實 驗 的 家 兎 梅 毒 の 研 究
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(2) 298. 第1表. 野. 初 期 梅 毒 に お け るWaR.の. 陽性率. 原. 望. れ も こ の 点 を 考 慮 して 観 察 され た も の で あ る. す な わ ちLevaditi1)は. 初 期 硬 結 発 生 後8〜15. 日の 間 に は33%,同15〜30日. に は57%の. 率 を 示 す と記 載 し て い る が,こ. 陽性. の場 合 かれ が. 標 準 としたの は 初期 硬結 の発 生 期で あ つ て感 染 日で は な い.感. 染 日を 標 準 と し た もの で は. 次 の 数 報 告 が あ りい ず れ も感 染 日以 後 の 経 過 を1週. 毎 に 区 切 つ て そ の 各 陽 性 率 を 算 出 して. い る. す な わ ちFischer2)は:. Blumenthal‑Roscher3):. Blumenthal4)(第2回. 報 告):. Reinhardt5). 又Hecht6)は. 陽 性 数 と共 に そ の 陽 性 度 に つ. い て も 次 の よ う に 記 載 し て い る..
(3) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究 一 方 最 も早 い 陽 性 転 向 を 報 告 して い る の は Lesser1)で 後8日. あ つ て,. 18才. の青 年 の血 清が 感 染. で 陽 性 を 示 し そ の 際 全 く病 的 所 見 は な. く14日 後 初 め て 初 期 硬 結 を 生 じ6週 薇 疹 を 発 生 し た と い う. 感 染 後9,. 16,. 21,. 後に は薔. Gennerich1)も. また. 27日 の 早 期 陽 性 転 向 例 を,. Bassett‑Smith7)は15〜16日. の3例,. の4例. れ ら に 対 して 陽 性. を 記 載 し て い る.こ. 3週 以 内. 転 向 の 遅 い も の に 関 し て はJersild8)は 後11〜12週 後 の3例. の1例,. 疹出. ま た 繋 帯 下 疳 は 感 染 後3〜4週. 陽 転 し,亀. 頭 下 疳 は こ れ よ り2〜3週. 陽 性 とす る こ と が で. 方Bruck10)に. Kolle で 遅れ る. も の と記 して い るが,石12)の 報 告 で は この 事 実 を 認 め て い な い.以. 上 が 内 外 文 献 に め られ. る梅 毒 血 清 反 応 の 陽 性 転 向 期 に 関 聯 す る記 載 の 大 要 で あ る. 検 査 成 績. 症 例 の撰 択 条 件に つ い ては す でに 序 章に 述 べ た .血 清 反 応 成 績 の 記 載 法 に つ い て は 前2. 内 に 注 射 す る こ とに よつ て 抗 体 の発 生 を 早 め. き る と 云 い,一. Zieler15)も. 第3章. 猿 に おけ る実験 では 病 毒を 静脈. でWaR.を. 痃 の欠 除 は. 陽 転 期 の 遅 延 を 招 く と 述 べ て い る.. Gougerot9)は100〜120日. 現 後 初 め て 陽 転 し た と 云 う.. 感 染 後8日. て 亀 頭 及 び 包 皮 の 場 合 は 遅 く,横. 感 染. を 報 告 し て 居 り い ず れ も第2期. Neisser1)の. 299. よ る と猿 に お い. 篇 に 準 拠 した.被 下 疳41例,混. 検 例 総 数 は110例,内. 合 下 疳69例. 第1節. 硬性. で あ る.. 血 清 反応 陽 性 転 向 例.. 初 診 時 血 清 反 応 成 績 な お 陰 性 の もの ゝ うち. ては初 期硬 結等 の 病 変 出現 前に 血 清 反応 が陽. 下 記12例 に お い て 次 の 小 実 験 を 試 み た.す. 性 に 転 ず る も の が 多 く,そ. の原 因 は病 毒 の全. わ ち こ れ らの 被 検 例 に お い て は そ の 血 清 反 応. 身 蔓 延 の 速 度 が 人 梅 毒 の 場 合 と 異 り極 め て 急. の 陽 性 転 向 期 が 目 前 に 迫 つ て い る も の と予 想. 速 で あ る こ と に よ る と 述 べ て い る.. し て 暫 時 そ の 駆 梅 療 法 の 開 始 を 猶 予 し,初 診. 中 野11)の 実 験 に よ れ ば 患 者 血 清 中 に 抗 体 が 発 現 す る 最 も 早 い も の は14日 もの は40〜50日. で あ る が,遅. い. を 要 す る と 云 う. 下の諸 報. 告 を 通 覧 す る と い ず れ も 感 染6週. 以後 急 速 に. そ の 陽 性 率 が 上 昇 し て い る.従 に お い てWaR.が 例6乃. 至7週. 日 以 後 で き る だ け 間 隔 日数 を 縮 減 し て 頻 回 血 清 反 応 を 実 施 し,そ の 陽 性 に 転 ず る 時 期 を 追 求 した.被. 飜 つ て 冒 頭 に 述 べ たFischer2)以. つ て初 期 梅 毒. な. 検 例 中5例. は 硬 性 下 疳,. 7例 は 混. 合 下 疳 で あ る. 第1例.安. 東 某. 34才,既. 昭 和22年5月1日,硬. 婚,商. 性 下 疳(外. 業,初. 診. 尿 道 口),. 陽 性 に 転 向 す る時 期 は 通. 左 側 無 痛 性 横 痃,急. 性 淋 菌 性 全 尿 道 炎,慢. 以 後 と み な す こ とが 妥 当 で あ り. 淋 菌 性 前 立 腺 炎,感. 染 機 会13Ⅳ(昭22)同. 性. 以後今 日に 至 る迄 内外 諸 家 の 見解 は ほ ぼこれ. 機 会 後4〜5日. に 同 調 し て 来 て い る わ け で あ る.ま. 頃外 尿道 口左 側 に留 針頭 大 の自発 痛 を 伴わ な. 沈 降 反 応 に お い て もWaR.と. た 同時 に. だいたい 同様. の成 績 を 示 す もの と認 め ら れ て い る よ うで あ る.し. か し 当 教 室 の 石12)は さ き に8例. の初期. 梅 毒 患 者 に お い て 沈 降 反 応 で は 感 染 後3週. 内 に そ の 大 部 分 が,4週. 以. 以 後 に は そ の 悉 くが. 陽 性 に 転 じ,補 体 結 合 反 応 に 比 較 し て 著 し く 陽 転 期 の 早 い こ とを 指 摘 し て 居 り,武 谷,遠 山13)等 も ま た 沈 降 反 応 はWaR.に. 比 較 して. や ゝ早 期 に 陽 性 に 転 ず る と述 べ て い る. な おEicke14)は. 下 疳発 生部 位 及 び鼠 蹊 淋 巴. 腺腫 脹 の有無 に よつ て陽 性 転 向 期 の遅 速を 生 じ,繋 帯 に 発 生 し た も の は 早 く,こ れ に 反 し. し て 排 膿,排 尿 痛 あ り, 25/Ⅳ. い 小 潰 瘍 を 認 め た.そ 表 の 通 りで あ る.. の血 清 反応 の成績 は 次.
