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フ ラ ン ス に お け る 保 安 監 置 及 び 保 安 監 視 を め ぐ る 近 時 の 動 向

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Academic year: 2022

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(1)

研 究 ノ ー ト

フ ラ ン ス に お け る 保 安 監 置 及 び 保 安 監 視 を め ぐ る 近 時 の 動 向

井 上 宜 裕

は し が き 本 稿 で は︑ 保 安 監置 及 び 精神 障 害 を理 由 と する 刑 事 無答 責 の 宣 告 に 関 す る 二

〇 八 年 二 月 二 五 日 の 法 律

ca u se  d e  tr o u b le  m en ta l   su re te et  a la  d ec la ra tio n  d ʼir re sp o n sa b ili te p en a le  p o u r   20 08 17 4  d u   25  f ev ri er  2 00 8  re la tiv e  a la   re te n tio n   d e

L o i   n

︶ によ る 保 安監 置 及 び保 安 監 視制 度の 創 設 から 現 在 に至 る ま での フ ラ ンス の 動 向を 概 観 し︑ これ に 検 討を 加 え る︒ 右 二

〇八 年 法 によ っ て 導入 さ れ た保 安 処 分︑ 保 安 監置 及び 保 安 監視 は

︑ 以下 の よ うな も の であ る

保 安 監 置 と は

︑ 刑 の 執 行 終 了 時 に 行 わ れ る 対 象 者 の 状 況の 再 調 査に よ っ て︑ 対 象 者が

︑ 人 格の 重 大 な障 害 を 被っ てい る た めに

︑ 累 犯の 非 常 に高 い 蓋 然性 に よ って 特 徴 づけ られ る 特 別な 危 険 性を 呈 し てい る こ とが 証 明 され る 場 合﹂ に︑ 刑 の 終了 後

︑ 例外 的 に 取ら れ る 措置 で

︑ 具体 的 に は︑ 対象 者 の 社会 的 医 療的 司 法 的保 安 セ ンタ ー へ の収 容 を 指す

︒ 対 象 犯 罪は

︑ 未 成年 者 を 被害 者 と する

︑ 謀 殺︑ 故 殺

︑拷 問︑ 野 蛮 行為

︑ 強 姦︑ 略 取

︑ま た は

︑監 禁 の 重罪

︑ 成 人を 被害 者 と する

︑ 謀 殺︑ 加 重 的故 殺

︑ 加重 的 拷 問︑ 加 重 的野 蛮行 為

︑ 加重 的 強 姦︑ 加 重 的略 取

︑ 加重 的 監 禁の 重 罪 であ

(79‑1・2‑ )

47 47

研究ノート

(2)

右 犯 罪に つ き

︑一 五 年 以上 の 懲 役で 有 罪 判決 を 受 けた 場 合 に 保 安監 置 の 対象 と な りう る

︒ 保安 監 置 の決 定 権 者は

︑ 管 轄 地 の 保安 監 置 地方 裁 判 所で

︑ 保 安監 置 決 定に 対 し ては

︑ 保 安 監 置 中央 裁 判 所へ の 上 訴が 可 能 であ る

︒ 以 下 で 検討 す る 遡及 適 用 との 関 係 で重 要 な のが

︑ 重 罪法 院 に よ る 保安 監 置 の予 告 で ある

︒ 即 ち︑ 保 安 監置 の 前 提と し て

︑ 重 罪法 院 は

︑有 罪 判 決に お い て︑ 有 罪 判決 を 受 ける 者 が 刑 の 終了 時 に 保安 監 置 のた め に 行わ れ る 再調 査 の 対象 と な り う る旨 を 明 記し な け れば な ら ない

︒ 他 方

︑ 保安 監 視 は︑ 保 安 監置 が 延 長さ れ な い場 合

︑ また は

︑ 一 定 の理 由 で 保安 監 置 が終 了 す る場 合 で

︑か つ

︑ 対象 者 が 対 象 犯罪 を 行 う危 険 を 呈し て い る場 合 に

︑保 安 監 置地 方 裁 判 所 の決 定 に 基づ い て 行わ れ る

︒保 安 監 視決 定 に 対す る 上 訴 等 につ い て は︑ 保 安 監置 の 場 合と 同 様 であ る

︒ ま た

︑ 保安 監 視 対象 者 が

︑義 務 違 反に よ っ て右 対 象 犯罪 の 一 つ を 改め て 実 行す る 非 常に 高 い 蓋然 性 に よっ て 特 徴づ け ら れ る 特別 な 危 険を 改 め て示 し て いる こ と が明 ら か な場 合

︑ 仮 保 安監 置 が 命じ ら れ うる

︒ 保 安 監 置及 び 保 安監 視 の 概略 は 以 上の 通 り であ る が

︑保 安 監 置 の 遡及 適 用 に関 し て

︑整 理 す ると 以 下 のよ う に なる

︒ 即 ち

︑ 重 罪法 院 に よる 予 告 の必 要 性 及び 対 象 とな る 有 罪判

決の 長 さ を併 せ て 考え る な らば

︑ 本 法が 遡 及 適用 さ れ ない とい う 前 提の 下 で は︑ 保 安 監置 が 可 能な の は

︑本 法 施 行後 に行 わ れ た対 象 犯 罪に つ き 一五 年 以 上の 懲 役 で有 罪 判 決を 受け

︑ そ の際 に 保 安監 置 の ため の 再 調査 の 予 告を 受 け た場 合で あ る

︒従 っ て

︑刑 の 軽 減に よ る 刑期 短 縮 はあ り う ると して も

︑ 最初 の 保 安監 置 は 一二 年 以 上先 と い うこ と に なる

︒ し か し

︑後 述 す るよ う に

︑フ ラ ン スで は 既 に第 一 号 の保 安 監 置 対 象 者 が フ レー ヌ

F re sn es

︶ の 社 会 的 医 療 的 司 法 的保 安 セ ンタ ー に 収容 さ れ た例 が あ る︒ 二

〇 八年 法 に おけ る 立 法者 の 思 惑は ど の よう な も ので あっ た の か︑ 同 法 に対 す る 憲法 院 の 判断 は 何 を意 味 し

︑実 際に 保 安 監置 及 び 保安 監 視 を命 じ る 立場 に あ る保 安 監 置裁 判所 は ど のよ う な 態度 を 示 して い る のか

︑ こ れら の 点 は︑ わが 国 で 保安 処 分 論を 検 討 する 際 に 有益 で あ るの み な らず

︑ 刑事 立 法 のあ り 方 を考 え る 上で も 示 唆的 で あ る︒ 以 下 で は︑ 本 法 に関 す る 憲法 院 裁 決を 確 認 し︑ 即 時 適用 が可 能 と なる の は どの よ う な場 合 な のか を 明 らか に し た上 で︑ 即 時 適用 に 向 けた 内 部 規則 の 整 備︑ 及 び

︑実 際 の 運用 状況 に つ いて 検 討 を加 え る

研究ノート

(3)

Ⅰ 保 安 監 置

・保 安 監 視 と 遡 及 適 用 一 憲 法 院 二

〇 八 年 二 月 二 一 日 裁 決 第 二

〇 八 五 六 二 号 保 安 監 置及 び 精 神障 害 を 理由 と す る刑 事 無 答責 の 宣 告に 関 す る 二

〇〇 八 年 法を め ぐ って

︑ 憲 法院 二

〇八 年 二 月二 一 日 裁 決 第 二

〇 八 五 六 二 号

出 さ れ た

こ の 憲 法 院 裁 決 は

︑ 刑 罰及 び 刑 罰的 性 質 を有 す る 制裁 に つ いて の み 遡及 適 用 を 否 定す る と いう 従 来 の立 場 と は異 な り

︑全 く 別 の論 理 か ら 保 安監 置 の 遡及 適 用 を否 定 し てい る

︒ 憲 法 院 は︑ 保 安 監置 を 一 七八 九 年 の人 権 宣 言第 八 条 違反 と す る 付 託理 由 に つい て

︑ 次の よ う に述 べ て いる

︒ 一七 八 九 年の 人 権 宣言 第 八 条は

︑﹃ 法 律 は

︑厳 格 か つ明 確 に 必 要 な刑 罰 し か制 定 し ては な ら ず︑ 何 人 も犯 罪 以 前に 制 定 さ れ

︑ 公 布 さ れ︑ か つ

︑合 法 的 に 適 用 さ れ る 法 律 に よ っ て し か処 罰 さ れえ な い

﹄と す る

︒従 っ て

︑こ れ ら の原 理 は

︑ 刑 罰及 び 刑 罰的 性 格 を有 す る 制裁 に し か適 用 さ れえ な い

﹂︒ 本 法 の 発 効 後 に 有 罪 宣 告 を 受 け た 者 に 対 し て

︑ 保 安 監 置 が 命 じ られ う る のは

︑ 重 罪法 院 が 有罪 判 決 にお い て 明文 で も っ て

︑刑 の 終 了時 に 場 合に よ っ ては あ り うる 当 該 措置

のた め に 有罪 判 決 を受 け た 対象 者 の 状況 の 再 調査 を 規 定し た場 合 の みで あ る とし て も

︑法 院 の 決定 は

︑ 保安 監 置 を宣 告す る も ので は な く︑ 刑 の 終了 時 に その 他 の 要件 が 充 足さ れる 場 合 にこ の 措 置を 可 能 にす る も ので あ る

