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第 章 サハリン石油・天然ガス開発プロジェクトの概要と動向

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第 1 章 サハ リン石油 ・天然ガス開発 プ ロジェク ト の概要 と動 向

社会情報学科 山本 充

本章は、章末 に掲載 した既往資料お よびサ‑ リンの開発主体、国内行政機 関、シンクタ ンク等の有識者への ヒア リングに基づきサハ リンにおける石油 ・ガス開発プ ロジェク トの 概要 と動 向についてまとめたものである。 .

第 1 節 経緯

サ‑ リンにお ける石油開発の歴史は古 く 、1 91 9 年 ( 大正 8 年)に、 日本石油等が出資 し た北辰会 とロシア商会 との合弁によ り石油開発が始め られている。その後 、1 9 2 4 年の 日ソ 国交修復条約が結ばれ、その翌年 には北サハ リン油田の一部の開発権 を 日本に与える有効 期間 45 年間の利権条約が結ばれているO 日本側 は国策会社である 「 北樺太石油株式会社」

が開発 を担 当 し 、1 9 2 6 年には 、3 3 , 0 0 0 トンの石油採掘に成功 し 、1 9 2 9 年には 1 8 6 , 0 0 O トン 余 りを産出 した。 ,並行 して ソ連独 自の開発 も行われ 、1 9 28 年に石油採掘会社 「 サハ リンネ フチ」 トラス トが設立 され 、1 9 4 0 年代には間宮海峡 を越 えて大陸側 に原油を輸送す る海底 パイプラインが建設 され、戦前には年間 6 0 0 , 0 0 0 トン以上が生産 されて 日 ・ソ双方へ供給 されていた。 ,しか し 、1 9 4 4 年 には、当時の国際情勢に もよ り、ソ連側 に油 田の開発利権を 返還 し、条約 に基づ く石油採掘は終了 した

その後 、1 9 7 2年 ( 昭和 4 7 年)の第 5 回 日ソ経済合同委員会で ソ連か らの要請 により、

日ソ共同プロジェク トとして石油資源開発が検討 され始め、 日本側 は近距離にあるエネ/ レ ギー資源 を入手可能にす ることによってエネルギー資源の調達先の多様化 を図れ ることが、

そ して ソ連側 は極東地域のエネルギー 自給率 向上 と石油やガスを原料 とす る化学工業を発 展 させ るとい う目標を、西側資金 を導入 して促進す ることが、それそれ 可能になる と期待

した0

1 9 7 4 年には資源探査事業に 日本側か ら参画す るため、石油公団な どの出資によ りサハ リ ン石油開発協力 ( S ODECO) が設立 され 、1 9 7 7年 にはオ ドプ ト鉱床で石油資源の存在が確 認 された。 しか し 、1 9 7 9 年 1 2 月の ソ連軍によるアフガン侵攻 に対す る経済制裁 、1 9 8 0 年 代 の石油価格低迷 による 日本側 の投資資金の回収 不安な どにより、サハ リン大陸棚開発 プ

ロジェク トは約 1 8 年間にわた り停滞 した。

このよ うに西側 との協力が進 まない中で、 ソ連側 は独 自に資源探査 を進 め 、1 9 7 O年代 に

日本 との協力で発見 された鉱 区 ( オ ドプ ト、チャイ ヴオ)のほかに、 ピ/ レトウン ・アス ト

フ、ルニな ど大規模な資源があることを確認 していた。

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そ して 、1 985 年か ら旧ソ連で始 まったペ レス トロイカによ りサハ リン石油 ・天然ガス開 発プ ロジェク トは ようや く生産 に向けた本格的な動 きを始 めたのである。

サハ リンと北海道

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サハ リン l

オ ドブ ト鉱 ピリトウン湾

サハ リン I l

チャ イウオ湾

匡亘 頭

サハ リン l

亀 9

1. トミンスカヤ

2. ナ ングシンスカヤ 3. 北カイガンスカヤ 4. カイガンスカヤ

5. 糞力イガンスカヤ 6. 東オ ドプティンスカヤ

7 .ロシンスカヤ 8. 南口シンスカヤ 9. バ ウティンスカヤ

10. アイアシュスカヤ ll.モンギンスコエ

12. モンギンスカヤ 13. ウス トナビルスカヤ 14. ヴェニンスカヤ 15. ナ ビルスカヤ

16. キ リ ン ス カ ヤ

17. 南ル ンスカヤ

18. 南キ リンスカヤ 19. ナビルスカヤ沖 アルケ トン ・ダギ鉱床

gl l o サハ リン l

し」 !1 ‑ 」

0 10 20k m サハ リン Ⅰ& Ⅲの開発対象鉱区

3

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第 2 節 サハ リン Ⅰの概要 と動 向

【 開発主体 :プ ロジェク トオペ レー ターはエ クソン】

サハ リン lは、ロシア と SODECO ( 1 996 年 3 月、サハ リン石油ガス開発㈱ ‑新 soDEC O l

となる) との共同開発 プ ロジェク トであったが、原油の多いアル ク トウン ・ダギ鉱床 の追 加、エ クソン ・ネ フテガス ( プ ロジェク トオペ レー ター)の参加な どを経て 1 995 年 6 月 「 生 産物分与協定」が結ばれ、現在 、このプ ロジェク トは、ロシア側か ら地元企業のサハ リン ・ モ ルネ フテガス とロスネ フテ ィ ・サ‑ リンの 2社が加わった形態 となってい る。

【 鉱 区の特徴 】

サハ リン I プ ロジェク トの鉱 区は、チャイ ヴォ鉱床、オ ドプ ト鉱床、アルク トウン ・ダ ギ鉱床 である。 .この うち、チャイ ヴオ鉱床、 ( 主 としてガス)、オ ドプ ト鉱床 ( ガス、石油) については、1 98 3年までに 22本 の試掘を行い、埋蔵量が確定 している。 しか しなが ら、

9 3年 1 1月に新たに追加 されたア/ レク トウン ・ダギ鉱床 については埋蔵量が確定 されてい ないで このため、96‑97 年に、アル ク トウン ・ダギ鉱床で 4 本の井戸の掘削 ( 97 年 3 本) を行い、併せ てアルク トウン ・ダギ鉱床 とチ ャイ ヴォ鉱床で地震探鉱 を実施 してい る。3 本の試掘結果に よると、 1 本の井戸で、原油、ガスの埋蔵が確認できなかった ことが分か っている。 .この点については、 ロシア側で もかねてか ら油層がない とい う評価 を行 ってお り、 コン ソー シアム側 も全体の埋蔵量に関す る評価 を大きく変 えるものではない と指摘 し てい る。 、ア/ レク トウン ・ダギ鉱床 における埋蔵量確認作業は、今年 も引き続 き行われ る。

【 鉱 区の開発順序はアル ク トタン ・ダギ鉱床の開発 を先行】

プ ロジェク トオペ レー ターであるエ クソン社は、原 油の生産が見込 まれ るア/ レク トウ ン ・ダギ鉱床J )油層開発 を先行 させ、次いで主 としてガスを埋蔵す るチャイ ヴォ鉱床、 さ らにこの 2 床か ら離れているオ ドプ ト鉱床 を開発す る予定 としている0

埋蔵量が未確認 のアル ク トウン ・ダギ鉱床 の開発 を先行 させ る理 由は、 この鉱床が最大 の埋蔵量を持 っているので、投資効果の面か ら先行 させ ざるを得ないためである。 また、

チャイ ヴォ鉱床がガス、オ ドプ ト鉱床が石油 とガスの鉱床であ り、ガス需要 との関係か ら

l

現在の ソデ コは 95 年 3 月に再編成 され た もので、「 サハ リン石油ガス開発株式会社」の 略称である。 ゾデ コの構成主体は石油公 団、海外石油開発、石油資源開発、伊藤忠商事、

