歩行者の安全確保 安全で安心な社会の実現を図るためには,自動車と比較して弱い立場にある歩行 者の安全を確保することが必要不可欠であり,特に,高齢者や子どもにとって身近 な道路の安全性を高めることがより一層求められている。 このような情勢等を踏まえ,人優先の考えの下,通学路,生活道路,市街地の幹 線道路等において歩道の整備等による歩行空間の確保を一層積極的に進めるなど, 歩行者の安全確保を図る対策を推進していく必要がある。 3 市民自らの意識改革 交通行政に携わる者,交通機関にかかわる者を含め,交通社会に参加するすべて の市民が,交通事故の危険性を十分認識した上で,交通事故のない社会を目指し, 交通事故を起こさない,交通事故にあわないという意識を再確認すべきである。 そのためには,交通安全教育や交通安全に関する広報啓発活動を一層充実すべき であるが,一方的な情報提供や呼び掛けにとどまるならば,効果は限定的であり, 多くの市民が自ら安全で安心な交通社会を構築していこうとする前向きな意識を持 つようになることが重要である。 4 ITの活用 情報社会が急速に進展する中で ,安全で安心な交通社会を構築していくためには , 情報を活用することが重要であり,特に情報通信技術(IT)については,人間 の認知や判断等の能力や活動を補い,また人間の不注意によるミスを打ち消し,さ -6- らには,それによる被害を最小限にとどめるなど交通安全に大きく貢献することが 期待できるので、この情報通信技術の積極的な取組を推進する。 5 飲酒運転の根絶 市民の飲酒運転根絶気運が一層高まるとともに,大半の飲酒運転事故に見られる 一方的な過失による交通事故の危険性や悲惨さが再認識されるなど,市民の飲酒運 転に対する意識が確実に変化しつつあることから,飲酒運転の根絶を目指して,真 に効果が期待できる総合的な諸対策を推進する必要がある。 第4節 1 講じようとする施策 道路交通環境の整備 ( 1) 新築・改築による道路交通環境の整備 交通事故の多発等を防止し,安全かつ円滑・快適な交通を確保するため,次の方 針により道路の新築・改築事業を強力に推進する。 ( ア) 歩行者及び自転車利用者の安全と生活環境の改善を図るため,歩道等を設置す るための既存道路の拡幅,小規模バイパスの建設と併せた道路空間の再配分,自 転車の通行を歩行者や車両と分離するための自転車道の設置などの道路交通の安 全に寄与する道路の改築事業を積極的に推進する。 ( イ) 一般道路の新築・改築に当たっては,交通安全施設についても併せて整備する こととし ,道路標識 ,中央帯 ,車両停車帯 ,道路照明 ,防護さく等の整備を図る 。 ( ウ) 道路の機能と沿道の土地利用を含めた道路の利用実態との調和を図ることが交 通の安全の確保に資することから,交通流の実態を踏まえつつ,沿道からのアク セスを考慮した副道等の整備,植樹帯の設置,路上駐停車対策等の推進を図る。 ( エ) 歴史的街並みや史跡等卓越した歴史的環境の残る地区において,地区内の交通 と観光交通,通過交通を適切に分離するため,歴史的地区への誘導路,地区内の 生活道路,歴史的みちすじ等の整備を体系的に推進する。 ( 2) 交通安全施設等整備事業の推進 ア 歩行者等の安全通行の確保 交通事故の多発している道路、その他緊急に交通安全を確保する必要がある道路 について交通安全施設等を整備する。また,高齢者,身体障害者等の公共交通機関 を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(平成12年法律第68号。交通バリアフ リー法)の特定経路を構成する道路においては,歩道の段差,勾配等の改善等歩行 空間のバリアフリー化を推進する。 -7- ( 3) 人優先の安全・安心な歩行空間の整備 これまで一定の成果を挙げてきた交通安全対策は,主として「車中心」の対策で あり,歩行者の視点からの道路整備や交通安全対策は依然として十分とはいえず, また,生活道路への通過交通の流入等の問題も依然として深刻である。このため, 身近な生活道路等において,人の視点に立った交通安全対策を推進していく必要が ある。 ア バリアフリー化を始めとする歩行空間等の整備 ( ア) 歩行者及び自転車利用者の安全で快適な通行を確保するため,歩行者等の交通 事故が発生する危険性の高い区間等について,改築事業等による整備と併せて歩 道及び自転車道等の整備を引き続き重点的に実施する。