推薦論文
NTMobile における移動透過性の実現と実装
内藤 克浩
1,a)
上醉尾 一真2
西尾 拓也1
水谷 智大2
鈴木 秀和2
渡邊 晃2
森 香津夫1
小林 英雄1
受付日2012年4月24日,採録日2012年10月15日
概要:近年の無線端末は複数の無線インタフェースを実装しており
,
ネットワークにアクセスする際にイン タフェースを切り替えて利用可能である.
移動透過技術とはアクセスネットワークが切り替えられた場合 にも通信を継続可能な技術である.
既存の移動透過技術に関する多くの研究では, IPv6
ネットワークを想 定しており, IPv4
ネットワークは十分には検討されていない.
著者らは,
移動透過性とNAT
越え問題の解 決を同時に実現するNTMobile (Network Traversal with Mobility)
を提案してきた.
本稿では, NTMobile
において,
仮想IP
アドレスの採用とエンド端末間でトンネル構築を行うことにより,
グローバルIP
アドレ スを用いるネットワークおよびプライベートIP
アドレスを用いるネットワークにおいて,
移動透過性の実 現方法の詳細と実装方法について提案する. NTMobile
では,
アプリケーションが仮想IP
アドレスを利用 することにより,
ネットワーク切り替えに伴う物理IP
アドレスの変化時にも通信を継続可能である.
また,
NTMobile
の実装では,
高いスループット性能を獲得するために, IP
データグラムの操作に関する実装をLinux
のカーネルモジュールとして実現している.
Realization and implementation of IP mobility in NTMobile
Katsuhiro NAITO
1,a)Kazuma Kamienoo
2Takuya NISHIO
1Tomohiro MIZUTANI
2Hidekazu SUZUKI
2Akira WATANABE
2Kazuo MORI
1Hideo KOBAYASHI
1Received: April 24, 2012, Accepted: October 15, 2012
Abstract:
Recent wireless terminals usually have multiple wireless interfaces, and can switch them to access networks. IP mobility is the technologies that can keep communication when access networks are switched.
Most of conventional studies about IP mobility focus on IPv6 networks and those about IPv4 networks are quite few. The Authors have been proposing Network Traversal with Mobility (NTMobile) that can achieve IP mobility and solving the NAT Traversal problem at the same time. In this paper, we will propose the detail of mobility mechanisms and implementation of NTMobile that can achieve IP mobility in global IP networks and private IP networks by introducing virtual IP addresses and constructing tunnels between end terminals. In NTMobile, applications use virtual IP addresses to achieve continuous communication when physical IP addresses change due to switching of networks. We have implemented the packet manipulation mechanisms in Linux kernel module to achieve high throughput performance.
1 三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻
Department of Electrical and Electronic Engineering, Mie University
2 名城大学大学院 理工学研究科
Graduate School of Science and Technology, Meijo Univer- sity
a)
[email protected]
1.
はじめに近年のネットワーク技術の発展に伴い
,
高速無線通信技術 を用いたネットワークサービスが急激に普及している.
こ れらのネットワークサービスでは, Internet Protocol (IP)
を基盤技術として利用しており,
移動端末はIPv4
を用い て通信を行っている.
また,
近年の移動端末は第三世代携帯電話システムなどのセルラシステムだけではなく
, IEEE 802. 16e, IEEE 802. 11
などの複数の無線通信技術を実装 している.
そのため,
端末は複数の無線ネットワークを切 り替えることにより,
異なる複数のネットワークに接続す ることが可能となる[1], [2].
複数のネットワークを跨いだ ネットワーク切り替え技術をバーティカルハンドオーバー と呼び, IEEE 802. 21
ではメディアに依存しないハンド オーバー手法の標準化が進められている[3].
一方, IEEE 802. 21
を利用した場合にも,
ネットワーク切り替えにとも ないIP
アドレスが変化する.
アプリケーションは
IP
アドレスを用いてコネクション 管理を行うため,
ネットワークインタフェースの切り替え により,
利用するIP
アドレスが変化した場合,
通信コネク ションは切断される.
このようなコネクション切断を防ぐ 技術は,
移動透過技術と呼ばれる[4], [5], [6], [7]. MobileIP
はIPv4
ネットワーク用のMobile IPv4 (MIPv4) [5], [8]
と, IPv6
ネットワーク用のMobile IPv6 (MIPv6)[9], [10]
が検 討されており,
近年はIPv4/IPv6
ネットワークを同時に利 用可能なDual Stack Mobile IPv6 (DSMIPv6)[11]
も提案 されている.
しかしながら, MIPv4
では,
移動端末宛の通 信は必ずホームエージェントと呼ばれる装置を通過する通 信を行うため,
通信経路が冗長となる.
また,
移動端末から の通信経路を最適化した際には, IP
データグラム内の送信 元アドレスと実アドレスが異なるため,
一部のルータがIP
データグラムを破棄することが知られている[6], [7], [12].
