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「解剖学用語 改訂13版」解剖学会ホームページ公開版

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(1)

一般用語

(注 1) 外転筋 ★1 迷[の] ★2 副[の] 内転筋 ★3 口(注2) ★4 輸入[の] ★5 付着[の] ★6 集合[の] ★7 翼/翼状[の] ★8 白[の](注3) ★9 白[の](注3) ★10白[の](注3) ★11胞/胞[の](注4) ★12膨大; 膨大部/膨大 [の]; 膨大部[の](注5) ★13吻合/吻合[の] ★14角/角[の](注6) ワナ ★15洞(注7) ★16輪/輪[の](注8) ★17口(注2) ★18尖/尖[の] ★19腱膜/腱膜[の] ★20突起; 骨突起 ★21器(注9) ★22垂/垂[の](注10) ★23水管; 水道 ★24弓/弓状[の] ★25野ヤ; 区 立筋 ★26動脈/動脈[の] ★27細動脈; 小動脈 ★28関節/関節[の](注11) ★29上行[の] ★30房; 前房(注12) ★31自律[の] ★32軸/軸[の] ★33底/底[の](注13) ★34二頭[の] ★35分岐; 二分/分岐[の]; 二分[の] ★36羽状[の] ★37腕ワン/腕[の] ★38短[の] ★39球/球状[の](注14) 胞(注4) ★40包; 嚢ノウ(注15) ★41盲端/盲端[の] ★42盲[の] 杯 ★43房(注12) ★44小管(注16) 管(注17) 小頭 ★45包; 被膜; 嚢/包[の]; 被膜[の]; 嚢[の](注15) 頭 ★46軟骨/軟骨[の] ★47丘; 小丘(注18) ★48尾ビ/尾状[の] ★49洞/海綿状[の](注7) ★50窩カ; 腔(注19) 蜂巣 ★51中心; 中枢/中心[の]; 中枢[の] ★52頸ケイ/頸[の](注20) ★53交叉/交叉[の](注21) 索(注22) ★54灰白[の](注23) ★55帯 ★56輪/輪[の](注8) 環状面 ★57回旋[の] 槽 ★58側副[の] ★59丘; 小丘(注18) ★60頸(注20) 柱 チュウ ★61伴バン行コウ[の] ★62交連/交連[の] ★63総[の] ★64緻チ密ミツ[の] ★65複[の]; 複合[の] ★66甲介/甲介[の] ★67顆カ/顆状[の] 交会 結合線 結合 収縮筋 ★68 曲[の](注24) ★69 円錐/円錐[の] ★70 曲[の](注24) 角膜 ★71 角/角質[の](注6) ★72 冠/冠状[の] 体 小体 皺 スウ 筋 キン ★73 皮質/皮質[の] ★74 太[の]; 大[の] ★75 篩シ状[の] 稜 ★76 十字[の] ★77 キャク脚/脚[の](注25) ★78 立方[の] ★79 楔ケツ/楔状[の] 頂(注26) ★80 弯曲 ★81 尖/尖[の] ★82 皮[の]; 皮膚[の] ★83 交叉(注21) ★84 三角[の](注27) ★85 歯シ/歯[の]; 歯状[の] 下制筋 ★86 下行[の] 径 ★87 隔膜/隔膜[の] 骨幹 ★88 二腹[の] ★89 指; 趾/指[の]; 趾[の] 散大筋 円板 憩室 ★90 背/背側[の] 小管(注16) ★91 管(注17) ★92 硬[の] ★93 輸出[の] ★94 弾性[の] ★95 楕円[の] 隆起(注28) ★96 導出[の]

(2)

