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投票環境の向上方策等に関する研究会 報告

平成30年8月

投票環境の向上方策等に関する研究会

(2)

- 目 次 -

Ⅰ.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅱ.本研究会における検討項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

Ⅲ.個別項目についての考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1.投票しにくい状況にある選挙人の投票環境向上

(1)不在者投票の更なる利便性向上・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(2)障害者等の投票環境向上・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

(3)在外投票の利便性向上(インターネット投票)・・・・・・・・ 7

(4)洋上における投票の利便性向上・・・・・・・・・・・・・・・13 2.選挙における選挙人等の負担軽減、管理執行の合理化

〈本人確認・名簿対照〉

(1)選挙人名簿対照における無線通信のセキュリティ確保・・・・・15

〈投開票関係〉

(2)電子投票機を用いた電子投票の改善・・・・・・・・・・・・・17

(3)期日前投票所の混雑対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

(4)離島等に関する確実かつ迅速な開票・・・・・・・・・・・・・20

〈周知・広報の充実〉

(5)選挙公報の取扱いの改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・23

Ⅳ.おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 開催要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 開催経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29

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Ⅰ.はじめに

国政選挙・地方選挙を通じて投票率が低下傾向にある中、有権者が投票しやすい 環境を一層整備し、投票率の向上を図っていくことは、引き続き重要な課題であ る。投票環境における制約から有権者に有効な投票機会を提供できていない側面 があるのであれば、公正確保に留意しつつ、少なくともそのような制約については できるだけ解消、改善し、有権者一人一人に着目した更なる投票機会の創出や利便 性の向上に努めていくべきである。

平成26年度から設置されている本研究会は、上記の基本的な考えの下、各分野 の有識者や選挙管理委員会の実務者により実効性ある方策を検討し、これまで3 度にわたり提言を行ってきた。提言内容の多くが、公職選挙法等の改正により制度 化されてきており、有権者各層に関して投票環境の向上が進んできている。

一方、遠隔地に所在し不在者投票を行う選挙人や障害のある選挙人、海外に居住 する選挙人など、なお投票しにくい状況にある選挙人がいるとの指摘もある。ま た、平成29年10月執行の衆議院議員総選挙においては、投開票日を中心に台風 の影響を受け、期日前投票の増加に伴う課題や、開票事務への悪天候の影響など、

管理執行面でいくつかの課題が明らかになった。

本研究会では、これまでもICTを活用した投票環境の向上方策を検討してき たが、今回は更にこれを進め、ICTの利活用などにより、投票しにくい状況にあ る選挙人の投票環境向上や選挙における選挙人等の負担軽減、管理執行の合理化 に関していかなる取組ができるか、具体的に検討を行うこととした。

なお、ICTの利活用については、技術的・専門的な観点から議論を深めた部分 があり、その具体化の際には、広く各方面の理解を得ながら進める必要があるとと もに、実務的な観点を含めた詳細な検討やその時点での最新の知見を踏まえた適 切な判断が必要なものがあるところである。

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Ⅱ.本研究会における検討項目

本研究会は、平成29年12月から平成30年7月にかけて、計9回の会合を開催 し、以下の項目について議論を進め、今般、これらに関する考え方をとりまとめた。

1.投票しにくい状況にある選挙人の投票環境向上

(1)不在者投票の更なる利便性向上

(2)障害者等の投票環境向上

(3)在外投票の利便性向上(インターネット投票)

(4)洋上における投票の利便性向上

2.選挙における選挙人等の負担軽減、管理執行の合理化

〈本人確認・名簿対照〉

(1)選挙人名簿対照における無線通信のセキュリティ確保

〈投開票関係〉

(2)電子投票機を用いた電子投票の改善

(3)期日前投票所の混雑対策

(4)離島等に関する確実かつ迅速な開票

〈周知・広報の充実〉

(5)選挙公報の取扱いの改善

Ⅲ.個別項目についての考え方

1.投票しにくい状況にある選挙人の投票環境向上

本研究会では、公正確保に留意しつつ、投票環境における制約をできるだけ解 消、改善し、有権者一人一人に着目した更なる投票機会の創出や利便性の向上に努 めてきた。一方、なお投票しにくい状況にあると考えられる、遠隔地に所在し不在 者投票を行う選挙人の投票、障害のある選挙人の投票、在外選挙人の投票、洋上に おける投票について、ICTの利活用などにより利便性の向上を図ることができ ないか検討を行った。

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(1)不在者投票の更なる利便性向上

(ア)現状と課題

投票日当日に用務又は事故のためその属する投票区の区域外に旅行、滞在する など、所定の不在者投票事由に該当すると見込まれる選挙人については、名簿登録 地以外の市町村における不在者投票(以下「滞在地不在者投票」という。)を行う ことが可能となっている。平成28年7月執行の参議院議員通常選挙においても、

約15万人がこの制度を活用して投票を行っている。

滞在地不在者投票の手続は、①選挙人が、選挙人名簿に登録されている市町村の 選挙管理委員会(以下「名簿登録地選管」という。)に、投票日当日に自らが不在 者投票事由に該当すると見込まれる旨の宣誓書を付して、投票用紙及び投票用封 筒の交付を請求、②名簿登録地選管は選挙人名簿と対照し、登録されている者であ ることを確認した上で、投票用紙等及び不在者投票証明書を当該請求のあった選 挙人に直接又は郵便等により交付、③選挙人は滞在地の市町村の選挙管理委員会

(以下「滞在地選管」という。)に投票用紙等及び不在者投票証明書を持参し、こ れらの点検を受けた後、当該投票用紙に候補者名等を記載、④滞在地選管の不在者 投票管理者は、当該不在者投票を名簿登録地選管に送致、という流れになる。

不在者投票の利便性向上については、本研究会の中間報告(平成27年3月)を 踏まえ、選挙人が上記①により投票用紙等を請求する際にオンラインでの請求を 認めることとする制度改正が図られたが、選挙人に対する投票用紙等及び不在者 投票証明書の郵便等による交付などの上記②以降の手続は依然として必要となっ ている。

こうしたことから、滞在地不在者投票の手続に関しては、あらかじめ名簿登録地 選管から投票用紙等及び不在者投票証明書を入手する手続が煩雑であるとの声や、

これらの入手の際の選挙管理委員会からの郵送に時間を要するなどの指摘がある。

なお、選挙制度等の違いはあるものの、韓国の事前投票制度においては、選挙期 日前の一定期間、全国のいずれの投票所でもその場で投票用紙等を受け取り、投票 できる仕組みが設けられているところである。

(イ)検討

滞在地不在者投票において、あらかじめ名簿登録地選管から交付された投票用 紙等を持参することなく、滞在地選管において投票用紙等を受け取り、その場で投 票を行うことができれば、選挙人の負担軽減や、郵送時間が不要となる等の時間短 縮による投票期間の確保など、投票環境の向上につながると思われる。