丸紅な どであるて ソデ コが再編成 された時、伊藤忠は本体で民間における出資比率 ( 石油 公 団の 5 0%を除いた民間シェアの内で) を 1 8.9%まで拡大 し、石油資源開発 などと並ぶ 筆頭株 主にな り、子会社の伊藤忠石油開発 も新規参入 した ( 民間内比率 4・8%) 。一方、

丸紅 は芙蓉石油開発のシェアを吸収 し、出資比率 ( 民間)を 1 5・ 3%に増や した ( 「 サハ リン 大陸棚開発最新 レポー ト」 ( 社)北海道開発問題研究調査会、

ht t p: / / ww . i nf os now. ne . j p 仙 uSHE RI F . h t mlよ り引用) O

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早期 に着手できない とい う事情 もある。 したがって、 これ ら2 つの鉱床 の開発 を先行 させ ることは現実的ではない といわれている。

【 3 兆円を超 える予想投資額】

ロシアの経済週刊誌 「 フィナ ンシャル ・イス ヴェスチャ」 によるとコン ソー シアム参加 企業は、ロシア側 2 社、すなわちロスネ フテ ィ ・サハ リン ( 1 7%) 、サハ リンモルネ フテガ ス ・シェル フ ( 2 3%) 、エ クソン ・ネ フテガス ( 3 0%) 、サハ リン石油ガス開発㈱ ( 3 0%) の外国企業 2 社の合計 4 社である。 プロジェク トの対象鉱 区は、サハ リン北東海岸 沖のア ル ク トウン ・ダギ、オ ドプ ト、チ ャイ ヴォの 3 鉱 区で、これ までの FS 調査 によれば、可 採埋蔵量は総計で原油 とコンデ ンセー トが 3 億 1千万 トン、天然ガスが 3 , 3 6 0 億 m3である。

プ ロジェク ト全体での総費用は 2 $ 8 億 4 , 3 0 0 万 ド′ レ( 1ドル ‑1 2 5 円の レー トで 3 兆 6 千万 円)と予定 されている。この うち 、1 2 7 億 8 , 2 0 0 万 ドルは生産設備 の建設費用で 、1 6 0 億 6 , 1 0 0 万 ドルがランニ ング ・コス トである。なお、石油 ・天然ガスの採掘が終了 した後の現状復 帰費用が 40 億 ドル と見積 もられている。

コン ソー シアム側 の計算では、投資の回収 に要す る期 間は 1 2年で、プ ロジェク ト期間中 の平均収益率は 2 1 . 7 % である。 プロジェク トのファイナンスに必要な資金は、コン ソー シ アムによる原油 と天然ガスの販売益 (自己資金)に加 え、世界銀行、 ヨー一口ツパ復興開発 銀行な どの国際金融機 関か ら年利 8 % の融資資金 を導入す る計画であるOプ ロジェク トが 完全 に実施 され ると、ロシア側か らの参加企業であるロスネ フティ社だけで 8 4 億 ドルの利 益を上げ、純益が 49 億 ドル に達す ると期待 されてい るO年 間インフ レ率を 4% と想定す る と、 「ロスネ フテ ィ 」社の純益は年 間 1億 4 , 9 0 0 万 ドル、イ ンフレ率が 0% であれば、年 間 8 , 8 0 0 万 ドル となるO原油生産の開始は、これ までに調印 された生産物分与協定で定め られ ていた 2 0 0 3 年 ない し 2 O O 6 年 よ り早まって 、2 0 0 0 年を予定 してい る 。

また、最近の情報によると海上プラッ トフォームやパイプライン、天然 ガス液化プラン ト等の関連で約 2 兆円の開発投資額の予想 もされている。ただ、サハ リン ⅠとⅡの投資分 担 に関す る調整が終わっていない ことよ り、今後の変更 も十分 ある

【 外国企業‑の発注増加 の見込み】

1 9 9 6 年 には、採鉱事業な どに 4 , 2 0 0 万 ドルが投 じられ 、9 7 年の予算では 1億 4 , 6 0 0 万 ド / レの投資が見込 まれてい る っ9 7 年 には、追加採鉱事業 と並行 して設計事業や一 一部の建設事 業 も実施 され ることにな っている 。9 7 年末には、コンソー シアム と して、オフシ ョアでの 生産井の設計や、当面の採掘の対象 となる鉱量について明確な コンセプ トが確定す る 。 2

生産井の建設 に係わる事業、すなわちオフシ ョア施設全体についての設計、機器の発注、

建設等の事業は、競争入札で落札 したノル ウェーの企業 クヴヤルナ一 ・ジ ョン ・ブラウン 社が担 当す るo この企業に対す るサブコン トラクターは競争入札で決定 され るが、 ロシア

2 その後 については未確認。

5

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企業への発注の可能性 も検討 されてお り、すでに ロシア極東地域の軍需工場や造船所、建 設会社等 を対象 とす る調査が行われている。 しか し、プラッ トホームの組立に適 した ロシ ア企業が ロシア国内の現場近 くには存在 しない とい う理 由か ら、コンソーシアム側 は、プ ラ ッ トホームの製作については、 ロシア企業 と外国企業の分業方式を採用す る。つ ま り、

ロシア国内企業が個々の部品や機器を製作 し、組立は 日本 あるいは韓国の企業が担 当す る とい う構 図 も十分考えられ るとい う見方 もある。

しか し、 ごく最近までは、 ロシア企業の弱点は製品の品質が低い点にあると指摘 され て きたC .そのかわ り、生産 コス トでは外国企業を25%程度下回ってお り、晶質の低 さをコス トの安 さでカバーす ることで国際入札で有利 に立つ こともできた。 ところが、現在では ロ シア企業のオ ファーす る価格は国際価格 を上回ってお り、コンソー シアムか ら受注 して資 材 の調達を行 っているサブコン トラクターは、価格を見るだけで、それ以上のプロポーザ ルの内容 に関心を示 さな くなっていると言われ、ほ とん どの機器類 について、 ロシア国内 での製造 コス トが外国企業のコス トを上回ってい ることか ら、発注のほ とん どが外国企業 に対 して行われ るとの見方 も強い。

1 9 9 6 年 には、サハ リン Ⅰプロジェク ト関連の受注 ( そのほ とん どは地震探鉱やボー リン グ事業)の 7 0% を ロシア国内企業が獲得 した 。1 9 9 7 年については、ロシア国内企業に発注 す るボー リン グ事業は、最高で 4 千万 ドル まで との限界が設け られた。また 、1 9 9 7 年 には プラ ッ トホームの建造が開始 され るが 3 、ロシア企業の提示価格があま りにも高いために、

工事のほ とん どは外国企業が受注す ることになるとみ られてい る。 これ までにプラッ トホ ーム関係で成約 したのは コム ソモ リスク ・ナ ・アムー レ市のアムール造船所 4 がサハ リン Ⅱ 関係で既存のプラッ トホームの脚部製造 を受注 した事例 ( 契約金額 3 , 6 0 0 万 ドル)だけで ある。

3 その後については未確認。

4 コム ソモ リスク ・ナ ・アムー レに立地 し、かつては軍需工場であったが、現在は漁船、

貨物船、木材船な ど多様 な船舶 を建造 しているOサハ リン Ⅱに参加 していたマ クダーモ ッ ト社 との合弁事業な どで経営状況の改善を図っている

C

また、同社は軍民転換の一環 とし て、機械部品や家電品のほか、 ミネ ラル ウオーターの生産な ど事業の多角化 を進 めてい る

( 前出の ( 社)北海道 開発 問題研究調査会資料による) 0

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サハ リン Ⅰの主な発注実績

区 分 発注内容 受注企業

物理探査段階 ○3 ○ ジャ ッキア ップ リグによる掘削 次元物理探査 ○ダ リモルネ フチ エゲ オフ イジカ ○極東海洋探査掘削局 ( (ノル ウェー .ロシア) 「 フエム コ」 ‑ PG S 、ロシア)

○サプライボー トチ ャー ター ○パナル ビス ( ○極東海洋探査振削局 (「フエム コ」、ロシア) スイス)

