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民生業務用建築物のエネルギー消費特性に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)民生業務用建築物のエネルギー消費特性に関する研究. 田中 1.はじめに. 絵梨香. 2-3.調査数. 地球環境問題は深刻化の一途をたどっており、エネルギー. 図 1 に全国の業務用ストック推計の棟数と床面積の割合を. 起因のCO 2 排出量低減が緊急課題となっている。さらに、我. 示す2)。業務用建築物は全国で約 1,000 万棟、床面積 23 億. が国の温室効果ガス発生量の 19%は民生業務部門から排. ㎡と推計されている。用途別の割合を考慮し、統計的手法に. 出されており、より有効なCO 2 低減策を展開するためにも、ベ. より全国で約 10 万件のデータ収集を目標にした。. ースラインとして民生業務用建築物のエネルギー消費特性を. また、表 3 に用途別・地域別調査数を示す。九州地域は 3. 把握することは重要である。さらに改正省エネ法が 2010 年 4. 年間の合計数、他地域は平成 19、20 年度の合計数を示して. 月から実施されることにより、国の施策としても建築物のエネ. いる(北信越は平成 20 年度のみ)。回収データのうち有効回. ルギー消費に対する効果的な対策の検討が重要視されてい. 答の割合は約 91%である。有効データ数とは、図 2 のように、. ることがわかる。. まず用途、延床面積、エネルギーデータが不明のものを除き、. 本研究では、平成 19 年度から 21 年度の 3 年間にわたり民. 電力. 9.97MJ/kWh. 都市ガス(13A). 46.04655MJ/㎥. 生業務用建築物に対しエネルギー・水消費量などに関するア ンケート調査を行ってきた。本論文では、調査結果を分析し、 全国の民生業務用建築物におけるエネルギー消費特性を明. 39.1MJ/ℓ 41.7MJ/ℓ. LPG. 100.5MJ/㎥. 灯油. 36.7 MJ/ℓ. 2.エネルギー消費調査概要. が 10 倍以上及び 10 分の 1 以 下のものを除き、さらにスミルノ. A 重油 B,C 重油. らかにすることを目的とする。. 次に用途別、地域別に原単位. 熱量換算係数 1). 表1. フ・グラブズ検定により異常値 を除いたデータ数である。. 表2 調査項目. 全国調査で、北海道、東北、北信越、関東、中部、関西、. 内容 建物名,延床面積,竣工年月,階数,敷地面積,建築面積, 駐車場面積,営業時間,空調期間,空調設定温度,利用者数. 1.建物概要. 中国・四国、九州の 8 ブロックで調査を行った。熱量換算は 1. 調査項目. 2.建物用途比率 3.エネルギー・水消費量 電気,ガス,石油系燃料,水,その他 4.設備概要 熱源方式,冷房・暖房エネルギー源,蓄熱槽 5.省エネルギー等への取り組みに関する質問. 次エネルギー換算とし、主な値を表 1 に示す1)。 2-1.調査方法. 事務所. 調査方法は、電話帳やインターネット、業界団体名簿等か. 店舗. 倉庫. 学校. 病院. その他. マスターデータ. 回収データ. グループ A 有. らリストアップした建物を対象に調査票を送付し、郵送、メー. 用途. 判断 1. 無. 延床面積 エネルギーデータ. 494,089,404. 565,181,960. 1,333,356. ル、web により回答を得る方法と、全国展開企業や自治体、. グループ B 地域別・各用途. 859,220. 他の機関には一括したデータの提供を依頼する方法の 2 つ. 平均の 10 倍以上と. 内:棟数[棟] 外:床面積[㎡]. 4,440,850 74,829,281. の方法で調査を行った。. 外れ値. 325,405,758. グループ C. 2,821,223 310,908 310,107. 309,313,256. 2-2.調査項目. 10 分の 1 以下. 判断 2. 地域別・各用途. 判断 3. 外れ値. スミルノフ・グラブズ検定 による外れ値の検索. 516,949,304. 表 2 に調査項目を示す。ただし、平成 19 年度調査では表 表3. 分析用データ. 有効判定方法. 0 0 10 1 1 0 0 0 0 0 1 4 14 0 0 0 0 0 2 3 2 0 0 0 0 38. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. 11 16 2 0 6 18 9 14 5 2 3 1 1 9 4 0 1 2 0 0 2 2 3 9 0 1 0 9 1 6 4 11 2 11 1 0 5 8 22 2 2 1 0 0 1 2 5 0 10 5 100 129. 有 効 デ タ. 346 30 264 214 65 245 196 15 17 0 152 282 82 54 105 160 123 16 107 105 88 0 16 21 63. 全 デ タ. 312 0 341 151 21 12 48 54 62 11 113 247 93 60 73 166 127 47 80 99 38 0 0 5 135. 2,766 2,295. 延 床 面 積 な し. デエ ネ タル なギ し. 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1. 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6. 1 0 分 1 以 下. 