• 検索結果がありません。

情報セキュリティ研究開発戦略

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "情報セキュリティ研究開発戦略"

Copied!
19
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

情報セキュリティ研究開発戦略

(素案)の検討

2011年 4月 11日

内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)

http://www.nisc.go.jp/

資料2

(2)

背景

(4)技術戦略の推進等

①情報セキュリティ関連の研究開発 の戦略的推進等

米国等の動向も踏まえ、情報セキュ リティに係る研究開発を戦略的に推 進するため、新たな情報セキュリ ティ研究開発戦略を策定する。

ア) 新たな情報セキュリティ研究開 発戦略の策定(内閣官房)

米国のサイバーセキュリティ強化法 案等の動向を踏まえ、情報セキュリ ティに係る研究開発を戦略的に推進 するため、2011 年6 月を目処に新 たな情報セキュリティ研究開発戦略 を策定する。

(略)

「情報セキュリティ2010」

情報セキュリティ政策会議 第24回会合

(平成22年7月22日)決定

「国民を守る情報セキュリティ戦略」

情報セキュリティ政策会議 第23回会合

(平成22年5月11日)決定

(3)

情報セキュリティ研究開発戦略(仮称)の位置付け

第4期科学技術基本計画の基となる「諮問第

11

号『科学技術に関する基本 政策について』に対する答申」(平成221224日総合科学技術会議決定)

2.重要課題達成のための施策の推進

(4)国家存立の基盤の保持

ⅰ)国家安全保障・基幹技術の強化

(抜粋)

能動的で信頼性の高い(ディペンダブルな)情報セキュリティに関する技術の研究開発を推進 する。

情報セキュリティ 研究開発戦略

(仮称)

情報セキュリティ 政策会議

具体化

○策定プロセス

情報セキュリティ政策会議 技術戦略専門委員会での 検討を踏まえ、各省協議を経て情報セキュリティ政策 会議本体で本年6月をめどに決定する。

○位置付け

科学技術基本計画に謳われている「能動的で信頼性 の高い(ディペンダブルな)情報セキュリティに関する 研究開発を推進」する際の具体的な中期的戦略文書 として位置付ける。

(4)

情報セキュリティ研究開発戦略(仮称)策定における基本的考え方

2.情報セキュリティについての課題を抜本的に解決するために、本戦略の推 進にあたり、情報通信技術のパラダイムシフトを実現する次世代インター ネットなどの革新的研究開発との連携を図る

4.本戦略の推進にあたり、情報セキュリティについての課題を抜本的に解決 する観点から、科学技術分野の新たな研究テーマについて積極的な貢献を 行う。

1.能動的で信頼性の高い(ディペンダブルな)情報セキュリティに関する研究 開発を推進し、世界を先導するとともに、情報セキュリティ分野における従 来の受動的対応から能動的対応に「ゲーム・チェンジ」するための革新的な 取り組みを促進する。

5.本戦略の推進にあたり、国際連携を強化する。

3.グリーン、ライフなどの社会的イノベーションを支える研究開発との連携を図 り、社会的に高度な情報セキュリティ基盤の構築を促進する。

6.本戦略の推進にあたり、研究開発の評価を適切に行うとともに、必要な予算 の確保や研究開発の各段階におけるインセンティブ付与に努める。

(5)

具体化に向けた検討の流れ

欧米の研究開発、国際 標準の動向調査

研究カテゴリの分類

(10カテゴリ)

重要テーマ候補(

10

件)

【補足資料

2

有識者ヒアリング

重要テーマ候補

15

件)

【補足資料

3】

重要テーマ(

11

件)

候補抽出

網羅性 確保

候補抽出

共通性に基づき集約

技術戦略専門委 員会の委員意見

【補足資料1】

重要テーマのロードマップ

(投資規模、期間を設定)

重点プロジェクト(案)

国として優先すべき観点

(社会ニーズ、将来ビジョン、

科学技術政策の観点)

(6)

研究カテゴリー別における重要テーマ

(1/2)

