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集合住宅のエネルギー消費に関する中日比較研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)集合住宅のエネルギー消費に関する中日比較研究 劉 1.. はじめに. 俊. における単位床面積当たりの暖房エネルギ ー消費量は 0. 429GJ/ 年・㎡である。. 中国の住宅部門におけるエネルギー消費は. 2. 中国の標準気象データを用いて、4 都市(ハ. 年々増加しており、その実態把握が必要である。 本研究では中国の6つの都市と日本の3つの地. ルビン、瀋陽、大連、北京)におけるモデル. 域で行った実測調査のデータに基づき、両国の住. 住宅の年間暖房負荷の数値シミュレーショ. 宅におけるエネルギー消費状況の比較を行う。. ンを行い、各都市のモデル住宅の単位床面積 当たりの年間暖房負荷を算出する。数値シミ. 2.. ュレーションの計算概要を表 2、シミュレー. 対象都市の概要 各都市の位置を図1に示す。各都市を緯℃と気. ション用集合住宅モデルの壁体仕様を表 3 に. 候によって、3 地域に分ける。同じ地域に分けら. 示す。また、地域暖房(プラント)の運転効. れた住宅について、比較する。対象となる住宅の. 率を 70%、途中熱搬送損失率を 10%、住戸. 概要と実測調査期間を表 1 に示す。. 側のパネルヒーターの放熱効率を 90%と想 定する。. 3.. 中国地域暖房エネルギー消費量の算出. 3. 北 京 市 の 地 域 暖 房 用 熱 消 費 量 の 原 単 位 を モ デ. 3. 1 第 1 段階(基本推定). ル住宅の単位床面積当たりの年間暖房負荷で. 本研究対象の一部である中国の厳寒地区と寒. 除した係数αを求める。. 冷地区の住宅は地域暖房を使用しており(北京 01. 係数" !. 邸を除く)、そのエネルギー消費量は年間消費量 に大きな割合を占めているが、実測調査では制限. y!. があるため、個別の消費量が測定出来なかった。 そのため、地域暖房熱消費量の推定方法. 1). を用い. て、各住宅の地域暖房エネルギー消費量の算出を 行った。地域暖房熱消費量の推定方法は以下の通 りである: 1. 2000 年北京市怀柔熱供給管理所が北京市の 湖光団 地( 住戸の 平均 延床面 積は 80m2 であ. y: x: y1: x 1: y2: x 2:. 0.429GJ / 年・m 2 (地域暖房用熱消費量原 単位) ! 1.49 y. y1 ( x # x2 ) # y2 ( x # x1 ) x1 # x2. 式1. 式2. モデル(湖光団地の平均延床面積 80m2)の年 間暖房負荷 モデルの面積 モデル 1 の年間暖房負荷 モデル 1 の面積 モデル 2 の年間暖房負荷 モデル 2 の面積. る)に対して実施した地域暖房プラントの熱. 4. 単 位 床 面 積 当 た り の 年 間 暖 房 負 荷 に 係 数 α. 供給量に関する実測調査 1) によれば、北京市. を乗じて、各都市の地域暖房用熱消費量の原. 表1. 対象住宅の概要と調査期. 国 厳寒地区 地域分類 住戸名 ハルビン01邸 ハルビン02邸 瀋陽01邸 瀋陽02邸 建築年 2001 1999 2003 2003 床面積( ㎡) 180.5 104.0 110.0 100.0 階数( 建物総階数) 7,8[8] 3[7] 1[6] 6[6] RC造 RC造 RC造 RC造 構造・ 工法 暖房 地域暖房 地域暖房 地域暖房 地域暖房 用途別エ 冷房 電気 電気 電気 電気 ネルギー 給湯 地域給湯 電気 電気 電気 源 調理 ガス ガス ガス ガス 家族人数 3 3 5 2 調査期間 2007/1- 2008/1 2008/2-2009/1 国 地域分類 住戸名 建築年 床面積( ㎡) 階数( 建物総階数) 構造・ 工法 暖房 用途別エ 冷房 ネルギー 給湯 源 調理 家族人数 調査期間. 札幌01邸 2001 104.0 8[14] SRC造 灯油 灯油 電気 4. 