1 地 域 再 生 計 画 1 地域再生計画の名称 地域躍動・きらめく『南さつま』~くらし・文化・産業が調和した,魅力と活力あ ふれるまちづくり計画~ 2 地域再生計画の作成主体の名称 鹿児島県、南さつま市 3 地域再生計画の区域 南さつま市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地域の現況 ① 位置・地勢・面積 南さつま市は、薩摩半島の南西部、東経130°19′北緯31°24′に位 置し、北は鹿児島市・日置市、東は枕崎市・南九州市に隣接し、南側及び西側は 東シナ海に面している。総面積は283.3k㎡で鹿児島県全体の3.1%を占 めている。海岸線の北西部は砂丘地帯を形成し、南西部は変化に富んだリアス式 海岸が続いており、国の名勝『坊津』及び坊野間県立自然公園の指定を受けた景 勝地を有している。また、市の総面積の58.3%が森林で中小の山々が連なり 平野は河川流域に沿って開けている。気象は年平均気温20.7℃、年間平均降 雨量は2,155mmで温暖多雨な条件にある。 ② 交通アクセス 南さつま市の交通網は、南九州西回り自動車道にアクセスする国道270号と 薩摩半島を循環する国道226号が大規模災害発生時等の緊急輸送道路と位置づ けられるとともに、県都鹿児島市や空港を結ぶ農林水産物の輸送や地域間交流に より産業や観光の振興を図る重要な幹線道路となっており、主要地方道鹿児島加 世田線外2路線及び一般県道阿多川辺線外9路線は、隣接市を結ぶ広域生活圏や 南さつま市の地域間を結ぶ地域一体化を図るアクセス道路として重要な役割を果 たしている。 ③ 人口 南さつま市の人口は、平成28年3月31日現在で35,494人となってお
2 り、1市4町(旧加世田市・旧金峰町・旧大浦町・旧笠沙町・旧坊津町)で合併 した平成17年11月1日から約10年間で約6,000人減少している。 ④ 産業 南国の温暖多雨な気候と雄大で良質な土壌及び漁場により、南さつま市は鹿児 島県の農林水産業の中核を担っている。恵まれた産地の強みを最大限に活かした 地場産業の振興として、異業種間のネットワークづくりや農商工連携によるB級 グルメ、軽トラック市など、工夫をこらした取り組みを展開している。また、グ リーン&ブルーツーリズムでは、従来の観光農園、体験型漁業・林業など体験交 流型産業に加えて食文化を活かした郷土料理や地産地消といった健康志向の動き が高まっている。付加価値のある産業興しによる地域力の再生、トップセールス による南さつま市ブランドの全国発信,更にファームサラリー制度の導入による 新規就農者の活躍など新たな力に期待を寄せている。 ⑤ 観光 日本三大砂丘の一つである吹上浜や、国道226号線沿いの「南さつま海道八 景」など自然景観にあふれ美しい農山漁村風景が点在しており、それぞれの地域 の特性を活かしながら、そば打ち、観光農業、パラグライダー、シーカヤックツ ーリング、定置網観光、スポーツ合宿や吹上浜砂の祭典をはじめとしたイベント を開催することにより、地域のイメージアップに努めるとともに訪れる観光客が 地域の文化に触れ、心を潤し、感動を与えられるような観光地づくりを進めてい る。 ⑥ まちづくり まるごとスポーツランド南さつまと称し、サッカー、駅伝、サイクルスポーツ をはじめ、レジャースポーツに特化したまちづくりを進めており、人工芝サッカ ー場や総合運動公園など山・海のロケーションを活かした多彩なトレーニングゾ ーンは高い評価を受け、韓国野球チームの合宿や九州・全国レベルのスポーツ大 会が実施されている。また、自転車を活用した健康づくりの推進も南さつま市の 特徴で、子供からお年寄りまでスポーツを楽しむ市民総ぐるみの「スポーツのま ち」として健康づくりに取り組んでいる。 4-2 地域の課題 県都鹿児島市や空港、高速道路を結ぶ幹線道路へのアクセス道路が充分に整備 されておらず、県内の中心部に比べ交通ネットワークの形成が遅れていることか ら、企業立地の低迷、消費や雇用の市外流出といった課題が生じており、その結 果、定住人口は市町村合併をした平成17年から約10年間で約6,000人の 約16%減少している。また、林業においても森林従事者の著しい減少が課題と なっており、林産物の生産力の強化を図るためにも市道・林道の整備は急務とな っている。