原 単 位 1 0 倍 以 上. 4 0 1 1 0 0 0 0 0 7 0 0 2 0 0 1 0 0 0 18 5 0 0 0 11 50. 九州. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. 23 0 9 4 2 0 3 1 4 3 7 8 10 9 1 7 3 6 5 8 5 0 0 0 9 127. 有 効 デ タ. 284 0 330 146 18 12 45 53 58 1 105 239 80 51 72 158 123 41 75 73 28 0 0 5 114. 全 デ タ. 490 6 503 207 368 7 9 4 26 0 229 299 85 61 263 535 221 12 245 283 189 72 2 31 229. 延 床 面 積 な し. 6 0 37 12 40 0 0 0 0 0 7 14 1 4 19 12 5 1 5 7 63 2 0 1 4 2,111 4,376 240. デエ ネ タル なギ し. 1 0 分 1 以 下. 15 0 14 2 6 1 1 0 0 0 7 3 2 2 1 1 14 0 6 12 6 3 0 1 2 99. 合計 原 単 位 1 0 倍 以 上. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. 21 26 0 4 26 12 1 11 16 9 0 6 1 1 0 0 1 5 0 0 10 7 14 10 4 9 9 1 0 3 8 29 6 12 0 2 3 6 13 22 7 8 11 1 0 0 0 1 31 11 182 196. 有 効 デ タ. 422 2 414 181 297 0 6 4 20 0 198 258 69 45 240 485 184 9 225 229 105 55 2 28 181. 全 デ タ. 2,370. 43 2,209 1,950. 643 2,606. 358 151 154 101 1,155 2,414. 677 437 4,298 2,129. 706 204 876 1,249. 491 72 21 187 815. 3,659 26,128. 延 床 面 積 な し. 44 1 65 69 42 42 0 0 1 0 35 52 21 17 114 78 10 1 18 27 69 2 0 1 16 537. 原 1 単 グス デエ 0 位 ラミ ネ 分 1 ブル タル 1 0 ズノ なギ 以 倍 検フ し 下 以 定・ 上. 有 効 デ. ー. 5 1 12 29 2 0 0 0 0 0 4 6 0 5 25 18 5 0 4 3 0 0 0 0 7 3,135 102. 中国・四国 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. 378 33 310 267 75 249 206 19 20 0 161 304 97 68 137 193 141 17 126 135 93 0 19 26 85. 1 0 分 1 以 下. ー. 4 91 0 1 1 43 8 287 2 113 3 243 0 46 0 1 0 4 0 0 3 100 1 319 2 54 1 33 7 758 0 100 0 35 0 10 2 90 2 53 1 30 0 0 0 0 2 51 1 10 40 2,472. タ. デエ ネ タル なギ し. ー. タ. 全 デ. 延 床 面 積 な し. ー. 35-1. 0 0 3 5 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 3 0 0 0 0 0 2 0 0 2 1 19. 有 効 デ. ー. 0 0 0 34 2 0 8 0 0 0 6 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 53. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. ー. 6,337 2,589. 1 0 0 2 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5. 関西 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. 6,904. 571 96 3 1 550 47 498 336 0 117 1,056 246 28 54 0 1 35 4 84 0 307 111 459 324 153 57 139 34 1,272 768 119 100 75 35 110 10 200 93 247 55 56 33 0 0 0 0 66 55 309 12. 1 0 分 1 以 下. ー. 1,900. タ. デエ ネ タル なギ し. ー. 複合施設. 136 77 116 225 281 72 0 0 70 351. タ. 全 デ. 延 床 面 積 な し. ー. 住居. 1,293. 19 6 7 18 0 0 0 0 14 7 10 9 10 3 11 4 0 0 0 0 18 171 3 1 0 0 0 2 0 0 0 0 1 2 0 0 0 1 1 4 14 4 10 7 22 3 20 15 0 0 9 6 8 3 5 0 10 1 1 9 11 1 3 2 0 0 0 2 0 0 4 2 8 4 13 0 12 1 9 12 5 0 7 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 5 4 8 25 109 212 122 124. 