その際,快適な通行空間 を十分確保した幅の広い歩道の整備に努めるとともに,既存の道路に歩道等の設 置が困難な場合においては,その歩道等の代替として既存の道路と並行した歩行 者専用道路,自転車歩行者専用道路等の整備を推進する。 ( イ) 高齢者,身体障害者等誰もが自立した日常生活及び社会生活を確保するため, ユニバーサルデザインの考え方に基づき,駅,公共施設,福祉施設,病院等の周 辺を中心に平坦性が確保された幅の広い歩道,バリアフリー対応型信号機,待ち 時間表示装置,昇降装置付立体横断施設,歩行者用休憩施設,自転車駐車場,身 体障害者用の駐車ます等を有する自動車駐車場等を整備するとともに,改築事業 等と併せた無電柱化を推進する。あわせて,高齢者,身体障害者等の通行の安全 と円滑を図るとともに ,高齢運転者の増加に対応するため ,信号灯器のLED化 , 道路標識の高輝度化等を推進する。 ( ウ) 児童・幼児の通行の安全を確保するため,歩道等の整備,押ボタン式信号機, 歩行者用灯器等の整備 ,立体横断施設の整備 ,横断歩道等の拡充により ,通学路 , 通園路の整備を図る。 ( エ) 冬期の安全で快適な歩行者空間を確保するため,中心市街地や公共施設周辺等 における除雪の充実や消融雪施設等の整備を推進する。 ( 4) 地域住民等と一体となった道路交通環境の整備 道路交通の安全は道路利用者の生活,経済・社会活動に密接に関係するため,対 策の立案に当たって地域住民や道路利用者の意見を十分反映させる必要がある。ま た,地域によって道路環境や道路利用の実態及び交通の状況が異なることから,地 域の実情を踏まえた道路交通環境の整備を行う。 ア 道路交通環境整備への住民参加の促進 ( ア) 安全な道路交通環境の整備に当たっては,道路を利用する人の視点を生かすこ とが重要であることから,地域住民や道路利用者の主体的な参加の下に交通安全 施設等の点検を行う交通安全総点検を積極的に推進するとともに,道路利用者等 -8- が日常感じている意見について,はがき・インターネット等を利用して,意見を 取り入れ,道路交通環境の整備に反映する。 ( イ) また,交通の安全は,住民の安全意識により支えられることから,安全で良好 なコミュニティの形成を図るために,交通安全対策に関して住民が計画段階から 実施全般にわたり積極的に参加できるような仕組みをつくり,行政と市民の連携 による交通安全対策を推進する。 ( 5) 効果的で重点的な事故対策の推進 特に交通の安全を確保する必要がある道路について,社会資本整備重点計画(国 が行う事業)に基づき,交通安全施設等を重点的に整備することとし,安全かつ円 滑・快適な交通環境の確立を図る。そのため,交通事故対策の重点化を図るととも に,科学的分析に基づく事故対策の立案を推進する。 ア 重大事故の再発防止 社会的に大きな影響を与える重大事故が発生した際には,速やかに当該箇所の道 路交通環境等事故発生の要因について調査するとともに,発生要因に即した所要の 対策を早急に講ずることにより,当該事故と同様な事故の再発防止を図る。 ( 6) 円滑・快適で安全な道路交通環境の整備 安全な道路交通環境の実現に当たっては,道路を円滑・快適に利用できることが 必要である。このため,信号機の高度化等により,交通の円滑化を図るとともに, 休憩場所の提供や分かりやすい道路標識等の整備を進めるほか,道路の使用及び占 用の適正化等によって,道路交通の円滑化を図る。 ア 道路管理者所管事業 交通事故の多発している道路,その他緊急に交通安全を確保する必要がある道路 について,総合的に交通安全施設等の整備拡充を図る。自転車・歩行者道の新設や バリアフリー化,交差点改良,照明灯,区画線,道路情報板等の事業を実施する。 ( 7) 交通需要マネジメントの推進 ア 自動車利用の効率化 乗用車の平均乗車人数の増加など、効率的な自動車利用を推進するため,自動車 相乗りの促進を図る。 イ 交通需要の平準化 交通需要のピーク時間帯の交通を分散するため,時差通勤・通学及びフレックス タイム制の導入を促進するとともに,道路交通情報の充実を図る。 -9- ( 8) 総合的な駐車対策の推進 道路交通の安全と円滑を図り,都市機能の維持及び増進に寄与するため,交通の 状況や地域の特性に応じた総合的な駐車対策を推進する。 ア 違法駐車締め出し気運の醸成・高揚 違法駐車の排除及び自動車の保管場所の確保等に関し,市民への広報・啓発活動 を行うとともに,関係機関・団体との密接な連携を図り,住民の理解と協力を得な がら違法駐車締め出し気運の醸成・高揚を図る。 ( 9) 災害に備えた道路交通環境の整備 ア 災害に強い交通安全施設等の整備 地震,豪雨,豪雪等による災害が発生した場合においても安全な道路交通を確保 するため,隣接市町を含めた広域的な交通情報を収集するとともに、交通規制資機 材等の整備を推進する。 イ 災害発生時における情報提供の充実 災害発生時には,道路の被災状況や道路交通状況を迅速かつ的確に収集・分析・ 提供し,復旧や緊急交通路,緊急輸送路等の確保及び道路利用者等への道路交通情 報の提供のため,道路交通に関する情報板等の整備を推進するとともに ,「しろい し安心メール」を活用した道路・交通に関する災害情報等の提供を推進する。 ( 10) 交通安全に寄与する道路交通環境の整備 ア 道路法に基づく通行の禁止又は制限 道路の構造を保全し,又は交通の危険を防止するため,道路の破損,欠壊又は異 常気象等により交通が危険であると認められる場合及び道路に関する工事のためや むを得ないと認められる場合には,道路法(昭和27年法律第180号)に基づき,迅 速かつ的確に通行の禁止又は制限を行う。 イ 子供の遊び場等の確保 子供の遊び場の不足を解消し,路上遊戯等による交通事故の防止に資するととも に,市における良好な生活環境づくり等を図るため,都市基幹公園等の身近な公園 の整備を推進する。さらに,子供の遊び場等の環境に恵まれない地域又はこれに近 接する地域には,公立の小学校,中学校の校庭及び体育館等の開放の促進を図る。 2 交通安全思想の普及徹底 ( 1) 段階的かつ体系的な交通安全教育の推進 ア 幼児・児童に対する交通安全教育 ( ア) 幼児に対する交通安全教育は,心身の発達段階や地域の実情に応じて,基本的 な交通ルールを遵守し,交通マナーを実践する態度を習得させるとともに,日常 - 10 - 生活において安全に道路を通行するために必要な基本的な技能及び知識を習得さ せることを目標とする。 ( イ) 幼稚園,保育園においては,家庭及び関係機関と連携・協力を図りながら,日 常の教育・保育活動のあらゆる場面をとらえて,交通安全教育指針(平成 10 年 国家公安委員会告示第15号)等を活用した交通安全教育を計画的かつ継続的に 行う。 これらを効果的に実施するため,紙芝居や腹話術,視聴覚教材等を利用するな ど分かりやすい指導に努めるとともに,指導資料の作成,教職員の指導力の向上 及び教材・教具の整備を推進する。 ( ウ) 関係機関・団体は,幼稚園・保育園において行われる交通安全教育の支援を行 うとともに,家庭における適切な指導,交通安全についての積極的な話し合い等 が行われるよう保護者に対する交通安全講習会の実施等広報啓発活動を推進する ( エ) このほか,児童館においては,主として幼児を対象に,遊びによる生活指導の 一環として,交通安全に関する指導を推進するとともに,母親クラブ等の組織化 を促進し,その活動の強化を図る。 ( オ) 児童(小学生)に対する交通安全教育は,心身の発達段階や地域の実情に応じ て,歩行者及び自転車の利用者として必要な技能と知識を習得させるとともに, 道路及び交通の状況に応じて,安全に道路を通行するために,道路交通における 危険を予測し,これを回避して安全に通行する意識及び能力を高めることを目標 とする。 イ 中学生・高校生に対する交通安全教育 ( ア) 中学生に対する交通安全教育は,日常生活における交通安全に必要な事柄,特 に,自転車で安全に道路を通行するために,必要な技能と知識を十分に習得させ るとともに,道路を通行する場合は,思いやりをもって,自己の安全ばかりでな く,他の人々の安全にも配慮できるようにすることを目標とする。 ( イ) 中学校においては,学校教育活動全体を通じて,歩行者としての心得,自転車 の安全な利用,自動車の特性,危険の予測と回避,標識等の意味,応急措置等に ついて重点的に交通安全教育を実施する。 ( ウ) 高校生に対する交通安全教育は,日常生活における交通安全に必要な事柄,特 に,二輪車の運転者及び自転車の利用者として安全に道路を通行するために,必 要な技能と知識を習得させるとともに,交通社会の一員として交通ルールを遵守 し自他の生命を尊重するなど責任を持って行動することができるような健全な社 会人を育成することを目標とする。 ウ 成人に対する交通安全教育 ( ア) 成人に対する交通安全教育は,自動車等の安全運転の確保の観点から,免許取 得後の運転者の教育を中心として行うほか,社会人,学生等に対する交通安全教 - 11 - 育の充実に努める。 ( イ) 自動車の使用者は,安全運転管理者,運行管理者等を法定講習,自動車安全運 転センター安全運転中央研修所等における研修等の指導者向けの研修会等へ積極 的に参加させ,事業所における自主的な安全運転管理の活発化に努める。また, 社会人を対象とした学級・講座などにおける交通安全教育の促進を図るなど,公 民館等の社会教育施設における交通安全のための諸活動を促進するとともに,関 係機関・団体による実践活動を促進する。 エ 高齢者に対する交通安全教育 ( ア) 高齢者に対する交通安全教育は,加齢に伴う身体機能の変化が歩行者又は運転 者としての交通行動に及ぼす影響を理解させるとともに,道路及び交通の状況に 応じて安全に道路を通行するために必要な実践的技能及び交通ルール等の知識を 習得させることを目標とする。 ( イ) 高齢者に対する交通安全教育を推進するため市は,高齢者に対する交通安全指 導担当者の養成,教材,教具等の整備など指導体制の充実に努めるとともに、参 加・体験・実践型の交通安全教育を積極的に推進する。また,関係団体,福祉関 係者等と連携して,高齢者の交通安全教室等を開催するとともに,高齢者に対す る社会教育活動・福祉活動,各種の催し等の多様な機会を活用した交通安全教育 を実施する。この場合、高齢者の自発性を促すことに留意しつつ,高齢者の事故 実態に応じた具体的な指導を行うこととし,反射材の活用等交通安全用品の普及 にも努める。 ( ウ) 高齢者の交通事故防止のため,重点的施策を講ずる必要性のある地区を「高齢 者交通事故防止モデル地区」に指定し,民間ボランティア等による自主的な家庭 訪問指導,交通安全教育を集中的に推進する。 ( エ) また,高齢者同士の相互啓発等により交通安全意識の高揚を図るため,老人ク ラブ,老人ホーム等における交通安全部会の設置,交通安全教育指導員(シルバ ー指導員)の養成等を促進し,自主的な交通安全活動を展開し,地域・家庭にお ける交通安全活動の主導的役割を果たすよう指導・援助を行う。 ( オ) 家庭においては,高齢者に対する適切な助言が行われるよう,交通安全母親活 動,世代間交流による交通安全普及啓発活動等の促進に努める。 ( 2) 交通安全に関する普及啓発活動の推進 ア 交通安全運動の推進 交通安全県民運動として推進している「マナーアップみやぎ運動」の一層の浸透 を図るため ,団体 ,職域等からなる参加者の自主的・主体的活動を中心とした , 「あ なたもチャレンジ!無事故無違反『セーフティ123 』」を展開する。また、すべ ての市民が,交通安全思想と交通道徳を普及高揚し,交通ルールの遵守と正しい交 - 12 - 通マナーの実践を通じて ,交通事故のない健康でやすらぎのある生活を営むために , 県をはじめ関係機関・団体及び地域住民が一体となって,県民総ぐるみ運動を強力 に推進する。 イ 交通安全活動の推進 報道機関,関係機関・団体等に対して,資料を提供し,市民の日常生活の中で, 身近な問題をタイミングよくとらえ ,「交通ルール守るあなたが守られる」のキャ ッチフレーズのもとに自主的かつ効果的な交通安全広報を展開する。 ( ア) 市広報紙(広報しろいし)等による広報 ( イ) 各種運動の時期をとらえたポスター,チラシ等による広報 ( ウ) 市交通指導隊による指導車での呼びかけ(マナーアップみやぎ運動) ( エ) 高速道路や一般道路利用者に対する交通安全キャンペーン ( オ) 交通安全市民大会の開催 ウ 飲酒運転根絶の推進 ( ア) 毎月22日の「飲酒運転根絶の日」を中心として,飲酒運転の危険性や悲惨さ の広報・啓発活動や飲酒運転根絶キャンペーン等を集中的に実施する。 ( イ) 飲食店に対しては,交通関係団体等の協力を得て,飲酒運転の危険性等を強く 訴えるための訪問活動を行い,特に飲食店組合等の組織団体に対する要請活動を 繰り返して実施するなど,飲酒運転の根絶を強く訴える。 エ 自転車の安全利用の推進 自転車は,本来車両であること,道路を通行する場合は,車両としてのルールを 遵守するとともに交通マナーを実践しなければならないことを理解させることの周 知,徹底を図る。 ( ア) 自転車利用者のマナーの向上を図り,自転車乗車中の交通事故や自転車による 迷惑行為を防止するため,歩行者に配慮した歩道通行,無灯火走行の防止等,自 転車の正しい乗り方に関する普及啓発活動を推進する。 特に,中学生・高校生に対し交通ルール・マナーの向上を図るため,関係機関 団体が教育委員会と連携し,中学校・高校教育の場における交通安全教育を推進 する。 ( イ) 自転車の安全装置の使用方法等について,正しい知識の普及促進に努めるとと もに、自転車の点検整備等の重要性について,様々な活動を通じて普及を図り, 自転車利用者の保守管理に対する自己責任の醸成に努める。 ( ウ) 自転車交通安全の日の活用 毎月15日の自転車交通安全の日に,交通指導員や民間ボランティアによる, 自転車の交通ルール・マナー違反に対する街頭指導活動を強化し,自転車マナー の向上を図る。 - 13 - オ 後部座席等におけるシートベルト着用の推進 シートベルトの着用効果及び正しい着用方法について理解を求め,後部座席を含 めた着用の推進を図る。 特に,車外放出事故の実態にかんがみ,高速道路等において,後部座席等におけ るシートベルト着用の推進を図る。 カ チャイルドシートの正しい着用の徹底 チャイルドシートの着用効果及び正しい着用方法について,幼稚園・保育園等と 連携し保護者に対する効果的な広報啓発・指導に努め,正しい着用の徹底を図る。 また、関係機関・団体・企業及び市民が一致協力し、引き続き「チャイルドシー トのリサイクル事業」を行うと共にあらゆる機会を通じて積極的に普及啓発活動を 推進する。 キ 効果的な広報の実施 交通の安全に関する広報については ,「宮城県交通安全の音」の浸透とあわせ , テレビ,ラジオ,新聞,インターネット等の広報媒体を活用して,交通事故等の実 態を踏まえた広報,日常生活に密着した内容の広報,交通事故被害者を取り入れた 広報等,具体的で訴求力の高い内容を重点的かつ集中的に実施するなど,実効の挙 がる広報を推進する。 ( ア)家庭,学校,職場,地域等と一体となった広範なキャンペーンや,官民が一体 となった各種の広報媒体を通じての集中的なキャンペーン等を積極的に行うこと により、高齢者の交通事故防止,シートベルト及びチャイルドシートの正しい着 用の徹底、若年運転者の無謀運転の防止,飲酒運転の追放,違法駐車の排除等を 図る。 ( イ)交通安全に果たす家庭の役割は極めて大きいことから,家庭向け広報媒体の積 極的な活用、市の定期広報紙等により,家庭に浸透するきめ細かな広報の充実に 努め,子供,高齢者等を交通事故から守るとともに,暴走運転,無謀運転,飲酒 運転等を追放する。 ( ウ)民間団体の交通安全に関する広報活動を援助するため,市は,交通の安全に関 する資料,情報等の提供を積極的に行うとともに,全市民的気運の盛り上がりを 図るため,報道機関の理解と協力を求める。 ( エ) 「 聴覚( 耳 )」に訴える「 宮城県交通安全の音 」 ( 平成 13 年4月県警察で制定 ) を浸透させ市民の交通安全意識の高揚を図る。 ク その他の普及啓発活動の推進 市民の自主的・主体的な交通安全意識の高揚を図る。 ( ア)みやぎ交通安全啓発・実践キャンペーン「あなたもチャレンジ!無事故無違反 セーフティ123」への参加 ( イ) 高齢運転者標識の積極的な普及,及び貼付車両に対する保護意識の高揚 - 14 - ( ウ) 夜間における歩行者及び自転車利用者等の交通事故防止に効果的な反射材につ いての理解の促進及び反射材用品の普及 ( エ) 自転車利用者のマナーの向上,特に,自転車乗車中の交通事故や自転車による 迷惑行為を防止するため,歩行者に配慮した歩道通行,無灯火走行の防止等,自 転車の正しい乗り方に関する普及啓発 ( オ) ホームページ等を通じての交通事故データ等に関する情報の提供 ( 3) 交通の安全に関する民間団体等の主体的活動の推進等 交通安全を目的とする民間団体については,交通安全指導者の養成等の事業及び 諸行事に対する援助並びに交通安全に必要な資料の提供活動を充実するなど,その 主体的な活動を促進する。 