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ASAP2 Tool-Set

プロダクトインフォメーション

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目 次

1 概要 ... 3

1.1 はじめに ... 3

1.2 機能概要 ... 3

1.3 システム要件 ... 3

2 機能 ... 4

2.1 ASAP2 Creator ... 4

2.2 ASAP2 Updater ... 4

2.3 ASAP2 Merger ... 4

2.4 ASAP2 Comparer ... 4

2.5 ASAP2 Checker... 4

2.6 ASAP2 Modifier ... 5

2.7 ASAP2 Studio ... 5

V16 5/2021 - ASAP2 Tool-Setのバージョン16.0以降を対象としています。

発行元:ベクター・ジャパン株式会社 www.vector.com/jp/ja/

※記述されている内容は予告無く変更されることがあります。(発行日:2021年6月4日)

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1 概要

1.1 はじめに

XCP および CCP を測定/キャリブレーションのプロトコルとして使用するには、ASAP2 記述ファイル(A2L)の存在が前提条件となります。

ASAP2 Tool-Setの目的は、このASAP2記述ファイルの作成、変更、検証です。ASAP2 Tool-Setには、初期化ファイルによる設定と自動化 プロセスへの手軽な統合が可能な6つのコマンドラインプログラムに加えて、ASAP2 Studioが含まれています。ASAP2 Studioはユーザーイ ンターフェイスを備えた使いやすいツールで、これを使用することにより、完成した記述ファイルのすべての内容を表示し、変更することができます。

> ECUコードに埋め込んだ専用のコメントに基づき、A2Lファイルを自動生成

> リンカーマップファイルおよびデバッグファイルの内容に基づき、A2Lファイル内のアドレスと構造の情報を更新

> 複数のA2Lフラグメントをマージして1つのA2Lファイルを生成

> A2Lファイルを比較し、比較結果をさまざまなレポート形式でエクスポート

> A2Lファイルに構文上のエラーや意味上のエラーがないかを確認

> フィルタリングによるA2Lファイルの絞込み、変更、追加、最適化

> ダイアログを使用してA2Lファイルを視覚化し、手作業で編集

1.2 機能概要

> ASAP2 Tool-Setでは、A2L形式のECU記述ファイルの作成と編集に簡単かつ包括的に対応できます

> コマンドラインプログラムを自動化プロセスに簡単に統合できます。警告およびエラーメッセージは、ログファイルに書き込むことができます。

実行結果は終了コードで特定できます

> ASAP2 Studioでは、インターフェイスのダイアログに従って、ECU記述ファイルを簡単に作成、変更、更新することができます

> 現行バージョン1.7.1を含む、ASAMでリリースされたすべてのバージョンのASAP2ファイルを読み込むことができます。UTF8および

UTF16の両方のエンコードファイルがサポートされます。バージョン1.4.0以降に準拠したA2L形式のファイルを生成できます

> 多数のマップリーダーの統合により、アドレスおよび構造情報をリンカーマップファイルまたはデバッグファイルから簡単に転送できます

> 許容誤差を調整することにより、標準規格に合致しないA2Lファイルも読み込むことができます

> すべてのIF_DATAタイプに対応しています。A2Lファイルのインターフェイス固有部分は、含まれているメタ言語定義AMLに基づき、汎用

的に解釈および処理されます

図 1: ASAP2 Creator、Updater、およびMergerASAP2生成プロセスを自動化。ASAP2 ComparerおよびModifierASAP2ファイルだけでなく特定の変更も比較。

ASAP2 CheckerASAP2ファイルに構文上のエラーや意味上のエラーがないかを確認 1.3 システム要件

> Windows(64bit版のみ):7 (SP1)/8.1/10

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2 機能

2.1 ASAP2 Creator

ASAP2 Creatorを使用するには、ECUコードへのコメントの挿入が前提となります。データ型、変換規則、最小条件、最大条件、構造、配列など のASAP2の情報をコメント内に定義します。

> この方法には特に、追加情報がコードのパラメーター定義ポイントと一緒に保存され、単一ソースの原則が守られる利点があります

> ASAP2 Creatorはこの追加情報を読み込み、それを使用してコメントに記述されたオブジェクトに対応するA2Lフラグメントを生成します

> マージ機能により、自動生成されたA2Lフラグメントに後から加えた変更が、フラグメントの再生成時に考慮されます

> 構造とバリアントに対応しているため、コードのコメントを記述する労力が大幅に軽減されます

> マクロを使用することにより、これらの情報値を一元的に保存することができます

2.2 ASAP2 Updater

ASAP2 UpdaterはA2Lソースファイルを読み込んだ後、その情報をリンカーマップファイルのエントリと突き合わせ、必要に応じて欠落している オブジェクトを生成し、新しいA2Lファイルを作成します。

