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新潟県土木部都市局建築住宅課

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(1)

雪国の実情に応じた耐震改修工法について

t l

ユ丁向l

平成18年3月

新潟県土木部都市局建築住宅課

(2)

Ⅰ 目 lI 雪 ・地震

●●

1 豪雪地帯 と特別豪雪地帯 2 雪質

3 積雪量

4 県内で過去 に発生 した地震 とその被害状況

III 新潟県の住宅事情 ・・・・・・・・・・・・

1 住宅事情

2 木造住宅ス トック

3 新潟県の地域風土 に根 ざした木造住宅

モデル住宅 による耐震診断 と補 強例 1 方針

2 モデル住宅 3 耐震診 断 4 耐震補 強

5 コス ト比較

まとめ ・・・・・・・・・・・・・

( 資料編 )

公募 による民間耐震改修工法

住宅の耐震診 断 ・補 強 に関 する県民意識

●●●●●●

(3)

1 日的

本書 は、仝国有数の豪雪地である新潟県 の実情 を踏 まえ、住宅の耐震補強 を行 う際の 課題や留意すべ き事柄 を整理 し、今後の耐震化 の促進 に寄与することを目的 としていま す。

課題や留意事項 の整理 に当たっては、雪国の住様式 に沿 った3タイプの木造住宅 を想 定 して、積雪の有無 な どといった条件別 に耐震補強の検討 を行い、工法や補強 に要する

費用 を比較 しま した。 1

また、耐震補強の方法については、施工性や材料 の入手 し易 さなどか ら、構造用合板や ホールダウン金物 による補強方法 を中心 に採用 し、概算 の工事費 を補強部位 ごと、に示 し

/ ました。

本書に掲載 している耐震補強方法及び工事費 は、全国有数の豪雪地 である本県の地 域性 を反映 した住宅のモデルプランを作成 し、その方法及び費用 をシミュレーショ

ン したものです。

補強方法及び概算工事費については、あ くまでも参考 として示 すもので、実際に住 宅の耐震補強 を行 う場合 には、その住宅の形態 ・状況に応 じた耐震診断 ・耐震補強 の方法 について、住 まう側 と診断等 を行 う建築関係者 でよ く相談 しなが ら実施 して い く必要があります。

また、資料編 に掲載 する工法については、全 国か ら募集 した工法の うち、公的機 関 の認定 ・評価等 を受 けたもの を掲載するもの で、県が推奨 した り補強効果 を保証 す るものではあ りません。

ー1‑

(4)

ll 雪 ・地震

1 豪雪地帯 と特別豪雪地帯

平成 17年4月 1日現在、我が国では、国土面積の50.83%が豪雪地帯、2008% ( 雪地帯の うちの390%)が特別豪雪地帯 に指定 され、豪雪地帯 に総人口の161%、特 別豪雪地帯 には28% (豪雪地帯の うちの 172%)が居住 しています。

全域が豪雪地帯 に指定 されている新潟県では、上 ・中越のほぼ全域 と下越の内陸部 を中心に県土の約7割が特別豪雪地帯 に指定 され、県内の宅地の約41%がその特別豪 雪地帯 にあ ります。

2 雪質

新潟県 は、他 の降雪地 とは異 な り1月の平均気温が高いため、降雪直後の雪の密度 70‑90kg/m3と北海道や東北地方の50‑80kg/m3に比べて、湿 って重い雪質であるこ とが特徴の一つです。

く降雪直後の雪密度)

北陸 ・山陰 密度 (kg/m3)

資料 :(社)雪センター 「北陸の雪2000

3 積雪量

県内の海岸部の新潟市 と佐渡市 (旧相川町)、内陸平野部の上越市 (高田)、中山間 部の津南町の昭和44年度か ら平成16年度 までの年降雪量の経年変化 を見 ると、最 も多 い津南町では、最 も少 ない佐渡市 (旧相川町) に比べ約13倍 も多 く、19年ぶ りの豪雪

と言われた平成16年 には、約21倍の降雪量があ りました。

(年降雪tの経年変化)

資料 新潟県降棟7及び気温観,'AJJ30年年報他

‑2‑

(5)

