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6 発生動向監視 6.1 感染管理者は 1 週間に1 回程度院内感染事例を把握する 6.2 感染管理者は 院内感染の発生率に関するサーベイランスを部署とターゲットを絞って実施する 6.3 感染管理者は 院内感染に関する情報を分析 評価し 効率的な感染対策に役立てる 6.4 感染管理者は 地域や全国の

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院内感染対策指針

院内感染対策指針

院内感染対策指針

院内感染対策指針

院内感染の防止に留意し、感染発生の際にはその原因の速やかな特定、制圧、終息を図ることは、 医療提供施設にとって重要である。院内感染防止対策を全職員が把握し、指針に則った医療が提供で きるよう、本指針を作成する。 1 1 1 1 院内感染対策院内感染対策院内感染対策院内感染対策にににに関関関する関するする責任する責任と責任責任とと権限と権限権限および権限およびおよびおよび組織組織組織組織 1.1 病院の管理者は(以下、施設管理者)は、院内感染対策など医療安全の確保に関して責任をもつ。 1.2 施設管理者は、院内感染対策に関する委員会を設置する。 1.3 施設管理者は、院内感染対策に関する委員会の構成員として、施設管理者、各部門の責任者お よび感染症対策専門の医師等の職員を配置する。 1.4 施設管理者は、院内感染対策委員会を月に1回程度開催する。 1.5 施設管理者は、院内感染対策の実務責任者(感染管理者)を任命する。 1.6 施設管理者は、感染対策チーム(インフェクションコントロールチーム:ICT)を組織し、院 内感染対策に関する日常活動を行う。 2 2 2

2 感染管理者感染管理者感染管理者感染管理者およびおよびおよびおよびICTICTICTICTなどの機能などのなどのなどの機能機能機能ととと業務と業務業務業務

2.1 施設管理者は、感染管理者に院内感染対策の実施に関する権限を委譲する。 2.2 施設管理者は、院内感染対策を行う職員に体系的な教育と訓練を受ける機会を与える。 2.3 感染管理者は医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師とする。 2.4 感染管理者は、学会等の認定する院内感染対策に関する資格を取得するものとする。 2.5 感染管理者は、院内感染対策として職員の健康管理、教育、感染対策相談、発生動向監視、対 策実施の適正化および介入を行う。 3 3 3 3 管理管理管理管理システムシステムシステムのシステムののの構築構築構築構築 3.1 施設管理者は、各部署において、業務を行いながら感染管理者あるいはICTと協力して感染対 策や情報の収集を行う。 4 4 4 4 教育教育教育教育、、、研修、研修研修研修 4.1 感染管理者は、職員を対象として、施設全体あるいは部署や職種を限定して院内感染対策に関 する教育を行う。 4.2 感染管理者は、院内感染の増加が疑われた場合、あるいは確認された場合は、職員を対象とし て、施設全体あるいは部署や職種を限定して院内感染対策に関する教育を行う。 4.3 感染管理者は、院内感染の状況及びその関する情報を、ニュースレターなどを用いて定期的に 関連部署に提供する。 5 5 5 5 感染対策相談感染対策相談感染対策相談感染対策相談 5.1 感染管理者は、院内感染対策に関する質問または感染症の診断、治療に関する質問に対し、施 設の免疫学的情報や臨床論文、報告を考慮し、科学的根拠に基づいて指導を行う。