︒監 置 は

︑刑 の宣 告 時 に重 罪 法 院に よ っ て決 定 さ れる の で はな く

︑ 刑の 満了 時 に

︑保 安 監 置地 方 裁 判所 に よ って 決 定 され る

︒ 監置 は︑ 重 罪 法院 に よ って 有 罪 宣告 を 受 けた 者 の 有責 性 に 基づ くの で は なく

︑ 地 方裁 判 所 によ っ て その 判 決 時に 評 価 され る対 象 者 の特 別 な 危険 性 に 基づ い て いる

︒ 監 置は

︑ 有 罪宣 告を 受 け た者 に よ る刑 罰 の 完遂 後 に のみ 実 施 され る

︒ 監置 は︑ 人 格 の重 大 な 障害 を 被 って い る 者に よ る 再犯 を 回 避し

︑ 予防 す る こと を 目 的と す る

︒か く し て︑ 保 安 監置 は

︑ 刑罰 では な く

︑刑 罰 的 性格 を 有 する 制 裁 でも な い

︒保 安 監 視は

︑ より 一 層 そう い え る︒ 従 っ て︑ 一 七 八九 年 の 人権 宣 言 第八 条違 反 か ら導 か れ る非 難 は

︑失 当 で ある

﹂︒ し か し な が ら

︑保 安 監 置 は

︑ そ の 自 由 剥 奪 的 性 質

︑そ の剥 奪 の 期間

︑ そ の制 限 な く更 新 可 能な 性 格

︑及 び

︑ それ が裁 判 所 によ る 有 罪宣 告 の 後に 宣 告 され る 点 に鑑 み

︑ 本法 の公 布 前 に有 罪 宣 告を 受 け た者

︑ ま たは

︑ こ の日 よ り 前に 行っ た 行 為に つ き

︑こ の 日 以後 に 有 罪判 決 の 対象 と な る者 には 適 用 され え な いで あ ろ う﹂

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(79‑1・2‑ )

49 49

(4)

憲 法 院 は︑ こ の よう に 判 示し て

︑ 保安 監 置 の遡 及 適 用を 認 め た 規 定を 憲 法 違反 と し た︒ 即 ち

︑保 安 監 置は 刑 罰 でも 刑 罰 的 性 質を 有 す る制 裁 で もな い と され た も のの

︑ 個 人の 自 由 に 対 する 侵 害 の重 大 性 を根 拠 に 遡及 適 用 が否 定 さ れた の で あ る

︒こ れ と は反 対 に

︑保 安 監 視は 遡 及 適用 可 能 とさ れ て い る 点も 看 過 され て は なら な い

︒ 二 保 安 監置 の 遡 及適 用 が 可能 な 場 合 憲 法 院 が︑ 個 人 の自 由 に 対す る 重 大な 侵 害 であ る と して 保 安 監 置 の遡 及 適 用を 否 定 した に も かか わ ら ず︑ 同 法 の規 定 を 詳 細 に検 討 す ると

︑ フ ラン ス の 立法 者 に よっ て 保 安監 置 の 遡 及 適用 を 事 実上 可 能 にす る 装 置が 周 到 に準 備 さ れて い た の が 分か る

︒ 保 安 監 視は

︑ 保 安監 置 後 だけ で な く︑ 一 定 の場 合

︑ 司法 監 視 下 の 者や 社 会 内司 法 監 督下 の 者 に対 し て も行 わ れ うる

︒ 即 ち

︑ 司 法監 視

たは 社 会 内司 法 監 督

︑ 保 安監 置 対 象犯 罪 に つ き 一五 年 以 上の 懲 役 刑で 有 罪 判決 を 受 けた 者 に 対し て 宣 告 さ れた 場 合

︑保 安 監 置地 方 裁 判所 は

︑ 対象 者 を 保安 監 視 に 付 すこ と が でき る

︒ そ う す ると

︑ 保 安監 置 の 適用 場 面 は︑ 次 の 三通 り と いう こ と に な る︒ 即 ち

︑① 刑 終 了後 の 収 容︑

② 保 安監 置 後 の保

安監 視 に おけ る 義 務違 反 に 起因 す る 保安 監 置

︑③ 司 法 監視 また は 社 会内 司 法 監督 後 の 保安 監 視 にお け る 義務 違 反 に起 因す る 保 安監 置

︑ の場 合 で ある

︒ こ こ で

︑③ の 場 合︑ 保 安 監視 は 遡 及適 用 が 可能 な た め︑ 法律 の 施 行前 に 有 罪判 決 を 受け た 者 に対 し て も︑ 保 安 監視 を介 す る こと で

︑ 保安 監 置 の適 用 が 可能 で あ る︒ 例 え ば︑ 判決 裁 判 所が 保 安 監置 対 象 犯罪 に つ き一 五 年 以上 の 懲 役刑 を宣 告 し たが

︑ 保 安監 置 を 予告 し な かっ た と いう 場 合 でも

︑ 刑罰 適 用 判事 が 司 法監 視 の 適用 を 決 定す れ ば

︑保 安 監 置地 方裁 判 所 は対 象 者 を保 安 監 視に 付 す こと が で きる

︒ そ して

︑ 保安 監 視 から 生 じ る義 務 に 不履 行 が あれ ば

︑ 保安 監 置 が可 能と な る

︒ 一 部 学 説で 好 意 的に 受 け 止め ら れ てい る も のの

こ の方 法で 保 安 監置 の 遡 及適 用 を 事実 上 肯 定す る こ とは

︑ 憲 法院 が保 安 監 置の 刑 罰 的性 質 を 否定 し つ つも 遡 及 適用 を 排 除し て︑ 対 象 者の 人 権 を重 視 し たこ と の 意義 を 軽 視す る も ので ある と い わざ る を えな い

︒ 後に 見 る よう に

︑ この 方 法 を用 いた 保 安 監置 の 遡 及適 用 が 既に 行 わ れて お り

︑単 な る 理論 上の 可 能 性に と ど まら な か った 点 に は注 意 を 要す る

研究ノート

(5)

Ⅱ 保 安 監 置

・保 安 監 視 を め ぐ る 現状 一 フ レ ーヌ 社 会 的医 療 的 司法 的 保 安セ ン タ ーの 内 部 規則 を 定 め る二

〇 九年 七 月 六日 の ア レテ 保 安 監 置を め ぐ って は

︑ その 後

︑ 法整 備 が 着々 と 進 めら れ て い っ た︒ そ の 中で も 注 目す べ き が︑ フ レ ーヌ 社 会 的医 療 的 司 法 的保 安 セ ンタ ー の 内部 規 則 を定 め る 二〇