4 県 内 で 過 去 に 発 生 した 地 震 と そ の 被 害 状 況

県 内 に は 、 櫛 形 山 脈 断 層 帯 を は じめ 、 数 多 くの 活 断 層 が 存 在 して い ま す 。

ま た 、 新 潟 県 中 越 大 震 災 や 新 潟 地 震 の ほ か に も 、 県 内 で は 過 去 に 大 き な 地 震 が 多 く 発 生 して い ま す 。

発生年月日 規模 災 害 の 状 況

7.10(親 5年) 越中、越後

】.28(文亀 1年) 越後、会津 7.18(永正14年) 越後、会津 2.1(寛文 5年) 越後高田 5.20(宝暦 1年) 越後、越中

1762 10.31(宝暦12年) 佐渡

1898 5.26(明治31年) 六 日町 190L1 5.8 (明治37年) 六El 1910 5.26(明治43年) 新潟、

1911 9.5 (明治44年) 佐渡沖 1933 10.4 (昭和8年) 県中央 1961 2.2 (昭和36年) 長岡市西部

山崩れ、民家倒壊、湧水あり、圧死者多数 越後にて家屋の倒壊並びに死者あり 越後には倒壊家屋あり

城損壊、済家多し、出火あり、死者1.500

高田城破損、震災地を通じて死者2,000人、高田領の 全壊及び焼失家屋6,088、死者l,128

6.6 浄波あり、26戸流出、新潟地割れを生ず

6.1 六日町で土蔵・家屋の亀裂,墓碑の転倒,田畑の亀 裂、噴砂等あり

6.1 南魚沼郡五十沢村付近で土蔵 ・家屋の破折、落石、

道路の亀裂から青砂を噴出、城内村で瓦の墜落・障壁 6.3 東頚城郡大島村菖蒲及び菱里村須川が最も強く、石

垣の破損、地面の亀裂あり 6.6 鰻 域は佐渡南部、越後海岸

6.1 北魚沼川 口、堀之内、田愛山各村で屋根石落下、壁 に亀裂

5.2 死者5人、住家全壊220、半射 65、′ト壊804 (長岡地 鉄)

1964 61.6 (昭和‑ 粟島付近 75

= ⊃

死者14人、負儒者3T6人、住家全半壊13.248、新潟市 内で地盤の流動、不同沈下による被害が事しかった

20m 10 23(平成.6年, 中 越 地 方 68 二 つ

jt料 新潟県地域防災計画

‑3‑

(6)

1666年 (寛文5年)の地震

言伝 粥

1961年 (昭和36年) 長岡地震

@ ・一一十 5 ‑ 88 l

封 匹

1 マグ二チューL'614 1 1 マグニチュード52 l

14‑15

■建物被 害

高 田城 の本丸 、二の丸、三の丸が被害 を受 ける.

侍屋 敷が700余戸倒壊

町家の大半が倒頒

■人 的被害

侍 関係 の死者 150人以上

町人の死者 1,500人 (不明)

火 災に追われ 、周 りの雪壁 に逃げ場を失 ラ.

氷柱 (つらら)に刺される。

屋根からの落 雪の下敷きになる。

家を失 った領 民たちは雪の上 に小屋 を作 り、寒さに耐えながら生活したといわれる。

末文5年の地書 に関しては以上の書経度 しか分からず 、詳細な記述は残されていな い。従 って兼雪時であったために点滅的な 被 害を受けたということが把握 できる程度 で ある。しかしながら、この他Jtは耕雪期の地 票としては、最大規模 の被書をもたらしたも のであった。

‑4‑

170cm〜200cm

■建物被害

住家全壊220戸、半旗465戸 、 一部破損804

■人的被

死者5人 負傷者30

地簾の規模 はそれほど大きくはなかった が、直下型の地窯であったため、局地的に 非 常に大きな被 幸が発生し、耳央付近の4 免薄では全壊率が50%を超 えた。

被 災地付近の耕雪は17m〜2m位であっ たが、ほとんどの家が3‑4回程度の雪下ろ しを行 っており、屋根 に残っていた雪は多く ても30‑40cm位であった。従って耕雪は住 家の被害を大きくした直接の原 因とはなって いないと考えられる。

