Residents' Behavior in Room Use in Chinese Urban Apartment Houses: Case Studies on Elderly Couples and One-Child Families

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(1)Title. Author(s). Citation. Issue Date. URL. Residents' Behavior in Room Use in Chinese Urban Apartment Houses: Case Studies on Elderly Couples and One-Child Families( Abstract_要旨 ) Qu, Xiao Yu. 京都大学. 2010-09-24. https://doi.org/10.14989/doctor.k15661. Right. Type. Textversion. Thesis or Dissertation. author. Kyoto University.

(2) ( 続紙 1 ) 京都大学 論文題目. 博士(工学). 氏名. 屈. 小羽. Residents’ Behavior in Room Use in Chinese Urban Apartment Houses -Case Studies on Elderly Couples and One-Child Families (中国都市部の集合住宅における居住者の部屋使用行動の研究 -高齢夫婦世帯と一人っ子世帯を対象として). (論文内容の要旨) 本論文は、中国の都市部の集合住宅に居住する高齢夫婦世帯と青年期の子供を持 つ一人っ子世帯を研究対象として、調査世帯数は限られるが、世帯構成員の各部屋 での滞在、発話、部屋間の移動をセンシング技術を用いて詳細に測定調査し、この 解析の結果得た各世帯の部屋使用行動の特徴に対応した部屋のあり方についての基 礎的な資料を提示したものである。論文は全6章から構成されている。 第1章は序論である。中国の都市部における集合住宅に居住する高齢夫婦世帯と 青年期の子供を持つ一人っ子世帯に関して、世帯構成員の部屋使用行動の特徴を明 らかにし、この特徴に応じて部屋の配置について検討する必要があることを述べて いる。従来、モニターした行動や計測値から異常を発見するために用いられること の多いセンサーを、居住者の日常的な部屋使用行動の特徴を得るために用いること が本研究の特徴である。さらに、高齢世帯における部屋での滞在、子供部屋の配置 や親子の対話に関する既往研究の検討を通して、本論文の位置づけを行っている。 第2章では、滞在や移動の継続的記録が可能なセンシング技術を用いて、各部屋 で の 個 人 の 滞 在 や 部 屋 間 の 移 動 の 特 徴 を 分 析 す る 手 法 を 示 し た 。3 つ の 実 験 か ら セ ン サーの受信信号数の逓減が少なく装着しやすい装着位置を求め、受信機の受信感度 と信号の受信距離および滞在する部屋の判別率との関係を明らかにしている。また、 部屋での滞在の欠損データを加速度データにより補正する方法を提示し、各世帯の 部屋使用行動の特徴を調べる際に、この補正方法やセンシング技術の設定を用いる こととした。また、この方法を用いて戸建住宅に住む高齢単身者(1世帯)の部屋 使 用 行 動 を 調 べ 、 居 間 で の 滞 在 時 間 が 全 体 の 68%と 最 も 長 く 晩 で の 滞 在 が 日 中 の 1.6 倍 あ る こ と 、台 所 で の 滞 在 回 数 が 全 体 の 36%と 最 多 と な る こ と を 示 し た 。さ ら に 、台 所 と 居 間 の 間 で 移 動 の 頻 度 が 最 も 多 く 、 1 時 間 に 2.4 回 と 他 の 部 屋 間 の 移 動 の 約 3.6 倍になるなどの部屋使用行動の詳細な特徴を明らかにした。 第3章では、高齢単身者1世帯における滞在や移動のデータを基に、各部屋での 滞 在 時 間 帯 ( 午 前 、 午 後 、 晩 )、 移 動 前 - 滞 在 - 移 動 後 の 部 屋 の 種 類 と 滞 在 時 間 の 関 係を、ベイジアンネットワークを用いて分析した。その結果、滞在する部屋の種類 と滞在時間の間には関係があるが、滞在時間と移動前の部屋の種類、滞在時間と移 動後の部屋の種類との間には相関がないこと、つまり滞在時間は部屋の移動の順序 とは関係がないことを明らかにした。以上より、第4章以降で世帯の部屋使用行動 の特徴を分析する際には、滞在時間と部屋間の移動を個別に分析することとした。 第4章では、高齢夫婦6世帯を対象として部屋の滞在と移動について分析し、ま ず 、 午 前 、 午 後 、 晩 の 各 時 間 帯 に つ い て 、 各 人 の 滞 在 が 最 長 と な る 部 屋 (「 ベ ー ス 」 と 呼 ぶ )と 、各 人 の 2 部 屋 間 の 移 動 頻 度 が 最 多 と な る 部 屋 の 組 合 せ(「 メ イ ン リ ン ク 」 と呼ぶ)を抽出した。なお、各時間帯でのベース、メインリンクは各々滞在時間数、 移動頻度が同程度に多いものがある場合には複数となることもあった。.