中国 寒冷地区 夏暑冬寒地区 大連01邸 大連02邸 北京01邸 北京02邸 上海01邸 上海02邸 長沙01邸 長沙02邸 2004 2002 2004 2006 2002 1995 1999 2000 101.4 108.0 80.5 90.0 130.0 129.6 106.0 103.0 11[11] 9[9] 7[13] 8[30] 4[12] 12[17] 3[7] 3[7] RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 地域暖房 地域暖房 ガス 地域暖房 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 ソーラー 電気 ガス ガス 地域給湯 ガス 電気 ガス ガス ガス ガス ガス ガス ガス ガス ガス 2 4 3 4 3 5 4 3 2007/12-2008/12 2007/12-2008/12 2006/12- 2007/12 2006/12- 2007/12 日本. 第Ⅰ地域( 厳寒地区) 第Ⅱ,Ⅲ地域( 寒冷地区) 第Ⅳ,Ⅴ地域(夏暑冬寒地区) 札幌02邸 札幌03邸 札幌04邸 仙台01邸 仙台02邸 盛岡01邸 盛岡02邸 福岡01邸 福岡02邸 福岡03邸 2002 1990 1997 2000 2000 1993 2000 2001 1996 1996 97.0 99.1 87.1 72.3 78.0 78.3 80.0 82.36 72.6 72.6 1[15] 9[9] 8[15] 7[10] 7[10] 9[11] 7[12] 3[10] 15[15] 14[15] SRC造 SRC造 RC造 SRC造 RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 RC造 電気 電気 電気 灯油・ 電気 灯油 ガス ガス 電気 灯油・ 電気 灯油 灯油・ 電気 電気 電気 電気 電気 電気 電気 灯油 ガス ガス ガス ガス ガス ガス 電気 ガス ガス 電気 ガス ガス ガス ガス ガス ガス 電気 電気 電気 3 3 2 3 3 4 2 4 6 4 2002/11- 2004/2 2002/11-2004/2. 45- 1. 図1. 対象都市の位置.

(2) 単位を算出する。結果を表 4 に示す。. 表 2 数値シミュレーションの計算概要. 5. この原単位に各住宅の延床面積を乗じて、4 都市における各住宅の地域暖房用熱消費量. 第2段階 実測算出 各住宅の延床面積. RC造 中間階中間住戸 各住宅実際の位置 中間階中間住戸 3人世帯 3人世帯 世帯人数・ 構成 夫婦( 二人とも通勤者) 各住宅実際の人数と構成 夫婦( 二人とも通勤者) 子供1人( 学生) 子供1人( 学生) 地域暖房(全室24時間) 暖房設備(設置場所) 無し 冷房設備(設置場所) 暖房設定温度 18℃ 各住宅の室内温度 各住宅の室内温度 気象データ 中国基準気象データ 多数室室温変動・ 熱負荷計算プログラムTrP2) プログラム 生活スケジュール自動生成プログラム3) SCHEDULE Ver.20. 本推定)に示す。 3. 2 第 2 段階(実測算出) 基本推定法を検証するため、実測データに基づ き、各住宅の実際の状態を反映できるようシミュ. 表 3シミュレーション用集合住宅モデルの壁体仕様. レーションを行った。数値シミュレーションの計. 部位. 算概要を表 2 に、シミュレーション用集合住宅モ. 仕様モデル. 番号. 外壁. 12. デルの壁体仕様が第1段階と同じものを使用し、. 3. 4. 内壁. 表 3 に示す。結果を図 2(項目:実測算出)に示. 1. す。基本推定値と実測算出値の間に大きな差があ. 2. 材料. 材厚t 熱伝導率λ(W/m・ K)熱貫流率K(W/㎡・K). 1. モルタル( ポリマー・セメント). 20mm. 0.93. 2. ポリスチレン発泡板. 60mm. 0.05. 3. 普通コンクリート. 200mm. 1.74. 4. モルタル( 石灰). 20mm. 0.87. 1. モルタル( 石灰). 20mm. 0.87. 2. 普通コンクリート. 180mm. 1.74. 3. モルタル( ポリマー・セメント). 