有 効 デ. ー. 児童館・児童センター. 30 0 38 90 342 519 168 155. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. ー. スポーツ施設. 1,249. 中部 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. 展示施設. 621 3 590 526 0. 1 0 分 1 以 下. ー. 劇場・ホール. 42 0 55 39 2 4 2 3 2 0 21 62 10 19 57 75 24 0 17 14 10 0 0 0 0 458. タ. デエ ネ タル なギ し. ー. 研究機関. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. タ. 全 デ. 延 床 面 積 な し. ー. 大学・専門学校. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. 有 効 デ. ー. 高等学校. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. ー. 小学校・中学校. 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. 幼稚園・保育園. 20 312 42 0 0 0 11 267 55 1 326 39 0 51 2 4 806 4 0 9 2 0 0 3 0 1 2 0 0 0 6 126 21 12 292 62 3 142 10 1 37 19 13 1,023 57 14 496 75 2 29 24 0 1 0 2 44 17 2 93 14 3 19 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 94 4,074 458. 1 0 分 1 以 下. ー. 福祉施設. 7 0 3 0 3 4 0 0 0 0 2 0 0 0 0 1 1 1 0 2 1 0 0 0 0 25. タ. デエ ネ タル なギ し. ー. 病院. 0 0 4 3 6 1 0 0 1 0 2 4 2 2 7 3 1 0 0 0 1 0 0 0 0 37. タ. 全 デ. 延 床 面 積 な し. ー. ホテル・旅館. 10 0 2 0 0 24 0 0 0 0 9 3 19 0 1,046 3 547 33 33 0 2 0 46 0 97 0 25 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4,307 77. 有 効 デ. ー. 一般小売り. 349 0 287 330 60 839 9 0 2 0 145 311 166 40. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. 図2. 用途別・地域別調査数 関東. ー. 郊外大型店舗. 77 0 72 76 0 0 0 44 0 0 31 321 0 0 584 345 45 0 40 232 31 0 0 0 2. 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. 家電量販店. 3 0 1 2 0 0 0 8 0 0 0 8 0 0 15 23 2 0 0 15 0 0 0 0 0 77. 1 0 分 1 以 下. ー. 飲食店. 0 0 2 0 0 0 0 13 0 0 1 11 0 0 1 5 1 0 3 24 0 0 0 0 1 62. タ. デエ ネ タル なギ し. ー. コンビニ. 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 1 2 0 0 4 0 0 0 0 9 0 0 0 0 0 22. タ. 全 デ. 延 床 面 積 な し. 北信越. ー. その他物販. 2 0 0 16 0 0 0 0 0 0 0 6 1 0 57 4 0 0 1 5 0 0 0 0 0 3. 有 効 デ. ー. 2,064. デパート・スーパー. グス ラミ ブル ズノ 検フ 定・. ー. 合計. 官公庁. 原 単 位 1 0 倍 以 上. ー. その他. 82 0 76 94 0 0 0 70 0 0 33 348 1 0 661 377 48 0 44 285 31 0 0 0 3. 電算・情報センター. ー. 事務所. 1 0 分 1 以 下. 東北. ー. ー. タ. デエ ネ タル なギ し ー. 全 デ. 延 床 面 積 な し. ストック割合 2). 図1. の 1 から 3 の項目のみ調査を行った。 北海道. グループ D. 無効. 21 0 37 43 16 173 9 5 3 1 22 18 19 7 13 5 16 0 13 25 9 3 0 2 7 467. 50 2 51 27 24 10 2 17 2 8 26 49 16 14 6 22 10 6 24 88 24 11 1 8 62 560. 110 4 61 44 15 15 15 9 11 7 32 63 31 21 54 86 32 10 23 63 22 1 2 5 51 787. タ. 2,145. 36 1,995 1,767. 546 2,366. 332 120 137 85 1,040 2,232. 590 378 4,111 1,938. 638 187 798 1,046. 367 55 18 171 679 23,777.