研究カテゴリ 重要テーマ 達成目標 内容 重要テーマ候補との対応関係

暗号基盤技術 情報理論的安全性を 備えた暗号技術

長期利用に耐えうる 暗号(暗号危殆化の 解決)と組込みシス テム等への暗号利用 の拡大

計算理論的な暗号技術は、暗号危殆化の問題が付きまと う。情報理論的な暗号に基づく鍵管理により、長期に耐え られる暗号を実現する。また、情報理論的な暗号は、線形 演算をベースとすることで計算量が抑えられるため、計算 資源の小さい組込みシステムなど幅広い分野への応用が 可能となる。

・情報理論的安全性を備 えた暗号技術

バイオメトリッ ク技術

ID管理とバイオメトリ クスを統合するシステ ム・アーキテクチャの 設計・構築

ID認証基盤の共通 化による安全性と利 便性の向上

バイオメトリクスの要素技術は性能面では成熟が進んでい るが、システム全体のグランド・デザインが遅れている。ID 管理、バイオメトリクス、アプリケーション等の要素技術を SOA, SAML等により統合したオープンなシステム・アーキテ クチャを構築する。

・ID管理に関するシステムアー キテクチャの全体像(フレームワー ク)の構築

セキュアネット ワーク構築技

障害に対する自動リカ バリー可能なネット ワーク・アーキテク チャの構築技術

自己治癒型システム により、一定の被害 の発生を事前に防止 するネットワークの実 現。

ネットワークに多様性と冗長性を持たせることにより、ネット ワークに障害が発生しても自動的にリカバリーするための 仕組みを実装することにより、一定の被害を防止する。

IPv4, v6の共存環境で多様性を持たせたダイバーシティ ネットワークや仮想化ネットワーク等の研究を進める必要 がある。

・障害に対する自動リカバ リー可能なネットワークアーキテク チャの構築技術

・次世代インターネットインフラの セキュリティ確保【欧米】

ネットワーク観 測防御技術

大規模ネットワークに おけるマルウェア収集 挙動分析と広域攻撃 観測の統合技術

ユビキタスネットワー ク環境における自律 的な安全性の確保。

ゲーム機やスマートフォンなどの情報機器のIPv6接続によ り、ネットワークの大規模化が進んでいる。従来の専門家 のオペレーションによる攻撃検知・対処から、異常検知手 法による自動化と、検知から防御への連携技術を実現する 必要がある。

・大規模ネットワークにおけるマ ルウェア収集挙動分析と広域 攻撃観測の統合技術

・ルータ等へのDDoS検知機 能の組込み

プライバシ保 護技術

プライバシ情報の利活 用を促進する自己情 報コントロール技術

プライバシ情報の積 極利用と安全確保の バランスを所有者が 管理できる環境の実 現。

医療情報、位置情報、ライフログなどプライバシ情報の安 全な積極活用のニーズが高まっている。機密レベルは個々 人により多様であり、データの機密性と有効活用のレベル を自己コントロールする技術を実現する。また、機密性を確 保したままでデータを有効に分析するための秘密計算や データ匿名化技術を開発する。

・自己情報コントロール権を管 理する技術

・アドホックネットワークのセキュリ ティ設定の管理技術

・センサーネットワークにおけるプ ライバシー保護

・サービス・プライバシー保護

【欧米】

(7)

研究カテゴリー別における重要テーマ

(2/2)

研究カテゴリ 重要テーマ 達成目標 内容 重要テーマ候補との対応関係

セキュア・シス テム構築技術

システムのセキュリ ティ・コンフィグレーショ ンを上位から下位まで 自動保証する技術

システム・トータル の信頼性を確保す るための基盤の確 立。

レイヤー化、コンポーネント化が進む中で、システムの上位 から下位までトータルに整合性を保証する仕組みが求めら れている。セキュリティ・ポリシやコンフィグレーションに基づ きシステム間の整合性を形式手法等のアプローチにより自 動検査する技術を開発する。