一方、柵造的に弱く屋根 雪の耕 雪も住家 より多かったと思われる作業所 、物置等の非 住宅では建物被害が大きかったといわれて いる。これ らは、雪によって破娘が促進され たためと考えられている。

また、雪 中に埋もれていた石灯稚 、こまい ぬ、墓石等の転倒 はなく、これらは周 囲の横 雪 による保護の結果と考えられる。住家でも 1階部分が耕 雪によって支えられていたた め、完 全倒壊を免れた例もあった。しかし、こ れらの家屋 は融雪に従って、倒娘が進むこ ととなった。

以上に記述 したように長 岡地JEはどちらか というと薫雪時に発生したものではなく、

従って雪 による影響は比較的少なかったと 考えられる。

資料 新潟 県地域 防災計 画

(7)

調 調 ,

西

日 町

り ま す 。

√一

㌧ ̲.V

岡 平 野 西 経 断 層 帯

二 ‑′ 守

5‑

資料 新潟 県地域 防災!十画

JI

〜 , LJ : ㌢ 子 t I

(8)

新潟県の住宅事情

1 住宅事情

新 潟 県 の平 成 15年 の総 住 宅 数 888,000戸 で、総世帯数791,900世帯 よ

96,100戸 も上回っていて、 これは 10 年前の 65,500戸 と比べると約 15倍 に

な ります。

平成 15年の住宅総戸数 における持 ち 家は、約 77%で最 も高 く、全国で第6 位 です。

住宅の広 さをみると、平成 15年 は 1 世帯あた り13272m2と全国第5位 で、

全 国的に東北、北陸の 日本海側 に位置 する県が上位 を占めています。

(住宅総戸数に対する所有者関係別内訳》

2

19ヽ / 匝 :

0% 28 一ヽ

= I

5㌔ 且1且

資料 住宅・土地統計調査

2 木造住宅ス トック

住宅総戸数に占める木造住宅比率 をみる は 宅総戸数に占める木造の劃創

と、年々若干の低下傾 向が見 られる ものの、

平成 15年で約 86%と全国の約 61%に比べ 高い比率です。

県内の平成5年か ら15年の 10年 間にお ける年代別の木造住宅ス トックの減少幅を みると、戦前か ら昭和35年が72%、昭和36 年か ら45年が 71%なのに対 し、昭和 46 年か ら55年の ものは78%と比較的減少幅 が少ない状況です。

‑6‑

14 / 匪 調

390 且岨

資料 住宅・土地統計的査

(9)

く県内の平成15年にお ける木造住宅 ス トック割合 〔建築時期が昭和55年以前〕)

500000 400000 300000

呂:芸言語 =…

l ■戦争前〜昭和35

200000100000 ‑ 辛‑ 平成一155戸数 / 平成戸数 / 平成55戸数戸数 =‑7781%% 0 ‑ 平成15戸数 / 平成5戸数 =72%

資料 :住宅 ・土地統計調査

(県内の建築時期別木造住宅 ス トックの推移)

資料 :住宅 ・土地統計調査

3 新潟県の地域風土に根 ざ した木造住宅 (1) 伝統的な住 まいづ くりと木組み

多様 な地形や気候 に恵 まれた本県 においては、北 は真束無 し、南 は武家屋敷特 有の床が高い ものや東造 りといった住宅様式 を見 ることがで きます。

海岸沿いの出雲崎町は舟′ト屋兼用の海 に向かった妻入 りの住宅、内陸平野部は 牛馬 と共 に生活 した中門造 りの住宅が存在 しています。

柏崎市荻 ノ島地区に見 られる環状型の集落 は、生活の知恵か ら出た和の豊か さ を見 ることがで きます。

‑7‑

(10)

伝統工法 と在来工法の遣 い

江戸時代以前か ら存在す る日本古来の工法 は 「伝統工法」 と呼ばれ、現在 の筋 かいを用いる 「在来工法」 とは、一般的に区別 されています。

伝統工法 に用い られる二つの部材 を水平 ・垂直 ・直角 に組み合 わせ る接合法「 組み」 は、木材 だけの複雑 な細工 を必要 とし、一度組 んだ ら取 り外 しが出来 ない