○掘削に伴 う資機材 の輸送 ○極東海洋探査掘 削局 ( ○シユル ンベル ジユ ( 米国)、ハ リバー トン 「フエム コ」、ロシア)

○支援基地 ほか ( 米国)

○掘削に伴 う各種作業

○掘削用油井管 ○住友金属

開発段階 ○気象 .海象調査 ○ ロシアの研究所

( 生産搬 出施設) ⊂ー ( ⊃パイ プライ ン概念設計 早期 開発 プ ラン ( ム、パイプ ライ ン、 ター ミナル等) プ ラ ッ トフォー ○ クー ヴア‑ナ‑ ( ○ガル フイ ンターステー ト ( 英国) 米国) 資料 出所 プライスウオーターハウス青山コンサルティング 「 サ‑リンプロジェクト‑の企業参入の動向

【 遅れている生産分与法の修正】

サハ リン Ⅰプ ロジェク トに参加す る企業は、プロジェク トを円滑に実施す るには、法的 な環境整備が依然 として不十分であることを、 ロシア側 も外国側 も等 しく指摘 してい る。

1 996 年末 に国会で可決 された 「 生産分与法」は、この法律の採択 に関連 して修正すべき他 の法律の改正案が国会 を通過 していないため、完全には施行 されていない と言わ ざるを得 ない。具体的な例 を挙 げる と、生産分与法では、プ ロジェク トの実施 に必要な資機材 を外 国企業が ロシア国内に持 ち込む場合、輸入関税を免除 され ることになってい るが、現実に は税 関規則が改正 されていないために、輸入関税 を払 うことを余儀 な くされている。 これ までに、支払いを余儀 な くされた輸入関税 は 60 0 万 ドルに上 り、今後、工事量が増加すれ ば、 さらに多額の関税 を払わざるを得な くなると思われ る, ,すでに支払 った関税 について は、関税規則 の改定等 を含む一連の法改正が実現 した後に外国企業側 に還付 され ることに なっているが、生産分与法の制定に伴 う法改正を一括 して行 う 「 修正法案」についての国 会での聴 聞会は、 これ まで何度 も延期 されてお り、国会通過の見通 しは立っていない。

【 ア′ レク トウン ・ダギ鉱 区の埋蔵量確認 作業が進行 中】

最近の動 向として、サハ リン Ⅰプ ロジェク トでは、現在、ノグ リキの東北東約 7‑8 k n の 地点アル ク トウン ・ダギ鉱 区で 2基の掘削 リグ ( オハ号、エハ ビ号)で 2, 500 m までの試 掘 を行 っていたが、さらに 1本 を試掘 し、合計 3 本の試掘 を行 っている ( 1 997 年)。 .今後、

さらに もう 1本 を試掘す る予定 となっている

また、サハ リン Ⅰの試掘に関す る支援 は、警戒、荷卸 し、輸送を分担す る 3 隻のサプラ イボー ト ( 支援船)で行 われてい る。現在 の試掘現場は近接 してお り 、2 基の リグを 4隻 のサプライボー トで賄 っている。サプライボー トの唐船料は 1日 1 60 万円であ り、現場付

7

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近 には対応す る港湾施設がないため、コルサ コフ港 と洋上 リグの間を約 40時間かけて、必 要な資機材 を ピス トン輸送 してい るO一方、資機材 は、現在 の ところシンガポールか らコ ルサ コフ港 に入 り、同港の北埠頭 に野積み され、サハ リン ・モルネ フテガス社 の 1 00%子 会社 である F E MCO ( F a rE a s t e r nMa r i n eCo mp a n y ) のサプ ライボー トに よ り輸送 されてい る5 っF E MCO は、今後の物資の保管について、現在優先的に使用 してい る北埠頭 の後背地 利用 を提案 してい る模様 であるが、現状 の 2 基の リグに対応す る資機材 だけで満杯 の状況 にあ り、用地か らみて非現実的で あ り、同港 の大規模 な改修 も早急 にで きない状況 にある と考 え られ る。 また、北東部海域 に展開す る鉱床 に近いオハ 、 ノグ リキ周辺に将来的に大 規模 な前進基地が作 られ るのは確実であるが、現在 の ところ使用で きる施設 はない。 この ため、今後は、コルサ コフ港以外 の港湾が補完的に利用 され る可能性 が高い と考 え られ る。

なお、サ‑ リン Ⅰに関す る資機材 ・荷役手配 は 日本企業 によ り行われ 、掘削パイプは 日本 か らシンガポー / レに輸送 ・加工 され て コルサ コフ港 まで輸送 され てい る。

【 今後 の動 き】

サ ハ リン Ⅰプ ロジェク トでは、当初、20 00 年 を第‑生産段階 目標 としていたが、現在 の 第‑ 一段階生産 目標 を 「 2 1世紀初頭」 と改めている. :その理 由 として、これ までア/ レク トウ ン ・ダギ鉱床 で原油の生産 を想定 して探鉱 を進 めていたが、ガスもでた こと、またガスの 販売先 と して 当初想 定 していた韓国経済が厳 しい状況 とな り、 当面ガス需要 に期待 で きな い ことが指摘 され てい る。 したが って、サハ リン Ⅰプ ロジェク トでは、当面、埋蔵 量確認 のための探鉱 作業 を継続す ることが 当面の動 きとな る。

5 サハ リン Ⅰで昨年行われ た 3 本 の井 戸の試掘については、サハ リン ・モルネ フテガス社 と丸紅 の合弁企業 「 SMOG ・丸紅」が受注O㈱稚 内国際埠頭 ( WABCO) も応札 したが失 敗。 コ/ レサ コフ港が補給基地 とな り、輸送等 には FEMCO があた り、資機材 の通 関等 の業 務 は三菱倉庫㈱ 国際輸送事業部が あたってい るでなお、昨年 の 日本か らの資機材 の調達 は、

試掘用のパイ プのみであ り、これが シンガポールに輸送 ・加 工 され、 さらにコ/ レサ コフま

で輸送 されている。 この ことは、 シンガポールが石油開発 の上で後方支援機能、資機材 の

加 工技術 を蓄積 してい ることに加 えて、我が国よ りも人件 費が安い とい う利点 を有 してい

ることか ら、資機材の調達 ・加 工 ・輸送 まで含 めた トー タールの コス トパ フォーマ ンスが

優れ てい ることにある ( 前出の ( 社)北海道 開発 問題研究調査会資料 による)0

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投資総額 約 1 5 0 億米ド ル

推定可採埋蔵量 ・ ・ ・コンデンセート 石油 2 天然ガ 4,2 3,3 2. ( 2 00 9 . 5 億バーレル 0 9 億 億トン) 万トン ス m3 サハリン石油.ガス開発㈱ 1 3 7 0 石油公団 5 0. 00

サノ 、リン.モルネフテガス.シェルフ 2 3

経 緯

○7 2. 2 第 5 回日ソ経済合同委員 会 ( 東京)で、ソ連側がサハリン沖の石油. 天然ガス探鉱開発を提案

○7 4.1 0 サハリン石油開発協力 ( S OD E C O ) 設立

○94. 6 T E f (( 技術的. 経済的予備計算)完了

○95, 3 サハリン石油.ガス開発㈱ ( 薪s oD E CO) 設立

095.l 2 生産分与契約 ( P S) 法成立

096. 6 生産分与契約発効

事 業 実 施 状 況 及 び 計 画

○9 6. 6 探鉱作業開始、アルクトン.ダギ鉱床で評価井及び 3 次元地寮探鉱実施

○97 アルクトン.ダギ鉱床で評価井掘削及びアルクトン.ダギ鉱床とチャイウオ鉱床で 3 次元地震探鉱を実施

098‑ アルクトン.ダギ鉱床を中心にとして、評価井の掘削及び 3 次元地寮探鉱により埋蔵量評価を行う予定

○21 世紀初頭生産開始を予定

原油の埋蔵が見込まれているアルクトン.ダギ鉱床の油層開発が先行、次いで主としてガスを埋蔵する

第 3 節 サハ リンⅡの概要と動向

【開発 主体 :サ ハ リンエネ ジ一 ・イ ンベ ス トメン ト社 】

サハ リン Ⅱは、 ソ連が独 自に発 見 した鉱 区 (ど/ レトウン ・アス トフ、/ レニ) を対象 とす るプ ロジェク トで あ り 、1 9 9 2年 に三井物産、マ ラ ソン、マ クダーモ ツ ト ( 3 M と呼ばれ 、 後 に三菱商事 、 シェル が加 わ って 「 4 MI S 」 グルー プ とな り 、1 9 9 7 年 6 月マ クダーモ ツ ト が撤 退 し現在 は 3 MI S ) は、 ロシア政府 と FS 実施契約 を締結 したO そ して 、1 9 9 4 年 6 月 には、 ロシア側 ( 連邦政府 とサハ リン州) が所有権 を持つ大陸棚資源 開発権 を グル ー プが 入 手 し、生産 され る石油 とガスを双方が分配す る とい う 「 生産物分 与協定 ( pS 協定 ) 」 が 結 ばれ るに至 ったO