20mm. 0.93. 3. 1. モルタル( ポリマー・セメント). 20mm. 2. 2. 普通コンクリート. 120mm. 1.74. 3 4. 3. ガラスウール. 90mm. 0.054. 4. モルタル( ポリマー・セメント). 20mm. 0.93. 1. 床. る。. 開口部. 瀋陽 01 邸と 02 邸、ハルビン 01 邸、北京 02. 1m2当たりの年間暖房負荷( GJ/年・m2) 改良推定. 調査の結果、実際に各住宅の室内温度は設計. 基本推定. 温度より高いと考えられる。各住宅の室内温. 0.52. 3.00. 北京. モデル1 0.524. 0.719. 0.364. 0.287. モデル2 0.508. 0.472. 0.359. 0.289. モデル1 0.691. 0.805. 0.511. 0.468. モデル2 0.456. 0.519. 0.343. 0.322. 実測算出. 改良推定. 暖房負荷(GJ/年・世帯). 120. 度は平均 20∼26℃もあるため、設計温度の 18℃ よ り 消 費 さ れ る エ ネ ル ギ ー が 多 い と 考 えられる。その他、基本推定の計算条件の中 に、家族構成が 3 人、在室パターンが一つし. 100 80 60 40 20. ハ. イルの違いによるエネルギー消費量の変化. 図2. が考えられる。. 京 02 邸 北. 連 02 邸 大. 連 01 邸 大. 陽 02 邸 瀋. 陽 01 邸. 各住宅の地域暖房用熱消費量の推定値比較. 表4. ハルビン 02 邸、大連 01 邸と大連 02 邸の場. 瀋. ターンは様々である。家族人数とライフスタ. ハ. ル ビ ン 01 邸. ル ビ ン 02 邸. 0. かないが、実際の各住宅の家族構成と在室パ. 各住宅の実測室内温度(単位:℃). 瀋陽01邸 瀋陽02邸 ハルビン01邸 北京02邸 21 21 23.5 24 ハルビン02邸 大連01邸 大連02邸 実測室内温度 26 22.5 23 実測室内温度. 合は基本推定値が実測算出値より大きい。そ の原因は表 1 に示すように、ハルビン 02 邸、. 300. 大連 01 邸と大連 02 邸の場合はメゾネット型 マンションであるため、1 階の天井から 2 階. 200. 誤差(MJ/年・m2). 床への熱伝導や室内空気の流動による熱対. れる。. 0.93. 瀋陽 ハルビン 大連 基本推定. 室内温度は設計温度の 18℃を用いるが、実測. らず消費するエネルギーが少ないと考えら. 1.52. 表 4 単位床面積あたりの年間暖房負荷. きい。その原因は基本推定の計算条件の中で、. 流などの原因で、室内温度が高いにもかかわ. 0.50. 二重(ペア) ガラス・ 普通サッシ(カーテン、ブライド等なし). 邸の場合は、実測算出値は基本推定値より大. !. 第3段階 改良推定 モデル1: 66.6m2 モデル2:  128.2m2. 住宅構造 住宅位置. の推定値を算出する。結果を図 2(項目:基. !. 第1段階 基本推定 モデル1: 66.6m2 モデル2:  128.2m2. 項目 延床面積. 100. 0. 17 18 - 100. - 200. 3. 3 第 3 段階(改良推定) 第 2 段階の結果を踏まえ、基本推定法の改良が. 室内温度 19 20 21. 22 23 24. 25 26. 瀋陽01邸 瀋陽02邸 ハルビン01邸 ハルビン02邸 大連01邸 大連02邸 北京02邸 線形 (北京02邸) 線形 (瀋陽01邸) 線形 (瀋陽02邸) 線形 (ハルビン01邸) 線形 (大連02邸) 線形 (大連01邸) 線形 (ハルビン02邸). - 300. 必要であると考えられる。そのため、影響がもっ. 図 3 各住宅各温度設定で推定値と実測算定値の誤差. とも大きい設定温度について検討を行った。設定. 数値シミュレーションの計算概要を表 2 に、シミ. 温度を 18℃から各都市の各住宅の室内温度(表 4. ュレーション用集合住宅モデルの壁体仕様は第. に示す)に変更し、シミュレーションを行った。. 1段階と同じものを使用し、表 3 に示す。結果を. 45- 2.