ア 民間団体の育成指導 民間の交通安全団体,その他交通に関係のある業務を行う団体について,助言, 指導を行うとともに,これら団体との緊密な連絡体制を強化し,その主体的活動を 促進する。 ( ア) 市交通安全母の会の組織の充実と,その活動の強化を促進する。 ( イ) 交通安全協会が交通安全意識高揚の推進施策として行う,会員研修、広報資料 の刊行及び ,「交通安全子供自転車大会」等の競技大会などの安全活動に対し, 効果的に行われるよう協力する 。また 、安全教育の地域ぐるみの浸透を図るため , 協会下部組織(支部・分会・班)の充実と安全活動の強化を促進する。 ( 4) 住民の参加・協働の推進 交通の安全は,住民の安全意識により支えられることから,住民自らが交通安全 に関する自らの意識改革を進めることが重要である。 このため,交通安全思想の普及徹底に当たっては,行政,民間団体,企業等と住 民が連携を密にした上で,それぞれの地域における実情に即した身近な活動を推進 し,住民の参加・協働を積極的に進める。 3 安全運転の確保 安全運転を確保するためには,運転者の能力や資質の向上を図ることが必要であ り,このため,運転者のみならず,これから運転免許を取得しようとする者までを 含めた運転者教育等の充実に努める。 ( 1) 運転者教育等の充実 ア 高齢運転者対策の充実 高齢運転者の交通事故防止を図るため、高齢者講習の充実及び実車の使用による 個別安全運転指導の実施を通じて、高齢者の身体的な機能の変化を踏まえた適切な - 15 - 指導を行う。また、高齢運転者標識の添付を呼びかける。 ○ 高齢者に対する教育の充実 ○ 適性検査の充実等 ○ 高齢運転者標識(高齢者マーク)の活用 イ 前後シートベルト,チャイルドシートの正しい着用の徹底 交通事故死者の大半がシートベルト非着用であることから,運転者,助手席同乗 者はもとより,後部座席同乗者に対するシートベルト着用効果及び正しい着用方法 についての指導を図るとともに,幼児,子供の自動車同乗中の事故防止のためチャ イルドシートの着用徹底キャンペーンの展開によるチャイルドシート着用率の向上 を図る。 4 車両の安全性の確保 ( 1) 自動車の検査及び点検整備の充実 ア 自動車点検整備の充実 ( ア) 不正改造車の排除 道路交通に危険を及ぼすなど社会的問題となっている暴走族の不正改造や過積 載を目的とした不正改造車等を排除し,自動車の安全運行を確保するため,関係 機関の支援及び自動車関係団体の協力の下に「不正改造車を排除する運動」を市 内に展開し,広報活動の推進等をすることにより,不正改造防止について,自動 車使用者及び自動車関係事業者等の認識を高める。 ( 2) 自動車アセスメント情報の提供等 自動車の車種ごとの安全性に関する比較情報をとりまとめた「自動車アセスメン ト」情報誌等を窓口等などに設置することにより,より安全な自動車の普及を促進 する。また,チャイルドシートについても,型式ごとの安全性に関する比較情報誌 等を自動車使用者に提供することにより,より安全なチャイルドシートの普及拡大 を図る。 ( 3) 自転車の安全性の確保 自転車の安全な利用を確保し,自転車事故の防止を図るため,自転車利用者に対 し定期的に自転車安全整備店において点検整備を受ける気運を醸成するとともに, 点検整備の確保及び自転車の正しい利用方法等の指導を目的とした自転車安全整備 制度の拡充を図り,あわせて付帯保険により被害者の救済に資することを目的とす - 16 - るTSマーク ※ の普及に努める。 5 道路交通秩序の維持 ( 1) 暴走族対策の強化 凶悪化する暴走族による各種不法事案を未然に防止し,交通秩序を確保するとと もに,青少年の健全な育成に資するため,関係機関・団体が連携し,次の暴走族対 策を強力に推進する。 ア 暴走族根絶促進事業の推進 「白石市暴走族根絶の促進に関する条例」に基づき,すべての関係者と一体とな った暴走族根絶促進事業の各種施策を的確かつ効果的に推進し,県民生活の安全と 平穏を確保する。 ( ア) 広報媒体を利用して暴走族根絶を広報するなど,市民総ぐるみ運動を促進する ための各種事業を積極的に推進する。 ○ 市民,事業者,自動車の運転者等の啓発及び意識高揚対策の推進 ○ 暴走族根絶県民大会への参加 ( イ) 地域住民,行政,警察が一体となった暴走族根絶運動を推進する。 ○ 暴走族根絶促進協議会活動の促進 ○ 暴走族相談員による相談活動の推進 ( ウ) 市内の中学校等の生徒やPTAに対し暴走族根絶をPRし,暴走族への加入阻 止を徹底する。 ( エ) 暴走族に関する情報の提供及び暴走族根絶促進協議会の活性化等,暴走族根絶 の促進に関する必要な施策を推進する。 イ 車両の不正改造の防止 暴走行為を助長するような車両の不正な改造を防止するよう,また,保安基準に 適合しない競技用車両等の部品等が不正な改造に使用されることがないよう ,「不 正改造車を排除する運動」等を通じ,全市的な広報活動の推進を積極的に行う。 6 救助・救急活動の充実 交通事故に起因する救助・救急事象の複雑多様化に対応するため,仙南地域広域 行政事務組合消防本部との連携により,救助・救急体制の充実強化を図る。 ※ TSマーク:自転車安全整備店の自転車安全整備士が点検整備し,道路交通法に規定 する普通自転車であることを確認して貼付するマーク。傷害保険及び賠償責任保険が附帯 されている。 - 17 - ( 1) 救助・救急体制の整備 ア 救急現場及び搬送途上における応急措置等の充実 交通事故による負傷者の救命効果を向上させるため,ドクターカーの活用や救急 救命士が行う救命処置範囲の拡大(医師の具体的指示なしでの除細動,具体的指示 に基づく気管挿管及び薬剤投与)を推進し,救急現場及び搬送途上における応急措 置等の充実を図る。また,医師の指示又は指導・助言の下に、救急救命士を含めた 救急隊員が行う応急処置等の質を確保するメディカルコントロール体制の充実を図 る。 イ 心肺蘇生法等の応急手当の普及啓発活動の推進 現場における応急手当の実施により,救命効果の向上が期待できる自動体外式除 細動器( AED ※ )の使用も含めた応急手当について ,消防機関等が行う講習会等 , 普及啓発活動を推進する。このため,平成12年度に策定された心肺蘇生法に関する 基準等の応急手当の知識・実技の普及を図ることとし,消防機関,保健所,医療機 関,日本赤十字社,民間団体等の関係機関においては,指導資料の作成・配布,講 習会の開催等を推進するとともに,救急の日,救急医療週間等の機会を通じて広報 啓発活動を積極的に推進する。 ウ 集団救助・救急体制の整備 大規模道路交通事故等の多数の負傷者が発生する大事故に対処するため,連絡体 制の整備及び救護訓練の実施等,集団救助・救急体制を推進する。 ( 2) 救急医療体制の整備 ア 救急医療機関等の整備 救急医療体制の基盤となる初期救急医療体制を整備・拡充するため,休日 夜間 急患センターの設置の促進及び在宅当番医制の普及定着化を推進する。 ( ア) 休日・夜間における医療を迅速かつ適切に行うために、地域特性に応じた救急 医療体制の整備を促進する。 ( イ) 地域の中核的な病院整備推進事業 二次医療圏における医療提供体制の整備を推進するため,地域医療を支援する 機能を有する公立刈田総合病院を「地域の中核的な病院」に指定し,新たな施設 整備について支援する。 ( ウ) 病院前救護の充実強化のため,非医療事者による自動体外式除細動器( AED) の使用が条件付きでみとめられたことから同器の知識・実技の普及を図る。 ※ AED: Automated External Defibrillator - 18 - ( 3) 救急関係機関の協力関係の確保等 救急医療施設への迅速かつ円滑な収容を確保するため,救急医療機関,消防機関 等の関係機関における緊密な連携・協力関係の確保を推進するとともに,救急医療 機関内の受入れ・連絡体制の明確化等を図る。 ア 救急医療機関等の整備 休日・夜間における医療を迅速かつ適切に行うために,地域特性に応じた救急医 療体制の整備を促進する。 7 損害賠償の適正化を始めとした被害者支援の推進 交通事故被害者等は,交通事故により多大な肉体的,精神的及び経済的打撃を受 けたり,又は掛け替えのない生命を絶たれたりするなど,大きな不幸に見舞われて おり,交通事故被害者等を支援することが極めて重要であることから,犯罪被害者 等基本法等の下,交通事故被害者等のための施策を総合的かつ計画的に推進する。 ( 1) 損害賠償の請求についての援助等 ア 交通事故相談活動の推進 ( ア) 交通事故相談活動の強化 ○ 県の設置する交通事故相談所への円滑な取り次ぎがなされるように、関係機 関との連絡協調を推進する。 ○ 市広報誌等の広報媒体を利用して,市民に対し,交通事故相談活動の周知徹 底を図り、広く相談機会を提供する。 イ 損害賠償請求の援助活動等の強化 ( ア) 交通事故被害者の救済と援助活動を強化するため,市の行政相談や人権相談等 との相互連携を強化し,交通事故相談の活性化を図る。 8 交通安全対策の評価・効果予測の充実 多様な側面を有する交通安全対策のより効率的,効果的,重点的な推進を図るた め,交通事故の発生件数に関する傾向や特徴等について,予測及び評価の充実を図 る。 - 19 - 第2章 踏切道における交通の安全 1.踏切事故のない社会を目指して 踏切事故は,長期的には減少傾向にあるが, 改良すべき踏切道がなお残されており,引き 続き踏切事故防止対策を推進することによ り,踏切事故のない社会を目指す。 2 踏切道における交通の安全についての目標 踏切事故件数を限りなくゼロに近づける。 3.踏切道における交通の安全についての対策 <視点> それぞれの踏切の状況等を勘案した効果的対策の推進 <4つの柱> ① 踏切道の立体交差化,構造の改良及び歩行者等立体横断施設の整備の 促進 ② 踏切保安設備の整備等の実施 ③ 踏切道の統廃合の促進 ④ その他踏切道の交通の安全と円滑化を図るための措置 - 20 - 第1節 1 踏切事故のない社会を目指して 踏切事故の状況等 踏切事故(鉄道の運転事故のうち,踏切障害及びこれに起因する列車事故をい う 。)は ,長期的には減少傾向にあり ,県内における平成17年の発生件数は6件 , 死傷者数は2人であり,12年の発生件数5件,死傷者数3人と比較して,発生件数 は 20% の増加,死傷者数で 33 %の減少となっている。しかし,依然,踏切事故 は鉄道の運転事故の約半数を占めている状況にあり,また,改良するべき踏切道が なお残されている現状にある。 2 交通安全計画における目標 踏切事故は,長期的には減少傾向にある。しかし,一方では,踏切事故は鉄道運 転事故の約半数を占め ,また ,改良をすべき踏切道がなお残されている現状である 。 こうした現状にかんがみ,踏切道における交通の安全と円滑化を図るため,諸施策 を総合的に推進することにより ,「踏切事故件数ゼロ」を目指すものとする。 第2節 1 踏切道における交通安全の対策 講じようとする施策 ( 1) 踏切道の立体交差化及び構造の改良の促進 自動車が通行する踏切であって、踏切道の幅員が接続する道路より狭いもの等に ついては、構造改良等を推進する。 また、自動車交通量が多く、踏切遮断時間が長い踏切や主要な道路との交差に係 るもの等については、立体交差化を実施することにより踏切道の除去を促進すると ともに、道路の新設・改築に当たっても極力立体交差化を図る。 ( 2) 踏切保安設備の整備等の実施 踏切遮断機の整備された踏切道は,踏切遮断機の整備されていない踏切道に比べ て事故発生率が低いことから,踏切道の利用状況,踏切道の幅員,交通規制の実施 状況等を勘案し,着実に踏切遮断機の整備を行う。 - 21 - ( 3) 踏切道の統廃合の促進 踏切道の立体交差化,構造改良等の事業の実施に併せて,近接踏切道のうち,そ の利用状況,う回路の状況等を勘案して,地域住民の通行に特に支障を及ぼさない と認められるものについて,統廃合を進めるとともに,これら近接踏切道以外の踏 切道についても同様に統廃合を促進する。 ( 4) その他踏切道の交通の安全と円滑化を図るための措置 踏切道における交通の安全と円滑化を図るため,必要に応じ,踏切道予告標,踏 切信号機,歩行者等のための横断歩道橋等の設置を進める。 また、踏切事故は、直接横断、落輪等に起因することが多いことから、自動車運 転者や歩行者等に対し、交通安全意識の向上を図る必要があり、このための広報活 動等を強化推進する。 - 22 -
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