• 検索結果がありません。

発達障害者支援に関する行政評価・監視-結果報告書(全文)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "発達障害者支援に関する行政評価・監視-結果報告書(全文)"

Copied!
328
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

発達障害者支援に関する行政評価・監視

結 果 報 告 書

平成 29 年 1 月

総務省行政評価局

(2)
(3)

前 書 き

発達障害は、発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)において、自閉症、ア スペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他こ れに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとさ れている。 発達障害者支援法が制定されるまで、発達障害は、身体、知的及び精神の各障害者 制度の谷間に置かれ、必要な支援が届きにくい状態となっていたが、平成 17 年 4 月 の同法の施行により、早期の発見、発達支援(医療的、福祉的及び教育的援助)、学 校教育における支援、就労の支援、発達障害者支援センターの設置などが進んでいる。 また、施行後約 10 年が経過した発達障害者支援法については、障害者基本法(昭 和 45 年法律第 84 号)の改正や障害者の権利に関する条約の締結等を踏まえ、発達障 害者に対する支援のより一層の充実を図るため、法律の全般にわたって所要の改正が 行われたところである。 一方、発達障害者支援については、①乳幼児健診でアセスメントツール(発達障害 を発見するための評価シート)を導入している市町村が全体の 1 割にも満たない、② 保育所、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校に進学する過程で支援が途切れたり、 サービスが低下する場合がある、③他の障害者と比べて発達障害者の就職率が低いと いった状況から、各ライフステージを通じた継続した支援の在り方に課題があるとの 指摘もある。適切な支援が行われない場合、発達障害者に、社会生活への不適応、不 登校、鬱病等の二次障害が発現することも有り得るとされており、早期の発見及び発 達支援の実施が重要である。 この行政評価・監視は、以上のような状況を踏まえ、発達障害者の心理機能の適正 な発達及び円滑な社会生活の促進を図る観点から、発達障害者への各ライフステージ における支援の実施状況等を調査し、関係行政の改善に資するために実施したもので ある。 発達障害者が「生きづらさ」を、その保護者が「育てにくさ」をそれぞれ感じるこ となく、日常生活や社会生活を営むことができるようにするためには、改正発達障害 者支援法の成立を踏まえ、乳幼児期からの各ライフステージを通じた切れ目のない関 係者による支援の充実のほか、発達障害に対する国民の理解の浸透を図っていくこと が重要である。本行政評価・監視が、こうした支援の充実や国民の理解の一助になれ ば幸いである。

(4)
(5)

目 次

第 1 行政評価・監視の目的等 ··· 1 第 2 行政評価・監視結果 1 発達障害者支援施策の概要 ··· 2 2 各ライフステージにおける支援の実施状況 ··· 25 (1) 発達障害児の早期発見 ··· 25 (2) 発達障害児を発見した後の対応 ··· 81 (3) 発達障害児に関する支援計画及び指導計画の作成の推進 ··· 105 (4) 発達障害児に関する情報の共有・引継ぎの推進 ··· 137 (5) 発達障害児による放課後児童クラブの利用状況 ··· 170 (6) 大学における発達障害者に対する教育上の配慮の状況 ··· 176 (7) 就労支援の状況 ··· 200 (8) 発達障害児の家族に対する支援の実施状況 ··· 270 3 発達障害者支援センターの運営状況 ··· 282 4 専門的医療機関の確保状況 ··· 303

(6)

図表目次

第 2 行政評価・監視結果 1 発達障害者支援施策の概要 表 1-① 主な発達障害の種類 ··· 8 表 1-② 発達障害の主な種類別の特徴 ··· 9 表 1-③ 発達障害者支援法の全体像 ··· 10 表 1-④ 関連する各種法制度における発達障害の位置付け ··· 11 表 1-⑤ 文部科学省の「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援 を必要とする児童生徒に関する調査」の結果による「学習面又は行動面で著しい困 難を示すとされた児童生徒の割合」 ··· 12 表 1-⑥ 文部科学省の「通級による指導実施状況調査」の結果による「通級による指導 を受けている児童生徒数」のうち発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性 障害)のある児童生徒数 ··· 12 表 1-⑦ 厚生労働省の「患者調査」及び「精神保健福祉資料調査」の結果による発達障 害者の数 ··· 12 表 1-⑧ 発達障害者支援法の一部を改正する法律(概要) ··· 13 表 1-⑨ 発達障害者支援法の改正内容の概要 ··· 14 表 1-⑩ 発達障害者支援法等における発達障害の定義に関する規定 ··· 15 表 1-⑪ 発達障害の定義に関する通知 ··· 16 表 1-⑫ 発達障害者支援法等で定義された「発達障害」の範囲 ··· 17 表 1-⑬ 障害者総合支援法に基づく障害者に対する支援の全体像 ··· 18 表 1-⑭ 障害者総合支援法における地域生活支援事業に関する規定 ··· 19 表 1-⑮ 地域生活支援事業実施要綱 ··· 20 表 1-⑯ 地域生活支援事業の概要 ··· 23 表 1-⑰ 発達障害者支援法に基づく施策と主な地域生活支援事業との関係 ··· 24 2 各ライフステージにおける支援の実施状況 (1) 発達障害児の早期発見 表 2-(1)-① 生徒指導提要(平成 22 年 3 月文部科学省)<抜粋> ··· 35 表 2-(1)-② 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 36 表 2-(1)-③ 乳幼児期における発達障害児の早期発見に関する規定 ··· 36 表 2-(1)-④ 就学時健診に関する規定 ··· 37 表 2-(1)-⑤ M-CHAT及びPARSの標準的な内容 ··· 38 表 2-(1)-⑥ 「発達障害のある児童生徒等への支援について(通知)」(平成 17 年 4 月 1 日付け 17 文科初第 211 号文部科学省初等中等教育局長、高等教育局 長、スポーツ・青少年局長連名通知)<抜粋> ··· 38 表 2-(1)-⑦ 「特別支援教育の推進について(通知)」(平成 19 年 4 月 1 日付け 19

(7)

文科初第 125 号文部科学省初等中等教育局長通知)<抜粋> ··· 39 表 2-(1)-⑧ 「小・中学校におけるLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性 障害)、高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイド ライン(試案)」(平成 16 年 1 月文部科学省)<抜粋> ··· 40 表 2-(1)-⑨ 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必 要とする児童生徒に関する調査結果について」(平成 24 年 12 月文部科学 省)<抜粋> ··· 45 表 2-(1)-⑩ 調査した市町村におけるM-CHATの活用手順の例 ··· 48 表 2-(1)-⑪ 調査した市町村における乳幼児検診により発達障害が疑われた児童の 割合 ··· 49 表 2-(1)-⑫ 乳幼児検診で発達障害児数が確認できた市町村におけるM-CHAT又 はPARSの導入の有無による発見状況(平成 26 年度) ··· 50 表 2-(1)-⑬ 調査した市町村別の発達障害が疑われる児童の発見割合(平成 26 年度) ··· 51 表 2-(1)-⑭ M-CHAT又はPARSを導入している 5 市町村における導入の効果 · 52 表 2-(1)-⑮ M-CHAT及びPARSを導入していない 26 市町村におけるその理由 ··· 53 表 2-(1)-⑯ 調査した都道府県におけるアセスメントツールの普及に係る主な意見 ·· 53 表 2-(1)-⑰ 調査した市町村教育委員会における就学児健診よりも早い時期に発達 障害の発見の取組を実施すべきとする意見等 ··· 54 表 2-(1)-⑱ 就学時健診における発達障害を発見する取組の実施状況等(平成 26 年 度) ··· 55 表 2-(1)-⑲ 就学時健診で発達障害を発見する取組を実施している 20 市町村教育委 員会における取組例 ··· 56 表 2-(1)-⑳ 就学時健診で発達障害を発見する取組を実施していない 11 市町村教育 委員会におけるその理由 ··· 58 表 2-(1)-㉑ 調査した市町村教育委員会における就学時健診での発達障害の発見の 取組方法に関する意見等 ··· 58 表 2-(1)-㉒ 調査した 23 保育所及び 93 学校における発達障害が疑われる児童生徒の 発見方法等(平成 26 年度) ··· 59 表 2-(1)-㉓ チェックリスト、知能検査等を活用している保育所及び学校における意 見 ··· 60 表 2-(1)-㉔ チェックリスト、知能検査等を活用していない保育所及び学校における 意見 ··· 61 表 2-(1)-㉕ チェックリストを活用した取組を行っている例 ··· 62 表 2-(1)-㉖ 「発達障害児者支援とアセスメントに関するガイドライン」(厚生労働 省平成 24 年度障害者総合福祉推進事業、平成 25 年 3 月特定非営利活動法 人アスペ・エルデの会)<抜粋> ··· 65