サ‑ 1 )ン Ⅱの事 業主体 は、マ ラ ソン ( 37. 5 0 / . ) ・シェ ル( 25 %) ・三井物 産 ( 25 %) ・三菱 商事 ( 1 2. 5%) の資本構 成 に よる ( 設 立 当初 はマ クダーモ ツ トが参加 していた)サ ハ リンエネ ジ 一 ・イ ンベ ス トメン ト社 で ある,同社 は 9 8 年 に入 って、連 邦政府 とサ‑ リン州行政府 に対 しサハ リン Ⅱプ ロジェク トの開発 宣言 を行い、 ロスネ フチ ・サハ リンモ レネ プチガ ス社 と の間で海洋試掘業務 に関す る契約 を締結 してい る。

また、 同プ ロジェク トの貨物/ 船舶 中継 業務 は、米 国 ㈱E N トレーデ ィング とホル ムス ク 港湾 ター ミナ ルの共同体 ( 合弁事 業)が落札 してい る。

9

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【 鉱 区の特徴 と開発順序 :アス トフ鉱区 1 9 98 年 の夏か ら生産段階に突入予定】

サハ リン Ⅲの鉱 区は、ピ/ レトン ・アス トフ鉱 区 と呼ばれ る油の鉱 区 とルニ ( ル ンスコエ) 鉱 区である。 この うち、 ピル トン ・アス トフ鉱区は油の鉱 区であ り、 ピル トン鉱 区 とアス

トフ鉱 区の 2 つはほ とん ど重な り合 う鉱 区であるO また、ルニ鉱 区はガスの鉱 区である。

これ ら開発 の順序は、アス トフ鉱 区ですでに埋蔵量の確認が終了 してい ることか ら 、1 9 98 年の夏か ら生産段 階に突入す る予定である。また、ピル トン鉱 区については 、1 9 98 年 の夏 に探鉱 を行い、埋蔵量 を確認 し、開発へ と移行す る予定である。 さらに、ルニ鉱 区は、ガ ス需要 との関係 もあ り、最 も早い生産を 200 5 年 と想定 している。

・ 丑 アス トフ鉱区に関す る予定 このアス トフ鉱 区では 、 1 998 年の 8 月頃 までに、改造を終了 したモ リクパ ックを持 ち込み、生産を開 始す る予定である。 当面、モ リク パ ックにブイ と FSO と呼ばれ る タンカーを横付け し、 ここに油を 貯 めて タ ンカー にて輸 送す る計 画である〔年間 1 80 日稼働 で 、2 年 目の ピー ク時 には 9 万バ ー レ ル/ 日を生産 し、本格生産開始は 99 年 7 月頃を予定 している。また、

当面、陸上‑のパイプライ ンを敷 設せ ず 、結氷す る冬期 は ブイ と FSO を避美軽させ る計画であるL 。な お、ガスが出た場合、 これ を油層 に注入 して油 の 回収率 を高 め る ことに利用す る計画である。

② ピル トン鉱 区に関す る予定

この鉱 区は石油鉱 区であ り、埋蔵量の最終確認 を 1 998 年 の夏 に 2 本の井戸を掘 って 行い、 これ に基づいて全体開発計画を策定す る予定である。計画の内容 には、陸上‑

のパイプライ ン ( プ リゴロ ドノエ まで)、プ リゴロ ドノ工の輸 出タ‑ ミナ/ レの建設ま で含まれ、経済性 の検討 まで含 めた内容 となる。このため 、1 998 年の末 あるいは 1 999 年早々 くらいまでに、大型 の資機材の見積等が終了す る予定であるC .

この全体開発計画は 、99 年 6 月に ロシア側 に提 出の予定 となってお り、アス トフ鉱 区

に続いて、 ピル トン鉱 区も 2000 年か ら本格的に始動す る見込みである。

(11)

③ ルニ鉱 区

ルニ鉱 区はガス鉱 区であ り、その埋蔵量は 1 3‑1 4兆立方 フィー トであることが確認 済みである。 したがって、いつで も生産に着手す ることが可能 な状態 となっている。

しか しなが ら、ガスの長期需要予測では 、2005 年 までは不足す ることがな く、生産 し て も売れ ない状況 にある。 したがって、最 も早い生産 ・輸出開始は 20 05 年である。

現在、 ピル トン鉱 区の全体開発計画を 99年 6 月 にロシア側 に提 出の予定であるが、

) レニ鉱 区の開発計画について も、同時期 までに計画案 を作成す る予定であるC ガスの販売先 として、韓国 、NI Es 、ASEAN 等が想定 されていたが、経済情勢の変化 によ り、ガス ・エネル ギー情勢 も変化 し、ルニ鉱 区での生産 も遅れ る可能性があるが、

このタイ ミン グについては、プ ロジェク トオペ レー ターは現状 では決 めてお らず 、 1 999 年 6 月の計画案 の作成 、20 05 年の LNG 輸 出を 目標 として計画を進 めてい る状 況にある。

また、 ロシア極東地域では、ガス需要はあるものの、プロジェク トで生産 され るガス の販売価格が ロシア国内、国外 を問わず、同一価格で販売 され ることになっているた め、支払い能力 を伴 うガス需要、つ ま り実需は低い状況にあることもガスの生産の上 で課題 の一つ となっている。

なお、ガスユーザー との交渉窓 口は、 日本国内向けは三井、三菱、第 3 国は シェ/ レで あ り、大 口顧客が固まっていけば生産体制に入 ることが可能 となる。

【 本格的な生産段階が近い】

サハ リン Ⅱに関 しては生産物分与協定の発効が他 のプ ロジェ ク トよ りも早 く行 われ 、 1 996 年 6 月 1 5日をもってプ ロジェク トが発効 したが、その後、大 きく2 つの動 きが起 き ている 。 1 つは、プロジェク ト全体J )最高の合意機 関 と してオブザ一一 バー委員会が発足 し 活動 を開始 した こと 。 2 つ 目は、 ロシア政府の行 った経済アセスメン トの勧告に基づ き、

ピル トン ・アス トフ鉱床 における石油生産を他 に先駆 けて実行す ることが決め られた こと である。 ピル トン ・アス トフ鉱床が先にス ター トす ることによって、1 999 年には石油の生 産の段階に入 ると考え られてい る。 これ は、 ロシア側だけでな く、西側 の外国投資家 に と って も、 自分たちの投資す るコス トの回収 を早めることが出来るとい うプ ラス となる。

資源探査作業は 1 996 年 6 月か ら始 まってお り、このほか環境 アセス メン ト、経済性 の検 討 、地質学的な調査、人工地震探査、試掘、設計、 さらには、プロジェク ト全体のファイ ナ ンス計画及び製品のマー ケテ イングな どが行われているe この うち、環境 アセス メン ト

