(Received 13 January, 2021;Accepted 22 January, 2021)
高崎経済大学地域科学研究所所蔵の 会社史に関わる「整理区分」の変更について
加 藤 健 太
*佐 藤 千恵子
**KATO Kenta SATO Chieko
〈解説〉
*高崎経済大学経済学部経営学科・教授
**高崎経済大学地域科学研究所事務局 はじめに
高崎経済大学地域科学研究所(地科研)で は,2020年度に所蔵する会社史の「整理区 分1)」を変更することにした。そのきっかけは,
地科研事務局が,西野寿章所長から新たな蔵 書目録(以下,目録)を作成するよう依頼さ れたことにある。目録は,従来2)の
50
音順で はなく,「整理区分」にしたがって作成する ことにしたため,現在のそれに検討を加える 必要が生じたのである。第 1 表を見ると,一応は産業分類に則って いるようでありながら,違和感を覚えること を否定できない。
たとえば,「水産・鉱業」や「土木」,「印刷・
事務機器」,「百貨店・スーパー」,「金融」,「証 券・損保」,「倉庫・通信」,「スポーツ」など である。このうち「水産・鉱業」と「証券・
第1表 変更前の「整理区分」
№ 業種
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
水産・鉱業 建設 土木 食品 繊維 紙 ・ パルプ 出版・新聞 印刷・事務機器 化学
薬品 石油 ・ ゴム ガラス・土石 鉄鋼 非鉄金属 金属製品 機械 電機 造船 自動車 精密機器 その他製品 商社
百貨店 ・ スーパー 金融
証券・損保 不動産 陸運 海運・空運 倉庫・通信 電力 ・ ガス サービス スポーツ
損保」については,いずれもこの
2
つの業種 を同じ区分に括る理由が判然としない。「土 木」と「スポーツ」に関しては,こうした区 分を設ける根拠が不明確に感じられるだけ でなく,「スポーツ」という区分はそもそも 必要性を感じない。「印刷・事務機器」は機 械工業の中の区分としてはあまりに狭すぎる し,「印刷」は印刷業と印刷機器製造業のど ちらを意味するのか分からないし,いずれに してもこの分類の仕方は一般的ではないよう に思われる。以上のように,現在の「整理区分」は少な からぬ問題を抱えているので,目録の作成に あたっては,新たに「整理区分」を策定する ことにしたのである。
本稿は,今回の「整理区分」の変更と目録 作成の作業過程をなるべく詳しく解説するこ とで,既存の会社史の整理と利用にとどまら ず,新たな会社史の受入れ作業に貢献すると 同時に,地科研所蔵の会社史の概要と近年の 会社史のあり方について若干の考察を加える ことを目的とする。
Ⅰ 「整理区分」の基準
会社史の目録を作成する際にはまず,どの ような産業分類を採用するかという問題に直 面する。この点については,一般的に「日本 標準産業分類または,そのバリエーション」
を用いるとされる(村橋(1992))。日本十進 分類法(
Nippon Decimal Classification
:NDC)や国立国会図書館分類表(
National Diet Library
Classification
:NDLC)に基づいて分類することの多い図書館とは異なり,蔵書の範囲が
「会社」の歴史という特定の領域に限定され ているからであろう。言い換えれば,NDC やNDLCは分類法として使い勝手がとても 悪いのである3)。
そこで,「整理区分」の新設にあたっては,
原則として行政管理庁『日本標準産業分類』
(1972年
3
月改訂)の「中分類」を用いること にした。1949年10月に設定された日本標準 産業分類の改訂は現在までに13
回を数える が,第7回に当たる 72
年3月の改訂はそのほ ぼ真ん中に位置するからである。あまりに初 期の産業分類だと現在との関係が薄くなる し,現在に近い産業分類だと過去との関係が 薄くなる。また,サービス経済化にともない,産業構造が大きく変化する安定成長期の入口 に近いという意味でも,1972年3月改訂版は 相対的に適当な産業分類を提供してくれるこ とを期待できるだろう。
しかしながら,日本標準産業分類の「中分 類」は必ずしも使い勝手がよいわけではない。
とくに問題となるのは,会社史の整理にとっ て細分化されすぎている分類の存在である。
大分類
L
のサービス業を例にして,この点 を確認しておきたい。日本標準産業分類(1972年3月改訂版)は,
サービス業を中分類
74
の物品賃貸業から中 分類96
の外国公務の19
に区分して掲載して いる。その中には,「洗たく・理容・浴場業」(中分類
77)
や「その他の個人サービス業」(中 分類78)
,「その他の事業サービス業」(中分類86)
,「専門サービス業(他に分類されないもの)」(中分類
87)
など,会社史をつくるような企 業に成長することが想像しにくい業種や,い かなるサービスを提供しているのか小分類に 立ち入らなくては判明しない業種も少なくな い。ちなみに,「その他の事業サービス業」には「筆記・筆耕・複写業」(861),「商品検 査業」(862),「民営職業紹介業」(864)など が含まれる。
以上を要するに,サービス業の場合,中分 類を利用して会社史を整理することに合理性 を見出せない。類似の指摘は,小売業や金融
業にもある程度当てはまる4)。したがって,こ うしたケースについては,大分類に変更した り,いくつかの中分類を統合したりして,適 当な「整理区分」を新たに設けなければなら ない。今回は,日本経営史研究所編(1996)『増 補・改訂版 会社史総合目録』の「分類」を 参考にしながら,上記の作業を行った。この
『目録』が,会社史も執筆する経営史家5)によっ て編集されたという点で,高い専門性に裏づ けられたと考えるからである。
『増補・改訂版 会社史総合目録』は以下 の「分類」を用いている。
「分類は,行政管理庁『日本標準産業分類』
に準拠した業種分類とし,原則として次 のようにした。
⑴ 現存する会社については,現時点の
業種とした。消滅会社については,最 終時の業種とした。⑵ 民営化された公企業史
(JR,JT,NTT)は,公企業に分類した。
⑶ 公企業である政府関係金融機関は,
金融に分類した。」
この説明は必ずしも十分とはいえない。ま ず,いつの時点の『日本標準産業分類』を使っ たのかがわからない。『会社史総合目録』の 初版は
1986
年なので,当時の最新版を使っ たとすれば,84年1月改訂版になるが,推測
の域を出ない。より重要なのは,⑴の「準拠」という表現 である。「あるものをよりどころとしてそれ に従うこと」(『大辞泉』)という辞書的な意味 で確かに「準拠」しているのだが,「大分類」
と「中分類」のどちらか一方に「準拠」して いるわけではない。製造業は「中分類」,サー ビス業は「大分類」に「準拠」しているよう だが,「道路運送業」のように,「道路貨物運
