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Tsuyoshi MATSUMOTO*, Jin−ichiro YAMAGUCHI**and Hiroshi FUJIYAMA*

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(1)

マルチホロー陰極型同軸マグネトロンプラズマによる 窒化チタン薄膜の形成

松本 健*・ 山口 甚一郎**

藤山 寛*

Preparation of Titanium Nitride Thin Films by Using Coaxial       Magnetron Plasmas with Multi Hollow Cathodes

       by

Tsuyoshi MATSUMOTO*, Jin−ichiro YAMAGUCHI**and Hiroshi FUJIYAMA*

 In order to prepare a protective thin film on inner wall of a metallic pipe with a small diameter, we developed a new coating method by using coaxial magnetron plasmas with multi hollow cathodes. In this method, in addition to the magnetron effect, hollow cathode discharge was realized to get high current density for lower pressure condition than that of a conventional coaxia玉magnetron plasma source. By using this plasma source, trial preparation of titanium nitride thin films on inner wall of ametallic pipe has been successfu11y performed at high deposition rate,〜100[A/sec].

1.まえがき

 近年のプラズマプロセスによる薄膜形成技術の進歩 はめざましく,VLSI製造などの電子工業をはじめ,切 削工具などの機械工業,さらには高分子やセラミック スの化学工業などの広範囲の産業分野にわたって実用

化されている1).

 なかでも,耐熱性・耐摩耗性・耐腐食性などの優れ た機能をもつ立方晶窒化ホウ素(c−BN)や窒化チタン

(TiN)などのいわゆるニューセラミックスを,金属 基板上に高速かつ密着性よくコーティングする技術は,

プラズマを用いたスパッタリングやイオンプレーティ

ングなどの物理的気相成長法(Physical Vapor Depo−

sition;PVD)や化学的気相成長法(Chemical Vapor

Deposition;CVD)「により,活発に研究されている2).

 しかしながら,最近では,原子力発電用の冷却パイ プ内壁などの特殊な形状を持つ基板上に保護膜を形成

することが要求されており,新しい発想に基づく高密 度プラズマ生成法の開発が期待されている.

 そこで,本研究では,小口径金属細管内壁へのニュー セラミックス薄膜の高速成膜を可能とする,新しいプ ラズマ成膜法の開発を目的とし,マルチホロー陰極型 マグネトロンプラズマを提案する.高速成膜のために は細管内部に高密度プラズマを生成,維持することが 必要であり,薄膜の密着性をよくするためには低気圧 であることが望ましい.しかしながら,従来の同軸型 マグネトロンプラズマでは,20mm以下の小口径細管内 に高密度プラズマを低気圧で生成することは難しく,

高速成膜が困難となっていた3).

 本報告では,マルチホロー陰極型電極により生成さ れたプラズマの電極軸方向に磁界を印加するマルチホ ロー陰極型同軸マグネトロンプラズマを提案し,その 放電特性ならびにアルミパイプ(内径23mm)内壁への

平成3年4月30日受理

・電気情報工学科(Department of Electrical Engineering and Computer Sciences)

**㈱陶通 長崎県東彼杵郡東彼杵町(Totsu Co. Ltd., Nagasaki)

(2)

窒化チタン(TiN)薄膜の試作について述べる.

2.マルチホロー陰極型同軸マグネトロンプラズマ  小口径のパイプ内部に低気圧高密度プラズマを生成 するためにはグロー放電を維持する電子を短ギャップ 中に捕捉し,中性ガス分子との衡突回数を増大させる ことが必要である.本章では,パイプの中心軸上に配 置する陰極を4本に分割することにより,電子を陰極 近傍に閉じこめるホロー陰極効果と,パイプの軸方向 に磁界を印加し電子の実効的な衡突回数を増加するマ グネトロン効果の両方を実現できるマルチホロー陰極 型電極構造について述べる.