と人工地震探査の 2 つは既 に着手 されてお り、これ には、サハ リンの地質探査を事業 とす る企業のほ とん どが参加 してい る

Ll

サハ リン Ⅱのオペ レー ターに予定 されてい るサハ リンエナ ジー ・ イ ンベス トメン ト社 は、

現在 、サハ リン Ⅰプロジェク トのオペ レー ター となるエ クソン との間で、両プ ロジェク ト の協力について検討 を進 めてお り、設計事業及び共用可能 な生産イ ンフラの建設な ど、共 同部分で投資 され る額 は 1億 3 千万 ド/ レ規模 に上 ると考え られてい る。 ( サハ リン州行政府

(12)

大陸棚鉱物資源開発局次長パブ ロワ ・ガ リーナ ・ニ コラエブナ、第 19 回ロシア極東エネ ルギー研究会 1 996 年 8 月 6 日 ( 火) 「 サハ リ大陸棚プ ロジェク トの新段階 とサハ リン州の 取 り組み」 よ り)

【 資機材等の発注の動 き】

サハ リン Ⅱプロジェク トでは 、1 998 年 の夏か らの生産体制‑の移行 に伴 って、主要資機 材 の発注を終了 してい る。発注案件 、受注企業、受注額の全貌は必ず しも明 らかではない が、現状で把握 できてい るものをあげる と次の とお りである。 なお、 ローカル コンテ ンツ 条項 によ り、ほ とん どが ロシア企業 ( ロシア と外 国企業の合弁)の受注 となってい る。

① モ リクパ ックの改造

モ リクパ ック ( Mo l i kpa q ) は可動式の石油試掘用のプラッ トフォームであ り、これ をア ス トフ鉱 区に据 え付け生産を行 うが、この際、モ リクパ ックにプロセスユニ ッ トつま り 生産モ ジュー ルを取 り付 ける工事が必要 とな り、さらにアス トフ鉱 区の水深 に合わせて スペーサー と呼ばれ る台座 を取 り付 けることが必要 とな り、この工事が発注 された.受 注は、次の とお りロシア側 と外国企業の共同体である。

◆台座

アムール造船所が脚部である台座 ( 鉄製の箱)の建造を受注。 日本か らは、三菱商事 を 通 じて、台座 になる厚板 1 5, 000 ㌧とその溶接材 、1 998 年の夏か ら使用 され るチ ュー ビ

ング、 ケー シングな どの素材関係のみが供給 されてい る。受注額は 3, 500 万 ドルである。

なお、台座の建造は順調に行われ 、2 ブ ロックがアムール造船所 ( コム ソモ リスク ・ナ ・ アムー レ市)か ら船舶設備工場 「ヴォス トー ク」 ( ポ リシ ョイ ・カー メニ市)‑すでに 輸送 され てお り、残 り 2 ブロックの建造 ・ 輸送後 に組み立て られ ることになってい る ( 遅 くとも 1 998 年 4月 までに納品予定) ,完成 した ものは、釜山まで輸送 され、モ リクパ ッ クに結合 され るO

◆モ リクパ ック自体の改造 と台座 の取 り付け

韓国の大字 グ′ レ‑プが受注。生産モ ジュールの取 り付 けと、上記台座の取 り付 けを行 う。

完了 した ものは、夏 までにアス トフ鉱区に輸送 され、据 え付 け られ る。

② 原油 フローテ ィング ・タンクの建造 と稼働

モ リクパ ックか らブイを経て原油が貯蔵 され るタンクの建造 と稼働のための工事 ( 総工 費 1 億 ドル)は、サハ リン ・モルネ フテガス杜 とス ウェーデ ン、スイスの 2 社が設立 し た合弁企業が受注 している。

( 診 従業員住宅

ユ ジ ノサハ リンスクに建設中の従業員住宅 ( 通称アメ リカ村 :住宅 56 棟 、簡易ホテル、

商店、スポー ツセ ンター、児童公 園)は、ロシア企業 「 スフェ‑ ラ」とアメ リカ企業 「 ア イオカ」の合弁企業 「 スフェ‑ ラ ・アイオカ」が受注 してい る。

④ 貨物 ・船舶 中継業務

1 998 年の夏か ら始 まる原油生産 に伴 う貨物 ・船舶 中継業務 を、アメ リカの ㈱EN トレー

(13)

デ ィングとホルムスク港湾 ター ミナルの共同体が落札 した。 したがって、サハ リン Ⅱは ホルムスク港を、サハ リン Ⅰはコルサ コフ港を利用す ることとなった0

【 サ ハ リン Ⅱ】

投 資 額 投 資 会社 比率 構 成 会 比率 開発区域

投 資 牌 サハリン. エナジーイ ンベストメント 1 ∝) マラソン 3 7 . 5 ヒ 1 レ ト ン . ア ス ト フ

紬 5 億米ドル

推定可採埋蔵量 ・ ・ ・ 天然ガス コンデンセ一十 石油 4 3 7 ( . 9 , . 5 5 7 . 4 ∝I 倍バー 甜 5 0万トン) 億 万トン

h 3

‑ 1ノ ル ( オペレータ) k ル 三井物産㈱ 三菱商事㈱ 2 2 1 5 2 5 . . . 0 0 5 ノ レ ンスコエ

経 緯

○ぬ1 0 三井物産等力{ 旧ソ連発見のル二鑑定等で共同作業開始( 発端)

0 9 2 . 3 ロシア政府 A f/ S実施契約締結

○糾. 4 サハリン. エナジー社設立( 事集会杜)

○糾. 5 F /S 報告雷をロシア政府に提出

○糾. 6 生産分与契約締結 09 5 . 1 2 生産分与契 約( p s ) 法成立

09 6 . 5 ロシア連邦政府が開発ライセンス発行

09 7 . 4 マクデーモント社がサハリン エナジーイ ンベストメント社を構成する会社 こ株式を売却 事 集 実 施 状 況 及 び 計 画

○弧9 探鉱評価準備作業着手

09 7 従業員用住宅等( 通称アメl ) 力村) 建設着手、住民向けプレゼンテーションの開催、モリク′( ツクの改修等 を実施

○9 8 . 1 連邦政府とサハリン州政府に対して開発宣言実施、貨物. 船舶中継兼務を発注

サハ リン Ⅱの主な発注実績

区 分 発 注 内容 受注企業

物理探 査 段階 ○3 ・ =) 作 業 船 用船 次 元物 理探 査 C) ・ 二) 極 東海 洋 探 査 掘 削局 (「フ エム コ」、ロ シア) ダ リモ ルネ フチ エゲ オ フ イジ カ (ノル ウェー .ロシア) ー PG S

○評価 井 振 削 一 つ極 東 海 洋 探査 旋 削 局 (「フエム コ」、ロ シア) 開発段 階 ○モ リクパ ック ( 海上生産 プラ つ ガル フカナ ダ

( 生産 搬 出施 設 ) ・ ( 一 二) 二一 =1 同 スペ ー サ ー (モ リクパ ッ ク用 台 同上改 造 工 事 同プ ロセ スモ ジュール ツ 卜フォーム)購入 C) 亡) ( ⊃マ ックア ムー ル (ロシア .米国) 大字 造船 ( 大字 造船 ( 韓 国) 韓 国)

座)

こノ 同上用錦 板材 0 生産 井用 油井 管

○住 宅 コン プ レ ックス

○エ フ .エス .オー ( 油タンク) 浮遊式貯

( ⊃作業 船 用 船 一 ○住友金属 ○ ス フ エー ラ ーアイ オカ ( ○エ ス ビーエ ム .スモ ッグ ( C ( こげ イ オ‑ シー ( つ新 日鉄 ) 極 東海 洋 探査 掘 削 局 (「フ 云ム コ」、ロシ ア) ロシア) . 川鉄 オ ラ ン ダ) ロ シア 、米 国) モナ コ、

資料出所 プライ スウォー ターハウス青山コンサルティング 「 サハ リンプロジェク ト‑の企業参入の動向」

1 3

(14)