・上位レイヤのコンフィグレーションを 下位まで自動的に保証する技術

・アイソレーションとアクセスコントロールを保 証する技術

・セキュア・ソフトウェアエンジニアリング【欧 米】

・高信頼・証明可能なセキュアシステ ムとアーキテクチャ【欧米】

コンテンツセ キュリティ技術

フォレンジックス等を 支援するためのデータ 管理・追跡技術

デジタル情報が一 般化した経済社会 におけるガバナンス 確保の基盤確立。

社会経済活動における「情報」の役割増大を踏まえ、デジタ ル情報に対応したフォレンジックス、トレースバックなどの技 術開発を行う。

・フォレンジック、トレースバック及び アトリビューション技術【欧米】

マネジメント技術

(デジジョンサ ポート技術)

攻撃者の行動分析に よる脅威予測技術

攻撃者の行動予測 に基づくセキュリ ティ対策の最適化。

内部攻撃者、ネットワーク攻撃者の行動観測によるプロファ イリング、インセンティブやゲーム理論に基づく行動モデル の分析により、攻撃者の予測モデルから脅威を洗い出し、

対策の最適化を行う技術を開発する。

・敵対行動の予測【欧米】

・内部の脅威検知・緩和【欧 米】

マネジメント技術

(セキュリティメトリク ス手法)

サイバー・セキュリティ 技術を評価する体系 の確立

サイバーセキュリ ティ研究の最適化、

有望研究の促進。

サイバーセキュリティをサイエンスとして評価できるような体 系にしなければ、セキュリティ分野の発展は期待できない。

セキュリティの他の分野全般に対して、研究の選別や適切 な普及方法を明らかにするための評価手法の開発や体系 化を行う。

・サイバーセキュリティサイエンスの確立

・メトリクスとリスクベース意思決定【欧 米】

・重要インフラ、ネットワーク、情報と制 御システムマネジメント【欧米】

マネジメント技術

(評価用データ の整備)

サイバーセキュリティ 実証研究のための データ基盤の構築

サイバーセキュリ ティ研究の促進の 基盤。

理論研究は進展しても、問題となるのは実証研究のための データが必要になること。そのために、データを継続的に観 測する仕組みが必要になる。例えば、情報処理実態調査に おけるセキュリティ評価やマネジメントに関する調査項目の 修正や追加をより適切なものとするために、学術研究成果 の知見を活用することが考えられる。

・サイバーセキュリティ研究のため のデータ基盤の確立

・脅威観測データの形式の統 一化と共有方式の開発

マネジメント技術

(効果的な改 善手法)

セキュリティ部品が正 しく実装されていること を保証する製品評価 技術

システム設計にお けるセキュリティ対 策の費用対効果を 改善する仕組みの 確立。

標準化された評価認証により、システムの部品であるセキュ リティ製品を適切に普及させることができる。製品認証は、

システム設計の費用対効果を改善する上でも有用である。

また、認証制度とそのための基盤を世界に先駆けて具体化 することで、我が国の産業競争力の向上につながる。例え ば、バイオメトリクスなどがその候補である。

・セキュリティ部品が正しく実装 されていることを保証する 製品評価認証制度

・バイオメトリクスの適合性評価 フレームワークの確立

(8)

重要分野のコンセプト

2

)ディフェンス技術 の向上

(ゼロデイ・ディフェンス)

[テーマ⑤、⑥]

1

)システムトータル のセキュリティの確保

(ニュー・ディベンダビリティ)

[テーマ①、②、③、④]

3

)自律管理性の向 上(オートノマス、マネージャ ビリティ)

[テーマ⑦、⑧、⑨]

情報システム

攻撃者 利用者

評価体系、評価用データ基盤、セキュリティ・サイエンス

(4)研究開発促進のための基盤の確立 [テーマ⑩、⑪]

対策技術の向上

マネジメントの向上

(9)

(1)システムトータルのセキュリティ確保への移行

(ニュー・ディペンダビリティの確保)

