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JAIST Repository: 組織能力としてのコア技術形成能力(技術戦略と事業戦略)

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Academic year: 2021

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(1)

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

組織能力としてのコア技術形成能力(技術戦略と事業戦

略)

Author(s)

齋藤, 冨士郎

Citation

年次学術大会講演要旨集, 19: 771-774

Issue Date

2004-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/7180

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2J18

組織能力としてのコア 技術形成能力

0 斎藤葛七郎 ( 多摩大 ) Ⅰ まえがき ずる。 今,仮に

0('

懐 実現ずるために 要素技術

tLl

り, 「コ ア 技術を如何にして 強化するか」,あ るいは tJ-l h4 Ⅰ @ tN ㈹に変更を加えて t 」 (2), twtN2: とする 必、 「コア技術に 立脚しだ技術開発戦略を 如何にして 要があ り,新たに要素技術 轄 ,

), t,(,)

を追加する 必、 築く 汎 という課題は 技術経営

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の中心、 的 要があ ったとすると

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りは 課題であ る。 本報告の主旨 は ,あ る企業にとって Tn[o;2)] 二 (t, ㈹, t2 。 ),

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tK t あ る技術分野が「コア 技術」となるのは 技術開発 tN(,), と製品開発を 継続的に連動し 続けた「結果」であ ど なるであ ろう。 このようにして 一連の製品群 り ,重要なのは「コア 技術」自体ではなく ,あ る Ool) つ 0;2jr,0(3j- づ 0( 。 しの開発を進めてゆくと , 技術分野をコア 技術化する組織能力であ ることを それと平行して 要素技術のファミリー FJ 二

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づ 主張することに ぁ , る " tJ(3) 一十 t Ⅱ n)- Ⅰ L FK 二 [tK 佗 ) づ tKr3L づ ・・ , t く ("L うん Fl 」 二 [ 比 (1) づ比はづ tI.(3) つ ‥・ 比 (n)__,], F-@>lM 二 「 tM(l) づ時 (2) 11 コア技術は如何にしで 形成されるか づ tM(3 Ⅰ _,.. tM(n) づ ], FN 二 [tN ぃ ) づ tN(2) づ tN(3) ヨ 技術とは「人間が 何かあ る具体的な物を 作る

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。 ) づ ] も形成されてゆく 事 な 為 す 行為において ,既知の知識,物理法則 と 考えられ, る 。 このような要素技術の フ アミリー ノ ーハウなどを ,「これ」よりは「あ れ」が良いと は製品開発を 次々と続けて 行く過程で次第に 中身 い う 判断に基いて 具体的に適用しながら , 目的を の濃いものになって 行き,その結果,そのような 実現 IL, で行く過程Ⅰであ り, 図 l a こ示 - ケ よう @ Ⅰ ) 要素技術のファミリ - の存在が競争力あ る製品を あ る目的 0 の実現に必要なすべての 作業仕様書 生み出すだめの 原動力の役割を 果た尹に至るであ を ,作業の順序に 従って順序を 違えずに始めから ろ う 。 このような段階に 達した要素技術のファミ 終わりまで並べたものとして 図式的に表現するこ ・ り、 ヰ I, FK, FL, FM, FN, Fsf ま 製品群 0 。 @0' とが出来る ' づ 0( - . .. 0(")- を 生み出ずための 基盤技術と呼 あ る技術分野がコア 技術となる過程は ,図 2 に ばれるのに相応しいものどなる。 ぞの意味でここ 示すような筋道で 説明することが 出来る。 図 2 の ではこれらの 要素技術のファミリー F,, FK, FL, 最上付 0 W[ ぴ '1 二 { t 、 (0), t2( り, , t 1, く l) , t M て l) , FM4,FN,FS を基盤要素技術と 名付けることにする。 tN ㈹ ,,,, ) ぱ 適用対象 = 製品 口 0 ㈲を実現するために そして図 2 に破線で囲っで 示したこれら 基盤要素 必要な総ての 技術の順序 : 付けられ, た 集合であ る。 技術の集合 (FJ, FK, FL, FM, FK, WS) が一連の製 ぴ ' Ⅱの商品化の 成功を踏まえで 次の製品

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を 実 晶群

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‥の競争 優ィ立 ,性を 現しょうとすると ,それ,に必要な 技術集合 T り

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もたらしていると 言う意味で,これらの 集合が コ は, n[c 「

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と同 - ではなくどれかの 要素技術に何ら ア 技術の役割を 果たしていると 見ることが出来る。 かの変更を加える 必要があ り,また T り

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には 含 このように定義されたコア 技術は製品群 ぴ

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まれていない 新たな要素技術を 追加する必要も 生

0(3),

‥・

0("),.