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ただし、このような投票方法を導入する場合、二重投票の防止をいかに図るかが 課題となる。現在の滞在地不在者投票では、名簿登録地選管における名簿対照、投 票用紙等及び不在者投票証明書の交付・持参により二重投票を防止しており、この 仕組みを踏まえると、

・ 現行と同様に、名簿登録地選管において名簿対照及び投票用紙等を交付済 ではないことを確認した上で、

・ 滞在地選管においては、選挙人が不在者投票に訪れた際、当該選挙人が名簿 登録地選管において投票用紙等を交付済ではないこと等を確認された選挙人 本人であることを確認できる、

という仕組みを構築できれば、二重投票を防止しつつ、滞在地で投票用紙等を受け 取り、その場で不在者投票が可能になると考えられる。

具体的には、選挙人が名簿登録地選管に対し、特定の滞在地で不在者投票を行お うとする旨及び当該特定の滞在地選管を申し立てるとともに、選挙人名簿登録の 有無と投票用紙等を交付済か否かの確認を求めることとし、名簿登録地選管は、当 該求めに応じて名簿対照を行い投票用紙等が未交付であることを確認した上で、

申立てのあった滞在地選管に対して不在者投票を行おうとする選挙人の情報を通 知する。滞在地選管では、選挙人が不在者投票に訪れた際、選挙人から提示される 本人確認書類と名簿登録地選管から通知された選挙人情報とを用いて本人確認及 び投票用紙等が未交付であることを確認し、投票用紙等を交付する。このような仕 組みが構築できれば、投票用紙等の郵送交付を待つことなく、滞在地選管に出向く だけで不在者投票を行うことが可能になると考えられる。

このような考え方をもとに、滞在地選管への選挙人情報の通知の在り方、滞在地 選管における本人確認の方法や投票者リストの管理、滞在地不在者投票を行う場 所の変更や取消しに係る対応など、実務上の運用を適切に検証した上で、実現を目 指していくべきである。

なお、現在の不在者投票の投票用紙等のオンライン請求では、マイナンバーカー ドの公的個人認証機能等により本人確認を行っているところ、滞在地不在者投票 にあたっては、これに加え、セキュリティ面に配慮しつつ、選挙人の利用しやすい その他の手法についても、併せて検討していくことが期待される。

また、滞在地不在者投票に備え、各選挙管理委員会では投票用紙等の枚数管理を 適切に行う必要があるほか、開票時の作業に支障がないよう、投票用紙の様式の一 定の統一を図る必要があると考えられる。

なお、滞在地不在者投票を事前の申出なしに行う場合、二重投票防止の観点か ら、選挙人をオンラインで一元的に管理するプラットフォームを構築し、全国いず

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れの選挙管理委員会からも他市町村の選挙人の投票済情報を参照できるようにす ることも考えられる。しかし、当該プラットフォームの構築については、投票済情 報の即時反映と安定稼働の確保が可能か、システムダウン対策とその責任所在の 明確化、システム構築等に要する費用負担と管理主体、住民基本台帳と連動してい る選挙人名簿の管理主体の在り方、失権情報も含めた個人情報保護の観点など整 理すべき点が多く、これらの課題を克服できれば実現可能性も見えてくると思わ れる。

(2)障害者等の投票環境向上

(ア)現状と課題

障害のある選挙人にとって選挙権の行使がしやすくなるよう、投票しやすい環 境を整備していくことは重要であり、現在でも様々な取組が行われている。

制度面では、一定の重度障害を持ち自ら投票所に行くことが困難な選挙人が現 在する場所において投票することができる郵便等による不在者投票や、身体障害 者支援施設等における不在者投票、心身の障害その他の事由により自書できない 場合の代理投票(代筆投票)、点字による投票などが認められている。また、管理 執行面では、選挙公報について点字又は音声で情報提供する、いわゆる「選挙のお 知らせ版」の視覚障害者等への直接配布、関係機関への据置き、貸出しを行うこと、

投票所等におけるスロープの設置や車いすの配備、人的介助体制の整備といった バリアフリー対策を講じることなど、投票を行うためのハード・ソフト両面からの 取組が各選挙管理委員会において行われている。

また、代理投票における選挙人本人の意思確認にあたっては、既に総務省から各 選挙管理委員会に対し、個々の選挙人の状況に応じてきめ細かく適切に対応する ことが重要であることから、選挙人の家族等と事前打ち合わせを行う等、その意思 確認に十分努力すべき旨の助言を行っている。

他方で、政府の障害者政策委員会においては、障害者の投票に関し、いくつかの 指摘がなされている。具体的には、代理投票制度について、衆人の前で投票を行う ことにより投票内容が周囲の選挙人に知られてしまうといった投票の秘密の確保 に係る懸念の声があるほか、知的障害を持つ選挙人の投票支援や、障害の程度等に よっては自宅から投票所に行くことが困難な選挙人がいることへの配慮ができな いかといった指摘もある。また、候補者情報の提供について、現在ホームページに 掲載している選挙公報はテキストデータの含まれない画像PDFデータにより掲

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載され、音声読み上げソフトに対応できない1ことから、選挙公報のテキストデー タを提供できないかといった意見がある。

(イ)検討

投票所等における代理投票は、自書できない選挙人が投票を行うための有効な 手段であることから、投票の秘密に配慮し、障害者にとって投票しやすい手法を工 夫することが適切である。

この点について、代理投票を行う選挙人の投票の秘密に十分に意を用いていな い対応が一部でなされているとの指摘があることを踏まえると、総務省において も、各選挙管理委員会が取り組んでいる代理投票時における投票の秘密に配慮し た取組について、優良事例の収集を行い、全国に情報提供することにより、代理投 票における投票の秘密の確保に資する取組を各選挙管理委員会に促していくこと が望ましい。例えば、投票を補助する投票事務従事者以外の者に投票内容が知られ ないよう、声に出さない形で意思確認を行うことや、仕切りなどで外部から見えに くい間取りとすることなどにより、より投票の秘密の確保に資する運用が可能に なるものと考える。

また、障害のある選挙人の投票に関し、例えば、知的障害者の行動傾向や支援を 必要とする事柄を投票事務従事者が理解して適切にサポートできるよう、DVD の作成や支援内容を表示した支援カードの利用など、工夫した取組も見られる。総 務省においても、このような取組の広がりに資するよう、各選挙管理委員会に情報 提供していくべきである。

加えて、2.(2)で後述するとおり、電子投票機による投票にあっては、自書 が困難な選挙人であっても、操作補助を受けることや音声案内を活用した投票に より、自ら投票を行うことが可能であることから、タブレット端末などの汎用機を 活用した電子投票を推進すべきとの議論もあった。

そのほか、障害のある選挙人で、自宅から投票所に行くことが困難な方に対して は、一定の障害を持つ場合には郵便等による不在者投票が可能であることを周知 するとともに、投票管理者・投票立会人や投票に必要な設備を備えた巡回車両にお いて投票できる移動期日前投票所の設置や投票所等への移動支援の取組などを拡 充し、選挙人の負担を軽減することが有効と考えられる。移動期日前投票所や移動