2.1 ホロー陰極効果とマグネトロン効果4)

 電極間において陰極から放出された初期電子は陽極 に向かって加速される.このとき,初期電子が中性ガ ス分子に衡突し,その運動エネルギーによって中性ガ ス分子を電離させることにより,一対の正イオンと二 次電子ができる.さらに,これらの電子が電界により 加速され,中性ガス分子と臨海を繰り返しプラズマが 生成される.ここで,気圧が低い場合には電子の平均 自由行程が長くなるため,電極間での衡突回数が減少 し放電が持続しない.すなわち,低気圧下において,

短ギャップであればあるほど放電が開始し難くプラズ マを生成することが困難となる.

 ホロー陰極効果は,陰極表面に形成されるイオン

シースのシース電界により電子を反射させ,陰極近傍 に電子を長時間閉じこめることにより,電子と中性ガ ス分子との衡突回数を増加させる効果である.その結 果,通常のグロー放電に比べて放電電流が飛躍的に増 加し,高密度のプラズマが生成される.

 一方,マグネトロン効果は,放電電界Eに垂直な方向 に印加した磁界Bにより,電子とイオンをE×B方向に

ドリフトさせて,電子と中性ガス分子の衡突回数を増 加し,中性ガス分子の電離を促進する効果である.そ

の結果,放電電流が増大し,プラズマ密度が高くなる.

solenoid coi1

図図  図噛区]

chamber       anode

@        cathode

区][×] 区コ[Σζ

Ar

@         valve m2

mass flow

controller   power supPly

Fig.1 Schematic diagranl of experimentaI    eqUlpment

cathode(titanium)

anode(copper)

Fig.2 Geometry of electrodes

マルチホロー陰極型電極構造を示す.金属細管を陽極 とし,その中心軸上に4本の陰極を配置した構造とし ている.Fig.3に放電特性の測定に用いた2種類の電 極の大きさを示す.(a)は本研究で新しく開発したマル

チホロー陰極型電極であり,(b)は比較のために用いた

従来型の同軸電極である.いずれの場合においても,

陰極はチタン(Ti)製パイプ,陽極は内径20mmの銅(ρu)

製パイプを用い,陰極と陽極の最短距離が4mmとなる

ような寸法とした.

2.2 マルチホロー陰極型マグネトロン電極の構造

 使用した実験装置の概略図をFig.1に示す.真空容 器は長さ1.7m,内径0.35mのSUS304製で,その周囲に 軸方向に一様な磁界を発生させるためのソレノイドコ イルが設置されている.真空容器をロータリーポンプ およびメカニカルブースターポンプによって1×10−4

Torr以下まで排気した後,純ArガスまたはArとN2の

混合ガスをマスフローコントローラによって流量を設 定して所定の気圧に保った.Fig.2に本実験で用いた

3.実験結果および考察

 本章では,新しく提案したマルチホロー陰極型マグ ネトロン構造電極の直流放電特性を調べた結果につい て述べる.成膜速度に大きな影響を与える放電電流に ついて,その放電電圧,気圧および印加磁界の磁束密 度に対する依存性を調べた

3.1 放電電圧依存性

両電極間に安定化低抗(R=1k∫2)を介して直流電圧

(3)

4 4

20 4

4 4

200 R00

(a)Newly−developed multi hollow cathodes

4

20 12

4

200 R00

Vを印加し,得られた放電電圧V4に対する放電電流密

度Iddの特性をFig.4に示す.ここで,(a)はマルチホロー 陰極型マグネトロン,(b)は従来の同軸マグネトロンの

場合の結果である.また,印加磁束密度をB=300Gauss

で一定とした.(a)のマルチホロー陰極型マグネトロン

でぽ,放電電流の立ち上がりが負特性を示し,ホロー 陰極放電の特徴がはっきりと現れている.また,マル チホロー陰極の場合,通常の同軸マグネトロンに比べ て動作気圧が0.03Torr程度でも十分大きな放電電流 が得られることがわかる.P=0.07Torrの場合,マルチ ホロー陰極型同軸マグネトロン放電では放電開始電圧 は230Vであり,放電電流密度4mA/c㎡を得るのは放電 電圧が300Vのときである.一方,同軸マグネトロン放

電では放電開始電圧は380Vであり,放電電流密度4

mA/c㎡を得るのは放電電圧が800Vのときである.ま た,0.05Torr以下では,同軸マグネトロン放電では放 電が開始しないのに対しマルチホロー陰極型同軸マグ ネトロン放電では大きな放電電流が得られている.

