第三次産業発展による地域活性化
Case.17
呉市の概要
呉市は、広島県の南西部に位置し、瀬戸内海 に面した陸地部と倉橋島や安芸灘諸島等の島 しょ部で構成される臨海都市である。 海軍の拡張とともに都市を形成してきた呉市 は、終戦により存立基盤を失った。しかし、旧 軍用財産の活用を図ることにより、造船や鉄鋼 等の重工業や精密加工機械製造等が発展し、「も のづくりのまち」として全国的に有名になった。 最近では、阿賀マリノポリス地区埋立地や苗代 工業団地等、産業拠点の創出にも力を入れてい る。このように呉市は瀬戸内海有数の工業都市 として、広島県における製造業の発展をけん引 している。 また、海軍とともに歩んだまちの歴史や近代 化を推進した産業技術、なによりも戦艦「大和」 のふるさとであることを、国の内外に発信するなど、観光振興にも力を入れており、2005年には呉の 歴史とその近代化の礎となった科学技術を紹介する呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)がオー プンした。これにより、呉市は年間300万人以上が訪れる観光都市に成長した。大和ミュージアムは 2005年の開館以来11年で来館者数1,100万人を突破するなど、観光の核となる施設に成長している。 さらに2016年には「鎮守府・横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」 として、鎮守府の開設から始まる呉市の歴史が、「日本遺産」として文化庁から認定された。 ■主要データ 人 口 228,552人(平成27年国勢調査) 面 積 352.80㎢(平成27年全国都道府県市区町村別面積調) 事業所数 10,337事業所(平成26年経済センサス-基礎調査) 従業者数 106,887人(平成26年経済センサス-基礎調査) 第1次産業 508人(平成26年経済センサス-基礎調査) 第2次産業 29,976人(平成26年経済センサス-基礎調査) 第3次産業 76,403人(平成26年経済センサス-基礎調査) 事業所数(卸売業・小売業) 2,188事業所(平成26年商業統計調査) 観光入込客数 4,618千人(平成27(2015)年広島県観光客数の動向) ■広島県における位置 山口県 岡山県 愛媛県 島根県 鳥取県 広 島 県 広 島 県 くれ し 竹原市 東広島市 鹿島 倉橋島 情島 下蒲刈島 上蒲刈島 大崎下島 豊島 呉市 広島市 大崎上島町 江田島市 坂町 熊野町 府中町 海田町 262-市内の産業構造 (地域経済循環マップ-地域経済循環図) 分 析
1
市内産業の移輸出入収支額 (地域経済循環マップ-生産分析) 分 析2
市内産業の従業者数 (産業構造マップ-全産業の構造) 分 析3
分 析4
(独自分析)市内を訪れる観光客数の推移 市の創業の実態 (企業活動マップ-創業比率、独自分析) 分 析5
市内を訪れる観光客の動向 (観光マップ-目的地分析、まちづくり マップ-流動人口メッシュ、独自分析) 分 析6
呉市では、人口の減少が課題となっており、とりわけ若年層の減少に歯止めをかけるため、雇用の創 出が必要であると考えていた。そこで、市内産業の強みと弱みを整理し、雇用の創出による地域産業 活性化施策を検討することとした。 活 用 の 背 景 飲食店と小売店の稼ぐ力の向上と店舗数の減少に歯止めをかけることが課題であると認識した。その ためには、市内の飲食店や小売店に立ち寄りやすい環境を整備する手段と市外から観光客を呼び込む 手段を検討する必要があると考えた。これらの手段を検討するには、市内における創業の実態と観光 客の動向を把握する必要があるため、さらに分析を進めることとした。 課題の見える化 ■ 市内の飲食店や小売店は創業比率が低く、空き店舗率も高いことが分かった。空き店舗を活用し た創業支援を実施することで店舗数が増加し、雇用の創出に結び付くと考えられる。 ■ 特定の地域、とりわけ、大和ミュージアムに観光客が集中しており、市内の商店街や飲食店等に 誘客できていないものと推察される。商店街や飲食店の魅力を高め、誘客を促進していくことで、 サービス業の稼ぐ力の向上に結び付くと考えられる。 これらを踏まえ、新くれグルメブランド確立による地域産業活性化プロジェクトを立ち上げ、空き店 舗を活用した創業支援や新規出店を促す商業施設の活性化支援に関する取組および市内の商店街や飲 食店へ誘客を促す周遊・滞在型観光の推進に関する取組を検討し、実施している。 課題解決のための施策案利活用事例の全体像
施策立案型
第三次産業発展による地域活性化
民間消費額における地域内での支出を増加させ、地域外への流出を減少させ
る必要がある
Point!