1 画像データをテキストとして読み取ることができるOCR機能を用いた場合でも、選挙公報の画 像PDFデータについては、縦書き横書きの混在や白抜き文字などがあることから、完全にテキス ト化をすることは困難である。

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支援の取組については、各地域において巡回箇所数や巡回場所を工夫することで、

移動が困難な選挙人の投票しやすい環境が作られるものであり、各選挙管理委員 会において選挙の公正確保の観点や選挙管理委員会の事務負担を考慮しながら積 極的に取り組んでいくことが適当である。総務省においても、これらの取組の横展 開とともに、引き続き財政面をはじめとした必要な支援を行っていくべきである。

さらに、候補者情報の提供については、2.(5)で後述するとおり、選挙公報 の掲載文原稿の電子データによる提出にあわせ、掲載文原稿のテキストデータを 情報提供していくことが考えられる。

(3)在外投票の利便性向上(インターネット投票)

(ア)現状と課題

在外投票制度は、海外に居住している選挙人に対し、国政選挙における選挙権行 使の機会を保障する制度であり、投票方法には、在外公館投票、郵便等投票、日本 国内における投票の3つの方法がある。18歳以上の在外邦人数は約100万人、

そのうち在外選挙人名簿への登録者数は約10万人で推移してきている。

在外選挙人名簿の登録については、本研究会の報告(平成28年9月)を踏まえ、

出国時申請を可能にする制度改正がなされており、今後名簿登録者数の増加が期 待される。他方で、投票においては、名簿登録者数のうち投票した者の割合(投票 率)が約20%程度で推移しており、国内の投票率に比べて低くなっている。この 点、在外公館投票においては、在外公館から名簿登録地選管への投票用紙の送致に 時間を要し、在外公館投票の期間が国内の投票に比べ短くなっているほか、遠方に 居住する者には在外公館へ赴くのが難しいとの指摘がある。また、郵便等投票では 名簿登録地選管との間の郵送に時間を要する場合があることや、投票用紙等の請 求及び投票の送付に係る費用負担についても指摘がある。

このような指摘を踏まえ、在外選挙人の投票環境を向上させていくことは重要 であり、昨今の情報通信技術の発展に鑑み、物理的な距離を克服できるインターネ ットを用いた仕組みについて検討することが考えられる。

本研究会では、平成28年9月の報告において、インターネット等のオンライン システムを投開票手続に活用することについて、現行制度下における投票原則を 担保する必要性などから、

・ 投票所以外での投票を認める場合の本人確認の確実な実施や投票の秘密が 確保される環境の担保、

・ オンラインシステムのセキュリティ対策、

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・ オンラインシステムがダウンした場合やデータ改ざんへの対応方策、

・ 事後的な投票内容の検証への対応

について課題を指摘するとともに、効果が見えやすい分野及び導入による影響が 限定される分野から段階的に検討を行い、投票の利便性向上を有権者に実感して もらえるようにすることも一つの方策と考えられることを指摘した。段階的な検 討の具体例として、在外公館投票などからの導入を検討してはどうか、との意見も あったところである。

こうした経緯も踏まえ、今回の研究会では、これらの課題への対応を詳細に検討 するとともに、在外選挙インターネット投票に関して技術面、セキュリティ面、実 務的な対応可能性などの実現可能性について、更に掘り下げて専門的な検討を行 ったものである。

(イ)インターネット投票に関する技術検討ワーキンググループにおける検討 在外選挙インターネット投票の検討にあたっては、在外選挙人の投票環境を向 上させることが主目的となるが、特に、技術的・専門的な検討が必要となることか ら、これらの分野に知見を有する専門家等からなるインターネット投票に関する 技術検討ワーキンググループを設け、集中的に議論が行われた。

その際、地方公共団体の選挙管理委員会の職員にとって操作が容易であること や、過度な負担になることなく選挙事務が適正・円滑に行われること、選挙に関す る規定に違反して選挙無効となりうるようなリスクの最小化を図ることに留意し て検討がなされたところである。

また、検討手順としては、まず在外選挙インターネット投票システムのモデルを 検討した上で、(ア)で述べた本研究会で指摘した課題に対応するため、当該投票 システムが持つべき要件の検討が行われた。

この場合、インターネット投票により在外選挙人の投票環境の向上を図るため、

在外公館等に赴くことなく投票することができる個人端末からの投票が想定され ている。また、既存の投票方式は確保した上で新たな方式としてインターネット投 票を導入すること、マイナンバーカード(公的個人認証)の海外利用が可能となる こと、在外選挙人がいない市町村もある場合や効率性の観点を踏まえシステム整 備は各地方公共団体が個別に行うのではなく全国共同利用型とすることを前提と して検討がなされている。

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①在外選挙インターネット投票のモデルの検討

在外選挙において現に行われている既存の投票方式に即した投票フローや投票 原則を踏まえ、在外選挙インターネット投票システムモデルは、以下の3つのサブ システムで構成し、それぞれ以下の機能を持たせることが検討された。

(a)在外選挙人名簿サブシステム

事前登録段階においてインターネット投票を行う在外選挙人を市町村ごとに 登録するとともに、投票期間においては、投票資格の確認や投票済情報の記録等 を行う機能を持つ。

(b)投票サブシステム

投票期間に、インターネット経由で、選挙人の本人確認、選挙人への候補者情 報の表示、投票データの受取、投票データ保存等の機能を持つ。

(c)開票・集計サブシステム

市町村の選挙管理委員会の操作により、投票データを復号し、集計する機能を 持つ。

なお、この場合の投票の流れは以下のとおりとなることが想定される。

【事前登録段階】

選挙人の申出に応じて、市町村の選挙管理委員会は在外選挙人名簿サブシステ ムにインターネット投票を行う選挙人を登録する。

【投票段階】

・ 選挙人が公的個人認証を用いて投票サブシステムへログインし、本人確認及 び名簿対照の後、選挙人に対して候補者等の情報が表示される。

・ 選挙人は候補者等を選択した上で、その内容を選挙管理委員会用公開鍵で暗 号化し、更に公的個人認証の秘密鍵で電子署名を付して投票(投票データの送 付)する。

・ 投票データを受け取った投票サブシステムは、電子署名の有効性を即時に確 認し、当該電子署名を削除後、市町村ごとに投票データを保存する。

【開票・集計段階】

市町村の選挙管理委員会は、開票・集計サブシステムにアクセスし、選挙管理委 員会用秘密鍵で復号し、集計された投票データを入手。投票用紙で投票された他の 投票と合わせて集計する。

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②リスク・課題に対応する在外選挙インターネット投票システムの考え方・要件