送業」と「道路旅客運送業」という
2
つの中 分類を統合したケースなど,柔軟に設定した 様子も想像できる。そのルールは詳らかにな らないが,会社史を整理する際に利便な分類 を新たに策定した点は見習うことにした6)。Ⅱ 新たな「整理区分」と所蔵図書の分類
(1)新たな「整理区分」
第 2 表は,地域科学研究所所蔵の会社史の 目録を新たに作成するために設定した「整理 区分」とそれに基づく所蔵冊数を示している。
第 2 表 新たな「整理区分」と各区分の所蔵冊数
№ 整理区分 産業分類 所蔵冊数
1
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
農業・林業・水産業 鉱業
建設業
食料品・たばこ製造業 繊維工業
(衣服・その他の繊維製品製造業を含む)
パルプ・紙・紙加工製造業 出版・印刷・同関連産業 化学工業
石油製品・石炭製品・ゴム製品製造業 窯業・土石製品製造業
鉄鋼業
非鉄金属・金属製品製造業 一般機械器具製造業 電気機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具製造業 その他の製造業 卸売業
小売業,百貨店(飲食店を除く)
銀行・信託業
中小企業・庶民・住宅等特定目的金融業 証券業,商品取引業
保険業 その他金融業 不動産業 鉄道業 道路運送業 水運業 航空運輸業 倉庫業 通信業 電気業 ガス業 新聞・放送業
サービス業(飲食店を含む)
大分類
A
・B
・C
大分類D
大分類E
中分類18・19 中分類20・21 中分類24 中分類25 中分類26 中分類27・28 中分類30 中分類31 中分類32・33 中分類34 中分類35 中分類36 中分類37 中分類39 中分類40・41*1 中分類50 中分類52 中分類55 中分類56
*1 中分類59 中分類60 中分類61・62 中分類63 中分類64 中分類65 中分類67 中分類70 中分類71
*1
*1
9 11 97 88 36 16 25 105 28 24 37 30 57 75 55 18 15 60 44 123 55 22 53 12 30 33 28 17 7 20 15 54 18 57 81
計1 , 455
注)*1については,加藤健太・佐藤千恵子「高崎経済大学地域科学研究所所蔵の会社史に関わる『整理区 分』の変更について」の説明を参照してほしい。
この表から判明する「整理区分」の特徴は 以下のとおりである。
①製造業は,日本標準産業分類の中分類に ほぼ「準拠」している。
②「農業・林業・水産業」は,もともと株 式会社組織を採用するケースが少ないた めに複数の大分類を統合した。
③鉱業と建設業はともに大分類に「準拠」
した。前者は所蔵冊数が少ないからであ り,後者は中分類の「総合工事業」,「職 別工事業(設備工事を除く)」および「設 備工事業」に「準拠」して所蔵図書を分 類することが難しいからである。
④「小売業,百貨店(飲食店を除く)」と「サー ビス業(飲食店を含む)」は,『増補・改 訂版 会社史総合目録』の分類を借用し た。なお,「サービス業(飲食店を含む)」 は,サービス業(大分類L)に卸売業・
小売業(大分類G)の「飲食店」(中分類
46)
を加えたものと推察される。⑤「石油製品・石炭製品・ゴム製品製造業」
は「石油製品・石炭製品製造業」(中分 類
27)
と「ゴム製品製造業」(中分類28)
を,「非鉄金属・金属製品製造業」は「非 鉄金属製造業」(中分類32)と「金属製品 製造業」(中分類
33)
を統合した区分であ る。いずれも,所蔵冊数が少ないために 統合することにした。なお,「道路運送業」は「道路旅客運送業」(中分類
61)
と「道 路貨物運送業」(中分類62)を統合した区 分だが,これは『増補・改訂版 会社史 総合目録』を参考にした。⑥「その他金融業」は,金融・保険業(大 分類H)のうち「農林水産金融業」(中分 類
51)
,「補助的金融業・金融付帯業」(中 分類53)
,および「投資業」(中分類54)
を 合わせた新設の「整理区分」である。⑦「新聞・放送業」は,「放送業」(中分類
81)
に新聞社を加えた新たな「整理区分」である。
(2)所蔵図書の分類
前項で説明した「整理区分」に基づいて,
地域科学研究所所蔵の会社史をあらためて分 類しなおし,目録作成の準備を整えること が次の作業になる。なお,対象となるのは,
2020
年12
月末日までに地科研に寄贈された 会社史である。この作業は,実際に取りかかってみるとか なりむずかしいことがすぐに分かる7)。たとえ ば,『日本生命百年史』を保険業に分類したり,
『関西電力五十年史』を電気業に分類したり,
『百年史 東洋紡』を繊維工業に分類するこ とは簡単である。社名が産業分類(整理区分)
をそのまま表しているからである。しかし,
とくに近年になってこうしたケースが減って いるように思われる。言い換えれば,社名を 手がかりにして「整理区分」に分類すること が困難なケースが目立つ。具体例をいくつか あげておこう。
第
1
に,部分的に同一の〈用語〉を使って いても,「整理区分」が異なるケースである。たとえば,①新潟鉄工所,②片山鉄工所,③ 萩原鉄工所,④久保田鉄工,⑤長谷川鉄工,
⑥豊田鉄工,⑦島倉鉄工所,⑧小島鉄工所は,
すべて社名に「鉄工」がつく。しかし,①②
④⑦は一般機械器具製造業,③⑥⑧は非鉄金 属・金属製品製造業,⑤は電気機械器具製造 業に分類される。
第
2
に,社名だけでは,どの「整理区分」に分類すべきか想像できないケースも少なく ない。これはいくつかのタイプに分けられる が,近年は事業ないし製品の多角化を進めた 企業が,社名から創業期の主力製品を類推 させる部分を取り除く形で改称するケース が多いように思われる。有名なところでは,
1917
年に創業した日本光学工業が88
年,社 名を小型カメラの製品ブランドとして46
年 に採用したニコンに変更している。このケー スは消費財であるカメラを主力製品としていたから,『100
Years of Nikon
』を「精密機械器具製造業」に分類することは容易である。
しかし,①トピー工業や②シモン,③セノン,
④ニデコといわれて「整理区分」を想像でき るだろうか。ちなみに,①は「鉄鋼業」,② は「その他の製造業」,③は「サービス業」,
そして④は「卸売業」に分類される。
では,どのように所蔵図書の「整理区分」
を決めるのか。まず,筆者のひとり(加藤)
は,経営史を専門にしているので,自らの知 識に基づいてある程度企業を「整理区分」に 分類できる。ただし,それ以上に有力な判断 材料は,前出の『増補・改訂版 会社史総合 目録』である。これを使うとかなりの所蔵図 書をカバーできる。しかし,この目録の発行 年は
1996