MIPv4
では経路最適化やホームエージェントの二重化は検討されていない一方
, MIPv6
では経路最適化手法[13]
を 利用することにより,
冗長な通信経路を避けることができ,
ホームエージェントの二重化も検討されている[14].
しか し, MIPv6
とMIPv4
には互換性がなく,
これらの機能はIPv4
ネットワークでは利用できない. DSMIP
はMIPv6
をIPv4
ネットワークにも拡張したものであるため, MIPv4
の経路最適化やホームエージェントの二重化に対する検討 課題はそのまま引き継がれている. Host Identity Protocol (HIP) [16]
では, IPv4/IPv6
ネットワークを同時に利用可能 な手法であるが, Interactive Connectivity Establishment
(ICE) [17]
を用いたシグナリングコストが高いことが知られている
[18]. Session Initiation Protocol (SIP) Mobility [19]
はSIP
を拡張することにより移動透過性を実現してお り, IPv6
ネットワークでの利用は十分に議論されていない.
また, SIP Mobility
ではアプリケーション毎の対応が必要 である.
近年のネットワークでは
, IPv4
グローバルアドレスの 枯渇とセキュリティ確保の観点から,
インターネットと組 織ネットワーク間にNetwork Address Translation (NAT)
と呼ばれるアドレス変換機構を設置し,
組織ネットワーク 内ではプライベートアドレスを利用するネットワーク形態 が一般的である. NAT
を利用した場合,
内部ネットワークである組織ネットワークは
,
外部ネットワークであるイン ターネットから隠蔽されることから,
インターネット側の 端末から組織ネットワーク側の端末に向けて通信を開始す ることができない(NAT
越え問題)[15].
著者らはNAT
越 え問題を解決する移動透過技術として, Mobile PPC
を提 案してきた[20]. Mobile PPC
では, IPv4
ネットワークの みを想定しており,
エンド端末のみで移動透過性を実現可 能な技術である.
しかし,
エンド端末がNAT
配下に移動し た場合,
通信相手の実IP
アドレスがNAT
のアドレスとな るため,
エンド端末のみによる実IP
アドレスの把握ができ なくなる.
この問題に対処するためには, NAT
自身を改造 するか,
新たな通信シーケンスを定義してNAT
のアドレ スをエンド端末に伝えるなど,
複雑な処理が必要であった.
また,
著者らはMobile PPC
の課題であった移動条件の 制限とIP
アドレス管理の煩雑性を解決する手法として, NTMobile(Network Traversal with Mobility)
を提案して きた[21]. NTMobile
では, IP
アドレスが持つノード識別 子と位置識別子の役割を分離するため,
ノード識別子とし て仮想アドレスを導入する.
また, NTMobile
端末を管理す るDirection Coordinator (DC)
が仮想IP
アドレスを管理 することにより, NTMobile
端末のIP
アドレス管理を容易 にしている.
また, Mobile PPC
と同様に経路冗長のない移 動透過性を実現可能である.
さらに,
両エンド端末がNAT
配下に存在する場合には, Relay Server (RS)
が仲介するこ とにより,
両エンド端末の接続を行うことができるため,
グ ローバルIP
アドレスおよびプライベートIP
アドレスの区 別なく移動透過性を実現可能である.
そのため, NTMobile
は既存ネットワークの変更を必要としないにも関わらず,
両エンド端末が自由に移動可能である.
さらに,
基本的に両 エンド端末間で直接通信を行うため,
スループット性能の 劣化も極めて小さくすることが可能である.
本稿では,
提 案してきたNTMobile
を実装することにより,
グローバルIP
アドレスおよびプライベートIP
アドレスの区別なく移 動透過性を実現可能であることを評価実験から示す.
さら に,
カーネル空間でIP
データグラムの処理を行うことで,
高スループットを実現可能であることも示す.
2. NTMobile
の概要図
1
はNTMobile
で想定するネットワークを示しており,
移動を前提とした処理を行うNTMobile
端末, NTMobile
端末を管理するDirection Coordinator (DC), NAT
配下に 存在するNTMobile
端末間の通信を中継するRelay Server
(RS)
により構成される. Mobile IP
では, Mobile IP
端末 の管理と通信中継をホームエージェントが受け持っており,
ホームエージェントは通常ホームネットワーク上に設置さ れる.
一方, NTMobile
では, NTMobile
端末の管理,
仮想IP
アドレスの管理および通信経路の管理などはDC
に集約 し,
中継機能はRS
に分離している. DC
の位置はDomain
Name System(DNS)
を用いることにより探索できるため,
設置場所の制約がない.
また, RS
の位置はDC
が管理する ため,
ネットワーク上の任意の場所に設置可能である.