No. 重要テーマ 技術ロードマップ 関連施策 必要額

リアルとバーチャルが融 合した次世代ネットワーク における情報セキュリティ 基盤技術

コンテキストアウェアネス(センサーを用いてリア ル空間の状況をコンピュータ内に能動的に収集・

処理を行う)を実現するため、セキュアでディペン ダブルな情報システム構築技術の研究が必要。

20億円

×5年=

100億円

システムのセキュリティ・コ ンフィグレーションを上位 から下位まで自動保証す る技術

米国のセキュリティ・オートメーションの研究動向 も踏まえ、ポリシーに基づいてレイヤ間の整合性 を自動検証する形式手法の基礎研究も必要。

適材適所にセキュリ ティ技術を自動選択し、

セキュアなネットワー クを最適に構成する ためのセキュリティ アーキテクチャの研究 開発(NICT)

5億円

×10年

50

障害に対する自動リカバ リー可能なネットワーク・

アーキテクチャの構築技

自己治癒型のネットワークの研究開発の前提とし て、ネットワークの仮想化・多様化に係わる基礎 研究が必要。

5億円

×10年

50

ID管理とバイオメトリクス

を統合するシステム・アー キテクチャの設計・構築

生体情報を用いたIDマネージメントを国際的に行 うためには、国際標準化のプロセスに沿った取り 組みが必要。

10億円

×3年=

30億円

国内調整・ISOの提案

取纏め(1年) ISO標準化プロセス、

実証実験(2) ネットワークの仮想化・多様化技

術の研究(5年)

基盤技術を用いた自己治 癒型ネットワークの研究(5年) コンフィグレーション及びポリシーの

記述方法の研究(5年)

自動検証する形式手 法等の研究(5年)

クラウド化、仮想化、端末のユビキタス化、リアルタイムセンシング機能の強化、ユーザ情 報を活用したコンテクストアウェア化を支えるニュー・ディペンダブルな情報システム構築 技術の確立が求められている。要素技術が成熟する中、レイヤーやコンポーネントから構 成されるシステムのトータルなセキュリティを確保する仕組みやフレームワークが必要。

(10)

(2)ディフェンス技術の向上(ゼロデイ・ディフェンス)

No. 重点分野 技術ロードマップ 関連施策 必要額

攻撃者の行動分析等によ る予防基盤技術

(a)攻撃者のプロファイリングは、セキュリティ研 究の全般に有益な情報となるため、研究成果を 活用する基盤構築が必要。

(b) WebやSNS等を利用した新たな脅威の観測・

分析・対策技術や、先行的防御の実現を目指し た予防基盤技術の確立が必要。

(c) IPv4アドレスの枯渇によりIPv6の普及が見込 まれ、IPv6環境の実践的なセキュリティ検証と防 御技術の確立が必要。

5億円

×5年=

25億円

大規模ネットワークにおけ るマルウェア収集挙動分 析と広域攻撃観測の統合 技術

(a)サイバー攻撃観測網 の構築

(a)海外を含めた広域観測には、マルウェアの挙 動分析の研究及び海外のステークフォルダとの 調整が必要。

(b)能動的なディフェンスを実現するためには、そ の前段としてサイバー攻撃を能動的に観測するメ カニズムの確立と観測網構築が必要。

広域の攻撃観測とマ ルウェアの解析、さら にそれらを統合するサ イバーセキュリティ技 術の研究開発(NICT)

15億円

×5年=

75億円

攻撃者のプロファイリング等に

基づくモデル構築(3年) 活用基盤の設 計・構築(2年)

広域観測に向けた海外

の関係者との調整(3年) 広域観測基盤の 構築(2)

様々な脅威や未知の攻撃から情報システムに関わる被害を未然に防止でき、被害が発 生した場合にもその被害を局限化する技術が必要。攻撃の後追い対策による不利な状 況を根本解決するための技術が求められている。

(11)

(3)自律管理性の向上(オートノマス、マネージャビリティ)

No. 重点分野 技術ロードマップ 関連施策 必要額

プライバシ情報の利活用 を促進する自己情報コン トロール技術

医療情報への適用を行うための実用化研究の前 提として、秘密計算やプライバシー保護データマ イニング技術等の基礎研究が必要。

適材適所にセキュリティ技 術を自動選択し、セキュア なネットワークを最適に構 成するためのセキュリティ アーキテクチャの研究開 発(NICT)