年であるため,それ以降に発行さ れた会社史は当然のことながら掲載されてい ない。そこで最終的には,当該会社史の発行主体 である企業のホームページの「企業情報」や
「会社概要」などに記載された事業内容から 判断して「整理区分」を決めることにした8)。 ただし,ほとんどの企業が,多角的に事業を 営んでいるため,複数の「整理区分」にまた がるケースも少なくない。したがって,事業 内容に従った分類は,恣意性を排除しきれな いという問題を抱える点に注意しなければな らない。
おおよそ以上の手順にしたがって,すべて の所蔵図書について「整理区分」を確定し,「高 崎経済大学地域科学研究所所蔵会社史目録」
を作成したのである9)。
ここで本目録について,簡単に解説を加 えておこう。まず,第 2 表の「整理区分」と
50
音順で並べた順序を組み合わせて,企業 をナンバリングした10)。このナンバーを「整理 番号」と名づける。たとえば,「農業・林業・水産業」の「整理区分」は
1,この区分には 7
社が該当し,50音順で最初の企業に1,次
の企業に2
を割り当てると,各社の「整理 番号」は石原水産株式会社が1 - 1,佐藤水産
株式会社が1 - 2
になる。次に,各会社史につ き,書名と出版年11)を記載した。なお,社名と 書名については,すべて旧字体を新字体にあ らためた。実際の書誌記述においては,出版・頒布や著者,形態など他の事項も含まれるが
(図書館情報学ハンドブック編集委員会編(1999)
437
-443
頁),この目録では紙幅の制約もあっ てシンプルさを優先した。Ⅲ 地域科学研究所所蔵の会社史
(1)会社史の時代的変遷
第 3 表は,発行年を
10
年単位で区切って,地域科学研究所所蔵の会社史の冊数をカウン トしたものである。参考までに藤田編(1990)
に掲載された長尾文庫12)所蔵の会社史と「総刊
第3表 発行年別所蔵冊数
年 地科研 長尾文庫 総刊行数
1910
-19
1920
-29 1930
-39 1940
-49 1950
-59 1960
-69 1970
-79 1980
-89 1990
-99 2000
-09 2010
-19 2020
-29
不明1 5 3 7 19 30 105 691 441 101 42 1 9
38 75 186 140 637 722 1 , 036 793
13
73 135 277 215 340 1 , 345 1 , 845 235
22
計1 , 455 3 , 640 4 , 487
注)1.1980-89年の長尾文庫と総刊行数は「1980年以後」の数値である。
2.2020-29年については,2020年1月1日から12月31 日に受け入れた分のみの数値である。
資料)藤田編(1990)31ページなどより作成。
行数」の数値もかかげておいた。
この表からは,戦後に限っても,時期によっ て発行冊数に大きな差があることを読み取れ る。
会社史は一般的に,企業が
10
年とか,50 年とか,100年とか一定期間の歴史を築いた 後に制作するから,戦前に刊行された会社史 の冊数が少ないことは当然である。とくに高 崎経済大学の場合,開学が1957
年だから地 科研所蔵に限れば60
年代まではそれほど多 くない。ただし,長尾文庫と総刊行数を見る と,日本が高度成長を経験し,エズラ・ヴォー ゲルが『ジャパン・アズ・ナンバーワン-ア メリカへの教訓-』の原著13)を出版した1970
年代に顕著な増加をみせたことが分かる。他方,地科研の場合は,日本経済が
2度の
石油危機を克服し,バブルと呼ばれる好景気 を謳歌した1980
年代に最大の691
冊もの会 社史の所蔵を確認できる。1990年代も441
冊を数えるが,もう少し詳しく見ると,90 年120
冊,91年85冊,92年55冊といった具 合に半数以上は最初の3年間に刊行されてい
る。2000年代以降の顕著な減少を踏まえれ ば,バブル崩壊後の長期不況の中で,企業が 会社史の制作に消極的になったと推察できよ う。会社史の制作は,マクロ経済の動向を背景 にした企業のパフォーマンスに強く影響され る。この点は,1950年から
79
年にかけての 景気循環と「継続企業の社史刊行」の関係を 検証した長沢(1990a)の結果とも整合的で ある14)。日本企業の国際競争力が世界の注目を 集め,多くの研究者が「日本型企業システム」の合理性に関心を向けた
1990
年前後に会社 史の刊行が目立ち,バブル崩壊後の長期不況 の中でそうした評価が180
度転換し,改革の 対象と見なされるようになると,その刊行は 著しく減退した。日本企業の現状を考えるとき,会社史の明るい未来を描くことは難しい。
この点は最後にあらためて述べる。
(2)「整理区分」別の所蔵状況と会社史の刊 行状況
本節では,再び第 2 表を用いて,「整理区分」
別の所蔵状況を検討する。
先述のとおり,「整理区分」は原則として 日本標準産業分類の中分類を採用したもの の,いくつかの中分類を統合した新たな区分,
大分類やそれを統合した新たな区分,『増補・
改訂版 会社史総合目録』から借用した区分 もあるので,厳密な議論はできない。したがっ て,ここでの検討は,あくまでも産業別の所 蔵状況の大まかな傾向を捉えることを目的と している。
さて,第 2 表からは,①建設業が多い,② 製造業ではとくに化学工業,食料品・たばこ 製造業,電気機械器具製造業が多い,③銀行・
信託業が多い,④(企業数に比して)電気業が 多い15),といった特徴を見出せる。以下では,
先行研究に依拠しながら,化学工業,電気機 械器具製造業および電気業に分類された会社 史の刊行状況などに考察を加える16)。
鈴木(1992)は,『会社史総合目録』,国立 国会図書館参考書誌部(1986),龍谷大学図書 館編(1990)の分類を参考にしつつ,無機化 学(肥料,ソーダなど)と有機化学(染料,樹 脂など)に対象を限定したうえで,「化学企業 の社史に関する刊行状況と内容について,経 営史的な観点から紹介し,検討」した。そして,
刊行状況に関して,発行年はとくに
1970
年 代後半よりも後の時期に多いこと,それゆえ,「戦前から戦後の高度成長の時期にかけての 発展を支えてきた(事業=引用者)部門を中 心とした様相」を確認できると述べる。同時 に,各社の「製品構成の変容が何時,何を契 機として開始されたかが,展望できる」こと
にも言及している。1970年代以降に会社史 の刊行が増えたという指摘は,地域科学研究 所所蔵の会社史の発行年とも整合的である。
電気機械企業のうち総合電機メーカーを主 な対象にして,戦前期,戦時期および高度成 長期の「経営課題を各社史がどのように扱っ ているかを検討」した長谷川(1991)は,刊 行状況について次のように論じる。すなわち,