> ELF/DWARF、PDB、IEEE、COFFや多くのコンパイラのASCIIマップ形式など、大部分の一般的なリンカーマップファイルおよびデバッ

グファイル形式に対応しています

> 測定および調整値、メモリセグメントとポインターベースのキャリブレーション方式、バリアントコーディングでアドレスの更新が可能です

> 測定および調整値については、データ型と次元情報の更新が可能です

> Enum型の変数の場合は、MAPファイルの情報に基づいて変換方式を自動的に生成できます

> 構造の場合は、欠落しているコンポーネントを自動的に追加できます

> リンカーマップファイルの設定可能なアドレス範囲から追加のASAP2オブジェクトを生成できます

> フィルター機能を使用して、個別のオブジェクトやオブジェクトのグループを非表示にすることができます

2.3 ASAP2 Merger

ASAP2 Mergerは、複数のA2Lフラグメントをマージして1つの共有A2Lファイルを生成します。ソースファイルの1つをマスターに設定する 必要があり、それ以外のソースファイルはスレーブになります。マスターファイルからはすべての情報が、そしてスレーブファイルからは、測定/調 整値、変換規則、関数、グループ、レコードレイアウトだけがそれぞれ結果ファイルに引き継がれます。

> 名前の競合は自動的に検出され、設定可能なさまざまな戦略を使用して解決できます

> 結果ファイルに含まれるオブジェクトには、それらのオブジェクトのソースファイルを表す接頭辞や接尾辞をオプションで付けることができます

> ソースファイルのインクルード構造は生成されるASAP2ファイルでも維持できます

2.4 ASAP2 Comparer

ASAP2 Comparerを使用することにより、2つのA2Lファイルを素早く簡単に比較し、比較結果のドキュメントを生成することができます。

> 比較対象のオブジェクトは自由に定義できるフィルターで制限できます

> シソーラスを利用して、異なる名前を持つ測定データやパラメーターオブジェクトの比較も可能です

> 再帰的に参照されるオブジェクトも比較に含まれます

> 比較結果はテキスト、CSV、XML、Microsoft Excelといったファイル形式でエクスポートできます

2.5 ASAP2 Checker

すべての A2L ファイルが標準規格の条件を満たしているとは限りません。ツールチェーン全体で高いレベルの工程保証を実現するために、

ASAP2 Checkerでは、A2Lファイルが標準規格に準拠しているかを調べ、逸脱があれば強調表示します。

> 構文チェックだけでなく、より幅広い意味上の妥当性チェックも実行できます

> チェックの際のエラーの許容範囲は設定可能です

> 一連の意味上のエラーを自動的に修正し、新規に正しいA2Lファイルを生成できます

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> 構文および意味上のチェックの結果は、わかりやすいレポートとして提供されます

2.6 ASAP2 Modifier

ASAP2 Modifierにより、ターゲットを絞った、ユーザー定義のA2L ファイルの変更が可能になります。特に、以下の変更がサポートされていま す。

> 自由に設定可能な検索条件に従い、A2Lファイルを複雑にフィルタリング

> 変更または削除する要素を正確に選択

> 余分な情報を削除し、A2Lファイルのサイズを最小化

> 情報を隠してA2Lファイルを匿名化

> オブジェクト属性を変更

> パターンを使用することにより、変数名をグローバルに変更

> DBU、Excel、JSONなどの外部形式のファイルをインポートし、A2Lオブジェクトを更新

2.7 ASAP2 Studio

ASAP2 StudioではA2Lファイルを視覚化、作成、変更、更新することができます。MAPファイルとデバッグファイルの内容を視覚化することに より、そこから特定のオブジェクトを選択してA2Lファイルに統合できるほか、ASAP2 Tool-Setのコマンドラインツールが統合されており、それら をダイアログから設定および制御することができます。グラフィカルユーザーインターフェイスは適用分野の順に並べられており、迅速かつ簡単に 操作できるようになっています。

ASAP2 Studioは以下の機能を備えています。

> すべての情報をダイアログから入力、変更可能

> 変更を段階的に元に戻し、復元することが可能

> ナビゲーション機能により、オブジェクト間を移動可能

> A2Lの設定および関連するMAPファイルをA2Lプロジェクトファイルで管理可能

> 柔軟にドッキングできる部分的なWindowにより、それぞれの要件に合わせた個別のレイアウトを作成可能

> ドラッグ&ドロップを使用してA2LファイルをWindowsエクスプローラーから開くことが可能

> MAPファイルやデバッグファイルを視覚化し、それを使用して新しいオブジェクトを迅速に生成可能

> 統合されているASAP2 Updaterからアドレスおよび構造情報の更新を実行

> データベースオブジェクトを、他のA2Lファイルだけでなく、ExcelやDBUなどの外部形式のファイルからもインポート可能

> データベースのサブセットをA2Lファイルとして、またはExcelなどの外部形式でエクスポート

> 統合されているASAP2 Comparerを使用してA2Lファイルを比較。比較結果を視覚化し、さまざまな形式でエクスポートしてドキュメントの

作成に利用可能

> ユーザー定義の複雑なフィルターにより、データベース内とMAPファイル内の両方で高速検索が可能

> 統合されているASAP2 Checkerを使用して適合性チェックを実施

> 一括操作により、複数のオブジェクトの変更を同時に実行

> 適切なAML記述が存在するすべてのIF_DATA情報を汎用的に処理可能

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図 2: ASAP2 Studioによるマップオブジェクトの編集

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www.vector.com/jp/ja/

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