博士学位論文内容の要旨
氏 名 藤田
フ ジ タ厚
アツ美
ミ所 属 人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 学 位 の 種 類 博士(看護学)
学 位 記 番 号 健博 第
163号 学位授与の日付 平成
31年
3月
25日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当
学 位 論 文 題 名 「看護師の調整尺度―病院看護師用」の開発 論 文 審 査 委 員 主査 教 授 習田 明裕
委員 教 授 河原 加代子 委員 教 授 西村 ユミ
【論文の内容の要旨】
研究目的
本研究は、病院看護師が行う調整の実践度を測定する《看護師の調整尺度-病院看護師 用-(Nursing Coordination Scale for Hospital Nurse,以下
NCS-HN-)》を開発し、その信頼性及び妥当性を検証することを目的とした。
研究方法
「看護師の調整」の概念分析、病院看護師への面接調査、多職種への面接調査を基に、
《NCS-HN-》の基盤となる構成概念を検討し、内容的妥当性の検討を経て《NCS-HN-》の 原案を作成した。関東圏の病院を対象に予備調査を行った後、全国の病院で行った本調査 を基に《NCS-HN-》を開発し、その信頼性及び妥当性を検討した。更に、本尺度を用いて、
病院看護師の調整と基本属性及び専門職連携教育(IPE)の関連性を明らかにした。
研究結果
『患者・家族の思いの代弁』、『専門職の専門性を活かす情報共有』、『看護チーム方
針の形成』、『専門職チーム方針の形成』、『アプローチ方針の選定』、『患者中心のつ
ながりの形成』、『専門職のエンパワーメント』の7つの構成概念を基に《NCS-HN-》48
項目版を作成した。予備調査では、518名に質問紙を配布して219名から回収し(回収率
42.3%)、206名を分析対象とした(有効回答率94.1%)。探索的因子分析の結果、尺度構造は5因子構造と予測され、その結果を基に項目を洗練した。本調査では、一般の質問紙を
1172名、再テスト法用の質問紙を800名の看護師に配布し、一般の質問紙を配布した450名博士学位論文内容の要旨
(回収率38.4%)、再テスト用の質問紙を配布した237名(回収率29.6%)から回収した。
そのうち、一般の質問紙の393名(有効回答率86.5%)、再テスト用質問紙の216名(有効 回答率91.8%)、計609名を分析対象とした(有効回答率88.0%)。探索的因子分析の結果、
尺度構造は4因子構造が妥当と考えられ、〈合意形成〉、〈患者・家族の権利擁護〉、〈チ ームのエンパワーメント〉、〈チーム方針の統合〉の4つの下位尺度から成る《NCS-HN-》
26項目版が完成した。項目分析、Cronbach’s α係数、再テスト法の結果から信頼性が確認