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第 2 章具体的な取り組み Ⅰ ライフステージに応じた取り組み 1 妊娠期 胎児期 < 現状と課題 > 妊娠期には胎児の顎の中で乳歯と永久歯ができ始めています この時期は必要な栄養素をバランス良く適切に摂ることが大切です また 思春期からの無理なダイエットなどによるやせが 妊娠中の母体や胎児の発育に

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第2章 具体的な取り組み

Ⅰ ライフステージに応じた取り組み

1 妊娠期・胎児期

<現状と課題> ○ 妊娠期には胎児の顎の中で乳歯と永久歯ができ始めています。この時期は必要な栄養 素をバランス良く適切に摂ることが大切です。また、思春期からの無理なダイエット などによるやせが、妊娠中の母体や胎児の発育に影響があるといわれています。 出典: Shour&Massler の原図改変 (歯をつくる栄養素) はたらき おもな食品 良質なたんぱく質 歯の基礎 ビタミン A エナメル質の土台 ビタミン C 象牙質の土台 カルシウム・リン 歯の石灰化を助ける ビタミン D カルシウムの代謝を助ける 石灰化の調節をする 出典:「歯と口の健康百科」医歯薬出版、東京 1988 より引用改変 ○ 妊娠期はホルモンバランスの変化に加え、つわりなどによる不十分な歯みがきや間食 回数の増加により、むし歯が増加したり、歯周炎や歯肉炎が進行しやすくなります。 また妊婦の歯周病等が胎児の健康に影響するといわれていますが、参加者の減少から 妊婦教室および妊婦を対象とした歯科健診を実施している市町村が少ない状況です。 ○ 「食育」について女性を対象にした調査では、「関心がある」「どちらかといえば関心 がある」と答えた人は全体の 60.1%でした。 卵 牛乳 豆腐 魚 豚肉 ニンジン ホウレンソウ バター ミカン サツマイモ キャベツ チーズ 魚 牛肉 卵 バター 生卵 牛乳 生後6 ヶ月 (±2 ヶ月) 生後12 ヶ月 (±2 ヶ月) 出生時 7 ヶ月胎児

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◇女性の「食育」についての関心度:平成23年高知県県民健康・栄養調査 ◇女性のやせ・肥満の状況(年代別):平成 18 年高知県県民健康・栄養調査報告結果 <目標> ○ 妊娠期の良好な食生活・歯みがき習慣の定着を目標とします。 ○ 妊娠期・胎児期の歯や顎の成長に関わる食育への関心を高めることを目標とします。 <取り組みの方向と具体策> ○ 思春期から、母体の健康状態の重要性や、子どもの歯科保健の重要性を啓発します。 【健康対策課、健康長寿政策課】 ○ 市町村が行う妊婦教室で歯科保健ビデオの活用や歯科衛生士による妊婦や胎児の歯 科保健教育を推進します。 【健康対策課、健康長寿政策課】 23.4 36.7 26.6 13.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 関心がある どちらかといえば関心がある 言葉は聞いたことがあるが内容は知らない 意味も言葉も知らなかった 無回答 20.0 22.7 10.3 2.0 10.4 2.3 0.0 9.1 13.8 11.8 20.9 27.6 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 やせ 肥満 (%)

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2 乳幼児期(0~5歳)

<現状と課題> ○ 乳歯が生える前の生後 5 ヶ月頃から、食べる機能が発達、形成されていくので、適切 な形態の離乳食を始めていく時期です。 ○ 1歳6ヶ月児の1日3回以上間食をする者の割合は増えていますが、むし歯のない乳 幼児は増加しています。おやつや間食に含まれる砂糖などの摂取頻度が多いと、むし 歯になりやすいので、食べ方にも工夫が必要です。またジュースなどの飲料に含まれ る糖分も注意が必要です。 ○ おやつや間食の食べ方として、時間を決めず、だらだら食べたり、寝る前や夜間の哺 乳などもむし歯になりやすい原因となります。 ○ 乳歯は7ヶ月頃から生え始め、2歳半頃に生えそろいます。生え始めの歯は、歯の質 が弱く、むし歯になりやすい時期ですが、県内でも5歳前後までむし歯が増加してい ます。 ◇高知県 1 歳~5 歳児の一人平均むし歯数(保育所幼稚園歯科保健調査結果) ○ 3歳児のむし歯数は減少傾向にありますが、一人あたりのむし歯数の全国平均値が1 本以下になったのに対し、高知県ではまだ1.06本(平成22年度高知県3歳児歯 科健診結果)です。 ○ むし歯のない3歳児の割合は、増加傾向にありますが、高知県は72.3%、全国平 均値が77.05%と、いずれも国の目標値80%に満たない状況です。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 (歯数) H17 H20 H23 全国(H17)