〇 九 年七 月 六 日 の アレ テ

ある

︒ 本 ア レ テは

︑ 到 着後 の 全 被監 置 者

︑保 安 セ ンタ ー に 配属 さ れ た 全 職員

︑ 及 び︑ そ こ に介 入 す る全 て の 者を 対 象 とし て い る

︒ 被監 置 者 につ い て

︑被 監 置 者の 権 利 及び 義 務 を定 義 す る 条 項︑ 職 員 につ い て

︑職 務 遂 行上

︑ 職 員に と っ て必 要 な 規 則 に関 す る 条項

︑ セ ンタ ー 内 部に 介 入 する 全 て の者 に つ い て

︑情 報 手 段に 関 す る条 項 を それ ぞ れ 規定 す る

︒ 本 ア レ テ の 具 体 的 構 成 は

︑ 前 文

﹂︑ 第 一 章

⎜ 機 関 の 一 般 的 組 織

﹂︑ 第 二 章⎜ 機 関 内 で の 秩 序 の 尊 重

﹂︑ 第 三 章

⎜ 被 監 置 者 の 財 産 管 理

﹂︑ 第 四 章

⎜ 被 監 置 者 に 対 す る ケ ア

﹂︑ 第 五章

⎜ 措 置の 停 止 と終 了

﹂︑ 及 び︑

第六 章

⎜ 保安 に 関 す る 規定

﹂ と なっ て い る︒ も っ と も︑ 本 ア レテ は

︑ 保安 監 置 の事 実 上 の遡 及 適 用に 対 応 す べ く︑ 十 分 に検 討 さ れる こ と なく 慌 て て作 ら れ た感

が否 め な い︒ そ れ は︑ 目 次 で挙 げ ら れた 各 条 の表 題 が 本文 の表 題

︑ 内容 と 齟 齬を 来 し てい る 点 に端 的 に 見て 取 る こと がで き る

︒ い ず れ にせ よ

︑ この 内 部 規則 が 実 際に 適 用 され る 事 態が 生じ て い るこ と は 重く 受 け 止め る べ きで あ ろ う︒ 二 保 安 監置

・ 保 安監 視 の 実施 状 況 1 保 安 監視 保 安 監 置地 方 裁 判所 に よ る最 初 の 保安 監 視 決定 が 次 のも ので あ る

︒ 加 重 強 姦罪 で 一

〇年 の 保 安期 間 を 伴う 二

〇 年の 懲 役 刑を 宣告 さ れ

︑一 九 九 二年 六 月 から 拘 禁 され て い る︑ 偏 執 性精 神病 患 者 であ る X は︑ 二

〇七 年 四 月に ま さ に釈 放 さ れよ うと し て いた が

︑ その 際

︑ 精神 病 院 への 強 制 収容 命 令 の対 象と な り

︑続 い て

︑同 年

︑ 後見 に 付 され る こ とに な っ てい た︒ 刑 罰 適 用 判 事 は

︑ 彼 に 対 し て

︑ 釈 放 時 か ら

︑ 二

〇 九 年 四 月 二 二 日 に 終 了 す る こ と に な る

﹂︑ 危 険 な 者 に 対 す る司 法 監 視を 宣 告 した

︒ 二

〇〇 九 年 四月 一 日

︑ク レ テ イユ

C re te il

︶ の 共 和 国 検 事 は︑ 保 安 監 置 地 方 裁 判 所 に 対 し て

︑ 保安 監 視 の請 求 を 行っ た

︒ こ れ を 受け て

︑ 二〇

〇 九 年四 月 六 日︑ パ リ 保安 監 置 地方

(79‑1・2‑ )

51 51

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(6)

裁 判 所 は

︑次 の よ うに 判 示 し︑ 保 安 監視 決 定 を下 し た

X 氏 の

﹁拘 禁 は 懲戒 事 件 だら け で あり

︑ X 氏は

︑ 退 院時 に

︑ 本 判 決に 示 さ れた 特 別 義務 を 伴 う保 安 監 視措 置 に 付さ れ な け れ ばな ら な い︒ 本 国 から 完 全 に孤 立 し

︑グ ア ド ルー プ

G u a d el o u p e

︶ に 根 付 く こ と を 望 む X 氏 の ケ ア を 引 き 受 け る こ とが で き

︑ま た は これ を 引 き受 け る べき で あ った

︑ ポ ワ ン タ・ ピ ート ル

P o in te -a -P it re

︶の 精 神 医療 サ ー ビス の 躊 躇 い を顧 慮 す れば

︑ こ の措 置 は

︑そ の 蓋 然性 が 非 常に 高 い

︑ 刑 訴法 第 七

〇六 五 三 一 三 条 に列 挙 さ れた 犯 罪 の実 行 を 予 防 する 唯 一 の手 段 を 構成 す る

︒﹂ 当裁 判 所 は

︑ X氏 が

︑ 現 在 の 司 法 監 視 措 置 の 後

︑ 刑 法 第 一 三 二 四 四 条

︑及 び

︑ 第 一 三 二 四 五 条 第 一 号

︑第 二 号

︑第 三 号

︑ 第 四 号 の 義 務

︑ 並 びに

︑ 治 療命 令 に 服す る 義 務を 伴 っ た︑ 保 安 監視 措 置 に

︑ 一年 間 付 され る 旨 宣告 す る

﹂︒ こ の 措 置は

︑ 二

〇一

〇 年 四月 一 五 日︑ パ リ 保安 監 置 地方 裁 判 所 に よっ て

︑ さら に 二 年間 延 長 され た

︒ この 決 定 に対 し て

︑ X は︑ 保 安 監置 中 央 裁判 所 に 上訴 し た

︒ 二

〇 一

〇年 七 月 一日

︑ 保 安監 置 中 央裁 判 所 は︑

X氏 は

︑ 強 制 収 容 制度 の 下 で入 院 し てお り

︑ 司法 上 の 監視 を 維 持す る 必 要 は な い よ う に 思 わ れ る

﹂と し

︑ X 氏 を 保 安 監 視 の 下 に 維 持 する 理 由 はな い

﹂ と判 示 し た10

か く し て︑ 司 法 監視 ま た は社 会 内 司法 監 督 上の 期 間 制限

︑ とり わ け

︑移 動 型 電子 監 視 の更 新 回 数制 限 を 撤廃 す べ く︑ 二〇

〇 八 年法 で 保 安監 視 が 導入 さ れ たに も か かわ ら ず

︑本 事件 で は

︑保 安 監 置中 央 裁 判所 は 保 安監 視 の 延長 を 否 定し た︒ こ の 点は

︑ 立 法者 の 思 惑と 裁 判 実務 の あ る種 の 齟 齬と みる こ と もで き よ う︒ い ず れに し て も︑ 今 後 の動 向 を 注意 深く 見 守 る必 要 が ある

︒ 2 保 安 監置 フ ラ ン スで は 既 に保 安 監 置が 実 施 に移 さ れ てい る

︒ 本 事 案 の経 過 は 次の 通 り であ る11

一五 歳 未 満の 者 に 対す る強 姦

︑ 逮捕

・ 監 禁で 一 五 年の 拘 禁 刑に 処 さ れ︑ 刑 期 を満 了し た X は︑ 二

〇 一一 年 一 二月 二 三 日︑ フ レ ーヌ 保 安 監置 セン タ ー に収 容 さ れた

︒ 同 日ま で

︑ Xは

︑ 自 由で あ っ たが 保安 監 視 下に あ っ た︒ こ こ での 保 安 監視 は

︑ 移動 型 電 子監 視を 付 し うる に も かか わ ら ず︑ こ れ を伴 わ な いも の で あっ た︒ こ の 収 容 が

︑ 請 求 に 基 づ き

︑保 安 監 置 地 方 裁 判 所 に よっ て 承 認さ れ た

︒そ の 際

︑刑 罰 適 用判 事 へ 住所 の 変 更を 通 知 し な かっ た 点

︑ 及 び

︑ 義 務 づ け ら れ た 治 療 を 受 け な かっ た 点 で義 務 違 反の あ っ たこ と が 保安 監 置 宣告 の 理 由と され た

︒ Xは

︑ 二

〇一 二 年 二月 ま で フレ ー ヌ で収 容 さ れて

研究ノート

(7)

い た が

︑ その 後

︑ 移動 型 電 子監 視 付 の保 安 監 視に 付 さ れた

︒ 実 際 に

︑遡 及 適 用を 否 定 する 憲 法 院裁 決 に もか か わ らず

︑ 保 安 監 視 を介 し た 事実 上 の 保安 監 置 の遡 及 適 用が 行 わ れた と い う こ とは 重 く 受け 止 め るべ き で ある が