(8)

表 2-(1)-㉗ 高等学校では二次障害が発生するまで発達障害の発見は困難であると している例 ··· 66 表 2-(1)-㉘ 調査した 50 教育委員会(19 都道府県教育委員会及び 31 市町村教育委 員会)におけるチェックリストの情報提供の状況(平成 26 年度) ··· 67 表 2-(1)-㉙ 幼児又は高校生向けのチェックリストを作成している 13 教育委員会(7 都道府県教育委員会及び 6 市町村教育委員会)における作成状況(平成 26 年度) ··· 67 表 2-(1)-㉚ 調査した 116 学校等における発達障害が疑われる児童生徒の発見状況 (平成 26 年度) ··· 68 表 2-(1)-㉛ 入学後に発見された発達障害が疑われる児童生徒数(平成 22 年度~26 年度) ··· 68 表 2-(1)-㉜ 入学後に発見された発達障害が疑われる児童生徒数(障害種別)(平成 26 年度) ··· 68 表 2-(1)-㉝ 発達障害の発見が遅れ、二次障害が生じるなど対応が困難となっている 例(調査した学校が把握している例) ··· 69 表 2-(1)-㉞ 調査した 70 学校(23 小学校、23 中学校、24 高等学校)における発達 障害が疑われる児童生徒の不登校の状況(平成 22 年度~26 年度) ··· 72 表 2-(1)-㉟ 全国の小学校、中学校及び高等学校における不登校率との比較(平成 22 年度~26 年度) ··· 73 表 2-(1)-㊱ 調査した 24 高等学校における発達障害が疑われる生徒の中途退学の状 況(平成 22 年度~26 年度) ··· 74 表 2-(1)-㊲ 全国の高等学校における中途退学率との比較(平成 22 年度~26 年度) ··· 74 表 2-(1)-㊳ 発達障害の発見が遅れ、二次障害が生じるなど対応が困難となっている 例(調査した発達障害者支援センターが把握している例) ··· 75 表 2-(1)-㊴ 発達障害の発見が遅れ、二次障害が生じるなど対応が困難となっている 例(調査した医療機関が把握している例) ··· 78 (2) 発達障害児を発見した後の対応 表 2-(2)-① 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 87 表 2-(2)-② 乳幼児健診で発達障害が疑われた児童に対する市町村の対応状況(平成 25 年度) ··· 88 表 2-(2)-③ 乳幼児健診の結果、発達障害が疑われた児童に対して、専門の医療機関 を紹介していない 3 市町村におけるその理由(平成 26 年度) ··· 89 表 2-(2)-④ 乳幼児健診の結果、発達障害が疑われた児童に対して、専門の医療機関 を紹介したにもかかわらず、受診しなかった児童がいた 2 市町村における その理由(平成 26 年度) ··· 89 表 2-(2)-⑤ 専門の医療機関の紹介実績及び受診実績が確認できなかった 24 市町村

(9)

における、発達障害の発見後における課題に関する意見(平成 26 年度) · 89 表 2-(2)-⑥ 5 歳児健診において、保護者の受容が支障となり、支援の対象から外れ てしまう児童がみられる例 ··· 90 表 2-(2)-⑦ 20 市町村教育委員会における就学時健診で発達障害が疑われた児童を 発見した場合の対応状況(平成 26 年度) ··· 91 表 2-(2)-⑧ 就学時健診で発達障害が疑われる児童を発見した後の取組例 ··· 92 表 2-(2)-⑨ 調査した 4 市町村教育委員会における就学時健診で発達障害が疑われ る児童を発見した場合の対応を行っていない理由 ··· 93 表 2-(2)-⑩ 調査した 23 保育所及び 93 学校における専門の医療機関等の紹介状況等 (平成 26 年度) ··· 93 表 2-(2)-⑪ 調査した学校及び保育所において発達障害が疑われる児童の保護者等 に対し専門の医療機関等を紹介していない主な理由 ··· 94 表 2-(2)-⑫ 専門の医療機関等の紹介実績がある 16 保育所及び 55 学校における紹介 状況等(平成 26 年度) ··· 95 表 2-(2)-⑬ 専門の医療機関等の紹介実績がある 16 保育所及び 55 学校における紹介 状況等(平成 26 年度、紹介先機関別) ··· 95 表 2-(2)-⑭ 調査した保育所及び学校において専門の医療機関等を紹介したが受診 につながらない主な理由(平成 26 年度) ··· 96 表 2-(2)-⑮ 高等学校において本人が障害を受容せず、受診や支援を拒否している例 ··· 97 表 2-(2)-⑯ 専門の医療機関等の受診、早期に適切な療育等が行われなかったことな どから対応に困難を来している例(調査した保育所及び学校が把握してい る例)··· 98 表 2-(2)-⑰ 専門の医療機関等の受診、早期に適切な療育等が行われなかったことな どから対応に困難を来している例(調査した発達障害者支援センターが把 握している例) ··· 100 表 2-(2)-⑱ 専門の医療機関等の受診、早期に適切な療育等が行われなかったことな どから対応に困難を来している例(調査した医療機関が把握している例) ··· 100 表 2-(2)-⑲ 専門の医療機関等の受診、療育等により支援が行われ、状態が改善又は 安定して過ごしている例(調査した発達障害者支援センターが把握してい る例)··· 102 表 2-(2)-⑳ 専門の医療機関等の受診、療育等により支援が行われ、状態が改善又は 安定して過ごしている例(調査した医療機関が把握している例) ··· 102 (3) 発達障害児に関する支援計画及び指導計画の作成の推進 表 2-(3)-① 学習指導要領における障害児への指導に係る記載等 ··· 110 表 2-(3)-② 保育所保育指針及び同解説書 ··· 112

(10)

表 2-(3)-③ 「障害のある子どものための地域における相談支援体制整備ガイドライ ン(試案)」(平成 20 年 3 月文部科学省及び厚生労働省)<抜粋> ··· 113 表 2-(3)-④ 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 116 表 2-(3)-⑤ 全国の公立学校における支援計画及び指導計画の作成率(平成 24 年度 ~27 年度) ··· 116 表 2-(3)-⑥ 保育所及び学校における支援計画及び指導計画の作成対象範囲の比較 · 117 表 2-(3)-⑦ 学校における支援計画及び指導計画の作成に関する通知 ··· 118 表 2-(3)-⑧ 「小・中学校におけるLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性 障害)、高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイド ライン(試案)」(平成 16 年 1 月文部科学省)<抜粋> ··· 119 表 2-(3)-⑨ 調査した 116 学校等における支援計画の作成状況(平成 22 年度~26 年 度) ··· 122 表 2-(3)-⑩ 調査した 116 学校等における指導計画の作成状況(平成 22 年度~26 年 度) ··· 123 表 2-(3)-⑪ 保育所及び学校における支援計画作成が必要としている発達障害児に 対して支援計画を作成していない主な理由 ··· 124 表 2-(3)-⑫ 保育所及び学校における指導計画作成が必要としている発達障害児に 対して指導計画を作成していない主な理由 ··· 124 表 2-(3)-⑬ 支援計画の作成対象を限定している保育所及び学校における主な対象 範囲(平成 26 年度) ··· 125 表 2-(3)-⑭ 指導計画の作成対象を限定している保育所及び学校における主な対象 範囲(平成 26 年度) ··· 126 表 2-(3)-⑮ 独自の計画様式の作成、計画を作成しやすい環境の整備などの工夫によ り通常学級に在籍する全ての発達障害児に計画を作成している例 ··· 127 表 2-(3)-⑯ 調査した保育所及び学校において、発達障害児に対して支援計画を作成 することとしていない主な理由 ··· 128 表 2-(3)-⑰ 調査した保育所及び学校において、発達障害児に対して指導計画を作成 することとしていない主な理由 ··· 129 表 2-(3)-⑱ 計画を作成する児童の対象範囲を限定していることにより、計画が作成 されてない発達障害児又は発達障害が疑われる児童が在籍している例 ··· 130 表 2-(3)-⑲ 支援計画又は指導計画が未作成のまま、不登校等の二次障害が生じたと みられる例 ··· 131 表 2-(3)-⑳ 支援計画又は指導計画を作成したことにより、特別支援学校など関係機 関による助言や保護者との連携等が図られ、状態が改善するなど効果的な 支援が行われている例 ··· 132 表 2-(3)-㉑ 平成 29 年度大学入学者選抜大学入試センター試験受験上の配慮案内 (障害等のある方への配慮案内)(独立行政法人大学入試センター)<抜 粋> ··· 136