もの もあるな ど、高度 な技術 です。

せがい造 り

元々船大工 の工法及び宮大工の工法 (天秤梁)の一つ と言われています。

在来木造住宅 に採用 されたのは、渡 り顎 と天秤梁 を組み合 わせて生 まれた工法 で、寺社建築の屋根の軒の出が大 きい ものに使 われています。

一方、農村部の桁上 に造 った蚕棚 の構造 も 「せがい造 りで、積雪地 において は軒先 の積雪荷重 を支 えるため、大正時代 か ら昭和 の初期頃に建 て られた町屋 に

も多 く採用 された工法の一つです。

中門造 り

新潟県 をは じめ東北地方 に分布する曲家の一種で、県内には10種類の形の違 っ た中門造 りの住宅が存在 しています。

(2) 現在の雪国の住 まいづ くり

屋根の克雪化

豪雪地帯 での冬季 の居住環境 を確保す る とともに、屋根雪処理の負担軽減 と危 険防止のため、特別豪雪地帯 を中心 に、住宅屋根 の融雪化や耐雪化、落雪化が進 んでいます。

高床式住宅

昭和30年代 に普及 し始めた住宅です。

基礎の高 さを通常の 45cmか ら180cm前後 まで高 くし、冬季の積雪で も1階部 分が雪 に埋 もれない ように工夫 した もので、県内においては落雪式 と併用 した も のが多 く見受 け られます。

‑81

(11)

《克雪屋根の形状の種別 と特徴≫

垂 . 車 .屋根 の急勾 配、又 は滑 りやす 灯油、 ガス、電気等 のエ ネル言落牽強虚根 '/I /淘 雪武庫線 ∴ 2‑3m番 牽串車線 二程度 の積雪荷重 に耐 い屋根材 を用いて雪 を自然 に ギー、生活排熱 を用いて屋根 え られるように住宅の構造 を

滑 り落す方式 雪 を融かす方式 強 くす る方式

醸㌍春美敷 i,^裏 .k1ei.lV

華 重 奏 塞 敷地 に余裕がある場合 に適す 敷地 に余裕のない場合 に も適 敷地 に余裕 のない場合 に も適■

(落雪 .堆雪スペースが必要) す

い (屋根藤や塗装等 のメンテ 費等 のランニ ングコス ト、設 骨組強化 のため建設費用が増

ナンスは必要) 備交換費用がかかる 大す る

藩 簸 藻 草 1階の居室が雪 に埋 もれて採 温水式等 はボイラー (灯油) 屋根雪の荷重 に耐 え られるよ 弓 鐘声中主 光が悪 い の燃焼音が不快 う、壁や柱 の位置、間取 りへ

資料 :雪国におけるバリアフリー対策の推進による安全で快適な 都市生活の実現に関するモデル調査報告書

‑9‑

(12)

IV モデル住宅 による耐震診断 と補強例

1 方針

雪国の実情 に応 じた住宅の耐震性 について検討す るため、降雪量 の違いな ど県内の 各地域の特徴 的な条件 を考慮 して在来軸組工法 によるモデル住宅 を作成 し、耐震診断 及びその診断に基づ く必要な補強量 を算出 して、耐震性 の比較 を行います。

2 モデル住宅 (1)設定の条件

モデル住宅の条件及びそのタイプを次の とお り設定 しま した。

≪モデル住宅の条件≫

建築年 :昭和50年代前半

建築基準法 における耐震基準が現行基準 に改正 される以前の建築のため、耐 震性能が現行基準 を満た していない ことが想定 され、 また、際立 った老朽化が 進んでいない と考 え られる築後30年程度の住宅 とす る

建築形態 と規模 :約150m2 /

建物の形態 は、一般的な2階建て住宅 と豪雪地 に多 く見 られる高床式住宅 とす

建物の床面積 は、魚沼 ・十 日町及び上越圏域で146‑162m2が多い ことか ら、

150m2程度の規模 とする (高床部分の面積 は除 く)