こ のため,
ネットワーク規模およびトラヒック状況などに応 じてDC
およびRS
を適切な場所に設置でき拡張性が高い.
また,
図1
に示されるように, NTMobile
はNTMobile
端末 がNAT
配下に存在する場合においても移動透過性を実現 可能な方式であり,
グローバルIP
アドレスを利用するネッ トワークとプライベートIP
アドレスを利用するネットワー ク間においても,
シームレスな移動を実現可能である.
NTMobile
では端末の移動に伴う実IP
アドレスの変化を隠蔽するために
,
アプリケーションはノード識別子であ る仮想IP
アドレスを用いて通信を行う.
そのため,
端末移 動時にもアプリケーションは同一仮想IP
アドレスを継続 して利用可能であり,
移動透過性を実現することが可能で ある.
なお, NTMobile
端末はアプリケーションが生成する 仮想IP
アドレスによるIP
データグラムを,
位置識別子で ある実IP
アドレスを用いてカプセル化することによりト ンネル通信を行う.
NTMobile
では,
カプセル化で利用されるトンネル経路と して2
種類を想定しており,
エンド端末間で直接トンネルを 構築する場合,
各エンド端末がRS
に対してトンネルを構築 する場合がある.
利用されるトンネル経路はNTMobile
端 末のIP
アドレスの種類に依存しており, NTMobile
端末の 一方,
または両方がグローバルIP
アドレスを利用する場合 には,
エンド端末間で直接トンネルを構築することにより,
経路冗長のない移動透過性を実現する.
また, NTMobile
端 末の両方がプライベートIP
アドレスを利用する場合には, DC
が各エンド端末に指定するRS
とトンネルを構築する ことにより,
移動透過性を実現する. NTMobile
はStateful Packet Inspection (SPI)
などのフィルタリング機能も実 装している一般的なNAT
ルータを想定しており,
既存のNAT
ルータの機能を変更することなしに, NAT
越えが実 現可能である.
そのため,
既存のほとんどのネットワーク において移動透過性を実現できる.
以下にNTMobile
を構 成する端末および装置の機能を説明する.
• Direction Coordinator (DC)
NTMobile
端末を管理し, NTMobile
端末の移動に伴う 各種処理の指示を出す装置である.
各DC
は自身に割り 当てられた仮想IP
アドレスプールを持ち, NTMobile
端末に重複した仮想IP
アドレスの割当を防ぐ割当管 理を行う.
また, DC
はDynamic DNS
の機能を包含 しており,
各NTMobile
端末の実IP
アドレスの情報 はDynamic DNS
を用いることで登録と更新を行う. NTMobile
で利用する情報はDNS
の専用レコードと して登録することにより,
プライマリDNS
経由の問い 合わせにも返答を行う[22]. NTMobile
ではDC
の分 散管理を想定しており,
通信先端末を管理するDC
を探索するために
DNS
の機構を利用している.
そのた め, DC
は最低1
個の管理ドメインを持つ.
• Relay Server (RS)
通信を行う
2
台のNTMobile
端末がNAT
配下に存在 する場合に, NTMobile
端末間の通信を中継する装置 である.
また, NTMobile
非対応の一般端末との通信に おいても, NTMobile
端末とRS
間にトンネルを構築 し, RS
が一般端末との通信を中継することにより,
一 般端末との通信においてもNTMobile
端末の移動透過 性を実現可能な装置である.
• NTMobile
端末NTMobile
端末間の通信はDC
から割り当てられる仮 想IP
アドレスを常に利用することにより,
端末移動に 伴う実IP
アドレスの変化を隠蔽する.
また, DC
から の指示に応じて,
エンド端末間の通信が直接可能な場 合には, NTMobile
端末間で直接トンネルの構築を行 う.
そして,
両エンド端末がNAT
配下に存在する状況 では,
各NTMobile
はRS
に対してトンネル構築を行 うことで,
両端末が通信可能な状態にする.
3. NTMobile
における移動透過性3.1
移動パターンの分類NTMobile
では,
表1
に示す移動パターンに対応するこ とにより,
様々な状況における移動透過性を実現可能であ る.
表1
では, NTMobile
で想定する移動前と移動後のア ドレス変化について記載している.
対象となるアドレスの 種類として,
グローバルIP
アドレス空間とプライベートIP
アドレス空間を想定している.
なお,
プライベートIP
アドレス空間は,
両エンド端末が同一プライベートIP
ア ドレス空間に存在する場合,
および異なるプライベートIP
アドレス空間に存在する場合を想定している. NTMobile
では
, NTMobile
端末が接続してるネットワークを判定するために
, NTMobile
端末の実IP
アドレスとNAT
の外側IP
アドレスを利用する. NTMobile
端末の通信対象の端末 として, NTMobile
端末の場合とNTMobile
非対応の一般 端末の場合について記載している. NTMobile
の特徴とし て, NTMobile
端末と一般端末が通信を行う場合,
およびNTMobile
端末同士の通信であっても両端末がNAT
配下に存在する場合は
, RS
を経由して通信を行う.