(4) 300. 野. す な わ ち 本 例 に お け るWaR.の 染 後32日. で あ り,村. 原. 陽 転 は 感. 田 及 びKahnは. も の で あ る こ と は 明 ら か で あ る.. 共 に19. 第5例.長. 日 前 後 と 推 定 さ れ る. 第2例.高. 杉 某.. 11/Ⅹ(昭 性 横 痃,感. 迫 某.. 22才,既. 14/Ⅴ(昭23),硬. 23才,未. 和20)硬. 望. 婚,無. 性 下 疳(繋. 職,初. 帯),左. 染 機 会20Ⅸ,初. 診. 診 前 約1週. 性 下 疳(冠. 痛 性 横 痃.感. 側 無痛. 染 機 会15/Ⅳ. 日(感. 冠状. 染 後30日)村. 田‑,. 痛 性 腫 脹 を き た し た.初. の 日Neo‑Neo‑arsemin(0.45g)注. ‑‑. ,村. 清 反 応 は 初 診 日(感 染 後22日). 田‑,. ±‑st,村. 診 時繋 帯 左側 に 小下. 田‑,. 13/Ⅹ(24日)WaR. Kahn+,. .. Kahn廾. 検血. ぐ がWaR.の. 陽 転 日数 は 感 染 後35日,村. そ の 数 日 前,. Kahnは24日. 第3例.押. 田 某,. 9/Ⅹ Ⅰ(昭23),硬 横 痃.感. と 一 応 推 定 さ れ る.. 29才,既. 婚,無. 性 下 疳(包. 染 機 会5/Ⅹ,初. 皮),左. に 小 豆 大 潰 瘍 を 認 め た.初. ‑ , Kahn‑, 〓,. 職,初. 診 前1週. 及 び15/Ⅹ Ⅰ(同42日)の. 田は. 診. 6/Ⅹ Ⅱ(63日)WaR.〓. 田. 本 例 に お い て も 前 例 同 様 検 血 間 隔 が や ゝ長 陽 転 日 数 は 感 染 後63日. の 数 日 前,村. 乃至そ. 田 及 びKahnは42〜63日. の間. 第4例.馬. 場 某.. 28/Ⅷ(昭21),硬 性 横 痃,感. 28才,未. 婚,無. 性 下 疳(繋. 職,初. 帯),両. 染 機 会13/Ⅷ,約1週. 診. 後 冠 状溝 に. 診 前 数 日両 側 鼠 蹊 淋 巴腺 の 腫 脹. に 気 付 い た.初. 気 某.. 30/Ⅰ(昭14)混. 51才,既. 診 時 冠 状 溝 に3個. 無 痛 性 硬 結 性 潰 瘍 を 認 め た.同 日)WaR.‑‑,村. 田‑,. (同18日)WaR.‑‑,村. の小 指 頭 大 日(感. 染 後16. Kahn±, 田+,. 31/Ⅷ. 業,初. 状 溝,包. 診. 皮 内 板),. 染 機 会3/Ⅰ,. 3日 後 有 痛. 性 小 潰 瘍 を 包 皮 内 側 に 認 め15/Ⅰ. 頃 よ り左 鼠. 初 診 日(感. 診時 包 皮 内板及. の碗 豆大 潰 瘍 を認 め たが硬結. は さ ほ ど 著 明 で な い.横. 痃 は 左 側 に 甚 し い.. 染 後18日)及. び1/Ⅱ(同20日). WaR.‑‑,村. 田‑,. Kahn‑. WaR.‑‑,村. 田‑,. Kahn±,同. 痃 は 切 開 排 膿.. 6/Ⅱ(25日)WaR.‑‑,村. 田 〓,. Kahn〓.従. は 感 染 後25日,. . 2lⅡ(21日) 日左 側横. つ て本例 で は 村 田の陽転 Kahnは. 同21日. で あ る.な. お. よ る 治 療 を 受 け11/Ⅱ. 頃. 下 疳 は ほ ぼ吸 收 さ れ た. 第7例.井. 上 某.. 16/ⅩⅠ(昭21).混 痛 性 横 痃.感. 21才,未. 婚,農. 合 下 疳(冠 染 機 会27/Ⅹ,数. 半有. Ⅰに は 左 鼠 蹊 淋. に 碗 豆 大 潰 瘍 数 個.同. 日(感. ‑‑. Kahn. 〓,. 田+s,. Kahn±.す. 田‑,. 診. 日後 繋 帯 に 近. 巴 腺 の 有 痛 性 腫 脹 を き た し た.初. ,村. 業,初. 状 溝),右. い 冠 状 溝 に 有 痛 性 潰 瘍 を,1/Ⅹ. WaR.‑‑,村. Kahn+.す. の みを 陽. 婚,農. 合 下 疳(冠. 両 側 有 痛 性 横 痃,感. 側無 痛. 3個 の 粟 粒 大 丘 疹 を 認 め や が て 自 潰 し た.接 触 痛 あ り.初. 第6例.和. 本 患 者 はDmelcosに. と 推 定 さ れ る.. 田 〓s,. 加 算 し た.. び 冠 状 溝 に2個. Kahn〓.. い がWaR.の. 記)に. 包 皮 内板. ±,村. Kahn+.こ. 陽 転 日 数38日. 蹊 腺 腫 脹 軽 度 の 圧 痛 あ り.初. 血 清 反応 成績 は村 田. 22/Ⅴ. 射 を行 つ た. 側 無痛 性. 診 日(感 染 後27日). 診. の 成 績 を 示 し た.. 転 例 の 統 計(後. 間 に や ゝ 日数 を 費 し て い る の で 幾 分 正 鵠 を 欠. Kahn‑.. はWaR.‑‑,村. 本 例 で はKahnの. び 第3回. 側無. 診 前 約1週. 田‑,. が2/Ⅵ(49日)に. 24/Ⅹ(35日)WaR.. 田 〓s.本 例 で は 第2及. 診. 冠 状 溝 に 傷 面 を 認 め 軽 度 の 自 発 痛 あ り.初. (同38日)WaR.‑‑,村. に はWaR.‑‑,村. 職,初. 状 溝),両. 頃.初. 溝 に 腫 脹 を 認 め そ の 数 日後 左 鼠 蹊 淋 巴 腺 の 無. 疳 を 認 め た.血. 婚,無. 診時 冠状 溝. 染 後21日)WaR.. 20/Ⅹ Ⅰ(同25日) なわ わ本. な わ ち 本 例 の 村 田 の 陽 転 日 数 は 感 染 後18日,. 例 で は 村 田 の 陽 転 は 感 染 後25日. Kahnは. つい. おKahnは. 初 診 時 す でに 強 陽 性 であ つた が. ては 両沈 降 反応 陽 転後 直 ちに駆 梅 療 法 を 開始. そ の4日. 後 に は ± で あ り陽 転 後 ま だ 日 の 浅 い. し た た め(31/Ⅷ. こ と を 暗 示 し て い る も の と 云 え よ う.. 回)陽. 約16日. で あ る.な. Neoarzenobenzol. 転 例 よ り 除 外 し た が,. に はWaR.. おWaR.に. +±,村. 田+,. を 示 し て 居 り感 染 後18〜24日. 0.3g注1. 6/Ⅸ(同24日) Kahn〓. の成 績. の間 に陽 転 した. 第8例.新 22/Ⅶ(昭22),混 痛 性 横 痃.感. 路 某.. 24才,未 合 下 疳(繋. 染 機 会16/Ⅵ,初. で あ つ た.な. 婚,無. 職,初. 帯),両. 診. 診 前3日. 側半 有 繋帯.
(5) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究. 301. 両 側 に 皸 裂 を 生 じ軽 度 の 自発 痛 あ り.翌 日に. の 冠 状 溝 に お け る 瘢 痕 に 一 致 し て16/Ⅵ. は 湿 潤 面 と化 し さ らに 翌 日 両 側 鼠 蹊 腺 の 腫 脹. り小 潰 瘍 が 生 じ 軽 度 の 自 発 痛 を 伴 つ た.初. を き た した.初. 日(感. 診 時 繋 帯 に は2個. の豌 豆大 硬. 染 後43日)村. 田 一,. 頃 よ. Kahn一,局. 診. 結 性 潰 瘍 が あ り,両 側 鼠 蹊 部 に 各 数 個 の 小 指. はSulzolま. な い し示 指 頭 大 の 硬 い 半 有 痛 性 淋 巴腺 腫 脹 を. 46日)村. 田 ±,. Kahn±. 認 め た.血. 〓+,村. 田 〓s,. Kahn〓s.す. なわ ち 本 例で. 感 染 後50日,両. 沈 降 反応 は 共. 清 反 応 の 成 績 は 次 表 の 通 りで あ る. が な お 本 例 で は3反. 応 の 陽 転 を 確 認 す る と同. 時 に 駆 梅 療 法(Mapharsenに した が,そ. よ る.)を 開 始. はWaRは に 同46日. の 後 各反 応 は階 段 的 に そ の陽 性 度. を 増 加 し数 日の 内 に 強 陽 性 に 達 し た.こ. た はAirol末. 撒 布.. 所に. 27/Ⅵ(同. . 1/Ⅶ(50日)WaR.. で 陽 転 し た.. 第11例.熊. 沢 某.. 20才,未. 婚,製. 塩 業,. の経. 初 診27/Ⅴ(昭14).混. 過 は 陽 転 期 前 後 か ら強 陽 性 到 達 期 に か け て そ. 半 有 痛 性 横 痃,感. の血 清 反 応 の お お か た の 動 向 を 窺 う上 に 誠 に. 10日 左 鼠 蹊 淋 巴 腺 の 腫 脹 を 来 し 圧 痛 あ り,そ. 興味 深 い.. の4〜5日. 合 下 疳(冠 染 機 会15/Ⅳ. 状 溝),左. 頃.初. 診 前約. 後 冠 状 溝 の 潰 瘍 形 成 に 気 付 い た.. 初 診 時 亀 頭 全 般 に 発 赤 浮 腫 状,冠. 状 溝 には 豌. 豆 大 潰 瘍 数 個 を 認 め 硬 結 著 明.初. 診 日(感. 後 約40日)WaR.‑‑,村. Kahn‑.. 田‑,. 2/Ⅵ(同47日)WaR.+‑,村 〓.. 田 〓st, Kahn. 5/Ⅳ(50日)WaR.〓. 〓s.本. 染. 〓,村. 田 〓,. に3反. 応 揃 つ て初. 側 で は 感 染 後47日. Kahn. め て 陽 性 を 呈 し た わ け で あ る が こ の 際WaR. の 陽 性 度 が 微 弱 に 止 つ て い るの に 対 し て 両沈 降 反 応 は 強 陽 性 で あ る.こ 回 検 血 間 に 約1週. れ は 第1及. び 第2. の 日 数 が 費 さ れ て 居 り恐 ら. く こ の 間 に 両 沈 降 反 応 はWaR.に. や ゝ先 行. し て 陽 転 し た も の で あ ろ う. 本 例 で は3反. る こ と が で き た が 最 も 早 い の はKahnで 染 後44日,つ. 感. い でWaR.の46日,村. (昭22)頃,正. 波 某.. 13/Ⅶ(昭11),混. 24才,未 合 下 疳(冠. 婚,学. 生,初. 状 溝),左. 有 痛 性 横 痃,亜. 急 性 淋 菌 性 全 尿 道 炎.感. 会20/Ⅵ,. 初 旬 排 膿,排. 7月. 田‑,. 診 日(感. 19/Ⅶ(同30日).村. 診24/Ⅵ(昭24).混 有 痛 性 横 痃.感. 合 下 疳(冠. 染 後. で. 染 機 会13/Ⅴ. 外 来 に てCondylomata 亀 頭)の. 去 る12/Ⅱ. accuminata(冠. 染 機 会5/Ⅶ. 月初旬 冠状 溝 に豌 豆大 の無痛 診時 繋 帯を 中心 として 冠. 染 後27日)村. 田 一,. Sulfathiazole末. 撒 布.. ‑‑. ,村. 田‑,. Kahn‑.. ‑‑. ,村. 田+,. Kahn+.本. 応 の み 感 染 後30日. Kahn一,局. 診 所に. 14/Ⅰ(同28日)WaR. 16/Ⅰ(30日)WaR. 例 で は 両沈 降反. で 陽 転 し た わ け で あ る.. の 成 績 を 一 括 し た も の が 第2表. で あ つ て 各 例 に お け る血 清 反 応 の 陽 転 日数 及. 道 員,初. 状 溝),左. 診 側 半. 日(感. 田+.本. 婚,鉄. 側 無 痛 性 横 痃.感. 性 潰 瘍 を 生 じ た.初. 以 上12例 25才,未. 業,初. 状 溝),右. 染機. あ る. 野 某.. 婚,農. 状 溝 一 帯 に 数 個 の 硬 結 性 潰 瘍 を 認 め た.初. 例 で は 村 田 の み で そ の 陽 転 期 は 感 染 後30日. 第10例.中. 29才,既 合 下 疳(冠. 側半. 尿 痛 を き た し同. 時 に 冠 状 溝 に 創 面 を 認 め た.初 24日)村. 診. 村 某.. 13/Ⅰ(昭23).混 有 痛 性 一,左. 田48日. の 順 で あ つ た. 第9例.難. 第12例.田. 応 揃 つ て そ の陽 転 期を 確 認す. 半. び 陽 転 時 成 績 を 掲 げ た.な. 当. つ て は 非 陽 転 又 は 初 回 よ り陽 性 を 示 し た た め. 状 溝,. 電 気 焼 灼 を 受 け 数 日後 治 癒 した が そ. お 各例 中 反応 に よ. そ の 陽 転 日 数 を 確 め 得 な か つ た も の が あ る が, こ れ に は()を. 附 して 便 宜 上 同 表 中 に 併 載.