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6 6 6 6 発生動向監視発生動向監視発生動向監視発生動向監視 6.1 感染管理者は、1週間に1回程度院内感染事例を把握する。 6.2 感染管理者は、院内感染の発生率に関するサーベイランスを部署とターゲットを絞って実施す る。 6.3 感染管理者は、院内感染に関する情報を分析、評価し、効率的な感染対策に役立てる。 6.4 感染管理者は、地域や全国のサーベイランスに参加し、自施設の院内感染防止機能を相対的に 評価する。 7 7 7 7 対策実施対策実施対策実施対策実施のののの適正化適正化適正化適正化 7.1 感染管理者は、最新のエビデンスに基づいた手引きを参考に、自施設の実情に合わせたマニュ アルを作成し、それを各部署に配布する。 7.2 マニュアルには、「標準的感染予防策」「感染経路別予防策」「職業感染予防策」「疾病別予防策」 「洗浄・消毒・滅菌」「抗菌薬適正使用」などを加えて、各部署の対策を行う。 7.3 感染管理者は、マニュアルに定期的に新しい情報を取り入れ、改正を行う。 7.4 感染管理者は、耐性菌の分離率を減少させるため、抗菌薬の適正医使用法をマニュアルなどで 職員に周知する。 7.5 感染管理者は、特定抗菌薬(広域スペクトルを有する抗菌薬、抗MRSA薬など)の使用に際し ては許可制もしくは届出制をとり、抗菌薬の適正使用を監視する。 8 8 8 8 改善改善改善改善へへへのへのの介入の介入介入介入 8.1 感染管理者は、サーベイランスデータから院内感染の増加が疑われた、あるいは確認された場 合には、疫学的調査手法を用いて要因分析を行い、改善策を講じる。 8.2 感染管理者は、要因分析の結果などの情報を迅速に関係部署に知らせ、情報を共有する。 9 9 9 9 職員健康管理職員健康管理職員健康管理職員健康管理 9.1 施設管理者は、定期的に職員の健康診断を実施する。 9.2 施設管理者は、血液や体液に曝露される可能性のある職員に対し、B型肝炎ワクチンを接種す る。 9.3 施設管理者は、風疹、麻疹に対する抗体陰性の職員にワクチン接種、およびインフルエンザワ クチンの接種を実施する。 9.4 施設管理者は、急性胃腸炎(ノロウィルス、ロタウィルス感染症を含む)、流行性角膜炎、風疹、 流行性耳下腺炎、麻疹、インフルエンザなどの伝染性疾患に職員が罹患した場合は、二次感染 の予防のため休業させる。 9.5 施設管理者は、結核を疑われる職員を他者へ感染の可能性がある期間は休業させる。 10 10 10 10 本指針本指針の本指針本指針ののの閲覧閲覧閲覧閲覧 職員は患者との情報の共有に努め、患者およびその家族から本指針の閲覧の求めがあった場合 にはこれに応じるものとする。また当院のホームページに掲示している。

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11 11 11 11 地域地域地域地域とのとのとの連携との連携連携連携 重大な院内感染等が発生した場合、又は発生が疑われる場合、呼吸器内科の専門医師、保健所 健康推進課保健予防係、十勝感染管理ネットワーク研究会等に相談、助言等をいただきながら 対応する体制を確保し連携を図る。

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院内感染対策

院内感染対策

院内感染対策

院内感染対策に

に関連

関連

関連する

関連

する

する

する 法令等

法令等

法令等

法令等

1 1 1 1 届出届出届出届出 1.1 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下、「感染症法」)に則り、以下 の患者、疑似症患者、無症状病原体保有者等を診断した時には管轄の保健所に届け出を行う。 1.1.1 全ての医療機関において、感染症の患者等を診断(死亡検案事例を含む)したときの届け 出 1.1.1.1 一類感染症患者 (疑似症患者、無症状病原体保有者を含む):直ちに届ける 1.1.1.2 二類感染症患者、無症状病原体保有者:直ちに届ける 1.1.1.3 三類感染症患者、無症状病原体保有者:直ちに届ける 1.1.1.4 四類感染症患者、無症状病原体保有者:直ちに届ける 1.1.1.5 五類感染症患者(全数把握)(後天性免疫不全症候群、梅毒は無症状病原体保有者を 含む):7日以内に届ける 1.1.1.6 新感染症にかかっていると疑われる者:直ちに届ける 1.1.1.7 指定感染症患者:指定時に定める期限までに届ける 1.1.2 指定届出機関においては、五類感染症のうち定点把握も届け出る。 1.2 「感染症法」に規定される届出は最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届け出る。 1.3 「感染症法」において、届出をしなかった医師に罰則規定が設けられている(50万円以下の罰 金) [2] 2 2 2 2 医療機関内医療機関内医療機関内医療機関内におけるにおけるにおけるにおける体制体制体制体制 2.1 医療機関の管理者は以下の院内感染対策の体制を整備する。 2.1.1 医療機関の管理者は以下の院内感染対策の体制を整備する。[3,4] 2.1.1.1 院内感染対策のための指針の策定。 2.1.1.2 入院、入所の施設を有する医療機関では院内感染対策委員会の開催。(IVA) 2.1.1.3 職員に対する院内感染対策のための研修の実施。 2.1.1.4 医療機関における院内感染の発生動向監視(サーベイランス)と改善のための方 策の実施。 2.2 外部との連絡体制 2.2.1 院内感染発生を疑う事例がある場合には、保健所等の行政機関に適時相談し、技術的援 を得る方が良い。[5](IVB) 2.2.2 院内感染地域支援ネットワーク、感染症関係学会、医育機関等、医療機関相互間での支 援・助言体制を確保する方が良い。