なお,
一般 端末がNAT
配下に存在する場合には,
一般端末に向けた通 信を開始できないため, RS
を経由したとしても, NTMobile
端末の移動透過性は実現できない.
表1
には,
各移動パター ンの移動後の通信形態についても記載している.
なお,
移 動パターン15
において,
通信形態が2
種類想定されている のは,
無線LAN
基地局などでは無線端末間の通信を制限 する運用も行われており,
この場合NAT
配下の両エンド 端末が直接通信することが不可能なためである.
Direction Coordinator: DC (FQDN: dc.dc-mn.org)
General Node Relay Server:RS
NAT Router A
NAT Router B
3G Networks NTM Node MN
managed by DC (FQDN: mn.dc-mn.org)
NTM Node CN1 managed by DC (FQDN: cn1.dc-cn.org)
NTM Node CN2 managed by DC (FQDN: cn2.dc-cn.org) Internet
Direction Coordinator: DC (FQDN: dc.dc-cn.org)
MN
CN
MN CN
CN
図1
NTMobile
の概要.
Fig. 1Overview of NTMobile network.
表1 想定移動パターン
.
Table 1
Assumed patterns of terminal movement.
Pattern NTMobile node Correspondent node Tunnel route after terminal movement
1 G
⇒G G (NTMobile) End-to-End
2 G
⇒G G (General) via Relay Server
3 G
⇒P(A) G (NTMobile) End-to-End
4 G
⇒P(A) G (General) via Relay Server
5 P(A)
⇒G G (NTMobile) End-to-End
6 P(A)
⇒G G (General) via Relay Server
7 P(A)
⇒P(A) G (NTMobile) End-to-End
8 P(A)
⇒P(A) G (General) via Relay Server
9 P(A)
⇒P(B) G (NTMobile) End-to-End
10 P(A)
⇒P(B) G (General) via Relay Server
11 G
⇒G P(A) (NTMobile) End-to-End
12 G
⇒P(A) P(A) (NTMobile) via Relay Server
13 G
⇒P(B) P(A) (NTMobile) via Relay Server
14 P(B)
⇒G P(A) (NTMobile) End-to-End
15 P(B)
⇒P(A) P(A) (NTMobile) via Relay Server or End-to-End 16 P(A)
⇒P(B) P(A) (NTMobile) via Relay Server 17 P(B)
⇒P(C) P(A) (NTMobile) via Relay Server G:Global address, P(A):Private address in Network A
P(B):Private address in Network B, P(C):Private address in Network C
3.2
メッセージフォーマットNTMobile
では, NAT
配下にNTMobile
端末が存在する 場合にも移動透過性を実現する.
また, NAT
配下に存在する
NTMobile
端末に向けて各種メッセージを送信する必要もある
.
そこで, NTMobile
では, NTMobile
専用の同一の ポート番号を用いて,
制御メッセージとデータが含まれる カプセル化メッセージなどの全てのメッセージの交換を 行う.
図
2
はNTMobile
で利用する各種メッセージ内容を示す.
本稿では
NTMobile
のセキュリティに関する言及は特に行わないが
,
図2
にはNTMobile
で想定する暗号化領域と認 証領域も記載する.
以下に各メッセージの用途を述べる.
• NTM Header
NTMobile
で利用するメッセージの共通ヘッダを示す. Node ID/Path ID
の項目はCapsulated Packet
の場合 はPath ID
が記録される.
また,
それ以外のメッセー ジの場合はNode ID
が記録される.
• Registration Request / Registration Response
NTMobile
端末起動時および移動後, NTMobile
端末 のアドレス情報登録に利用されるメッセージを示す.
• NTM Update Request /NTM Update Response
構築したトンネルに関する情報が経路上のルータなど で破棄されることを防ぐために,
定期的にメッセージ 交換を行うメッセージを示す.
• Direction Request
NTMobile
端末が起動時および移動後,
トンネル構築 をDC
に要求する際に利用するメッセージを示す.
• Route Direction
DC
がNTMobile
端末にトンネル構築に必要な情報を 通知し,
トンネル構築を指示する際に利用するメッセー ジを示す.
• Relay Direction
DC
がRS
にトンネル中継に必要な情報を通知し, NT-
Mobile
端末間のトンネル中継を指示する際に利用するメッセージを示す
.
• Relay Response
Relay Direction
に対する確認応答メッセージを示す.
• Tunnel Request / Tunnel Response
NTMobile
端末がトンネル構築を要求する際に利用するメッセージを示す
.
• Capsulated Packet
NTMobile
端末が通信を行う際に,
アプリケーション データがカプセル化されたIP
データグラムを示す.
