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児童の学習戦術(学び方)に関する基礎的研究-体育授業に対する志向性と身体資源性に着目して-

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Academic year: 2021

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− 371 − 児 童 の 学 習 戦 術 ( 学 び 方 ) に 関 す る 基 礎 的 研 究 ー体育授業に対する志向性と身体資源性に着目してー 教科・領域教育専攻 生活・健康系コース(保健体育) 亀 津 貴 広 1.研究目的 教師と児童との教育的関係は「教えるー学ぶ」 関係でなけオ

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まならない.そのため「教える

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者 としての教師が,意図的・計画的に教授戦略を立 てて授業に臨んでいるならば,

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学ぶ:J者としての 児童・生徒も学習戦略を立てて授業に蹴

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必要が ある.ここに本研究の動機がある. 現在,中学2年生を対象に学習戦術(学び方) と学習者特性との関係の検討は,ある程度進めら れてきた.しかしながら,ここに至る村犠児童 の学習戦術(学び方)と学習者特性との関係の検 討はなされていない.そこで本研究では,中学 2 年生の学習戦術(学び方)と学習者特性との関係 を指標』こしてここに至る小学校高学年(5・6学年) 児童の学び方の場伏を検討していこうと考えた.

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砂防法 小学校高学年 (5・6学年)児童1322名を対象 に,長田・梅野ら包016)械割出した,中学2年 生における「学習戦略モデル」にもとづく「体育 授業における学び方」調査票を用いた調査を実施 した.併せて,小林(1978)の態度尺度を用いた 態度測定と新体力テストによる体力・運動能力の 測定をそれ硝1実施した.得られた結果より態度 得点及び新体力テスト総合得点を目的変数として 学習戦術(学び方)を説明変数に置いた重回帰分 析を施した. 指導教員 梅 野 圭 史

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.

結果と考察 1)

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,体育授業における学び方調査j票 (31項 目)を用いた調査によって得られた回答に対して 歪度と尖度による正規性の検定を施した結果,す べての学び方項目において,歪度・尖度の値が Kunnan (1998)の基準である1:2の範捕に入っ ていたことから,本調査で用いた学び方項目は, 小学校高学年 (5・6学年)児童の学び方を実壷す る項目として適合しているものと考えられた. 2)態度得点を目的勝として学習戦術(学び方) を説明変数に置いた重回帰分析の結果, ‘

C1:

有 能感を劇〉うための学習戦術'が,いす苛lの態度 得点においても第一要因として取り出された.こ のことは有能感を噺ョうための学習戦術を身につ けると態度得点も高くなることを示すものであり, 先行研究の結果と合致するものであった.

3

)

C

1

の学習戦術(学び方)を除いて,再度重 回帰分析を試みた結果,いずれの態度得点にも 'C2:課題(めあて)や練習の良し悪しを事蹄げ る学習戦術¥ ‘

C

6

:

仲間と共にみんながうまく なる学習戦術'の2つの学習戦術(学び方)が共 通して取り出された.これらの学習戦術(学び方) は長田・梅野ら (2016)の学習戦略モデルの‘く わかるーできる>を統一させる'学習戦略と‘仲 間と共に学び合う'学習戦略をそれぞれ構成する 学習戦術(学び方)である.これより,これら2つ

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− 372 − の学習戦術(学び方)を身につけることで有能感 を劇〉うための学習戦術が高まり,結果として態 度得点も高まるという構図にあると考えられた. 4) 3)の結果より, ‘評価縛点'にのみ‘C3: 情報を収集・活用する学習戦術'カ報り出された. しかし,標準化係数をみてみると有意なマイナス 要因として位置づいていた.このことから小学校 高学年 (5・6学年)児童において積極通句にICTを 活用する授業をすることは,体育授業への評価を 低下させてしまう危険性があるものと考えられた. 5)態度得点を目的変数として, ‘くわかるーで きる>を統一させる'学習戦略を構成する学習戦 術(学び方)の学び方項目を説明変数に置いた重 回帰分析の結果, 7番‘計画随りに自分たちで練 習する学び方, ,

1

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番‘練習計画を自分たちで工 夫する学び方, , 11番‘みんなで話し合った練習 の仕方の良し悪しを考える学び方'の3つの学び 方項目が,態度得点と関係の深いことカ認められ た.これらは総じて‘練習の仕方を自分たちで

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夫一実闘する学び方'であると考えられた. 。態度得点を目的変数として, ‘仲間と共に学 び合う'学習戦略を構成する学習戦術(学び方) の学び方項目を説明変数に置いた重回帰分析の結 果:,

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番‘自ら進んで教え合い助け合う学び方 26番‘自ら進んで話し合う学び方'の 2つの学 び方項目が,態度得点と関係の深いことが認めら れた.これらは総じて‘自ら進んで仲間と開〉る 学び方'であると考えられた. 7)新体力テスト¢総合得点を目的変数として学 習戦術(学び方)を説明変数に置いた重回帰分析

ι

嘱操, ‘

C1:

有能感を劇〉うための学習戦術' が第一要因として取り出され,最も高い標準化係 数を示した.そこで,態度得点の場合と同様に,

C1

の学習戦術(学び方)を除いて再度重回帰分析 を試みた結果, ‘C7 :教師の意図を探る学習戦 術 ‘C3 :情報を収集・活用する学習戦術'と の関係には,マイナスの有意な標準化係数が示さ れた.これに加えて,取り出されなかった学習戦 術(学び方)が

'

C

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:仲間の動きやプレイを観る 学習戦術'であったことを考え合わせると,運動 認識に蹴〉る学び方は,新体力テストの総合得点 と関係が薄いと考えられた. 8) 7)の結果より,新体力テスト¢総合得点を 目的変数として学び方項目を説明変数に置いた重 回帰分析をそれ硝1行った結果, 7番‘計匝障り に自分たちで練習する学び方, , 10番‘練習の仕 方を自分たちで工夫する学び方

2

2

番‘何度 も繰り返して学ぶ学び方, ,

2

5

番‘自ら進んで教 え合い助け合う学び方'の4つの学び方項目:カ噺 体力テスト

ι

総合得点と関係の深いことが認めら れた.これらは総じて‘運動を主体的に学ぶ学び 方'と考えられた.

4

.

結論 以上のことより,小学校高学年 (5・6学年)児 童においても体育の授業を主榊句に学んでいく学 習戦略が形成されていることカ司監かめられた.す なわち, ‘運動を主体的に学ぶ学び方'を基盤に ‘練習の仕方を自分たちで位夫一実闘する学 び方'と‘自ら進んで仲間と蹴3る学び方'を身 につけることで‘有能感を噺ョうための学習戦術' が高まり,結果として態度得点と新体力テストの 総合得点が高まるという構図にあると考えられた. また,これらの学び方を身につけさせる授業は, 高次目標(学びとり方の能力)に即した学習形態 舗現邸鞄柏句ー探求・発見的

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嘆団的)で, と りわけ,課題形成的学習(子ども自らで課題を形 成しその解決を子ども自らの手で成し遂げる方 潟を用いることが重要であると考えられた. (本研究は,第

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回日本スポーツ教育学会倣: 事歌山大学)にて口頭発表した. )

参照

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