(2) 3.九州地域のエネルギー消費. 4.全国における用途別のエネルギー消費. ここでは九州ブロックのデータを分析した結果を示す。. ここでは、九州ブロックの 3 年間のデータと、その他の地域. 図 3 に全有効回答建物、図 4 に同一建物(3 年間全て. の平成 19、20 年度の 2 年間のデータ(北信越は平成 20 年度. の調査に回答した建物)における用途別・年度別 1 次エネ. のみ)を用いて分析を行った。. ルギー消費原単位を示す。. 4-1.建物概要. 全有効回答建物を含むデータについては、「飲食店」では. 図 5 に用途別・規模別割合、図 6 に用途別・竣工年代別割. 年度ごとに値が大きく変化している。母数が少ないことと形態. 合を示す。「コンビニ」「飲食店」「幼稚園・保育園」「児童館・. の違いが要因である。「研究機関」の値のばらつきも、母数が. 児童センター」はほとんどが 1,000 ㎡未満の小規模建物であり、. 要因である。「スポーツ施設」では、体育館やジムなど使用形. 「病院」「高等学校」「大学・専門学校」「研究機関」では半数. 態が大幅に異なったり、プールの有無などにより原単位は大. 以上が 10,000 ㎡以上の大規模建物である。それ以外の用途. きく変化する。「その他」も様々な建物を含んでいる。これ以外. は様々な規模の建物を含んでおり、原単位の算出には注意. の用途については、年度間で原単位が大きく変化した用途は. が必要である。. 無く、平成 20 年度から 21 年度調査ではほとんどの用途で原. 4-2.エネルギー消費. 単位が小さくなった。. 図 7 に規模別、図 8 に竣工年代別の 1 次エネルギー消費 原単位を示す。規模別にみると、1,000 ㎡未満の値が最も大. 物による年度ごとの原単位はほぼ一定であり大きな変化は見. きい。図 5 でこの規模は 24 時間営業の「コンビニ」やエネルギ. られないが、「官公庁」「ホテル・旅館」「病院」などでは平成 20. ー消費の大きい「飲食店」などの用途に多く含まれており、値. 年度の値が若干高く、その他「事務所」など多くの用途では年. が大きくなった。また、6,000~10,000 ㎡の値が最も小さいが、. 度ごとに値が小さくなる傾向が見られる。金融危機の影響に. この規模はエネルギー消費の小さい「小学校・中学校」に多く. よる年度後半の急激な景気後退が原因とみられる。また、「デ. 含まれていることが要因である。竣工年代別にみると、年度ご. パート・スーパー」の値が年度ごとに大きくなっているのは、24. とに値が大きくなる傾向が見られる。図 6 によると、「コンビニ」. 時間営業のスーパーの増加なども一つの要因と考えられるが、. 「飲食店」は近年竣工された建物を多く含み、規模別と同様. 平成 20 年度から 21 年度はその増加率は小さくなった。. の要因とみられる。. 事務所 電算・情報 官公庁 デパート 家電量販 郊外大型 その他物 コンビニ センター ・スーパー 店 店舗 販. 図4 10%. 20%. 30%. 病院. 福祉施設. 幼稚園 ・保育園. 劇場 小学校 高等学校 大学・ 研究機関 展示施設 スポーツ 児童館 ・中学校 専門学校 ・ホール 施設 ・児童セン ター. 住居. 複合施設. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H20. H19. H19. H21. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. ホテル ・旅館. 飲食店. ホテル ・旅館. 病院. 福祉施設. 幼稚園 ・保育園. 小学校 高等学校 大学・ 研究機関 劇場 展示施設 スポーツ 児童館 ・中学校 専門学校 ・ホール 施設 ・児童セン ター. 住居. その他. 複合施設. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. 事務所 電算・情報 官公庁 デパート 家電量販 郊外大型 その他物 コンビニ センター ・スーパー 店 店舗 販. 0%. H21. 飲食店. 用途別・年度別 1 次エネルギー消費原単位(全有効回答)(九州). H19. H21. H20. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. 図3. 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H21. H20. H20. H19. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0. H19. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. また、同一建物は有効回答のうち 148 件である。同一建. その他. 用途別・年度別 1 次エネルギー消費原単位(同一建物)(九州) 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 0%. 100%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 事務所 電算・情報センター 官公庁 デパート・スーパー その他物販 コンビニ 飲食店 家電量販店 郊外大型店舗 一般小売り ホテル・旅館 病院 福祉施設 幼稚園・保育園 小学校・中学校 高等学校 大学・専門学校 研究機関 劇場・ホール 展示施設 スポーツ施設 児童館・児童センター 住居 複合施設 その他. 事務所 電算・情報センター 官公庁 デパート・スーパー その他物販 コンビニ 飲食店 家電量販店 郊外大型店舗 一般小売り ホテル・旅館 病院 福祉施設 幼稚園・保育園 小学校・中学校 高等学校 大学・専門学校 研究機関 劇場・ホール 展示施設 スポーツ施設 児童館・児童センター 住居 複合施設 その他. 1,000㎡未満. 1,000~3,000㎡. 10,000~30,000㎡. 30,000㎡以上. 図5. 3,000~6,000㎡. 6,000~10,000㎡. ~1944. 1945~1949. 1950~1954. 1955~1959. 1960~1964. 1965~1969. 1980~1984. 1985~1989. 1990~1994. 1995~1999. 2000~2004. 2005~. 図6. 用途別・規模別割合(全国) 35-2. 1970~1974. 用途別・竣工年代別割合(全国). 1975~1979.