電気機械工業における会社史の刊行は,①高 度成長期の後半(1965年)以降に増加し,石 油危機によってもその勢いは衰えなかったこ と,②主要メーカーは,定期的に社史を刊行 していることを指摘した。①については,『会 社史総合目録』を資料に用いたため,1983
年
3月までに刊行された会社史しか対象にで
きていないこと,②に関しては,日立製作所 や東京芝浦電気,松下電器産業など総合電機 メーカーは,創業の時期が早く,かつ戦前期 に発展を開始し高度成長期にかなりの規模を 誇るようになったことを反映したと考えられ る。
橘川(1984)は,1951年の
9
電力体制の成 立から約30
年を経た時点で,81年に始まっ た電力各社の30
年史の刊行が「一段落した」とし,「企業内部の経営的諸問題,経営者や 従業員による経営の主体的努力が十分に書き 込まれている」かという視点,換言すれば,
「経営史的観点」から電源開発を含む
10社の
電力企業の会社史を「一括書評」した。その中で刊行状況につき,電力各社は「会 社史の刊行に対して総じて積極的な姿勢を とってきた」こと,編集方針としては,①「読 みやすさ,親しみやすさを第一義的に追及す る傾向が強く,編集方針として経営史的観点 を強調した会社史が数少ないこと」,②重点 的な記述は
5
~10
年間と短期のケースが多 く,長期的な視点に立った会社史は少ないこ と,③ほとんどが社内執筆であり,社外の研究者やジャーナリストを執筆者に起用する ケースは少ないこと17),を指摘している。こう した編集方針の変化については,項をあらた めて論じたい。
Ⅳ 会社史の〈質的〉な変容
前節で参照した先行研究は,いずれも『経 営史学』の「動向」として執筆された。そし て,会社史の「一括書評」を取り上げたのは,
先の
3
つの産業に限られない。『経営史学』は,ほかにも地方銀行(麻島(1980)),相互銀行(麻 島(1984)),生命保険(麻島(1985)),造船(柴
(1987)),鉄道(老川(1988),宇田(1988)),総 合商社(前田(1988)),紙・パルプ(四宮(1990)), 海運(後藤(1990)),工作機械(沢井(1990)), 精密機械(中村(1990)),繊維機械(谷口(1991)), 鉱業(荻野(1991)),損害保険(米山(1992)) の会社史を取り上げた。戦前・戦後を通じ て主要な産業はかなり網羅されたといってよ い18)。
前田(1988)は,これら「動向」のねらいを「一 定期間に刊行された同一業種の社史の内容を 比較,紹介し,当該業種の社史刊行状況,水 準,特徴を明らかにすること」と説明した。
注目すべきは,『経営史学』が
1980
年代後 半から1990
年代初頭にかけて「動向」を掲 載した点である。先述のように,地域科学研 究所所蔵の会社史の刊行年がもっとも多い時 期に当たるからである(第 3 表)。経営史学会 は,そうした社会情勢を踏まえて,会社史の「考察」という〈特集〉を組んだといえよう。
なぜ『経営史学』はこのような〈特集〉が 組めたのか。その一つの理由として,当時,
第一線で活躍した経営史家・経済史家が特定 の産業を対象にして精力的に研究を進めたこ と,言い換えれば,産業史研究が活発だった ことがあげられる。経済史の中でも特定の産
業を選んで分析をする際,企業に光を当てる 研究者が台頭してきたのである19)。そして,彼・
彼女たちは,自ら会社史の執筆に携わってい く。正確な数値をあげることはできないが,
少なくとも電気業に関しては,会社史の執筆 に研究者が積極的に関与するようになるので ある20)。
「目録」の電気業に掲載された会社史を例 にとって,この点を確認してみたい。橘川
(1984)の対象は,
1984
年刊行の『電発30
年史』までだった。それ以降に刊行された電気業の 会社史と各地の「電気事業史」のうち地科研 に所蔵されているものは,「目録」などを含 めて
35
冊を数える。その中でとくに注目し たいのは,2001年刊行の『北陸電力50年史』と
02
年刊行の『関西電力五十年史』である。まず,『北陸電力
50
年史』については,日 本電力業史を専門とする研究者・橘川武郎 が,本文の「総論」(50年の軌跡)の執筆を担 当した点に注目したい。前述のように,橘川 は,電力会社史の編集方針として,ほとんど が社内執筆による点と「経営史的観点を強調 した」会社史が少ない点をあげていた。本書 は,研究者が自らその〈限界〉を突破すべく,社史の制作に強く関与したことを示すからで ある21)。
編集後記によれば,この「総論」は,「北 陸地方における電気事業の創始から当社の発 足,さらに,現在に至るあゆみをわかりやす く解説しながら,当社とその経営活動の特色4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 を浮き彫りにするよう努め」(傍点=引用者)
たとされる(北陸電力50年史編集委員会(2001)
636
頁)。「総論」は,ボリュームこそ少ない ものの,「経営史的観点」から執筆されたと いう点で小さくない意義をもつといえよう。次に,『関西電力五十年史』に関しては,
研究者が全面的に執筆を担った点を強調した い。本書の編集後記はその経緯を次のよう
に説明する。すなわち,関西電力は
1996
年 秋,創立50
周年を迎える2001
年5
月1
日を 一つの区切りとして,「当社半世紀の歴史を とり纏めること」とし,社内に社史検討委員 会を設置した。同委員会などで検討を加えた 後,同年12月に第1回「五十年史編集委員会」を開催した。
この場では,それまでに刊行された
10
年 史,25年史,『関西地方電気事業百年史』に 続く「正史として,歴史的事実と詳細な統計 数値を正確に記録し,資料として後世に伝え ることを第一義とすること」が明確化された。そして,この点を踏まえ,経済史・経営史を 専門とし,かつ関西の経済社会に「ご造詣の 深い」大阪大学経済学部の宮本又郎,阿部武 司および沢井実が執筆者に選ばれた(関西電 力五十年史編纂事務局編(2002)1273頁)。この
3
人は電力業史を専門にするわけではないも のの,2020年時点で全員が経営史学会会長 を務めた経験をもつ,学会関係者であれば知 らないひとはいない(はず)レベルの〈実力者〉である。
本稿の目的から大きく逸脱するため,内容 の紹介は差し控えるが,本書には,芦原義重 や太田垣士郎といった日本を代表する電力業 経営者の「主体的努力が十分に書き込まれ」
たことだけは言及しておこう22)。
むすび
本文でも述べたとおり,バブル崩壊後の「失 われた
30
年」の間に,会社史を制作する企 業は減ってきたように思われる。会社史は直 接的に企業に収益をもたらさないうえに,そ の制作に多くの時間と少なくない資金を要す るからである。21世紀に入って,急速に進むグローバル 化の中で,リーマンショックや東日本大震災,