新世代情報セキュリティ 研究開発事業(アクセス 制御、クラウド)(METI)

5億円

×10年

=50億

フォレンジック等を支援す るためのデータ管理・追 跡技術

技術的な要件が法制度と関連するため、技術的 な研究開発は法制度の整備と並行して進めるこ とが必要。

10億円

×3年=

30億円

セキュリティ部品が正しく 実装されていることを保証 する製品評価技術

適切なコストで実現できるシステムの評価技術が 求められており、標準化のプロセスに沿った研究 が必要。

適材適所にセキュリティ技 術を自動選択する技術の 一環として、セキュリティ 技術の組み合わせ方の 正当性を評価する手法の 研究開発及びプロセスの ISOにおける標準化

(NICT)

高度大規模半導体集積 回路セキュリティ評価技 術開発事業(METI)

10億円

×3年=

30億円

プライバシー保護データマイニング 技術の研究(5年)

医療適用など実 用化研究(5年) 基準や制度の整備

海外の状況を踏まえた法制度の整備 証拠のリアルタイム保全方式、

ネットワークフォレンジックの開発(2)

証拠データの信頼性 評価の研究1)

国内調整・ISOの新 作業項目の提案取 纏め(1年)

ISO標準化プロセス (2年)

ステークホルダーの多様化への柔軟な対応が求められる。すなわち、ユーザのみならず、

ベンダーのスキルレベルの多様化が問題となっており、プライバシ情報の積極活用と保 護のバランスなど多様性に対応したセキュリティの管理技術が求められる。

(12)

(4)研究開発促進のための基盤の確立

No. 重点分野 技術ロードマップ 関連施策 必要額

サイバー・セキュリティ技 術を評価する体系の確立、

および実証研究のための データ基盤の構築

セキュリティをサイエンスとして評価する方法の研 究と理論研究の実証のためのデータ基盤の構築 が必要。

マルウェア検体や攻 撃トラフィック等のセ キュリティ情報を安全 に研究利用するため のサイバーセキュリ ティ研究基盤の研究 開発(NICT)

10億円

×5年=

50億円

情報理論的安全性を備え た暗号技術

(a)情報理論的な暗号では、大きな秘密鍵を事前 に共有する仕組みが重要。その手段として量子 通信が有望。

(b)量子計算機が実現されても安全性が低下しな い、長期に渡って安全性を保証できる暗号技術 が必要。

現代暗号と量子ICTを 組み合わせて新たな 秘匿通信システムを 実現する量子セキュリ ティ技術の研究開発

(NICT)

5億円

×10年

50

量子通信の特定環境に

おける実現(10年) 組込システムへ の導入

データ形式の統一、評価方 法の体系化の研究(3年) データ収集制度の整備

データ基盤の構 (2)

実証研究のためのデータの共通化・整備、研究の効率化のための評価体系の確立、他 のセキュリティ分野の前提技術の開発が有効である。

安全性評価手法(5年) 数学的アルゴリズム開

発(2年) 次世代PKI・電子署名試 験環境構築(3年)

(13)

【参考】研究開発戦略の比較

•セキュアで信頼できるインフラの構築

•重要インフラ防護技術の向上

•ヘテロジニアスなネットワークとシステ ムにおける信頼性の向上

(Trustworthy ICT)

•Moving Target(攻撃対象が変化するこ とで、攻撃の困難さやコストを増加させ る。)

•Tailored Trustworthy Spaces(ユーザ のコンテキストに応じた適切なセキュリ ティの実現)

•Cyber Economic Incentives(適切な投 資判断に必要な科学的指標の提供)

大方針

民間では取組みにくい分野、早急 な解決が期待される分野に、国が 関与することで産業の強化を図る。

技術的な裏付けに基づく重点分 野と社会ニーズ、将来ビジョンの 両面の整合性に基づき抽出 科学技術基本計画に基づく各省庁 の政策実現

日本

(重点分野の共通コンセプト案)

米国(NITRDなど) 欧州(FP7、ENISAなど)