(6) 302. 野. 原. 望. し た.. 第2表. ()は. 第2節. 初期梅毒におけ る血清反応陽性 転向例. 初 回検 血 時 既 に 陽性 の も の 及 び 初 回 陰 性 で以 後 陽 轉 し な か っ た もの.. 初 回 の 検 血 に お い て3血. の い ず れ か が,ま. た は3反. 第3表. 清反 応. 応 が 揃つ て陽 性 を. 呈 した もの を 集 計 し て 第3表 下 疳11例,混. に 掲 げ た.硬 性. 合 下 疳34例,計45例. 初 期 梅 毒 に お け る 血 清 反 成 陽 性 例. で あ る..
(7) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究. 第3節. 3血 清 反 応 が い づ れ も 陰 性 を 示 し. た もの を 集 計 し て 第4表. 第4表. 18例,混. 合 下 疳35例,計53例. に 掲 げ た.硬 性 下 疳. 初 期 梅 毒 に お け る 血 清 反 応 陰 性 例. 303. で あ る..
(8) 304. 野. 原. 望.
(9) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究 .. 305. 7週 以 後21例(計110例)で6週 第4章. 総 括及 び 考 按. 初 期 梅 毒 に お け るWaR.の ては さ き に 第2章. 陽 性 率 につ い. にお い て 内外 諸 家 の報 告 を. 挙 げ て 論 じた 如 くFleischmann, Butler16)の100%を 本17)の28.5%に. 例 が80.9%,. Muehsam,. 最 高 と し て 最 低 松 浦‑松. 至 る まで 多 腫 多 様 を 極 め これ. 44例,. Kahnで. 以 前 の被 検. は 同 じ くそ れ ぞ れ22例,. 20例(計86例),. 76.7%で. あ りWaR.. の 場 合 とほ ぼ同 条 件 に あ りな が ら そ の 陽 性 率 は お の お の41.8%,. 61.8%で. あ つ て3反 応. 間 に 著 明 な 懸 隔 が 認 め ら れ るか ら で あ る.以 上 の 結 果 か ら観 取 され る こ とは ま ず 第1に. 検. らを 通 じ て 一 定 の 標 準 を 求 め る こ とは 全 く困. 血 時 期 を問 わ ない血 清 反応 陽 性 率は 初 期梅 毒. 難 で あ る.こ. に お い て は 意 義 が 少 い とい う こ とで あ る.従. の よ うな 結 果 を 生 む 原 因 と し て. 検 血 の 時 期(感. 検討. つ て 初 期 梅 毒 に お け る陽 性 率 を論 ず る に は 感. に ゆ え な らば 初 期 梅 毒. 染 日か ら の 日数 に よつ て 検 血 時 期 を い くつ か. 以 後 の 各 期 梅 毒 と異 りそ の. に 分 劃 し そ の 各 期 に お け る陽 性 率 に つ い て 検. 染 よ り検 血 迄 の 日数)が. さ れ ね ば な ら な い.な に お い て は 第2期. 経 過 中体 内抗 体 産 生 を期 として血 清 反応 が 陽. 討 が 試 み られ ね ば な ら な い.そ. 性 に 転 向 す る 一 定 の 時 期 が 介 在 す る も の と考. の 結 果 か ら 自然 に 血 清 反 応 の 陽 転 期 が 明 か と. え られ て い る か ら こ の 時 期 を 挾 ん で そ の 前 後. な つ て く る は ず で あ る.. のいず れか に 被 検 例数 が 偏在 す る ときには そ. 第2に. し て この 検 討. は 検 血 に 際 しそ れ ぞ れ 異 つ た 鋭 敏 度. の陽 性 率 に 甚 しい 懸 隔 を 生 ず る こ とは 当 然 で. を 持 つ 各 種 の 血 清 反 応 を 使 用 す る と きに は そ. あ ろ う.事 実 わ た く し の 陽 性 率(WaR.)は. の 結 果 に お い て 当 然 各 反 応 間 に い くば くか の. 76例 中20例. に記 載. 差 異 が 必 ず 生 ず る もの と予 想 され る こ とで あ. した 陽 性 率 の い ず れ に 比 較 し て も さ ら に 低 率. る.す で に わ た く し の 場 合3反 応 の 陽 性 率 に. で あ る が そ の 検 血 時 期 を 検 討 し て み る と感 染. 上 記 の よ うな 著 明 の 相 違 が 認 め られ て い る.. 後3週 迄17例,. 以 上 の2点 に つ い て 追 求 す る こ とが 本 篇 に お. の26.3%で. (計76例)で6週 め,こ. あ つ て 第1表. 4〜6週40例,. 7週 以 後19例. 迄 が 全 例 の75%の. 多数 を 占. れ が そ の 低 率 の 主 因 を な す もの と考 え. られ る.な. お こ ゝで 沈 降 反 応 の 場 合 に つ い て. 附 言 しな け れ ば な ら な い.な 田 で は 感 染 後3週. 迄24例,. 第5表. に ゆ えな らば 村 4〜6週65例,. け る観 察 の 主 旨 で あ る. ま ず 第1の. 問 題 に つ い て わ た く しは 全 被 検. 例 を感 染後 検血 まで の 日数に よつ て各週 毎 に 分 割 しそ の各期 に つ い て陽性 率 を 算 出 してみ る こ と と した.(第5表. 感 染 後 各 週 に お け る 陽 性 率. 参 照).
(10) 306. 野. す で にFischer2)等. 原. 多 数 の先 考 は 感 染 後 各. 望. 9週4例. 中4例,. 週 に お け る 陽 性 率 を 記 載 し て い る.(以 下 第2. 100%で. 章 参 照)ま. 例 がWaR.の. ずFischer2)に. ま で は27.3%,. よ れ ば 感 染 後6週. 7〜8週. に は 急 昇 し て75%,. 週以後 す で に相 当高 い陽 性 率 を示 して い る こ. Roscher3)で. Kahnに. 対 し6〜7週. に は95.7%の. 週75%以 は6週. 上.. 高 率 と な り以 後 各. に 入 つ て 初 め て50%を. 68.8%で. 止 るのに. Blumenthal(第2回. 報 告)4)で 超 え,. あ る . Reinhordt5)で. 7週. や よ うす が 異 り早 期 陽 性 例 が 多 く3週 %,以. 後7週. とや で58.3. 迄 は 各 週 ほ ぼ同 率 を 保 ち8週. 至 つ て88.9%に. 急 昇 し て い る.以. に. 上 を 通覧 す. の 傾 向 は 同 じ沈 降 反 応 で あ る. お い て も同 様 で あ つ た.ま. の 急 昇 は 第7週 週 先 行),そ Kahnで. では. は 前3者. に. 場 合 に 比 較 し て 著 明 に 多 く2. とで あ り,こ. は23.1%に. 中1例,共. あ り こ こで 注 目 す べ き 点 は 早 期 陽 性. 以 後 は さ ら に 高 率 と な つ て い る, Blumenthal は5〜6週. 9週 以 上1例. に 認 め られ(WaR.よ. り約1. の 上 昇 度 も急 激 で あ る. は 初 週 被 検 例0,. 陽 性, 33.3%,. 3週19例. 4週18例. 中8例,. 76.9%,. 6週13例. 例 中8例,. た陽 性率. 2週3例 中11例,. 44.4%,. 80%,. 中1例. 中8例, 8週5例. 中10例,. 61.5%,. 7週10. 中2例.. 40%,. 9. れ ば 明 か な よ うに 多 少 の 差 は あ れ い ず れ も 感. 週 以 上100%で. 染 後6〜8週. の 間に 急速 に 陽性 率 の上 昇 を み. 場 合 よ り も さ ら に 著 明 に 多 く,そ の 陽 性 率 は. て 居 り,こ. れ ら諸 氏 は す べ て こ の 間 に 血 清 反. そ こ で わ た く しの 成 績 に 観 察 の 目 を 移 す な ら ば ま ずWaR.で. は感 染 初 週 に は被 検例 無. く,. 2週 で は3被. %,. 3週 は14例. 12例. 中1例. 29.4%,. 検 例 中 陽 性 例0で 中 陽 性1例. で8.3%,. 5週 は17例. 6週 は11例. は9例. 中4例. 中4例. で44.4%,. %を. 超 え5例. 中3例. 2例. の50%で. あ る.概. が5週. で7.1%,. 陽 性 率0. 中5例. で36.4%,. で. の60%,. 9週 で は4例. 中. し て や や低 率 で は あ る 以後 に. 達 して い る こ とか ら 前 記 諸 氏 の 報 告. 超 え, 5週 に は. 急 昇 し て い る.陽 性 率 が 急 激 な 上 昇. を 示 し て この よ うな 高 率 に 達 す る時 期 は 丁 度 陽 性 転 向 期 に そ う と うす る も の とみ な さ れ る か ら如 上 の 成 績 に よ つ て 各 血 清 反 応 の 陽 転 期 を 推 定 す る こ とが で き る.以 上 の 観 察 結 果 を 綜 合 す れ ば 次 の よ うに な る.(小 1). 7週. 8週 に 至 つ て 漸 く50. 以 後 陽 性 率 は 徐 徐 に 上 昇 し8週. は60%に. 4週 は. 期 陽性 例 は村 田 の. 3週 に お い て す で に50%を 76.9%に. 応 が 陽 性 に 転 向 す る も の と論 じ て い る.. あ つ て,早. 57.9%,. 5週13例. WaR.で. は 感 染後8週. 括 Ⅰ.). に 入 つ て そ の陽. 性 率 は 上 昇 す る.こ れ は 従 来 の 報 告 に 比 較 し て 大 差 が な い.2). 両 沈 降反 応 に おい ては早. 期 陽 性 例 の 多 い こ とが 注 目 さ れ る.こ Kahnに. お い て 甚 し い.3). 急 昇 す る の は 感 染 後7週. 村 田 の陽性 率が. で あ つ た.4). とほ ぼ同 一 の 結 果 を 示 し て い る もの と み な さ. は 感 染 後3週. れ よ う.こ. た が そ の 急 昇 を 認 め た の は 第5週. の 場 合 感 染 後 時 日 を 長 く経 過 す る. ほ ど 未 治 療 の ま ゝわ れ わ れ の も と を 訪 れ る 患. 5). 者 数 が 減 少 す る わ け で,こ. の た め8週. WaR.. 被 検 例 が 著 減 し て い る.今. 仮 に この時 期 にお. 以後の. とに. で 早 く も57.9%の. Kahn. 陽 性 率 に示 し で あ る.. 以 上 の 成 績 か ら各 反 応 の陽 性 転 向 期 は 7〜8週,村. 田7週,. Kahn. 5週 と予. 想 され る.. け る 症 例 を さ ら に 多 数 集 め る こ とが 許 さ れ る. 陽 転期 追求 のた め に取 られた 上記 の方法 に. な らば そ の 陽 性 率 は 一 層 上 昇 す る もの と考 え. お い て 検 血 時 期 を さ らに 細 分 し て 観 察 が 行 わ. ら れ る.. れ れば 一 層 正 確 に 陽 転 期 を 知 る こ とが で き よ. 次 に 沈 降 反 応 の 場 合 で あ る が まず 村 田 で は 初 週 被 検 例0, そ の 陽 性 率25%,. 2週. 4週21例. 中6例,. 44.8%,. 6週15例. 例 中8例,. 72.7%,. は4被 3週20例 28.6%, 中5例, 8週5例. 検 例 中 陽 性1例,. う.こ. とに これ を 最 大 限 に 細 分 し て1日 を 単. 位 とす る こ とが で き れ ば 最 善 と云 え よ うが こ. 中6例,. 30%,. れ は 事 実 上 な か な か 困 難 な 問 題 で あ る.し か. 5週29例. 中13例,. し な が らわ た くし が 第3章. 7週11. 臨 床 実 験 は こ の 最 善 の 方 法 に で き るだ け 則 つ. 40%,. て い つ そ う正 確 な 陽 転 期 を 知 ろ う と し た 試 み. 33.3%, 中2例,. 第1節. に記 載 した.