(3) 厳寒地区. 中国. 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m2) 瀋陽02邸 ハルビン02邸. 993. 夏暑冬寒地区. 寒冷地区. 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m 2). 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m 2). 829. 989 577. 179 509. 425. 872. 外側 上海02邸 上海01邸 長沙02邸 長沙01邸 内側. 外側 大連02邸 大連01邸 北京02邸 北京01邸 内側. 外側 瀋陽02邸 瀋陽01邸 ハルビン02邸 ハルビン01邸 内側. 617. 146. 101. 245. 長沙01邸 長沙02邸 上海01邸 上海02邸. 北京01邸 北京02邸 大連01邸 大連02邸. 瀋陽01邸 ハルビン01邸. 日本. 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m2). 外側 札幌04邸 札幌03邸 札幌02邸 札幌01邸 内側. 外側 東北04邸 東北03邸 東北02邸 東北01邸 内側. 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m2). 娯楽と情報 照明 冷蔵庫 洗濯機 その他 調理・ 給湯 熱帯魚水槽 冷暖房 外側 福岡03邸 福岡02邸 福岡01邸 内側. 全体年間エネルギー消費量 (MJ/年・m2). 912 783. 602. 709. 760. 427. 585. 153. 札幌01邸 札幌02邸 札幌03邸 札幌04邸. 492. 511. 431 福岡01邸 福岡02邸 福岡03邸. 東北01邸 東北02邸 東北03邸 東北04邸. 娯楽・情報 照明 家事・衛生 使途不明 調理・給湯 冷暖房. 図 4 各地区における住宅の単位面積当たりの年間エネルギー消費量. 図 2(項目:改良推定)に示す。結果から改良推. 測があるため除く)であり、ECcはECj の 1. 1 倍で. 定値は実測算出値により近づくことがわかる。し. あり、消費量はほぼ同じである。内訳をみると、. かし、ハルビン 02 邸、大連 01 邸と大連 02 邸の. 暖房用エネルギー消費量はECcが 8∼9 割、ECj が 3. ようなメゾネット型マンションの場合はその差. ∼7 割であり、全体に占める割合がもっとも大き. がさらに広がる。. い。室内平均温度が同じく 20∼25℃であるため、 ECcの平均値は 738MJ/ 年・m2であり、ECj の 425 MJ/. 検討結果は以下の通りである: !. !. !. 基本推定法を用いて地域暖房のエネルギー. 年・m2の 1. 7 倍であり、エネルギー利用効率の悪. 消費量を推定する場合、設計温度の 18℃をシ. さを表している(図 5)。暖房用以外のエネルギー. ミュレーション室内設定温度とすれば、その. 消費量をみると、調理・給湯部門では、ECj の平. 結果は実際の消費量と誤差が大きく、住宅実. 均値が 224. 4 MJ/ 年・m2であり、ECcの 45. 2 MJ/. 際の室内温度をシミュレーション室内設定. 年・m2の約 5 倍である(図 6)。その中で給湯用は. 温度にする必要がある。. 日本が 9 割、中国が約 6 割であり、給湯用エネル. 図 3 に示すように 24℃をシミュレーション. ギー消費量は日本が中国の約 7 倍となる。照明部. 室内設定温度として算定した結果は実際の. 門では、ECj の平均値が 19. 4 MJ/ 年・m2であり、. 