カ プセル化されるIP
データグラムの送信元アドレスと 送信先アドレスにはエンド端末の仮想IP
アドレスが 利用されている.
3.3
起動時のコネクション確立NTMobile
の大きな特徴は,
エンド端末の一方でもグロー バルIP
アドレス空間に存在する場合,
エンド端末間で直 接通信を確立できる点である. NTMobile
では, NTMobile
Daemon
がアプリケーション空間において動作しており,
NTMobile
のシグナリング処理を行う.
また,
カーネル空 間において, IP
データグラムのカプセリング処理を行う.
そのため
, NTMobile
を用いた移動透過性を実現するために
,
既存の一般アプリケーションの修正は必要ない.
図3
では,
シグナリング処理のうちDNS
のA
リプライの処理 とNTMobile
専用レコードの処理のみ,
カーネルモジュー ルで行っているため,
図では送受信先が明確となるように アプリケーション空間とカーネル空間で分けて記載する.
なお
,
各DC
はNTMobile
で想定する移動管理手段[23]
により
,
各NTMobile
端末の実IP
アドレス,
仮想IP
アド レス, NAT
のIP
アドレス,
ノードID
などのアドレス情 報が既に登録されているものとする. NTMobile
端末は以 下の手順に従い,
通信相手端末間のトンネル確立を行う.
ここでは,
通信開始側NTMobile
端末をMN,
通信相手側NTMobile
端末をCN
と表記する.
グローバル
IP
とプライベートIP
間のコネクション確立 図3
は表1
のパターン3, 7, 9
に対応するもので,
通信開 始端末がNAT
配下のプライベートIP
アドレス空間に存在 しており,
通信相手端末はグローバルIP
アドレス空間に存 在している場合である.
•
アプリケーションによる通信開始要求の検出多くのアプリケーションは
Fully Qualified Domain
Name (FQDN)
を用いた通信相手端末の指定を行っており
, DNS
リゾルバはFQDN
に対応するIP
アドレス の探索を行う. NTMobile
では, DNS
リゾルバが送信 するA
レコードに対する探索をカーネル空間で検出す ることにより,
通信相手端末がNTMobile
端末である のか確認を行う.
なお, DNS
リゾルバ宛のA
レコード に対する応答メッセージは,
以下のトンネル確立処理 が終わるまで,
カーネル空間において一時的に待避を 行う.
•
通信相手端末のNTMobile
情報の取得NTMobile
端末はカーネル空間において, A
レコード で探索されたFQDN
に対して, NTMobile
専用レコー ドの探索を行う.
通信相手端末がNTMobile
端末の場 合, NTMobile
専用レコードを入手することができ,
通 信相手端末のノードID,
実IP
アドレス, NAT
ルータ の外側IP
アドレス,
通信相手端末を管理するDC
のIP
アドレス,
仮想IP
アドレスなどの情報を入手可能 となる.
なお,
カーネル空間で取得したNTMobile
専 用レコードの情報は, Netlink
ソケットを用いてアプリ ケーション空間で動作するNTMobile Daemon
に通知 される.
•
トンネル構築の指示要求MN
は自身のDC
にDirection Request
を送信するこ とにより, CN
とのトンネル構築の指示要求を行う.
な お, Direction Request
には, MN
のノードID ID *MN ,
仮想IP
アドレスVIP *MN , CN
のノードID ID *CN ,
実IP
アドレスRIP *CN , DC
のIP
アドレスRIP *DC-CN ,
仮想IP
アドレスVIP *CN
が含まれる.
また, CN
がNAT
配下に存在する場合には, NAT
ルータの実IP
ア ドレスも含まれる.
•
トンネル構築の指示MN
のDC
はTunnel Request
を受信することになるCN
に対して, CN
のDC
を経由することにより, Route
Direction
を送信する.
次に, MN
のDC
はMN
に対し てRoute Direction
を送信する. NTMobile
では, DC
とDC
が管理するNTMobile
端末間, DC
同士, DC
とRS
との間に信頼関係があることを前提とする.
そのた め, MN
側のDC
とCN
との間に信頼関係がない場合も 考えられる.
そこで, CN
に対しては, Route Direction
をCN
側のDC
経由で送信する. Route Direction
に は,
両端末のノードID,
実IP
アドレス, NAT
ルータVersion Msg. Type Flags Count Transaction ID Sequence No.