︑ 他方

︑ 保 安監 置 が き わ めて 短 期 間で あ っ たこ と に も併 せ て 注目 す べ きで あ ろ う

︒ これ を 裁 判実 務 の 躊躇 い と 評価 す る かは と も かく

︑ 立 法 者 が 強力 に 推 し進 め よ うと し た 治安 強 化 が実 務 に 浸透 し て い く のか ど う かに つ い ては

︑ 今 後も 継 続 的に 注 視 しな け れ ば な らな い

︒ 結 び に 代 え て 以 上

︑ 二〇

〇 八 年法 に よ る保 安 監 置及 び 保 安監 視 制 度の 創 設 か ら 現在 に 至 るま で の フラ ン ス の動 向 を 概観 し た が︑ 当 初

︑ 一 二年 以 上 先と 思 わ れて い た 保安 監 置 が同 法 施 行後 約 四 年 で 実施 さ れ るよ う に なっ た の は衝 撃 的 です ら あ る︒ 憲 法 院 が︑ 刑 罰 的性 格 の 有無 で 遡 及適 用 の 可否 を 決 する と い う こ れま で の 基準 に 拠 らず

︑ 対 象者 の 人 権侵 害 の 重大 さ を 根 拠 に保 安 監 置の 遡 及 適用 を 否 定し た 点 はそ れ 自 体画 期 的 で あ った

︒ し かし

︑ 結 局の と こ ろ︑ 保 安 監視 上 の 義務 違 反 を 根 拠に 保 安 監置 に 付 する と い う手 法 に よっ て 事 実上

遡及 適 用 が可 能 と なり

︑ 現 にそ の 方 法で 保 安 監置 が 実 施さ れて い る

︒ た だ

︑ 上述 の 通 り︑ 裁 判 実務 で は

︑保 安 監 視の 延 長 が否 定さ れ た り︑ 保 安 監置 が 短 期で 終 了 した り す る例 が 散 見さ れ︑ 当 初 立法 者 が 想定 し て いた 治 安 強化 の 方 向に 実 務 が必 ずし も 進 んで い る わけ で は ない よ う にも 思 わ れる

︒ 保 安監 視の 導 入 は︑ 司 法 監視 ま た は社 会 内 司法 監 督 の枠 を 超 えて

︑ 監視 を 強 化す る の が狙 い で あっ た が

︑特 に

︑ 移動 型 電 子監 視が 対 象 者の 環 境 調整 の 困 難さ 等 か らそ れ ほ ど利 用 さ れて いな い 現 状に 鑑 み ても12

立 法と 実 務 の間 に は 温度 差 が ある とも 考 え られ う る

︒い ず れ にし て も

︑現 段 階 で即 断 す るこ とは 避 け るべ き で あっ て

︑ 今後 の 動 向を 注 視 して い く 必要 があ る

︒ さら に は

︑今 時 の 政権 交 代 によ っ て

︑治 安 政 策に どの よ う な変 化 が 生じ る か につ い て も注 目 し なけ れ ば なら ない で あ ろう

(79‑1・2‑ )

53 53

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(8)

︻ 資 料

︼フ レ ー ヌ 社 会 的 医 療 的 司 法 的 保 安 セ ン タ ー の 内 部 規 則 を 定 める 二

〇九 年 七 月六 日 の アレ テ を 参考 資 料 とし て 掲 げ る

ア レテ

A R R E T E

︶ フ レ ー ヌ 社会 的 医 療的 司 法 的保 安 セ ンタ ー の 内部 規 則 を定 め る 二

〇九 年 七 月六 日 の アレ テ

A rr et e d u  6  ju ill et  2 00 9  fix a n t  le  r eg le m en t  in te ri eu r  d u   ce n tr e  so ci o -m ed ic o -ju d ic ia ir e  d e  su re te d e  F re sn es   N O R : JU S K 09 00 13 1A

国 務 大 臣

m in is tr e   d ʼE ta t

・国 璽 詔 書

sc ea u x  

g a rd e   d es

・ 司法 と 自 由大 臣

lib er te s  

m in is tr e  d e  la  j u st ic e  et  d es

︶︑ 及 び

︑ 厚 生

・ ス ポ ー ツ 大 臣

sa n te et  d es  s p o rt s  

m in is tr e   d e   la

︶ は︑ 刑 事 訴訟 法

︑ とり わ け

︑ 第R

.

三 八 七 五 条 及 び 第 R

.

五 三 八 七 八 条 に 鑑 み

︑ 以 下 の 通 り

︑ 決 定 する

第 一 条 フ レ ー ヌ 国 民 保 健 公 施 設

sa n te n a tio n a l  d e  F re sn es  

lʼe ta b lis se m en t   p u b lic   d e

︶内 に 創 設さ れ る 社会 的 医 療的

司法 的 保 安セ ン タ ーの 内 部 規則 は

︑ 本ア レ テ の附 則 で 定め る︒

第 二 条 行 刑 局 長

p en it en tia ir e  

le   d ir e c te u r   d e   lʼ a d m in is tr a ti o n

︶︑ 並 び に

︑ 収 容 及 び 治 療 施 設 長 は

︑そ れ ぞ れが フ ラ ンス 共 和 国の 官 報 に公 表 さ れる で あ ろう 本 ア レテ の実 施 に つき 責 任 を負 う

︒ 附則

附則 フレ ー ヌ 社会 的 医 療的 司 法 的保 安 監 置セ ン タ ーの 内 部 規則

R E ̀

G L E M E N T   IN T

E ́ R IE U R   D U   C E N T R E   S O C IO -

M

E ́ D IC O -J U D IC IA IR E   D E   R

E ́ T E N T IO N   D E   S

U ^ R E T

E ́

D E   F R E S N E S

住所

社 会的 医 療 的司 法 的 保安 セ ン ター

︑ フ レー ヌ 国 民保 健 公 施 設︑ チ ュ イ ヤ 通 り

a lle e   d es   T h u y a s

︶︑

94 26 1

フ レ ー ヌ セ デ ッ クス

C ed ex

︶ 機関

社 会的 医 療 的司 法 的 保安 セ ン ター 市

フ レー ヌ 日付

〇〇 九 年 三月 二 六 日

研究ノート

(9)

前 文

P re a m b u le

・ 説 明 最 も 重 大な 犯 罪 の累 犯 を 防止 す る ため

︑ 二

〇〇 八 年 二月 二 五 日 の 法律 及 び 二〇

〇 八 年一 一 月 四日 の デ クレ に よ って

︑ フ レ ー ヌ 国民 保 健 公施 設

lʼe ta b lis se m en t p u b lic  d e  sa n te

n a tio n a l  d e  F re sn es (E P S N F )

︶ 内 に創 設 さ れた

︑ 社 会的 医 療 的 司 法 的 保 安 セ ン タ ー︵ 以 下

︑ セ ン タ ー﹂ と す る︶ は

︑ 保 安 処分 学 際 的委 員 会 の提 案 に 基づ き

︑ 保安 監 置 地方 裁 判 所 に よっ て 決 定さ れ た 保安 監 置 の対 象 者 を受 け 入 れる こ と を 任 務と す る

︒ 刑 罰 終 了時 に

︑ 人格 の 重 大な 障 害 と結 び つ いた 累 犯 の非 常 に 高 い 蓋然 性 に よっ て 特 徴づ け ら れる 特 別 な危 険 を 常に 呈 し て い る者 が セ ンタ ー に 配さ れ る

︒同 様 に

︑保 安 監 視に 付 さ れ

︑ 命じ ら れ た義 務 を 遵守 し な い者 も セ ンタ ー に 収容 さ れ う る

︒ セ ン タ ー は

︑刑 事 訴 訟 法 第 七

〇 六 五 三 一 三 条 及 び 第 R

.

五三

八 五五 条 に 従っ て

︑ 以下 の 任 務を 負 う

⎜ 対 象 者 の危 険 性 を減 少 さ せ︑ こ の 措置 の 終 了を 可 能 にす る た め に

︑被 監 置 者に 医 療 的︑ 社 会 的︑ 心 理 学的 ケ ア を常 時 提 供 す るこ と

⎜ 保 安 監 置対 象 者 を施 設 内 に監 置 す るこ と

セ ン タ ーは

︑ 厚 生省 及 び 司法 省 の 二重 の 監 督を 受 け

︑そ の任 務 は

E P S N F

の 長及 び

E P S N F

に 配属 さ れ た 病 院 長 の共 同 責 任の 下 で 実行 さ れ る︒ 各 被 監 置者 に 対 する 監 督

︑措 置 の 実施 及 び その 良 好 な展 開 に 関 す る 主 た る 態 様 は

︑刑 事 訴 訟 法 R

.