消費量との誤差は 6%左右であり、単純な推. ECcの 5. 2MJ/ 年・m2の 3. 7 倍である(図 7)。娯楽・. 定に用いるのが効果的であると考えられる。. 情報部門では、ECj の平均値が 34. 4 MJ/ 年・m2で. しかし、メゾネット型マンションの場合は例. あり、ECcの 19. 5 MJ/ 年・m2の 1. 8 倍である。. 外であり、更なる研究が必要とされる。 4- 2 寒冷地区 4.. 寒冷地区における住宅の単位面積当たりの年. 年間エネルギー消費量の中日比較. 間エネルギー消費量を図 4 に示す。ECcの平均値. 4- 1 厳寒地区 厳寒地区における住宅の単位面積当たりの年. は 595MJ/ 年・m2であり、ECj の 621MJ/ 年・m2とほ. 間エネルギー消費量を図 4 に示す。中国と日本の. ぼ同じである。しかし、内訳をみると、冷暖房用. 単位面積年間エネルギー消費量をそれぞれECcと. エネルギー消費量はECcが 6∼9 割であり、ECj の 2. 2. ECj と略記する。ECcの平均値 858MJ/ 年・m に対し 2. て、ECj の平均値は 766MJ/ 年・m(札幌 04 邸は欠. 割より遥かに大きい。ECcの平均値は 471MJ/ 年・ m2であり、ECj の 133 MJ/ 年・m2の 3. 5 倍である(図. 45- 3.

(4) 900. 調理・給湯部門では、ECj の平均値が 352. 1 MJ/. 800. 厳寒地区 寒冷地区. 2. 年間単位面積当たりエネルギー消費量( MJ/年・ m). 5)。冷暖房用以外のエネルギー消費量をみると、 年・m2であり、ECcの 58. 3 MJ/ 年・m2の約 6 倍と なる(図 6)。その中で給湯用エネルギー消費量は 日本が中国の約 9 倍である。照明部門では、ECj の平均値が 81. 0 MJ/ 年・m2であり、ECcの 5. 3MJ/ 年・m2の 15. 4 倍である(図 7)。娯楽・情報部門. 日本. 700. 中国. 日本. 夏暑冬寒地区 中国. 日本. 中国 600. 500. 400. 300. 200. 100. では、ECj の平均値が 17. 6 MJ/ 年・m2であり、ECc 瀋. 陽. 0 瀋 1邸 ハ 陽 ル 02 ビ 邸 ハ ン ル 01 ビ 邸 ン 0 札 2邸 幌 0 札 1邸 幌 0 札 2邸 幌 0 札 3邸 幌 0 北 4邸 京 0 北 1邸 京 0 大 2邸 連 0 大 1邸 連 0 東 2邸 北 0 東 1邸 北 0 東 2邸 北 0 東 3邸 北 0 長 4邸 沙 0 長 1邸 沙 0 上 2邸 海 0 上 1邸 海 0 福 2邸 岡 0 福 1邸 岡 0 福 2邸 岡 03 邸. 0. の 13. 9 MJ/ 年・m2の 1. 3 倍である。. 図 5 冷暖房用エネルギー消費量. 4- 3 夏暑冬寒地区. 900. 厳寒地区 寒冷地区. 800 2. 年間単位面積当たりエネルギー消費量(MJ/年・m ). 夏暑冬寒地区における住宅の単位面積当たり の年間エネルギー消費量を図 4 に示す。ECj の平 均値は 477MJ/ 年・m2であり、ECcの 168MJ/ 年・m2 の 2. 8 倍である。内訳をみると、冷暖房用エネル ギー消費量はECcでは 2∼3 割であり、ECj では 1 割である。ECcの平均値は 37. 4MJ/ 年・m2であり、. 700. 中国. 日本. 中国. 日本. 夏暑冬寒地区 中国. 日本. 600. 500. 400. 300. 200. 100. ECj の 41. 0 MJ/ 年・m2とほぼ同じである(図 5)。 瀋. 