上顆 骨端 上皮 赤道 起立筋 ★97陥カン凹オウ; 窩(注29) ★98排出[の] 伸筋 端 面 ★99鎌カマ/鎌状[の] 筋膜 束 ★100女[の] 窓 ★101線維/線維[の] ★102糸シ/糸状[の] ★103采サイ/采状[の] 裂(注30) 屈筋 曲(注24) ★104葉/葉状[の](注31) 小胞 ★105孔/孔[の] 円蓋 ★106窩カ(注19) 小窩カ(注32) ★107窩(注19) ★108小窩(注32) ★109小帯(注33) ★110ワナ[の] ★111底(注13) ★112茸ジジョウ状[の] ★113索(注22) ★114褐色[の] ★115紡錘状[の] ★116神経節/神経節[の] ★117膠コウ様ヨウ[の] ★118膝/膝状[の] ★119陰部[の]; 生殖[の] 膝 ★120胚芽[の] ★121腺/腺[の] ★122関節[の](注11) ★123球/球状[の](注14) ★124糸球(注34) ★125糸球/糸球状[の](注34) ★126薄[の] ★127顆粒 ★128灰カイ白ハク[の](注23) 回 ★129血; 血液 鈎コウ ★130ラセン/ラセン[の] 半球 裂孔(注35) 門(注36) ★131液(注37) ★132不対[の] 圧痕 切痕 ★133漏ロウ斗ト; ロート 島 ★134膨大; 膨大部(注5) 峡 ★135隆起(注28) 連結 ★136唇/唇[の](注38) ★137唇(注38) ★138迷路/迷路[の] ★139裂孔/裂孔[の](注35) ★140ラムダ状[の] ★141板; 層板 ★142板; 層板 ★143広[の](注39) 毛帯 ★144挙筋/挙筋[の] ★145自由[の] 靱帯 ★146縁エン(注40) 限 ★147境界[の] 線 ★148小舌/小舌[の] 液(注37) ★149小葉/小葉[の] ★150葉/葉状[の](注31) ★151長[の] ★152淡明[の] ★153月状[の] 半月(注41) ★154 黄オウ[の]; 黄色[の] ★155 リンパ/リンパ[の] リンパ節 ★156 斑/斑[の] ★157 大[の](注42) ★158 大[の](注42) ★159 乳頭[の](注43) 柄 ★160 縁/縁[の](注40) ★161 男[の] 塊 ★162 最大[の] 道 ★163 縦隔/縦隔[の] ★164 髄; 髄質/髄[の]; 髄質 [の](注44) ★165 膜/膜[の](注45) ★166 半月(注41) ★167 経線/経線[の] ★168 中間[の];間膜[の](注46) ★169 最小[の] ★170 小[の](注47) ★171 分子[の] ★172 軟[の] ★173 丘(注18) ★174 運動[の] ★175 粘[の]; 粘液[の] ★176 多裂[の] ★177 筋/筋[の] ★178 舟状[の] ★179 神経/神経[の] ★180 黒[の]; 黒色[の] 小節 ★181 節; 結節(注48) 核 ★182 栄養[の] ★183 斜[の] 弁蓋 ★184 対立[の] ★185 輪リン/輪[の](注8) ★186 器管; 器(注9) 起始 ★187 口/口[の] ★188 骨/骨[の]

(3)

小骨 ★189口(注2) ★190卵円[の] ★191棕ソウジョウ状[の] ★192蔓ツル状[の] ★193乳頭[の] ★194副交感[の] 実質 ★195壁ヘキ/壁側[の] 部(注49) ★196小[の](注47) ★197櫛シツ/櫛状[の] ★198キャク脚/脚[の](注25) ★199透明[の] ★200盤/盤[の] ★201貫通[の] ★202有孔[の] ★203末梢[の] ★204垂直[の] 足 ★205梨リ状[の] ★206平面[の] 叢 ★207ヒダ; 襞ヘキ ★208含ガン気キ[の] 極 ★209門(注36) ★210部(注49) 孔 ★211一次[の]; 原始[の] ★212第一[の] ★213主[の] ★214主[の] 突起 ★215隆起/隆起[の](注28) 岬角 回内筋 ★216固有[の] ★217隆起(注28) ★218髄/髄[の](注44) 点 ★219錐体/錐体[の] ★220四角[の] ★221方形[の] ★222四シ頭トウ[の] ★223第四[の] ★224第五[の] ★225放線/放線状[の] ★226根/根[の] 枝 縫線 ★227陥カン凹オウ(注29) ★228直[の] ★229反回[の] ★230反転[の] ★231部 ★232呼吸[の] ★233網モウ ★234網モウ様[の] 支帯 ★235反屈[の] ★236菱形[の](注50) ★237裂(注30) ★238吻/吻側[の] 回旋筋 ★239円[の](注51) ★240赤[の]; 赤色[の] 皺 スウ/シュウ ★241嚢/嚢状[の](注52) ★242血; 血液/血[の]; 血液 [の] 階 ★243シュウ舟/舟状[の] 断面 ★244二次[の] ★245第二[の] ★246区; 区域/区[の]; 区域 [の] ★247半月[の](注41) ★248感覚/感覚[の] 中隔(注53) ★249中隔/中隔[の](注53) ★250ショウ漿[の]; 漿ショウ液[の] ★251鋸キョ状[の] ★252種シュ子シ[の] ★253S状[の] ★254単[の] ★255洞ドウ(注7) ★256骨格; 骨 ★257孤立[の] 鮎 ゲキ ★258 球状[の](注14) 括約筋 ★259 キョク棘/棘[の]; 棘状[の] ★260 キョク棘突起[の]; 脊髄[の] ★261 ラセン[の] ★262 内臓[の](注54) ★263 海綿[の] 鱗 リン ★264 鱗リン[の] ★265 星状[の] 層 ★266 線条; 条/線条[の]; 条 [の] 支質 ★267 茎ケイ状[の] 質 溝 回外筋 ★268 提[の] 縫合 ★269 交感[の] ★270 線維軟骨結合; 結合/線 維軟骨結合[の]; 結合 [の] 軟骨結合 靱帯結合 骨結合 ★271 滑液/滑液[の]; 滑膜 [の] 系 ★272 ヒモ(注55) ★273 蓋ガイ/蓋[の](注56) ★274 蓋(注56) ★275 被蓋/被蓋[の] 組織 ★276 腱/腱[の] 張筋 ★277 細[の]; 小[の] ★278 円[の](注51) ★279 シュウ終止; 終末/終止[の]; 終末[の]; 分界[の] ★280 第三[の] ★281 扁桃/扁桃[の] ★282 隆起(注28)