(11) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究. 307. で あ る.す な わ ち 同 節 に お い て わ た く しは 初. る4例. 診 以 後 血 清 反 応 の 動 向 を 絶 えず 看 視 す る こ と. て 実 際 の 陽 転 日数 は さ ら に 少 い も の と考 え ら. に よ りそ の 陽 性 転 期 を 突 き とめ る こ との で き. れ る か ら これ を 加 算す る こ とに よ つ て 前記 の. た12例. 陽 転 期 日数 を 不 当に 短 縮 させ る 結 果 に は 決 し. に つ い て そ の 経 過 を 詳 述 した .(第2. 表 参 照)こ. の12例. 中WaR.で. で は10例,Kahnで. は6例,村. は7例. 田. が 観 察 期 間 中に. の 日数 は 感 染 後 検 血 ま で の 日 数 で あ つ. て な らな い.む 4例 中 の3例. し ろ わ た くし の 考 え で は この. ま で が 初 回 検血 時 微 弱 陽 性 呈 示. 陽 転 期 を ほ ぼ明 示 し て くれ た が 村 田 の 場 合 に. 例 で あ つ て,恐. 対 比 し て 他 の2者 が 少 数 例 に 止 つ た 理 由 は 同 一 で は な い .す な わ ちWaR.の 場合 は 他の. 極 め て 近 接 し て い る もの と推 定 され る こ とか. 2反 応 が す で に 陽 転 し て い る の に も拘 らず な. 日数 を 求 め 得 る ゆ え ん で あ る と思 う.こ. お陰 性 に 止 り,そ れ 以 上 観 察 期 間 を 延 滞 させ. た 考 え か ら改 め て 算 出 され たKahnの. る こ とが 許 され な い 場 合 の 多 い こ とに よつ て 生 じた もの で あ り, Kahnの. 場合 は 初 診 時既. ら くそ の 検 血 時 期 は 陽 転 期 に. ら これ らを 加 算 す る こ と こそ 一 層 正 確 な 陽 転. 数 は34.1日. 平均 日. で あ る.村 田 の 場 合 被 検12例. 10例 ま で が 陽 転 例,他 転),残. 多 い こ とに よつ て 生 じた 結 果 で あ る.す な わ. こ の1例 をKahnの. ち そ の 原 因 は 全 く対 蹠的 な もの で あ つ て た た. ば そ の 平 均 日 数 は や や減 じ て36.2日. これ だ け の 事 実 か ら し て もす で に こ の2反 応. WaR.の. の 陽 転 期 間 に 相 当 の 遅 速 の 存 在 す る こ とが 推. 日数 を 補 正 す る必 要 が な い.. 陽 転6. る1例. 場 合に 倣つて 加 算すれ. ち な み に ご こで 全 陽 性 例 を 通 じ て この 早 期. (第1例),最. を 呈 し た もの は 第3表. 4例),最 Kahn. 田11例. 中 も は や18日(第. 遅63日(第3例),平. 日(第3例),平. 均43.1日. で あ り,3反. 通 じて 最 も早 い の は 第4例. の18日(村. 最 も遅 い の は 第3例(3反. 応 共)で. 第12例 で あ つ て 感 染 後. 〓sを 示 した.な. おWaR.は. 遅63. で あ つ た.各. 応を. は 同 表第35例 の19日,つ. 田), あ つ た.. い で 第17例. の22日. で あ り,村 田 で は 先 述 の 第12例 に つ い で 第2 表 第18例. の18日,第3表. 日で あ り,Kahnで. 陽 転 期 は 村 田, Kahn,. 第19及 び35例 の19. は 先 述 の 例 に つ い で 第2. れ 後2者. の 間 に は 大 差 が 無 い と云 うこ とに な. 表 第4例 及 び 第3表 第44例 の16日 で あ る. 一 般 にKahnに おい て 早 期 陽 性 例 の多 い こ. るが,こ. こに お い て も再 び 前 述 の 事 情 が 考 慮. とが 注 目 さ れ る.一 方 特 に 遅 い 陽 性 転 向 を 確. され ね ば な らな い.す 被 検11例 中4例. 順 に 早 く現. この 際 また 陰 性. 反 応 ご とに み れ ば まずWaR.で. この 平 均 日数 を そ の ま ま受 取 れ ば 血 清 反 応 の WaR.の. も早 く陽 性. 早 く も12日 目に お い て 村 田 は 〓st, Kahnは. 均37.9日,. 7例 中 も は や21日(第6例),最. とな る.. 場 合 は 初 回 陽 性 例 は な く前 述 の 平 均. 陽 性 呈 示 例 に つ い て 述 べ れ ば,最. 平 均45.5日,村. 陽. の み が 初 回 陽 性 例 で あ つ て,. 例 中 最 も早 い 陽 転 を 示 し た の は 感 染 後32日 も遅 い も の は63日(第3例),. 中. の1例 が 陰 性 例(非. に他 の2反 応 に 先 行 し て 陽 転 し て い る場 合 の. 定 され る.そ れ は さ て 置 きWaR.の. うし. な わ ちKahnの. 場合. まで が 初 回 検 血 の 際 す で に 陽. 性 で あ り,陽 転 期 を 確 認 し得 た 爾 余 の7例 多 くは 一 般 に3反. 応 を 通 じて 陽 転 期 の 遅 か つ. た 例 で あ る.し か も上 記4例 染 後16〜24日. の. の 検血 時 期は 感. の間 であ つ て いず れ も早期 陽. 認 し た 例 は な い.但 第42例. の 感 染 後90日. の2例. 性 及び 性. が 数 え られ る が 沈 降 反 応 で は この よ う. な 例 は 全 く認 め られ な か つ た. 以 上 の 臨 床 実 験 の 結 果 を 綜 合 す れ ば(小 Ⅱ),1)各. はKah n の 平 均 日数(陽. 村 田36.2日,. か な り過. な おWaR.陰. これ に 次 い で 同 表 第39例 の60日WaR.陰. 転 例 で あ り,こ れ らを 除 外 し て 算 出 し た こ と 転 期)を. し長 期 陰 性 例 で は 第3表. 反 応 の 陽 転 期 はWaR. Kahn. 括. 44.5日,. 34.1日 で あ つ て,2)両. 大 に し て い る も の と考 え ら れ る.従 つ て 今 改. 沈 降 反 応 間 の 差 異 は 僅 少 で あ る が,こ. め て これ らを 加 算 し上 記 の 日数 を 補 正 す る こ. WaR.の. とが 必 要 と思 わ れ る.こ の 場 合 新 に 加 算 さ れ. 差 異 が 認 め られ る.. 陽 転 期 との 間 に は 約10日. れと. の 著明な.