五 三 八 六 四 条 の適 用 に おい て

︑ パリ 控 訴 院院 長 に よっ て 指 名さ れ た

︑刑 罰適 用 の 任を 負 っ た大 審 裁 判所 副 所 長の 管 轄 に属 す る

・内 部 規 則の 内 容 セ ン タ ーは

︑ 全 ての 被 監 置者 に 思 いや り の ある 扱 い をし

︑ 全て の 人 間に 本 質 的に 属 す る尊 厳 の 尊重 義 務 を強 調 す る︑ 倫理 的 枠 組み の 中 で運 営 さ れな け れ ばな ら な い︒ 被 監 置 者は

︑ 自 由の 制 限 及び 集 団 生活 に 内 在す る 強 制を 含む

︑ 一 定の 生 活 規則 に 服 する

︒ 全 て の 被監 置 者 に課 さ れ るこ の 強 制は

︑ と りわ け

︑ 保安 上の 明 白 な理 由 か ら︑ 特 定 の物 を 所 持す る こ との 統 制 及び 禁止 を 含 む︒ 集 団 生 活は

︑ 各 人の た め にま た 全 ての 者 の 利益 に お いて

︑ 他者 の 尊 重及 び セ ンタ ー の 健全 な 運 営に 必 要 な秩 序 に 基づ く生 活 規 則の 遵 守 を含 む

︒ 本 規 則 は︑ 以 下 の事 項 を 定め る

(79‑1・2‑ )

55 55

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(10)

⎜ 被 監 置 者に つ い て︑ 被 監 置者 の 権 利及 び 義 務を 定 義 する 条 項

⎜ 職 員 に つい て

︑ 彼ら の 職 務に お い て彼 ら を 援助 す る こと を 可 能 に する 規 則 に関 す る 条項 の 基 盤

⎜ セ ン タ ー内 部 に 介入 す る 全て の 者 につ い て

︑情 報 手 段 内 部 規 則の 実 施 は︑ 各 人 に︑ 生 活

︑衛 生 及 び清 潔 に 関す る 相 応 の 条件 を 享 受す る こ とを 可 能 にし

︑ 職 員に

︑ 各 被監 置 者 が 享 受す る 権 利の 尊 重 に留 意 す るこ と を 可能 に し なけ れ ば な ら ない

︒ 本 内 部 規則 及 び その 附 則 は︑ 到 着 後の 全 被 監置 者

︑ 保安 セ ン タ ー に配 属 さ れた 全 職 員︑ 及 び

︑そ こ に 介入 す る 全て の 者 を 対 象と す る

・ 目 次 前 文 第 一 章 機関 の 一 般的 組 織 第 一 条 行 政 組 織 第 二 条 収 容 者 第 三 条 セ ン タ ーの 監 督 第 二 章 機関 内 で の滞 在 条 件 第 四 条 被 監 置 者の 権 利 及び 義 務

第 五 条 機 関 内 での 秩 序 の尊 重 第 六 条 一 日 の 構成 第 七 条 煙 草 及 びア ル コ ール の 服 用 第 八 条 機 関 内 での 移 動 第 九 条 社 会 文 化的 活 動

︑教 育 的 活動

︑ 職 業訓 練 活 動︑ 及び

︑ 労 働活 動 第 一

〇 条 信 仰 の実 践 及 び精 神 的 な援 助 第 一 一 条 社 会 的給 付 第 一 二 条 外 部 との 連 絡 第 一 三 条 外 出 許可 第三 章 被監 置 者 の財 産 管 理 第 一 四 条 原 則 第 一 五 条 金 銭 的価 値 第 一 六 条 非 金 銭的 価 値 第四 章 被監 置 者 に対 す る ケア 第 一 七 条 医 学 的心 理 学 的ケ ア 第 一 八 条 身 体 的ケ ア 第 一 九 条 収 容 第 二

〇 条 医 療 的緊 急 第 二 一 条 社 会 的ケ ア 及 び司 法 監 視 第 二 二 条 教 育 的ケ ア

研究ノート

(11)

第 五 章 措置 の 停 止と 終 了 第 二 三 条 措 置 の停 止 第 二 四 条 措 置 の終 了 第 六 章 保安 に 関 する 規 定 第 二 五 条 保 安 規則 の 性 質 第 二 六 条 一 般 的保 安 附 則 第 一 章 機関 の 一 般的 組 織 第 一 条 行政 組 織 セ ン タ ーは

︑ そ の管 轄 領 域に お い てそ れ ぞ れ︑ フ レ ーヌ 国 民 保 険 公施 設 の 長︑ 及 び

︑厚 生 大 臣に よ っ てこ の 施 設に 配 属 さ れ た病 院 長 の共 同 責 任の 下 に 置か れ る

︒ 保 安

︑ 監視

︑ 秩 序維 持

︑ 書記

︑ 収 容︑ 及 び

︑被 監 置 者の 日 常 生 活 の編 成 に 関す る 任 務は

︑ フ レー ヌ 国 民保 険 公 施設 の 長 の 管 轄に 属 す る︒ 被 監 置 者の 保 健 衛生 的

︑ 心理 学 的 ケア は

︑ 本規 則 第 一七 条 及 び 第 一八 条 で 定め ら れ る条 件 に おい て

︑ 病院 長 に よっ て 編 成 さ れる

︒ セ ン タ ー内 に 介 入す る 者 は全 て

︑ セン タ ー から の 出 所を 可 能 に す るた め の 被監 置 者 に対 す る 学際 的 ケ アに 協 力 する

二 名 の 長は

︑ 共 同し て

︑ 被監 置 者 のケ ア

︑ とり わ け

︑社 会的

︑ 教 育的 な 学 際的 ケ ア を編 成 す る︒ 地 域 の ソー シ ャ ルワ ー カ ーは

︑ と りわ け

︑ 被監 置 者 の社 会的 権 利 の行 使

︑ 家族 関 係 の維 持

︑ 及び

︑ 社 会復 帰 へ のア プロ ー チ にお い て

︑被 監 置 者を 援 助 する 任 を 負う

︒ 社 会復 帰及 び 保 護観 察 に 係る 職 員 は︑ 被 監 置者 の 出 所及 び 社 会復 帰計 画 に おい て

︑ 彼を 援 護 する た め

︑社 会 部 門と 連 携 を取 りつ つ

︑ 被監 置 者 の監 督 を 行う

︒ 社 会 復 帰訓 練 士 は︑ 被 監 置者 へ の 日々 の 援 護︑ 及 び

︑セ ンタ ー 内 での 活 動 の編 成 に つき 任 を 負う

︒ 監 置 登 録簿 は

︑ セン タ ー 内の 書 記 管理 課 に よっ て 管 理さ れる

︒ そ こ に はと り わ け以 下 の 事項 が 転 記さ れ る

⎜被 監 置 者の セ ン ター へ の 到着 日

⎜措 置 の 終了 予 定 日

⎜一 時 出 所の 場 合

︑そ の 理 由︑ 出 所 日︑ 及 び

︑帰 所 日

⎜被 監 置 者の 実 際 のセ ン タ ー出 所 日 第二 条 収容 者 こ の セ ンタ ー は

︑謀 殺

︑ 加重 的 故 殺︑ 加 重 的拷 問

︑ 加重 的野 蛮 行 為︑ 加 重 的強 姦

︑ 加重 的 略 取︑ ま た は︑ 加 重 的監

(79‑1・2‑ )

57 57

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(12)

禁 に つ き

︑一 五 年 以上 の 懲 役刑 で 有 罪判 決 を 受け た 者 を受 け 入 れ る こと を 目 的と し て いる

︒ こ れ ら の者 は

︑ 刑の 終 了 時直 ち に

︑ま た は

︑こ れ ら の者 が 保 安 監 視の 枠 内 で服 し て いる 義 務 に違 反 し た場 合 に

︑セ ン タ ー に 収容 さ れ うる

︒ 保 安 監 置地 方 裁 判所 に よ って 決 定 され た 保 安監 置 は

︑被 監 置 者 の 危険 性 が 外部 で の いか な る 他の 保 安 処分 を 検 討す る こ と も 許さ な い 限り に お いて 継 続 する

︒ 被 監 置 者は

︑ パ リ控 訴 院 院長 に よ って 指 名 され た

︑ 刑罰 適 用 の 任 を負 っ た 大審 裁 判 所副 所 長 によ っ て 監督 さ れ る︒ 第 三 条 セン タ ー の監 督 セ ン タ ーは

︑ 保 安監 置 中 央裁 判 所 所長

︑ 司 法省 行 刑 局長

︑ 厚 生 省 医 療提 供 局 長︑ 及 び

︑パ リ 保 安監 置 地 方裁 判 所 所長 の 監 視 下 に置 か れ る︒ セ ン タ ーは

︑ 拘 禁施 設 総 監督 官 に よる 視 察 を受 け う る︒ セ ン タ ーに お い て提 供 さ れる 治 療 の編 成 は

︑公 衆 衛 生法 第 L

.