サハ リン Ⅰ 、 Ⅱの発注方針等

項 目 サ‑リン Ⅰ サハリン Ⅱ

発注者 物理探査. 掘削関連 : エクソン社 ( ヒ 振削関連 :マラソン社

発注方針 原則として個別発注 ( バラ買い) できるだけまとめて発注を行ってお り、今後もその方針が継承される模様 入札方式 非公開国際入札 (6‑ 8 社を入札に呼ぶ) 非公開国際入札

資格審査 経験 .実績のある業者を優先 経験 .実績のある業者を優先 パー トナーの了解 一定以上の金額の買い付けには了 一定以上の金額の買い付けには了解

解が必要 が必要

契約通貨 原則 :ドル 原則 :ドル

ローカルコンテンツ 値段 .納期 .晶質等が国際的に競争 値段 .納期 .晶質等が国際的に競争力 力がある場合、ロシア産品、業者を がある場合、ロシア産品、業者を優先

資料 出所 プライスウォーターハウス青山コンサルティング 「 サハリンプロジェクト‑の企業参入の動向」

第 4 節 サハ リン Ⅲの概要 と動 向

サハ リンⅢはサハ リン北東部 の キ リン、ベ ニ ン、南ル ニの鉱 区を対象 と した石油 ・ガ ス 開発 プ ロジ ェク トで あ り 、1 99 3 年 7 月 にデ ンバ ー で行 われ た入札 でエ ク ソン ( Exxo n Ne f i e ga sLt d . )、モー ビル ( Mo bi lVe nt ur e sl nc . )、テ キサ コ ( Te xa c oExpl or a t i o nSa kha l i nLt d. ) の 3 社 が落札 した。 .開発対 象鉱 区はブ ロック 1 ‑4 に分 け られ ブ ロ ック 1 ,2 をエ ク ソンが、

ブ ロック 4 をモー ビル 、テ キサ コが共 同開発す る こ とにな ってい る。 ブ ロック 3 の応 札者 はなか った。 サハ リンⅢの契約 方式 は 6 年 間の採鉱 権 ( 探鉱 ・企業化 調査 の実施) と 1 9 年 間の開発権 ( 探鉱 の結果 、採 算性 があえば開発 に移行) に分かれ てい る。

サハ リンⅢでは 3 つの契約 が出来 るが、 ( 政府 の)燃 料エネル ギー省 は早期実現 に理解 を 示 してお り、早 けれ ば この一年 く らいで PS協定発効段階 まで進 む可能性 もあ る。 ただサ ハ リン Ⅰ・Ⅱと異 な り、サハ リンⅢは、ロシア議会 下院において、協定 内容 を逐条審議 し、

承認 を得 る とい う、非 常 に時間のかか る手順 を踏 まなけれ ばな らない こ とにな ってい る。

特 に、下院では、 PS協定の考 え方 ほ とん ど全てに反対 してい る共産党勢力が強い とい う 問題 が ある=

現在 、エ ク ソンは PSC 開発 計画案 を連邦政府 とサハ リン州行政府 に提 出済み で ある。 ま た、モー ビル ・テ キサ コは開発 交渉完 了の覚書 に調印 し 、PSC が議 会 を通過 し、信頼 で き る法 ・税 制がで きれ ば探鉱 に移行す ることを表 明 してい る。

また、 このプ ロジェク トに ロシア側企業 も参加す るこ とで協議 が進 め られてお り、順 調

にい けば 、2000 年 まで に探鉱段 階 に移行す る と想定 され てい る 。

(15)

第 5 節 サハ リン Ⅳ

サハ リンⅣプ ロジェク トの鉱 区はサハ リン湾のシュ ミッ ト鉱 区である。 エク ソン社が こ れ に応札 したが、エクソン社の 申請書をロシア側 に不利 として、連邦政府が却下 している。

なお、今度の動向については不明である。

サハ リン Ⅲ・ Ⅳの埋蔵量

鉱 床 名 石油 天然 ガ ス ガスコンデンセー ト

( 万 トン) ( 億

m 3)

( 万 トン )

【サ‑ リンⅢ】 ( 東 オ ドプ ト エ ク ソン鉱 区) 3, 200 340 200

ラ グー ンナ ヤ 2, 900 350 300

南 ラ グー ンナヤ 300 420 300

シ ヴチ ビンスカ ヤ 1 00 1 0 1 00

パ ウチ ンス カヤ 400 220

オセ ニ ギ ン スカ ヤ 200 100

アイ ヤ ス カ ヤ 南 アイ ヤ ス カヤ

小 計 2, 1 00 910 500

800 1 80 1 00

9, 800 2, 630 1, 700

【サ ハ リンⅢ 】 ( ナ ビ リスカ ヤ モー ビ′ レ .テ キサ コ鉱 区) 4, 2, 1, 000 300 700 40 1, 1 00

キ リンス コエ 1, 1 90

南ル ンスカ ヤ 680 600

ム イン ギ ンスカ ヤ 2, 130 1, 500

南 キ リンスカヤ 2, 850 1, 800

東 キ リンス カヤ 1 80 1 00

小 計 7, 070 5, 100

【サ ハ リンⅣ 】 (ヴエニ ン ス キー鉱 区) モ ンギ ンス カヤ 有 望性 な し 有 望性 な し 有 望性 な し

西 アイ ヤ ス カヤ 3, 900 930 500

ヴ エニ ンスカヤ 3, 600 2, 430 650 1. 300 600

ウ リヴ イ/ スカ ヤ

小計 7, 500 4, 01 0 2, 400

【サ‑ リンⅣ 】 ( ア ス トラハ ノ フス キー鉱 区) 4, 500 2, 800 900

【サハ リンⅣ 】 (シ ュ ミッ ト鉱 区) 6, 700 1, 61 0 300

サ ハ リンⅢ合 計 1 3. . 800 9. 700 6, 800

サ ハ リンⅣ 合 計 1 8, 700 8, 420 3, 600

投資額等 投資会社 比率 開 発 鉱 区

探査事業未実施 エクソン 1 0 3 フロック1 ブロッ 2 ( ( 東オドフト鉱区) アヤシス コ エ鉱区) モービル.テキサコ 1 0 0 プロ ツ94( キ リンスコエ鉱区)

経 線

〇第 3 鉱区応 札 なし

○エクソンは PS C開発計画秦を連邦政府、サハリン州行政卿 こ提出

○モービJ hテキサコは開発交渉完了の覚書を調 肌 PS Cが議会を通過し 信頼できる法. 棚 が できれば探鉱 に移行

○サハリン モルネプチガスのプロジェクトへの参加間矧 こついて、エクソン、ロスネフテ、サハリン. モルネフテガ ス力Ⅶ ♯

○上記3 社が企業連合の設立1 こ関して協議

1 5

(16)

● 生産物分与協定 とロー カル コンテ ンツ条項

生産物分与協定 ( p s協定)は、ロシア側が所有権 を持つ資源開発権 を投資す るグループ ( コン ソーシアム)が入手 し、生産 され る石油 と天然ガスを双方が分配 し、その販売益で 資金 を回収す る方式であるO また、 コン ソー シアム、プロジェク トの実行にあたるオペ レ ー ター、その下請けの業者 ( サブ コン トラクター) をも規制す る基本法律であるO生産物 分与法は 1 9 9 5 年 1 2月に成立 したが、この開発プロジェク トに関す る西側参加企業が開発 条件 の環境整備 を確認 して初めて発効す ることとなっていたため、契約発効宣言は 1 9 9 6 年 5 月及び 6 月に行われ、両プ ロジェク トは本格的に稼働 した。さらに、PS 協定には 「 同 一の価格、品質、条件では ロシア企業を優先す る」、いわゆるローカル コンテ ンツ条項が明 示 されてお り、西側企業進 出の大 きな壁 となってい る。 しか しなが ら、合弁企業の設立な どによ り、既 にプ ロジェク ト関連事業に参入 してい る西側企業 もみ られ、 日本 ・北海道企 業の出遅れが指摘 されているところである。また、PS 協定には、サハ リン Ⅰ 、 Ⅱプ ロジェ ク トか らそれぞれ毎年 20O O万 ドル、5 年 間にわたって、合計 1億 ドルの 「 サハ リン発展基 金」が積 まれ ることになっている 6, ,