(12) 308. 野. 原. さ らに こ ゝで 陽 転 時 乃 至 初 回 検 血 時 に お け る3血. 望. 第6表. WaR.陽. 性 例 に お け る陽 性 度 の 観 察. 清 反応 の 陽 性 度 に つ い て 比 較 観 察 し て. 置 き た い.す. な わ ち全 陽 性 例57例. に おい て. 3血 清 反 応 は そ れ ぞ れ 一stに 至 る ま で の 種 種 の 陽 性 度 を 示 した の で あ る が,各. 陽性 度 ご と. に そ の 検 血 時 日数 の 平 均 を 求 め て み る と次 の よ うに な る.す. な わ ち まずWaR.で. は陽 性. 度 の 各段 階 に そ れ ぞ れ 少 数 例 宛 分 散 し て い る た め これに よつ て一定 の傾 向を 察知 す る こ と が で き な い の で こ れ を ± 以 下, 4群 に ま とめ る と,+群 最 も少 くて35.3日,つ 日 で,こ. +,〓,〓. の. の 平 均 検 血 時 日数 が づ い て ±以 下 群 の41.3. の 両 群 を 合 す る と37.7日 とな り,以. 後 〓 群44.0日,〓. 群46.7日. と陽 性 度 の 増 強. に 伴 つ て感 染 後 検 血 ま で の 平 均 日数 の 漸 増 を 示 し て い る.(第6表. 参 照). 次 に 村 田 及 びKahnは. 同 種 の 血 清 反応 で. あ る か ら 両 者 を 一 括 して 第7表. に 掲 げ た が,. す る か の よ う で あ る が,〓s,〓,〓stを1群 と し て そ の 平 均 日数 を 算 出 す る と き に は 村 田. こ の 両 反 応 は ほ ぼ近 似 し た 成 績 を 示 し て い る,. 37.5日,. 唯 一 の 相 違 点 は ±群 に お い て 両 反 応 の平 均 検. ほ と ん ど解 消 し,又. 血 時 日数 が 共 に30日 前 後 で あ る の に 対 し+群. 認 め ら れ な い と 云 つ て も 過 言 で は な い.(村. で は 村 田 は35.1日,. 田40.1日.. Kahnは30.3日. 差 異 を 示 す こ とで あ る.こ Kahnで. と云 う. れ を 換 言す れば. は 感 染 後30日 前 後 で ±か ら+迄 の 陽. 1)に. Kahn同. Kahn. 前 と な り両 反 応 間 の 差 異 は 〓 群 に 至 つ て は 全 く差 が. 40.3日).従. つ て小 括 Ⅱの. 記 した 両 沈 降 反 応 の 陽 転 期 日 数 間 に 認. め ら れ る 僅 少 の 差(村. 田36.2日,. Kahn. 34.1. 性 度 を 示 し得 る の に 対 して 村 田 で は35日 前 後. 日)は,上. を 必 要 と し て い る わ け で あ る.爾 余 の 陽 性 度. の 差 に 基 い て 生 じ た も の で あ る こ とが 明 か で. に お い て は こ の よ うな 差 異 は 見 出 され な い.. あ る.こ. す な わ ち 〓 群 の 平 均 検 血 時 日 数 は 村 田35.5日,. 敏 度 に お け る優 位 が 極 め て 微 妙 な もの で あ る. Kahn. こ と を 物 語 つ て い る.さ. 38.3日 で あ つ て 一 見 明 瞭 な 差 異 が 存 在. 第7表. 記 弱 陽 性 呈 示 群 の 平 均 検 血 時 日数 間. の 事 実 は 村 田 に 対 す るKahnの,鋭. ら に これ を 普 衍 す れ. 沈 降 反 応 陽 性 例 に よ る陽 性 度 の観 察.
(13) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究. 309. ば,抗 体 の 体 内 産 生 が な お 少 量 に 過 ぎ な い 陽. 検 血 時 日数 は 陽 転 期 に 全 く一 致 す るわ け で あ. 転 期 前 後 に お け る血 清 反 応 の 微 妙 な 経 過 に 鋭. る)し か し 陽 性 度 の 強 弱 と云 つ て も陽 転 後 の. く即 応 す る能 力 に お い て 村 田 はKahnに. 一籌. 血 清 反 応 の 消 長 は 決 し て 規 則 的 に 弱 よ り強 え. を 輸 す る も の で あ る こ とを 暗 示 して 居 る もの. 逐 日増 強 さ れ て 行 く も の で は な く,陽 転 時 よ. と云 え よ う.な お 上 表 に 示 され た 平 均 検 血 時. り一 定 し て 強 陽 性 を 示 す 時 期 に 至 る ま で に は. 日数 の 内 最 低 値 を 示 した もの が そ の ま ゝ陽 転. そ の 陽 性 度 は か な り著 し い 動 揺 を 示 す も の で. 期 日数 に 一 致 す る もの で は 勿 論 な い.な に ゆ. あ る.従 つ て弱 陽 性 を 示 す か ら と云 つ て こ れ. え な れ ば 後 者 は 全 被 検 例 を 通 じて 算 出 さ れ た. らが す べ て 陽 転 間 近 い も の と は 必 ず し も断 言. もの で あ り,前 者 は 陽 性 例 中 の1群 の み に つ い. で き な い し,ま た 反 対 に陽 転 直 後 と い え ど も. て 算 出 さ れ た もの に 過 ぎ な い か らで あ る.た. 強 陽 性 を 示 す 場 合 も あ り得 る.事 実 第3表. とえ ば 村 田 の 最 低 平 均 検 血 時 日 数 は29.2日 で. 12, 35, 17例 等 の 諸 例 は 感 染 後 そ れ ぞ れ12,. あ るが,こ. 19, 22日 の 早 期 検 血 に 際 し て す で に い ず れ も. れ は 村 田 の 全 陽 性 例46例 中 ± の6. 第. 例 の み に お け る 検 血 時 日数 の 平 均 に 過 ぎ な い.. 強 陽 性 を 呈 して い る が これ ら は 恐 ら く陽 転 直. そ れ で は こ の 両 者 は 全 く無 関 係 の もの で あ ろ. 後 検 血 成 績 と推 定 され る.従 つ て この よ うな. うか.ま ず3反. 応 を 通 じて 平 均 検 血 時 日数 は. 事 情 か ら 云 つ て も最 低 平 均 検 血 時 日数 と陽 転. 弱 陽 性 群(+以. 下)の. 期 とは 一 致 す る もの で は な い が,前 者 が 後 者. い る.(WaR.. 37.7日,村. 30.2日),陽. 占 め る と こ ろ とな つ て 田33.1日,. 性 転 向 の 第1歩. Kahn. は 恐 ら く微 弱 陽. 性 に 始 る も の と見 做 さ れ るゆ え こ の 結 果 も ま. の 推 定 に 有 力 な 一 指 針 を 与 え る もの で あ る こ とは 疑 を 容 れ な い. な お 陽 転 後 の 陽 性 度 の 問 題 に 関 聯 し て,わ. た 当然 と云 え よ う.こ の 事 実 か ら 推 して 本 群. た くし は 第2章. に 含 ま れ る 被 検 例 の 大 部 分 は 陽 転 期 に ほ ぼ一. 2, 8, 10, 11の5例. 致 した 時 期 に お い て 検 血 され た もの と認 め る. 強 陽 性 到 達 に 至 る間 の 興 味 深 い 血 清 反 応 の 動. こ とが 許 され よ う.(従. 向 に つ い て 観 察 す る こ と が で き た.(第8表. つ て こ の よ うな 例 が. 検 例 の す べ て を 占 め る場 合 に は 勿 論 そ の 平 均 第8表. す な わ ち 症 例Nr.. は13日. を 要 し て い る.. あ る が+よ Nr.. Nr.. 2で. に お いて 陽転 期 前後 よ り. 参 照). 強 陽 性 に 一 定 す る ま で に は8日. を 要 して い る. が こ の 間 陽 性 度 の 減 弱 を 経 過 し て い る.本. 田 及 びKahn. に お い て 村 田,. は 村 田の みで. 〓 で あ つ た が こ れ が 〓 に 達 し た の は6日. り 〓 に 至 る ま で が10日. 8で は 陽 転 時WaR.は. 応はい. れが 強 陽性 に 達す. る ま で に はWaR.は3日,村. に 記 載 した 症 例 中第1,. 陽 転 後 に お け る血 清 反 応 の 消 長. 1で は 陽 転 時3反. ず れ も 微 弱 陽 性 を 示 し,こ. 第1節. で あ る.. 〓 ± を 示 しそ の後. あ り, Nr. 10で. Kahn陽. 例. 転 時 そ れ ぞ れ 〓st, 後で. は ± よ り 〓 に 至 る ま で 僅 か4. 日 で あ る. Nr. 11で. は 陽 性WaR,は. 弱 陽 性,.