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◇3歳児の一人平均むし歯数(高知県3歳児歯科健診結果) ◇高知県市町村別 3 歳児むし歯の状況(平成 22 年度高知県 3 歳児歯科健診結果) ○ 3 歳児のむし歯の現状は、市町村ごとにばらつきがあります。 ○ 3歳児で保護者が仕上げ磨きをしている割合は増加傾向にあり、平成22年度では 91.2%でした。本人だけではきちんと磨くことができず、また乳歯は永久歯よりも むし歯の進行が早いので、保護者の仕上げ磨きとフロス等の使用がむし歯・歯肉炎予 防にとって非常に重要です。 ○ フッ素洗口(フッ素入り溶液のうがい)を実施している保育所・幼稚園は全体の 18.8%(平成 23年度歯と口の健康づくり実態調査)で、平成 13 年の調査結果 1.8% (平成 13 年 5 月総合保健所・高知市保健所調査)のときよりも、実施する園が増加 しています。しかし県の目標値である 25%以上は達成できていない状況です。 ○ 5~6歳頃には6歳臼歯などの永久歯が生えてきます。永久歯も乳歯と同様に、生え 始めからしばらくはむし歯になりやすい時期です。高知県の5歳児の一人平均むし歯 数とむし歯をもつ5歳児の割合は減少傾向にありますが、全国の平均値よりもやや高 い状況です。 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 高知県 全国平均 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 香南市 いの町 安田町 土佐町 宿毛市 香美市 土佐市 高知市 土佐清水市 本山町 日高村 芸西村 安芸市 奈半利町 檮原町 津野町 南国市 室戸市 仁淀川町 黒潮町 佐川町 大月町 馬路村 四万十市 北川村 四万十町 越知町 須崎市 中土佐町 東洋町 三原村 大豊町 田野町 大川村 むし歯のない者の割合 (%) ひとり平均むし歯数 (本) (本) (本) (%)

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◇5歳児の一人平均むし歯数とむし歯をもつ5歳児の割合(高知県保育所幼稚園調査結果、 学校保健統計調査結果) <目標> ○ 乳歯列が完成する3歳児における一人平均むし歯数の減少を目標とします。 <取り組みの方向と具体策> ○ 食育を含め、基本的な生活習慣の形成の重要性を啓発します。 【健康対策課、幼保支援課、健康長寿政策課】 ○ むし歯・歯肉炎予防のための仕上げ磨きの重要性を啓発します。 【健康対策課、幼保支援課、健康長寿政策課】 ○ 効果的なむし歯予防法として、フッ素入り歯磨き剤の使用やフッ素塗布、フッ素洗口 などのフッ素応用を啓発し、推進します。 【健康対策課、幼保支援課、健康長寿政策課】 ○ 保育所、幼稚園等の職員を対象に、むし歯・歯肉炎予防に直接結びつく、間食や歯み がきについての情報提供や、フッ化物応用に関する研修を強化します。 【健康対策課、幼保支援課、健康長寿政策課】 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 H11 H14 H17 H20 H23 高知県:一人平均むし歯数 5歳児(本) 高知県:むし歯有病率 5歳児(%) 全国:むし歯有病者率 5歳児(%) (本) (%)

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3 学齢期(6歳~17歳)

