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屋根部トラス梁および片持ちトラス を有する建築物の施工報告

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Academic year: 2021

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西松建設技報∨OL.20   抄録  

が浦上川に隣接していることや,トラスを製作工場より   直接バージ船に積込むことが可能であることから,片持   ちトラスとあわせ了バージ船による海上輸送を行った.輸   送コースは,製作工場から長崎港を経て,浦上川を遡る  

コースであり,稲佐橋下を通過するため,潮の干満の都   合上,約12時間かけて輸送した.海上輸送の様子を写   真−1に示す.なお,浦上川沿いには重工業関係の工場  

が多く,かつてこのような海上輸送が頻繁に行われてい   たため,県河川管理課との協議も順調であった.  

屋根部トラス梁および片持ちトラス   を有する建築物の施工報告  

居谷 善司★  

Zenji Itani 

4.鉄骨の建方  

鉄骨管理芯の位置や建方重機(50tおよび150tクローラ   ークレーン)の配置などを考慮し,全体の建方計画では,  

全延方ブロックを,大小10ブロックに分けるとともに,  

構台を解体しながら建方を行うようにした.建方時の仮  

設足場は,トラスの上下に繋ぎ梁があり†トラス面内の   歩行が不可能であるため,トラス上弦材には親綱を,下   弦材にはハンガー足場を取り付け,安全に小梁の取り付   けが行えるようにした.また,上下のトラス繋ぎのH型   1.はじめに  

本建物は,長崎市内に建つ客席数2,006席のホール.  

540席の国際会議場および最大吐出量17.3血ソsecの能力   を持つ雨水排水ポンプ揚を主用途とする禎合施設である.  

本報では∴福維な構造を有する鉄骨工事のうち,屋根部  

トラス梁および片持ちトラスの施工について報告する.  

2.工事概要  

建物の概要を表−1および図−1,2に示す.本工事   が一般の鉄骨施工工事と異なる点は,①建物規模に比べ   て,外周部から延方ができないこと,②大トラス,小ト  

ラス,片持ちトラス,格子梁など,特殊な構造を有して   いること,③SRC造とS造が複雑に絡んでいることな   どが挙げられる.  

3.屋根トラス梁の運搬  

屋根トラス梁は,スパン30.1m,梁せい4.Om,吊り上   げ時の最大重量が約20.8tとなり,三分割で製作してもト  

ラックによる輸送は困難である.しかしながら,本現場   表−1工事概要  

図   置 配  

図−1  

(仮)文化情報交流施設・中部戊里町節2雨水   排水ポンプ鳩(上人)(建築)建設巨体1二串   良崎巾茂里町14−1  

長崎巾  

Il本設計・国際水道共同企業体   平成6年91J28日ん平成10年1月:犯日   15,896mご  

29,969mご  

SRC造 地卜2階 地卜6階(・部S造)  

総重量約4,320t 総ピース数約2,900  

(株)ケンコr 岩永工業(株)久保工業(株)  

L車名称  

L事場所   発 ほ 者  

設計監理  

l二   期   敷地面積   延床面積   構  造   鉄骨概要   製作工場  

★九州(支)長崎茂里町(出)   図−2 断面図  

193   

(2)

抄録   西松建設手支報VOL.20  

鋼を利用し,ヒ下昇降用の梯子として利用した.   

屋根トラス梁は,写真−2に示すように.構台卜で組   立てを行った.トラス接合部のボルト穴は,施1二難度を   考慮し.予め1mm大きくした.組立てにはノックピンを使   用し,設計値と現場実測値との差を計算しながらトラス   長さの伸縮調整を行った.屋根トラス梁の取付けの様子   を写莫−3に示す.屋根トラス梁の取付け精度は,屋根  

トラス梁を支持する鉄骨柱の施工精度に大きく依存する.  

そのため,鉄骨柱の施工精度は,地下部の延方開始より   徹底して管理を行った.その結果.トラス長さの設計値  

と現場実測値との差は−4mm〜+3mmとなり.十分に満足で   きる施工精度であった.   

片持ちトラスの取付け状況を写真−4に示す.ホール   2階寄席床を支持する片持ちトラスは†両サイドの建方   ブロックの間にはめ込む上に.片持ちトラス,桁方向ト  

ラスおよび水平垂直ブレースが複雑に絡み合い∴前述の  

屋棍トラス以上の精度が要求された.そのため,予め製   作丁場での仮組検査を実施し,その精度を確認した上で   施工した.また,客席床は鉄骨建方直後に取り付けるた   め,鉄骨やPC板の重さによるたわみと曲げによる影響   が,片持ちトラスを支持する耐震壁の施工完了時まで及  

ばないようにト片持ちトラスの先端に鉄骨仮柱を取り付   け.支持した.その結果,十分な精度で施工することが  

できた.   

地L部の施工は,25ピース/日のペースとやや遅めで   はあるが,適切なブロック割りをするなどの工夫により,  

t程どおりに完了することができた.本工事のようなケ   ースでは,屋根部分のスラブを先行打設し,作業スペー   スを確保するか,あるいは屋上工事を先行することが理   想だと考えられる,  

5.まとめ  

屋根トラス梁については∴梁を支持する鉄骨柱の施工  

精度を確保した結果,十分な精度で施工することができ   た.また,片持ちトラスについても,予め製作工場で仮   組検査などを実施した結果,十分な精度で施工すること   ができた.なお,本報で使用している図−1,2は,(株)  

エスエス九州殿に制作して頂いたものを修正して使用し  

ています.最後に,ご指導ご協力噴きました関係者各位   に感謝致します.  

写真−1海上輸送   写真−2 トラス地組  

写真−3 トラス梁の取付け   写真一4 片持ちトラスの取付け   

194  

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