イースト・ウェストセンターでの学院留学を振り返 って (教授研究会報告要旨4: 2015年12月16日)
著者 重政 公一
雑誌名 国際学研究
巻 5
号 1
ページ 170‑170
発行年 2016‑03‑30
URL http://hdl.handle.net/10236/14327
〔教授研究会報告要旨 4〕 2015年12月16日
イースト・ウェストセンターでの学院留学を振り返って
重政 公一
(関西学院大学国際学部教授)
2015年3月26日から約半年間、学院短期留学の機会に恵まれアメリカハワイ州のイースト・ウェス トセンターにて在外研究を行うことができた。同センターはハワイ州立大学の敷地内にあるが、連邦政 府の予算で運営されておりハワイ大学の学生、院生にも授業を行う教育部門、今回私がお世話になった 研究部門などから成っている。
留学先選定にあたっては研究テーマ「ASEAN共同体構築のなかの3つの共同体が域内国際関係に及 ぼす影響」であるため、東南アジアや民主化、人権、そして市民社会アクターなどに詳しく、国連での 実務経験をお持ちであるシャビール・チーマ先生が主任研究員でおられることから決定した。また、
ASEAN研究にも同センターの理事長を始め、安全保障や環境などASEAN共同体でも深く関わりのあ るイシューの専門家も多々おられることから、オフィスを気軽に訪問、自由に話しができるフランクさ も留学先の選択理由であった。私の滞在期間中、個人スペースのオフィスをお貸しいただき、センター 内の施設を自由に利用できる利便を図っていただき快適な研究生活を送れた(外は暑かったが、センタ ー内温度はかなり冷えてはいたが)。
留学テーマに即してASEANの文化変容−変わりつつあるASEANと変われないASEANについて弁 証法的に捉える視点から共同体構築を分析するヒントがあると思い、単著にまとめるべく研究をスター トさせた。これまで自分が執筆、発表してきた成果を踏まえて、こうした弁証法的ASEAN研究の出版 プロポーザルをまず作成し、出版社に提出し原稿執筆の許可をいただいた。人権や法の支配、民主主義 など世界文化としてみなされるグローバル規範が、ASEANという地域のフィルターを通してASEAN 加盟国に伝播される過程、伝播の障害となっている制約などを社会学的制度主義や社会構成主義に依拠 しながら執筆を始め、帰国した現在も継続執筆中である。
関西学院大学国際学研究
Vol.5 No.1
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