<現状と課題> ○ 小学生になると、乳歯から永久歯へ生えかわります。乳歯のむし歯や、片側で噛むな どの癖によって、歯並びや顎の発達に影響があるといわれています。近年、小学生の 肥満、生活習慣病が増加しています。最近の研究で小学生の「早食い」が「肥満」と 関連があることも明らかとなってきました。 ○ 年齢が上がるほど、保護者による管理が行き届きにくくなる傾向がみられ、食習慣、 歯みがき習慣が変わることから、むし歯や歯肉炎が増加する時期です。 ○ 中学生、高校生になると、永久歯が生えそろうと同時に顎も発達する時期です。また 食習慣や生活習慣が不規則になることが多く、歯肉炎とむし歯が増加する時期です。 ○ 12歳児はむし歯に関する指標年齢として国際的に広く採用されていること、17 歳 (高校3年生)は学校歯科保健における最終年齢であり把握可能な対象者数が比較的 多いことから、両年齢における一人平均むし歯数の減少を目標とします。 ○ 12歳児のむし歯数は減少傾向にありますが、一人平均むし歯数は1.5本で、国の 目標値の1本以下には達していない状況です。 ○ 17歳児のむし歯も減少傾向にありますが、一人平均むし歯数は3.7本で県の目標 値の3本以下にわずかに満たない状況です。 ○ 12歳児と17歳児の歯肉炎罹患率は減少傾向にはありますが、目標値の15%以下 には満たない状況です。 ○ フッ素応用によるむし歯予防効果については、市町村の歯科保健担当者の全員、学校 関係者では 95%以上、保護者でも 88.3%が知っている状況ですが、フッ素洗口を実 施していない理由のほとんどは、具体的なやり方がわからないなど、実施するにあた っての認識が不十分であることが明らかになっています(平成 23 年度高知県歯と口 の健康づくり実態調査「むし歯予防に関するアンケート調査」結果)。 <目標> ○ 12歳、17歳における一人平均むし歯数の減少を目標とします。 ○ 歯肉炎予防には、良好な食生活・歯みがき習慣の定着が重要です。また子どもの頃の 歯肉炎は成人の歯周病に移行することが多いので、12歳、17歳の歯肉炎罹患率の 減少を目標とします。 <取り組みの方向と具体策> ○ むし歯予防と歯肉炎予防の大切さを理解してもらうための啓発を強化します。またデ ンタルフロスなどの歯間部清掃用具の使用について啓発します。 【スポーツ健康教育課、健康長寿政策課】

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○ 効果的なむし歯予防法として、フッ素入り歯磨き剤の使用やフッ素塗布、フッ素洗口 などのフッ素応用を啓発し、学校での実施を推進します。 【スポーツ健康教育課、健康長寿政策課】 ○ 学校等の職員を対象に、むし歯・歯肉炎予防に直接結びつく、間食や歯みがきについ ての情報提供や、フッ化物応用に関する研修を強化します。 【スポーツ健康教育課、健康長寿政策課】 ○ 学校歯科医、学校関係者、行政、歯科医師会等の連携を密にし、学校における歯科保 健を推進します。 【スポーツ健康教育課、健康長寿政策課】 ○ 女子高校生には、母子保健の重要性と良好な食生活と生活習慣の形成の啓発を行いま す。 【健康対策課、スポーツ健康教育課、高等学校課、健康長寿政策課】 0.18 0.71 1.84 2.03 2.73 3.51 0.02 0.09 0.2 0.11 0.39 0.37 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 小1 小2 小3 小4 小5 小6 平成9年 (フッ素洗口開始年) 平成18年

✎フッ素の歯に対する効果

むし歯が こんなに 減ったよ! (本) <中土佐町全小学校の一人あたりむし歯数> 平成 9 年には小学校 6 年生で 3.51 本あった永久歯むし歯が、平成 18 年 には 0.37 本まで減ったんだ。 高知県学校歯科健診結果

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4 成人期~壮・中年期(18歳~64歳)

<現状と課題> ○ 成人期になると、年齢が上がるほど進行した歯周病の所見のある者の割合が高く、健 康な歯肉の人の割合は 40 歳代以降で 20%未満(17.9%)となっています。また一 人平均喪失歯数は、40 代後半から急増します。(平成 23 年度高知県歯科保健実態調 査) ◇進行した歯周病にかかっている人の割合(高知県歯科保健実態調査) ○ 抜歯の主な原因は、むし歯と歯周病、またむし歯に起因する破折が全体の約 9 割を占 めています。したがって成人期のむし歯予防と歯周病予防が大切です。 (出典)8020推進財団・全国抜歯原因調査(2005) ○ 最近では、歯周病が糖尿病、動脈硬化などの血管系の病気、心臓病、肺炎などの呼吸 器疾患、早期低体重児出産など全身にさまざまな影響をおよぼすといわれていますが、 成人期に関する情報が少ない状況です。 0 20 40 60 80 100 H13 H17 H23 40歳代 50歳代 むし歯 32% 破折 11% 歯周病 42% 矯正 1% その他 13% 無効 1%