3 4-3 計画の目標 ① 交通連携強化による産業支援 (地域の宝に「光」をあて新たな産業をおこす) 南さつま市の豊かな自然、文化的な遺産や歴史、四季折々を通じた豊富な農林 水産物は地域の「宝」である。これらの「宝」に光をあて、戦略的なプロモーシ ョンを進めると共に、主要な漁港施設や農業施設、道路交通網の大動脈である国 道226号・国道270号・主要地方道鹿児島加世田線・主要地方道石垣加世田 線・主要地方道加世田川辺線・その他の一般県道に直接連結する市道及び林道を 整備することで、地域の農林水産物の搬出利用を支援し、各観光地や物産館への アクセス強化により交流人口を増加させることで、新産業の創出、地域観光戦略 の推進といった、新たな「ひと」や「しごと」の連携を生み出し、魅力と活力あ ふれる地域・経済社会を構築する。 ② 地域への就業や経営への支援 (魅力ある安定した雇用と新しい人の流れをつくる) 国道226号・国道270号・主要地方道鹿児島加世田線・主要地方道石垣加 世田線・主要地方道加世田川辺線・その他の一般県道に直接連結する市道及び林 道を整備し、空港、県都鹿児島市、並びに近隣市町村へのアクセス強化及び効率 的な道路ネットワークを構築することで県内はもとより、全国への販売力を向上 させると共に、新たな企業の誘致や地元で創業している企業の規模拡大を支援し 新たな雇用の受け皿を拡げる。 ③ 市民が安心安全で健康的に暮らせる生活空間を構築 (笑顔が溢れる安心安全な暮らしを築く) 市民が地域コミュニティや健康づくりのために利用する地域の主要体育施設・ 公園施設への主な交通手段は自家用車や徒歩となっており、その密接な関わりの ある市道は老朽化による舗装のわだちぼれやひび割れ、側溝の劣化等が多く見ら れ、これら生活道路を整備することで安心安全な生活空間を構築する。 (目標1) 木材生産量の増加 (平成26年度末:9 千㎥→平成32年度末:11 千㎥ ) (目標2) 企業誘致や就業支援等による有効求人倍率の増加 (平成26年度末:0.72 倍→平成32年度末:0.99 倍) (目標3) 主要体育施設・公園施設利用者数の増加 (平成26年度末:271 千人→平成32年度末:297 千人)
4 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 南さつま市における主要な漁港施設や農業施設,道路交通網の大動脈である国道 226号・国道270号・主要地方道鹿児島加世田線・主要地方道石垣加世田線・ 主要地方道加世田川辺線・その他の一般県道に直接連結する「市道大崎線」「市道 泊春日線」「市道丸木浜線」「市道清水黒瀬線」「市道上坪迫田線」「市道麓川畑 線」「市道貝掛川畑線」「市道相星内布線」「市道三本松小浜線」「市道尾下高橋 線」「市道高橋塩屋堀線」「市道白川縦貫線」「市道大野前平線」「市道下野下上 川原線」「市道本珠院線」「市道区画街路6号線」「市道大潟通線」「市道内山田 舞敷野線」「市道松田浜崎線」「市道花瀬大迫田線」「市道尾下中津野線」「市道 鍋浦白川線」「市道平畑堂町線」「塘下中田線」を整備することで、市民の日常生 活の安定を通じて安心して生涯を送れる生活環境を形成し、併せて「林道大谷北 線」の整備を行うことで、森林へのアクセス向上と地域材の搬出利用を促進し、特 用林産物等の森林資源の活用を図ると共に、市道・林道の効率的な道路ネットワー クを構築することで農林水産業の振興や観光拠点を活用した地域振興を支援し、魅 力と活力あふれる地域・経済社会を構築する。 5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業 地方創生道整備推進交付金【A3008】 対象となる事業は、以下のとおり事業開始に係る手続き等を完了している。 なお、整備箇所等については、別添の整備箇所を示した図面による。 ・市道 道路法に規定する市道に認定済み。( )内は認定年月日。 大崎線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 泊春日線 (昭和 63 年 9 月 22 日) 丸木浜線 (昭和 63 年 3 月 24 日) 清水黒瀬線 (昭和 3 年 4 月 1 日) 上坪迫田線 (昭和 33 年 3 月 21 日) 麓川畑線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 貝掛川畑線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 相星内布線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 三本松小浜線 (昭和 54 年 3 月 10 日) 尾下高橋線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 高橋塩屋堀線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 白川縦貫線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 大野前平線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 下野下上川原線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 本珠院線 (平成 6 年 8 月 15 日) 区画街路6号線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 大潟通線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 内山田舞敷野線 (昭和 56 年 3 月 25 日) 松田浜崎線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 花瀬大迫田線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 尾下中津野線 (昭和 56 年 6 月 26 日)