六 一 一 六 一 条及 び 第 L

.

六一 一 六 二 条 によ っ て 定め ら れ る 監 督の 対 象 とな る

第二 章 機関 内 で の滞 在 条 件 第四 条 被監 置 者 の権 利 及 び義 務 被 監 置 者は

︑ 人 間に 内 在 する 全 て の権 利 を 享受 す る

︒被 監置 者 に 認め ら れ る権 利 の 行使 は

︑ 秩序 及 び 安全 の 維 持︑ 他者 の 保 護︑ 犯 罪 の予 防

︑ 並び に

︑ 被監 置 者 に対 す る 対象 措置 免 脱 の予 防 に とっ て 厳 格に 必 要 な制 限 以 外に は 制 限の 対象 と な りえ な い

︒ 本 規 則 は︑ 現 行 の規 制 に 従っ て

︑ セン タ ー 内で の 生 活規 則︑ 並 び に︑ 被 監 置者 の 権 利及 び 義 務を 定 義 する

︒ 各 被 監 置者 は

︑ 本内 部 規 則の 写 し を受 領 し

︑認 容 す る場 合に は そ れに 副 署 する

︒ 被 監 置 者は

︑ 本 規則 を 遵 守す る 義 務を 負 う

︒ 第五 条 機関 内 で の秩 序 の 尊重 被 監 置 者が

︑ セ ンタ ー の 善良 な 秩 序︑ 個 人 の安 全

︑ 財産 の安 全 を 危殆 化 し

︑ま た は

︑持 続 的 な混 乱 を 惹起 し う る行 動を 取 る 場合

E P S N F

の 長 は

︑刑 事 訴 訟 法 第 四 条 に 挙 げ ら れ た 権 利 の 尊 重︑ 及 び

︑ 同 第 R

.

五 三 八 七 二 条 の 遵 守 の下

︑ 強 制力 の 使 用も 含 め て︑ あ ら ゆる 適 切 な措 置 を 取る 権限 を 有 する

︒ こ の よ うな 措 置 では 不 十 分で あ る こと が 判 明し た 場 合︑

研究ノート

(13)

最 も 重 大 な 行 動 は

︑ 刑 事 訴 訟 法 第 R

.

五 三 八 七 三 条 に 従 っ て

︑ 以下 の 措 置を も た らし う る

︒ 1°

一 日 から 最 大 二〇 日 間 まで

︑ 職 業活 動

︑ 職業 訓 練

︑文 化 的 活 動︑ ス ポ ーツ 活 動

︑及 び

︑ 娯楽 活 動 の停 止 2°

一 日 から 最 大 二〇 日 間 まで

︑ 個 人の ス テ ュデ ィ オ への 監 置

この 措 置 は︑ 居 室 外で の あ らゆ る 活 動の 停 止

︑医 療 的

︑ 心理 学 的 ケア に 結 びつ い た 面会 及 び 活動 を 除 いて

︑ セ ン タ ー内 に お ける 人 と の自 由 交 通の 停 止 を含 む

︒ 措 置 は

︑そ の 執 行に よ っ て被 監 置 者の 健 康 状態 が 危 殆化 さ れ る こ とを 医 師 が証 明 す る場 合

︑ 停止 さ れ る︒ こ の 手 続の 枠 内 で︑ 被 監 置者 は

︑ 弁護 人 ま たは 公 認 の受 任 者 に よ るも の も 含め て

︑ 口頭 ま た は書 面 で 自己 の 所 見を 示 す こ と がで き る

︒ 緊 急 の 場合 を 除 いて

︑ こ の決 定 は

︑病 院 長 の意 見 を 聴取 し た 後 に 下さ れ

︑ 刑罰 適 用 判事 に 通 知さ れ る

︒こ の 決 定に は 理 由 が 付さ れ

︑ 当該 決 定 は対 象 者 の一 件 書 類に 添 付 され る

︒ こ れ ら の措 置 の 実施 は

︑ なさ れ た 行為 の 故 に場 合 に よっ て は 起 こ りう る 刑 事訴 追 の 開始 を 妨 げな い

第六 条 一日 の 構 成 日 中

︑ 全被 監 置 者は

︑ 医 学的 な 適 応に 基 づ いて ま た は保 安上 の 理 由か ら 責 任者 が 反 対の 決 定 をす る 場 合を 除 い て︑ セン タ ー の活 動 に 参加 す る こと が で きる

︒ 食 事 は

︑以 下 の 時間 に 食 堂で 取 る

⎜朝 食

七時 四 五 分

⎜昼 食

一一 時 四 五分

⎜夕 食

一七 時 四 五分 ま た は一 八 時 食 事 ま た は 軽 食 を 作 り た い 被 監 置 者 は

︑自 己 の ス テュ ディ オ 内 で︑ 簡 易 炊事 場 を 使用 す る こと も で きる

︒ 建 物

︑ 技術 的 ネ ット ワ ー ク︑ 緑 地 帯の 維 持

︑並 び に

︑セ ンタ ー の 防火 及 び 技 術 的 セ キ ュ リ テ ィ ーは

E P S N F

の 技 術課 に よ って 行 わ れる

︒ セ ンタ ー 内 に入 場 す る者 は 全 て︑ 保安 規 則 に従 い

︑ 職員 の 指 示に 従 わ なけ れ ば なら な い

︒ 被 監 置 者は

︑ 設 備を 整 え たス テ ュ ディ オ に おい て 個 別の 宿泊 を 享 受す る

︒ ステ ュ デ ィオ の 日 常の メ ン テナ ン ス は被 監置 者 が 行う

︒ 被 監置 者 に 使用 が 委 ねら れ て いる 備 品 また は設 備 の あら ゆ る 損傷 は

︑ 被監 置 者 に請 求 さ れる

︒ 動 物 の 存在 は

︑ 厳格 に 禁 止さ れ る

(79‑1・2‑ )

59 59

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(14)

第 七 条 煙草 及 び アル コ ー ルの 服 用 二

〇 七年 二 月 一日 か ら 施行 さ れ る規 則 に 従っ て

︑ 被監 置 者 は

︑ 機関 の 内 部で 喫 煙 する こ と がで き な い︒ 但 し

︑煙 草 の 服 用 は︑ 自 己 のス テ ュ ディ オ

︑ 及び

︑ 完 全に 無 蓋 の外 部 の 場 所 にお い て 可能 で あ る︒ ア ル コ ール の 摂 取は

︑ 厳 格に 禁 止 され る

︒ 第 八 条 機関 内 で の移 動 被 監 置 者は

︑ 七 時三

〇 分 から 二 一 時の 間

︑ セン タ ー 内を

︑ 自 由 か つ 平穏 に 移 動す る

︒ 被監 置 者 は︑ 第 五 条で 定 め られ た 制 限 の 留保 の 下

︑セ ン タ ーに お い て編 成 さ れた 活 動 に参 加 す る こ とが で き る︒ ス テ ュ ディ オ の 扉に は 二 つの 錠 が 設置 さ れ