抜歯の主原因(%)

(%)

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○ 成人になると、仕事や家庭など個人を取り巻く環境が多様化し、歯や口の自己管理が おろそかになりやすくなります。年齢が上がるにつれて歯周病にかかっている人の割 合が増加するのに対し、定期的な歯科健診や歯科保健指導を受けられる機会が少なく、 受診率も低いのが現状です。年に1回以上定期健診を受けている人の割合は全体の 37.5%でした。(平成 23 年度高知県歯科保健実態調査) ○ 歯垢は歯周病とむし歯の原因です。なかでも歯間部(歯と歯の間)の歯垢は通常の歯 口清掃では除去しにくいため、歯間部は歯周病とむし歯になりやすい部分となってい ます。高知県のむし歯・歯周病予防のための、歯間部清掃用具を使用している人は 42.0%です。(平成23年度高知県歯科保健実態調査) ○ 成人になり歯周病が進行するにしたがい、歯ぐきが下がり、むし歯になりやすい歯の 根(歯根面)が露出し、また子どもの頃のむし歯と比べると、痛みなどの症状も少な いまま進行します。 ○ 働き盛りの歯周病実態調査の結果により、40歳代、50歳代の従業員で歯が痛いとき などに受診する「かかりつけ歯科医」がいると回答した割合は77.0%でしたが、定 期健診を受けていると回答した従業員の割合は23.0%と低く、歯周病予防に取り組 めない原因としては、「仕事が忙しくて時間がない」という回答が目立ちました。(平 成23年度働き盛りの歯周病実態調査) ○ 喫煙は非喫煙者に比べ2~8倍の危険度で歯周病にかかりやすくなります。またタバ コに含まれる化学物質が歯肉の出血を減少させたり、歯肉表面を硬くすることで、歯 周病の症状を見逃してしまいがちです。そのため、気付かないうちに歯周病が進行し ます。また喫煙者では歯周病の治りも悪くなります。 <目標> ○ 歯周病は歯科疾患の中でむし歯に次いで有病率が高く、むし歯と並んで歯を失う原因 となっています。歯周病予防は健全な歯列を保持する基本であり、むし歯予防ととも に生涯を通じた歯と口腔の健康づくりの基礎となることから、歯周病の増加が見られ る40歳代、50歳代において、「進行した歯周病に罹患している人の減少(割合)」 を目標とします。 ○ 歯間部の歯垢を除去するには、歯ブラシによる歯口清掃に加えて、歯間部清掃用具(デ ンタルフロスや歯間ブラシ等)を使用することが効果的であるため、「歯間部清掃用 具を使用している人の増加(割合)」を目標とします。 ○ むし歯や歯周病等の予防は、日常生活において、食習慣、喫煙、歯口清掃やフッ素の 利用等の保健行動を適切に習慣化することが基本となります。この基本に加えて、定 期的に精密検査と必要な予防処置や保健指導を受けることにより、歯科疾患はさらに 効果的に予防されます。この予防処置や保健指導は主に歯科医療機関において実施さ れていることから、「定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている人の増加(割合)」 を目標とします。 ○ 「60歳において現在歯を24本以上有する人の増加(割合)」を目標とします。