(14) 310. 野. 村 田 及 びKahnは. 原. 中 等 度 陽 性 を 示 し た が,. 望. 検 例110例. こ れ らが 強 陽 性 に 到 達 す る ま で に は そ れ ぞ れ. 性 例57例. 4, 5,. 後6週. 5日 を 要 し て い るに 過 ぎ な い.そ. の所. 要 日数 を 各 反 応 毎 に 平 均 す れ ばWaR.で 5日,村. 田7.6日,. Kahn. は. 7日 とな る .. 以 上 の 成 績 か ら陽 転 期 〜 強 陽 性 到 達 期 間. 中98例(89.1%)が,ま. た 全陽. 中41例(71.9%)が. い ず れ も感 染. 以 内 に 検 血 さ れ て い る.従 つ て 初 回 検. 血 の 際 す で に 陽 性 を 呈 し た も の と云 つ て もそ の 中 に は こ の 初 回 検 血 日が 丁 度 陽 転 当 日に 一 致 す る もの,あ. る い は 陽 転 直 後 数 日以 内 に 相. の 日数 は3反 応 を 通 じ て ほ ゞ1週 間 前 後 で あ. 当 す る もの 等 の 多 数 例 が 含 まれ て い る もの で. り,こ の 比 較 的 短 期 間 の うち に 血 清 反 応 は 強. あ る こ とは 想 像 に 難 くな い.実. 際 初 回検血 時. 弱 不 整 の 曲線 を 描 き つ のそ の 陽 性 度 を 漸 増 し. に お け る陽 性 度 の 強 弱,あ. て 行 く もの で あ る こ とが 観 取 され る.. 清 反 応 の経 過 等 を仔 細 に 観 察 す る と き 如 上 の. 以 上陽 転 時 な い し初 回検 血時 陽 性度 に 関 す. るい は そ の 後 の血. 例 に 相 当 す る もの と推 定 され る 例 は 決 し て 稀. る考 察 の 結 果 を 小 括 す れ ば 次 の 通 りで あ る.. で は な い.こ. (小 括 Ⅲ). 遠 く隔 て ゝ初 め て 検 血 さ れ た もの と見 做 され. 1). 3反 応 を 通 じ て 弱 陽 性 呈 示 群 の 平 均 検. れ を換 言 す れば 陽転 期 をすでに. る例 は こ の場 合 極 め て 少 数 に 過 ぎ な い も の で. 血 時 日数 が す べ て 最 低 日 数 を 示 し, WaR.. あ る と推 論 す る こ とが で き る.そ れ 故 に 全 陽. 37.7日,村. 30.2日 で あ つ. 性 例 の 平 均 検 血 時 日数 を 求 め る こ とに よつ て. の 事 実 か ら弱 陽 性 呈 示 期 に お い て 被 検. 陽 性 転 向 期 を 窺 う一 助 と し よ う と 云 う試 み は. た.こ. 田33.1日,. Kahn. 例 の す べ て を 捕 捉 検 血 す る こ とが 万 一 で きた 場 合 に は 上 記 平 均 日数 の 程 度 に 陽 転 期 が 短 縮. 決 し て 理 の な い こ とで は な か ろ う. そ こで 全 陽 性 例 中WaR.の. され る も の で は な か ろ うか との 推 論 も 可 能 と. 田 の46,. な る.. 血 迄 の 日数 の 平 均 を 求 め れ ば そ れ ぞ れ41.0,. 2). 各 陽 性 度 を 通 じてWaR.と. 沈 降 反応 の. 間 に は そ の 平 均 検 血 時 日数 に 約1週 め られ た.一. の差が 認. 方 両 沈 降 反 応 間 に は こ の よ うな. 36.5,. Kahnの53例. 陽 性 例20,村. 34.4日. に つ い て 感 染 よ り検. とな る.(小. 括 Ⅳ). 以 上 わ た くし は 初 期 梅 毒110例 血 成 績 に 基 い て, WaR.村. に お け る検. 田, Kahnの3血. 著 しい 相 違 は 存 し な か つ た が た ゞ弱 陽 性 呈 示. 清 反 応 の 陽 性 転 向 期 に つ い て4方. 群 に お い て の み 僅 少 の 差 が 認 め ら れ これ に よ. を 行 つ た の で あ るが,今. つ てKahnが. 結 論 を 求 め る な ら ば 次 の 通 りで あ る.. 村 田 に 比 較 し て や ゝ鋭 敏 度 に. 優 る こ と の 一 立 証 を 得 た.. 3). 各反 応 の 強 陽. 性 到 達 期 は い ず れ も陽 転 後 僅 僅1週. 日以 内 で. 1). 全 被 検 例 に つ い て 各 反 応 ご とに 感 染 後. 毎 週 の 陽 性 率 を 求 め,こ. 昇 を 示 す もの で は な い.. 率(60〜90%)を. 3表 に 記 載 した 全 陽 性 例 に つ. い て 感 染 後 検 血 迄 の 日数 の 平 均 を 求 め る こ と に よ つ て 陽 転 期 を 窺 知 す る一 法 と し よ う.な. そ の結果 を綜 合 して. 総 括:. あ り,し か もそ の 間 陽 性 度 の 増 強 は 直 線 的 上. 最 後 に 第2,. 面 よ り観 察. WaR.. れが 急 昇 して俄 に 高. 示 す 時 期 を 陽 転 期 と推 定 し,. 7〜8週,村. 田7週,. 陽 転 期 を 先 ず 決 定 した.(小 2). Kahn. 5週 の 各. 括 Ⅰ). 次 に 全陽 性 呈示 例 に つい て 各反応 ごと. お これ ら の 陽 性 例 中 に は そ の 検 血 時 期 や,遅. に 感 染 後 検 血 時 ま で の 日数 の 平 均 を 算 出 し,. き に 失 し て 陽 転 後 す で に 相 当 の 日数 を 軽 過 し. WaR.. た もの も 介 在 し て い るの で は な か ろ うか と云. の 結 果 を 得 た.こ. う疑 念 が 一 応 生 じ て くるが,あ. え てそ の平 均. 日数 を 求 め よ う とす る 理 由 は 次 の 通 り で あ る.わ た く しの 被 検 例 に お い て は そ の 撰 択 条 件 に もよつ て感 染 後比 較 的 早期 に検 血 を受け た も の が 大 多 数 を 占 め て い る.す な わ ち 全 被. 41.0日,村. 田36.5日,. Kahn. 34.4日. れ が 陽 転 期 に ほ ぼ一 致 す る. 日数 を 示 す も の で あ るゆ え ん に つ い て は 小 括 Ⅳ の 項 に 詳 述 した. 3). しか し な が ら上 記 全 陽 性 例 中 陽 転 時. (な い し初 回 検 血 時)弱. 陽 性 を示 す に止 つた. 例 の み に つ い て感 染 後 陽 転 まで(な. い し初 回.
(15) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究 検 血 ま で)の 村 田33.1日,. 日数 を 求 め る とWaR. Kahn. 30.1日. 311. 第9表. 37.7日,. 陽性転向期 の決 定. とな り,前2項. に 比 較 し て や ゝ懸 隔 の あ る 日数 が 算 出 さ れ る.こ の 事 実 は 陽 転 期 前 後 の 血 清 反 応 の 動 向 を一 層 厳 密 な 方 法 に よ つ て 追 求 す る と き に は 前 項 に 記 載 し た 日数 よ り も さ らに 短 縮 され た もの が 陽 転 期 日数 と し て 算 出 され て く る もの で は な か ろ う と云 う こ と を 暗 示 し て い る.(小 括 Ⅲ) 4). そ こで 前 項 に 云 う一 層 厳 密 な 追 求 が 全. 症 例 中 の12例 に お い て 試 み ら れ た. 第1節 参 照).す な わ ち 前 記1)に. (第3章,. お いて は感. 者 に よ る陽 転 期 が 前 者 の そ れ に 先 行 す る もの で あ ろ う と云 うこ とは 客 易 に 想 像 され,実. 際. これ に 関 す る文 献 的 記 載 も 内 外 に 散 見 さ れ る. 染 後 各 週 ご との 陽 性 率 に 拠 る観 察 に 止 つ た が,. の で あ るが こ れ らは い ず れ も概 略 的 推 論 の 域. こ の12被 検 例 に お い て は 各 例 ご とに 検 血 間 隔. を 出 な い も の で あ る.わ た く しが 本 篇 に お い. を 極 度 に 接 近 させ る こ とに よ つ て(逐. 日検 血. て 企図 した ところ の ものは 如 上 の所論 を一 層. の陽 転 期 を で き るたけ 正 確. 厳 密 な 観 察 に よ つ て 再 検 討 す る と同 時 に 補 体. を 理 想 と し て)そ. に突 き とめ よ う と し た の で あ つ て,そ. の結 果. 結 合,沈. WaR.. 34.1日. 関 係 を 明 瞭 な 数 的 差 異 に 基 い て解 明 す る こ と. 44.5日,村. 田36.2日,. と云 う陽 転 期 日数 を 得 た.も. Kahn. つ と も被 検 例 の. 降 両 反 応 間 に お け る陽 転 期 の 遅 速 的. に あ つ た.す. で に 総 括1)よ. り5)ま. でに お. す べ て に お い て 最 も理 想 とす る逐 日検 血 を 果. い て3反 応 の 陽 転 期 は 明 瞭 な 日数 を 以 て 算 出. し得 た わ け で は な い が,こ. され た.今. 記1)及. び2)に. の 陽 転 期 日数 は 前. お い て それ ぞ れ 全 被 検 例 及. こ の3者 に つ い て 比 較 検 討 を 試 み. れ ば,先 ず 両沈 降 反 応 間 の 差 異 が 極 め て 僅 少. び 全陽 性 例を 通 じ て 概 括 的 に 算 出 さ れ た 陽 転. に 過 ぎ な い の に 対 して こ れ ら とWaR.と. 期 日数 に ほ と ん ど一 致 した 数 値 を 示 し,同 時. 間 に は 著 明 な 差 異 が 認 め られ る.(WaR.〜. に また3)に. 村 田 間 に は8.3日,. おい て 述べ た ところ の推定 を ほ. ぼ裏 書 す る 結 果 を 示 し た もの で あ り,こ. ゝに. 10.4日 の 差).す. WaR.. 〜Kahn間. な わ ちWaR.の. の. には. 陽 転 期 につ. 至 つ てわ た く しは 適 当 に 正 確 な 陽 転 期 日数 を. い て は 先 人の 記 載(第2章. 算 出 す る こ とに 成 功 し た もの と信 ず る.. した 成 績 を 示 した も の で あ り,従 つ て わ た く. 5). 上 記 の よ うに3血. はWaR.. 44.5日,村. 田36.2日,. 日(い づ れ も感 染 後)と きに1)〜3)に. 清反 応 の陽 性 転 向期 Kahn. 決 定 した.た. 34.1 だしさ. お い て 挙 げ られ た 日 数 と,. 参 照)に. ほ ゞ一 致. し の観 察 は 単 に 従 来 の 定 論 を 再 確 認 す る結 果 に 止 つ た も の で あ る が,一. 方 これ に 対 し て 両. 沈 降 反 応 に お け る陽 転 期 に つ い て はWaR. に 対 す る著 明 な 先 行 的 関 係 が 立 証 され,そ. の. そ れ らの 日数 の意 味 す る と こ ろ とを 参 酌 し て. 結 果 従 来 お しな べ て 感 染 後 約6週. こ の陽 転 期 日数 に 幾 分 の 余 裕 を 考 慮 す るな ら. れ て 来 た 血 清 陰 性 期 も,沈 降 反 応 に 拠 る と き. ば,WaR.の. 陽 転 期 は 感 染 後6週. に は1週. 週 の 初 め,村. 田 同6週. の 末 よ り7. の 初 め, Kahn同5週. の後 半 とす る こ とが で き よ う.(第9表 梅 毒 感 染 後6週. を経 て7週. 参 照). に 入 れば 以後 こ. 以 上(8〜10日)の. 間 と見 做 さ. 短縮 を招 来す る. も の あ る こ と を あ き らか に し得 た の で あ る. 次 に こ の 両 沈 降 反 応 間 の 陽 転 期 に お け る差 は 僅 に2.1日. で あ つ て これ ほ ど の 僅 少 な 差 異 を. れ を 血 清 陽 性 期 とす る こ とは す で に わ れ わ れ. も つ て 両 反 応 間 の 遅 速 的 関 係 を 断 ず る こ とは. の 定 論 とな つ て い る.ま た 補 体 結 合 反 応 に 対. や ゝ早 計 に 過 ぎ る も の と一 応 考 え られ る よ う. す る沈 降 反 応 の 鋭 敏 度 に お け る優 位 か ら云 つ. しか し な が ら こ の 差 異 は す で に 小 括 Ⅲ の2). て,(こ. に お い て 述 べ た よ うに 弱 陽 性 呈 示 群 に お け る. れ に つ い て は 第3篇. に 詳 述 し た)後.