(4)

★283小 柱チュウ; 柱; 梁柱 路 ★284菱形[の]; 僧帽筋[の](注 50) ★285菱形[の];台形[の](注50) ★286三角[の](注27) ★287三頭[の] 三角(注27) 転子 ★288滑車/滑車[の] ★289車軸[の] 幹 ★290管/管[の](注17) ★291隆起/隆起[の](注28,48) ★292結節(注48) ★293粗面 細管 ★294膜; 層(注45) ★295鈎コウ/鈎状[の] ★296尿生殖[の] ★297垂(注10) ★298鞘/鞘[の] 谷コク ★299郭/有郭[の] ★300弁(注57) 弁(注57) ★301脈管; 管/脈管[の]; 管 [の] ★302広[の](注39) 帆ハン ★303静脈/静脈[の] 腹 ★304室/室[の] ★305細静脈; 小静脈 ★306頂(注26) ★307嚢ノウ/嚢状[の](注52) ★308嚢; 胞/胞状[の](注52) ★309前庭/前庭[の] 痕跡 絨 ジュウ 毛モウ ★310ヒモ(注55) ★311内臓[の](注54) ★312声セイ[の] ★313渦/渦状[の] ★314帯/帯状[の] 小帯(注33)

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一般用語の注 注 1 一般用語は,TAには含まれていないが,BNA以来の解剖学用語に収載されてきた.本用語集の一般用 語は,「日本語による解剖学用語」に掲載された一般用語およびその注をもとに,本用語集に収録されて いる用語との整合性に留意してラテン語のアルファベット順に配列した.名詞については,ラテン語の 属格を( )内に付記し,ラテン語と英語の語頭を大文字で表記した.形容詞については,日本語に[の] を付し,ラテン語と英語の語頭を小文字で表記した.名詞から派生した形容詞がある場合には / の後に 表記した. 注 2 口Ostiumは陥凹した臓器や管への開口・入口を示し,口(入口)Aditusは空洞,管への入口という意味 で両語はほぼ同義.一方,口(開口)Aperturaは,どちらかといえば洞,管などからの出口を示し,前二 者とは用法が異なる.

用例: 大動脈口Ostium aortae,喉頭口Aditus laryngis,蝶形骨洞口Apertura sinus sphenoidalis. 注 3 白[の]albicans,白[の]albugineus,白[の]albusがあり,すべて「白い」の同義語.用法により使い

分ける.

用例: 白体Corpus albicans,白膜Tunica albuginea,白質Substantia alba. 注 4 胞Bulla,胞Alveolusはほぼ同義.用法により異なった表現となる.

用例: 篩骨胞Bulla ethmoidalis,肺胞Alveoli pulmonis.

注 5 膨大Intumescentiaは充実器官の膨大・拡張を,一方,膨大Ampullaは管の嚢状の拡張を示す. 用例: 頸膨大Intumescentia cervicalis,直腸膨大部Ampulla recti.