予算 各省庁の予算の積算と省庁横断プログラ

ムによる調整

EUの大枠テーマに基づき、個別の研 究を助成

研究戦略の 考え方

上位戦略との整合性

政府内でのニーズ

技術の重要性、求められる技術レベル と現状レベルのギャップ

上位戦略との整合性

市場における競争力、優位性を得る ことの重要性。

ツール開発、標準化に積極的

他プログラムとの重複回避 民間の研究開

発との切り分

民間が可能な研究開発は民間に任せる。

政府が主体となるべき研究分野に重点を おき、成果は政府機関内で活用するとと もに、民間にも積極的に移行する。

欧州企業の育成・振興を目的とした研 究開発。官民連携プロジェクトが多い。

•セキュアで信頼できるインフラ

•重要インフラ防護技術の向上

•ヘテロジニアスなネットワークとシステ ムにおける信頼性の向上

(攻撃対象が変化するこ とで、攻撃の困難さやコストを増加させ る。)

のコンテキストに応じた適切なセキュリ ティの実現)

資判断に必要な科学的指標の提供)

大方針

民間では取組みにくい分野、早急 な解決が期待される分野に、国が 関与することで産業の強化を図る。

技術的な裏付けに基づく重点分 野と社会ニーズ、将来ビジョンの 両面の整合性に基づき抽出 科学技術基本計画に基づく各省庁 の政策実現

日本

(重点分野の共通コンセプト案)

米国(NITRDなど) 欧州(FP7、ENISAなど)

予算 各省庁の予算

ムによる調整

の大枠テーマに基づき、個別の研 究を助成

研究戦略の 考え方

上位戦略との整合性

政府内でのニーズ

技術の重要性、求められる技術レベル と現状レベルのギャップ

上位戦略との整合性

市場における競争力、優位性を得る ことの重要性。

ツール開発、標準化に積極的

他プログラムとの重複回避 民間の研究開

発との切り分

民間が可能な研究開発は民間に任せる。

政府が主体となるべき研究分野に重点を おき、成果は政府機関内で活用するとと もに、民間にも積極的に移行する。

欧州企業の育成・振興

究開発。官民連携プロジェクトが多い。

システムトータルのセキュリティ確保へ の移行(ニュー・ディペンダビリティの 確保)

ディフェンス技術の向上(ゼロデイ・ディ フェンス)

自律管理性の向上(オートノマス、

マネージャビリティ)

研究開発促進のための基盤の確立

(14)

【参考】情報セキュリティ研究開発予算の算出

情報セキュリティ分野における重要テーマの研究に必要な費用は、年間

100

円となる。また、重要テーマ以外の研究に

20

億円

/

年が必要であるため、合計

120

億円

/

年が必要である。

情報セキュリティ分野の研究費用を国際比較すると、

2007

年度は米国

191

(2.13

億ドル

)

、日本

64.3

億円であり、

GDP

比では日米同程度の予算規模で あった。

ところが、

2010

年度には、米国は

334

億円

(3.72

億ドル

)

に増加し、日本は

48.5

億円へと減少しており、

GDP

比で比べると

2.5

倍の差となっている。

仮に、前記年間120億円が情報セキュリティの研究費用に充てられるとすれば、

米国とGDP比で同水準が確保できることになり、日本のこれまでの技術水準を維 持することができる。

(15)

研究開発の投資タイプ

・大規模なトライアルや 国を挙げた取り組みが 早急に必要なもの

長期基盤型投資

イノベーション型投資

緊急対応型投資

・環境変化に伴って変革が 必要でリスクが大きいもの

・研究の多様性を確保する 必要があるもの

・国力を維持するために、国と して人材やコミュニティの維持 が必要なもの

・安全保障や公益に関わるもの

研究開発期間

(実用化期間)

研究開発プロジェクト の成功率

2-3年 5年程度 10年以上

緊急対応型:環境変化、新たなニーズ や脅威に早急に対応する必要がある 研究開発。

イノベーション型:従来の延長ではなく、革新的なア イデアやテーマに関する研究開発。プロジェクト の失敗リスクもあるが、大きな効果が期待でき、

研究の多様性を確保する点でも有用である。

長期基盤型:波及効果が広範な基盤的研究 開発。基盤的研究は投資から収益回収まで の期間が長いため、政府の初期需要による 支援が重要である。

[テーマ④、⑧]