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<取り組みの方向と具体策> ○ 成人期以降のむし歯予防として、健診事業など様々な機会を活用し、フッ素入り歯磨 剤の利用、口腔清掃の定着を図ります。 【健康長寿政策課】 ○ マスメディアなどを活用して、歯周病予防の重要性や歯科健診に基づいた、必要な精 密検査、予防処置及び定期的な受診を勧奨します。また毎月 28 日を歯っぴぃデーと し、歯周病予防啓発を行います。 【健康長寿政策課】 ○ 成人期以降の歯周病対策として、健診事業など様々な機会を活用し、健康教育と実践 的な歯間部清掃指導(デンタルフロス等の使用)を推進します。 【健康長寿政策課】 ○ 成人におけるむし歯や歯周病の予防では、市町村保健センター、学校、職域、施設及 び在宅等の様々な場において、歯間部清掃に軸をおいた歯みがき、歯間部清掃用具の 使用、フッ素の利用等についての情報や指導が住民に提供される必要があります。そ こで、市町村および職域等で歯科健診・保健指導等を利用できるよう環境を整備する ことと、歯周病検診の実施市町村の増加を促進します。 【健康長寿政策課】 ○ むし歯や歯周病等の予防は、日常生活において、歯口清掃やフッ素の利用等の保健行 動を適切に習慣化することが基本となります。この基本に加えて、定期的に精密検査 と必要な予防処置や保健指導を受けることにより、歯科疾患はさらに効果的に予防さ れます。予防処置や保健指導としては以下が重要です。 ①フッ素を利用したむし歯予防についての指導や処置 ②歯間部等に滞留した歯垢の除去処置 ③個人の保健行動・生活習慣に応じた保健指導等による日常のセルフケアの強化 ④日常の歯口清掃の際に歯垢除去の妨げとなっている歯石の除去 これらの予防処置や保健指導は主に歯科医療機関において実施されていることから、 「精密検査・予防の勧奨等によりかかりつけ歯科医療機関を受診すること」及び「定 期的に歯石除去や歯面清掃を受けている人の割合」を増やします。 【健康長寿政策課】 ○ 歯周病と喫煙との関連等について、正しい知識の普及啓発を促進します。 【健康長寿政策課】

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5 高齢期(65歳以上)

<現状と課題> ○ 平成元年に厚生労働省、日本歯科医師会等が「80歳で20本以上自分の歯を保とう」 という「8020運動」を提唱し、歯科保健医療の最も大きな課題が「生涯を通じて 自分自身の歯を保持すること」であるとの認識が浸透してきました。 ○ 高齢期になると歯の喪失本数が多くなり、摂食・咀嚼・嚥下機能の低下がみられると ともに、全身的な身体機能の低下も伴って、さまざまな問題が起きやすくなります。 また唾液分泌量の低下により口腔内が不潔になりやすくなります。 ○ 歯周病が進行することで歯ぐきが下がり、歯根面むし歯になりやすくなります。 ○ 高齢者が地域で自立した生活を送るためには、できる限り要介護状態にならないよう にするとともに、要介護状態になった場合でも、その状態を維持、改善していくこと が重要であり、口腔機能の向上など、介護予防の取り組みを一層推進する必要があり ます。 ○ 口腔機能の向上の目的は、「高齢者がおいしく、楽しく、安全な食生活を営むことに より、自己実現達成の支援を行う。」ことであり、本人や介護者がその必要性や目的 を十分に理解することが、有効な取り組みや安全性の向上につながります。 ○ 県内では、高知市で考案された「かみかみ百歳体操」などが24市町村で実施されて いるほか、口腔機能の向上と運動器の機能向上、栄養改善を組み合わせるなど、複合 的なプログラムを実施する市町村が増加してきています。 <目標> ○ 「80歳において現在歯(自分の歯)を20本以上有する人の増加(割合)」を目標 とします。 ○ 県内各市町村で、「かみかみ百歳体操」などの口腔機能の向上の取り組みが実施され ることを目標とします <取り組みの方向と具体策> ○ むし歯予防、歯周病予防については、成人期に準じた取り組みを進めます。 【健康長寿政策課】 ○ 高齢になると全身疾患をもつ人の割合が多くなり、複数の薬剤を服用している人の割 合が増加しますので、全身状態に応じた歯科治療と予防処置を受ける必要があります。 そのために、歯科医療関係者に対し、多様化する最新の歯科医療と救急対応について の研修や講習会を歯科医師会と連携して開催し、歯科医療水準の向上をはかります。 【健康長寿政策課】

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○ 「かみかみ百歳体操」などの有効な口腔機能の向上プログラムの普及啓発を図ります。 【高齢者福祉課、健康長寿政策課】 ○ 歯科医師会、歯科衛生士会等と連携し、介護予防に従事する職員に対して、口腔機能 の向上や口腔ケアの必要性についての普及啓発を促進します。 【高齢者福祉課、健康長寿政策課】 ○ 口腔機能の向上や口腔ケアの普及啓発を促進します。 【高齢者福祉課、健康長寿政策課】

在宅でも歯科診療が受けられます

在宅歯科連携室とは・・・

病気などで通院が困難な方の「歯と口の悩み」についての相

談や、お近くの訪問できる歯科医院の紹介、など、さまざまな

ご相談に対応する電話窓口です。

電話番号:088-875-8020

開設時間:9 時から 17 時

(土・日・祝日、年末年始は除く)

場所:総合あんしんセンター内高知県歯科医師会

(〒780-0850 高知市丸ノ内1丁目7番45号)

困ったことがあったら、気軽に相談してね!!