呉市では、2010年から2015年にかけて総人口が約5%減少、生産年齢人口が約10%減少する など、人口減少が課題となっており、とりわけ若年層の減少に歯止めをかけるため、雇用の創 出が必要であると考えていた。 そこで、市内産業の強みと弱みを整理し、雇用の創出による地域産業活性化施策を検討する こととした。
活用の背景
呉市の産業構造を把握するため、まず、地域経済循環の分析を行った。 図1は、市の地域経済循環図である。これをみると、生産において、「第1次産業」が73億 円と低い一方で、「第2次産業」が₄,0₄1億円および「第3次産業」が6,300億円と高いことが分 かる。また、支出において、「民間消費額」の地域外への流出が₉0₈億円と大きいことが分かる。 以上より、民間消費額における地域内での支出を増加させ、地域外への流出を減少させる必 要があることが分かった。分析❶
市内の産業構造
(地域経済循環マップ)
●地域経済循環マップ>地域経済循環図>「表示レベルを指定する」で「市区町村単位で表示する」を選択 (図1)地域経済循環マップ 地域経済循環図[2010年] 73億円 4,041億円 6,300億円 5,556 億円 26₄-サービス業は域外から稼ぐことができておらず、移輸出入収支を改善させる
余地がある
Point!
次に、域外から稼ぐことができる産業を把握するため、市内産業の移輸出入収支を分析した。 図2は、市内産業の移輸出入収支額を産業別に分析したものである。これをみると、第2次 産業に該当する「一次金属」、「輸送用機械」および「一般機械」等は移輸出入収支額がプラス となっている一方で、第3次産業に該当する「サービス業」は生産額の構成割合は大きいにも かかわらず、移輸出入収支額がマイナスであることが分かる。 以上より、市内のサービス業は域外から稼ぐことができておらず、移輸出入収支を改善させ る余地があることが分かった。分析❷
市内産業の移輸出入収支額
(地域経済循環マップ)
●地域経済循環マップ>生産分析>「表示レベルを指定する」で「市区町村単位で表示する」を選択>「表示する 内容を指定する」で「移輸出入収支額」を選択>「表示産業を指定する」の大分類で「第 ₃ 次産業」、中分類で「サー ビス業」を選択>グラフを表示 (図2)地域経済循環マップ 生産分析[2010年]呉市において、どの産業が雇用を支えているか把握するため、市内産業の従業者数を分析し た。 図3は、市内産業における産業中分類別の従業者数(事業所単位)を示したものである。こ れをみると、第3次産業の割合が多く、「医療業」、「社会保険・社会福祉・介護事業」に次いで、「飲 食店」、「飲食料品小売業」、「その他の小売業」の割合が大きく、地域の雇用を支えていること が分かる。 図₄は、小売業および宿泊業,飲食サービス業の事業所数の推移を示したものである。これ をみると、200₉年以降、「飲食店」、 「飲食料品小売業」および「その他の小売業」の事業所数 はそれぞれ減少していることが分かる。 以上より、呉市では、飲食店、飲食料品小売業およびその他小売業等が雇用を支えているが、 雇用の受け皿となる事業所数はそれぞれ減少していることが分かった。
分析❸
市内産業の従業者数
(産業構造マップ)
●産業構造マップ>全産業の構造>「表示レベルを指定する」で「市区町村単位で表示する」を選択>「表示内容 を指定する」で「従業者数(事業所単位)」を選択>「表示分類を指定する」で「中分類で見る」を選択 (図₃)産業構造マップ 全産業の構造[2014年] 266-飲食店、飲食料品小売業およびその他の小売業が市の雇用を支えているが、
これらの事業所数はそれぞれ減少している
Point!