(11)

表 2-(3)-㉒ 教職員のための障害学生修学支援ガイド(独立行政法人日本学生支援機 構)<抜粋> ··· 136 (4) 発達障害児に関する情報の共有・引継ぎの推進 表 2-(4)-① 「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通 知)」(平成 25 年 10 月 4 日付け 25 文科初第 756 号文部科学省初等中等教 育局長通知)<抜粋> ··· 143 表 2-(4)-② 「障害のある子どものための地域における相談支援体制整備ガイドライ ン(試案)」(平成 20 年 3 月文部科学省及び厚生労働省)<抜粋> ··· 143 表 2-(4)-③ 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 144 表 2-(4)-④ 調査した 31 市町村の乳幼児健診の結果の進学先(保育所、幼稚園等) への引継状況(平成 26 年度) ··· 144 表 2-(4)-⑤ 乳幼児健診の結果が学校等に引き継がれなかったことにより、対応が困 難になった例 ··· 144 表 2-(4)-⑥ 乳幼児健診時の問診票で情報提供に係る保護者の同意を得ている例 ··· 145 表 2-(4)-⑦ 幼稚園入園前の児童に関する情報を把握している例 ··· 146 表 2-(4)-⑧ 平成 26 年度に卒業した発達障害児に関する情報の進学先又は就労先に 対する引継状況 ··· 147 表 2-(4)-⑨ 20 学校において発達障害児に関する情報を引き継いでいない理由 ···· 148 表 2-(4)-⑩ 発達障害児の卒業者に関する支援計画及び指導計画の進学先又は就労 先に対する引継状況(平成 26 年度) ··· 149 表 2-(4)-⑪ 支援計画又は指導計画以外の手段による引継ぎを実施している 13 保育 所及び 55 学校(11 幼稚園、10 小学校、17 中学校、17 高等学校)におけ る発達障害児に関する情報の引継方法(平成 26 年度) ··· 150 表 2-(4)-⑫ 調査した保育所及び学校における情報の引継ぎに関する主な意見 ··· 151 表 2-(4)-⑬ 調査した学校における発達障害児に関する情報の引継ぎを的確に行う ための取組例 ··· 153 表 2-(4)-⑭ 調査した 116 学校等における支援計画の引継状況(平成 26 年度) ···· 154 表 2-(4)-⑮ 調査した 116 学校等における指導計画の引継状況(平成 26 年度) ···· 155 表 2-(4)-⑯ 調査した保育所及び学校における支援計画を進学先等に引き継いでい ない主な理由 ··· 156 表 2-(4)-⑰ 調査した保育所及び学校における指導計画を進学先等に引き継いでい ない主な理由 ··· 157 表 2-(4)-⑱ 中学校から高等学校、高等学校から大学等への情報の引継ぎに関する意 見等 ··· 158 表 2-(4)-⑲ 調査した都道府県及び市町村における支援計画及び指導計画の引継ぎ に関する指導状況(平成 26 年度) ··· 159 表 2-(4)-⑳ 調査した教育委員会における支援計画及び指導計画の引継ぎに関する

(12)

指導状況(平成 26 年度) ··· 159 表 2-(4)-㉑ 調査した教育委員会における支援計画及び指導計画の引継ぎを指導し ていない理由 ··· 160 表 2-(4)-㉒ 都道府県教育委員会が中学校及び高等学校間の引継ぎを行うための連 絡会を開催している例 ··· 161 表 2-(4)-㉓ 高等学校から中学校への積極的な情報収集や引継ぎの留意点等を周知 している例 ··· 162 表 2-(4)-㉔ 「障害のある子どものための地域における相談支援体制整備ガイドライ ン(試案)」(平成 20 年 3 月文部科学省及び厚生労働省)<抜粋> ··· 163 表 2-(4)-㉕ 支援計画及び指導計画の保存・管理が不適切となっている例 ··· 164 表 2-(4)-㉖ 市教育委員会が支援計画の引継ぎ・保管の中心的な役割を担っている例 ··· 165 表 2-(4)-㉗ 発達障害児に関する情報の引継ぎが行われなかったことなどから対応 が困難となっている例(調査した保育所及び学校が把握している例) ··· 167 表 2-(4)-㉘ 情報の引継ぎが行われなかったことなどから対応が困難となっている 例(調査した発達障害者支援センターが把握している例) ··· 168 表 2-(4)-㉙ 情報の引継ぎが行われなかったことなどから対応が困難となっている 例(調査した医療機関が把握している例) ··· 168 表 2-(4)-㉚ 「全ての子供たちの能力を伸ばし可能性を開花させる教育へ」(平成 28 年 5 月教育再生実行会議第 9 次提言)<抜粋> ··· 169 (5) 発達障害児による放課後児童クラブの利用状況 表 2-(5)-① 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 172 表 2-(5)-② 児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)<抜粋>··· 172 表 2-(5)-③ 「放課後児童健全育成事業の実施について」(平成 17 年 4 月 14 日付け 雇児育発第 0414001 号厚生労働省雇用均等・児童家庭局育成環境課長通知) <抜粋> ··· 172 表 2-(5)-④ 放課後児童健全育成事業において障害児の受入れを推進するための事 業の概要 ··· 173 表 2-(5)-⑤ 障害児を受け入れている放課後児童クラブ数の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 174 表 2-(5)-⑥ 放課後児童クラブで受け入れている障害児数の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 174 表 2-(5)-⑦ 障害児を受け入れている 1 放課後児童クラブ当たりの受入れ障害児数 の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 174 表 2-(5)-⑧ 放課後児童クラブを利用できなかった障害児数の推移(平成 22 年度~ 26 年度) ··· 175 表 2-(5)-⑨ 調査した市町村における発達障害児による放課後児童クラブの利用状

(13)

況(平成 22 年度~26 年度) ··· 175 表 2-(5)-⑩ 調査した市町村における通常学級に在籍する発達障害児による放課後 児童クラブの利用状況(平成 22 年度~26 年度) ··· 175 (6) 大学における発達障害者に対する教育上の配慮の状況 表 2-(6)-① 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 182 表 2-(6)-② 「発達障害のある児童生徒等への支援について(通知)」(平成 17 年 4 月 1 日付け 17 文科初第 211 号文部科学省初等中等教育局長、高等教育局 長、スポーツ・青少年局長連名通知)<抜粋> ··· 182 表 2-(6)-③ 障害者の権利に関する条約<抜粋> ··· 182 表 2-(6)-④ 障害者基本法(昭和 45 年法律第 84 号)<抜粋> ··· 182 表 2-(6)-⑤ 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(平成 25 年法律第 65 号)<抜粋> ··· 183 表 2-(6)-⑥ 「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」 (平成 24 年 12 月 21 日)における国の取組に関する記載等 ··· 184 表 2-(6)-⑦ 国立大学法人運営費交付金(一般運営費交付金)の交付実績等 ··· 185 表 2-(6)-⑧ 「障害のある学生の修学支援に関する検討会の開催について」(平成 28 年 4 月 19 日文部科学省高等教育局長決定)<抜粋> ··· 185 表 2-(6)-⑨ 「平成 26 年度(2014 年度)大学、短期大学及び高等専門学校における 障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書」(平成 27 年 3 月独立行政法人日本学生支援機構)<抜粋> ··· 186 表 2-(6)-⑩ 障害学生数及び支援障害学生数の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 188 表 2-(6)-⑪ 発達障害のある学生数等の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 188 表 2-(6)-⑫ 障害学生在籍校数及び支援障害学生在籍校数の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 188 表 2-(6)-⑬ 発達障害のある学生在籍校数等の推移(平成 22 年度~26 年度) ··· 189 表 2-(6)-⑭ 発達障害のある学生等の障害種別の学生数等(平成 26 年度) ··· 189 表 2-(6)-⑮ 「大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援 に関する実態調査分析報告(対象年度:平成 17 年度(2005 年度)~平成 25 年度(2013 年度))」(平成 27 年 3 月独立行政法人日本学生支援機構) <抜粋> ··· 190 表 2-(6)-⑯ 災害時における発達障害のある学生の避難誘導方法に関する研修を行 っている例 ··· 191 表 2-(6)-⑰ 障害学生への支援内容や支援の流れ等を示したガイドブックを作成し、 学内の教職員に配布している例 ··· 191 表 2-(6)-⑱ 発達障害のある学生の入学、受入れに関する取組の例 ··· 192 表 2-(6)-⑲ 富山大学における発達障害のある学生への支援の取組例 ··· 193 表 2-(6)-⑳ 筑波大学における発達障害のある学生への支援の取組例 ··· 195

