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洋雑誌の電子ジャーナル化計画 (特集2 総会・事例報告会(第133回研修会))

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Academic year: 2021

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病院図書館2014:34(1):45-47

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洋雑誌の電子ジャーナル化計画

I . は じ め に 2012年、前任者から定期購読タイトルの電子 ジャーナル化計画を引継ぎ、2013年を初年度と し、2014年を経て2015年で完了する3年間の 計 画 は 順 調 に 進 行 中 で あ る 。 こ の 計 画 に 入 る 準 備 と し て 、 冊 子 体 で 購 入 し て い る す べ て の タ イ ト ル の 電 子 ジ ャ ー ナ ル を 購 入 し 、 冊 子 体 十 電 子 ジ ャ ー ナ ル と す る 購 読 形 態 が 整 え ら れ た 。 続 い て、初年度である2013年、2014年と徐々に冊 子体の購入を減らし、2015年1月購読分からは 冊子体を購入しない予定である。これによって、 す べ て の 洋 雑 誌 タ イ ト ル が 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 さ れる。 2008年、雑誌購入時無料付加分電子ジャーナ ル が 有 料 化 さ れ た こ と を 契 機 と し 、 洋 雑 誌 に つ い て は 電 子 ジ ャ ー ナ ル へ の 移 行 を 行 う こ と と な っ た 。 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 を 進 め る に あ た り 、 「電子ジャーナル化3カ年計画」を図書委員会で 審議し、その結果、病院の方針として2013年を 初年 度とする3年間で電子ジャーナル化を進め ることが決定された。 冊 子 体 か ら 電 子 ジ ャ ー ナ ル へ 移 行 す る に あ た り 、 冊 子 体 に な じ み の あ る ベ テ ラ ン 医 師 か ら の 反 発 が 危 倶 さ れ た が 、 電 子 ジ ャ ー ナ ル に 徐 々 に ' 慣 れ て も ら う 方 法 が 功 を 奏 し 、 無 事 に 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 を 終 え よ う と し て い る 。 ま ず 、 電 子 ジ ャ ー ナ ル の 利 用 に 慣 れ て も ら う た め に 、 購 読 中 の 全 て の タ イ ト ル に つ い て 電 子 ジ ャ ー ナ ル を購入し、冊子体十電子ジャーナルとする方法 を と っ た 。 診 療 部 長 に 声 を か け な が ら 理 解 を 得 あ ま ご い く み : 大 阪 赤 十 字 病 院 診 療 情 報 管 理 課 図 番 宰

雨 乞 久 美

つ つ 、 徐 々 に 冊 子 体 を 減 ら し 、 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み と し て い っ た 。 計 画 途 中 で は あ る が 、 前 任 者 か ら 始 ま っ た 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 計 画 に つ い て 報告する。 Ⅱ、電子ジャーナル化計画 1.計画内容 当院では、2008年3月末で雑誌購入時無料付 加 分 電 子 ジ ャ ー ナ ル が 有 料 化 さ れ た こ と を 契 機 に 、 洋 雑 誌 の 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 が 始 ま っ た 。 和 雑 誌 に つ い て は 、 電 子 ジ ャ ー ナ ル 化 せ ず に 冊 子 体 の み を 購 入 し て い る 。 利 用 者 か ら 電 子 化 の 要 望 も 出 て い な い た め 、 今 後 も こ の ま ま 冊 子 体 で の購読を継続する予定である。 2008年に雑誌購入時無料付加分電子ジャーナ ルが有料化されることを受け、A:冊子体十電 子ジャーナルを購入する場合と、B:電子ジャー ナ ル の み を 購 入 す る 場 合 と を 価 格 比 較 し た と こ ろ、ほぼ同額かBの方が高くなる結果となった。 そ の た め 、 す べ て の タ イ ト ル に つ い て 、 電 子 ジャーナル+冊子体で購読することになった。 こ こ で 冊 子 体 を 電 子 ジ ャ ー ナ ル へ 変 更 す る の で は な く 、 も と も と 購 入 し て い る 電 子 ジ ャ ー ナ ルはそのままに冊子体の購入が減るだけという 流れをつくった。 2.計画・実施 【計画】 (1)2011年:全91タイトル。 冊 子 体 十 電 子 ジ ャ ー ナ ル 9 0 タ イ ト ル 冊 子 体 の み l タ イ ト ル (2)2012年:全102タイトル。 冊 子 体 十 電 子 ジ ャ ー ナ ル 5 7 タ イ ト ル − 4 5 −

(2)

『*歴 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み 4 5 タ イ ト ル 冊 子 体 の み 0 タ イ ト ル (3)2013年:全102タイトル。 (冊子体の聯入を減らし、電子ジャーナル のみの職入タイトルを増やす。) 冊子体十電子ジャーナル45タイトル 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み 5 7 タ イ ト ル (4)2014年:全102タイトル。 冊子体十電子ジャーナル23タイトル 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み 7 9 タ イ ト ル ※2013年∼2014年に削減した冊子体購入 費用を、新規タイトル聯入愛用に充てる。 (5)2015年:全102タイトル。 (3カ年計画の終了年。全てのタイトルを 電子ジャーナルで聯入する。) 冊子体十砥子ジャーナル0タイトル 電子ジャーナルのみ102タイトル