[テーマ①、⑤、⑥、⑨、⑩]

[テーマ②、③、⑦、⑪]

(16)

国が研究開発に関与する理由及び投資タイプ

重要テーマ 国が関与する理由 投資の型

リアルとバーチャルが融合した次世代ネット ワークにおける情報セキュリティ基盤技術

社会インフラを支えている重要システムは、セキュアでディペンダブルな情報システムを

実現するべきであり、評価の制度設計に伴うため官民が協力して取り組むべき。 イノベーション型

システムのセキュリティ・コンフィグレーショ ンを上位から下位まで自動保証する技術

米国ではセキュリティ・オートメーションの研究が活発になっており、政府共通設定基準の 議論も進んでいる。このため、政府が基準を示すなどの関与が必要であるが、ポリシー に基づいてシステム間の整合性を自動評価する技術などは未成熟であり、形式手法など の基礎研究が必要。

長期基盤型

障害に対する自動リカバリー可能なネット ワーク・アーキテクチャの構築技術

次世代インターネットを見据えた研究であり、基礎となるネットワークの仮想化・多様化技 術も未成熟。また、高信頼技術は効果を新たな収益に結び付けにくいため、個々の企業 では取り組み難い。

長期基盤型

ID管理とバイオメトリクスを統合するシステ ム・アーキテクチャの設計・構築

関心分野はSAML等による認証システム・アーキテクチャの標準化である。国際的にも多数のス テークホルダーとの調整・合意が必要であり、諸外国の後塵を拝すことがないように官民一体 として取り組む必要がある。

緊急対応型

攻撃者の行動分析等による予防基盤技術

攻撃者に有利な状況が続いており、プロファイリングは脅威の根本解決に繋がる可能性 を持っている。一方、収益モデルが確立しにくい分野であり、民間だけでは取り組みが難 しい。

イノベーション型

大規模ネットワークにおけるマルウェア収集 挙動分析と広域攻撃観測の統合技術

マルウェアの挙動分析に必要な広域観測には、海外の多くのステークホルダとの調整が 必要。革新的なアイデアを生むためには脅威の全体像を把握することが必要であり、国 内の研究基盤を整備する観点で政府の関与が望ましい。

イノベーション型

プライバシ情報の利活用を促進する自己情 報コントロール技術

プライバシ情報の機密レベルは、国民の意識の相場観や法制度にも係わるため企業で は取組み難い。なお、基礎となる秘密計算やプライバシ保護データマイニング技術は未 成熟であり、医療分野等の応用には長期の研究が必要。

長期基盤型

フォレンジックス等を支援するためのデータ 管理・追跡技術

国家機密の情報漏えいや知的財産の国外流出を防ぐ観点で、ネットワークフォレンジック

スや証拠データの信頼性評価の研究開発等には官民が協力して取り組むべき。 緊急対応型

セキュリティ部品が正しく実装されていること を保証する製品評価技術

評価技術は責任分解の基準にも係わり、多くの関係者の事前調整が必要になるため、

制度設計に伴う評価認証技術の開発には政府が関与すべき。 イノベーション型

サイバー・セキュリティ技術を評価する体系 の確立、および実証研究のためのデータ基 盤の構築

セキュリティをサイエンスとして評価する体系を確立することは、研究の多様性を確保す る上で有用。ただし、必要性は理解されるが、収益モデルが期待し難い分野であるため 政府の支援が望ましい。

イノベーション型

情報理論的安全性を備えた暗号技術

情報理論的暗号の基盤となる量子通信の研究は10~20年の長期基礎研究とされており、

企業単独での取組みは難しい。また、政府が使用する暗号を評価できる人材やコミュニ ティの維持が国として必要。

長期基盤型

(17)