住宅平面の計画

新潟県内の各地で多 く見 られる和室二間続 きに広縁 のある間取 りを採用する。

また、2階は西側 の外壁 を1階二間続 きの中間に配置する計画 とする

仕上 げ等

屋根 を鉄板葺 きとし、外壁 を角波鉄板 とする 「軽い建物として耐震診断及 び耐震補強計画 を行 う

なお、屋根 を瓦葺 き、外壁 を土壁塗 りとす る 「重い建物の耐震診断 も行い、

住宅の仕上げ重量 の違いによる耐震性の比較 を行 う

‑10‑

(13)

(2) モデル住宅の タイプ

前項 の諸条件 を考慮 して、共通 した平面 プランによる以下 に示す3タイプ を設定 します。

なお、屋根 の設計積雪量 は、冬季 に屋根雪下 ろ しを行 うことを前提 に1.0mとし、

地震 時の積 雪荷重 について は、新 潟県建築基準 条例 に基づ きその35%を見 込 むこ ととします。

≪モデル住宅のタイプ≫

LlH‑

(14)

モ デ ル 住 宅 の 紹

共 通 プ ラン (1, 2階 は 3 T Y P Eと も に

1階 平面図 1/100

oT

同 一 間 取 り と す る 。 )

L 、 !:Cl 91: 1 ≦23 ・ = 1 L旦嬰 191101

2階 平 面B] l/100

Z

+

; ‑⊥皿 「⊥ 且㍗

m 2

ll f 桂 120x120

∃垂=二 乱 柱 .20y120

」 応かい 45X90 (片削 El 削 、 45x90 日ユキ群)

仮定条件

・建設年度 昭和50年 (斬耐書基準以前)

・敷 平坦地の良好な地盤

・基礎 鉄筋 コンク リー ト達の布基礎 (健全な状態)

・外部仕上 屋根 ・カラー鉄板暮き

外壁 ・‑石膏ボー ド (ア)9下地角波カラー鉄板張 り

・内部仕上 和室 荒板 (12 0mm)下地、畳敷き 石膏ボー ド()7下地.繊維壁塗 り 天井 和風化粧天井材等操天

洋室 化粧合板 (ア)12張 り

プリン ト合板張 り

天井・化粧石膏ボー ド (ア)9長り

(15)

共 通 横 造 園

r… ' 1'"‑Ol l l○ ' 1■… .… 1 I.… r… l

..."・.‑+7..'2'..'..

L x

12降鮒 ,/oor

当陪管柱120x120

‑ 宍 ===‥下謄柱 120x120

・通 し8 120日 20 梁轄 120

既存筋かいの取付 .釘75 2本程度

既存柱頭 .桂脚部 ほぞ差 し.釘打ち.かすがい等 珠の仕様 (各階) ・火打ち+荒板 (簾仕様皿)

既存耐力壁の空強 さ倍率の採用憧

外壁 外面 石膏ポ‑ ド(7) 9(角波鉄板下地材) 12

軸組 45 × 90I (,'り ) 金物無 し 26 (5 2)

内面 il力要兼 無 し 00

38 (6 4)

内撃 耐力要素 無 0 0

軸組 45 X 90シ= (ク◆71) 金物無 し 2.6 (5・2) 2 6(5 2)

一 13‑

3.i40 1.820 1.820

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(16)

3 耐震診断

ここでは、建築基準法及 び新潟県建築基準法施行細則 のほか、 (財) 日本建築防災協 会の 「木造住宅の耐震診断 と補 強方法」 に従 い診断 を行 い ます。

(参考)「耐震診断及び耐震改修の指針」と 「耐零診断方法

国では地震 に対する安全上耐震 関係規定 に準す る基準 として、平成7 1225 日に 「耐震診断及 び耐震改修 の指針」 (建設省告示第 2089号) を定め公表 して る。

指針 では、木造 の建築物又 は木造 と鉄骨造 その他 の構造 とを併用 す る建築物 の 木造 の構造部分 について、指針 の定め に適合す るほか、国が指針 の一部又 は全部 と同等以上の効 力 を有す る と認める方法 によって耐震診断 を行 うこ とがで きる と している。

平成 17 75日現在、指針 に基づ き10の方法が認定 され、その うち、木造 住宅 の耐震診断 については、以下の2つがあ り、在来軸組構法 や伝統 的構法、枠 組壁工法 を対象 と した 「木造住宅の耐震診断 と補 強方法」が、木造住宅 の耐震診 断 ・改修 に一般的 に用い られている。