●産業構造マップ>事業所数>グラフを表示>データをダウンロード により得たデータを基に呉市作成 (図4)小売業、宿泊業,飲食サービス業における事業所数の推移[2009年~2014年] 事業所 年呉市において、飲食店や小売店等の第3次産業が雇用を支えているが、その移輸出入収支は マイナスとなっていた。そこで、第3次産業の稼ぐ力を向上させるため、関わりが強いと考え られる観光についての分析を行った。 図5は、2006年から2015年の呉市の観光客数の推移を示したものである。これをみると、呉 市の観光客数は、2006年から2011年にかけて減少傾向であったが、2012年には増加に転じてお り、2015年には対前年増減率₉.₄%の₄,61₈千人と回復基調であることが分かる。 図6は、広島県の各市町村における2015年の観光客数を示したものである。これをみると、 広島市の観光客数が1,₄07万人と最も多く、呉市の観光客数は、₄61.₈万人と県内で5番目に多 いものの、広島市の約3分の1程度であることが分かる。 以上より、広島市から観光客を周遊させることにより、観光客数を増加させる余地があると 考えた。
分析❹
市内を訪れる観光客数の推移
(独自分析)
● 広島県「広島県観光客数の動向」を基に呉市作成 (図5)呉市の観光客数[2006年~2015年] 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 呉市 4,948 4,754 4,338 4,300 4,205 3,971 4,619 4,393 4,223 4,618 3,0003,500
4,000 4,5005,000
5,500 千人 26₈-広島市から観光客を周遊させることにより、観光客数を増加させる余地があ
ると考えた
Point!
● 広島県「広島県観光客数の動向」を基に呉市作成 (図6)広島県内における各市町村の観光客数[2015年] 順位 市町名 地区名 観光客数 (千人) 順位 市町名 地区名 観光客数 (千人)1 広島市
安芸
14,070
13 府中町
安芸
1,436
2 廿日市市
安芸
7,536
14 竹原市
安芸
1,317
3 福山市
備後
7,269
15 府中市
備後
819
4 尾道市
備後
6,747
16 神石高原町
備後
742
5 呉市
安芸
4,618
17 安芸太田町
芸北
593
6 三原市
備後
3,546
18 江田島市
安芸
540
7 三次市
備北
3,361
19 大竹市
安芸
389
8 庄原市
備北
2,875
20 坂町
安芸
387
9 東広島市
安芸
2,823
21 海田町
安芸
279
10 北広島町
芸北
2,588
22 熊野町
安芸
195
11 世羅町
備後
2,272
23 大崎上島町
安芸
78
12 安芸高田市
芸北
1,696
市内のサービス業は域外から稼ぐことができていないこと、市内産業において、観光と関わ りが深い飲食店と小売店が、市の雇用を支えている一方で、その事業所数は減少していること、 市の観光客数は、広島市の約3分の1程度であり、広島市から周遊させることで、増加させる 余地があることが分かった。 これらを踏まえ、地域産業を活性化するには、飲食店と小売店の稼ぐ力の向上と店舗数の減 少に歯止めをかけることが課題であると認識した。そのためには、市内の飲食店や小売店に立 ち寄りやすい環境の整備と市外から訪れている観光客の呼び込みを行う必要があると考えた。 これらの手段を検討するには、市内における創業の実態と観光客の動向を把握する必要がある ため、さらに分析を進めることとした。
課題の見える化
呉市における創業の実態を把握するため、創業比率、空き店舗数を分析した。 図7は、市の創業比率を示したものである。これをみると、2006年から200₉年の期間は2.3₉% であるのに対し、200₉年から2012年の期間は1.11%となっており、大幅に減少していることが 分かる。また、全国平均の1.₈₄%、広島県平均の1.₈3%および尾道市の1.2₉%と比較しても低 いことが分かる。 図₈は、市の中央地区6商店街の空き店舗数と空き店舗率の推移を示したものである。これ をみると、2015年度の空き店舗数は63件であり、空き店舗率では前年度と比較して0.₉%増加 していることが分かる。 以上より、市の創業比率は他地域と比較しても低く、空き店舗数は増加していることが分かっ た。分析❺
市の創業の実態
(企業活動マップ、独自分析)
27₀-市の創業比率は他地域と比較しても低く、空き店舗数は増加している
Point!