(ア)で述べた本研究会で指摘した課題も含め、在外選挙インターネット投票シ ステムの各段階において対応すべき課題項目と対応の考え方、対応方策について、

網羅的な検証がなされ、いずれも一定の対応が可能とされた。

主な課題項目について見てみると、以下の対応の考え方及び対応方策により対 応するシステムとすることが考えられるところである。

課題項目 対応の考え方及び対応方策

1.本人確認の確実な実施 マイナンバーカードの海外利用を前提に公的個人認 証サービスにより確認。

2.在外選挙人名簿との 照合

在外選挙人名簿サブシステムに、個別の市町村ごとに インターネット投票を行う選挙人を登録し、各市町村 は、自団体分のみにアクセス可能とする。

3.投票の秘密の確保 ①投票データの暗号化等

②選挙人と投票データの 事後的なマッチングの

防止

① 投票データを暗号化して投票(送信)。投票データ の復号にあたっては、本人情報を切り離した上で行 う。

② 選挙人の電子署名を付与した投票データは、検証

(本人確認)後に電子署名を削除し、選挙人情報とは 切り離して保存することにより、事後的なマッチング を防止。

4.システムダウン対策 ①システムの安定稼働 ②システムへの不正アク セス等の対策

③一斉アクセスに係る 負荷への対策

① 各サーバに対するサイバー攻撃や自然災害等によ るシステムの故障・ダウン等に備え、サーバの二重化

・バックアップの対策を検討。

② 不正アクセス、DDoS攻撃(※)等の対策として、

ファイアウォールや侵入検知・防止システム(IDS

/IPS)の構築、プロバイダ側で提供している DDoS対策サービスの利用等を適切に判断。

※大量データの送信により、過大な負荷を与えてシステムを 停止させる攻撃

③ 在外選挙人が一斉にアクセスした場合の負荷にも 耐え得るサーバ容量の確保や、負荷分散など輻輳(通 信の許容量を超える状態)を回避する技術的な仕組み を整備。

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11 5.データ改ざん等への

対応

(システムの信頼性確保)

不正な書換え等がないなどのデータの正確性の確保 及びシステムの安定稼働のため、アクセスコントロー ル、サーバの二重化・バックアップ、フィッシング対策 などの技術的対策を講じる。

また、事後検証が可能で、システムが正常に動作する ことを保証する一助として各種監査証跡(ログ)を保存 するなどの仕組みを整備。

6.事後的な投票内容の 検証手段

(開票結果の正当性)

争訟対応ならびに事後検証に備え、システム全般の信 頼性を担保するための各種監査証跡(ログ)や証拠書類 を保存。

7.セキュリティ対策 ①通信回線に対する セキュリティ確保 ②個人端末に対する セキュリティ確保 ③テスト・実証環境の

整備

④投票システムと 開票システムの関係

① 投票データの暗号化に加え、経路の暗号化(通信の 暗号化)などの技術的対策を講じる。

② 個人端末については、選挙人の自己責任を原則とす るが、セキュリティ対策のアップデート等に関する啓 発、システムの正常な動作が一般的に確保される端末

・OS等についての公表・周知、ヘルプデスクの設置 などの対策を講じる。

③ システム開発後の運用開始前ならびに実運用開始 後においても、様々なケースに備えた十分なテスト・

実証を行う環境を整備し、検証を行う。

④ 投票システムと開票・集計システムはデータ抽出・

移送によるリスクを生まず、かつ、概念としては分か れたものとし、開票管理者が開票立会人の立会いの下 で開票作業を開始することに相当する手順を経てか ら開票・集計に係る処理を行う。

8.その他の想定される リスク

①諸外国におけるインタ ーネット接続規制 ②内部統制

① 国によりインターネット環境が異なる中、サイトブ ロックなどの緊急時対策として、在外公館において投 票ができる環境整備などを図る。

② 選挙事務従事者等の内部関係者の不適切な行為に よる不正やミスを未然に防止するための対策(アクセ ス権管理、二要素認証、監視、二重チェック、透明性 の高いフロー)、迅速に検知する仕組み、罰則規定等、

技術・運用・制度の観点から対策を講じる。

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③実装時に整理すべき課題等

ワーキンググループにおいては、在外選挙インターネット投票の実現に向けて、

②で述べたとおりの対応の考え方及び対応方策により一定の対応が可能とされた。

一方、具体のセキュリティ要件などシステムの実装段階に向けて詳細な検討が 必要な課題もあるとされ、具体的には、技術面における課題としては、システムが 具備すべき条件(仕様)の策定、運用面における課題としては、選挙管理委員会等 における事務手順の確立・周知・マニュアル化、検査・監査・点検等の項目や手順 の確立などが指摘されたところである。

また、具体の導入を検討する前提として、インターネット投票に関する幅広い理 解が不可欠である。その際には、利便性の向上などのメリット、公正確保策、リス クやコストなども含め、総合的に国民的な理解を得ていく必要があるものである。

なお、在外選挙インターネット投票において検討したシステムの基本的な仕組 みは、国内のインターネット投票にも応用可能と考えられたところである。他方、

国内のインターネット投票にあっては、在外選挙と異なり、システム規模と安定稼 働対策、大規模なシステム構築や維持に要するコストや管理主体、投票用紙とイン ターネット間での投票方法の変更可否など投票用紙による投票とインターネット 投票とが併存する場合の運用上の課題、選挙人名簿サブシステムの在り方などの 課題や論点がある。このため、在外選挙インターネット投票について、実務上の習 熟・課題の検証、インターネット投票に関する理解などを着実に進めることが望ま れるとの指摘があった。

(ウ)実現に向けた方向性

(イ)のワーキンググループにおける検討は、技術的・専門的な観点から網羅的 になされたものであり、本研究会としては、(イ)②で掲げた要件を満たすことに より、在外選挙インターネット投票の実現に向けた技術・運用面の大きな課題、ハ ードルはクリアできるものと考える。

9.その他の対応

①視覚障害者等向けの 音声による対応

(音声読み上げシステム等)

②投票画面の表示方法

(候補者情報の一覧性確保)

① バリアフリーを考慮し、誰もが容易に認識し自分で 投票できるよう、候補者表示の音声読み上げ対応など アクセシビリティ向上のための技術的対策を講じる。

② 候補者間の有利・不利が出ないよう対策を講じる。

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同時に、具体のセキュリティ要件などシステムの実装段階に向けて詳細な検討 が必要な課題も指摘されたところであり、実際に導入を検討していく段階では、こ れらの項目について詳細な検討を行うとともに、システムの仕様等についてはそ の時点の最新の技術や知見を踏まえて適切に判断していくことが期待される。

また、具体の導入を検討する前提として、インターネット投票に関し、在外選挙 人をはじめとして、幅広い関係者の理解が不可欠であることは、ワーキンググルー プが指摘したとおりである。