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感染症名 感染症名感染症名 感染症名 一類感染症 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、 ラッサ熱 二類感染症 急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルスに限る) 三類感染症 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス 四類感染症 E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ、ボツリヌス症、マラ リア、野兎病、ウエストナイル熱、エキノコックス症、オウム病、回帰熱、コクシジオイデ ス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群、腎症候性出血熱、つつが虫病、テング熱、ニパ ウイルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、ブルセ ラ症、発しんチフス、ライム病、リッサウイルス感染症、レジオネラ症、レプトスピラ症、 オムスク出血熱、キャサヌル森林病、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、鼻疽、 ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、ロッキー山紅斑 熱 五類感染症 (全数把握)アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、急性脳炎(ウエス トナイル脳炎、日本脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、及びベネズエラウ マ脳炎を除く)、クリプトスポリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レン サ球菌感染症、後天性免疫不全症候群、ジアルジア症、髄膜炎菌性髄膜炎、先天性風しん症 候群、梅毒、破傷風、VRSA感染症、VRE感染症 (定点把握)RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、 水痘、手足口病、伝染性紅班、突発性発しん、百日咳、風しん、ヘルパンギーナ、麻しん(成 人麻しんを除く)、流行性耳下腺炎、インフルエンザ(鳥インフルエンザを除く)、急性出血性 結膜炎、流行性角結膜炎、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コン ジローマ、淋菌感染症、クラミジア肺炎(オウム病を除く)、細菌性髄膜炎(髄膜炎菌性髄膜炎 は除く)、PRSP感染症、マイコプラズマ肺炎、成人麻しん、無菌性髄膜炎、MRSA感染症、 MDRP感染症 新感染症 (人から人に伝染すると認められる疾病であって、既知の感染症と症状等が明らかに異なり、 その伝染力及びり患した場合の重篤度から判断した危険性が極めて高い感染症) 指定感染症 (既知の感染症のうち一類から三類感染症に分類されないがそれらに準じた対応が必要とし て指定された感染症)インフルエンザ(H5N1) 3 3 3 3 立入検査等立入検査等立入検査等立入検査等 [6 [6 [6 [6----8]8]8]8] 3.1 医療機関の開設者や管理者は、行政機関による清潔保持の状況等に関する検査及び情報提供の 求めに協力する。 3.1.1 医療機関の開設者は、都道府県知事からの使用の制限若しくは禁止、又は修繕若しくは 改築を命じられることがある。 3.1.2 医療機関の開設者は、都道府県知事からの開設許可の取り消し、閉鎖を命じられること がある。

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4 4 4 4 業務委託業務委託業務委託業務委託 [9 [9 [9 [9----12]12]12] 12] 4.1 施設管理者は微生物学的検査、医療機器等の減菌又は消毒、医用施設の清掃等の業務を委託す ることができる。 4.2 医療機関の管理者は、医療法施行令に定める業務を委託する場合は、その業務を適正に行う能 力のある者として、医療法施行規則に定める基準を満たす者に委託する。(IVA) 4.3 委託する業務に関する最終的責任は、医療機関にある。 5 5 5 5 診療報酬診療報酬診療報酬 診療報酬 ((((平成平成平成平成18181818年度診療報酬改定年度診療報酬改定年度診療報酬改定年度診療報酬改定))))

5.1 以下の算定要件全てを満たさない場合、入院基本料の算定は認められない 5.1.1 院内感染防止対策を実施している。 5.1.2 「院内感染防止対策委員会(院内感染対策委員会)」が設置され、月1回程度、定期的に 開催されている。 5.1.3 「感染情報レポート」が医療機関により週1回程度作成され、活用される体制が取られ ている。 5.1.3.1「感染情報レポート」は、入院中の患者からの各種細菌の検出状況や薬剤感受性 成績のパターン等が医療機関の疫学情報として把握、活用されることを目的と して作成される。 5.1.3.2「感染情報レポート」は、各病棟からの拭き取り等による各種細菌の検出状況を 記すものでない。 5.1.4 職員等に手指衛生管理を徹底させるとともに、各病室に水道又は擦式手指消毒薬が設置 されている。 5.2 医療安全対策加算の施設基準に係る届け出には、専任の院内感染管理者が配置されていることが 含まれる。