【実施】

(1)2011年:計而辿り実施済み。 (2)2012年:計而通り実施済み。 (全101タイトル。冊子体のみの職入な し。) 冊子体十電子ジャーナル55タイトル 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み 4 6 タ イ ト ル (3)2013年:全lO2タイトル。 (計画を上IilII)電子ジャーナル化を進める ことができた。) 冊子体十電子ジャーナル18タイトル 電 子 ジ ャ ー ナ ル の み 8 4 タ イ ト ル (4)2014年:全102タイトル。 (計画通り実施済み。) 冊子体十電子ジャーナル7タイトル 電 子 ジ ャ ー ナ ル 9 5 タ イ ト ル ※2013年∼2014年に削減した冊子体購入 誕用は、洋雑誌値上がり分に充てるだけ で、新規タイトルの購入はできなかった。 (5)2015年:計画終了予定。 (冊子体購入を0タイトルへ。) Ⅲ.業務内容および業務量の変化 1.軽減された業務

(1)配架

・処理する冊数の減少により、新藩雑誌の 配架がスピーディーになった。 (2)製本 ・欠号チェックの業務が減少した。 ・製本費用が約20万円削減された。 2011年分製本(345冊):483.000円 2012年分製本(211冊):295,400円 (3)目視での利用者数確認とりやめ ・前任者より目視での利用者統計を引き継 いだが、電子ジャーナル化が進み「図譜 室利用者=雑誌閲覧者」とは限らないた め、目視での統計は取りやめた。 2.加重された業務 (1)電子ジャーナル契約内容の確認 (2)接続不良時の対応 .いつでも閲覧できる冊子体と異なり、接 続できない場合など、書店への確認が必 要となった。 (3)文献複写業務 ・電子ジャーナル化を進めていく'11でパッ ケージ契約を締結することもあり、扱う タイトル数は冊子体購入時よりも端加し ている。このことからすると、文献複写 申込件数は減少しそうなものだが、実際 には文献複写業務にかける時間は年々増 大している。受付件数には大きな変化は 見られないが、申込件数が大幅に伸びて いる(図1,2)。これは、前任者の種種 申込件数(当院→他施設へ依頼) 脚麺酎詞幽麺姻坤如咽 仲敷 一 リ叩 病院図;11:館2()14:34(1) d 測 り ’ 一 − 4 6 − 513 』 霊 5 1 − 2009年喫2010年嘆201】年度2012年艇2013年膜 図1文献複写申込fl:数

(3)

療 部 門 も 同 様 で あ る 。 冊 子 体 を な く し 電 子 ジ ャ ー ナル化する際には、各診療部長への状況説明が重 要である。2012年に冊子体を削減した時には、 ご協力いただいた診療部長に対する説明および 報告は配付した用紙のみで行われた。口頭説明 がなかったために、後日、一部の医師より反発 が出た。2013年、2014年も2012年に引き続き、 計画を上回る大幅な冊子体削減を実施したが、 すべての診療部長に洋雑誌の値上がりや消費税 増税も含めた状況説明をし、理解を得ることが できた。各施設により利用者は異なると思われ るが、当院での洋雑誌利用者はほぼ医師である。 病院の計画とはいえ、'慣れ親しんだ冊子体の購 入を断念し、電子ジャーナル化に協力してくだ さった先生方には、感謝を伝え、よりよい関係 を築いていくことが大・切である。 受 付 件 数 ( 他 施 設 → 当 院 へ 依 頼 ) 和淘画煙や麺稗間 仲敬 的な活動により2011年8月から文献検索 システム「医中誌Web」の利用を開始し、 職員にとって文献検索・複写依頼を行い や す い 環 境 が 整 え ら れ た こ と 、 電 子 ジャーナル化によって端末を使用しての 文献検索に職貝が慣れてきたためと考え られる。 (4)電子ジャーナルの利用統計 ・各タイトルの利用状況を把握しておく必 要がある。これは、今後予算内で洋雑誌 を 購 入 す る に あ た り 、 ど の タ イ ト ル が よ り多く利用されているかを判断材料のひ と つ と す る た め で あ る 。 病院図書館2014:34(1) 2 0 0 9 年 度 2 0 1 0 年 度 2 0 1 1 年 度 2 0 1 2 年 度 2 0 1 3 年 度 図2文献複写受付・件数 − 4 7 − V , お わ り に 2013年、2014年と冊子体削減分を洋雑誌値上 がり分に充当していたが、今後は、削減する冊 子体がない状態となる。そのため、電子ジャー ナルのタイトル数の見直しには、利川アクセス 数を利用する方法をとることになる。各診療科 の定数なども考慮し、慎重に議論していかねば ならない。購入雑誌はすべて継続購読を基本と しており、タイトル削減となることには強い抵 抗がある。だが、洋雑誌の値上がりが止まらな いかぎり、図書室の苦しい状況は続く。限りあ る予算の中で、いかに利用者の満足度を上げて い く か 、 そ れ が 今 後 の テ ー マ で あ る 。 Ⅳ.考察 当初の予定では、冊子体を徐々に減らし、そ の冊子体購入費を新規電子ジャーナルの購入に 充てるという計画であった。しかし、計画時に は洋雑誌は毎年値上がりするということが考慮 されておらず、実際には削減できた冊子体購入 費用を値上がり分に充当することで終わり、新 規タイトル購入は難しい状況であった。 洋雑誌が毎年値上がりすることは、IXI書館担 当者にとっては常識ではあるが、その他の会計 担当者には当然のことと捉えられていないので、 十分な説明をし、理解を得ることが必要である。 洋雑誌の値上がりについて理解を得る必要が あ る の は 、 事 務 部 門 だ け で は な く 利 用 者 で あ る 診 参 考 文 献 1)山室真知子,野原千鶴.飯田育子:製薬会社の文 献情報サービス自粛による影響一病院図書室ネッ トワークによるアンケート調査の分析一.情報管 理.1994;37(9):759-70. 2)緒方宏子:電子ジャーナル利用促進報告.日赤図 書館雑誌.2012;19(1):21-4.

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