●企業活動マップ>創業比率>「表示レベルを指定する」で「市区町村単位で表示する」を選択>グラフを表示>「比 較地域を追加する」で比較対象自治体を追加 (図7)企業活動マップ 創業比率[2001年~2012年] 比較自治体:広島県呉市、広島県尾道市 ● 「第 4 次呉市長期総合計画 後期基本計画」 (図8)呉市の中央地区6商店街の空き店舗数と空き店舗率の推移[2008年度~2015年度] (単位:店) 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 空き店舗数 空き店舗率 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度次に、呉市を訪れる観光客の動向について分析した。 図₉は、市における目的地検索ランキングを示したものである。これをみると、大和ミュー ジアムが2,₉₄3回となっており、2位のグリーンピアせとうちの363回より約₈倍も多いことか ら、大和ミュージアムは市の主要観光地であることが分かる。 図10は、市の中心部を「A」から「C」エリアにエリア分けしたものである。また、図11は、 当該エリアにおける流動人口の月別推移を示したものである。これをみると、大和ミュージア ムや海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)がある「A」エリアに最も流動人口が集中しており、 本通および中通商店街がある「B」エリアおよび入船山記念館のある「C」エリアは流動人口 が少なくなっている。 図12は、大和ミュージアムの月別来館者数の推移を示したものである。図11の市の中心の 流動人口と合わせてみると、図11においては3月、5月、₈月の流動人口が多く、図12において も同様に3月、5月、₈月に大和ミュージアムへの来館者数が多くなっていることが分かる。この ことから、市を訪れる観光客の多くが大和ミュージアム等への来館者であると推察される。 以上より、市では、大和ミュージアムに観光客が集中しており、商店街や飲食店などに誘客 できていないものと推察される。
分析❻
市内を訪れる観光客の動向
(観光マップ、まちづくりマップ、独自分析)
●観光マップ>目的地分析>目的地検索ランキングを表示 ● まちづくりマップ>流動人口メッシュ>地図を宝町地区 付近に合わせる>「表示年、月、時間を指定する」で「2015 年 8 月」を選択>「任意の地域を選択する」にチェック を入れ上図の A ~ C の範囲を選択 (図9)観光マップ 目的地分析[2015年] (図10)まちづくりマップ 流動人口メッシュ [2015年] A B C A:大和ミュージアム付近 B:本通、中通商店街付近 C:入船山記念館付近 272-市では、大和ミュージアムに観光客が集中しており、商店街や飲食店等に誘
客できていないものと推察される
Point!