(14)

表 2-(6)-㉑ 東京大学における発達障害のある学生への支援の取組例 ··· 196 表 2-(6)-㉒ 発達障害のある学生の就職活動に対する支援に関する取組例 ··· 197 表 2-(6)-㉓ 発達障害のある学生が卒業した後の支援に関する取組例 ··· 198 表 2-(6)-㉔ 調査した大学における発達障害のある学生への就労支援に関する課 題・意見 ··· 199 (7) 就労支援の状況 表 2-(7)-① 発達障害者支援法における就労支援に関する規定 ··· 210 表 2-(7)-② 障害者の雇用の促進等に関する法律における公共職業安定所及び障害 者就業・生活支援センターに関する規定 ··· 210 表 2-(7)-③ 公共職業安定所における障害者の就労支援 ··· 212 表 2-(7)-④ 障害者就業・生活支援センターの業務の概要 ··· 213 表 2-(7)-⑤ 障害者に対する主な就労支援(全ての障害種を対象とするもの) ··· 214 表 2-(7)-⑥ 発達障害者の新規求職申込件数及び就職件数の推移 ··· 215 表 2-(7)-⑦ 全障害者の新規求職申込件数及び就職件数の推移 ··· 215 表 2-(7)-⑧ 全障害者及び発達障害者の就職率の推移 ··· 216 表 2-(7)-⑨ 調査した公共職業安定所の発達障害者及び全障害者の就労支援の状況 (平成 26 年度) ··· 217 表 2-(7)-⑩ 発達障害者の就職率が全障害者の就職率を下回っている原因・理由 ··· 218 表 2-(7)-⑪ 障害者雇用率制度の概要 ··· 218 表 2-(7)-⑫ 障害者雇用率制度に関する法令の規定 ··· 219 表 2-(7)-⑬ 障害者就業・生活支援センターにおける発達障害者の新規求職者数及び 就職件数 ··· 220 表 2-(7)-⑭ 障害者就業・生活支援センターにおける全障害者の新規求職者数及び就 職件数 ··· 220 表 2-(7)-⑮ 障害者就業・生活支援センターにおける全障害者及び発達障害者の就職 率 ··· 221 表 2-(7)-⑯ 調査した障害者就業・生活支援センターにおける支援の状況(平成 24 年度~26 年度) ··· 221 表 2-(7)-⑰ 若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラムの概要 ··· 222 表 2-(7)-⑱ 「若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラム実施運営要領」 (「若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラムの実施について」 (平成 19 年 4 月 2 日付け職高発第 0402010 号)別添)<抜粋> ··· 222 表 2-(7)-⑲ 調査した公共職業安定所における若年コミュニケーション能力要支援 者就職プログラムの実施状況 ··· 226 表 2-(7)-⑳ 調査した公共職業安定所における若年コミュニケーション能力要支援 者就職プログラムによる就職率の推移 ··· 226 表 2-(7)-㉑ 調査した公共職業安定所ごとの若年コミュニケーション能力要支援者

(15)

就職プログラムによる就職率と発達障害者の就職率(平成 26 年度) ···· 227 表 2-(7)-㉒ 「若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラムの実施に係る留 意事項について」(平成 19 年 4 月 2 日付け職高障発第 0402004 号厚生労働 省職業安定局高齢・障害者雇用対策部雇用対策課長通知)<抜粋> ··· 227 表 2-(7)-㉓ 調査した公共職業安定所ごとの若年コミュニケーション能力要支援者 就職プログラムの数値目標と実績(平成 26 年度) ··· 228 表 2-(7)-㉔ 調査した公共職業安定所ごとの就職支援ナビゲーター(発達障害者等支 援分)の配置状況及びナビゲーター1 人当たりの支援実績(平成 26 年度) ··· 229 表 2-(7)-㉕ 調査した公共職業安定所ごとの個別支援計画の作成率 ··· 230 表 2-(7)-㉖ 「発達障害者専門指導監委嘱要領」(「若年コミュニケーション能力要支 援者就職プログラム実施運営要領」別紙 3)<抜粋> ··· 230 表 2-(7)-㉗ 調査した公共職業安定所に対する発達障害者専門指導監による指導・協 力等の状況(平成 26 年度) ··· 231 表 2-(7)-㉘ 発達障害者・難治性疾患患者雇用開発助成金(発難金)の概要 ··· 232 表 2-(7)-㉙ 発達障害者・難治性疾患患者雇用開発助成金に関する法令の規定 ··· 234 表 2-(7)-㉚ 発達障害者・難治性疾患患者雇用開発助成金の予算額と執行額 ··· 235 表 2-(7)-㉛ 調査した公共職業安定所における発達障害者・難治性疾患患者雇用開発 助成金(発難金)の発達障害者に係る支給対象者数と発達障害者の就職件 数 ··· 235 表 2-(7)-㉜ 調査した公共職業安定所ごとの発達障害者・難治性疾患患者雇用開発助 成金の発達障害者に係る支給対象者数等(平成 23 年度~26 年度) ··· 236 表 2-(7)-㉝ 「障害者職業紹介業務取扱要領」(平成 6 年 7 月 4 日付け職発第 50 号労 働省職業安定局長通知)<抜粋> ··· 237 表 2-(7)-㉞ 調査した公共職業安定所及び障害者就業・生活支援センターの支援によ り就職した発達障害者の一定期間経過後の在職状況 ··· 238 表 2-(7)-㉟ 「障害者の雇用を支える連携体制の構築・強化について」(平成 25 年 3 月 29 日付け職発 0329 第 5 号厚生労働省職業安定局長通知)<抜粋> ··· 239 表 2-(7)-㊱ 調査した公共職業安定所における「チーム支援」の実施状況等(平成 26 年度) ··· 240 表 2-(7)-㊲ 就職が実現した原因・理由として考えられる事由 ··· 241 表 2-(7)-㊳ 就職が実現しなかった原因・理由として考えられる事由 ··· 241 表 2-(7)-㊴ 発達障害者に対する就労支援の事例 ··· 242 表 2-(7)-㊵ 都道府県及び指定都市における発達障害者が対象に含まれる障害者へ の就労支援の実施状況(平成 22 年度~26 年度) ··· 264 表 2-(7)-㊶ 都道府県及び指定都市における発達障害者に対象を限定した就労支援 の実施状況(平成 22 年度~26 年度) ··· 264 表 2-(7)-㊷ 地方公共団体による発達障害者を対象とした就労支援の事例(埼玉県の

(16)