6 6 6

6 労働安全衛生法関連(労働安全衛生法関連労働安全衛生法関連労働安全衛生法関連((ここでは(ここではここではここでは、、、、事業者事業者を事業者事業者をを医療機関を医療機関医療機関医療機関のののの管理者管理者管理者管理者とと同義とと同義同義として同義としてとしてとして考考考考えるえるえるえる))))((((IVAIVAIVAIVA))))

6.1 事業者は、病原体等による健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない[15]。 6.2 事業者は、労働者を就業させる建設物その他の作業場について、清潔等に必要な措置及び労働者 の健康、風紀及び生命の保持のため必要な措置を講じなければならない[16]。 6.3 事業者は、労働者を雇い入れ、又は労働者の作業内容を変更したときは、業務に関して発生する おそれのある疾病の原因及び予防に関する内容等の安全又は衛生のため必要な事項について、教 育を行わなければならない[17]。 6.4 事業者は、病毒伝播のおそれのある伝染性の疾病にかかった者については、その就業を禁止しな ければならない[18]。 6.5 事業者は、病原体により汚染された排気、排液又は廃棄物については、消毒、殺菌等適切な処理 をした後に、排出し、又は廃棄しなければならない[19]。 6.6 事業者は、病原体による汚染のおそれの著しい業務に従事する労働者に使用させるために、保護 手袋、保護衣、保護眼鏡、呼吸用保護具、履物等適切な保護具を備えなければならない[20]。 6.7 事業者は、保護具又は器具の使用によって、労働者に疾病感染のおそれがあるときは、各人専用

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のものを備え、又は疾病感染を予防する措置を講じなければならない[21]。 6.8 事業者は、病原体によって汚染のおそれの著しい作業場においては、作業場外に休憩の設備を設 けなければならない[22] 6.9 事業者は、身体又は被服を汚染するおそれのある業務に労働者を従事させるときは、洗眼、洗身 若しくはうがいの設備、更衣設備又は洗濯のための設備を設けなければならない[23] 文献 文献 文献 文献 [1] 感染症法第12条第1項. [2] 感染症法第69条第1項第1号. [3] 医療法第6条の10. [4] 医療法施行規則第1条の11第2項第1号. [5] 医療施設における院内感染の防止について(平成17年2月1日医政指発第0201004号)の別記. [6] 医療法第24条第1項. [7] 医療法第25条第1項. [8] 医療法第29条第1項第3号. [9] 医療法第15条の2. [10] 医療法施行令第4条の7. [11] 医療法施行規則第9条の7~15. [12] 病院、診療所等の業務委託について(平成5年2月15日指第14号). [13] 基本診療科の施設基準等(平成18年3月6日厚生労働省告示第93号). [14] 基本診療科の施設基準等及びその届け出に関する手続きの取り扱いについて(平成18年3月6日 保医発第0306002号). [15] 労働安全衛生法第22条第1項第1号. [16] 労働安全衛生法第23条. [17] 労働安全衛生規則第35条第1項第5号. [18] 労働安全衛生規則第61条第1項第1号. [19] 労働安全衛生規則第581条. [20] 労働安全衛生規則第593条、第594条. [21] 労働安全衛生規則第598条. [22] 労働安全衛生規則第614条. [23] 労働安全衛生規則第625条第1項.