ガスパイプライ ンと LNG

シベ リアの天然 ガスを輸送す るためのガスパイプライ ンの建設、道 内でのサハ リンか ら のガスパイプライ ンの敷設に関す る検討な どが進 め られ る中で、サハ リン Ⅰ・ Ⅲプ ロジェ ク トのガス輸送について もプロジェク ト側 の対応 が注 目されている ところである。

こうした中で、サハ リンⅢでは、あ くまで も LNG で輸 出を行 うと明言 し、サハ リン Ⅰ プ ロジェ ク ト ( S ODECO) では、明確 な判断を示 していないo しか しなが ら、サハ リン州 に とっては、プ リゴロ ドノエまでのパイプライン 、LNG プラン ト、そ して LNG ・原油積 み 出 しタ‑ ミナ/ レの建設は、州経済の発展 に大きく貢献す ること、 さらには、プロジェク

トの投資 内容 に盛 り込 まれている事項であることか ら、国外‑直接パイプラインで輸出す る計画に承諾す ることは考えられない。 したがって、シベ リアのガスパイプライン等の動 向 とはあまり関係 なく、サハ リンプ ロジェク トは進展 してい くもの と考 えられ る。

<プ リゴ ロ ドノエ液 化ガ ス施設 >

サ‑ リン州行 政府資料 に よれ ば、 「 サハ リン ‑ 1、2 」に関 しプ リゴロ ドノエ地 区に お い て以 下の よ うな施 設 の設置が予定 され てい る。 なお、サ‑ リン州側 の発表 では これ ら施 設の多 くが両プ ロジェク トが共 同で施 設 を利用 され る もの と想 定 され て い る 。

6 既往資料によると、両プ ロジェク トか らは年間 1億 ドル として合計 1 0 億 ドルがサハ リン 発展基金 に積 まれ るとの記述がみ られるが、ここでは ( 社)北海道地域総合研究所 の月刊 サハ リン情報第 55号に掲載 されているサハ リン・クロニ クル紙記事 においてサ‑ リンⅡが 約束 しているサ‑ リン発展基金への拠出金の第 1 年分が 2 000 万 ドル と記述 していること、

お よび S 社資料 において も同様 の金額を用いていることか ら合計で 1億 ドル とした。

(17)

施設名 概要 予算価格 ( 千 ドル) 原油安定化装置 年間 2, 590 万 トン 1 8 2, 000 原油積み出 しター ミナル 年 間 2, 590 万 トン 285, 000 天然 ガス液化 プラン ト 300 万 トン ×3 ブ ロック 3, 1 30, 000 LNG積み 出 しター ミナ ル 年間 900 万 トン 78 2, 000 ガスコンデンセー ト分離装置 年 間 380 万 トン 1 66, 000 カンタグ リ .プ リゴロ ドヌ イエ間

原油パイプライ ン 620 k n 969. 000

カンタグ リ .プ リゴロ ドヌイエ間

ガスパイプライ ン 620 km り 20, 000

第 6 節 サハ リン Ⅰ及び Ⅱプロジェク トに伴 うサハ リン州政府への配分額の推 定

ここでは、サハ リン Ⅰお よび Ⅱプ ロジェク トの事業収入によ りサハ リン州政府 に配分 され る配分額の推定を試み るが、現時点においては配分比等不明な点 も多 く、あくまで 推測の域 を出ない ことに十分留意す る必要がある。サハ リン州政府お よび州 内市町村 に 配分 され るお金 は、その多 くがサハ リン州 内の社会的なイ ンフラ整備 に投資 され るもの

と予想 され る

推定方法の概要は、各鉱 区の理論可採埋蔵量に基づ き原油 ・ガス ・コンデンセー トの 単価設定によ り生産物 の販売益 を算出 し、既往資料 ( 開発 関連 S 社 の資料 7 ) における販 売益の配分比率 を用いて各項 目‑の配分額 を決定 し、その うちサ‑ リン州政府‑の配分 額 を求めるもの とした。配分比率については現時点では明確 な根拠が不明な部分 も多い。 , ( 丑サハ リン l

サハ リン Ⅰの理論可採埋蔵量は、

オ ドア ト

原 油 28 (百万 t)

天然 ガス 41 (1 0億皿3) コンデ ンセー ト 1 (百万 t)

アル ク トウン ・ダギ

原油 245 (百万 t)

天然 ガス 287 (1 0億m3) コンデ ンセー ト 26 (百万 t)

チャイ ボ

原油 1 7 (百万 t)

天然ガ ス 97 (1 0 億 m3) コンデ ンセー ト 6 (百万 t) 合 計

原油 290 (百万 t)

天然 ガス 425 (1 0 億 皿 3) コンデ ンセー ト 33 (百万 t)

7 資料名 については守秘義務上明記で きない。

1 7

(18)

であるO

単価 を原油お よび コンデンセー トについては 1 5 8 米 ドル/トン、天然ガスは 0. 1 3米 ドル / m 3 とす ると ( 1 20円/ドル とした)、

原油 5 4, 9 8 4億円 天然ガス 6 6,3 0 0億円 コンデ ンセー ト 6 , 2 5 7 億円 計 1 27 ,5 41 億円 資源 の販売益総額 として約 1 2 . 7 5 兆円が見込まれ る。

これ を既往資料の配分比率を用いて配分す る。

国に引き渡 され る固定資本‑の 投資規模

生産経費 純益 の配分

ロシア側投資者‑ の配分 外国側投資者‑の配分

ロシア連邦‑の配分 ロイヤ リテ ィー 8 % 利益 の配分 ( 生産分与) 企業利潤税収入

国 に引 き渡 され る固定資本‑ の投 資規模

生産経費 純益 の配分

ロシア側投資者 ‑の配分 外 国側 投資者‑ の配分

ロシア連邦‑の配分 ロイヤ リテ ィー 8%

利益 の配分 ( 生産分与) 企業利 潤税 収入

% % % % % % % % % 2 8 9 2 7 1 8 8 5 1 2 5 1

1

3 1

1 5, 35, 75, 1 4, 21 , 39 , 1 0, 1 0, 1 9 ,

3 5 2 7 3 2 2 5 00 4 9 3 7 6 6 2 9 9 4 2 4 4 2 4 0 0 3 円 円 円 円 円 円 円 円 円 億 億 億 億 億 億 億 億 億

この うち、 利潤税 については連邦政府 とサハ リン州 との配分比が 1 3: 22となっているが、

ロイヤ リテ ィー と生産分与の配分については不明であるので 50: 50として配分す るもの

とす るOさらにサハ リン州には 、P S 協定発効時 と製品販売開始時のボーナス、お よびサ

ハ リン発展基金が収入 となる。

(19)

ボーナス P S 協定発行 時

各鉱 区毎 の製 品販 売 開始 時

サハ リン発 展基金

72億 円

1 ,50 0万 ㌦ ,

500 万㌦ 1 99 4 年 支払 1 ,000 万㌦ 1 996 年 支払 4,500 万 ㌦

2,000万㌦ アルク トウン ・ダギ 200 0 年 か 1 1 ,500万 ㌦ チ ャイ ボ

1 ,00 0万ド ル オ ドプ ト 1 20億 円 ( 1 億 ド ル)

2 .000 万㌦ 1 998 年 か ら拠 出開始 ( コンソ ーシアムの計画) ( 生産設備 建設 お よび生産計 画承認 後 、5 年 間拠 出)

以上によりサ‑ リン Ⅰ関係 の事業収入等か らサハ リン州政府 に見込まれ る収入 として は約 2 兆円あま りが予想 され、 これを単純に 30 年平均 とす ると年間約 7 4 5 億 円と推定 され る。