(3) 氏 名. 屈. 小羽. また、センシング技術により得た「客観的ベース」と被験者へのインタビューを 通じて得た「主観的ベース」の一致率について調べ、夫の一致率は妻の一致率の2 倍 以 上 高 い こ と 、 夫 婦 と も に 日 中 の 一 致 率 は 晩 の 一 致 率 の 1.5 倍 以 上 と な る こ と を 示した。 次 に 、部 屋 で の 滞 在 の 特 徴 に つ い て 調 べ た 。晩 に は 夫 婦 2 人 の ベ ー ス が 一 致 し( 居 間 )、午 前 、午 後 に は 夫 と 妻 が 別 の 部 屋 を ベ ー ス と す る こ と が 大 部 分( 5 世 帯 )で あ ること、1 世帯のみで夫婦が終日寝室をベースとすることを示している。 また、夫と妻のメインリンクを各世帯毎に全時間帯(午前、午後、晩)について 累 積 す る と 、最 も 多 く の 部 屋 と メ イ ン リ ン ク で つ な が り 、移 動 の ハ ブ と な る 部 屋 は 、 1)居 間 や 食 事 室 、 主 寝 室 な ど 2 人 の ベ ー ス が 一 致 す る 時 間 帯 を も つ 部 屋 ( 4 世 帯 ) 2)妻 の 午 前 中 の ベ ー ス と な る 台 所 ( 2 世 帯 ) に 分 か れ る こ と を 示 し て い る 。 以上、6 世帯の高齢夫婦を対象として、センシング技術を用いて得た部屋使用行 動の特徴を基にした部屋のあり方の一例として、日中、夫婦が別の部屋で滞在でき ることが重要であることなどを挙げている。 第5章では、青年期の子供を持つ一人っ子世帯7世帯を対象とした調査結果に基 づき、子供および父親が滞在する部屋と発話による部屋使用行動の特徴を得た。 父 親 と 子 供 が 別 の 部 屋 に 滞 在 す る 時 間 が 長 い 部 屋 の 組 合 せ は 、 1)父 親 は 居 間 に 、 子 供 は 自 室 か 両 親 の 部 屋 に 滞 在 す る 場 合( 5 世 帯 )、2)子 供 は 居 間 か 自 室 に 、父 親 は 書 斎 か 食 事 室 に 滞 在 す る 場 合 ( 2 世 帯 ) で あ っ た 。 1)で 子 供 が 両 親 の 部 屋 に 滞 在 す る の は PC を 利 用 す る た め で あ り 、 2)で は 父 親 は 書 斎 か 食 事 室 で 仕 事 を し て い た 。 1)2)の 組 合 せ が 生 じ る 割 合 は 、父 親 と 子 供 が 同 時 に 在 宅 す る 総 時 間 数 の 30% か ら 多 い 場 合 に は 80% を 越 え る 。従 っ て 、父 親 と 子 供 が い ず れ か の 部 屋 に 同 室 す る 時 間 は 、 2 人 が 同 時 に 在 宅 す る 時 間 数 の 0.5% か ら 多 い 場 合 で も 25% 程 度 で あ っ た 。 一 方 ま た は 両 者 が 発 話 し て い る 時 間 数 が 最 も 長 い 部 屋 は 居 間 で あ り( 7 世 帯 中 5 世 帯 )、こ れに食事室、子供室が続くことを示した。 父親と子供が居間あるいは食事室で同室して一方でも発話のある場合には、子供 の 発 話 時 間 は 父 親 の 発 話 時 間 よ り 長 く 1.6 倍 以 上 と な っ て い た( 約 半 数 )。一 方 、子 供部屋に同室して発話のある場合には、全てのケースで子供の発話時間は父親の発 話時間の 7 割以下と短いことを示した。 以上、7 世帯の一人っ子世帯を対象として、センシング技術を用いて得た部屋使 用行動の特徴から、父と子の間での会話、特に子供の発話が多くなる部屋のあり方 の一例として、居間での父と子の滞在が増すような設えが重要であることを挙げて いる。 第6章は結論であり、本論文で得られた成果を総括し、中国都市部の集合住宅に 居住する高齢夫婦世帯と青年期の子供を持つ一人っ子世帯の、部屋での滞在、部屋 間の移動、部屋での発話などセンシング技術を用いて得た部屋使用行動の特徴とこ れを基にした部屋のあり方についてまとめるとともに、今後研究すべき課題を提示 している。.