注 6 角Cornuは角張った構造の総称である.用例: 前角Cornu anterius.

一方,角Angulusは角張って突き出ている物または部分を指す.用例: 下顎角Angulus mandibulae. 注 7 洞Sinusは組織,骨,血管などの内部に拡張した空洞,また洞Antrumはほとんど閉鎖された骨壁を有

する空洞をいい,洞Cavernaは海綿様の小胞をもつ空洞の意味.前二者はほぼ同義に用いられることが ある.

用例: 冠状静脈洞Sinus coronarius,乳突洞Antrum mastoideum,尿道海綿体洞Cavernae corporis spongiosi.

注 8 輪Orbiculusは円形または円盤状の構造を示し,輪Anulusは内容物を周囲から取り囲み締めつける輪 状構造を示す.また,輪Circulusは血管,神経などが連続してつくる環状構造を示す.前二者はほぼ同 義.

用例: 毛様体輪Orbiculus ciliaris,線維輪Anulus fibrosus,大脳動脈輪Circulus arteriosus cerebri. 注 9 器Apparatusは,ある機能の遂行に関与する腺,管,血管などの解剖学構造の集合体であり,一方,器

官; 器Organumは1つの機能の遂行に関与する解剖学的構造体である.

用例: 涙器Apparatus lacrimalis,ラセン器Organum spirale.

注 10 垂Appendixはぶら下がった付属物,特に虫垂を連想させる構造.一方,垂Uvulaは下垂した肉塊,特 に口蓋垂を連想させる用語.

用例: 虫垂Appendix vermiformis,口蓋垂Uvula palatina.

注 11 関節Articulatioは2本以上の骨の結合部を示し,多くの結合部の一般総称.一方,関節[の]glenoidalis

は肩関節の構成に参加する肩甲骨の関節陥凹を示す関節窩Cavitas glenoidalisとしての用法に限定され る.

注 12 房Cameraは眼房のようなすべての室,腔をいい,房Atriumは数個の小室または通路とつながる室,空 洞を指す.

用例: 眼房Camerae bulbi,左心房Atrium sinistrum.

注 13 底Basisは構造物の下部,基底部をいい,また底Fundusは嚢または中腔臓器の下部(底)あるいは開口 部(出口)から最も遠い部分を指す.

用例: 頭蓋底Basis cranii,子宮底Fundus uteri.

注 14 球Globus,球状[の]spheroideus,球Bulbusがあり,いずれもほぼ同義.

用例: 淡蒼球外節Globus pallidus lateralis,球関節Articulatio spheroidea,眼球Bulbus oculi. 注 15 包; 嚢Bursaと包; 嚢; 被膜Capsulaとがあり,ほぼ同義.臨床面では,包よりは嚢; 被膜が繁用され

(6)

ている(昭33).

用例: 踵骨腱の滑液包Bursa tendinis calcanei,線維被膜Capsula fibrosa.

注 16 小管Ductulusと小管Canaliculusは,それぞれ管Ductusと管Canalisの指小辞である.注17を参照. 注 17 管Canalisは周囲組織の壁で囲まれる管で,管Ductusは固有の独立した管壁をもつ管であり,また管

Tubaはまっすぐな管という意.

用例: 舌下神経管Canalis nervi hypoglossi,胸管Ductus thoracicus,耳管Tuba auditiva. 注 18 丘Monsは表面の一般水準を上回る隆起またはわずかな高まり.丘; 小丘Carunculaは小肉塊の隆起ま

たはそれに類似するもの.また,丘; 小丘Colliculusは周囲部分から盛り上がった小隆起を示す.後二 者はほぼ同義.

用例: 恥丘Mons pubis,涙丘Caruncula lacrimalis,精丘Colliculus seminalis. 注 19 窩Cavitasはある部分が表面からかなり深く落ち込んだへこみ(陥凹)である.

用例: 関節窩Cavitas glenoidalis.

一方,窩Fossaと窩Foveaは表面から浅くへこんだ部分(陥凹)で,ほぼ同義. 用例: 肘窩Fossa cubitalis,中心窩Fovea centralis.

注 20 頸Cervixは頸部の前下部を指し,頸Collumは頸部全体を指す.骨や内臓の頸部にはCollumが使用さ れており,また子宮頸に対しては慣用的にCervixが残されている.

注 21 交叉Chiasmaは腱や神経などの単数要素が交差しているという意味.一方,交叉Decussatioは腱や神 経を含む複数要素が交差している部位を示す.