例) ··· 265 表 2-(7)-㊸ 地方公共団体による発達障害者を対象とした就労支援の事例(東京都世 田谷区の例) ··· 266 表 2-(7)-㊹ 調査した都道府県教育委員会における発達障害のある生徒の就労に関 する指導・支援の取組の状況及びその事例(平成 22 年度~26 年度) ··· 268 表 2-(7)-㊺ 調査した高等学校における発達障害のある生徒の卒業後の進路 ··· 269 表 2-(7)-㊻ 調査した高等学校における発達障害のある生徒に対する就労に関する 指導・支援の実績(平成 22 年度~26 年度) ··· 269 (8) 発達障害児の家族に対する支援の実施状況 表 2-(8)-① 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> ··· 274 表 2-(8)-② 発達障害者の家族への支援に関する通知 ··· 274 表 2-(8)-③ 障害者総合支援法における地域生活支援事業に関する規定 ··· 274 表 2-(8)-④ 家族支援体制整備事業に関する通知 ··· 275 表 2-(8)-⑤ ペアレントメンターの認定者数 ··· 276 表 2-(8)-⑥ 「平成 25 年度障害者総合福祉推進事業報告書」(平成 25 年度厚生労働 省)<抜粋> ··· 276 表 2-(8)-⑦ 保護者による受容が進まなかったことが一因で、医療機関、療育機関 等の支援につながらず、支障が生じている例(調査した学校等が把握し ている例) ··· 277 表 2-(8)-⑧ 保護者による受容が進まなかったことが一因で、医療機関、療育機関 等の支援につながらず、支障が生じている例(調査した医療機関が把握 している例) ··· 278 表 2-(8)-⑨ 保護者による受容が進まなかったことが一因で、医療機関、療育機関 等の支援につながらず、支障が生じている例(調査した発達障害者支援 センターが把握している例) ··· 279 表 2-(8)-⑩ 発達障害児の家族を対象とした事業の実施状況(平成 26 年度) ··· 280 表 2-(8)-⑪ 保育所及び学校における家族に対する支援の取組状況 ··· 280 表 2-(8)-⑫ 教育委員会においてペアレントトレーニングを実施している例··· 281 3 発達障害者支援センターの運営状況 表 3-① 発達障害者支援法における発達障害者支援センターに関する規定 ··· 287 表 3-② 障害者総合支援法における地域生活支援事業に関する規定 ··· 288 表 3-③ 地域生活支援事業の実施について(通知)(平成 18 年 8 月 1 日付け障発第 0801002 号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長通知)<抜粋> ··· 289 表 3-④ 「「発達障害者支援センター運営事業実施要綱」の一部改正について」(平成 24 年 4 月 5 日付け障発 0405 第 15 号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長通知) <抜粋> ··· 289

(17)

表 3-⑤ 「「発達障害者支援センター運営事業の実施について」の取扱いについて」(平 成 25 年 7 月 1 日付け障障発 0701 第 1 号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 障害福祉課長通知)<抜粋> ··· 291 表 3-⑥ 発達障害者支援センター運営事業の概要 ··· 292 表 3-⑦ 地域支援体制サポート事業 ··· 293 表 3-⑧ 調査した 29 発達障害者支援センターの設置状況 ··· 294 表 3-⑨ 発達障害者支援センターにおける相談支援・発達支援の実績(平成 26 年度) · 295 表 3-⑩ 発達障害者支援センターにおける相談支援・就労支援の実績(平成 26 年度) · 296 表 3-⑪ 発達障害者支援センターにおける発達支援等に関する積極的な取組例 ··· 297 表 3-⑫ 発達障害者支援センターにおける発達障害者地域支援マネジャーの配置状況 ·· 299 表 3-⑬ 発達障害者支援センターにおける発達障害者地域支援マネジャーの主な取組状 況(平成 26 年度) ··· 300 表 3-⑭ 発達障害者支援センターにおける地域支援体制マネジメントチームの活動状況 (平成 26 年度) ··· 300 表 3-⑮ 発達障害者地域支援マネジャーを配置していない理由 ··· 301 表 3-⑯ 発達障害者支援センターにおける市町村の支援体制の整備に係る積極的な取組 状況 ··· 301 4 専門的医療機関の確保状況 表 4-① 専門的な医療機関の確保等に関する規定 ··· 307 表 4-② 調査した 19 都道府県及び 8 指定都市における専門的医療機関の確保状況 ··· 308 表 4-③ 調査した 19 都道府県及び 8 指定都市が確保している専門的医療機関の数 ··· 308 表 4-④ 利用者が閲覧しやすいようホームページの掲載内容を工夫している例 ··· 308 表 4-⑤ 専門的医療機関であることを公表していない理由 ··· 309 表 4-⑥ 専門的医療機関における発達障害に係る初診待機者数 ··· 309 表 4-⑦ 専門的医療機関における発達障害に係る初診待機日数 ··· 310 表 4-⑧ 専門的医療機関の確保に係る意見(医療機関) ··· 310 表 4-⑨ 初診待機者の不安解消を図るための取組例 ··· 311

(18)

第 1 行政評価・監視の目的等

1 目的 この行政評価・監視は、発達障害者の心理機能の適正な発達及び円滑な社会生活の促進を図 る観点から、発達障害者への各ライフステージにおける支援の実施状況等を調査し、関係行政 の改善に資するために実施したものである。 2 対象機関 (1) 調査対象機関 内閣府、文部科学省、厚生労働省 (2) 関連調査等対象機関 独立行政法人日本学生支援機構、国立大学法人(3) 都道府県(19)、都道府県教育委員会(19)、市町村(31)、市町村教育委員会(31) 幼稚園(23)、保育所(23)、公立小学校(23)、公立中学校(23)、公立高等学校(24)、 公立特別支援学校(12)、関係団体等 3 担当部局 行政評価局 管区行政評価局 全局(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州) 四国行政評価支局 行政評価事務所 10事務所(青森、栃木、長野、和歌山、島根、岡山、徳島、愛媛、高知、 宮崎) 4 実施時期 平成 27 年 8 月~29 年 1 月

(19)

第 2 行政評価・監視結果

1 発達障害者支援施策の概要 調査の結果 説明図表番号 (1) 発達障害と発達障害者支援法の制定 自閉症、アスペルガー症候群などの発達障害は、生まれつきの特性で、 子どもの発達の早い時期から症状が現れ、その発達過程に大きな影響を与 える(その意味で、「発達障害」と呼ばれている。)が、「病気」とは異な る。生まれつき脳の発達が通常と違っているために、日常生活や他人との 関わり、学業などに影響が出て、本人は「生きづらさ」を感じ、親は「育 てにくさ」を感じることがあるとされている。 他方で、発達障害は、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りか ら見てアンバランスな様子が理解されにくい障害とも言われている。 こうした発達障害は、従来、身体障害、知的障害及び精神障害の各制度 の谷間に置かれ、また、一般の理解が得られず、その発見が遅れ、必要な 支援が届きにくい状態となっていたことから、発達障害者が乳幼児期から 成人期までの各ライフステージに合った適切な支援が受けられるよう、発 達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)が制定され、平成 17 年 4 月か ら施行された。 発達障害者支援法の成立に伴い、障害者関連の各制度においても、発達 障害が位置付けられ、必要な支援サービスが提供される仕組みが整備され ている。 (2) 発達障害者の数 身体障害者、知的障害者及び精神障害者と異なり、固有の手帳制度がな い発達障害者の正確な数は分かっていないが、文部科学省が平成 24 年 2 月から 3 月までにかけて全国(岩手、宮城及び福島の 3 県を除く。)の公 立の小学校及び中学校の通常の学級に在籍する児童生徒を対象として実 施した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援 を必要とする児童生徒に関する調査」(平成 24 年 12 月文部科学省)の結 果では、学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合は 6.5%(推定値)(注 1)となっている。 また、同省が平成 27 年 5 月に公立の小学校、中学校及び中等教育学校 (前期課程)を対象として実施した「通級による指導実施状況調査」(平 成 28 年 5 月公表)の結果では、通級による指導(注 2)を受けている発達障 害(自閉症、学習障害及び注意欠陥多動性障害)のある児童生徒数は、平 成 27 年度(5 月 1 日時点)では 4 万 1,986 人(自閉症 1 万 4,189 人、学習 表 1-① 表 1-② 表 1-③ 表 1-④ 表 1-⑤ 表 1-⑥

(20)