 以上の実験結果から,マルチホロー陰極型同軸マグ ネトロン放電では,ホワー陰極効果の付加により放電 開始電圧が低下し,放電電圧のわずかな増加に対して,

放電電流が大きく増加することがわかる.

(b) Conventional cathode

Fig.3 Multi hollow cathodes type and coaxial

   type electrodes

量 三 船 倉

●田

℃.

.雲

8

6

4

2・

B=300[Gauss l

P=:0.07[Torr l

P==0.05[Torr]

P:=0.03[Torr]

0      0.2     0.4     0.6   Discharge voltage Vと[kV I

(a)Coaxial magnetron with multi hollow

  cathodes

□「6

々4

葺2

.雲

  0

B=300[・Gauss 1

P=0・1[Tbrr]

P=0・07[Torr】

P==0.05[Torr]

0.2   0.4   0.6   0.8   1.O

Discharge vol奮age%[kV]

(b)Conventional coaxial magnetron

Fig.4 Dependence of discharge current density Idd on discharge voltage V4

(4)

竃8

き6

§

コ4

:2

∩ 0

13=300[G孕uss】 V=1・0[kV 1

V=0.8【kVI

    V=0・6[kV】

φ      〆

       ア

0.01   0。02    0。03    0.04       Pressure P[Torr】

0.05

1・

量、

14 12

B=300【Gauss】

V=1.0【kVl

V富0・8[kV】

v=o・6[kV 1

φ 5

(a)Coaxial magnetron with multi hollow

  cathodes

  0    0。02 0。04  0.06  0.08       P・ess肛・P[コ日・司

(b)Conventional coaxial magnetron

Fig.5 Dependence of discharge current density Idd on pressure P

3.2 気圧依存性

 Fig,5は放電電流密度lddの気圧Pに対する依存性を 電源電圧Vをパラメータとして測定したものである.

(a)はマルチホロー陰極型マグネトロン,(b)は従来の同 軸マグネトロンの場合の結果である.(a)と(b)を比較す

ると,マルチホロー陰極型同軸マグネトロン放電では,

気圧P=0.05Torr以下でも放電しているのに対し,同 軸マグネトロン放電では0.05Torr以上でないと放電 していない.また,マルチホロー陰極型同軸マグネト ロン放電では,ヒステリシスループが広く,放電を維 持している間は放電電流がほぼ一定であることがわか る.電源電圧V=800Vの場合,マルチホロー陰極型同

軸マグネトロン放電では放電が可能となる最低気圧

(放電開始気圧)と放電を維持できる最低気圧(放電 停止気圧)がそれぞれ,0。03Torr,0.02Torrであり,

放電電流密度は5mA/c㎡程度で安定している.一方,同 軸マグネトロン放電では放電開始気圧と放電停止気圧 がそれぞれ0.07Torr,0.05Torrであり,放電電流密度

は最高値で5mA/c㎡程度である.

 以上の実験結果より,マルチホロー陰極型同軸マグ ネトロン放電は,同軸マグネトロン放電に比べて,よ

り低気圧下でプラズマを生成できるうえ,放電停止ま で高い放電電流を維持できることがわかった.この優 れた特性は,ホロー陰極効果とマグネトロン効果の相 乗効果の結果得られたものと考えられる.ここで,電 源電圧が低いほど放電開始気圧が低いのは初期電子を 放電空間に捕捉しやすいためであろう.

3.3 印加磁束密度依存性

 Fig.6に放電電流密度14dの印加磁束密度Bに対する 変化を示す.(a)のマルチホロー陰極型マグネトロンで

はP=0.05Torrのときの結果を,また(b)の同軸マグネ

トロンではP=0.07Torrのときの結果を示している.

両者とも磁界により放電電流密度が増加するマグネト ロン効果特有の現象が現れている.また,同軸マグネ トロン放電では,P=0.05Torrのとき, V=600Vで Idd=1.3mA/c㎡程度とマルチホロー陰極型に比べ低い 値しか得られず,本実験においてもマルチホロー陰極 型同軸マグネトロン放電の有利性が確認された.