︑一 つ は

︑外 部 か ら の み操 作 で きる 職 員 専用 の も の︑ も う 一つ は

︑ 内部 及 び 外 部 から 施 錠 でき る も ので あ る

︒第 二 の 錠の 鍵 は

︑ス テ ュ デ ィ オの 居 住 者に 引 き 渡さ れ

︑ 職員 は そ の合 い 鍵 を保 有 す る

第九 条 社会 文 化 的活 動

︑ 教育 的 活 動︑ 職 業 訓練 活 動

︑及 び

︑ 労 働活 動 社 会 文 化的 活 動 全 被 監 置者 は

︑ 文化 的 活 動︑ ス ポ ーツ 活 動

︑及 び

︑ 娯楽 活動 を 享 受し う る

︒こ れ ら の活 動 は

︑資 格 を 有す る 専 門家 によ っ て 編成 さ れ

︑そ の 一 部は 外 部 で行 わ れ うる

︒ 野 外 活 動は

︑ 少 なく と も 一日 の 内 一時 間

︑ この た め に定 めら れ た 場所 に お いて

︑ 提 供さ れ る

︒ 労 働 全 被 監 置者 は

︑ セン タ ー 内で

︑ 保 安に 関 す る規 則 と 両立 する 仕 事 を︑ 自 己 の計 算

︑ また は

︑ 外部 の 雇 用者 の 計 算で 行う こ と がで き る

︒ 監 置 の 状況 と 結 びつ い た 強制 の 留 保の 下

︑ 労働 に 関 して は︑ 普 通 法が 適 用 され る

︒ 教 育 及 び職 業 訓 練 全 被 監 置者 は

︑ 個人 ま た は集 団 で

︑セ ン タ ー内 ま た は通 信で

︑ 資 格を 有 す る専 門 家 の指 導 の 下︑ 教 育 及び 職 業 訓練 を受 け る 権利 を 有 する

︒ テ レ ビ す べ て のス テ ュ ディ オ に はテ レ ビ が設 置 さ れる

研究ノート

(15)

第 一

〇 条 信 仰 の 実践 及 び 精神 的 な 援助 カ ト リッ ク

︑ プ ロ テ ス タ ン ト

︑ ユ ダ ヤ 教

︑及 び︑ イ ス ラ ム 教 の

︶司 祭 は

︑セ ン タ ー内 に 入 り︑ 希 望 者と 話 し 合う こ と が で きる

︒ 礼 拝堂

︑ 多 目的 ホ ー ルは

︑ 予 め定 め ら れた ス ケ ジ ュ ール に 従 って

︑ 礼 拝場 に 変 わる

︒ 第 一 一 条 社 会 的 給付 被 監 置 者は

︑ 社 会保 障 法 第L

.

八 一 三 一 条の 規 定 の対 象 と な る

︒ 被 監 置 者は

︑ 手 当に 関 し て普 通 法 の適 用 を 受け る

︒ 第 一 二 条 外 部 と の連 絡 通 信 全 被 監 置者 は

︑ 任意 の 者 と書 簡 の 発受 を 行 うこ と が でき る

︒ 到 着 した 郵 便 物は

︑ 場 合に よ っ ては 検 査 の後

︑ 職 員に よ っ て 被 監置 者 に 渡さ れ る

︒弁 護 人

︑ま た は

︑附 則 第 一条 で 定 め ら れる リ ス トに あ る 当局 と 交 わさ れ る 書簡 は

︑ 検査 さ れ え ず

︑留 置 さ れえ な い

︒ イ ン タ ーネ ッ ト への ア ク セス は

︑ 被監 置 者 の費 用 で

︑司 法 上 の 義 務を 尊 重 しつ つ

︑ 司法 官 憲 の監 督 の 下︑ 可 能 であ る

電 話 通 話 は

︑弁 護 人 との 通 話 を除 い て

︑刑 罰 適 用の 任 を 負っ た管 轄 を 有す る 副 所長 の 監 督 の 下

E P S N F

の 長 の 決 定 に 基づ き

︑ 傍受 さ れ

︑録 音 さ れ︑ ま た は︑ 中 断 され う る

︒ 通 話 費 用は 被 監 置者 の 負 担と な り

︑通 話 は ステ ュ デ ィオ に設 置 さ れた 個 別 の回 線 か ら行 わ れ る︒ 公 民 権 公 民 権 の行 使 は

︑裁 判 所 の決 定 か ら生 じ る 制限 以 外 の制 限を 受 け えな い

︒ 面 会 面 会 の 時間 及 び 回数 は

︑ 被監 置 者 のケ ア

︑ セン タ ー の編 成及 び 機 能に 結 び つい た 要 請に よ っ て制 限 さ れる

︒ 一 度の 面会 で 許 され る 面 会者 の 数 は︑ 三 人 に限 ら れ る︒ こ れ らの 面会 は

︑ この た め に整 備 さ れた 場 所 にお い て 行わ れ る

E P S N F

の 長は

︑ 被 監 置 者 の 家 族

︑後 見 人

︑ 及 び

︑こ の 面会 が 被 監置 者 の 社会 復 帰 に資 す る と思 料 さ れる 場 合 で︑ セン タ ー の安 全 及 び善 良 な 秩序 の 維 持と 結 び つい た 理 由の 留保 の 下

︑そ の 他 全て の 者 に面 会 許 可を 付 与 する

︒ 面 会 は

︑毎 日

︑ 一〇 時 か ら一 五 時 の間 で 特 定の 時 間 帯に 行わ れ る

︒ 一 定 の 条件 の 下

︑家 族 と の面 会 施 設に お け る滞 在 が

︑被

(79‑1・2‑ )

61 61

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(16)

監 置 者 の 請求 に 基 づい て

︑ 本規 則 の 前文 に 定 めら れ る 裁判 官 の 承 諾 の後

︑ 実 施さ れ う る︒ 医 学 的 適応 に 基 づい て

︑ 被監 置 者 が移 動 で きな い 場 合に は

︑ 近 親 者と の 面 会は

︑ ス テュ デ ィ オ内 で 行 われ う る

︒ 第 一 三 条 外 出 許 可 外 出 許 可は

︑ 行 刑局 長

︑ 病院 長

︑ 県の 社 会 復帰

・ 保 護観 察 局 長

︑ 及び

︑ 共 和国 検 事 の意 見 を 聴取 し た 後に 下 さ れる

︑ 刑 罰 適 用 の任 を 負 った 管 轄 を有 す る 副所 長 の 理由 を 付 した 命 令 に よ って

︑ 承 認さ れ ま たは 拒 絶 され る

︒ 二 種 類 の 外 出 許 可 が 規 定 さ れ る︵ 刑 事 訴 訟 法 第 R

.

五 三 八 六 九 条以 下

︶︒

⎜ と り わ け︑ 家 族 の重 大 な 事情 の 場 合︑ 随 員 付の 外 出

⎜ 家 族 関 係の 維 持

︑ま た は

︑監 置 措 置の 終 了 準備 の た め︑ 電 子 監 視 付外 出 ク レ テ イユ

C re te il

︶の 社 会 復帰

・保 護 観 察局 は

︑ 外出 許 可 の 準 備に 有 用 な審 査 及 び調 査 を 行う

︒ 同 局は

︑ 刑 罰適 用 判 事 が

︑対 象 者 の状 況 に 適応 し た 決定 を 下 すこ と を 可能 に す る

︑ あら ゆ る 情報 を 提 供す る

第三 章 被監 置 者 の財 産 管 理 第一 四 条 原 則 貴 重 品 また は 金 員か ら 生 じる 危 険 を限 定 す ると い う 配慮 の下

︑ 被 監置 者 に は︑ 金 員

︑貴 重 品

︑並 び に

︑結 婚 指 輪及 び時 計 以 外の 宝 飾 品を 保 持 させ な い

︒ 被 監 置 者は

︑ 自 己の 労 働 から 生 じ る報 酬 及 び自 己 の 資産 を自 由 に 使う

︒ 第一 五 条 金 銭 的 価値 及 び 非金 銭 的 価値13

金 銭 的 価値 セ ン タ ーは

︑ 専 用の 口 座 を管 理 し

︑そ の 口 座に 被 監 置者 に属 す る 金銭 的 価 値が 記 入 され る

︒ 被 監 置 者が 第 三 者へ の 送 付ま た は 供託 を 請 求し な か った こと を 条 件と し て

︑被 監 置 者が セ ン ター へ の 入所 時 に 保有 する 額 が

︑監 置 登 録簿 へ の 記入 時

︑ 直ち に 彼 の口 座 に 記入 され る

︒ その 額 の 大き さ は

︑い か な る場 合 も

︑セ ン タ ーに よる 保 管 の拒 否 を 正当 化 し えな い

︒ こ の 口 座に は

︑ 後に

︑ 規 則の 条 件 の下

︑ 監 置中

︑ 被 監置 者に 対 し て支 払 わ れる べ き 額︑ ま た は︑ 被 監 置者 に よ って 支払 わ れ るべ き 額 の全 て が

︑貸 し 方 また は 借 り方 に 記 入さ れる

研究ノート

(17)