Msg. Length Reserved
Sender s Node ID / Path ID * Msssage Type:
1. Registration Request 2. Registration Response 3. NTM Update Request 4. NTM Update Response 5. Direction Request 6. Route Direction 7. Relay Direction 8. Relay Response 9. Tunnel Request 10. Tunnel Response 11. Capsulated Packet
* Only if Msg. Type is capsulated packet
NTM Header Direction Request
NTM Header Dst. Node ID Peer Node ID Peer Real IP Peer Virtual IP Peer’ s NAT IP Peer’ s DC IP
Path ID Direction Tunnel IP Common Key
MAC Route Direction
NTM Header Path ID
MAC
NTM Header
Original IP Datagram
MAC Tunnel Request /
Tunnel Response Capsulated Packet
Encrypted Authenticated Registration Request
Registration Response NTM Header
MN Real IP MN Virtual IP
FQDN MAC
’
NTM Header MN Node ID MN Real IP MN Virtual IP
CN Node ID CN Real IP CN Virtual IP CN’ s NAT IP CN’ s DC IP
Path ID MAC MN’ s NAT IP
NTM Header MN Node ID MN Real IP MN Virtual IP MN’ s NAT IP MN’ s DC IP CN Node ID CN Real IP CN Virtual IP CN’ s NAT IP
Common Key MAC Relay Direction
CN’ s DC IP Path ID
NTM Header Node ID
MAC Relay Response
Path ID NTM Update Request
NTM Update Response NTM Header MN’ s NAT IP
MN’ s DC IP
図2 メッセージフォーマット
.
Fig. 2Message format.
の
IP
アドレス,
仮想IP
アドレス, DC
のIP
アドレス に加え,
トンネル通信経路を識別するためのパスID
が 含まれる. NTMobile
では, NTMobile
端末間で構築さ れるトンネル通信経路を管理するために,
パスID
を用 いる.
•
トンネル構築の要求と応答NTMobile
では, NAT
配下に存在するNTMobile
端末 側からTunnel Request
を送信することにより,
両エ ンド端末間に通信用のトンネルをエンド−エンドで直 接構築するようにトンネル要求を行う.
また, Tunnel Request
を受信した端末はTunnel Response
を返信す ることによりトンネル応答を行う. NTMobile
では,
構 築したトンネルを用いて両エンド端末間の全ての通信 を行う.
また,
両エンド端末は仮想IP
アドレスを用い て通信を行うことから,
エンド端末の移動に伴いトン ネルを再構築した場合にも,
通信を継続することが可 能となり,
柔軟な移動透過性を実現可能である.
• A
レコードの開放アプリケーションの通信を開始させるために
,
トンネル構築後に待避していた
A
レコードに対する応答メッ セージを開放する.
プライベート
IP
間のコネクション確立図
4
は表1
のパターン12, 13, 15, 16, 17
に対応するも ので,
両エンド端末がNAT
配下のプライベートIP
アドレ ス空間に存在している場合である.
図3
と大きく異なる点 は, CN
もNAT
配下のプライベートIP
アドレス空間に存 在している点である.
図3
の場合と基本的な手順は同一で あるが,
両エンド端末間で直接トンネル構築を行えないた め, RS
経由でトンネル構築を行うのが大きな違いである.
なお, DNS
を用いたNTMobile
端末の実IP
アドレス情報 の取得方法についての説明は図3
と同様のため省略する.
•
トンネル構築の指示要求MN
は自身のDC
にDirection Request
を送信するこ とにより, CN
へのトンネル構築の指示要求を行う.
•
トンネル中継の指示DC
はRelay Direction
をRS
に送信することで,
指定 したパスID
に関するトンネルをリレーするように中 継指示を行う.
また, RS
はRelay Response
をDC
にMN NAT Router DNS Server
Real IP : RIPMN FQDN: MN.exp
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-MN Real IP :RIPNAT-MN
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-CN
CN
Real IP : RIPCN FQDN: CN.exp
Application Kernel Kernel Application
CN.exp
CN.exp
DNS Reply for A Record
DNS Reply for NTMobile RIP CN
ID RIP CN RIP DC-CN
ID ID VIP MN
Route Direction
RIP NAT-MN RIP DC-MN Path ID Route Direction
Path ID
Tunnel Request Direction Request DNS Request for A Record
DNS Request for NTMobile
Path ID
Tunnel Response Path ID
RIP VIP DNS Reply for A Record
Capsulated Packet Store
DNS Reply
FQDN Node ID Node Outer IP Node Real IP Node Virtual IP
: CN.exp : ID : Null : RIP : VIPCN
CN
CN
CN
CN
MN
IDMN IDCN IDCN IDMN
IDCN IDMN
VIP CN
RIP CN VIP CN RIP DC-CN
RIP CN VIP CN RIP DC-CN RIP MN VIP MN Null
Null
Null
図3 グローバル
IP
とプライベートIP
間のコネクション確立.
Fig. 3Connection process between global IP and private IP.