そして新型コロナウイルス感染症の流行など 日本企業はますます厳しい状況に直面するこ とになった。しかし,だからこそ,自社が,
襲いかかる試練をいかに乗り越え,事業を継 続して新たな歴史を刻んだのか,そうした記 録をきちんと残すことは,企業が原点に回帰 する際に,あるいは未来を展望する際に必ず 役立つと考える。ひとだけでなく,組織とし ての企業もまた歴史に学ぶことは少なくない はずである。
ところで,周知のように,日本の産業構造 は
1980
年代以降,第3
次産業の比重を高め てきた。したがって,仮に10
年後,30年後,そして
50
年後も会社史の刊行が続いた場合23), サービス業に属する企業のウェイトが高まる ことは想像に難くない。したがって,今後は,大分類の「サービス業」を「整理区分」に用 いることは適当でなくなるかもしれない。こ の予想が的中した場合,「整理区分」を見直 す必要が生じるだろう。そのときに本稿が少 しでも役に立つことができれば幸いである。
〔謝辞〕
所蔵目録の作成にあたっては,研究支援チー ムの小崎信哉さん,津田花織さん,渡辺佳保里 さんにとても大変なチェック作業を手伝っても らった。ここに記して感謝の意を表したい。
〔注〕
1)
「整理区分」は,会社史を特定の業種に分類 する際に使う産業分類を意味する。2)地科研の前身である高崎経済大学産業研究所
は1993
年9月発行の『産業研究』第29巻第 1号
に「所蔵『社史』目録1」,95年 3
月発行の同第30巻第 2
号に「所蔵『社史』目録2」,96年 3月
発行の同第31巻第2
号に「所蔵『社史』目録」をそれぞれ掲載した。
3)実際の作業では,NDCを用いた分類も試み
た( 椎 名・ 岩 猿・ 河 野 編(1978)93-112
頁 )。 しかし,たとえば,電気機械メーカーを「D経 済・産業」の「DL鉱業・エネルギー産業・工 業」に分類するのか,それとも「M~S科学技 術」の「ND電気工学」に分類するのかといっ た問題が頻出した。とくに製造業に属する企業 に関しては,多くのケースで上記の「工業」の DLと「科学技術」のN(機械工学や運輸工学 など)あるいはP(化学・化学工学,繊維工学,食品工学など)のいずれに分類するのかを決め る作業が煩雑を極める。それゆえ,NDCを用 いることは断念した。
4)小売業の場合,大分類は「卸売業,小売業」
であり,中分類は百貨店を含む「各種商品」(中 分類
43)
,「織物・衣服・身のまわり品」(同44)
,「飲 食料品」(同45),
「飲食店」(同46),
「自動車・自転車」(同
47),
「家具・建具・じゅう器」(同48),
「その他」(同49)となっている。このうち 会社史の整理にとって有用なのは,自動車ディー ラーに当たる「自動車・自転車」くらいであろう。5)編集委員長は伊牟田敏充であり,由井常彦や
田付茉莉子,佐々木聡などが編集委員に名を連 ねている。6)⑵の「民営化された公企業史(JR,JT,
NTT)は,公企業に分類した」ことと,
⑶の「公
企業である政府関係金融機関は,金融に分類し た」ことも整合性がないように思われる。⑵は 公企業という企業形態,⑶は金融業という業種 をそれぞれ優先しており,一貫性がないからで ある。7)この点について,経済団体連合会(現・日本
経済団体連合会)図書館部の村橋勝子は,「社 史刊行企業をどの業種に振り分けるか」は,「社 史目録の編集作業上」の「困難」な問題であり,その理由として「経営の多角化,合併,事業の 転換など,変遷のある企業」が多いことをあげ ている(村橋(1992))。
8)たとえば,内田製作所は「精密板金の製造・
組立」を主要事業としているので「非鉄金属・
金属製品製造業」,セノンの主要事業は「常駐 警備業務」であったため「サービス業」に分類 した。
9)この過程で,①三井文庫編『三井事業史』
(本篇・資料篇),②郵政省郵務局(1991)『郵便創
業
120年の歴史』
,③名古屋航空協議会(1992)『NAGOYA空港ハンドブック 1992』を会社史 から除外した。①は特定の産業に分類すること が不可能であり,②と③は会社史ではないから である。
10)同一企業が社名を変更した場合,漢字表記よ
りもカナ表記ないしアルファベット表記を先に 掲載した。11)発行年に関しては,原則として奥付の発行年
月日を採用したが,その記載がない場合は,社 史の巻頭に掲載されることの多い当該企業の会 長や社長の「発刊の辞」の日付などで代替した。12)長尾文庫は,龍谷大学図書館が所蔵する社史
コレクションである。13)原著の Ezra F. Vogel “ Japan as Number One
;Lesson for America ” Harvard University Press
は1979
年に出版された。14)長沢(1990
a)は,「不況期には社史の刊行が手控えられるという傾向がある」ことを見出 した。
15)電気業に関して,1951年 5
月の電気事業再編成により
9
電力体制(沖縄電力を除く)が成立 したことはよく知れている。ただし,5大電力 体制の成立あるいは電力国家管理以前は多くの 電力企業が存在していた。とはいえ,地科研は,戦前に刊行された会社史をほとんど所蔵してい ないため,あえて(企業数に比して)という前 提をおいた。
16)③銀行・信託業については,麻島(1980)が
地方銀行の社史の「一括書評」をしている。し かし,1974年以降の5
年間に刊行された社史のみを対象とし,かつ「戦前部分」の記述しか検 討していないので,ここでは取り上げない。
17)長尾文庫所蔵の会社史を網羅的に調査した長
沢(1990b)は,「経営史学会の前身である経 営史研究会が発足した1960
年頃から以降,専 門の研究者が社史の執筆に参画することが多く なった。」と述べる。同時に,社外執筆者の起用 について,産業によって違いがあり,その要因 として「社史編纂の技術的な難しさの程度」と「ディスクロージャーに対する態度の相違」をあ げた。ちなみに,電気業は,社外執筆者の少な い産業の一つに数えられている。
18)これらに加え,たとえば,戦後日本の経済
成長を牽引した代表的な産業である自動車メー カーの会社史をディーラーのそれも含めて,「一 括書評」しても興味深い論稿になったかもしれ ない。19)呂(2018)は,1980
年代から90年代の産業
史研究について,それ以前の時期に比して「日 本資本主義との直接的なつながりが前面に現れ なくなった一方で,多様な問題意識・方法論が 出された」と述べ,その一つとして「経営史的 アプローチ」をあげた。それを「企業の戦略・
組織あるいは企業家活動を中心に産業史を叙述 するもの」と定義づければ,会社史との親和性 を見出せるだろう。
20)会社史ではないものの,関西電力,東京電力,
北陸電力,中部電力,九州電力が編纂した各地 域の「電気事業史」の執筆者はすべて研究者で ある。