 以上の種々の実験結果から,従来の同軸マグネトロ ン放電に比較して,マルチホロー陰極型同軸マグネト ロン放電では,より低気圧化,大放電電流化が実現さ れることが実験的に示された.

4. TiN薄膜の試作

 これまでの実験結果から,本研究で開発したマルチ ホロー陰極型同軸マグネトロンプラズマ源が低気圧・

大放電電流を実現する優れた特性をもつことが示され た.本章では,この装置を用いて内径23㎜のA王パイプ の内壁にTiN薄膜を試作し,その成膜特性および膜の

分析結果について調べた.

4.1 成膜条件

 密着性の良い薄膜をスパッタリングにより高速で形

成するための条件として,低動作気圧であることおよ

び放電電流が大きいことが挙げられる.これより,気

圧を0.05Torr,印加磁束密度を300Gauss,電源電圧を

(5)

r

8

2

q

6

4

2

0

P==0.05[Torr]

一■一V=1.0[kV】

「L−V=0.8[kV】

→一V=0。6[kvj

2

9

島・

.軽

200

250

300

Magnetic nux density B[Gauss】

(a)Coaxial magnetron with multi hollow

  cathodes

8

6

4

2

0

P=0.07[Torr 1

+V=1.0【kV]

+V=0.8[kV 1

一●・一V=0.6[kV]

200 250 300

Magnetic nux density B[Gauss 1

(b)Conventional coaxial magnetron

Fig.6 Dependence of discharge current density I440n magnetic flux density B

800Vに設定した.また,動作ガスとしてArとN2の混合 ガスを用い,その分圧比を95:5,成膜時間を1時間

とした.

4.2 成膜速度

 Fig.7〜9に本方法によって得られた薄膜の写真を

示す.Fig.7では, A1パイプの内壁に金色の膜が形成さ

れているのがわかる。Fig.8は,電子プローブ微小分析

法(EPMA)による表面観察結果である.薄膜が粒状

となって付着しているのがわかる.ピンポイントは基 板自身の成長前の汚損が原因と思われる.また,Fig.9 は膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察 したものであるが,これより,膜厚が30〜40μmの均一 な膜が形成されていることがわかる.これより算出さ れた成膜速度はおよそ100A/secとなり,従来のスパッ タ成膜装置と比較して一桁以上も速い成膜速度となっ ていることがわかった.このような高速の成膜は反応 性スパッタのみでは考えにくく,大放電電流のために 加熱されたチタン陰極からの蒸発に起因する蒸着と反 応性スパッタが同時に起こる新しい成膜過程が実現さ

れているものと考えられる.

4.3 膜質分析

 得られた薄膜の膜質を,EPMAおよびX線光電子分

光法(ESCA)を用いて分析した.また,膜の同定のた め,基板に2cm程度の穴を設け,その外部にガラス基板 を設置して成膜し,X線回折により分析を行った.それ

ぞれの分析結果をFig.10〜13に示す.

1)EPMAによる分析結果

 成膜した資料をEPMAを用いて定量分析を行った 結果をFig.10に示す.(a)はTiを検出したもので,ピー

クが中央からずれた位置にある.このことから,膜は

Ti化合物であることがわかる.一方,(b)はAlを検出し

たものであるが,30〜40μmと厚いためにAlのピーク は検出されず,Tiの3番目のピークが検出された.

2)ESCAによる分析結果

 ESCAによる分析結果をFig.11に示す.(a)はTiの結

合エネルギースペクトルである.454.8eVにシフトし

たピークが観測されTiNが形成されていることがわ かる.また,(b)は窒素の結合エネルギースペクトルを

示す.TiNであることを示すシフトした窒素のピーク

が観測されている.以上の分析結果から,形成された

薄膜がTiNであることが同定された. Fig.12はエッチ

ングによる。,0,N, TiおよびAIの深さ分析の結果で

(6)

Nx 1000 cps Fuil scde・9423βcps

8 〔PET}

4

0

{02787 cursor= α27引 nrn 3 75390 cp5 02709)

Fig.7 Prepared TiN film inside the Al pipe (a) Detection of Ti

Nx 100 cps FuU scαle=681.3 cps

6

3

0

【TAP)

 Ti〔3)

Fig.8 Surface observation by EPMA

100μm

声ξ

Fig.9 Surface observation by SEM

【0.8455 cursor:0.8245 nm=545,0 cps

(b) Detection of Al

Fig.10 Quantitative analysis by EPMA

O.8225)

ある.80分のエッチング時間を経てもなおTiとNが観 測されているが,Alは観測されていない.このことよ り,形成された膜の膜厚が極めて厚いことがわかる.