A (財)日本建築防災協会による 「木造住宅の耐粟診断と補強方法」に定める

一般診断」及び 「精密診断

(1) 耐震診断の流 れ

耐震診断の流れは、次の とお りです。

まずは、住宅の所有者 自らが 「誰で もで きるわが家の耐震診断」によ り診断 し、

耐震性 の心配がある場合や詳 しく診 断 したい場合 は、専 門家 が 「一般診断法」 や

精密診断法」 によ り診断 します。

‑14‑

(17)

耐束診断の フロ‑例 )

資料 :(財) 日本建築防災協会 「木造住宅の耐農診断 と補強方法

① 誰でもできるわが家の耐震診断

この診断法 は、木造住宅の耐震診断 ・耐震改修 を推進す るため、専 門家が行 う 耐震診断法でな く、誰 もが簡単 に行 える診断法です。

住宅の所有者等が、 自ら診断することによ り、耐震 に関する意識の向上 ・知識 の習得がで きるように配慮 されてお り、 よ り専 門的な診断に繋げ られるように作 成 されています。

なお、住宅の所有者 ・居住者が ご自分 の住 んでいる住宅 を診断するために個人 (自己使用)で使 われる場合 は、次のア ドレスか らか らダウンロー ドすることが 可能です。

http://www.kenchiku‑bosai10rjp/wagayare/wagayare・htm

② 一般診断法

この診断法は、図面及び目視 により可能 な範囲を調査 し、その結果 をもとに耐 震補強の必要性の有無 を判定する ものです。

‑15‑

(18)

精密診断法

この診断法 は、 よ り詳細 な調査結果 をもとに、補強の安否 の最終判断や補強後 の耐震診断 を行 うものです。

精密診断法 には4種類 あ り、その 1つが壁耐力 による保有耐力診断法で、木造 建物の構造計算 に代 わる もの として一般 に行 われる壁量計算 とほぼ同様 の もので す。そのほか精密診断法 には、保有水平耐力計算、限界耐力計算及び時刻歴応答 計資 による方法があ ります。

(2) 耐震診断の与条件等

モデル住宅の耐震診断の与条件等 は、次の とお りです。

耐震診断 は一般診断法 によ り行 う なお、「耐力壁 の配置 による低減係数」

の算出方法 は 4分割法 と偏心率法があ り、建物の形状等 によ り適切 に判断す る必要があるが、 ここでは、それぞれの値の小 さい ものを採用する

新潟県の地震地域係数 (Z)0.9とする。

地盤 は 「普通」 とし、地形 は 「平坦 ・普通」 とする

地盤 ・基礎及 び高床部分の改修 ・補強は対象外 とする

建物 の経年劣化 はない もの とし、 また、金物等 の接合効果 柱ついては劣化 に よる影響 を受 けていない もの とす る

評価≫

上部構造評点

1.5以上 倒壊 しない○

1.0以上〜1.5未満 一応倒壊 しない○

0.7以上〜 1.0未満 倒壊する可能性がある

‑16‑

(19)

(3) 診断の結果

モデル住宅の診断結果は、次の とお りです。

いずれの場合 も必要な評点(1.0)を満たさず、補強が必要です。

く軽い建物 〔屋根 :カラー鉄板葺 き、外壁 :角浪 カラー鉄板))

評 点 ()内:配tによる低漉係数

TYPE‑1 TYPE‑2 TYPE‑3

2階建稚tIO.Om 2階建fA書I1.0m 高床式2捲建稚TI1.0m 4分割法 L偏心率法 4分割法 F価心事法 4分割法 4心事法

3 × (0,155.0) (0.155.0)

Y 0.36 0.24

(0.75) (0.5)

2 × (0.195.0) (0,195̲0) (0.167̲0) (0671.0) (151.0) 0.(151.0) Y 0.80 0.40 58 0ー29 0.48 32

(1.0) (0.5) (1.0) (0.5) (75) (0.5)

1 × (0ー181̲0) (0.181.0) 0.(16.02) (0.162.0) RC Y 1.0 0.55 0.81 0.40

く重い建物 〔屋根 :瓦葺 き、外壁 :土塗 り壁〕)