障害 1 万 3,188 人、注意欠陥多動性障害 1 万 4,609 人)となっている(平 成 18 年度の約 6.1 倍)。 (注 1) 6.5%(推定値)は、文部科学省が行った調査において、担任教員が記入し、特 別支援教育コーディネーター(学校における特別支援教育の推進のため、主に、校 内委員会・校内研修の企画・運営、関係機関・学校との連絡・調整、保護者の相談 窓口等の役割を担う教員)又は教頭(副校長)による確認を経て提出した回答に基 づくもので、発達障害の専門家等による判断や、医師による診断によるものではな い。 (注 2) 小・中学校の通常の学級に在籍している言語障害、自閉症、情緒障害、弱視、 難聴、学習障害、注意欠陥多動性障害等の比較的軽度の障害のある児童生徒に対し て、主として各教科等の指導を通常の学級で行いながら、当該児童生徒の障害に応 じた特別の指導を特別の指導の場(通級指導教室)で行う教育形態である。 一方、厚生労働省が平成26年10月に全国の病院及び診療所を利用した患 者を対象として実施した「患者調査」(平成27年12月公表)の結果では、 医療機関に通院又は入院している自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、 注意欠陥多動性障害等の患者の総数(推計値)は、19万5,000人(自閉症、 アスペルガー症候群、学習障害等(注3)は14万4,000人、注意欠陥多動性障 害等(注4)は5万1,000人)となっている。 また、同省が平成25年6月に全国の精神科病院、精神科診療所等を利用 した患者を対象として実施した「精神保健福祉資料調査」の結果では、精 神障害者保健福祉手帳交付者数(平成25年6月の1か月間)のうち発達障害 者は1,418人(自閉症、アスペルガー症候群、学習障害等(注3)は1,259人、 注意欠陥多動性障害等(注4)は159人)となっている。 (注 3) ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)における「心理的発達の障害 (F80-F89)」に含まれる障害である。 (注 4) ICD-10 における「小児<児童>期及び青年期における通常発症する行動及び情緒 の障害(F90-F98)」に含まれる障害である。 (3) 発達障害者支援法の概要 平成 17 年 4 月に施行された発達障害者支援法は、障害者の権利に関す る条約(以下「障害者権利条約」という。)の署名(平成 19 年)・批准(平 成 26 年)(注 5)、障害者基本法(昭和 45 年法律第 84 号)の改正(平成 23 年)(注 6)を経て、施行後約 10 年が経過したことを踏まえ、発達障害者の支 援の一層の充実を図るため、法律の全般にわたって所要の改正が行われた (平成 28 年 8 月 1 日施行)。 今般の改正内容を含め、発達障害者支援法の概要は、次のとおりである。 (注 5) 障害者の人権や基本的自由の享有の確保など障害者の権利を実現するための措置 等を規定した障害者に関する初めての国際条約である。 (注 6) 改正前の障害者基本法では、「障害」の範囲について、「身体障害、知的障害又は 精神障害」と規定されていたが、改正後は、「身体障害、知的障害、精神障害(発達 障害を含む。)その他の心身の機能の障害」と規定されている。 表 1-⑦ 表 1-⑧ 表 1-⑨

(21)

ア 趣旨・目的 ○発達障害者の自立及び社会参加のためのその生活全般にわたる支援の 促進(第1条) ○発達障害者支援を担当する関係機関等の緊密な連携の確保、協力体制 の整備 等(第2条の2及び第3条) イ 発達障害の定義 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注 意欠陥多動性障害などの脳機能の障害で、通常低年齢で発現する障害 等(第2条) ウ ライフステージに応じた支援 (就学前(乳幼児期)) ○乳幼児健診、就学時健診等による早期発見(第5条) ○早期の発達支援(第6条) (就学中(学童期等)) ○専門的発達支援(第6条) ○保育における適切な配慮(第7条) ○適切な教育的支援・支援体制の整備(第8条) ○放課後児童健全育成事業の利用(第9条) ○福祉・教育関係機関等における発達障害者の支援に資する情報共有の 促進(第9条の2) (学校卒業後(青壮年期)) ○発達障害者の特性に応じた適切な就労の機会の確保(第10条) ○地域での生活支援(第11条) ○発達障害者の権利利益の擁護(第12条) エ 国、地方公共団体の役割 ○発達障害者支援センター(相談支援・情報提供・研修等)、専門的な医 療機関の確保 等(第14条、第19条等) ○専門的知識を有する人材確保(研修等)、調査研究 等(第23条、第24 条等) (4) 発達障害者支援法と障害者総合支援法の関係 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成 17 年法律第 123 号。以下「障害者総合支援法」という。)では、障害者及び 表 1-⑩~⑫ 表 1-⑬

(22)

障害児が基本的人権を享有する個人としての尊厳にふさわしい日常生活 又は社会生活を営むことができるよう、発達障害者を含む障害者等を対象 として、必要な障害福祉サービスに係る給付、地域生活支援事業その他の 支援を総合的に行うこととされている。 上記の支援のうち障害者総合支援法第 77 条及び第 78 条に基づき実施す ることとされている地域生活支援事業は、「地域生活支援事業実施要綱」 (平成 18 年 8 月 1 日付け障発第 0801002 号厚生労働省社会・援護局障害 保健福祉部長通知)により、都道府県が実施主体として行う都道府県地域 生活支援事業と市町村が実施主体として行う市町村地域生活支援事業を その主な内容としており、それぞれ必須事業と任意事業がある。 発達障害者支援法に基づく施策に関係する主な地域生活支援事業とし ては、①巡回支援専門員整備(市町村の任意事業)、②発達障害者支援体 制整備(都道府県の任意事業)(注 7)及び③発達障害者支援センター運営事 業(都道府県の必須事業)があり、発達障害者支援法に基づく施策と主な 地域生活支援事業との関係をみると、次表のとおりとなる。 (注 7) 「発達障害者支援体制整備(都道府県の任意事業)」の中には、家族支援体制整 備、地域支援体制サポート等が含まれる。 表 発達障害者支援法に基づく施策と主な地域生活支援事業との関係 発達障害者支援法に基づく施策 主な地域生活支援事業 児童の発達障害の早期発見等(第 5 条)、早期の発達支援(第 6 条)、 保育(第 7 条)、教育(第 8 条)、 放課後児童健全育成事業の利用 (第 9 条) 巡回支援専門員整備 (市町村の任意事業) 発達障害者の家族等への支援 (第 13 条) 発達障害者支援体制整備(のうち家 族支援体制整備) (都道府県の任意事業) 発達障害者支援センター等 (第 14 条) 発達障害者支援センター運営事業 (都道府県の必須事業) 発達障害者支援体制整備(のうち地 域支援体制サポート) (都道府県の任意事業) (注) 厚生労働省の資料に基づき、当省が作成した。 (5) 行政評価・監視の対象とした施策 発達障害者支援法の施行により、発達障害の定義が確立し、児童の発達 障害の早期発見から保育、教育、就労等、発達障害者のライフステージに 表 1-⑭ 表 1-⑮ 表 1-⑯ 表 1-⑰

(23)

も明らかになった。 一方、各ライフステージを通じた継続した支援に課題があるとの指摘が あることから、本行政評価・監視では、発達障害者の心理機能の適正な発 達及び円滑な社会生活の促進を図る観点から、発達障害者支援法に基づく 施策のうち、「児童の発達障害の早期発見等(第 5 条)」、「早期の発達支援 (第 6 条)」、「保育(第 7 条)」、「教育(第 8 条)」、「放課後児童健全育成事 業の利用(第 9 条)」、「情報の共有の促進(第 9 条の 2)」、「就労の支援(第 10 条)」及び「発達障害者の家族等への支援(第 13 条)」の各ライフステ ージにおける支援並びに「発達障害者支援センター等(第 14 条)」及び「専 門的な医療機関の確保等(第 19 条)」を調査対象として取り上げた。 今回の当省の調査項目と発達障害者支援法に基づく施策との関係をみ ると、次表のとおりである。 表 2 調査項目と発達障害者支援法に基づく施策との関係 (注) 当省が作成した。 なお、本行政評価・監視では、主に、各ライフステージで、発達障害者 (発達障害が疑われる者を含む。)に対する支援が比較的届きにくいと考え 調査項目 左記の調査項目に関係する 発達障害者支援法の各施策 1 発達障害者支援施策の概要 - 2-(1)発達障害児の早期発見 児童の発達障害の早期発見等 (第 5 条) 2-(2)発達障害児を発見した後の対応 早期の発達支援 (第 6 条) 2-(3)発達障害児に関する支援計画及 び指導計画の作成の推進 保育 (第 7 条) 教育 (第 8 条) 2-(4) 発 達 障 害 児 に 関 す る 情 報 の 共 有・引継ぎの推進 情報の共有の促進 (第 9 条の 2) 2-(5)発達障害児による放課後児童ク ラブの利用状況 放課後児童健全育成事業の利用 (第 9 条) 2-(6)大学における発達障害者に対す る教育上の配慮の状況 教育 (第 8 条) 2-(7)就労支援の状況 就労の支援 (第 10 条) 2-(8)発達障害児の家族に対する支援 の実施状況 発達障害者の家族等への支援 (第 13 条) 3 発達障害者支援センターの運営状況 発達障害者支援センター等 (第 14 条) 4 専門的医療機関の確保状況 専門的な医療機関の確保等 (第 19 条)

