九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Comparative profiling of cortical gene
expression in Alzheimer's disease patients and mouse models demonstrates a link between
amyloidosis and neuroinflammation
カスティーヨ, カリオン, エリカ, カテリン
http://hdl.handle.net/2324/1937180
出版情報:九州大学, 2018, 博士(医学), 課程博士 バージョン:
権利関係:This article is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License
(別紙様式2)
氏 名 カ ス テ ィ ー ヨ カ リ オ ン エ リ カ カ テ リ ン
論 文 名 Comparative profiling of cortical gene expression in Alzheimer’s disease patients and mouse models demonstrates a link between amyloidosis and neuroinflammation
論文調査委員 主 査 九州大学 教授 飛松 省三 副 査 九州大学 教授 吉良 潤一 副 査 九州大学 教授 神庭 重信
論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨
アミロイドβおよび神経原線維変化の蓄積を特徴とするアルツハイマー病(AD)は、認知 症の最も一般的なタイプである。酸化ストレスおよび炎症が、ADの発症および進行におい て重要な役割を果たすと考えられている。しかしながら、酸化ストレスと炎症がAβ病理に どのように関与するかは依然として不明である。我々は、AD 患者の脳と
App
NL-G-F/NL-G-Fおよび 3xTg-AD-H マウスモデルを用いて遺伝子発現の種間比較プロファイリングを行った。
App
NL-G-F/NL-G-Fマウスとヒト AD患者の大脳皮質において共通して発現が変化する遺伝子は、炎症反応または免疫疾患に関連するものであった。
App
NL-G-F/NL-G-Fマウスの大脳皮質では、こ れらの遺伝子群に含まれるAD関連遺伝子(C4a/C4b
、Cd74
、Ctss
、Gfap
、Nfe2l2
、Phyhd1
、S100b
、Tf
、Tgfbr2
、およびVim
)の発現がAβアミロイドーシスの進行およびグリオーシス の悪化とともに増加した。一方、3xTg-AD-HマウスとヒトAD大脳皮質で共通に発現が変化 する遺伝子群は神経疾患と関連するものであった。App
NL-G-F/NL-G-Fマウスの大脳皮質では、ゲノムワイド関連研究によってADの危険因子として、あるいは遅発性ADにおける遺伝子 制御ネットワークのノードとして同定されている遺伝子群(
Abi3
、Apoe
、Bin2
、Cd33
、Ctsc
、Dock2
、Fcer1g
、Frmd6
、Hck
、Inpp5D
、Ly86
、Plcg2
、Trem2
、Tyrobp
)の発現も変化してい た。これらの結果は、大脳皮質Aβアミロイドーシスと神経炎症性応答との間に強い相関が あることを示唆するとともに、AD発症におけるジェンダー効果の関与を理解する上で有用 である。以上の成績はこの方面の研究に知見を加えた意義あるものと考えられる。本論文につい ての試験はまず論文の研究目的、方法、実験成績などについて説明を求め、各調査委員よ り専門的な観点から論文内容及びこれに関連した事項について種々質問を行ったが、いず れについても適切な回答を得た。
よって調査委員合議の結果、試験は合格と決定した。
なお、この論文については共著者多数であるが、予備調査の結果、本人が主導的役 割を果たしていることを確認した。