ここで,Cが観測されているのはケミカルシフトによ

るずれを補正するために参照信号としてCHを用いた

ことによるものであり,Cが膜中に含まれていること

を示しているのではない.

3)X線回折法による分析結果

 x線回折法による形成されたTiN薄膜の構造を測定

した結果をFig.13に示す. TiN特有の5本のピークが すべて観測され,形成された膜がTiNであると断定ざ

れた.

5.まとめ

 小口径金属パイプ内壁に機能性セラミックス薄膜を

高速で形成するためのプラズマ源として,マルチホ

ロー陰極型同軸マグネトロンプラズマ源を開発した.

この新しいプラズマ源の放電特性を調べた結果,従来

の同軸型マグネトロン放電に比べて,より低気圧で大

(7)

1剛轟.}

o.oo 10.oo 20.OO 30.oo 40.oo 50.oo 60.OO 70.OO 80.00 90.OO

嵩1:雪::t【4言、;τ,瀞g

TiN

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〈ノ

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Ti

47070 466. σ 482gO 458. 0 454. 0 450.O Bi臨di躊g Enor8ソ  Eb {   2・ O ■V/di甘}

1

2

3

4

5

6

7

8

9

ユ。

Mi腐曾】

O。OC 10.oo 20.oo

E1●r費■nt    28 ・画一 M 15 H8翼帥3 【  6ユ58.7.】

TiN

〆 ノ

ートーづ

40.OO 50.oo 60.OO 70.oo 80.oo go。 oo

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

410. O  ・606. 0  402. σ  ヨ98● 0  394. 0

  8indin3 Enor醒y  Eb(  2・O ●V! div}

(a) Detection of Ti2p (b)Detection of Nls

Fig.11 Quantitative analysis by ESCA

40.

20,

o。

C ls 0 13 N 18 Tl 2

×『ξ;ご託;;;;

  \__,一一一_.._〜_!!\\

       、・、.

       、.

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      、r_9一一一

2.O 6.O

10.O ユ4.o ユ8,0

Etchin8 了imo 2. OO 

min! div)

Fig.12 Depth profile of C,0, N, and Ti in the film

放電電流密度が得られることがわかった.このプラズ マ源を用いてAlパイプ(内径23㎜)内壁に窒化チタン

(TiN)薄膜を試作し,その膜厚と膜質を分析した.

その結果,従来のスパッタ装置に比べて一桁以上も速 い100A/secの成膜速度でTiN膜が形成されているこ

とがわかった.

 今後,このプラズマ源により生成されたプラズマの

電子密度,電子温度などのプラズマパラメータならび

に陰極加熱特性などを調べ,その成膜過程についてよ

り詳しい研究を進める予定である.

(8)

1

含・8

  .6

τ・4

言・2

o

111

200

220

311222

30

35 40 45 50

55    60    85    70

   2θ  an81e  (deg)

75

80

Fig,131dentification analysis by X ray diffraction

 謝辞

 本研究を進めるにあたり,実験に協力していただい た卒業生の江口貞秀氏(現トヨタ自動車)と㈱陶通研 究所ならびに薄膜の膜質分析にご協力いただいた長崎 県工業技術センターの馬場恒明博士,長崎県窯業試験 場の試験課研究員武内浩一氏に謝意を表します.

 おわりに,本研究は長崎大学地域共同研究センター の平成2年度共同研究として実施されたものであるこ

とを付記する.

         参考文献

1)B.N. Chapman,「プラズマプロセシングの基礎」

 電気書院(1985)

2)竹田博光,「セラミックコーティング」日刊工業新  聞社(1987)

3)L.Ho11and,「Science&Tecnology of Surface  Coating」Academic press, London and New  York (1974)

4)電気学会,「放電ハンドブック」(1974)

参照

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