MN NAT Router DNS Server
Real IP : RIPMN FQDN: MN.exp
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-MN Real IP :RIPNAT-MN
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-CN
CN
Real IP : RIPCN FQDN: CN.exp
Application Kernel Kernel Application
CN.exp
CN.exp
DNS Reply for A Record
DNS Reply for NTMobile RIP CN
ID RIP NAT-CN RIP CN RIP DC-CN
ID VIP MN
Route Direction
RIP DC-MN Path ID Route Direction
Path ID Tunnel Request
Direction Request DNS Request for A Record
DNS Request for NTMobile
Path ID
Tunnel Response Path ID
NAT Router
NAT-CN Relay Server
Real IP :RIPRS Real IP :RIP
Relay Direction Path ID
Tunnel Response Path ID
RIP VIP
DNS Reply for A Record
RIP RS RIP RS
Capsulated Packet Store
DNS Reply
FQDN Node ID Node Outer IP Node Real IP Node Virtual IP
: CN.exp : ID : RIP : RIP : VIPCN
CN
NAT-CN
Path ID Relay Response
CN
CN
MN
IDMN IDCN IDMN
IDCN IDMN IDMN
VIP CN
IDCN RIP CN VIP CN RIP DC-CN
IDCN RIP CN VIP CN RIP DC-CN RIP MN VIP MN RIP NAT-CN
RIP NAT-CN RIP NAT-MN
図4 プライベート
IP
間のコネクション確立.
Fig. 4Connection process between private IPs.
返信することにより
, MN
とCN
間の中継が可能であ ることを通知する.
•
トンネル構築の指示MN
のDC
はTunnel Request
を受信することになるCN
に対して, CN
のDC
を経由することにより, Route Direction
を送信する.
次に, MN
のDC
はMN
に対し てRoute Direction
を送信する. .
•
トンネル構築の要求と応答両エンド端末が
RS
に向けてTunnel Request
を送信す ることにより, RS
と両エンド端末間のトンネルを構築 するようトンネル要求を行う.
また, Tunnel Request
を受信したRS
はTunnel Response
を返信することで トンネル応答を行う.
3.4
移動時のコネクション再確立図
5
は図3
のトンネル構築後に, MN
がプライベート空 間からグローバル空間に移動した場合のトンネル再構築 手順を示している.
なお, NTMobile
端末は自身のインタ フェースのIP
アドレスを監視している. IP
アドレスの変 化を検出した場合,
新たなIP
アドレスをDC
に通知すると ともに,
新たなトンネル構築を行う. NTMobile
端末は以下 の手順に従い, MN
とCN
間のコネクション再確立を行う.
•
トンネル構築の指示要求通信に利用する実
IP
アドレスが更新された場合, MN
は自身のDC
にDirection Request
を送信することに より, MN
とCN
間のトンネル再構築の要求を行う.
な お, Route Direction
には,
両端末のノードID,
実IP
ア ドレス, NAT
ルータのIP
アドレス,
仮想IP
アドレス, DC
のIP
アドレスに加え,
トンネル通信経路を識別す るためのパスID
が含まれるため, DC
はNTMobile
端 末の移動後に利用するトンネル通信経路を把握できる.
•
トンネル構築の指示MN
のDC
はTunnel Request
を受信することになるCN
に対して, CN
のDC
を経由することにより, Route Direction
を送信する.
次に, MN
のDC
はMN
に対し てもRoute Direction
を送信する.
•
トンネル構築の要求と応答NTMobile
では, NAT
配下に存在するNTMobile
端 末側からTunnel Request
を送信することにより,
両 端末間に通信用のトンネルを構築する.
また, Tunnel Request
を受信した端末はTunnel Response
を返信 する.
図
6
は図4
のトンネル構築後に, MN
がプライベート空 間からグローバル空間に移動した場合のトンネル再構築手 順を示している.
図5
と大きく異なる点は, MN
がグロー バル空間に移動したため, RS
を経由するトンネルを開放 し, NTMobile
端末間で直接トンネルを構築する点である. NTMobile
端末は以下の手順に従い, MN
とCN
間のコネクション再確立を行う
.
•
トンネル構築の指示要求通信に利用する実
IP
アドレスが更新された場合, MN
は自身のDC
にDirection Request
を送信することに より, MN
とCN
間のトンネル再構築の要求を行う.
•
トンネル構築の指示MN
のDC
はTunnel Request
を受信することになるCN
に対して, CN
のDC
を経由することにより, Route Direction
を送信する.
次に, MN
のDC
はMN
に対し てもRoute Direction
を送信する.
•
トンネル構築の要求と応答NTMobile
では, NAT
配下に存在するNTMobile
端 末側からTunnel Request
を送信することにより,
両 端末間に通信用のトンネルを構築する.
また, Tunnel Request
を受信した端末はTunnel Response
を返信す る.
なお, RS
は一定時間トンネルが利用されない場合,
該当トンネルに関する情報を削除するものとする.