なお、在外選挙インターネット投票において検討したシステムの基本的な仕組 みは、国内のインターネット投票にも応用可能と考えられる。一方で、投票立会人 が不在の郵便等投票が一般的に認められている在外選挙と異なり、国内の投票に ついては、郵便等投票が一定の身体障害者や要介護者に限って認められているな ど、投票立会人が不在の中での投票は例外的な手段となっている。投票立会人不在 の投票を特段の要件なしに広く認めることとなる国内のインターネット投票につ いては、選挙の公正確保や投票当日投票所投票主義との関係から広く議論するこ とが必要である。また、システム規模と安定稼働対策、大規模なシステム構築や維 持に要するコストや管理主体など、(イ)③でワーキンググループから指摘があっ た論点も克服する必要がある。このような状況に鑑み、在外選挙インターネット投 票について、実務上の習熟・課題の検証、インターネット投票に関する幅広い関係 者の理解などを着実に進めた上で、将来を見据えたインターネット投票の在り方 の議論が行われることが望まれる。

以上のインターネット投票による方策のほか、在外投票の利便性向上のための 方策として、洋上投票と同様に在外公館からファクシミリ装置を用いて投票する ことなどにより投票可能な期間を延長することや、在外公館に赴くのが難しい選 挙人には、通信画像を介して、遠隔で本人確認のうえ在外公館職員が代理投票を行 うことなどについても選択肢として議論があったところである。

(4)洋上における投票の利便性向上

(ア)現状と課題

洋上投票は、遠洋区域を航行区域とする船舶等に乗って日本国外の区域を航海 する船員のうち、選挙の当日職務又は業務等に従事することが見込まれる選挙人 について、衆議院議員総選挙又は参議院議員通常選挙において、当該船舶内におい て投票の記載をし、これをファクシミリ装置を用いて送信する方法により投票で きる制度である。洋上投票を行うためには、選挙人である船員や練習船実習生等

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は、あらかじめ選挙人名簿登録証明書の交付を受けた上で、出港前に乗船する船舶 の船長に対して洋上投票をしようとする旨の申出を行い、当該申出を受けた船長 が、指定市町村の選挙管理委員会(以下「指定選管」という。)に対して投票送信 用紙等を請求し、その交付を受けておかなければならず、出港後、選挙の期日の公 示日の翌日から選挙の期日の前日までの間において、ファクシミリ装置を用いて 投票を行うこととなる。

この点、参議院議員通常選挙の場合は、選挙が行われる時期が予測できるため、

事前に投票送信用紙等の交付の請求を行うことは容易であるが、衆議院議員総選 挙の場合には選挙が行われる時期が予測できないことから、洋上投票のできる船 員や練習船実習生等であっても投票送信用紙等の交付を受けないまま出港してし まう場合がある。また、航海期間の延長により選挙期間と重なってしまう場合や急 な船員の入替えがあった場合など出港後に事情の変化が生じることもあり、これ らの場合には洋上投票ができないこととなる。

(イ)検討

指定選管に対する投票送信用紙等の請求は、選挙の公示前でも可能であり、解散 により選挙が行われる時期が不確定である衆議院議員総選挙についても、出港前 に請求を行うことができる。このため、関係機関と連携しつつ、選挙人である船員 や練習船実習生等に広く周知・啓発を行うことで、選挙人名簿登録証明書の早期の 取得を促すとともに、出港が見込まれる際にはあらかじめ必要な書類等を準備す ることを促し、遠洋航海中の選挙においても投票の機会を確保できるようにする ことが重要である。

しかしながら、投票送信用紙等の交付を受ける前に出港したような場合につい て、出港後であっても投票送信用紙等の交付の手続をできるようにし、選挙人の投 票の機会を確保することも考えられる。

具体的には、船長の代理人があらかじめ船員等の選挙人名簿登録証明書を預か った上で、出港後に当該代理人が船員名簿とともに当該選挙人名簿登録証明書を 持参して指定選管に対して投票送信用紙等の交付を請求し、セキュリティ面に配 慮しつつ、指定選管等から投票送信用紙等をメール等で船舶に送ることや、ウェブ サイト等から投票送信用紙等をダウンロードできるようにすることが考えられる。

このことにより、例えば、水産学校の実習生が乗船する練習船の場合であれば、出 港前に投票送信用紙等の交付手続を行っていない場合であっても、水産学校の教 員が実習生の選挙人名簿登録証明書をまとめて預かった上で、船長の代理人とし て指定選管に対して投票送信用紙等の請求を行うことで、洋上投票が可能となる。

(17)

15

一方で、現行の洋上投票では、不正な投票が行われないよう、指定選管は、請求 を受けた船員数分の投票送信用紙のみを交付するとともに、船舶内で船長が船員 に投票送信用紙を交付する際も、選挙人名簿登録証明書を用いて本人確認を行っ た上で、交付している。出港後に投票送信用紙を交付する場合であっても、船長が、

船員手帳等により本人確認を行った上で、1人につき1枚の投票送信用紙の交付 を行うなど、厳格に管理することが考えられる。

また、現行では、送信後の投票送信用紙については、投票の記載がされた投票に 関する書類であり、投票の秘密を確保する観点からは私人にその処分を委ねるべ きではないこと、二重投票の防止等選挙の公正を確保する観点からも送信後直ち に返還させるべきであることから、指定選管から保管箱又は保管用封筒を渡し、こ れらを用いて投票送信用紙等を適切に管理することとしている。投票送信用紙等 をメール等により送信することやウェブサイト等からダウンロードすることとし た場合であっても、投票送信用紙等の交付請求時において、関係書類の厳格な管理 方法について併せて記載させることで、これに沿った取扱いを行うことを条件に、

各自が所持する封筒や箱を使用することを認めることが考えられる。

2.選挙における選挙人等の負担軽減、管理執行の合理化

平成29年10月執行の衆議院議員総選挙においては、投開票日を中心に台風 の影響を受け、期日前投票の増加に伴う課題や、開票事務への悪天候の影響、選挙 人情報の更なる情報提供の充実など、管理執行面でいくつかの課題が明らかにな った。

これらの課題に対処するとともに、共通投票所の創設などこれまで本研究会で 提言した事項の更なる活用を進めることで、選挙人等の負担軽減が図られ、ひいて は投票環境の向上に資するものがあると考えられる。

以上のような問題意識を踏まえ、本研究会では、ICTの利活用も念頭に、選挙 人等の負担軽減や管理執行の合理化に向けた検討を行った。

(1)選挙人名簿対照における無線通信のセキュリティ確保

(ア)現状と課題

期日前投票所や共通投票所においては、期日前投票所や共通投票所と本庁との 間でセキュリティの高いネットワークを用いた選挙人名簿対照に必要なオンライ ンシステムを構築し、投票済情報を相互に共有するなど、二重投票を防止するため の措置が必要である。

(18)