用例: 視神経交叉; 視交叉Chiasma opticum,錐体交叉Decussatio pyramidum. 注 22 索Chorda,索Funiculusともにヒモ状または索状構造の意で,ほぼ同義.

用例: 鼓索神経Chorda tympani,精索Funiculus spermaticus. 注 23 灰白griseusと灰白cinereusはほぼ同義.

用例: 灰白質Substantia grisea,灰白隆起Tuber cinereum.

注 24 曲[の]contortus,曲[の]convolutusはほぼ同義で,「渦まき状の」,「回旋状の」の意.曲Flexuraは 臓器の構造の「屈曲」,「弯曲」の意で,前二者の曲り方は後者のそれより激しく,かつ不整形であるこ とを示す.

用例: 曲精細管Tubuli seminiferi contorti,曲尿細管Pars convoluta,左結腸曲Flexura coli sinistra. 注 25 脚Crusは足に似た長く伸びた構造体一般に用いられ,一方,脚Pedunculusは主に神経系の種々の脚状 連絡組織を表す用語として用いられる.両者はほぼ同義.なお,脚Crusは「脚」,「下腿」であったが, 下腿は一般用語に不必要として削除され,脚のみが残った.

用例: 陰茎脚Crus penis,上小脳脚Pedunculus cerebellaris superior.

注 26 頂Cupulaはカップ形,円蓋状の構造物を指し,一方,頂Vertexは頭頂または渦まき状の尖端などを指 す.

用例: 蝸牛頂Cupula cochleae,角膜頂Vertex corneae.

注 27 三角[の]deltoideus,三角[の]triangularis,三角Trigonumいずれも三角形の部分,領域を示す総称. 用例: 三角筋M. deltoideus,右三角間膜Lig. triangulare dextrum,大腿三角Trigonum femorale. 注 28 隆起Eminentia,隆起(結節)Tuberはともに限局したもりあがった区域を指し,ほぼ同義.

用例: 腸恥隆起Eminentia iliopubica,坐骨結節Tuber ischiadicum.

また,隆起Prominentia,隆起Protuberantiaはともに外に突出した隆まりを示し,ほぼ同義. 用例: 喉頭隆起Prominentia laryngea,オトガイ隆起Protuberantia mentalis.

また,隆起Jugumは2点間を結ぶような隆起を示す. 用例: 蝶形骨隆起Jugum sphenoidale. さらに,隆起Torusは収縮筋によって生じるような円形のふくらみで,可動性,伸縮性がある. 用例: 挙筋隆起Torus levatorius. 注 29 陥凹Recessusは内容物がはまり込んでいるへこみであり,陥凹; 窩Excavatioは内容物を入れないへ こみのこと.

用例: 咽頭陥凹Recessus pharyngeus,直腸子宮窩Excavatio rectouterina.

(7)

す.両者はほぼ同義.

用例: 大脳横裂Fissura transversa cerebri,声門裂Rima glottidis.

注 31 葉Lobusは裂け目や結合組織中隔などで区分された臓器の1区画をいい,葉Foliumは広くて薄い葉状 構造をいう.

用例: 大脳葉Lobi cerebri,虫部葉Folium vermis.

注 32 小窩Fossulaと小窩Foveolaは,それぞれ窩Fossaと窩Foveaの指小辞である.注19を参照. 注 33 小帯Zonulaと小帯Frenulumはほぼ同義.

用例: 毛様体小帯Zonula ciliaris,舌小帯Frenulum linguae. 注 34 糸球Glomerulus,糸球Glomusともに小さな球状体を示す同義語.

用例: [腎]糸球体Glomeruli,頸動脈小体Glomus caroticum.

注 35 裂孔Hiatusは大きく開いた裂け目,口を,一方,裂孔Lacunaは小さい空洞,くぼみを意味する. 用例: 伏在裂孔Hiatus saphenus,血管裂孔Lacuna vasorum.

注 36 門Hilum,門Portaとも器官のある部分で,神経,血管,導管などの出入りする場所を示す.用法で異 なる.

用例: 腎門Hilum renale,肝門Porta hepatis. 注 37 液Liquorと液Humorがあるが,ほぼ同義.

用例: 脳脊髄液Liquor cerebrospinalis,眼房水Humor aquosus.

注 38 唇Labium,唇Labrumともに唇の形をした構造の意で,ほぼ同義.ただし後者は関節周辺に限定する. 用例: 下唇Labium inferius,関節唇Labrum articulare.