21)橘川は 2015
年時点で,日本ゼオンや三井不動産をはじめ
24社もの会社史の「監修,全文執筆,
ないし部分執筆という形で参画」していた(橘 川(2015))。
22)
『関西電力五十年史』については,渡哲郎が「本書は関西電力の歴史と現況を理解するために だけにではなく,関西地方の歴史とくに経済史 を学ぶためにも必読の文献となろう」と評して
いる。その一方で,①「日本経済の発展段階に 応じて同社が経営方針をいかに変更し,それが いかなる成果を同社にもたらしたかが,いま
1
つ明確になっていないと思われる点」,②「記述 が技術的側面に少々かたよっていると思われる」点,③
1000
頁を超す分量が過多である点を問題 点にあげている(渡(2003))。23)現在でもCD-ROM版などを制作するケー
スが出てきているので,企業が30年後,50年
後に分厚い会社史を紙媒体でつくり続けている 可能性は低いと考える。〔参考文献〕
麻島昭一(1980)「地方銀行の一考察-主として 経営史の立場から-」『経営史学』第15巻第
3号。
麻島昭一(1984)「相互銀行の一考察-無尽会社 時代を中心として-」『経営史学』第19巻第
1号。
麻島昭一(1985)「生命保険会社史の一考察」『経 営史学』第
20巻第2
号。宇田正(1988)「鉄道会社史に関する一考察(西 日本篇)」『経営史学』第
23巻第3
号。老川慶喜(1988)「鉄道会社史に関する一考察(東 日本篇)」『経営史学』第
23巻第3
号。荻野喜弘(1991)「鉱業会社社史についての一考察」
『経営史学』第
26巻第3
号。関西電力五十年史編纂事務局編(2002)『関西電 力五十年史』関西電力株式会社。
橘川武郎(1984)「戦後電力会社史の一考察」『経 営史学』第
19巻第4
号。橘川武郎(2015)「日本経営史にみるイノベーショ ンと企業競争力-資料としての会社史の重要性
-」『学術の動向』第
20巻第11
号。国立国会図書館参考書誌部(1986)『国立国会図 書館所蔵社史・経済団体史目録』国立国会図書館。
後藤伸(1990)「海運企業社史に関する一考察」『経 営史学』第
25巻第3
号。沢井実(1990)「機械工業会社史の考察⑴工作機械」
『経営史学』第
25巻第2
号。椎名六郎・岩猿敏生・河野徳吉編(1978)『日本 図書館学講座
2 資料の分類』雄山閣出版。
四宮俊之(1990)「紙・パルプ製造業関係社史の 一考察」『経営史学』第
25巻第4
号。柴孝夫(1987)「造船企業の社史についての一考察」
『経営史学』第
22巻第3
号。鈴木恒夫(1992)「化学企業の社史に関しての一 考察」『経営史学』第
27巻第2
号。谷口豊(1991)「機械工業会社史についての一考 察⑶繊維機械」『経営史学』第
26巻第4
号。図書館情報学ハンドブック編集委員会編(1999)
『図書館情報学ハンドブック』丸善。
長沢康昭(1990a)「企業の発展と社史刊行」藤 田編(1990)に所収。
長沢康昭(1990b)「社史刊行技術の発展」藤田 編(1990)に所収。
中村清司(1990)「機械工業会社史の考察⑴精密 機械」『経営史学』第
25巻第2
号。日本経営史研究所編(1996)『増補・改訂版 会 社史総合目録』日本経営史研究所。
長谷川信(1991)「機械工業会社史に関する考察
⑵電気機械」
『経営史学』第26巻第2
号。藤田誠久編(1990)『社史の研究-日本企業成長 の軌跡-』有斐閣。
北陸電力
50年史編集委員会(2001)『北陸電力50
年史』北陸電力株式会社。
前田和利(1988)「総合商社の社史に関する一考 察-九大商社を中心として-」『経営史学』第
23巻第 1
号。村橋勝子(1992)「社史をめぐるアレコレ その
4
社史目録のはなし」『情報管理』第35巻第7号。
呂寅満(2018)「産業史研究の意義と方法」武田 晴人・石井晋・池元有一編『日本経済の構造と 変遷』日本経済評論社。
米山高生(1992)「損害保険会社史に関する一考察」
『経営史学』第
27巻第4
号。龍谷大学図書館編(1990)『長尾文庫目録 社史・
団体史・産業史資料〔増補改訂版〕』龍谷大学図
書館。
渡哲郎(2003)「【書評】関西電力株式会社『関西
電力五十年史』」『阪南論集・社会科学編』第39 巻第
1
号。2020 年 12 月末日現在
会社史索引
愛三工業
15 - 1
アイシン精機
15 - 2
アイシン高丘15 - 3
愛知機械工業15 - 4
愛知銀行
20 - 1
愛知車輌
15 - 5
愛知製鋼
11 - 1
青森ガス
33 - 1
青森テレビ
34 - 1
青森日産自動車販売
19 - 1
青森放送
34 - 2
秋田製錬
12 - 1
秋田木工
17 - 1
曙ブレーキ工業
15 - 6
浅川組
3 - 1
浅沼組
3 - 2
アサノコンクリート
10 - 1
旭川信用金庫21 - 1
朝日新聞社
34 - 3
朝日新聞出版
7 - 1
朝日生命保険
23 - 1
旭相互銀行
21 - 2
アサヒビール
4 - 1
アジア航測
29 - 1
味の素
4 - 2
味の素冷凍食品
4 - 3
芦森工業
5 - 1
麻生セメント
10 - 2
安立電気
14 - 1
安部工業所
3 - 3
尼崎信用金庫
21 - 3
尼崎築港
3 - 4
アマノ
13 - 1
荒川長太郎合名会社
8 - 1
荒川林産化学工業8 - 2
石川建設
3 - 5
石川島播磨重工業
15 - 7
石田衡器製作所16 - 1
石原水産
1 - 1
泉自動車工業
15 - 8
井関農機
13 - 2
伊勢丹
19 - 2
伊勢湾フェリー
28 - 1
伊丹産業
9 - 1
市川毛織
5 - 2
一吉証券
22 - 1
出光興産
9 - 2
伊藤機工
12 - 2
イトーキ
18 - 1
伊藤万
18 - 2
INAX 10 - 3
稲畑産業
18 - 3
茨城日産自動車
19 - 3
イハラケミカル工業8 - 3
イビデン
8 - 4
今朝
35 - 1
岩国海運
28 - 2
岩倉組土建
3 - 6
岩崎通信機
14 - 2
岩手銀行
20 - 2
岩波書店
7 - 2
上村工業
12 - 3
羽後銀行
20 - 3
内田製作所
12 - 4
内田洋行
18 - 4
宇徳運輸
30 - 1
宇部興産
8 - 5
宇部時報社
34 - 4
永楽不動産
25 - 1
エーザイ
8 - 6
エキスポランド
35 - 2
江口巌商店
18 - 5
江崎グリコ
4 - 4
江戸川信用金庫
21 - 4
NTT
ドコモ31 - 1
愛媛県農工銀行24 - 1
エフエム大阪34 - 5
エフエム群馬34 - 6
遠州鉄道
26 - 1
王子製紙
6 - 1
青梅信用金庫
21 - 5
大分銀行
20 - 4
大分航空ターミナル
30 - 2
大分交通
27 - 1
大分バス
27 - 2
大垣化成工業
8 - 7