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<年代別 歯科保健対策>

みんなで一緒に「歯と口の健康づくり」を頑張って、

いつまでも元気に、美味しく食べて、明るく

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Ⅱ サポートを必要とするひとへの取り組み

1 障害児(者)

・要介護者

<現状と課題> ○ 要介護者や障害児(者)では歯科疾患が重症化しやすく、また、必要な歯科保健サービ スや歯科医療が本人や介護者等に認識されにくいという課題があります。 ○ 県がこれまでに取り組んできた歯科保健の施策や他県の実践報告等によれば、適切な 歯科保健サービスや歯科医療を受けることによって誤嚥性肺炎の減少、口腔機能及び 活動能力の改善などが広く認められています。 ○ 在宅歯科医療実態調査の結果により、介護支援専門員の85.8%が歯科医療が必要と 感じており、ケアプラン作成時にも歯と口の状態を確認している(71.1%)と回答 しましたが、「利用の際に困ったこと」は「在宅歯科診療が可能な歯科医師を探すの に苦労した」などの回答が目立ちました。(平成23年在宅歯科医療実態調査) ○ 介護支援専門員以外の職種の方と「会議(連絡会)はあるが、歯科関係者はいない」 と回答したのは74.4%で、そのうちの80.4%が「歯科関係者がいた方が良い」と回 答しました。この理由は「専門的な意見が聞きたい、アドバイスをもらいたい」など、 在宅ケアにおける歯科医療の必要性が認識されている状況です。(平成23年在宅歯科 医療実態調査) <目標> ○ 要介護者や障害児(者)等が必要な時に歯科保健サービスや歯科医療を受けることがで きるよう情報提供や、提供できる体制整備を目標とします。 <取り組みの方向と具体策> ○ 知的障害児(者)、身体障害児(者)、精神障害者及び要介護者、要介護者等への歯 科保健事業を推進し、歯科保健水準の向上を図ります。 【高齢者福祉課、障害保健福祉課】 ○ 通園施設、通所作業所及び特別養護老人ホーム等において、通所児(者)・入所児(者) への歯科健診及び施設職員等への口腔ケア・食事介助指導を推進します。 【障害保健福祉課、高齢者福祉課】 ○ 在宅での重度障害児(者)や要介護者等に対して歯科医師、歯科衛生士のチームによ る訪問診療や機器整備を推進します。 【障害保健福祉課、高齢者福祉課、健康長寿政策課】 ○ 在宅歯科医療に関わる多職種間の連携を促進します。 【医療政策・医師確保課、健康長寿政策課】 ○ 歯科医師会、歯科衛生士会等と連携し、介護に従事する職員等に対して、研修会や講 演会を実施し、人材の育成・確保を図ります。【高齢者福祉課、健康長寿政策課】

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Ⅲ その他の取り組み

1 へき地

<現状と課題> ○ 高知県は中山間地区が多く、交通アクセスが不利な状況であるため、無歯科医地区は 57 地区あります(平成 21 年無歯科医地区等調査)。 ○ 人口や財政等の規模については、中核市である高知市への一極集中が著しく他の市町 村との差が大きいことも特徴としてあげられます。 ○ 高知県の無歯科医地区の中には離島(鵜来島)がありますが、交通アクセスが悪く、 また、高齢化が進んでおり、歯科受診が非常に困難な状況です。 高知市 室戸市 安芸市 南国市 土佐市 須崎市 四万十市 宿毛市 土佐清水市 香南市 香美市 東洋町 奈半利町 田野町 安田町 北川村 馬路村 芸西村 本山町 大豊町 土佐町 大川村 いの町 春野町 中土佐町 佐川町 越知町 梼原町 津野町 日高村 大月町 三原村 仁淀川町 黒潮町 四万十町 無歯科医地区の状況(平成21年度) 無歯科医地区が存在する市町村です