(24)

られる層を対象とした。学童期等では、比較的個別の配慮を受けられる可 能性が高い特別支援学校の発達障害児並びに小学校及び中学校の特別支援 学級及び通級による指導を受けている発達障害児については対象から除 き、就労期においては、手帳を所持していないため必要な支援が届きにく い発達障害者を対象とした。

(25)

表 1-① 主な 発達障 害の 種類 (注) 政府広報オンライン「特集「発達障害」ってなんだろう?」による。

(26)

表 1-② 発達障害の主な種類別の特徴 発達障害(種類別) 特 徴 広汎性発達障害 広汎性発達障害は、ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類) におけるコミュニケーション能力や社会性に関連する発達障害の総称 で、自閉症、アスペルガー症候群等を含む総称である。 また、医師が用いることの多いDSM-5(精神疾患の診断と統計のため のマニュアル)の自閉症スペクトラム障害(ASD)とほぼ同義である。 自閉症 自閉症は、「言葉の発達の遅れ」、「コミュニケーションの障害」、 「対人関係・社会性の障害」、「パターン化した行動、こだわり」など の特徴を持つ障害で、3歳までには何らかの症状がみられる。 また、自閉症の人は知的障害を伴うことがあるが、知能に遅れがない 場合もある。 アスペルガー症候群 アスペルガー症候群は、自閉症と同様に、「コミュニケーションの障 害」、「対人関係・社会性の障害」、「パターン化した行動、興味・関 心のかたより」がある。自閉症のように、幼児期に言葉の発達の遅れが ないことが特徴である。 その他(レット症候 群、小児期崩壊性障 害等) - 注意欠陥多動性障害 (AD/HD) 注意欠陥多動性障害は、「集中できない(不注意)」、「じっとして いられない(多動・多弁)」、「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」 などを特徴とする発達障害である。多動や不注意といった様子が目立つ のは小・中学生頃であるが、思春期以降はこういった症状が目立たなく なるとも言われている。 学習障害(LD) 学習障害は、知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、 計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに 著しい困難を示す様々な状態をいう。 トゥレット症候群 トゥレット症候群は、多種類の運動チック(突然に起こる素早い運動 の繰り返し)と一つ以上の音声チック(運動チックと同様の特徴を持つ 発声)が1年以上にわたり続く重症なチック障害で、このような運動や 発声を、本人はそうするつもりがないのに行ってしまうのが特徴であ る。通常は幼児・児童・思春期に発症し、多くの場合は徐々に軽快する 方向に向かうと言われているが、青年・成人期も持続する場合がある。 吃音(症) 吃音とは、音の繰り返し、引き伸ばし、言葉を出せずに間が空いてし まうなど、一般に「どもる」と言われる話し方の障害である。幼児・児 童期に出始めるタイプ(発達性吃音)がほとんどで、大半は自然に症状 が消失したり軽くなったりする。しかし、青年・成人期まで持続したり、 青年期から目立つようになる人や、自分の名前が言えなかったり、電話 で話せなくて悩む人もいる。 (注) 1 政府広報オンライン「特集「発達障害」ってなんだろう?」等に基づき、当省が作成した。 2 広汎性発達障害」は、自閉症及びアスペルガー症候群のほか、レット症候群(自閉傾向、てんかん発作、歩 行障害、特有の手もみ動作を主な特徴とする進行性の精神・神経疾患)、小児期崩壊性障害(言語、社会的行 動、適応的行動、排便・ぼうこうコントロール、運動技能等の能力障害)等を含むものである。

(27)

表 1-③ 発達 障害者 支援 法の全 体像 (注) 厚生労働省の資料による。

(28)

1-④ 関連 する各 種法 制度に おけ る発達 障害 の位置 付け 厚生労働省の資料による。

(29)

表 1-⑤ 文部科学省の「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要 とする児童生徒に関する調査」の結果による「学習面又は行動面で著しい困難を示すとさ れた児童生徒の割合」 公立の小学校及び中学校の通常学級に在籍する児童のうち、知的発達に遅れ はないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合 推定値 (95%信頼区間) 学習面又は行動面で著しい困難を示す 6.5%(6.2%~6.8%) 学習面で著しい困難を示す 4.5%(4.2%~4.7%) 行動面で著しい困難を示す 3.6%(3.4%~3.9%) 学習面と行動面ともに著しい困難を示す 1.6%(1.5%~1.7%) (注) 1 文部科学省の資料に基づき、当省が作成した。 2 「学習面又は行動面で著しい困難を示す」とは、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算する」、「推論する」 の一つあるいは複数で著しい困難を示す場合を指し、一方、「行動面で著しい困難を示す」とは、「不注意」、「多 動性-衝動性」あるいは「対人関係やこだわり等」について一つか複数で問題を著しく示す場合を指す。 表 1-⑥ 文部科学省の「通級による指導実施状況調査」の結果による「通級による指導を受けてい る児童生徒数」のうち発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害)のある児童生徒数 年度別 区分 平成 18 年度 27 年度 倍率 自閉症 3,912 人 14,189 人 3.6 倍 学習障害(LD) 1,351 人 13,188 人 9.8 倍 注意欠陥多動性障害 (AD/HD) 1,631 人 14,609 人 9.0 倍 計 6,894 人 41,986 人 6.1 倍 (注) 文部科学省の資料に基づき、当省が作成した。 表 1-⑦ 厚生労働省の「患者調査」及び「精神保健福祉資料調査」の結果による発達障害者の数 (単位:人) 調査別 区分 患者調査(推計値) (平成 26 年 10 月) 精神保健福祉資料調査 (平成 25 年 6 月) 総 数 195,000 1,418 自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)等 144,000 1,259 注意欠陥多動性障害(AD/HD)等 51,000 159 (注) 1 厚生労働省の資料に基づき、当省が作成した。 2 「患者調査」欄の数値は、医療機関に通院又は入院している自閉症、アスペルガー症候群、学習障害及び注 意欠陥多動性障害の推計数である。 3 「精神保健福祉資料調査」欄の数値は、平成 25 年 6 月の 1 か月間で精神障害者保健福祉手帳の交付を受けて いる発達障害者の数である。 4 「自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)等」は、ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)に おける「心理的発達の障害(F80-F89)」に含まれる障害である。 5 「注意欠陥多動性障害(AD/HD)等」は、ICD-10 における「小児<児童>期及び青年期における通常発症する 行動及び情緒の障害(F90-F98)」に含まれる障害である。

(30)