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院内感染対策

院内感染対策

院内感染対策

院内感染対策の

の基

基本

1 1 1 1 定義定義定義定義 1.1 院内感染の定義は「病院における入院患者が原疾病とは別に新たに罹患した感染症、又は医療 従事者が院内において罹患した感染症」とする。 2 2 2 2 感染源感染源 感染源感染源 2.1 感染源は、微生物(細菌、ウイルス、真菌、原虫)を保有し、これを人に伝播する感染発症者、 保菌者、汚染された器具、機械なのである。 3 3 3 3 感染感染感染感染ののの成立の成立成立成立 3.1 病院の環境及び医療業務の状況によって、患者及び医療従事者は感染源に曝露されるが、その 微生物の病原性、量と患者などの感受性のバランスによって感染が成立する。 易感染性患者(高齢者、抵抗力や免疫力の低下している患者)に感染が成立すると重篤にな ることが多い。 3.2 易感染性患者 1 高齢患者、特に寝たきりの高齢患者 2 免疫不全状態にある患者(悪性腫瘍患者、糖尿病患者、免疫抑制剤や抗がん剤投与の患者) 3 長時間を要する手術患者(心臓、大血管手術、腹部) 4 IVH施行の患者 5 カテーテル留置患者 6 気管内挿管による長期呼吸管理の患者 7 未熟児、新生児 8 広範囲の熱傷、外傷患者 4 4 4 4 院内院内院内院内でのでの伝播でのでの伝播伝播伝播ののの様式の様式様式様式 4.1 環境 不完全な清掃、整頓、消毒及び滅菌により起因微生物が残存、繁殖し空気を介し、又は接に よって感染が起こる 4.2 医療義務 医療従事者の汚染された手指が媒介となって感染が起こる。感染しやすい診療方法、例えば 長期間の外科手術やカテーテル留置によっても感染が成立する。 5 5 5 5 感染防止対策感染防止対策感染防止対策感染防止対策 5.1 手洗いの励行 簡便で有効なのは、手洗いである、患者や医療従事者の手指は感染源に容易に接触でき、し かも起因微生物の伝播の媒体となる。 手洗いは院内感染防止の最も基本的項目である。

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5.2 環境対策 消毒業務、院内の整頓、必要な物品の病室から排除、清掃及び廃棄物処理の励行は院内感染 防止の基本である。 清潔な区域と不潔なものを処理する場所を区別する

標準感染予防策

標準感染予防策

標準感染予防策

標準感染予防策と

と感染経路別予防策

感染経路別予防策

感染経路別予防策

感染経路別予防策

1 1 1 1 標準的標準的標準的標準的なななな感染予防策感染予防策感染予防策感染予防策 標準予防策はすべての患者に対して適応される予防策であり、感染経路別予防策は感染力が 強く標準予防策で不十分な感染症に対して感染経路の遮断を目的とした予防策である。 1.1 医療環境では、全ての患者との接触に際して、下記の手指衛生、手袋、ガウン、マスク、ゴーグ ル、鋭利機材、の使用を標準的な感染予防策として適応する。 1.2 全ての医療従事者に対して標準的な感染防止策について教育訓練を実施する。 手洗 手洗 手洗 手洗いはいはいは院内感染防止いは院内感染防止院内感染防止の院内感染防止のの最の最も最最ももも基本的項目基本的項目基本的項目基本的項目 2 2 2 2 手洗手洗手洗手洗いのいのいの概説いの概説概説概説 2.1 手指に存在する微生物は皮膚常在菌と皮膚通過菌に分けられる。常在菌は、皮脂腺、皮膚のヒダ などの深部に常在しており、表皮ブドウ球菌などふくまれ、消毒剤による手洗いによっても除 去しきれない。 通過菌は皮膚表面、爪などに付着したもので、大腸菌や黄色ブドウ球菌など様々な微生物が含 まれるが、石鹸液と流水でほとんど除去することができる。 3 3 3 3 手洗手洗手洗手洗いのいのいの種類いの種類種類種類 3.1 衛生的手洗い 主に医療において病院感染の予防策として行う手洗いであり、皮膚通過菌のほとんどを除去 することを目的とする 3.2 日常的手洗い 日常生活において、食事の前やトイレの後などに行う簡易な手洗いである。 3.3 手術的手洗い 手術など侵襲的な手技の前に行われる手洗いであり、最も衛生水準の高い手洗いである。消 毒薬を使用して通過菌はほとんど除去し、常在菌も可能な限り減少させることを目的とする。 4 4 4 4 手洗手洗手洗手洗いといと手指消毒いといと手指消毒手指消毒手指消毒ののの指針の指針指針 指針 4.1 手袋使用の有無にかかわらず、患者に直接接触する前には手洗いを行う。 4.2 手が目に見えて汚れている場合やタンパク性物質により汚染されている場合、または、血液やその他の体 液で目に見えて汚染されている場合には、石鹸あるいは消毒薬と流水で手洗う。 4.3 手が目で見て汚れていない場合は、アルコールを主成分とする擦式手指消毒を行う。 4.4 中心静脈カテーテルを挿入する際、滅菌手袋をはめる前に手洗いをする。