(16) 312. 野. 原. 平 均 検 血 時 日数 の 差 に 基 い て 生 じた も の で あ る こ と,あ. るい は また 小 括 Ⅰの2)に. おいて. 望. こ れ を観 れ ば 冠 状 溝 下 疳 が 全 例 の 過 半 数 を 占 め,つ. い で 包 皮,繋. 帯 例 が比 較 的 多数 であ. 述 べ た よ うに 早 期 陽 性 例 の 多 寡 に お い て は. る の に 対 し て 亀 頭 以 下 で は 症 例 が 激 減 して い. Kahnは. る.従 つ て 以 下 に 述 べ る各 部 位 毎 の 比 較 観 察. 村 田 を 遙 か に 凌 ぐ もの で あ る こ と等. の 諸 点 か らみ て や は り村 田 に 対 す るKahn. は 症 例 数 の 多 い 頭 記3者. の 鋭 敏 度 に お け る優 位 は 動 し難 い 事 実 で あ り,. か つ 亀 頭 及 び 外 尿 道 口,陰. 茎 及 び 陰 嚢 は これ. こ の 鋭 敏 度 に お け る差 が そ の ま ま陽 転 期 日数. を そ れ ぞ れ 一 括 し て 全5部. 位 と した.(第10. の 差 とな つ て 現 わ れ て 来 た もの と理 解 さ れ. 表,そ. る.従 つ て た とえ 極 僅 少 の 差 異 に 過 ぎ な い と は 云 え あ き ら か にKahnは. 村 田 に 先 行 して. を 中 心 と し て 行 い,. の2参 照). 第10表,そ. の2下. 疳 発 生 部位 別 陽転 期. 陽 転 す る も の で あ る と わ た く しは 論 断 す る. 以 上 で 陽 転 期 に 関 す るわ た く し の 観 察 は 一 応 結 論 に 達 した 訳 で あ るが,な. お 第2章. の末. 尾 に おい て わた くしは下疳 発 生 部位 あ るいは 鼠 蹊 淋 巴 腺 腫 脹 の 有 無 と陽 転 期 と の 関 係 に つ い てEicke14)等. の 記 載 に 言 及 した.す. 繋 帯 下 疳 に お け る陽 転 期 は 亀 頭,包 に 較 べ て2〜3週. なわち. 皮の場 合. 早 く,横 痃 の 欠 除 は 陽 転 期. の 遅 延 を 招 く も の で あ る との 説 で あ る.さ に 当 教 室 の 石12)は 初 期 梅 毒 の8例. き. に お け る観 註 、()内. 察 に よつ て これ に 対 す る否 定 的 意 見 を 述 べ て い るが,わ. た くし の 場 合 に お い て は 次 に 述 べ. る よ うな 成 績 を 示 した.. 41例,混 繋 帯,冠. 被 検 例110例. 合 下 疳 は69例 状 溝,包. 陰 嚢 の7部 を第10表(そ. 中硬 性 下 疳 は. で あ つ て,こ. 皮,亀. 頭,外. れ らを. 尿 道 口,陰 茎,. に 分 つ て そ の 各 部 に 属 す る症 例 数 の1)に. 上 表 は 全 被 検 例 中 陽 性 呈 示 例(57例)の. 示 し,こ の 内2部. 以上. 下 の5群. に 分 類 し,各 群 に お け る平 均 検 血 時. 日数 を 各 反 応 別 に 示 した もの で あ る.(該. て は 小 括 Ⅳ に 述 べ た.) ま ずWaR.に ば,最. つ い て上 記 日数 を比 較 すれ. も早 い の は 亀 頭‑外. 尿 道 口 下 疳(32日). で あ るが これ は た ゞ1例 に 過 ぎ な い.次. ぞ れ()内. い の は 冠 状 溝(35.9日,続. に 收 め た. の1下. 疳発 生部位 別 症例 数. 日. 数 が ほ ゞ陽 転 期 を 示 す もの で あ る こ とに つ い. に 亘 る もの は そ の 初 発 部 位 を と り,他 は そ れ. 第10表,そ. み. に つ い て これ を 下 疳 発 生 部 位 に よつ て 繋 帯 以. ま ず 下 疳 発 生 部 位 と陽 転 期 と の 関 係 に つ い て観 察 す れ ば,全. は症 例 数. 包 皮(43.3日)の. い て 繋 帯(43.2日),. 順 で あ り陰 茎 陰 嚢 群 は か け. 離 れ て 遅 く(52.7日).こ は16.8日. に早. れ と冠 状 溝 との 間 に. の 差 が 認 め ら れ る.繋 帯,包. 皮間. の 差 は 極 め て 僅 少 で あ る が 部 位 の 近 接 して い る 冠 状 溝,繋. 帯2群. を 一 括 し て これ を 包 皮 群. に 比 較 す れ ば そ の 差 は 明 瞭 とな る.各 部 位 間 に 認 め られ た こ の よ うな 遅 速 的 関 係 は 村 田, Kahn両. 沈 降 反 応 の 場 合 に 至 れ ば さ らに 顕 著. とな り,冠 状 溝 群 及 び 陰 茎‑陰 も そ れ ぞ れ22.6日,24日 註.()内. 重複 例. 嚢群 間 の隔 り. と さ ら に 延 長 さ れ る.. これ ら の 成 績 は 繋 帯 下 疳 の 先 行 的 陽 転 を 説 く.
(17) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究 Eicke14)15)等 の 主 張 に 一 致 す る も の で は な い . しか し最 も 早 い 陽 転 を 示 した 亀 頭‑外. 313. 第11表,そ. 尿道 口. の2. 鼠 蹊 淋 巴腺 腫 脹 の 有 無 に よ る. 群 の 症 例 が 他 群 に 較 べ て 特 に 少 い こ と,繋 帯. 陽 転 期 の 比 較(硬,混. 下 疳 別). に 極 め て 近 接 し た 部 位 で あ る冠 状 溝 の 下 疳 が 症 例 寡 少 の 上 記 下 疳 群 を 除 外 す れ ば 最 も早 い 陽 転 期 を 示 す こ と,さ. らには繋 帯 が 冠 状溝 に. つ い で 早 い 陽 転 を 示 す 部 位 で あ る こ と等 の 諸 点 を 考 慮 す れ ば,わ. た く しの こ の 成 績 を もつ. て 直 ち にEicke14)等. の所 論 を 否定 し去 るこ と. は 一 応 さ し控 え ね ば な る ま い.た. ゞこの観察. の 結 果 あ き ら か とな つ た 興 味 あ る事 実 はSp. の 浸 入 が 比 較 的 容 易 と見 做 さ れ て い る皮 膚 粘 膜 移 行 部 に お け る下 疳 で は,同. じ外 陰 部 の 他. の 部 位 に お け る下 疳 に 比 較 して そ の 陽 転 期 が 著 明 に 早 い と云 う こ とで あ る.な. お各 部位 に. お け る3血 清 反 応 間 の 遅 速 的 関 係 に つ い て は, 陰 茎‑陰. 註.()内. 嚢 群 を 除 い て 他 は 常 にKahn,村. 田, WaR.の. 順 に 早 い 陽 転 期 を 示 し た.. よ う.こ. 次 に 鼠 蹊 淋 巴 腺 腫 脹 の 有 無 と陽 転 期 と の 関 係 は 如 何 で あ ろ うか.被. 検 例 の 内訳 は硬 性 下. 疳41例 中 横 痃 を 伴 つ た も の24例,伴 の17例,そ. の 比1.4:1.混. 前 そ れ ぞ れ47例, 検 例 る64.5%が. 22例,. 合 下 疳69例 2:1で. 中同. あつ て全 被. 検血 時 既 に 横 痃 を伴 つ て い. る.(第11表,そ 第11表,そ. わない も. の1参 照) の1. は症例数. の 他 最 も陽 転 期 の 早 い 両 側 横 痃 群 と. 最 も 遅 い 横 痃 欠 除 群 と の 間 に はWaR.で 14日,村. 田11日,. る こ と,ま. Kahn. 5日. の 差 が 認 め られ. た 各 群 に お け る3血. 期 は 常 にKahn,村. 田,. は. 清 反応 の陽 転. WaR.の. 順に早い こ. と等 の 事 実 が 上 表 に よ つ て あ き ら か に さ れ て い る.. 次に 混合 下 疳 の場 合に 観察 の 目を移 せ ば こ ゝで は 全 く事 情 が 異 つ て く る.す な わ ち 硬 性. 鼠蹊 淋 巴腺腫 脹 の 有 無 に よ る分 類. 下 疳 に お い て 最 も遅 い 陽 転 期 を 示 し た 横 痃 欠 除 群 が こ ゝで は 逆 に 最 も早 く,つ い で 両 側 横 痃,片. 側 横 痃 の 順 を 示 す の で あ る.硬,混. 両. 下 疳 間 に は この よ うに 甚 し い 不 一 致 が あ り, 唯 一の 共 通 点 と云 え ば3反 応 の 陽 転 期 が 各 群 を 通 じ て 常 にKahn,村. 田, WaR.の. い と云 う こ と の み で あ る.今. 順に早. この両 者 を合 算. して全 陽性 呈示 例 につ い て綜 合的 に観 察 した これ らの 被 検 例 中陽 性 呈 示 例(57例)の. み. に つ い て 横 痃 出 現 の 有 無 に よ り分 類 し,そ の. も の が 第11表(そ. の3)で. こ の 表 に よ つ て 各 群 間 の陽 転 期 を 比 較 す れ. お の お の の 平 均 検 血 時 日数 を 算 出 し て 第11表. ば まずWaR.で. (そ の2)に. 欠 除 群 の 順 に 早 い.と. 掲 げ た.. 上 表 に よ れ ば まず 硬 性 下 疳 で は3反 じて そ の 陽 転 期 は 両 側 横 痃,片 の み(横 痃 欠 除)の. 応 を通. 側 横 痃,下. 順 に 早 い.こ. 疳. れは 先 述 の. Eicke14)の 説 を 全 面 的 に 肯 定 す る 成 績 と云 え. あ る.. 痃,横. は 両 側 横 痃,片. 痃 欠 除,片. にKahnで. 側 同,横 痃. ころが 村 田 では 両側 横. 側 横 痃 群 の 順 で あ り,さ ら. は 横 痃 欠 除,両. 群 の 順 とな つ て 全 く3者3様. 側 横 痃,片. 側同. の 成 績 を 示 し,. 果 して鼠 蹊 淋 巴腺腫 脹 の有無が 陽 転期 の 遅速.