3.5 NTMobile
端末の通信NTMobile
では,
実IP
アドレスの変化を隠蔽する手段 として, NTMobile
端末内に仮想インタフェースを構築し,
この仮想インターフェースに仮想IP
アドレスの割当を行 う. NTMobile
端末間の通信では,
アプリケーションは仮 想IP
アドレスを用いてコネクションを結ぶことにより, NTMobile
端末の移動透過性を実現している.
• NTMobile
端末間の通信アプリケーションが送信した
IP
データグラムにはMN
とCN
の仮想IP
アドレスが記録されている. NTMo- bile
では,
カーネル空間に用意したトンネルテーブル を利用することにより, MN
とCN
の実IP
アドレスを 用いたカプセル化処理を行う.
結果として,
仮想IP
ア ドレスが記録されているIP
データグラムは, MN
からCN
に到達可能となる.
なお,
トンネルテーブルはユー ザデーモンで交換されるNTMobile
の制御メッセージ に応じて生成するものとする.
また, NTMobile
では カプセル化に伴い, NTM
ヘッダとMessage Authenti- cation Code (MAC)
が追加されるため, IP
データグラ ム長が微増する.
そこで,
仮想インタフェースのMTU
値を物理インタフェースのMTU
値からNTM
ヘッダ とMAC
分小さい値とすることで,
物理インタフェー スを用いた通信時のフラグメント発生を防いでいる.
•
一般端末との通信一般端末との通信では
,
エンド端末間のトンネル構 築による移動透過性の実現が困難である.
そのため,
NTMobile
では,
一般端末との通信でも移動透過性を 実現するために, RS
を経由した通信を行う.
アプリ ケーションは仮想IP
アドレスを用いて一般端末宛のIP
データグラムを生成する. IP
データグラムはカーMN
Real IP : RIPMN FQDN: MN.exp
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-MN
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-CN
CN
Real IP : RIPCN FQDN: CN.exp
Application Kernel Kernel Application
ID ID RIP CN VIP MN
Route Direction
RIP MN RIP DC-MN Path ID Route Direction
RIP CN RIP DC-CN Path ID
Tunnel Request Direction Request
Path ID
Tunnel Response Path ID Path ID
Detection of interface address change to RIPMN
Capsulated Packet
CN
MN
IDMN IDCN IDCN IDMN
IDMN
IDCN RIP DC-CN
VIP CN VIP MN
Null
Null Null
図5 グローバル
IP
間のコネクション再確立.
Fig. 5Reconnection process between global IPs.
MN
Real IP : RIPMN FQDN: MN.exp
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-MN
Direction Coordinator
Real IP :RIPDC-CN
CN
Real IP : RIPCN FQDN: CN.exp
Application Kernel Kernel Application
ID ID RIP CN CN RIP DC-CN VIP MN
Route Direction
RIP MN RIP DC-MN Path ID Route Direction
Path ID
Tunnel Request Direction Request
Tunnel Response
Path ID NAT Router
NAT-CN Real IP :RIP
Path ID
Detection of interface address change to RIPMN
Capsulated Packet
MN CN VIP CN
CN
RIP CN VIP CN RIP DC-CN Null VIP MN RIP NAT-CN
RIP NAT-CN
IDMN IDCN IDCN IDMN
ID
ID
MN
CN
図6 グローバル
IP
とプライベートIP
間のコネクション再確立.
Fig. 6Reconnection process between global IP and private IP.
ネルモジュールにおいてカプセル化され
, RS
に向け て送信される. RS
はこれをデカプセル化し, IP
デー タグラムの仮想IP
アドレスを自身のIP
アドレスに変 換し,
さらに送信元ポート番号をRS
において重複し ない番号に変換し,
一般端末宛てに送信すること.
こ れにより,
一般端末は通信相手を常にRS
と判断する ため, NTMobile
端末の移動に伴う実IP
アドレスの 変化を隠蔽することが可能になる.
なお,
一般端末とNTMobile
端末の判断はNTM
専用レコードを取得で きたかどうかを確認することにより行う.
4.
実装4.1 NTMobile
端末の実装図
7
にNTMobile
端末のモジュール構成図を示す. NT-
Mobile
は移動透過性を目指した手法のため,
携帯端末などでも利用される
Android OS
上で動作することを最終目標 としている.
そのため,
実装はLinux
上で行っており,
主 にユーザ空間とカーネル空間に分離して実装が行われて いる.
また,
ユーザ空間で動作するNTMobile Daemon
と カーネル空間で動作するNTMobile Kernel Module
間はLinux
のNetlink
ソケットを用いて接続する.
なお,
一般ア プリケーションがIP
データグラムの送信元アドレスとし て仮想アドレスを利用できるように,
仮想アドレスは仮想 インタフェースに割当を行う.
また,
仮想アドレスに対す る通信は,
仮想インタフェースを利用するように経路情報 の設定を行う.
仮想インタフェースはtun/tap
を用いて構 築する.
ユーザ空間の実装
ユーザ空間の