大垣共立銀行
20 - 5
大倉紙パルプ商事18 - 6
大倉電気
14 - 3
オークラ輸送機
13 - 3
大阪魚市場
18 - 7
大阪ガス
33 - 2
大阪証券金融
24 - 2
大阪商船三井船舶28 - 3
大阪曹達
8 - 8
大阪地下街
25 - 2
大阪府都市開発
25 - 3
大阪屋
18 - 8
大関
4 - 5
太田商事
18 - 9
大野興業
18 - 10
大林組
3 - 7
大森石油
19 - 4
岡崎信用金庫
21 - 6
岡本工作機械製作所13 - 4
岡山ガス
33 - 3
沖電気工業
14 - 4
沖縄銀行
20 - 6
沖縄サントリー
18 - 11
沖縄電力
32 - 1
荻原鉄工所
12 - 5
奥村組土木興業
3 - 8
小倉クラッチ
13 - 5
小田急建設
3 - 9
小田急電鉄
26 - 2
小田原瓦斯
33 - 4
小名浜海陸運送
28 - 4
小野田化学工業8 - 9
尾道造船
15 - 9
オリジン電気
14 - 5
オリックス
35 - 3
カイタック
17 - 2
花王
8 - 10
花王石鹸
8 - 11
花月園観光
35 - 4
鹿児島銀行
20 - 7
鹿児島相互信用金庫
21 - 7
カゴメ
4 - 6
鹿島建設
3 - 10
鹿島石油
9 - 3
春日井
18 - 12
片岡毛織
5 - 3
片倉工業
5 - 4
片倉製糸紡績
5 - 5
片山鉄工所
13 - 6
加藤電気工業所
3 - 11
神奈川新聞社34 - 7
神奈川中央交通27 - 3
神奈川都市交通27 - 4
神奈川三菱ふそう自動車販売19 - 5
神奈川臨海鉄道26 - 3
金子架設工業3 - 12
鐘通工業
13 - 7
鐘淵化学工業
8 - 12
鐘紡
5 - 6
加納鉄鋼
11 - 2
河北新報社
34 - 8
蒲郡信用金庫
21 - 8
亀有信用金庫21 - 9
カヤバ工業15 - 10
川崎近海汽船
28 - 5
川崎重工業15 - 11
川崎製鉄
11 - 3
川崎鶴見臨港バス
27 - 5
川島織物
5 - 7
川島織物セルコン
5 - 8
川重防災工業13 - 8
川鉄商事
18 - 13
河村電器産業
14 - 6
関西国際空港ビルディング25 - 4
関西スーパーマーケット19 - 6
関西テック
25 - 5
関西電力
32 - 2
関東自動車工業
15 - 12
関東天然瓦斯開発33 - 5
かんぽ生命保険23 - 2
菊池プレス工業15 - 13
キグナス液化瓦斯33 - 6
北伊勢信用金庫21 - 10
北ガスサービス35 - 5
北日本新聞社34 - 9
喜多村石油
19 - 7
キッコーマン
4 - 7
キトー
13 - 9
鬼怒川ゴム工業
9 - 4
紀伊国屋書店
7 - 3
紀文
4 - 8
木村寝台工業
17 - 3
木村屋総本店
4 - 9
キャノン
16 - 2
久月
17 - 4
九州石油
9 - 5
九州電力
32 - 3
九州配電
32 - 4
九州旅客鉄道
26 - 4
共栄火災海上保険23 - 3
協栄生命保険23 - 4
京三製作所
14 - 7
京セラ
14 - 8
共同印刷
7 - 4
共同酸素
8 - 13
共同通信社
34 - 10
京都銀行
20 - 8
京都産業観光センター
35 - 6
京都新聞社34 - 11
京都タワー
35 - 7
京都中央信用金庫
21 - 11
京都府農工銀行20 - 9
共立出版
7 - 5
協和銀行
20 - 10
共和証券
22 - 2
協和信用金庫
21 - 12
協和電設
3 - 13
協和発酵工業
8 - 14
桐生機械
13 - 10
麒麟麦酒
4 - 10
近畿銀行
20 - 11
近畿車輛
15 - 14
近畿通信建設
3 - 14
近畿電気工事3 - 15
錦糸町ステーションビル25 - 6
近商ストア
19 - 8
近鉄百貨店
19 - 9
久保田鉄工
13 - 11
熊谷組
3 - 16
熊平製作所
17 - 5
熊本日日新聞社
34 - 12
クミアイ化学工業8 - 15
組合貿易
18 - 14
倉敷紡績
5 - 9
グラフテック
16 - 3
クリナップ
17 - 6
黒井電機
14 - 9
グローリー工業
14 - 10
グローリー商事18 - 15
黒部川電力
32 - 5
桑名信用金庫
21 - 13
グンゼ
5 - 10
グンゼ産業
5 - 11
郡是製糸
5 - 12
群バス不動産
25 - 7
群馬銀行
20 - 12
群馬県畜産加工販売農業協同組合連合会
4 - 11
群馬大同銀行20 - 13
群馬バス
27 - 6
京急開発
35 - 8
京阪電気鉄道
26 - 5
京浜急行電鉄26 - 6
京浜倉庫
30 - 3
京葉瓦斯
33 - 7
KDD 31 - 2
月桂冠
4 - 12
小糸製作所
15 - 15
高圧ガス工業8 - 16
公益社
35 - 9
鋼管ドラム
12 - 6
興紀相互銀行
21 - 14
講談社
7 - 6
高知銀行
20 - 14
高知新聞
34 - 13
高知相互銀行
21 - 15
高知大丸
19 - 10
弘電社
3 - 17
鴻池組
3 - 18
幸福相互銀行
21 - 16
甲府信用金庫21 - 17
神戸生糸取引所22 - 3
神戸銀行
20 - 15
神戸高速鉄道
26 - 7
神戸新聞社34 - 14
神戸製鋼所
11 - 4
光洋精工
13 - 12
後楽園スタヂアム
35 - 10
興和紡績
5 - 13
古賀ゴルフクラブ
35 - 11
国際計装
3 - 19
国際興業
27 - 7
国際証券
22 - 4
国際電気
14 - 11
国際電信電話
31 - 3
国際フードサービス35 - 12
国分
18 - 16
国民金融公庫
21 - 18
コクヨ
17 - 7
小島鉄工所
12 - 7
コスモ石油
9 - 6
コスモ証券
22 - 5
寿屋
19 - 11
小西酒造
4 - 13
小林記録紙
6 - 2
小林製袋産業
6 - 3
小林製薬
8 - 17
米利
19 - 12
小森印刷機械
13 - 13
五洋建設
3 - 20
埼玉銀行
20 - 16
埼玉新聞社
34 - 15
埼玉マツダ19 - 13
埼北自動車
27 - 8
蔵王温泉観光
35 - 13
堺化学工業
8 - 18
佐賀銀行
20 - 17
坂田建設
3 - 21
サクラダ
3 - 22
札幌ターミナルビル
25 - 8
札幌通運
27 - 9
札幌テレビ放送
34 - 16
サッポロビール4 - 14
佐藤水産
1 - 2
山陰合同銀行
20 - 18
三栄相互銀行21 - 19
サンエス
18 - 17
三機工業
3 - 23
三岐鉄道
26 - 8
三共
8 - 19
三協アルミニウム工業
12 - 8
三共電器
14 - 12
サンケイビル
25 - 9
三晃金属工業3 - 24
三交不動産25 - 10