(3) また、図 9 に全国の全有効回答建物における用途別・年度. 4-5.省エネルギー推進状況によるエネルギー消費. 別年間 1 次エネルギー消費原単位を示す。図 3 の九州のみ. 図 12 に省エネ推進による原単位の比較を示す。数値目標. のデータと比較すると母数が増えるので値のばらつきは小さ. を定めて推進していると回答した建物の方が、数値目標がな. いが、母数の少ない「電算・情報センター」「家電量販店」「コ. いと回答した建物よりも 1 次エネルギー消費原単位は約 22%. ンビニ」「飲食店」では年度ごとにばらつきが見られる。また、. 小さい。未回答の建物は特に推進していないものと考えられ、. 平成 20 年度から 21 年度にかけて値が小さくなっている用途. さらに値は大きくなった。. が多く、同一建物のみのデータではないが、全体のデータと. また、図 13 に省エネ対策の有無、図 14 に省エネ機器の有. しても金融危機の影響が見られる。省エネ法改正による規制. 無による原単位の比較を示す。グラフの横軸は、対策ありの. 強化により、さらに値が小さくなることが期待される。. 建物の年間 1 次エネルギー消費原単位を対策なしの建物の. 4-3.設備保有状況. 値で除したものである。よって 1 未満のものが対策として有効. 図 10 に用途別の熱源設備の保有状況を示す。アンケート. であると考えられる。値が 1 未満のものは比較的導入しやす. 調査票では図 10 の凡例項目のいずれかを選択する形になっ. いものが多く、1 以上のものは今後導入率が高くなると思われ. ている。未回答を除いたものを母数とし、用途別に割合を示し. る比較的先進的なもので、現在導入している建物は様々な機. ている。. 器を使用している可能性が高く、エネルギー消費が大きくな. 全体では空気熱源(空冷)ヒートポンプ(個別分散式、マル. っていると考えられる。. 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000. 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000. 0. 図7. 図8. 規模別. 2005~. 2000~2004. 1995~1999. 1990~1994. 1985~1989. 1980~1984. 竣工年代別. 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000. 図9. ホテル ・旅館. 病院. 福祉施設. 幼稚園 ・保育園. 空気熱源ヒートポンプ(パッケージ) ガスエンジンヒートポンプ 吸収式冷凍機 その他. 設備保有率. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. 7 6 5 4 3 2 1 その他. 複合施設. 住居. スポーツ施設. 児童館・ 児童センター. 劇場・ ホール. 展示施設. 大学・ 専門学校. 研究機関. 小学校・ 中学校. 高等学校. 幼稚園・ 保育園. 福祉施設. ホテル・ 旅館. 病院. 太陽光発電等、自然エネルギーの導入. 6,000 0.0. 一般小売り. エレベータ・エスカレータの使用抑制 断熱材や複層ガラス断熱の導入. 省エネ推進による原単位の比較. 郊外大型店舗. 特に推進していない. 4,000. 家電量販店. コンビニ. 不要な照明の消灯. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. 