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4.5 導尿カテーテル、末梢血管カテーテルなど侵襲的器具を挿入する前には手洗いをする。 4.6 血液、体液、排泄物あるいは分泌物、粘膜、創傷のある皮膚に接触した後はたとえ目に見えて汚染がなく とも、手洗いをする。 4.7 創傷のない皮膚に触れたあとは手洗いをする。 4.8 手袋を外した後は手洗いをする。 4.9 同じ患者であっても異なる業務や処置を続けて行う場合には、異なる局所部位へ交差感染を防ぐために、 それぞれの処置や業務後に直ちに手洗いをする。 4.10 アルコールが無効なウイルスや芽胞菌などに接触した場合はアルコール成分とする擦式手指消 毒剤ではなく、石鹸と流水による手洗いをする。 4.11 手指衛生の遵守率の向上には恒常的な教育・研修や様々な介入(手指衛生に関するキャンペーンの実施、 手指衛生の状況のモニター)を組み合わせて繰り返し行う。 4.12 スキンケア:手指消毒薬や手洗いに関する刺激性接触皮膚炎の発生を最小限にするため、医療従事者にハ ンドローションやクリームを提供する。 5 5 5 5 手袋 手袋手袋の手袋ののの使用使用使用 使用 処置に使用するディスポーザブル手袋は、患者を守るため、一息者、一処置につき一双の手袋を使用す ること。手袋をしている最中は処置をしている部分以外(ベット柵、カーテン、回診車、患者の寝具) には触れないようにする。 5.1 血液、体液あるいは分泌物、排泄物、粘膜、傷のある皮膚に接触する可能性がある時、あるいは血液、 体液で汚染された物品(医療機材)に接触する時は手袋を着用する。 5.2 手袋を着用していても手指が汚染される可能性があるため、手袋を外した後は、手洗いを行う。 5.3 粘膜や創傷皮膚への接触の際には、清潔な(未滅菌で良い)手袋を使用する。 5.4 ガーゼ交換時には、清潔な(未滅菌で良い)手袋を着用する。 5.5 内視鏡を換作する際には、清潔な(未滅菌で良い)手袋を着用する。 5.6 患者の健全な皮膚に接触する場合であっても、医療従事者が手に切り傷、病変部、あるいは皮膚炎があ るときには、清潔な(末滅菌で良い)手袋を着用する。 5.7 単回使用の未滅菌手袋の再処理使用はしない。 5.8 同じ患者であっても、処置ごとに、清潔な(未滅菌で良い)手袋を着用する。 6 6 6 6 ガウン ガウンガウン ガウン 6.1 処置や患者ケアの過程で皮膚や着衣の汚染が予想される場合、撥水性のガウンを着用する。 6.2 着用したガウンは使用後直ちに外し、廃棄する。その後、手洗いを行う。 7 7 7 7 マスク マスクマスク、マスク、ゴーグル、、ゴーグルゴーグルゴーグル、、、、フェイスシールドフェイスシールドフェイスシールド フェイスシールド 7.1 処置や患者ケアの過程で目、鼻、口の粘膜に体液などによる汚染が予想される場合(血液やその他体液、 分泌物の飛散)はマスク、ゴーグル、フェイスシールドを使用する。 7.2 使用したマスク、ゴーグル、フェイスシールドは使用後直ちに外す。その際に汚染した表面に触れない ようにし、直ちに手洗いをする。

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8 8 8 8 鋭利器材鋭利器材鋭利器材鋭利器材 8.1 注射針は原則としてリキャブを行わない。 8.2 使用後の鋭利器材は直ちに専用廃棄容器に廃棄する。 8.3 手術時の鋭利器材の受け渡しにはハンズフリーテクニックを用い、手での直接受け渡しを避けた ほうが良い。 8.4 専用廃棄容器は密閉可能で、処理終了時に容易に辛が届く場所に設置する。 8.5 廃棄容器をあふれるほど一杯にしてはならない。八分目に達した際に容器を交換廃棄するほうが 良い。 8.6 廃棄容器を移動させるときや交換するときには蓋をするほうが良い 8.7 針刺し・切創事故発生後の対策をマニュアル化する。