サントリー
4 - 15
三友新聞社
34 - 17
山陽色素
8 - 20
山陽新聞社
34 - 18
三洋電機
14 - 13
三和銀行
20 - 19
塩野義製薬
8 - 21
滋賀銀行
20 - 20
四国銀行
20 - 21
四国電気工事
3 - 25
四国電力
32 - 6
時事通信社
34 - 19
静岡銀行
20 - 22
静岡信用金庫
21 - 20
資生堂
8 - 22
七十七銀行
20 - 23
指月電機製作所14 - 14
品川燃料
8 - 23
芝浦製作所
14 - 15
島倉鉄工所13 - 14
島田商事
18 - 18
島津製作所
16 - 4
シマノ
15 - 16
清水銀行
20 - 24
清水建設
3 - 26
清水食品
4 - 16
シモン
17 - 8
ジャスコ
19 - 14
ジャックス
21 - 21
ジャパンライン28 - 6
JUKI 13 - 15
秀光
18 - 19
住宅金融公庫
21 - 22
十八銀行
20 - 25
十六銀行
20 - 26
小学館
7 - 7
昭電
14 - 16
荘内銀行
20 - 27
昭和軽金属
12 - 9
昭和高分子
8 - 24
昭和電工
8 - 25
昭和電線電纜
12 - 10
昭和丸筒
6 - 4
殖産銀行
20 - 28
白河信用金庫
21 - 23
神栄石野証券22 - 6
信越化学工業8 - 26
新キャタピラー三菱13 - 16
神鋼海運
28 - 7
新興産業
18 - 20
新進
4 - 17
新日本製鉄
11 - 5
新日本製鉄大分製鉄所
11 - 6
新日本製鉄釜石製鉄所11 - 7
新日本製鉄君津製鉄所11 - 8
新日本製鉄堺製鉄所11 - 9
新日本製鉄名古屋製鉄所11 - 10
新日本製鉄八幡製鉄所11 - 11
新日本印刷
7 - 8
新日本証券
22 - 7
新日本理化
8 - 27
新阪急ホテル
35 - 14
新和海運
28 - 8
親和銀行
20 - 29
信和通信機
14 - 17
スガテック
3 - 27
スズキ
15 - 17
鈴木自動車工業
15 - 18
鈴丹
19 - 15
鈴屋
19 - 16
スタンレー電気
14 - 18
住金物産
18 - 21
住友海上火災保険
23 - 5
住友化学
8 - 28
住友化学工業
8 - 29
住友銀行
20 - 30
住友金属工業
11 - 12
住友金属鉱山
2 - 1
住友軽金属工業
12 - 11
住友建設
3 - 28
住友ゴム工業
9 - 7
住友重機械工業
13 - 17
住友信託銀行20 - 31
住友スリーエム8 - 30
住友生命保険23 - 6
住友セメント10 - 4
住友電気工業12 - 12
住友電装
14 - 19
住友ベークライト
8 - 31
住友林業
1 - 3
駿河銀行
20 - 32
諏訪倉庫
30 - 4
世紀東急工業
3 - 29
西濃運輸
27 - 10
青林書院
7 - 9
セーレン
5 - 14
世界貿易センタービルディング
25 - 11
積水化学工業8 - 32
積水化成品工業8 - 33
積水ハウス
3 - 30
石油荷役
30 - 5
ゼクセル
15 - 19
銭高組
3 - 31
セノン
35 - 15
セブン
-
イレブン・ジャパン19 - 17
セントラルパーク25 - 12
セントラルリース
35 - 16
全日本空輸
29 - 2
全日本テレビサービス
3 - 32
ゼンリン
7 - 10
象印マホービン
17 - 9
相鉄ローゼン19 - 18
ソーダニッカ8 - 34
曽田香料
8 - 35
第一勧業銀行
20 - 33
第一銀行
20 - 34
第一交通産業
27 - 11
第一証券
22 - 8
第一生命保険
23 - 7
第一製薬
8 - 36
第一ホテル
35 - 17
ダイキン工業13 - 18
大広
35 - 18
大興運輸
27 - 12
大興電機製作所
14 - 20
第四銀行
20 - 35
大修館書店
7 - 11
大正製薬
8 - 37
大成火災海上保険
23 - 8
大成建設
3 - 33
大生相互銀行
21 - 24
台糖
4 - 18
大東京火災海上保険
23 - 9
大同製鋼
11 - 13
大同生命保険
23 - 10
大東相互銀行21 - 25
大同電力
32 - 7
大同メタル工業
15 - 20
大日本スクリーン製造16 - 5
大日本製薬
8 - 38
大日本塗料
8 - 39
大日本除虫菊
8 - 40
ダイハツ工業15 - 21
ダイフク
13 - 19
大豊建設
3 - 34
大豊工業
15 - 22
大宝証券
22 - 9
大洋製鋼
11 - 14
太陽石油
9 - 8
大和銀行
20 - 36
大和製缶
12 - 13
大和ハウス工業
3 - 35
大和紡績
5 - 15
鷹岡
18 - 22
高崎信用金庫
21 - 26
高崎製紙
6 - 5
高崎倉庫
30 - 6
高嶋酒類食品
4 - 19
高島屋
19 - 19
高島屋工作所
17 - 10
高助
18 - 23
高広工業
13 - 20
高安
5 - 16
宝塚ホテル
35 - 19
多木化学
8 - 41
タクマ
13 - 21
竹内ハガネ商行
18 - 24
武田薬品工業8 - 42
竹中工務店
3 - 36
竹屋
4 - 20
ダスキン
35 - 20
立石電機
14 - 21
立山黒部貫光
35 - 21
田辺製薬
8 - 43
玉島信用金庫
21 - 27
タマポリ
8 - 44
丹青社
35 - 22
段谷産業
6 - 6
地崎工業
3 - 37
秩父商工
18 - 25
秩父セメント
10 - 5
チチヤス乳業4 - 21
築港
30 - 7
チッソ
8 - 45
チップトン
10 - 6
チノン
16 - 6
千葉銀行
20 - 37
千葉日野自動車
19 - 20
ヂヤンテイ18 - 26
中央信託銀行20 - 38
中央三井トラストホールディングス24 - 3
中外製薬
8 - 46
中外炉工業
3 - 38
中国銀行
20 - 39
中国新聞社
34 - 20
中国電力
32 - 8
忠実屋
19 - 21
中小企業金融公庫
21 - 28
中小企業信用保険公庫24 - 4
中日新聞社34 - 21
中部銀行
20 - 40
中部鋼鈑
11 - 15
中部精機
14 - 22
中部精工
13 - 22
中部電力
32 - 9
千代田火災海上保険
23 - 11
千代田生命保険23 - 12
通天閣観光35 - 23
塚本商事
18 - 27
つくば銀行
20 - 41
ツツミ金属12 - 14
椿本興業
13 - 23
椿本チエイン
13 - 24
帝国石油
9 - 9
帝国データバンク
35 - 24
帝国ホテル35 - 25
帝都高速度交通営団26 - 9
帝都自動車交通27 - 13
寺岡精工
16 - 7
寺岡製作所