用途別水消費原単位. デマンド制御装置 コジェネレーション 照明自動点滅 高効率照明 蓄熱槽 外気冷房 熱回収ヒートポンプ 全熱交換機 CO2制御 変風量(VAV) 変水量(VWV) 節水機器 雨水利用の有無 排水再利用の有無. 使用していないOA機器の節電. 未回答. 飲食店. デパート・スーパー. その他物販. 電算・ 情報センター. 官公庁. その他. 児童館・ 児童センター. 複合施設. スポーツ施設. 劇場・ ホール. 展示施設. 大学・ 専門学校. 研究機関. 小学校・ 中学校. 高等学校. 幼稚園・ 保育園. 福祉施設. ホテル・ 旅館. 病院. 一般小売. コンビニ. 飲食店. その他物販. 郊外大型店舗. デパート・ スーパー. 家電量販店. 電算・ 情報センター. 官公庁. 事務所. 図 11. 冷暖房の開始時期や終了時期の調整. 数値目標は無いが 推進を心がけている. 図 12. その他. 8. 冷暖房温度の適正化. 22%. 2,000. 複合施設. 9. 用途別熱源設備の保有状況. 数値目標を定めて 推進している. 住居. 10. 0. 0. H20. H19. H21. H20. H19. 小学校 高等学校 大学・ 研究機関 展示施設 スポーツ 児童館 劇場 専門学校 ・ホール 施設 ・児童セン ・中学校 ター. 用途別・年度別 1 次エネルギー消費原単位(全有効回答)(全国). 空気熱源ヒートポンプ(中央式) 水熱源ヒートポンプ 電動冷凍機 ボイラ. 図 10. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H19. 飲食店. 事務所. 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. H21. H20. H19. H21. H20. デパート 家電量販 郊外大型 その他物 コンビニ 店 店舗 販 ・スーパー. 水消費原単位[㎥/㎡・年]. 事務所 電算・情報 官公庁 センター. H19. H21. H20. H19. H21. H20. H19. H21. H20. 0 H19. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. 調理や風呂などの生活上の要因が大きく見られる。. 1975~1979. 設」「ホテル・旅館」「飲食店」「複合施設」の原単位が大きい。. 1970~1974. 0 ~1944. 図 11 に用途別年間水消費原単位を示す。「病院」「福祉施. 1965~1969. 4-4.水消費. 30,000. 40,000. 1960~1964. の割合が大きい。. 35,000. 1955~1959. 暖房機器が多く見られ、「幼稚園・保育園」や「その他物販」で. 45,000. 40,000. 1950~1954. 施設」である。さらに、その他の内容はストーブなどの個別の. 50,000. 45,000. 1945~1949. 建物用途は「病院」や「ホテル・旅館」、「福祉施設」「スポーツ. 50,000. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. チを含む)の割合が大きい。また、ボイラを保有している主な. 0.5. 1.0. 1.5. 図 13 省エネ対策の有無による値の比較. 35-3. 2.0. 0.0. 図 14. 1.0. 2.0. 3.0. 4.0. 5.0. 6.0. 機器導入の有無による値の比較. 7.0.