注 39 広[の]latusと広[の]vastusはほぼ同義.人体部位を表す語として側腹; わきばらLatusがある. 用例: 子宮広間膜Lig. latum uteri,外側広筋M. vastus lateralis.

注 40 縁Limbus,縁Margoともに体のある部分の「ふち」,または他の部分との「境界」を表す用語で,ほぼ 同義.

用例: 角膜縁Limbus corneae,涙骨縁Margo lacrimalis.

注 41 半月Lunula,半月Meniscus,半月[の]semilunarisのいずれも半月の同義語だが,構造物の形状が相 互に多少異なることを表している.従って,同じ半月状構造でも用法により使い分ける.

用例: 半月弁半月Lunula valvularum semilunarium,関節半月Meniscus articularis,半月線Linea semilunaris.

注 42 大[の]magnusは,大きさや数が大きいという意.その比較級が大[の]majorで,小[の]minorに対す る.その最上級が最大[の]maximusで,最小[の]minimusに対する.

用例: 大転子Trochanter major,大内転筋M. adductor magnus.

注 43 (NA6)ではmamillaris(用例“Corpus mamillare”など)と表記されたが,(TA)でmammillaris(用例 “Corpus mammillare”など)と改められた.

注 44 髄; 髄質Medullaは,骨,中枢神経,多くの内臓に用いられる.髄Pulpaは歯と脾臓に用いられる. 用例: 髄脳; 延髄; 球Medulla oblongata,歯髄Pulpa dentis.

注 45 膜Membranaはシート状のものを指し,膜; 層Tunicaは複数の層の一部を指す. 用例: 滑膜Membrana synovialis,粘膜Tunica mucosa.

注 46 中間[の]meso-は接頭語であり,しばしば間膜(例: 卵管間膜meso-ovarium)という特殊な意味に多く 使用される.

注 47 小[の]parvusは大きさや数が小さいという意.その比較級が小[の]minorで,大[の]majorに対する. その最上級が最小[の]minimusで,最大[の]maximusに対する.

用例: 小転子Trochanter minor,小心臓静脈; 小心静脈V. cardiaca parva.

注 48 節; 結節Nodusはリンパ節のような限定された組織塊に対する名称.また結節Tuberculumは骨,筋, 粘膜などにみられる限局性の固い円形のたかまりを示す.概して,大きいたかまりを隆起Tuber,小さ いたかまりを結節Tuberuculumとした.

用例: リンパ節Nodus lymphaticus,オトガイ結節Tuberculum mentale.

注 49 部Portioは限定された場所を指す.一方,部Parsは同じ限定された場所を示しながら,前者よりはや や広がりを持つ概念.

(8)

用例: 腟部Portio vaginalis cervicis,鎖骨部Pars clavicularis.

注 50 菱形[の]rhomboideus,菱形[の]trapezius,菱形[の]trapezoideusはいずれもほぼ同義.僧帽筋の名 は,この筋の古い別名M. cucullarisに対応する.M. trapeziusの直訳は「菱形筋」である.

用例: 菱形窩Fossa rhomboidea,大菱形骨Os trapezium,菱形靱帯Lig. trapezoideum. 注 51 円[の]rotundus,円[の]teresともにほぼ同義.用法により異なる.

用例: 正円孔Foramen rotundum,肝円索Lig. teres hepatis.

注 52 嚢Vesicaは膨張可能な筋性の袋を指し,嚢Vesiculaはその指小辞で小さな袋を指し,また嚢Saccus

は結合組織からなる非膨張性の袋を指す.

用例: 胆嚢Vesica fellea,精嚢Vesicula seminalis,内リンパ嚢Saccus endolymphaticus. 注 53 中隔Septulumは,中隔Septumの指小辞である.

注 54 内臓[の]splanchnicus,内臓[の]visceralisとあるが,両者はほぼ同義.

注 55 ヒモVinculumは小さな帯状または腱状の構造を示し,ヒモTaeniaもやはりある種の帯状の構造を意味 し,ほぼ同義.用法により異なる.

用例: 腱のヒモVincula tendinum,結腸ヒモTaeniae coli. 注 56 蓋Tectumと蓋Tegmenはほぼ同義.

用例: 中脳蓋Tectum mesencephali,鼓室蓋Tegmen tympani. 注 57 弁Valvulaは,弁Valvaの指小辞である.

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