サ‑ リン州政府の収入

ロイヤ リティー と生産分与 1 0 , 0 49 億 円 利 潤税 1 2 ,1 47 億 円 ボーナ ス と発展基金 1 92 億円 2 2 , 3 87 億 円

②サハ リンⅢ

サハ リンⅡの理論可採埋蔵量は、

ロイヤ リテ ィー と生産分与対象の配分について、 ロシア連邦 政府 とサハ リン州政府の配分比を5 0: 5 0 とする。

ピ リ トウン . ア ス トフ

原 油 90 ( 百万t) 天然ガス 1 83 ( 1 0 億m3) コンデ ンセー ト 1 0 ( 百万t) ノ レニ

原 油 8 ( 百万t) 天然ガス 3 84 ( 1 0 億m3) コンデ ンセー ト 32 ( 百万t) 合計

原 油 98 ( 百万t) 天然 ガス 567 ( 1 0 億m3) である。

単価 を原油お よびコンデンセー トについては 1 58 米 ドル/トン、天然ガスは 0. 1 3 米 ドル

血 3 とす ると ( 1 2 0 円/ドル とした)、

原 油 天然ガス コンデ ンセー ト

資源の販売益総額 として約 1 1 . 5 兆円が見込まれ る。

これ を既往資料の配分比率を用いて配分す る。

I .;.' = ; . I . : ,. .'''.:; :.''

1 9

(20)

国に引き渡 され る固定資本‑の 投資規模

生産経費 純益 の配分

外国側投資者‑の配分 ロシア連邦‑の配分

ロイヤ リテ ィー6%

利益 の配分 ( 生産分与) 企業利潤税収入

国に引き渡 され る固定資本‑の投 資規模

生産経費 純益の配分

外国側投資者‑の配分 ロシア連邦への配分

ロイヤ リテ ィー ー づ%

利益の配分 ( 生産分与) 企業利潤税収入

1 9.0%

1 6.5 % 64.6%

31.6%

32.9%

6.3%

l l, 4%

円 円 円 円 円 円 円 円 億 億 億 億 億 億 億 億

8 3 5 9 2 3 謂 3 9 1 紺 2 7 8 1 0 1 棚 タ l タ l ' ' I 1 2 1 1 8 内 訳 3 7 7 1 3 1

この うち、利潤税については連邦政府 とサハ リン州 との配分比が 1 0: 22となっているが、

ロイヤ リテ ィー と生産分与の配分については不明であるので 50: 50として配分するもの と す る。さらにサハ リン州には 、P S 協定発効時 と製品販売開始時のボーナス、お よびサハ リ

ン発展基金が収入 となる。

ボー ナス P S 協定発行 時

各鉱 区毎の製 品販 売開始 時

サハ リン発 展基金

i ,5 0 0 万 ㌧

2 , 0 0 0 万㌦

1 9 96 年 支払

ピリ トウン ・アス トフ / レニ

1 2 0 億 円 ( 1 億 ㌦)

2 , 0 0 0 万㌦ 1 9 9 8 年 か ら拠 出開始 ( コ ンl / ‑ シア ムの計画) ( いず れかの鉱 区での開発決 定後 、5 年間拠 出)

以上によりサ‑ リンⅢ関係の事業収入等か らサハ リン州政府に見込まれ る収入 としては 約 2 兆円あま りが予想 され、これを単純に 30 年平均 とす ると年間約 7 46 億 円と推定 され る。

サハ リン州政府 の収入

ロイヤ リテ ィー と生産分与 利潤税 ボーナ スと発展基金

1 0 ,1 90 億 円 1 2 ,0 0 9億 円 1 80 億 円 2 2 ,3 7 9 億 円

ロイヤ リテ ィー と生産分与対象の配分について、 ロシア連邦 政庁 とサノ、リン州政府 の配分比 を 5 0: 5 0 とす る。

以上のようにサハ リン Ⅰおよび Ⅱの両プロジェク トの事業収入等によりサ‑ リン州政府

への配分は、極めて単純な方法ではあるが、年間約 1 500 億円と見積 もることができる。な

お、行政府等の収入以外の資金で地元 ( サハ リン)が享受できるもの としては、行政府等

(21)

の収入は、主に公務員給与やイ ンフラ整備 に使用 され ると考 えられ る。 これ以外の部分に おいてプロジェク ト関連での経済効果 としては、開発主体にお ける雇用創 出 と設備投資に よる地元企業‑の発注による生産誘発効果、 お よび就労者 の消費効果な どが考 えられ るが、

ここでは試算 していない。

また、州政府等の年平均収入を人 口 1 人当た りな どに換算 して、その水準やイ ンパ ク ト の大 き さを評価す ることも考え られ るが、 ここでは評価 していない。その理 由としては、

第一に試算値 の妥 当性評価ができない点にある。後述す るよ うに試算は S 社資料に信頼性 をおいているが、その S 社の数値 の裏付 けは不明な点が多いため、その根拠 を確認す る必 要があるO第二に、既往 レポー トにみ られ るように 「 数字の一人歩 き」は避 けがたい.従 ってその数字 を もとに波及効果 な どを推定 し、 さらに対応施策の策定な どにお よぶ ことも 十分予想 され るが、第‑の理 由の もとにある数値 をさらに加工 して別 の指標値 を是示す る ことによる誤解や誤使用 を避 けるためにもこれ以上の加工は控 えたい。第三に、数値の大 きさは評価者 によって捉 え方が異なる ( 大きい と考えるか、小 さい と考えるか) 。これ は、

評価者が想定す る事業の規模 によるためと考 えられ る。従 って、試算値 をどのよ うな別の 指標値 を比較す るかは、評価者側 で行 う方が望ま しい と考 えられ るためであるO

さらに、既往 レポー トとの違いについては、

1 . 総収入の違い

可採埋蔵量や原単位換算等で も違いか ら、既往 レポー トの値 よ り 1 0‑25%ほ ど低 く なっている。

2. 連邦政府や州政府 の収入 の違い

既往 レポー トでは、総収入の 50%を配分 しているが、本試算で使用 したS 社資料に 基づ く配分比率は、約 30%余 りが連邦政府や州政府の収入 としてい ることか ら、約 50%ほ ど低 くなってお り、サハ リン州政府 と市町村の収入 を約 4. 4兆円余 り ( 既往

レポー トでは 8 . 7‑1 0 . 1兆円) と推計 している。

また、既往 レポー トではサハ リンⅡの配分に統一 しているな ど試算前提条件が作成 当時の 限定 された情報か らおおまかな設定 しかで きなかった と思われ る。本試算では、作成時点 も最近で ( 1 997. 5) 、プ ロジェク ト関連会社で もある S 社資料の配分比を信額できるもの と して採用 してい ることか ら試算値 に差がある。

21

(22)

● 参考資料等

1 . ㈱た くぎん総合研究所 「 石油資源 開発後方支援基地形成が もた らす経済効果及び函館 市等の発展方 向 と課題」平 房. 8 年 2 月

2. ( 財)北海道地域総合振興機構 ( はまなす財 団) 「 北海道にお ける石油 ・天然ガス開 発 関連物資供給拠点形成の可能性 に関す る調査研究報告書〜サハ リン沖石油 ・天然ガ

ス開. 発プ ロジェ ク トについて 〜 」平成 8 年 3 月

3. プライス ウオー ターハ ウス青山コンサルテ ィング 「 サハ リンプ ロジェク ト‑の企業参 入の動向 」

4, 荒井信雄 「 地域 間経済協力の新 しい可能性」北海道 開発 に関す る講演会 ( 主催 :稚 内 開発建設部、 ( 財)北海道地域総合振興機構 〔 はまなす財 団 〕 ) 資料

5 . 北海道地域総合研究所 ホームペー ジ ( h t t p: / / W . n f c . c o . j p / 〜h i r s / )

6 . ( 社)北海道開発 問題研 究調査会ホームペー ジ ( h t t p: / / www i n f o s n o w. n e . j p n l i u)

参照

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