(4) 5.既存調査におけるエネルギー消費原単位の比較. 響することがわかり、有効な省エネルギー対策の立案のために. ここでは、本調査の結果と既存調査におけるエネルギー消. は今後も継続的な調査が必要である。今後は対策の検討のた. 費原単位の比較を行い、その特徴を分析した。. めにさらにデータ分析を進める必要がある。 参考文献 1)資源エネルギー庁省エネルギー対策課:エネルギーの使用の合理化に関する法律第 15 条に基づく定期報告書記入要領,平成 18 年 4 月 1 日策定平成 19 年4 月 2 日改定 2)建築物ストック研究会:建築物ストック推計報告書,2002 年 11 月 3)尾島俊雄研究室:建築の光熱水費原単位[東京版],早稲田大学出版部,1995 年 6 月 4)西田勝ほか:九州地域における都市・建築の未利用エネルギー有効利用に関する総 合的研究,科研報告書,1997 年 3 月 謝辞 研究は国土交通省支援のもとに(財)建築環境・省エネルギー機構、(一社)日本サステ ナブル・ビルディング・コンソーシアムに設置された「非住宅建築物の環境関連データベ ース検討委員会」(委員長:村上周三建築研究所理事長)の活動の一環として実施したも のである。アンケートにご協力いただいた各位、ご助言・ご指導をいただいた委員の各 位に謝意を表します。. 表 4 に比較した既存調査の調査年度と対象地域を示す。A ~C 調査が既存調査、D が本調査である。 図 15 に年間 1 次エネルギー消費原単位の比較を示す。比 較用途は、いずれにおいても調査されている業務、商業、医 療、宿泊、教育、文化の 6 用途とした。業務施設では、近年の C、D 調査のほうが A、B 調査より 3 割程度値が小さくなった。 A 調査から B 調査にかけてはバブル経済によりエネルギー消 費がかなり大きくなったが、1979 年の省エネ法の成立により、. 表4. 比較対象調査概要. 徐々に省エネビルが増加し始めたこと、さらに景気低迷により. 調査年度 1955~1985 1986~1993 1990~1993 2007~2009. A調査3) B調査3) C調査4) D 調査(本調査). 値が小さくなったと考えられる。また、教育施設以外は C 調査 から D 調査にかけて値が小さくなった。この 15~20 年の設備 機器性能の向上や建物の省エネルギー化が要因であると思. 年間1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・年]. 図 16 に年間水消費原単位の比較を示す。C 調査では水 消費調査は行っていないので、A・B・D 調査の結果を比較す る。どの用途も A 調査の値が最も大きく、D 調査の値が最も小 さい。特に B 調査から D 調査での減少率が大きい。節水機器 の発展などの要因が考えられる。 図 17 に用途別・月別 1 次エネルギー消費原単位を示す。. 3418 3613 3449 3311 3134 3025 2912. 3,500 3,000. 2558. 2015. 2,000. 1538 1532. 1,500. 1495 1191. 1,000 500. 172 B. C. D. A. 年間水消費原単位[㎥/㎡・年]. 本研究ではアンケート調査により民生業務用建築物のエネ ルギー消費特性を明らかにした。また、既存調査との比較を. 商業. 2.2 2. 1.7. A. B. D. A. B. 図 16. A(スーパーマーケット). B(デパート). C. 350 300 250 200 150 100 50 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. 平均. (d)宿泊施設 図 17. C. D. A. 教育. B. C. D. 文化. 2.1. 1.4 0.6. D. A(病院) C. 500. A. B. A. D. 宿泊. B 教育. A. B. D. 文化. B(総合病院) D(全国). B(救急病院). 400 350 300 250 200 150 100 50 0. 平均. 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. 平均. (c)医療施設 A. 120 100 80 60 40 20 0 平均. C. D. 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. (e)教育施設 (f)文化(展示)施設 用途別・月別 1 次エネルギー消費原単位の比較. 35-4. D. 450. C(小学校) D. 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. B. 年間水消費原単位の比較. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. 400. A C(中学校). A. 医療. D 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. 1次エネルギー消費原単位[MJ/㎡・月]. D. 商業. (b)商業施設. 450. B. 0. 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. 140. A. 0.8. 0. D. D. 宿泊. 2.3. 1.5. 100. C. C. 3.6. 0.7. 200. A. B. 4.5. 300. 500. A. 3.7. 4. 400. (a)業務施設. D. 5.5. 6. 500. 平均. C. 7.3. 600. 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月. B. 医療. 8. 700. 0. A. 9.9. 既存調査との比較により、時代背景や設備性能などが大きく影. 50. D. 年間 1 次エネルギー消費原単位の比較. 業務. 100. C. 10. 行い、用途別にエネルギー消費の増減の要因を明らかにした。. 150. 223. 12. 6.おわりに. 200. B. 業務. 図 15. ネルギー消費の特徴は用途別に顕著である。. 250. 1085. 573. A. きいことがわかる。月別にみると、年度にとらわれず一年のエ. 300. 1187. 0. た。文化施設では冬期に他の用途よりもエネルギー消費が大. A(デパート). 3422. 2412. 2,500. 業施設、医療施設、宿泊施設では特に夏期の値が大きくなっ. A(超高層オフィス) B(庁舎) D(事務所). 福岡、北九州市 全国 4210. 4,000. 業務施設では夏期および冬期にエネルギーを多く消費し、商. A(高層オフィス) B(高層オフィス) C. 東京. 4,500. われる。. A(一般オフィス) B(一般オフィス) B(インテリジェントビル) D(官公庁). 対象地域. 平均.

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