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この選挙人名簿対照に必要なオンラインシステムについては、住民に係る個人 情報を含むため、本庁サーバなどと外部との接続に当たっては、セキュリティ対策 を講じた回線を用いることとされており、多くの選挙管理委員会において、有線の 専用回線又はインターネットVPN2が使用されている。この点、オンラインシス テムの構築に当たり、有線による新たなネットワークを用いる場合には、回線工事 や設定に長期間を要すること、また期日前投票所等が設置される極めて短い期間 だけを対象としたサービスがなくコストが割高になることなどの難点があるた め、期日前投票所の増設や共通投票所の設置における課題となっている。

この課題を克服するための方策の一つとして、有線だけではなく無線によるネ ットワークの構築が考えられるが、本研究会において報告された全国の市区(指定 都市を除く)の選挙管理委員会に対するアンケート調査によると、無線による情報 通信システムの構築については、セキュリティポリシーが厳格に設定されている ことから、約4割が「難しい」「不可能」と回答し、また、約4割がセキュリティ ポリシーが許容していても地方公共団体内にシステムがなく、前例がないことを 理由に拒否されやすい状況にあることが指摘された。また、無線通信に対してセキ ュリティ部門が「否定的」「消極的」ととらえている地方公共団体の選挙管理委員 会ほど無線通信の利用が難しいと回答しているほか、セキュリティ部門とのコミ ュニケーション不足の可能性も指摘された。

(イ)検討

ネットワークの構築に係る通信回線に関しては、一般的に以下の4つの要件を 満たす場合は、有線の専用回線又はインターネットVPNに準ずるものとして、セ キュリティが確保されたものと整理することが可能とされている。

①接続は端末認証されたデバイスに限られること ②特定のデバイス間で通信経路が限定されていること ③通信内容が暗号化されていること

④接続元だけでなく接続先もインターネットから分離されていること

無線の専用回線(LTE/3G/4Gを活用した無線の専用回線をいう。以下同 じ。)はこれらの4つの条件を満たすものであり、選挙人名簿対照に必要なオンラ インシステムに係るネットワークについて、無線の専用回線を使用することが可

2 インターネットVPNとは、VPN(Virtual Private Network:仮想プライベート網/仮想専用線)

技術を使うことで盗聴や改ざんを未然に防止し、インターネット経由で安全に情報を伝送することが できる技術をいう。

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能と考えられる。このため、有線の専用回線又はインターネットVPNによるネッ トワークを構築することに比べ、より安価に対応することが可能であり、期日前投 票所の増設や設置場所の見直し、共通投票所の設置の促進を図ることができると 考えられる。

この点、各選挙管理委員会が無線の専用回線を活用する場合は、当該団体内の情 報通信担当部局との調整が必要となることに鑑み、この旨を周知する際には、選挙 管理委員会だけではなく、情報通信担当部局にも併せて周知することが適当であ る。

(2)電子投票機を用いた電子投票の改善

(ア)現状と課題

電子投票については、平成14年2月から地方選挙に限って導入されているが、

選挙結果の判明が迅速かつ正確であること、疑問票や無効票がなく有権者の意思 を正確に反映できること、自書が困難な有権者も容易に投票できることなどのメ リットがあり、現在までに全国の10団体で25回の電子投票が実施された実績 がある。

しかしながら、電子投票については、コスト面、国政選挙への未導入、技術的 信頼性への不安等により必ずしも導入が進んだといえない現状にある。

電子投票を実施する際のコストについては、これまでに電子投票を実施した団 体において要した経費(サポート経費等を含む)が、投票機1台当たり約18万円 となっており、自書式の投票と比較してコスト面で高額となっている実態がある。

また、電子投票の国政選挙への導入については、これまで国会等で議論が行われ てきたが、現時点では制度化されていない状況である。

技術的信頼性への不安については、平成15年に岐阜県可児市議会議員選挙で 行われた電子投票において、機器のトラブルがあり、最終的に選挙無効となる事例 が発生し、他の地方選挙でも機器のトラブル事例が発生した。その対策として、

「電子投票導入の手引き」(マニュアル)が作成されたほか、技術的条件の見直し や民間検査機関による技術的条件への適合確認を新たに導入するなど、電子投票 に係る技術的な信頼性向上のための取組が進められてきたが、いまだ、市町村の選 挙管理委員会における技術的信頼性への不安は払拭されていない状況である。

以上のような課題に加え、これまで投票機を供給してきた開発事業者が採算性 等の面から機器の更新ができず、機器の供給が困難となったことから、現在は実質 的に電子投票を実施できない状況になっている。

(20)

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(イ)検討

電子投票の導入に係る経費が高額となっている一因は、専用の電子投票機を用 いていることにあると考えられ、平成14年の電子投票法施行から15年以上が 経過し、技術の進歩により、当時は存在しなかった安価なタブレット端末などの汎 用機が普及しており、これを活用すれば専用機に準じた運用が可能になると考え られることから、これまでの専用機による電子投票に加え、タブレット端末などの 汎用機を用いた電子投票の導入を検討することが適当である。

現行の電子投票システムの技術的条件は、専用機を前提にしているものである ため、汎用機を活用した電子投票を行うことを念頭に、必要な見直しについて検討 を進める必要がある。

技術的条件の見直しに関しては、例えば、

・ 汎用機は電源ボタンやコネクタなどの接続部が露出しているため、不正な 操作が行えないような処置が必要ではないか

・ 現在、多く普及している汎用機は、これまでの専用機よりタッチパネルのサ イズが小さいため、候補者名等を見やすく表示することが可能か

・ 正・副の電磁的記録媒体をどのように汎用機に格納するのか

等の課題があり、これに併せて、その他、法令改正が必要な項目の有無に係る精査 が必要である。

また、過去のトラブル事例を踏まえると、汎用機を活用する場合であっても、専 用機と同様に電子投票機を含む電子投票システムの認証(技術的条件への適合 確認)が必要と考えられるが、現在の電子投票システムの認証制度の見直しに係る 精査を進めることが適当である。

その上で、地方公共団体や開発事業者などのニーズを喚起するため、疑問票の解 消や開票時間の短縮に加え、音声案内を活用した投票等により視覚障害者等への 対応も可能であることなど、目に見える形で電子投票のメリットを周知するとと もに、モデルケースにおける費用を明らかにすることなどにより、開発や導入を促 進する取組についても併せて進めていくことが適当である。

なお、アメリカなど諸外国における電子投票においては、選挙人の意思が正しく 反映されているかの確認や争訟等への対応における事後的な投票内容の検証のた め、投票内容を紙媒体に印刷する取組も行われているが、こうした点も含め、諸外 国の電子投票制度の取組状況についても注視していくことが適当である。

(21)

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(3)期日前投票所の混雑対策

(ア)現状と課題

平成15年に制度化された期日前投票は、導入以来右肩上がりで利用者が増加 してきている。

また、平成28年12月には、期日前投票事由に「天災又は悪天候により投票所 に到達することが困難であること」を追加する公職選挙法の改正が行われ、その後 の、平成29年10月執行の衆議院議員総選挙では、約2,100万人が期日前投 票を利用し、期日前投票における投票率は20.2%(同選挙の全投票者数に占め る期日前投票者数の割合で見ると、37.5%)となり、過去最多の利用者数とな った。この点、投票日当日に台風第21号が日本列島に接近する状況にあり、各選 挙管理委員会において期日前投票の利用を呼びかけたことも、期日前投票者数が 更に増加した一つの要因となったものと考えられる。