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感染経路別予防策

感染経路別予防策

感染経路別予防策

感染経路別予防策

標準予防策はすべての患者に対して適用される予防策であり、感染経路別予防策は感染力 が強く標準予防策で不十分な感染症に対して感染経路の遮断を目的とした予防策である。 1 1 1 1 空気感染予防策空気感染予防策空気感染予防策空気感染予防策 粒径5μm以下の粒子に付着した微生物による感染経路。長時間空気中に浮遊しており空調 的対策が必要である。 1.1 結核、麻疹、水痘が診断されるか、または疑いのある患者には、空気感染予防策を実施する。 1.2 患者の配置 1.2.1 患者は個室管理とする。 1.2.2 1時間に少なくとも12回は換気を行う。 1.2.3 入退室時以外は部屋の扉を閉める。 1.2.4 空気感染予防策の必要な患者が多数発生し、個室が不足した場合は、感染対策 チームに相談する。 1.3 医療従事者の感染対策 1.3.1 結核患者と接触する際はN95マスクを着用する。 1.3.2 麻疹、水痘患者と接触する際は、N95マスクを着用する。そのウイルスに対 する抗体を持たない医療従事者は出来るだけ接触をさける。 1.4 病院内における患者輸送 1.4.1 治療上必要な場合以外は患者移送を制限する 1.4.2 患者が病室外に出る場合は、サージカルマスクを着用させる。 1.4.3 患者移送を行う医療従事者は、サージカルマスクを着用する。 2 2 2 2 飛沫感染予防策飛沫感染予防策飛沫感染予防策飛沫感染予防策 咳、くしゃみなどで生じる5μm以上の飛沫によっておこる感染経路。短い距離を飛び、鼻空粘 膜、口腔粘膜に付着し感染させる。飛沫は空中に浮遊し続けることはないので空調的対策を必 要とはせず、空気感染とは一線を画する。 2.1 インフルエンザ、マイコプラズマ、風疹、流行性耳下腺炎、溶連菌性咽頭炎などが診断されるか、 または疑われる場合は、飛沫感染予防策を実施する。 2.2 患者配置 2.2.1 個室管理とする。 2.2.2 病室が不足する場合は、病原体ごとにコホート隔離する。 2.2.3 コホート隔離を行う場合は、ベッドの間隔は1m以上あけ、伝播を最小限にするためにカ ーテンなどで仕切る。 2.3 医療従事者の感染対策 2.3.1 患者と1m以内で接触する時にはサージカルマスクを着用する。

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2.4 院内における患者輸送 2.4.1 治療上必要な場合以外は患者移送を制限する。 2.4.2 患者が病室外に出る場合は、サージカルマスクを着用させる。 2.4.3 患者移送を行う医療従事者は、サージカルマスクを着用する。 3 3 3 3 接触感染予防策接触感染予防策接触感染予防策接触感染予防策 感染源に直接接触した手や体によって起こる直接接触感染と、汚染された器具、リネンなどを 介して起こる間接接触感染経路とがある。 3.1 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、O-157(腸管出血性大腸菌)、赤痢、緑膿菌、ノロウ イルス、疥癬などが診断されるか、または疑われる場合は、飛沫感染予防策を実施する。 3.2 患者配置 3.2.1 個室管理とする。 3.2.2 病室が不足する場合は、病原体ごとにコホート隔離する。 3.2.3 コホート隔離を行う場合は、ベッドの間隔は1m以上あけ、患者間の移動の際は手指消毒 を徹底する。 3.3 手指衛生と手袋 3.3.1 病室入室時には手指消毒後に手袋を着用し、退室後には手袋を外して再び手洗いを行う。 3.4 ガウン 3.4.1 着衣が患者と接触するか、着衣の汚染が予測される場合には、ガウンを着用するほうが 良い。 3.4.2 退室時にはガウンを脱いで手洗いを行う。 3.5 病院内における患者輸送 3.5.1 治療上必要な場合以外は患者移送を制限する。 3.5.2 患者を移送する場合は、患者の感染または保菌している場所を覆う。 3.5.3 患者移送を行う医療従事者は、手袋とガウンを着用する。 3.6 環境衛生 3.6.1 病室内の日常清掃ではモップを病室ごとに交換する。 3.6.2 病室内のカーテンは患者ごとに交換する方が良い。 3.6.3 汚染を受けた環境表面(カート、ドアノブ、手すり、便座など)はアルコール製剤または、 0.1-0.5%塩化ベンザルコニウム液で清拭します。 3.7 医療器材 3.7.1 汚染された医療器材は0.1-0.5%塩化ベンザルコニウム液や0.02-0.05%次亜塩素酸ナトリ ウム液で30分~1時間の浸漬またはアルコール製剤で清拭する。 平成25年3月31日 一部改正

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