‥の基本機能に

係わる基盤要素 技

(3)

術 のみならず,生産技術や 検査技術などの 関連技 術も含む 1 つの技術体系であ り,技術分野は 同一 であ っでも企業毎に 異なっていると 考えられる。 以上の考察から ,コア技術は 始めから明示的に 指定されるのではなく ,事業展開 グ ) 過程で,製品 開発と技術開発を 継続的に連動し 続けた結果と して顕在化するものであ ると考えるべきであ ・ る 。 I11 組織能力としてのコア 技術形成能力 藤 ; 本によれば,あ る企業の競争力を 最終的に左 右するものはその 企業の組織能力であ り,それは ① あ る経済主体 ( 企業など ) が持っ経営資源 や 知識の蓄積, あ るいは従業員の 行動を律 する常軌的な 規範や慣行 (= 組織ルーチン ) の体系であ る, ② その企業独特の

t)

ので,他者が 容易には 真 似 できない ( 優位注が長持ちする ) もので あ る, ③ 結果としてその 組織の競争力・ 生存能力を 高めるもの, として定義される (2) 。 コア技術は技術開発と 製品戦略を継続的に 連動 させた結果として 形成されるものであ る。 コア技 術の形成を可能にするものはそ㈲ 企業が長年に t っ たって築き上げた 組織ル @ チンであ り,一度, 形 成されたコア 技術 は その企業独特のもので 他者は 容易には真似ができず ,結果としてぞの 企業の競 争力を高めるものとなる。 それ故にコア 技術形成 能力を組織能力の 範 畦に 入れるの ば 妥当であ ると 考えられ, る 。 W 事例研究 具体的な事例として ,シャ - プにおける液晶技 術 (3) (4) ( 。 ), キヤノンにおける 精密機械技術, 精密光学技術,マイクロエレクトロニクス 技術 ( 。 ) (7), 三洋電機における 電池技術㈹ ) ( 。 ). スタン レー電気における LED 技術

(,1),

北嶋 絞 製作所 におけるへら 絞り技術Ⅱ幻について 調査研究した。 調査研究の内容は 多摩大学研究紀要 No.9 2005 に掲載予定であ るので, ここでは結論だけを 述べ る. -. a. いずれの事例にお い でも,言わば 生き残りを 賭けた製品戦略・ 製品進出が発端となってし、 る 。 そしてそのための 方策として ぞ 0 時点に お。 ては未だコア 技術で は なかった技術分野 に着 目し, 10 ∼ 30 年の午 肩 をかけて技術開発 と製品開発を 辛抱強く連動してきだ 結果, 当 該技術分野が 当該企業のコア 技術として認識 されるに至っでいる。 b. いずれの事例においでも 明確な経営理俳や コ 一 ボレート・ビジ コ シに基づいた ト ソ イ / . マ ネ 、 ジメントのリーダ - シップ (7) 存在があ り, それが幾多の 危機や失敗を 克服する支えとな っ ている。 c. - 度 , コア技術としで 認識され,るに 至った 時 点では,その 技術に関する 当該企業の技術レ ベルは競争他社が 如何にしても 追随できない レベルに到達している。 これらのことは ,あ る技術をその 企業のコア技 術とする能力はその 企業の組織能力 ど 呼ば お, るに 相応しいことを 示している。 組織能力としての ュ ア 技術形成能力を 通してそめ企業 め 深層 め 競争力 としてのコア 技術力が確立され ,ぞれが最終的に 製品の品質, 荘能 ,価格などの 表層の競争力を 強 める結果となる。 V 技術開発戦略の 観点から見たコア 技術 あ る企業のコア 技術といわれる 技術分野も始め からそ う 決まっでいたわけではなく ,技術開発と 製品開発・商品化を 継続的に連動させ 続けた結果 として顕在化したものであ り,その過程で 紬 , 織 能 力としてのコア 技術形成能力も 同時に培われてい る。 この意味で「コア 技術戦略」という 表現より も「コア技術形成戦略」と 言った方が適切であ る。

