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Academic year: 2021

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(1)

日本における校内研修の組織化とその成果

佐竹勝利

‑N

小 学 校 の 実 態 調 査 を 中 心 に ‑

指導教官 学 校 教 育 専 攻

学 校 改 善 コ ー ス 双 虎

して決定した。

1.研究の目的

(2)第3回目の調査として、 N小学校の全教 中国の教員研修に示唆を与えるものとして日

員が参加した「算数科研究授業J

( 2 0 0 3 . 6 )

を 本の校内研修に注目するが、その研修組織づく

モデルとして観察し、「生活科研究授業jの資料 りはどのように工夫されているか、組織的な校

を参考にして分析した

( 2 0 0 3 . 7 )

I

算数科研究 内研修にどのような効果があるかを本研究の目

授業」は、全教員が関わりを持つ組織を作り、

的とした。なぜなら、日本の学校では、「研修推

事前研究会、研究授業、研究会(反省会)の3 進委員会」のような学校における研修に中心的

段階に分けて実施された。その目標は学校全体 な役割を果たす組織を設けている場合が多い。

の課題「わかる授業の追求jを究明すると共に 日本の学校では研修が重要

このことを見ても、

初任者を育てることをも視野に入れていた。I生 な意味を持っており、系E織的研修が行われてい

活科研究授業Jも全教員が参加したが、研究授 ることが理解できる。また、校内研修において

業と研究会の2段階に分かれて実施された。研 どのような効果があるかは重要な課題であ

は、

で ‑

究の目標は「地域の人々や場所とかかわる」

ここでは特に、系B織的な校内研修の効果を る。

とであったO

探ることが必要である。その際、教師、子ども

(3)第4回調査として、平成15年7月'"'‑'8月にN の変容に注目して研究していきたい凸このこと

小学校教員に校内研修の効果に関するアンケー については形にすぐ現れなし、かもしれないので、

ト調査を行い、若干のインタピ、ューも行ったO

その実態をつかみにくいが、研究授業への意欲、

(4)研究の枠組み 自己研修意欲、授業観察能力、子ども認識の変

容など、いくつかの点から探りたい。

課題1[教員の 械噺修爵剣 2.研究の方法

本研究では、校内研修の組織化をめぐる問題 の所在や諸要因の分析を進めようとしているの で、個別事例研究の方法を用いた。

荘髄酌な校快研 修の成立する要因 (1) 

2 0 0 3

2

月に第

1

回調査(アンケート)

を、 6月に第2回調査(インタビュー)をN小

3.研究の結果と考察

A4nベυ

学校とT中学校の教員及び現職教員の大学院生 に対してそれぞれ実施し、 N小学校を事例校と

(2)

(1) 

N

小学校は校内研修を学校全体の年間計 画に位置づけて行っている。つまり、校内研修 を毎週の木曜日に設定しており、全教員が関わ りをもっ「大研」を年間6回程度実施している。

研修組織の形態は全体研修、学年研修、教科・

領域部会研修等があるが、N小学校の教員は「教 科・領域研修J、「全体研修」が最も効果がある と認識している。研修テーマは研修主任や研修 委員会が設定する場合が多いが、全体の職員会 で討論し、最終的に決定しているようである。

(2)調査結果によれば、事前研究会や反省会で

の教員の発言の活発度が異なっている特徴が見 られる。つまり、反省会のデータが事前研究会 より著しく上回っている傾向があったOそれは、

教員は研究授業を観察して、授業の方法、授業 者の姿勢、子どもの反応等に影響されて、共通 認識をもつようになったため発言が多かったの ではなし1かと考えられる。

(3)全教員参加で組織的に行われるが、系E織 運 営の相違が見られた。算数科の「大研jは全教 員が組織的にかかわりをもち、事前研究会、研 究授業、反省会の3段階に分かれて実施された が、生活科の「大研」は、全教員がかかわって 運営されたが、研究授業、反省会の2段階に分 かれて行われた。両者が同じ「大研Jにもかか わらず、組織運営の段階が異なっている。しか も、その事前研究会がなかったにもかかわらず、

研究授業に支障がなかったとし、う評価があったO

(4)事例校では、人選、時期、事前研究会・研 究授業・反省会などの進め方などに一定の評価 があり、ある程度の効果がみられる。

(5)反省会(研究会)における校外講師の助言

が校長・教頭の助言より高く評価されている。

それは、校長や教頭が校外講師に発言を譲った からか、校外講師の専門が当日の研究分野と同

じだったからか、などが考えられる。追加調査 によれば、当日の講師はコンピュータにかなり 詳しいので、適切な助言ができ、教員から高く 評価されたようである。

(6)一部の教員は「大研」を通して、研究授業 への意欲、自己反省、授業観察能力に変化が見 られた。彼らは授業者が新しい教材・教具を用 い、同僚の協力を受けて、授業を成功させたこ とを見て、自ら研究授業をしてみる意欲を示し ている。一方、研究授業の不十分なところを見 つけたとも答えている。これは授業観察能力の 向上を意味するのではなし、かと思われる。しか し、他の教員にはそのような変化が見られてい ない。また、多くの教員は、子どもに遊びを創 造させ、彼らの創造力や思考力を育てる必要性 と子どもはグループで遊ぶことによって、豊か な人間性が育てられるのではなし1かと感じてい ることが窺える。つまり、教員の児童を見る観 点に変化が現れたと思われる。

4.今後の研究課題

本研究は事例校に限定されており、全県や全 国を視野に入れたものではないが、ほぼ全県的 に全国的に同じような傾向であると思われる。

しかし、これについて検証する必要がある。

本研究において、学校全体で取り組む「大研J はすべての教員に研究の成果を実感させるなど、

一定の進展が見られた。しかし、研究会の際、

人数が多いため、教員が十分意見交換できてい ない傾向が見られる。彼らの職能発達に影響が 出るのではなし1かと懸念される。また、一部の 教員には、自ら研究授業をしてみる意欲を示し ていないものも見られる。さらに、研究会での 校長・教頭の助言が問題視されている。これら の点についても、さらに検討する必要がある。

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