評 点 ()内:Etによる低漉係数

TYPE‑1 TYPE‑2 TYPE‑3

2階建手暮t lom 2階建坪fI1̲Om

4分割法 l 4心事法 4分割法 l 伸心事法 4分割法 4'C1串法

3 X (0.1.480) (0,1.480)

Y 0.34 0.21

(0.8) (0.5)

2 × (0.1.740) (0.1.740) (0.一.50)8 (0.581.0) (0.0.378) (0.1.460) Y 0.63 0.31 0.51 0.25 0.46 0.29

(1.0) (0.5) (1.0) (0.5) (0.8) (0.5)

1 × い.0.690) (0.一.690) (0.一.50)6 (0.1.560) R Y 0.92 0.46 0.54 0.36

(I.0) (0.5) (0.75) (0.5)

17‑

(20)

(4) 診断結果の比較

積雪、高床 、建物の重量の別で評点 を比較 した結果 は、次の とお りです。

〔一般2階 建 住 宅 における積 雪 の有 無 による比較 〕

X方向 y方向 x方向 y方向 評点比率(2F,‑ 悪書… 去諾 ‑ 一昔 ,昔 ㌃ 07. 073

(lF) 積雪量 10m 062 040

積雪量 oom o81 055 077 073

〔棟 雪を見 込 む一般2階建住 宅 と高 床 式2階建 の木造部 分 の比較 〕

X方向 y方向 ×方向 y方向 評点比率(2F) ‑ 昔 ・昔 082 083

(高床式は3F)

(lF) 高床式タイプ 051 032

‑般2階建 062 040 (高床式は2F)

〔一般2階 建積 雪量10mの場 合 の建 物 の重さによる比較 〕 x方向 Y方向 評点比率(2F)

(lF)

重い建物 軽い建物 重い建物 軽い建物

0.58 025 067 029 056 036 062 0.40

082 080

×方向 Y方向

087 086

090 090

・積雪量が 1.0mの場合 は、積雪がない場合 と比較 して耐震性の評点が 2‑3割低 くなったo

・高床式住宅の場合は,一般 2階建 と比較 して耐震性の評点が2割ほど低 く なったo

重い建物」の場合は、「軽い建物」 と比較 して耐震性の評点が1‑ I.5

(21)

(5) 考察

(∋ 住宅 の耐震性 は、モ デル住 宅 の ように広縁 や続 き間が あ って耐力壁 が偏 って配 置 され てい る場合 に著 しく低 下 します。 よって、耐力壁 をバ ランス よ く配置 す る

こ とが重要 です。

(耐力壁のJ(ランスのイメージ)

l耐 力壁のバラン前

×1+⊂== ×4 ‑ 6

住宅の剛心

t.Oft宅の

1 十十一 1×2 ‑ 4

耐力壁の量は、ともに同じで あるが、その配置のバランス が悪いと、地震時に住宅が ねじれてしまう。

耐力壁のバランス◎』

=⇒ ⊂: ×6 ‑ 6

=t

住宅の剛心 住宅の重 心

・×4 ‑ 4

〔 凡

2

⊂:::::⊃ 壁倍率がFl』の耐力壁

(参 住宅 の耐震 性 は、積 雪荷 重 や建物重量 に よって大 き く変 わ ります. このため、

住 宅 にかか る荷 重 を軽 減す る こ とが耐震性 の向上 に有効 です。

なお、新 潟県 建築基 準 法施行細 則 に定 め られ ている垂直積 雪量 に よれば、県 内 には最高 40mの地域 が あ り、 これ ら豪 雪地域 で は、積 雪荷 重が住宅 の耐震性 に 与 える影響 は、非常 に大 きい と言 えます。

‑19‑

(22)

