グ ロ ー カ ル 化 時 代 の 言 語 教 育 ← 韓 国 の 外 国 語 教 育 政 策 を 中心として一一 ム ロ 公 b o a 小 題 美 課 定 育 育 ョ 教 教 木 間 代 々 人 現 佐
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指 導 教 員 太 田 直 也 序 章 日 本 の 国 際 戦 略 化は言語においても進んでいる。言語の多様化を 今日の日本の経済成長は、アジア全体の成長と 推進するには、日本の言語政策を積極的に再考す は切り離せない関係にある。国を越えた人の移動 ることが必要であり、その際、海外の政策を参考 が促進されることで、外国語を駆使する人材の育 にすることには意義がある。 成の必要性が益々高まってきているが、日本の外 例えば、外国語教育に積極的なEU
では、多様 国語教育の在り方には課題が多い。日本は言語政 な言語・文化の共存と交流が豊かな財産であると 策を見直すべき時期を迎えているのである。 考えられ、複言語主義に基づいた外国語教育が進 められている。グローバル言語としての英語の教 第 一 章 問 題 の 所 在 これまで中等教育段階に関しては英語以外の 外国語教育には注目が集まりにくかった。日本は 多様な外国語教育の必要性は認めながらも、実際 に学校教育に導入するにあたっては世界的に見 れば後進国の状態であると言える。 文科省による外国語政策は矛盾が多い。例えば、 小学校の 「外国語活動」は、事実上の英語教育と 言っても過言ではないが、これは、中学校以降の 外国語科では英語を扱うことが原則!となってい るためである。学校教育における 「外国語」は英 語一辺倒となってしまっている。 多様な外国語を駆使できる人材を求める世論 に応えるためには、大学入試制度の改革や中等教 育段階における第 2外国語教育環境を改善する必 要がある。 第二章世界の言語をとりまく現状と言語政策 グローカル化とは、グローバル化とローカル化 が同時に進行する動きのことである。グローカル 育だけでなく、地域言語の教育にも積極的に取り 組んでいることから、言語教育におけるグローカ ル化が進んでいる典型的な例とも言えよう。 近年、アジアにおいても共同体成立の気運が高 まってきているが、その中心的な役割を担うであ ろう日本、中園、韓国の聞には、まだ真の信頼関 係ができていない。相互理解を図るためには、互 いの言語や文化も学びあう姿勢が重要となって くると考えられる。 第 三 章 韓 国 の 言 語 政 策 韓国は、日本と同様に単一民族。言語の国とみ られがちであったが、実際今日では、英語への傾 斜が日本以上に進んでいる。韓国の経済は、外国 語を武器に成長してきた。また、20世紀末からの 多文化政策の影響もあり、国内の多文化・多言語 化が急激に進展している。 韓国の教育制度や風潮は日本と非常に似てお り、いわゆる学歴社会や受験戦争、経済的教育格 差などの社会問題が起こっている。いまや世界ト 月i q uップレベルの学力を誇るようになった韓国だが、 反面では日本と同様に学力インフレ状態にある。 韓国では、第7次教育課程より、中学校におけ る第2外国語教育が開始された。扱う言語は高等 学校における外国語科と同じ(ドイツ語、フラン ス語、スペイン語、中国語、日本語、ロシア語、 アラビア語)である。韓国の教育課程は学校の種 類に合わせて用意され、それぞれ言語ごとにカリ キュラムが作成されているのが特徴と言える。 韓国の高等学校は、