5 鍋浦白川線 (昭和 60 年 3 月 8 日) 平畑堂町線 (昭和 56 年 6 月 26 日) 塘下中田線 (昭和 56 年 6 月 26 日) ・林道 森林法による南薩地域森林計画書(平成26年策定)に路線を記載。 林 道 大谷北線 [施設の種類及び事業主体] ・市 道(南さつま市)、南さつま市 ・林 道(南さつま市)、南さつま市 [事業区域] ・南さつま市全域 [事業期間] ・市 道(平成 28~32 年度) ・林 道(平成 28~29 年度) [整備量及び事業費] ・市道 15.71km,林道 0.31km ・総事業費 2,429,000 千円(うち交付金 1,214,500 千円) (内訳)市道 2,229,000 千円(うち交付金 1,114,500 千円) 林道 200,000 千円(うち交付金 100,000 千円) [事業の実施状況に関する客観的な指標及び評価の方法] 基準年度 (H27) H28 H29 H30 H31 H32 指標1 鹿児島市までのアクセス 改善(走行時間)の総和 - - - - - - 主要施設~鹿児島市 41 分 41 分 40 分 39 分 38 分 37 分 [事業が先導的であると認められる理由] (政策間連携) 市道及び林道を一体的に整備することにより、個別に整備することに比べ て、政策間の垣根を越えた総合的な交通ネットワークの形成が可能となり、企 業誘致や経営支援といった地域再生の目標達成に資すると共に、政策間の工事 費や資材の流用が可能となることで効率的な事業実施が期待できる。更に、地 産木材を利用した工事看板や保安施設は、これまで山間部における林道事業で のみ使用してきたが、国県道に直接連結する交通量の多い市道の改良工事でこ れを使用することで、木材利用の PR を行い林業の振興につなげることができ る。これらのことから先導的な事業となっている。
6 5-3 その他の事業 地域再生基本方針に基づく支援措置を活用するほか、「地域躍動・きらめく『南さ つま』~くらし・文化・産業が調和した、魅力と活力あふれるまちづくり計画~」を 達成するため、以下の事業を総合的かつ一体的に行うものとする。 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1)南さつま市総合戦略推進事業 内 容 豊かな自然や多様な文化、食の安心・安全、市民の生命と財産を守 取り組みに「光」をあて、「まち」にある地域資源を活かして「ひ と」を呼び、地域に魅力ある「しごと」を生み出し、新たな産業の 創造や潤いと活力ある生活の向上を目指す「南さつま市総合戦略」 を推進するために必要な調査等を実施する。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (2)光が織り成す新産業創生事業 内 容 学校跡地など公共施設の既存ストックを活用し、市内企業と連携し た最先端の光【LED】を活用した新たな産業プロジェクトの創出を 行う。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (3)健康野菜普及事業 内 容 健康野菜の作付を推進し普及 PR を行い、市民の健康に対する意識 を高め食生活の改善を目指す。生産者や事業者の加工品開発、販路 拡大に努める。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (4)地域観光戦略推進事業(来訪者受入体制整備) 内 容 観光情報案内・紹介窓口や送迎、宿泊、まち歩きガイド等を「南さ つま市単位」で結びつけた仕組みを構築し、新観光ビジネス創出に 向けた取り組みを促進する。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (5)地域観光戦略推進事業(砂の祭典イベント支援事業) 内 容 地域の資源を活用した21世紀にふさわしい継続性のあるイベント として交流人口の拡大と地域活性化を図る。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (6)南さつま海道鑑真の道歩き 内 容 鑑真が本土初上陸した地である秋目や、海道八景の中でも特に変化 に富んだ美しいリアス式海岸が続く本市西南部の海岸線、それらを 一望できる亀ヶ丘の魅力を市内外に発信する。