● まちづくりマップ>流動人口メッシュ>地図を宝町地区付近に合わせる>「表示年、月、時間を指定する」で「2015 年 8 月」を選択>「任意の地域を選択する」にチェックを入れ上図の A ~ C の範囲を選択>グラフを表示 ● 呉市「大和ミュージアム月別来館者数」 (図11)まちづくりマップ 流動人口メッシュ[2015年] (図12)大和ミュージアム来館者数[2015年] A:大和ミュージアム付近 B:本通、中通商店街付近 C:入船山記念館付近 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月大和ミュージアム月別来館者数の状況
人ワンポイント
活用術
まちづくりマップの流動人口メッシュと観光マップの目的地分析を組み合わせ、より広域 的な視点から両マップをみることで、呉市の観光スポットだけにとどまらない面的な観光 ルートの検討に活用できる。 図13は、広島県内で人口が上位5位までの都市について、主要エリアにおける流動人口の 推移を比較したものである。これをみると、広島市エリアと福山市エリアは、両市の人口が 呉市よりも多いため流動人口も多い一方で、尾道市エリアと東広島市エリアは、両市の人口 が呉市よりも少ないにもかかわらず流動人口は同水準であることが分かる。 図1₄は、5都市における目的地検索ランキングを示したものである。これをみると、市の 主要観光地である大和ミュージアムは、広島県内の主要都市の中でも上位であり、競争力の ある観光地である一方で、検索ランキング上位のその他の施設に市の施設がほとんどないこ とが分かる。 このように、主要観光施設が市内に複数存在しない場合、近隣の観光地との連携が有効と 考えられるが、例えば広島県内など、より広域的な視点で分析を行うことにより、流動人口 の多い地域から呉市にいかに観光客を誘導するか等、他市との連携をはじめとした観光戦略 を検討する際に有用な情報となる。流動人口メッシュおよび目的地分析
(図1₃)まちづくりマップ 流動人口メッシュ[2015年8月] ●まちづくりマップ>流 動人口メッシュ>「表 示年、月、時間を指 定する」で「2015年 8月」を選 択>「 任 意の地域を選択する」 にチェックを入れ左 図のエリアを選択> メッシュを読み込む (左図)>グラフを表 示(右図) (図14)観光マップ 目的地分析[2015年] 合算自治体:広島県呉市、広島県広島市、広島県東広島市、広島県尾道市、広島県福山市 ●観光マップ>目的地分析>「交通手段を指定する」で「自動車」を選択(左図)、「公共交通」を選択(右図) >目的地検索ランキングを表示>「合算地域を追加する」で合算対象自治体を追加 27₄-呉市の創業比率は他地域と比較して低く、市内中心地区6商店街の空き店舗率も高いことか ら、空き店舗を活用した創業支援を実施することで店舗数が増加し、雇用の創出に結び付くと 考えた。さらに、呉市を訪れる観光客は大和ミュージアム周辺に集中しており、市内の商店街 や飲食店等に誘客できていないものと推察されることから、商店街や飲食店の魅力を高め、誘 客を促進していくことで、サービス業の稼ぐ力の向上に結び付くと考えた。 これらを踏まえ、市では、「新くれグルメブランド」確立による地域産業活性化プロジェク トを立ち上げ、空き店舗の活用や新規出店を促す商業施設の活性化支援に関する取組および市 内の商店街や飲食店へ誘客を促す周遊・滞在型観光の推進に関する取組を次のとおり検討し、 実施している。 ■ 商業施設の活性化支援に関する取組 ▶ いっぱい来てくれ店舗公募事業:魅力ある店舗を誘致し、空き店舗等の解消、市民の新た な雇用の場を創出するため、新規出店希望者から事業案を一般公募するもの。採用者には お店のPR等自由に活用できる奨励金を交付する。 ▶ 島のにぎわい拠点公募事業:島しょ部において新たに出店しようとする事業者または既存 店舗で新たな事業等を実施しようとする事業者から事業案を公募し、選定された事業者に 対し、奨励金を交付する。 ▶ 2017年度からは,上記2事業を統合した「来てくれにぎわい店舗公募事業」を開始する。 ■ 周遊・滞在型観光の推進に関する取組 ▶「大和隊員手帳」事業:市が指定した宿泊施設の宿泊者に観光施設・飲食店等で特典が受け られるパスポートを配布する。 ▶ 呉海自カレーシールラリー:呉海自カレーは、海上自衛隊の呉基地に所属する艦艇等で食 べられているカレーを呉市内の飲食店で提供するものであり、提供店舗で呉海自カレーを 食べて、オリジナルロゴシールを集めると特典が受けられる。 なお、魅力的な地域産品が市内の商店街や飲食店への誘客を増加させ、「周遊・滞在型観光 の推進」に結び付くと考えられることから、市は、「農水産業のブランド化」にも取り組んで いる。
得られた示唆と課題解決のための施策案
呉海自カレーシールラリー