(4)

藤本は,組織能力は 暗中模索や試行錯誤を 繰り 返しながら結果的に 目的が達成され , る創 発的プロ セスによって 構築される, と言っている

(2,,

組 織能力形成のプロセスの 説明としてはこと ,で良い が , 戦 1 勝策定や計画立案の 観点がらは達成目的 が前 以 って示され」ている 必要があ る。 達成すべき 目的なくして 暗中模索や試行錯誤を 繰り返し・たの では 堂た 巡りに終わるだけであ る。 技術開発蛾 烙 に 先行 ;, て 製品戦略が無ければならず ,製品戦略 に先行 :, て 経営戦略があ り, 更にそれに先行して 経営理俳, 方到 ・, 一 ニ ー 山『・ "J" レー ト・ ヒ ・ ジ ; コ こ, ・ 力ま明オと されでいなくてはならない ,コア技術形成戦略の 観点からは戦略の 策定に先立っで , トップ・マネ 、 、 ジメントが「我々が 生き残るためには 二の技術分

野 で勝負するしかない」ことを 先ず宣言ずべきで

あ る,ぞれを受けて「この 技術分野をコア 技術

ィ " ヒ することで深層の 競争力を強化し 競争優位性を 確保するために は 何をどのようにするか」 という 設問に答えるのがコア 技術形成戦略でわる ,そし てそこには「如何にしたらコア 技術形成能力を 構 築できるか」という 設問八の回答も 含まれ,るべき であ る,これを簡潔』表現すれば「コア 技術形成 能力をべ ー スにした競争力強 7 ヒ戦略の策定 : とい うことになる ,コア技術形成戦略を 実行ずる過程 で様方な危機的状況に 遭遇することは 当然考え ろ れる。 ぞのような事業的,経営的危機を 克服し コア技術形成戦略を 成功に導ぐのは , @ 、

ネ 、 ジメントの経営力であ ることは疑 う 余地が無・ ぃ 。 コア技術は長年月の 企業努力の結果として 顕在 化してぐるもので ,一朝一 タに 形成できるもので はない。 また特定の技術分野に 集中投資しさえす れば短甲 月 のうちに形成できる t, のでもない。 最 も重要なことは 専業展開の過程で 遭遇する各種の 危機を乗り越 、 」 て 技術開発と製品開発の 連動性を 維持するこ - とであ る。 危機を乗り越え.られず , あ るいは危機回避の 手段としで,それまでの 技術蓄 積と製品実績を 放棄 l, てしまった例や ,売却して L, まった例もあ るであ ろう。 結果はと t, か く , こ れではコア技術は 形成されない。 「コア技術形成戦略」は 選択肢の - つに過ぎな : 、 。 完成 L, だ 技術を企業買収 や アライアンズによ って一挙に獲得する 戦略も可能であ り,それで 成 功 している企業も 少なくない い ずォ 。 , 0 戦略を取 るか ぼ 経営者の判断であ る。 [ 引用文献 ] (Ij 斎藤富士郎 「・研究」 と「開発」を 考える NEC メディアブロダクツ 2000 年

(2)

藤本隆宏 能力構築競争 中央公論新社 2003 年 中分新書 (3) 週間東洋経済 2004.3.27 (4) 刀 神館正久 電卓と ; 新幹線 新潮社 1983 年 - ( 引 誠意と創意 80 年の歩み・ シャープ株式会社 80 周年記念 誌 シャープ㈱ 1992 年 (6) キヤソ ,忠一技術と 製品の棚 年 キヤ ,,ン ㈱ 1987 年 (7) 児玉文雄 技術 ど 経済 2003% (8j 三洋電機姉十年の 歩み・ 三洋電機㈱ 1980 ヰ - (9) 三洋電機五十年史 三洋電機㈱ 2001 年 ・ い 0) 経済界「ポケット 社史」編集委員会 ボ ゲット社史姉洋電機 ㈱経済界 け 90 年 (1 1) スタンレー電気 75 年 史 メタンレ - 電気 ㈱ 1997 年 -

(1 2)

日本経済新聞 フォトクリック 研ぎ澄ま す ⑥ 2002 年 8 月 12 日

(5)

対象 0 を実現ずる た めの技術の総体 T [O] 囲 沖 2 脳一

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図 2 基盤要素技術とゴ ア 技術の形成過程 - , ぃ

参照

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