7 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (7)サイクルツーリズム推進事業 内 容 本市で実施しているサイクリング大会に使用できるレンタル用自転 車を整備する事により自転車を持参できない参加者やツアーでの参 加者に快適なサイクリング環境を提供し、レンタサイクルの利用者 増とサイクルツアーへの誘客を図り、観光振興と交流人口の拡大に 努める。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (8)ツーリズム推進事業 内 容 教育観光受入家庭の支援、修学旅行・スポーツ合宿の誘致セールス を行う。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (9)チーム南さつま特産品販売力向上支援事業 内 容 三大都市圏(東京・大阪・福岡)等における物産展・商談会出展と いった、さらなる販路開拓や販売力向上につながる取り組みを支援 する。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (10)半島元気事業 内 容 半島先端地域の知名度の向上と特産品の販路拡大を図るべく、薩 摩・大隅半島の南さつま市、肝付町、錦江町、南大隅町で実行委員 会を結成し、県都鹿児島市において半島隅くじら市を開催する。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (11)豊かで潤いのある農業漁村づくり支援事業 内 容 新規就農者のうち、農業技術の習得の支援と資本整備に係る経費の 一部を補助し自立経営確率を促進する。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (12)漁業新規就業者育成確保対策事業 内 容 漁業への就業促進、定着化、並びに担い手育成を行い漁業振興と活 性化を図る。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (13)林業就労改善促進事業 内 容 林業事業体の規模拡大と競争力を高め、雇用の確保を目的として新 規就業者の募集や中核的林業担い手の充実を図るため、育成支援補 助を行う。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (14)移住・定住促進事業
8 内 容 移住定住補助金を交付することによって、人口の維持増加を促す。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 (15)健康体育等普及促進事業 内 容 健康づくりの基本である「食」「運動」「こころ」の健康を促すべ く、誰でも知っているラジオ体操と南さつま市のオリジナル健康体 操【YOKAなんなん体操】を組み合わせて普及することで健康寿 命の延伸を図る。 実施主体 南さつま市 実施期間 平成28年4月~平成33年3月 6 計画期間 平成28年度~平成32年度 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法 4に示す地域再生計画の目標については、計画期間中の中間年度及び計画年度終 了後に、鹿児島県及び南さつま市において、必要な調査等を行い、速やかに状況を 把握する。中間評価事後評価の際は、調査結果の集計等により達成状況の評価及び 改善すべき事項等の検討を行うこととする。 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 平成26年度 (基準年度) 平成30年度 (中間年度) 平成32年度 (最終年度) (目標1)森林整備の充実 と木材生産量の増加 9千㎥ 9.5千㎥ 11千㎥ (目標2)企業誘致や就業 支援等による有効求人倍率 の増加 0.72倍 0.86倍 0.99倍 (目標3)主要体育施設・ 公園施設利用者数の増加 271千人 284千人 297千人 (指標とする数値の収集方法) 項 目 収集方法 森林整備の充実と木材生産 量の増加 鹿児島県森林・林業統計資料等による 企業誘致や就業支援等によ る有効求人倍率の増加 ハローワーク加世田管区の調査資料による 主要体育施設・公園施設利 用者数の増加 南さつま市統計調査(統計みなみさつま)による 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法 4に示す地域再生計画の目標の達成状況を始め中間評価及び事後評価の内容を速 やかにインターネット(鹿児島県、南さつま市のホームページ)により公表する。