(18) 314. 野. 第11表,そ. 原. 望. た.. の3. 鼠 蹊 淋 巴腺 腫脹 の有 無に よ る 陽 転 期 の 比 較(硬,混. 第5章. 両 下 疳). 結. 論. わ た くしは梅 毒罹 患 者 に おけ る梅 毒血清 反 応 の陽 性 転 向 期 を あ き ら か に す るた め に 初 期 梅 毒 の110例 Kahn. を 挙 げ,そ. のWaR.,村. 田,. 3血 清 反 応 の 成 績 を 基 と し て 種 々 の 方. 向 よ り観 察 を 行 い 次 の 結 論 に 達 した.. 1). 感染後各週毎の陽性率か ら3反 応 の陽. 転 期 を そ れ ぞ れWaR. Kahn 註.()内. は症 例 数. に 一 定 の 影 響 を 及 ぼ す もの で あ るか 否 か の 判 断 に 苦 しむ もの で あ る.た. だ し横 痃 の 有 無 に. 5週(い. 2). ほ ぼ推 定 し. ま で の 平 均 日数 に よつ て 各 反 応 の 陽 転 期 を そ れ ぞ れWaR. 34.4日. だ け は こ の 観 察 に よつ て あ き ら か に さ れ た,. ず れ も感 染 後)と. 次 に 全 陽 性 呈 示 例 に お け る感 染 後 検 血. Kahn,村. 順 に 早 い と 云 う事 実. 田7週,. た.. 拘 ら ず3反 応 の 陽 転 期 は 各 群 に お い て 常 に 田, WaR.の. 7〜8週,村. 41.0日,村. 田36.5日,. Kahn. 3). と 概 算 し た. 前2項. に ま して厳 密な 追 求 法が 可能 と. な お 発 生 部 位,腺. 腫 脹 の有 無 を 問わ ず 全陽. な る な ら ば そ の 陽 転 期 は さ ら に.短 縮 さ れ る も. 性 例 を 通 じ て 硬,混. 両下 疳群 の平均 検 血 時 日. の と 予 想 さ れ る が,そ. 数 を 比 較 す れ ば 第12表. に あ き ら か な よ うに. の 短 縮 の 限 界 を 知 るて. が か り と し て 次 の 日 数 を 算 出 し た.す. な わち. 両 群 互 に ほ だ一 致 し た 成 績 を 示 し,ま た3反. 全 陽 性 例 中 陽 転 時(ま. 応 間 の 遅 速 的 関 係 に つ い て も共 に や は り. 性 を 示 す に 止 つ た も の の み に お け る感 染 後 検. Kahn,村. 血 迄 の 平 均 日 数,. WaR.. 日, Kahn. で あ る.. 田, WaR.の. 順 を 示 し て い る.(第. 12表 参 照) 第12表. 硬,混. 両下疳 別 陽 転期. 4). 30.1日. 最 後 に,陽. た は 初 回 検 血 時)弱. 37.7日,村. 田33.1. 転 期 の前 後に 互つ て血 清反. 応 の 消 長 を 確 認 し 得 た12例 よ つ て3反. 陽. にお け る 成 績 に. 応 の 陽 転 期 を そ れ ぞ れWaR.感. 染 後44.5日,村 決 定 し た.な. 田36.2日,. Kahn. お1)〜3)ま. 34.1日. と. で の 成 績 を参 酌. し て 上 記 陽 転 期 日数 に い くぶ ん の 余 裕 を考 慮. 結 論 と し て は:1)下. 疳 発 生部 位は 陽 転 期. す れ ばWaR,感. の 遅 速 に 適 当 に 密 接 な 関 係 を 有 し,こ れ に対. 村 田6週. し て 鼠 蹊 淋 巴腺 腫 脹 の 有 無 に は 左 程 の 意 義 が. 5). 認 め られ な い.2)下. 疳 発 生部 位 あ るいは腺. 腫 脹 の 有 無 に 拘 らず3血. 清 反 応 間 に お け る陽. の 初 め,. はKahn,村. にKahn,村. 別,下. 以 上 の 考 察 に よつ て わ た く しは 初 期 梅 毒 に. 田,. WaR.の. 順 に 早 く, WaR. WaR.. 疳 発 生 部 位 別,あ. 性 度 別 等 種 々 の 方 面 よ り検 討 し て も常 に こ の. 数 の 症 例 を 挙 げ て そ の 日数 を あ き らか に し,. て 従 来 感 染 よ り約6週. 同 時 にWaR,村. た 陽 転 期 に 関 す る 定 論 は,. 間 に お け る そ の 遅 速 的 関 係 を もあ き ら か に し. 両下 疳. るい は 初 回 検 血 時 陽. 関 係 は 狂 い な く維 持 さ れ る.こ. 3血 清 反 応 相 互. 〜Kahn間. の 差 が 認 め ら れ,硬‑混. お け る梅 毒血 清 反応 の陽 性 転 向期 に つ い て多. 田, Kahn. の 初 め,. 5週 後 半 と な る.. 〜 村 田 間 に は 平 均8.3日, に は 同10.4日. 順 に 早 い.. Kahn. 末 よ り7週. 3反 応 間 に お け る 陽 転 期 の 遅 速 的 関 係. 性 期 の 遅 速 的 関 係 は 各 群 に 一 定 して 居 り,常 田, WaR.の. 染 後6週. の 事 実 に よつ. 経 過 後 と 見 做 され て 来 WaR.に. よ る場 合. に の み 妥当 す る も の で あ つ て 上 記 沈 降 反 応 に.
(19) 実 験 的 家 兎 梅 毒 の 研 究 拠 る と き に は さ ら に1週. 日以 上 の 短 縮 を 招 来. す る もの で あ る こ とが 明 ら か と な つ た. 6). の 差 は,そ. の 儘 村 田 に 対 す るKahn. して い る もの と考 え ら れ る.. WaR.に. よ る)で. あ つ た.な. よ る も の で は 同19日. お. で あ つ て,一. 般 に 早 期 陽 転 例 は 沈 降 反 応 に よ る場 合 に 多 い. 8). 10). 合 両下 疳 の間 には 陽 転 期 の遅. 被 検5例. は5〜8日. に お け る観 察 で は,陽. 転後各. を 要 す るが,そ. の 間 に お け る陽 性. 度 の 増 強 は 直 線 的 上 昇 を 示 す も の で は な い. 擱 筆 す るに 際 し終始御 懇篤 な御指 導,御 校 閲を賜 わ つた恩 師根 岸教授 に厚 く謝 意 を表 す る.. 下 疳 発 生 部 位 に よつ て 陽 転 期 の 遅 速 を. 文 1). 硬 性,混. 反応 が強 陽性 を一定 して示 す時 期 に達 す るに. 最 も早 い 陽 転 期 を 示 し た 例 は 感 染 後12. 日(村 田, Kahnに. 9). 速 を ほ とん ど認 め な い.. の鋭 敏度 に おけ る微 妙 な優 位 を 如実 に あ らわ. 7). 蹊 淋 巴 腺 腫 脹 の 有 無 に よ る同 様. の 事 実 は 立 証 され な い.. 両沈 降 反 応 の 陽 転 期 間 に 認 め ら れ た 僅. か2.1日. 認 め た が,鼠. 315. Levaditi, bei. Lesser,. Bruck,. Gennerich,. Serodiagnose. 70〜72. d.. Neisser Syphilis,. 献 zit.. II. Auf.,. Jersild. 9). Gougerot:. (1924). 2). Fischer. 3). Blumenthal‑Roscher. 122. Med.. Kl.,. 5,. 173〜175 ebendo,. (1908) 5,. 241〜244. (1909) 4). Blumenthal:. 5). Reinhardt. zit.. b.. Munch.. 11) med.. Wschr.,. 41,. (1909) 6). Hecht. 7). Basset‑Smith 2)引. 8). Derm.. 照. Wschr., 丸 山,梅. 62,. 145. (1916). 毒 血 清 診 断 学58(昭. 2092. Derm.. Wschr.. Arch.. f.. 61, Derm. 1088 u.. (1915) Syph.,. 116,. (1912). 10). Bruck. Serodiag.. 11). 中 野.土. 肥 教 授 記 念 論 文 集,. 12). 石. 13). 武 谷‑遠. 山. 14). Eicke. Derm.. 15). Kolle‑Zieler. 16). Fleischmann,. 17). 松 浦‑松. 岡 山 医 誌,. d.. 50,. Syph.. 1359. Wschr. b.. 70. 65,. 435. (昭9) (1919). 12). Muehsam, 皮 泌 誌,. (1924) (大6). (昭13). 診 断 と 治 療11,. zit.. 本. 69 261. Butler: 6,. 42. (1911). zit.. b.. 11).
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