総務省が行った調査結果によると、待ち時間が30分以上となった期日前投票 所は1,271箇所(全体の23.8%)となり、このうち最大待ち時間が2時間 以上に達した期日前投票所は21箇所であった。また、2時間以上の待ち時間が発 生した要因としては、主に、①名簿対照に時間を要したこと、②宣誓書を受付で記 入させたこと、③記載台が不足したこと、④駐車場が不足したことの4点が挙げら れた。一方で、都市部にありながらも比較的スムーズに期日前投票所を運営するこ とができた選挙管理委員会では、混雑状況に応じて受付箇所数を増加させること や、あらかじめ混雑を想定して柔軟な体制を確保していたこと、選挙人が宣誓書を 事前に記入できるような工夫を行っていたことなどの取組が進められていた。

また、選挙事務におけるマイナンバーカードの活用に積極的に取り組む団体に おいては、投票所入場券の代替手段としてマイナンバーカードを活用することに より、投票所入場券を持参した場合と同様に、名簿対照システムによる速やかな受 付を行うことを可能としている例があった。

(イ)検討

期日前投票所については、今後も多くの選挙人が利用する傾向が想定されるこ とから、選挙人が円滑に期日前投票を行うことができるよう、以下の対策について 検討する必要がある。

①期日前投票所の増設等

期日前投票所の混雑を解消するため、各選挙管理委員会において期日前投票所 そのものの増設を検討する必要がある。この際、特に投票日前日など、選挙人が集

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20

中して混雑が見込まれる期日に限って期日前投票所を増設することも有効と考え られる。なお、2.(1)で検討したとおり、総務省においては、無線の専用回線 を活用することにより、期日前投票所の効率的な増設や設置場所の見直しに向け た検討を促していく必要がある。

②期日前投票所における受付の円滑化

期日前投票所の受付における円滑な対応を行うため、各選挙管理委員会におい て以下の措置を講じることが適当である。

・ 期日前投票システムは、投票所入場券等に印刷されたバーコード等を読み 取ることによって、迅速に名簿対照を行うことを可能とするものであること から、同システムが未導入の団体にあっては、このようなシステムを導入する ことが有効である。また、同システムが投票所入場券の代替手段としてマイナ ンバーカードにも対応することができるものとなるよう、取り組むことも考 えられる。なお、この取組は、期日前投票所のみならず、投票所や共通投票所 における確実な本人確認と受付の円滑化などにも効果的である。

・ また、選挙人があらかじめ宣誓書に記入した上で期日前投票所の受付に来 ることができるよう、投票所入場券に宣誓書を同封して送付することや、宣誓 書の事前記入を広報誌等により広く呼びかけること、受付までの待ち時間を 利用して宣誓書を記入できる設備や体制を確保することも考えられる。

・ さらに、期日前投票所が混雑する期日や時間帯を過去の経験から把握、分析 し、選挙人が集中している期日又は時間帯にのみ人員の増員や記載台・駐車場 等の設備を増強することや、期日前投票所の受付や駐車場の状況を各選挙管 理委員会のホームページやSNSに掲載することにより期日前投票所の混雑 状況をリアルタイムに周知するなどの取組について検討することも考えられ る。

なお、宣誓書を不要にすることについて意見があったが、これは投票当日投票所 投票主義の抜本的な見直しにつながるものであり、選挙運動期間や選挙運動の在 り方をはじめ多方面からの慎重な検討が求められることになると考えられる。

(4)離島等に関する確実かつ迅速な開票

(ア)現状と課題

開票区は市町村の区域によることが原則であり、投票所を設置している大多数 の離島については、本土に設置された開票所まで船などを利用して投票箱等が送

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21

致され、当該開票所において開票事務が行われている。これに関して、平成29年 10月執行の衆議院議員総選挙においては、投開票日を中心に台風の影響を受け、

投票所から開票所への投票箱等の送致に支障が生じた地域があり、一部の地域で は予定していた開票開始時刻までに投票箱等の送致が困難となり、投票日翌日に 開票が行われた地域もあった。

公職選挙法第65条では「開票は、すべての投票箱の送致を受けた日又はその翌 日に行う。」と規定され、投票日翌日以降の開票も可能ではあるが、選挙結果を早 期に確定させ選挙人に対して周知する観点から、国政選挙においては投票日当日 に開票を行うよう、総務省から助言を行っている。選挙管理委員会側からも、投票 日翌日に開票を実施する場合には、開票事務従事者の確保やその際の地方公共団 体の通常業務への影響のおそれ、新たな開票場所の確保の懸念が聞かれるところ である。

また、投票箱等の送致や開票に携わる者の安全確保も極めて重要である。

これらの観点から、台風の影響による悪天候などの事態が生じた場合であって も、投票箱等の送致等に伴う関係者の安全確保や、投票自体の毀損を避けることに 十分配慮しつつ、安全かつ迅速に開票事務を行えるようにすることが重要と考え られる。

(イ)検討

開票区は市町村の区域によることが原則であるが、都道府県の選挙管理委員会 は、特別の事情があると認めるときに限り、市町村の区域を分けて開票区(分割開 票区)を設けることが可能となっている。平成29年10月執行の衆議院議員総選 挙においても、投票日当日に投票箱等の送致が困難となった離島において、分割開 票区を設置し、現地で開票事務を行った例があった。

このように、悪天候等により投票箱等の送致ができない地域において、既に制度 化されている仕組みを活用して開票を行うことは、安全かつ迅速な開票に資する ものと考えられる。

一方で、開票は当選人の決定に関わる重要な手続であり、現行制度では、開票管 理者及び3名以上10名以下の開票立会人の下、公正を確保した形で行われてい る。悪天候等により投票箱等が送致できなくなったことにより、先述の分割開票区 を設置する場合、開票管理者、開票立会人、開票作業を熟知した事務従事者の確保 や、有権者数が少数である場合の投票の秘密の確保などが課題になると考えられ る。

これを踏まえると、災害時などの緊急時においても選挙事務関係者の安全を確

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保しつつ、迅速な開票結果の確定を図るための取組として、分割開票区の制度を活 用しやすくすること、更にはその際の運用を工夫することが考えられる。

この観点から、本研究会においては、悪天候等により、離島で投票箱等の送致に 支障が生じた場合や山間地域で陸路での送致が困難になった場合など特別の事情 があると認められる場合に、例外的・緊急避難的な措置として考えられる方策を検 討した。