(4) (続紙 2 ). 氏. 名. 屈. 小羽. (論文審査の結果の要旨) 本 論 文 は 、中 国 の 都 市 部 の 集 合 住 宅 に 居 住 す る 高 齢 夫 婦 世 帯 と 青 年 期 の 子 供 を 持 つ 一 人 っ 子 世 帯 を 研 究 対 象 と し て 、調 査 世 帯 数 は 限 ら れ る が 、世 帯 構 成 員 の 各 部 屋 で の 滞 在 、発 話 、部 屋 間 の 移 動 を セ ン シ ン グ 技 術 を 用 い て 詳 細 に 測 定 調 査 し 、こ の 解析の結果得た各世帯の部屋使用行動の特徴に対応した部屋のあり方についての 基礎的な資料を提示したものである。得られた主な成果は次の通りである。 1 .部 屋 で の 滞 在 や 部 屋 間 の 移 動 の 継 続 的 記 録 に あ た り 、セ ン サ ー の 受 信 信 号 数 の 逓 減 が 少 な く 装 着 し や す い 装 着 位 置 、受 信 機 の 受 信 感 度 と 信 号 の 受 信 距 離 、滞 在 す る 部 屋 の 判 別 率 と の 関 係 を 明 ら か に し て い る 。ま た 、ベ イ ジ ア ン ネ ッ ト ワ ー ク を 用いて、滞在時間と部屋の移動の順序の間に関係がないことを明らかにしている。 2 .調 査 対 象 と し た 高 齢 夫 婦 6 世 帯 の 各 人 の 滞 在 が 午 前 、午 後 、晩 の 各 時 間 帯 で 最 長 と な る 部 屋( ベ ー ス と 呼 ぶ )を も と め 、晩 に は 夫 婦 2 人 の ベ ー ス が 一 致 し( 居 間 )、 午 前 、 午 後 に は 夫 と 妻 が 別 の 部 屋 を ベ ー ス と す る こ と が 大 部 分 ( 5 世 帯 ) で あ る こ と を 示 し て い る 。ま た 各 時 間 帯 毎 に 各 人 の 2 部 屋 間 の 移 動 頻 度 が 最 多 と な る 部 屋 の 組 合 せ( メ イ ン リ ン ク と 呼 ぶ )を 全 時 間 帯 に つ い て 累 積 す る と 、最 も 多 く の 部 屋 と メ イ ン リ ン ク で つ な が り 移 動 の ハ ブ と な る 部 屋 は 、1)居 間 や 食 事 室 、主 寝 室 な ど 2 人 の ベ ー ス が 一 致 す る 時 間 帯 を も つ 部 屋 ( 4 世 帯 )、 2)妻 の 午 前 中 の ベ ー ス となる 台所(2 世 帯)にわ かれ ること を示 し ている。以上、調 査対 象とし た高 齢夫 婦6世帯では、これらに対応した部屋の配置が重要であることを述べている。 3 .調 査 対 象 と し た 一 人 っ 子 世 帯 7 世 帯 で 、父 親 と 青 年 期 の 子 供 が 別 な 部 屋 に 滞 在 す る 時 間 が 長 い 部 屋 の 組 合 せ は 、1)父 親 は 居 間 に 、子 供 は 自 室 か 両 親 の 部 屋 に 滞 在 す る 場 合 ( 5 世 帯 )、 2)子 供 は 居 間 か 自 室 に 、 父 親 は 書 斎 か 食 事 室 に 滞 在 す る 場 合 ( 2 世 帯 ) で あ っ た 。 1)で 子 供 が 両 親 の 部 屋 に 滞 在 す る の は PC を 利 用 す る た め で あ り 、2)で は 父 親 は 書 斎 か 食 事 室 で 仕 事 を し て い た 。父 親 と 子 供 が 同 室 し 、一 方 または両者が発話している時間数が最も長い部屋は居間であった(7世帯中5世 帯 )。 居 間 あ る い は 食 事 室 で 同 室 し て 一 方 で も 発 話 の あ る 場 合 に は 、 子 供 の 発 話 時 間 は 父 親 の 発 話 時 間 よ り 長 く 1.6 倍 以 上 と な る が ( 約 半 数 )、 子 供 部 屋 に 同 室 し て 発 話 の あ る 場 合 に は 、子 供 の 発 話 時 間 は 父 親 の 発 話 時 間 の 7 割 以 下 と 短 い こ と( 全 て の ケ ー ス )を 示 し て い る 。以 上 、調 査 対 象 と し た 一 人 っ 子 世 帯 7 世 帯 で は 居 間 で 父と子の滞在を増す設えが父と子の会話にとって重要であること等を挙げている。 以 上 、本 論 文 は 、中 国 都 市 部 の 集 合 住 宅 に 居 住 す る 高 齢 夫 婦 世 帯 と 青 年 期 の 子 供 を 持 つ 一 人 っ 子 世 帯 に つ い て 、セ ン シ ン グ 技 術 を 導 入 し て 生 活 行 動 を 解 析 す る 方 法 を 考 案 す る と 共 に 、そ の 方 法 を 援 用 し て 調 査 世 帯 の 日 常 的 な 部 屋 使 用 行 動 の 特 徴 に 対 応 し た 部 屋 の あ り 方 に つ い て 基 礎 的 な 資 料 を 提 示 し た も の で あ り 、学 術 上 、実 際 上 寄 与 す る と こ ろ が 少 な く な い 。よ っ て 、本 論 文 は 博 士( 工 学 )の 学 位 論 文 と し て 価 値 あ る も の と 認 め る 。ま た 、平 成 22 年 8 月 20 日 、論 文 内 容 と そ れ に 関 連 し た 事 項について試問を行った結果、合格と認めた。.

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