被 監 置 者は

︑ 民 法上 の 能 力の 制 限 内で

︑ 外 部の 世 襲 財産 の 管 理 を 行う

︒ 場 合に よ っ ては

︑ こ の管 理 は

︑外 部 の 代理 人 を 介 し て行 わ れ る︒ 場 合 に よっ て は あり う る 代理 は

︑ 刑罰 適 用 の任 を 負 った 管 轄 を 有 する 副 所 長の 監 督 に服 す る

︒こ れ ら の文 書 を 発送 す る た め の証 印 の 押捺 は

︑ 署名 者 の 能力 を 推 断さ せ え ない

︒ い ず れ にせ よ

︑ 公証 人 の 仲介 を 申 請す る 書 面は

︑ こ の公 署 官 が 前 項に 規 定 され る 裁 判官 の 許 可を え た 場合 に

︑ 社会 的 医 療 的 司法 的 セ ンタ ー 内 で作 成 さ れう る

︒ こ の 口 座上 の 処 分可 能 な 資金 は

︑ 本規 則 第 一六 条 に 列挙 さ れ た 購 入を 行 う た め︑ ま た は

E P S N F

の 長 の 許 可 に 基 づ い て 外 部へ の 払 い込 み を 行う た め に用 い ら れう る

︒ 宝 飾 品 及び 貴 重 品 宝 飾 品 及び 貴 重 品は

︑ 評 価の 後

︑ 明細 目 録 が作 成 さ れ︑ 前 述 の 登 録簿 に 記 入さ れ

︑ セン タ ー の書 記 課 に保 管 さ れる

︒ 但 し

︑ 宝 飾品 及 び 貴重 品 は

︑被 監 置 者の 要 求 に基 づ い て︑ 彼 の 家 族 に引 き 渡 され う る

︒セ ン タ ーに 帰 責 され る 紛 失の 場 合

︑ 紛 失物 の 評 価額 が 被 監置 者 ま たは そ の 権利 者 に 返還 さ れ る

︒ 入 所 時 に被 監 置 者が 所 持 して い る 貴重 品 及 び宝 飾 品 は︑ そ の 価 額

︑数 量 ま たは 容 量 を理 由 に

︑そ れ ら の引 き 受 けが

拒否 さ れ るこ と が ある

︒ こ の場 合

︑ 貴重 品 及 び宝 飾 品 は︑ 一時 的 に

︑こ の た めに 作 ら れた 登 録 簿に 記 入 され

︑ 被 監置 者は

︑ 家 族も し く は精 確 に 特定 さ れ るそ の 他 の受 益 者 に送 り 返 す こ と に よ って

︑ 公 証 人 も し く は

E P S N F

の 長 に よ り指 定 さ れた そ の 他の 受 託 者の 手 に 委ね る こ とに よ っ て︑ また は

︑ 売却 す る こと に よ って

︑ そ れら の 物 品を 処 分 する よう に 促 され る

︒ 発送

︑ 保 管ま た は 売却 の 費 用は

︑ 被 監置 者の 負 担 とな る

E P S N F

の 長は

︑ そ れら の 物 品 の 性 質

︑数 量 ま た は 出 所 の故 に

︑ 金額 ま た は貴 重 品 が差 し 押 さえ ら れ

︑押 収 さ れう ると 思 料 され る と きは

︑ 刑 罰適 用 の 任を 負 っ た管 轄 を 有す る副 所 長 に︑ 被 監 置者 の 所 有に 係 る 金額 ま た は貴 重 品 を通 知す る

︒ 措 置 の 終了 及 び 死亡 被 監 置 者の 出 所 の際

︑ 宝 飾品 及 び 貴重 品 は

︑受 領 証 と引 き換 え に

︑被 監 置 者に 引 き 渡さ れ る

︒当 事 者 が受 領 を 拒否 する 場 合

︑そ れ ら の物 品 は

︑国 有 財 産行 政 庁 に引 き 渡 され る︒ 被 監 置 者の 死 亡 から 五 年 以内 に

︑ 宝飾 品 及 び貴 重 品 が︑ その 権 利 者に よ る 請求 を 受 けな か っ た場 合

︑ それ ら の 物品 は︑ 国 有 財産 行 政 庁に 引 き 渡さ れ

︑ この 引 き 渡し は

︑ セン

(79‑1・2‑ )

63 63

フランスにおける保安監置及び保安監視をめぐる近時の動向(井上)

(18)

タ ー に と って 受 領 証に 相 当 し︑ 金 員 は︑ 国 庫 に編 入 さ れる

︒ 第 一 六 条 身 の 回 り品14

被 監 置 者の 所 持 に委 ね ら れう る 物 を除 い て

︑被 監 置 者が セ ン タ ー への 入 所 時に 所 持 す る 物 は

E P S N F

の 長 ま た は そ の 代 理 人に よ っ て保 管 さ れる

︒ こ れ ら の物 は

︑ 財産 目 録 の作 成 後

︑出 所 時 に被 監 置 者に 返 却 さ れ るた め に

︑当 事 者 の責 任 に おい て

︑ 特別 な 登 録簿 に 記 入 さ れる

︒ 薬 被 監 置 者が セ ン ター へ の 到着 時 に 薬を 所 持 して い る 場合

︑ 医 師 は

︑ なさ れ る べき 使 用 を決 定 す るた め に

︑直 ち に その 旨 知 ら さ れな け れ ばな ら な い︒ 日 常 生 活用 品 及 び外 部 購 入 ス テ ュ ディ オ を 塞が な い ため に

︑ また

︑ 人 々の 安 全 及び 財 産 に と って 危 険 とな り う る物 を 被 監置 者 が 所持 す る こと を 避 け る ため に

︑ 本規 則 の 附則 第 二 条に 記 載 され る リ スト は

︑ セ ン ター 内 で 禁止 さ れ る物 を 定 義す る

︒ 当 局 に よっ て 提 供さ れ た 衣服 を 着 用し た い 旨表 明 す る被 監 置 者 の 脱い だ 個 人的 な 衣 類は

︑ 明 細目 録 が 作成 さ れ

︑洗 濯 さ れ

︑ 消毒 さ れ る︒

そ の 後

︑当 該 衣 類は

︑ 出 所時 に 所 有者 に 返 却さ れ る よう に︑ セ ン ター の 倉 庫で 保 管 され る

︒ 全 被 監 置者 は

︑ セン タ ー によ っ て 作成 さ れ たリ ス ト から 選択 し て

︑さ ま ざ まな 製 品 を入 手 す るこ と が でき る

︒ 但し

︑ 被監 置 者 がこ の リ スト に 示 され て い ない 製 品 を購 入 し

︑ま たは

︑ こ のリ ス ト に入 れ さ せる こ と を望 む 場 合︑ 被 監 置者 は︑ 注 文 され る 製 品が 本 内 部規 則 の 規定 に 合 致し

︑ 財 産及 び 人々 の 安 全 を 害 し な い と い う 留 保 の 下

︑ そ の こ と を

E P S N F

の 長 に請 求 す るこ と が でき る

E P S N F

の 長は

︑ 被 監置 者 の 所 持 す る 物 が

︑ そ の 性 質︑ 数量 ま た は出 所 の 故に

︑ 差 し押 さ え られ

︑ ま たは

︑ 押 収さ れう る と 思料 さ れ ると き は

︑そ の 物 を刑 罰 適 用の 任 を 負っ た管 轄 を 有す る 副 所長 に 通 知す る

E P S N F

の 長は

︑ か くし て 被 監置 者 か ら 剥 奪 さ れ た 全 て の物 に つ き病 院 長 に通 知 す る︒ 措 置 の 終了 及 び 死亡 被 監 置 者の 出 所 の際

︑ 個 人的 な 衣 服及 び 衣 類は

︑ 受 領証 と引 き 換 えに

︑ 引 き渡 さ れ る︒ 当 事 者が そ れ らの 受 領 を拒 否す る 場 合︑ そ れ らは 国 有 財産 行 政 庁に 引 き 渡さ れ る

︒ 被 監 置 者の 死 亡 から 五 年 以内 に

︑ 個人 的 な 衣服 及 び 衣類 が︑ そ の 権利 者 に よる 請 求 を受 け な かっ た 場 合︑ そ れ らの

研究ノート

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