研究開発において国として優先すべき観点

分類 内容

社会のニーズや 環境変化への対応

災害発生時、復興時、平常時で変化するプライバシ情 報の取り扱いに対する社会的要求の解決

災害・障害に対する自動リカバリー可能なネットワーク など、ニューディペンダビリティを備えた情報システムの 構築

• IT

リスクのトレンドの変化(

Dynamic Risk

及び

Multiple

Risks

)に対応するための技術の確立

情報セキュリティ以 外の分野の研究開 発戦略との連携

(他分野との有機的 連携を図ることによ り革新的な研究開 発を促進)

次世代インターネットなどの革新的研究開発との連携 による情報セキュリティ課題の抜本的な解決(

Game Change

の発想)

グリーン、ライフなどの社会的イノベーションを支える高 度な情報セキュリティ基盤の構築(詳細は次頁)

(18)

科学技術基本計画との連携の観点

グリーン、ライフなどの社会的イノベーションを支える 高度な情報セキュリティ基盤の構築

成長を支えるプラットフォーム(科学・技術・情報通信)

ハイパフォーマンス・

コンピュータ

グリーン・イノベーション ライフ・イノベーション

アドホックネットワークの安 全性確保

省エネ性能向上 ゲノム解析 タンパク質挙動解析

膨大なゲノムデータの解 析・ゲノム情報の復元

アルツハイマー病等の原因 物質の振る舞いを解明

高度

情報セキュリティ基盤 超高速ネットワーク

プライバシーを保護した計測 データ分析(秘密計算など)

高度交通システム

第4期科学技術基本計画の基となる「諮問第11号『科学技術に関する基本政策について』

に対する答申」(平成22年12月24日総合科学技術会議決定)

成長の柱としての2大イノベーションの推進

(19)

「国として優先すべき観点」を踏まえた重点分野の選定

現時点において、優先すべき観点は以下と考える。

(1)

災害復興

(2)Game Change

(3)

科学技術政策との連携

これらの観点を用いると、当面、優先的に推進する研究開発は次のようになる。

重点プロジェクト名称 内容

①リアルとバーチャルが融合した 次世代ネットワークにおける情報 セキュリティ基盤技術

社会インフラを支えている重要システムは、セキュアでディペンダブルな情報 システムを実現するべきであり、これらを兼ね備えた情報システム構築技術 などを開発する。

②システムのセキュリティ・コンフィ グレーションを上位から下位まで 自動保証する技術

ニューディペンダビリティを備えた情報システムを構築するために、セキュリ ティ・ポリシやコンフィグレーションに基づきシステム間の整合性を形式手法 等のアプローチにより自動検査する技術などを開発する。

③障害に対する自動リカバリー可 能なネットワーク・アーキテクチャ の構築技術

ネットワークに障害が発生しても自動的にリカバリーするための仕組みの研 究を行う。なお、自己治癒型のネットワークの研究の前提として、ネットワーク の仮想化・多様化に係わる基礎研究が必要である。

⑦プライバシ情報の利活用を促進 する自己情報コントロール技術

プライバシ情報の積極活用のニーズが高まっているが、機密レベルの考え 方は多様である。データの機密性と有効活用のレベルを自己コントロールす る技術の研究開発を行う。なお、機密性を確保したままでデータを有効に分 析するための秘密計算やデータ匿名化等の基礎研究が必要である。

参照

関連したドキュメント

ユーザー情報のダウンロード エラー内容 要因① ウイルスソフト関連 要因② Proxyサー バー環境. 要因③

蔵庫・冷凍庫・エアコン・洗濯機などをはじめ、その他にも食器乾燥機・電子レンジ・テ

となる。このとき、他の法人課税信託の類型に該当しない場合には、原則の信託形態(受

3IRC7872条の非適用 IRC7872条は無利息融資取引を再構成する。すなわち、IRC7872条は、

本章の最後である本節では IFRS におけるのれんの会計処理と主な特徴について論じた い。IFRS 3「企業結合」以下

Environmental Protection Agency EPAまたはその他の規制当局から潜在的責任 当事者、または浄化に参加すると確認された約 182

第二章 固定資産の減損に関する基本的な考え方 第一節 はじめに 第二節 各国の基本的な考え方と基礎概念との結びつき 第一項 米国基準 第二項 国際会計基準 第三項

1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における