発達 障害者 支援 法の一 部を 改正す る法 律(概 要) をめ ぐる国内 外の 動向・・ ・障 害者権利 条約 の署名( 平 成 19 年) ・批 准(平 成 26 年) 障害者基本 法の 改正(平 成 23 年)等 害者 支援法の 施行 の状況・ ・・ 平成 17 年の 施行後、 約 10 年が経過 (第 1条) 障害 者基本法の理念 共 生社会の実現に資することを目的に規定 者の定義 (第 2条) る者であって 発達障害及び 「社会的障 む上で障壁と なるような社 会におけ る 念(第2 条の 2) 地域社会において他の人々と 年齢、 障害の状態及び生活 関係機関等の緊密な連携の下に、 意 方公共団 体の 責務(第 3条 ) に応じられる よう、関係機 関等との有 務(第4 条) 害の特性等に 関する理解を 深め、発達 ⑴ 発達 障害 の疑いが ある 場合の支 援( 第5条) 発達障 害の 疑 いのあ る児 童 の保護 者へ の 継続的な 相談、情報提供及び助言 ⑵ 教育 (第 8条) 発達障 害児 が 発達障 害児 で ない児 童と 共 に教育を 受けられるよう配慮、 個別の教育支援計画 ・ 個別の指 導計画の作成の推進、いじめの防止等の対策の推進 ⑶ 情報 の共 有の促進 (第 9条の2 ) 個人情報の保護に十分配慮しつつ、 支援に資する情 報共有の促進のため必要な措置を講じる ⑷ 就労 の支 援(第10条) 主体に国を規定、 就労定着の支援を規定、 事業主は 雇用の機会の確保、雇用の安定に努める ⑸ 地域 での 生活支援 (第 11条) 性別、 年齢、 障 害の状態及び生活の実態に応じた地 域での生活支援 ⑹ 権利 利益 の擁護( 第12条) 差別の解消、 いじめの防止等及び虐待の防止等のた めの対策推進、 成年後見制度が適切に行われ又は広く 利用されるようにすること ⑺ 司法 手続 における 配慮 (第12条の2 ) 司法手 続に お いて個 々の 発 達障害 者の 特 性に応じ た意思疎通の手段の確保等の適切な配慮 ⑻ 発達 障害 者の家族 等へ の支援( 第13条) 家族その他の関係者に対し、 情報提供、 家族が互い に支え合うための活動の支援等 ⑴ センター等による 支援 に関する 配慮 (第14条 ) センター等 の 業務を行う に 当たり、可 能 な限り身近な 場所で必要な支援が受けられるよう配慮 ⑵ 発達 障害 者支援地 域協 議会(第19条 の2) 支援体制の 課 題共有・連 携 緊密化・体 制 整備協議のた め都道府県・指定都市に設置 ⑴ 国民 に対 する普及 及び 啓発(第21条 ) 学校、地域、家庭、職域等を通じた啓発活動 ⑵ 専門 的知 識を有す る人 材の確保 等( 第23条) 専門的知識 を 有する人材 の 確保・養成 ・ 資質の向上を 図るため、個 々の発達障害 の特性等に関 する理解を深 め るための研修等を実施 ⑶ 調査 研究 (第24条) 性別、年齢 等 を考慮しつ つ 、発達障害 者 の実態の把握 に努めるとと もに、個々の 発達障害の原 因の究明等に 関 する調査研究 ⑴ 施行 期日 (附則第 1項 ) 公布日から3月内の政令で定める日 ⑵ 検討 (附 則第2項 ) 国際的動向 等 を勘案し、 知 的発達の疑 い がある者等に ついて実態調査を行い、支援の在り方について検討等 衆議院法制局の資料に基づき、当省が作成した。 第1 総 則 第 2 発 達障害 者 の 支援の た め の施策 第 3 発達 障 害者支援 セ ンター等 第4 補 則 第 5 そ の他 発 達障害 者の支 援の一 層の充 実を図 るため 、 法 律の全 般にわ たって 改正

(31)

表 1-⑨ 発達 障害者 支援 法の改 正内 容の概 要 (注) 厚生労働省の資料による。

(32)

表 1-⑩ 発達障害者支援法等における発達障害の定義に関する規定 ○ 発達障害者支援法(平成 16 年法律第 167 号)<抜粋> (定義) 第 2 条 この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達 障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通 常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。 2 この法律において「発達障害者」とは、発達障害がある者であって発達障害及び社会的障壁に より日常生活又は社会生活に制限を受けるものをいい、「発達障害児」とは、発達障害者のうち 18 歳未満のものをいう。 3 この法律において「社会的障壁」とは、発達障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営 む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。 4 この法律において「発達支援」とは、発達障害者に対し、その心理機能の適正な発達を支援し、 及び円滑な社会生活を促進するため行う個々の発達障害者の特性に対応した医療的、福祉的及び 教育的援助をいう。 ○ 発達障害者支援法施行令(平成 17 年政令第 150 号)<抜粋> (発達障害の定義) 第 1 条 発達障害者支援法 (以下「法」という。)第 2 条第 1 項の政令で定める障害は、脳機能 の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、言語の障害、協調運動の 障害その他厚生労働省令で定める障害とする。 ○ 発達障害者支援法施行規則(平成 17 年厚生労働省令第 81 号)<抜粋> 発達障害者支援法施行令(平成 17 年政令第 150 号)第 1 条の規定に基づき、発達障害者支援 法施行規則を次のように定める。 発達障害者支援法施行令第 1 条の厚生労働省令で定める障害は、心理的発達の障害並びに行 動及び情緒の障害(自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠 陥多動性障害、言語の障害及び協調運動の障害を除く。)とする。 (注) 下線は当省が付した。

(33)

表 1-⑪ 発達障害の定義に関する通知 ○ 「発達障害者支援法の施行について(通知)」(平成 17 年 4 月 1 日付け 17 文科初第 16 号厚生 労働省発障第 0401008 号文部科学省事務次官・厚生労働省事務次官通知)<抜粋> 第 1(略) 第 2 法の概要 (1) 定義について 「発達障害」の定義については、法第 2 条第 1 項において「自閉症、アスペルガー症候群そ の他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であ ってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」とされてい ること。また、法第 2 条第 1 項の政令で定める障害は、令第 1 条において「脳機能の障害であ ってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、言語の障害、協調運動の障害その他 厚生労働省令で定める障害」とされていること。さらに、令第 1 条の規則で定める障害は、「心 理的発達の障害並びに行動及び情緒の障害(自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達 障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、言語の障害及び協調運動の障害を除く。)」とされてい ること。 これらの規定により想定される、法の対象となる障害は、脳機能の障害であってその症状が 通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)に おける「心理的発達の障害(F80-F89)」及び「小児<児童>期及び青年期に通常発症する行 動及び情緒の障害(F90-F98)」に含まれる障害であること。 なお、てんかんなどの中枢神経系の疾患、脳外傷や脳血管障害の後遺症が、上記の障害を伴 うものである場合においても、法の対象とするものである。(法第 2 条関係) (2) ~(18)(略) (注) 下線は当省が付した。

(34)

表 1-⑫ 発達障害者支援法等で定義された「発達障害」の範囲 <発達障害者支援法第 2 条> 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害 学習障害 注意欠陥多動性障害 その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものと して政令で定めるもの <発達障害者支援法施行令第 1 条> 脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののう ち、 言語の障害 協調運動の障害 その他厚生労働省令で定める障害 <発達障害者支援法施行規則等> 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障 害、注意欠陥多動性障害、言語の障害及び協調運動の障害を除 く、 心理的発達の障害(ICD-10 の F80-F89) 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害 (ICD-10 の F90-F98) (注) 文部科学省及び厚生労働省の資料に基づき、当省が作成した。

(35)

表 1-⑬ 障害者総合支援法に基づく障害者に対する支援の全体像

表 1-⑫  発達障害者支援法等で定義された「発達障害」の範囲  <発達障害者支援法第 2 条>  自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害  学習障害  注意欠陥多動性障害  その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものと して政令で定めるもの  <発達障害者支援法施行令第 1 条>                          脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののう ち、  言語の障害  協調運動の障害  その他厚生労働省令で定める
表 1-⑬  障害者総合支援法に基づく障害者に対する支援の全体像
表 2-(1)-⑩  調査した市町村におけるM-CHATの活用手順の例 (注)  1  当省の調査結果による。  2  調査対象市町村のうち、M-CHATを導入している市町村の乳幼児健診における活用手順の 例である。     重要項目による評定を実施している例  全項目による評定を実施している例  重要項目による評定を実施し、疑いのある児童を特定した後、全項目による評定を実施している例 健診実施日 以前 M-CHATの重要項目(10 項目)を問診票に盛り込み、保護者へ送付 アンケート用紙(M-CHAT23
表 2-(1)-⑫  乳幼児健診で発達障害児数が確認できた市町村におけるM-CHAT又はPA RSの導入の有無による発見状況(平成 26 年度)  【1 歳 6 か月児健診】                         (単位:市町村、人)  区分  発達障害児数を把握している市 町村での合計 M-CHATの導入状況 導入あり  導入なし  発達障害児数が確認できた市町村数(a) 23   4  19  1 歳 6 か月児健診を受診した児童数(b)  119,944   3,728  116,216
+7

参照

関連したドキュメント

A経験・技能のある障害福祉人材 B他の障害福祉人材 Cその他の職種

わが国の障害者雇用制度は、1960(昭和 35)年に身体障害者を対象とした「身体障害

三〇.

また、視覚障害の定義は世界的に良い方の眼の矯正視力が基準となる。 WHO の定義では 矯正視力の 0.05 未満を「失明」 、 0.05 以上

一般社団法人 美栄 日中サービス支援型 グループホーム セレッソ 1 グループホーム セ レッソ 札幌市西区 新築 その他 複合施設

自由報告(4) 発達障害児の母親の生活困難に関する考察 ―1 年間の調査に基づいて―

平成 支援法 へのき 制度改 ービス 児支援 供する 対する 環境整 設等が ービス また 及び市 類ごと 義務付 計画的 の見込 く障害 障害児 な量の るよう

支援級在籍、または学習への支援が必要な中学 1 年〜 3