まず、一つの開票区内に一の本開票場所とそれ以外の従たる開票場所を設ける ことを可能とすることについて議論があった。具体的には、従たる開票場所におい ては、本開票場所にいる開票管理者の管理の下、送致できないこととなった投票の 集計を行い、本開票場所へその結果を伝達することとし、開票区全体の最終的な開 票結果の確定や開票録の作成などは本開票場所において行う仕組みである。ただ し、この場合、開票管理者は本開票場所に所在することから、公正確保の面で、当 該開票管理者が開票事務全体を管理できるよう、カメラの映像等を通じて従たる 開票場所の作業を目視できるようにするなど、適切な体制の整備が必要になると 思われる。当該体制の整備に係る民間サービス活用の可否や、インターネット環境 の整備といった投開票所における施設面での対応など、上記の仕組みの実施に必 要な環境整備について迅速な対応が可能であれば活用できるとの意見もあった が、これらの環境整備がなされていない場合、特に緊急時対応としての活用は容易 ではないと思われる。

このため、分割開票区を設けた場合に、公正かつ適正な管理執行に支障がない範 囲で、開票立会人の人数要件を2名以上に緩和する「特例分割開票区」の設置を認 め、開票事務を行うことが考えられる。これにより、投票所における投票管理者及 び投票立会人(2名以上)を、引き続きそれぞれ開票管理者、開票立会人として選 任した上で当該投票所において開票事務を行うことが可能となり、緊急時でも開 票事務に従事する者の安全を確保しつつ、迅速な開票ができるものと考えられる。

なお、特例分割開票区の設置に関連し、投票管理者や投票立会人が長時間にわた って事務に従事することとなるため、負担軽減のための配慮が必要と考えられる。

これに加え、投票管理者・投票立会人等の選任要件について、その確保を容易にす るための見直しを行ってはどうかとの意見があった。

特例分割開票区を設置する場合において、開票立会人は候補者の利益代表及び 一般選挙人の公益代表の性格を有し、候補者等からの届出が認められていること との関係をどう考えるかが論点になる。特例分割開票区の設置は、投票箱の安全か つ確実な送致に支障が生じている場合であり、緊急時に新たに開票立会人を募り、

開票所まで出向いてもらうことは安全確保の面から困難であることや、特例分割

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開票区は、開票日当日に設置することが想定される緊急避難的な措置であること から、開票日当日に立会人が3名に達しない場合に開票管理者が開票立会人を選 任することとされている現行制度も踏まえ、開票管理者が選任することが考えら れる。ただし、この場合でも同一政党に所属する者のみとならないよう配慮すべき である。

特例分割開票区では、少数の事務従事者による開票作業となる可能性に鑑み、疑 問票の判定など知識と経験に基づく判断を要するような事務については、他の開 票所に所在する選挙管理委員会の職員等の助言を得るなど工夫をしながら、最終 的に特例分割開票区の開票管理者の管理の下、適切に事務を進めることが適当で ある。そのためにも、円滑に開票事務が執行されるよう、作業手順を明確にしてお くことが必要である。

また、選挙人の投票の秘密の確保も重要であり、選挙人の投票傾向が明らかにな らないような工夫も検討していくことが望まれる。

(5)選挙公報の取扱いの改善

(ア)現状と課題

選挙公報は、候補者等の政見を選挙人に周知する重要な手段の一つであり、国政 選挙及び都道府県知事選挙においては、都道府県の選挙管理委員会が選挙公報を 発行し、市町村の選挙管理委員会が選挙期日の2日前までに各世帯に配布するこ ととなっている(その他の選挙においては、任意で発行することができる)。あわ せて、国政選挙においては、都道府県の選挙管理委員会のホームページに選挙公報 を掲載するよう総務省から助言を行っている。

一方、多くの選挙人が期日前投票を行っている現状を踏まえ、選挙公報の配布や ホームページ掲載を現状より早く行い、候補者情報を早期に提供できないかとの 声がある。そのためには、現状の選挙公報の作成の流れを見直すことが考えられ る。

選挙公報の作成・配布は、衆議院議員総選挙を例に示すと、①各候補者等から選 挙公報の掲載文原稿が、小選挙区分は都道府県の選挙管理委員会に、比例代表分は 中央選挙管理会に、それぞれ公示日に紙媒体で提出、②比例代表分は中央選挙管理 会において印刷用原稿にした上で、都道府県の選挙管理委員会に紙媒体で選挙期 日の9日前まで(通常、公示日の3日後まで)に送付、③都道府県の選挙管理委員 会は、印刷用原稿をもとに、くじで定めた順番に候補者等の原稿を配置し、選挙公 報を作成、④市町村の選挙管理委員会において、都道府県の選挙管理委員会が作成

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24

した選挙公報を、選挙期日の2日前までに各世帯へ配布、という流れになってい る。

この点、総務省において平成29年10月執行の衆議院議員総選挙における選 挙公報の配布状況を確認したところ、多くの都道府県において、都道府県の印刷し た選挙公報がすべての市町村に到着するのは選挙期日の6~7日前、各世帯への 配布完了は選挙期日の4日前以降となっていた3。具体の配布過程をみてみると、

先述のとおり、比例代表分の印刷用原稿が都道府県の選挙管理委員会に到着する のは小選挙区分より遅れることとなるが、都道府県の選挙管理委員会から市町村 の選挙管理委員会には、小選挙区分と比例代表分の選挙公報をまとめて配布して いる例が多いことから、仮に小選挙区分の印刷が早期に終了しても、比例代表分が 完成するまで待ち時間が生じている例が見受けられた。

また、全都道府県において選挙公報のホームページへの掲載が行われているが、

その掲載の時期は、選挙公報原稿のPDFデータが完成次第、選挙公報の印刷完了 を待たずに掲載する団体もあれば、選挙公報の印刷完了を待って掲載する団体も あるなど、都道府県によって様々であった。

なお、1.(2)で述べたとおり、選挙管理委員会のホームページに掲載されて いる選挙公報のPDFデータは、読み上げソフトに対応できない画像PDFファ イルとなっており、OCR機能を用いてもテキスト化が困難であることから、この 点について改善を求める声がある。

(イ)検討

選挙公報の配布や都道府県の選挙管理委員会のホームページへの掲載を早期に 行うためには、中央選挙管理会から各都道府県の選挙管理委員会に対して比例代 表選挙に係る印刷用原稿を可能な限り早く提供し、都道府県の選挙管理委員会が その印刷やホームページ掲載用のデータ作成に速やかに着手できるようにするこ とが有効である。

この観点から、現在、候補者等から紙媒体で提出されている選挙公報の掲載文原 稿について、電子データによる提出も可能とすることが考えられる。これにより、

当該電子データをそのまま都道府県の選挙管理委員会に配布することとすれば、

中央選挙管理会が数日を要して行っている印刷用原稿の作成が不要となることか

3 各団体において選挙公報の配布が完了した日であり、同じ市町村でも、これより早く配布された 世帯もある。

参照

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市場動向 等を踏まえ 更なる検討

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