陽. 0 瀋 1邸 ハ 陽 ル 02 ビ 邸 ハ ン ル 01 ビ 邸 ン 0 札 2邸 幌 0 札 1邸 幌 0 札 2邸 幌 0 札 3邸 幌 0 北 4邸 京 0 北 1邸 京 0 大 2邸 連 0 大 1邸 連 0 東 2邸 北 0 東 1邸 北 0 東 2邸 北 0 東 3邸 北 0 長 4邸 沙 0 長 1邸 沙 0 上 2邸 海 0 上 1邸 海 0 福 2邸 岡 0 福 1邸 岡 0 福 2邸 岡 03 邸. 0. 冷暖房用以外のエネルギー消費量をみると、調 理・給湯部門では、ECj の平均値が 177. 1 MJ/ 年・. 図 6 調理・給湯用エネルギー消費. m2であり、ECcの 64. 2 MJ/ 年・m2の約 2. 8 倍であ. 900. 厳寒地区 寒冷地区. 800 2. 年間単位面積当たりエネルギー消費量(MJ/年・m ). る(図 6)。その中で給湯用エネルギー消費量は日 本が中国の約 4 倍である。照明部門では、ECj の 平均値が 52. 8 MJ/ 年・m2であり、ECcの 5. 2MJ/ 年・ m2の 10. 2 倍である(図 7)。娯楽・情報部門では、 2. ECj の平均値が 10. 9 MJ/ 年・m であり、ECcの 11. 8 MJ/ 年・m2とほぼ同じである。. 700. 中国. 日本. 中国. 日本. 夏暑冬寒地区 中国. 日本. 600. 500. 400. 300. 200. 100. 瀋. 陽. 総括. 0 瀋 1邸 ハ 陽 ル 02 ビ 邸 ハ ン ル 01 ビ 邸 ン 0 札 2邸 幌 0 札 1邸 幌 0 札 2邸 幌 0 札 3邸 幌 0 北 4邸 京 0 北 1邸 京 0 大 2邸 連 0 大 1邸 連 0 東 2邸 北 0 東 1邸 北 0 東 2邸 北 0 東 3邸 北 0 長 4邸 沙 0 長 1邸 沙 0 上 2邸 海 0 上 1邸 海 0 福 2邸 岡 0 福 1邸 岡 0 福 2邸 岡 03 邸. 0. 5.. 本研究では以下のような結論が得られた。. 図 7 照明用エネルギー消費量. (1) 中国の厳寒、寒冷、夏暑冬寒地区における 6 都市に合計 12 戸住宅において実測調査を行い、. 消費量は中国が日本より遥かに大きい。. 各住戸のエネルギー消費状況と室内環境を分析. 3) 給湯、照明などの指標から見ると中国の住. し、結果をまとめた。. 宅の快適性及び機能性は日本より低い。中国に. (2) 厳寒、寒冷地区における地域暖房システム. おける住宅の省エネを進めるとともに地域暖. の消費量推定方法について検討を行い、その改良. 房のエネルギー過剰消費の見直しが重要であ. を行った。. り、節約できるエネルギーを給湯、照明用へシ. (3) 中国と日本における住宅の実測調査結果に 基づき、両国の消費状況の違いを明らかにするた め、比較分析を行った。結果は以下の通りである。 1) 中国と日本の住宅における年間単位面積当 たりエネルギー消費量は厳寒、寒冷地区ではほ ぼ同じであり、夏暑冬寒地区では日本の方が多 い。 2) 厳寒、寒冷地区における暖房用エネルギー. フトすることが効率的であると考えられる。 【参考文献】 1) 于靚:中国における都市部集合住宅のエネル ギー消費に関する研究, 九州大学博士論文, 2008 2) 林徹夫:マイコンによる住宅の多数室室温変 動・熱負荷計算プログラムの開発,住宅総合研究 財団研究年報,No. 19,pp. 337- 346,1992 3) 空気調和・衛生工学会:シンポジウム「住宅 における生活スケジュールとエネルギー消費」テ キスト付属プログラム「SCHEDULE Ver . 2. 0」,2000.. 45- 4.

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