雪国において特徴的な高床式住宅は、建物が高 くなることと、混構造 による剛 性の不連続性か ら、一般的な2階建 てに比べてさらに大 きな耐力 を必要 とします。

4 耐震補強

(1) 補強方法の種類

住宅の耐震補強の方法 には、概 ね次の種類があ ります。

それぞれの種類のなかで も、使用する材料や施工方法 によ り構造耐力の性能や 工事費、工期等が異な ります。

また、一般的な材料 として構造用合板等 を使用 した工法のほか、資料編で示す とお り、全国 には工務店 などが発案 した多様 な耐震補強方法 もあることか ら、耐 震改修 を実施す る場合 には、住 まう側 と耐震補強に携 わる建築関係者が相談 しな が ら、耐震補強の方法 を検討 してい くことが重要です。

(D 耐力壁の設置による補強 既存 の壁面や開口部 に筋かいや構造用合板 等で耐力壁 を設置 し、

必 要 な耐 力 を確 保 す 匪 夏至i) る。

(例 :構造用合板による耐力壁)

② 柱 とはり等の接合部の補強

柱 と胴差 ・は り、軒げたと小屋 ぼ りが互いにはずれないように金物などで緊 結する。

‑20‑

(23)

(例 :接合部の補強)

(罫 水平面の補強

床の剛性 ・耐力 を確保す るため、構造用合板や火打ぼ りで補強する。

添柱 ・控柱の設置による補強

建物の内部での耐力壁の設置 などによる補強がで きない場合、建物外部に筋 かいと同等 な効果を発揮する添柱 ・控柱 などを設置 して補強する。

基礎の補強

鉄筋 コンクリー ト造布基礎 を新 た に打 ち直す ことが不可能な場合 には、

既存のコンク リー ト造布基礎 に鉄筋 コンクリー ト道の布基礎 を抱 き合 わせることなどにより補強する。

その他

制震工法や免震工法 もある。

く例 :基礎の補強)

‑21‑

(24)

(2) モデル住宅の補強方針

精密診断法 (保有耐力診断法)で行 い、必要耐力 は 「略算 による必要耐力表」

を使用 します。 また、耐力壁の配置 による低減係数 は偏心率法 を用いて、補強方 針 を検討 します。

補強後の耐震診断の評点は、1.0を上回るもの とします。

(3) モデル住宅の補強方法

(財) 日本建築防災協会の 「木造住宅の耐震診断 と補強方法」 を参考 に、安価で 簡便 な方法 として、次の補強内容 を主に使用 します。

既存壁 を構造用合板直張 りなどにより補強する。

ホールダウン金物、短冊金物、山形プレー トなどを設置する 既存筋かいの取付 け部 を金物で補強する。

床、屋根の水平面剛性及び強度 を補強により適切 に確保する。

(4) 補強計画

① バ ランスを考慮 した 耐力壁の補強 ・新設

極力偏心の解消 を図 れる位置 に、既存耐力 壁の強度の向上 と耐力 壁 の新設による強度の 増強 を行 い ます。

ll ..

Y l l

l l L‑i

l I

X =

l

1 1

《剛心、重心の位置TYPE2(a)内部補強優先の場合〕》

‑22‑

(25)

上下階の耐 力壁のバ ランス

TYPE共通で1階広縁外壁の開口中間部 に耐力壁 を新設 します。

これはⅩ方向の耐力壁 の上下階バ ランス を考慮 す る とともに、 Y方向の地震 時 に発生す る曲げや圧縮力 (または引張力)で、2階隅部の通 し柱 が大 きな損傷 を 受けない ように配慮 した結果です。

‑231

(26)

地棄力の伝達

さらにTYPE‑2及びTYPE‑3では、2階西側壁面の直下階に耐力 を新設 しま す。 これは、和室二間続 きの中間に位置 しますが、2階か らのY方向地震力 を確実 に伝達するため、最 も効果的な方法 と考 えられることによるものです。

内部補強優先 と外部補強優先

TYPE‑2では、2つの耐震補強方法 を計画 します。

一つは内部補強優先で、工事 中の生活 に支障の出る可能性 もあ りますが、外壁 面の補強は必要最小限 とすることがで きます。

もう一つは、外部補強優先 で、工事 中の生活 に支障はない と思われ ますが、外 壁面のかな りの部分が工事範囲 となるために全面的 に足場 を必要 とし、下屋屋根 材の取 り外 しなどに大掛か りな工事が予想 されるため、外壁 の リフォームを兼 ね るな どが望 まれ ます。

‑24‑

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