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<目標> ○ へき地への歯科医療提供体制の充実を目標とします。 <取り組みの方向と具体策> ○ 無歯科医地区への訪問が可能な歯科医院の増加を推進します。 【医療政策・医師確保課、健康長寿政策課】 ○ 離島(鵜来島)に対しては、離島歯科診療班を定期的に派遣できるような体制づくり を推進します。 【医療政策・医師確保課、健康長寿政策課】 ○ 一般の歯科診療所での対応が困難な場合には病院歯科との連携、いわゆる病診連携が 重要となります。そこで、歯科医師、歯科衛生士による予防処置を受けられる体 制づくりとともに、歯科医療機関における病診連携を促進します。 【医療政策・医師確保課、健康長寿政策課】

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2 休日等の歯科救急医療

救急医療は事故や急病、突然の災害から県民の命を守る等、県民が安心して生活していくうえ で欠かすことのできない医療分野であり、歯科においては休日診療を中心とした体制の整備が重 要です。 <現状と課題> ○ 現在、下表のとおり日曜・祝日・年末年始の歯科医療体制は確保されていますが、高岡、 幡多地区では年末年始のみの実施となっています。 地区 開設時間等 高知市 休日等歯科診療(高知県歯科医師会高知支部会員の当番医制で実施) 場所:総合あんしんセンター 1階 診療日:日曜日、祝・祭日、年末年始 診療時間:午前 9 時から午後 3 時 ※12 月 29 日から 1 月 3 日は午前9時から正午 安芸地区 在宅当番医制(高知県歯科医師会安芸支部会員の当番医制で実施) 場所:安芸支部会員各歯科医院 診療日:ゴールデンウィーク、年末年始 診療時間:午前 9 時から正午 高岡地区 在宅当番医制(高知県歯科医師会高岡支部会員の当番医制で実施) 場所:高岡支部会員各歯科医院 診療日:年末年始 診療時間:午前 9 時から正午 幡多地区 在宅当番医制(高知県歯科医師会幡多支部会員の当番医制で実施) 場所:幡多支部会員各歯科医院 診療日:年末年始 診療時間:午前 9 時から正午 ○ 現在の在宅当番医制では、地理的条件により受診困難な場合があります。 <目標> ○ 休日等の歯科医療の提供ができる体制を構築します。 <取り組みの方向と具体策> ○ インターネット等の活用による歯科救急情報の提供を充実します。 【医療政策・医師確保課】

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3 災害対策

<現状と課題> ○ 今後 30 年以内の発生確率が60%程度とされる南海地震は、東海・東南海地震など との連動の可能性も指摘されています。こうした大規模な地震災害の発生時において、 県民の健康を守るためには、歯科医師会や医師会等の関係団体との密接な連携・情報 共有が必要となります。 ○ 災害時は、情報伝達が困難な状況や、マンパワー不足となることが予想されます。こ のため、災害時に機能する連絡網の整備と歯科医師、歯科衛生士等のマンパワーの確 保、派遣体制の整備が必要となります。 ○ 災害時は医療施設が機能しなくなることが予想されるため、在宅等で使用する携帯用 歯科医療機器の整備と歯科医療救護活動に使用する歯科用医薬品や歯科用材(以下「歯 科用医薬品等」という)の備蓄が必要となります。 <目標> ○ 災害時に円滑な歯科医療の提供および口腔衛生の確保ができる体制を構築します。 <取り組みの方向と具体策> ○ 災害時における地域住民の健康を守るため、それぞれの地域の歯科医師会、医師会、 薬剤師会、看護協会等との連携および情報共有を促進します。 【医療政策・医師確保課】 ○ 災害時に機能する連絡網の整備とマンパワーの確保、派遣体制の整備を行います。 【医療政策・医師確保課】 ○ 災害時にも対応できる携帯用歯科医療機器の整備を行い、避難所に派遣できる体制を 整備します。 【医療政策・医師確保課、健康長寿政策課】 ○ 災害時に対応できる歯科保健・医療に関する研修等を実施し、人材の育成を行います。 【健康長寿政策課】 ○ 県は、歯科医療救護活動に使用する歯科用医薬品等を、高知県歯科医師会が支部(高知 市支部を除く)ごとに選定する歯科診療所(以下「医薬品備蓄歯科診療所」という)、 高知県歯科医師会歯科保健センター、高知医療センター及び高知大学医学部附属病院に 流通備蓄の方法により備蓄します。 【医事薬務課】

参照

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