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香川県のタケ科植物-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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香川県の タ ケ科植物 久 米 修 〒760 高松市番町4丁目1番10号 香川県農林部林務課

ANoteontheBambusaceaeinKagawaPrefecture

Osamu KuME,Ka8aWaPrefectualSectionofForest, 4−トJO,βα花Cん0,mゐαmα£5弘760,。Jdpα托 参考に判断した。産畳は普通,少ない,稀の3 区分とした。 標本産地の記録ほ,市町単位付こ貴から西に並 べ,産地名,採集年月日および採集者の略号の 順に記載した。標本番号の記載されているもの ほ鈴木貞雄博士に同定いただいたものであり, 無番号のものは筆者が同定したものである。 <採集老略号> 久米 修(K),大石泰輔(0),和気俊郎(W). 各 Sasa MakinoetShibata ササ属 Sect..MonilicladaeNakaiアマギザサ節 助ぶαゐαγα乙αeMaki王10Var\ゐよ′・とeggα(Nakai)S. Suzuki シコクザサ 香川県では稀に産する(図1−A)。本種の 学名ほ,鈴木(1985)によりS..九ir£eZgαNakai からミヤマクマザサSいんαγαねeMakino の変 種として改名された。この時,次の標本のうち Noい630・・689・690・691が引用使用されている。 <標本産地> 三木町小義紅の滝(No.629−30.ⅤⅢ.1983− K,No。.688−2りⅨ.1984−K,No.691−15‖Ⅸ. 198−4−K,No…866−30∩Ⅵり1985−K),塩江町安 原上馬場岩部八幡(No.630−20.ⅥⅠい1983−K, No.689・690−15.Ⅸい1984−K). Sect。CrassinodiNakai ミヤコザサ節 は じ め に 香川県産タケ科植物の,確実な標本に基づく 総括的目録については,三谷(1986)の報告が あるが,これにほ標本の銘記がなされていない。 筆者ほ,これまで香川県下のタケ科植物に興味 を持ち,標本の収集に/努めて釆たが,その産地 と分布を取りまとめたので報告する。 本報を取りまとめるに当り,鈴木貞雄博士に ほ,標本の同定を始め,分類学上の貴重な御意 見を多数賜った。ここに.厚二く御礼申し上げる。 方 法 調査に当ってほ,既存の分布資料の収集に努 め,香川県下を出来る限り詳細に調査すること とし,贋菓標本の作成を行った。膳菓標本の採 集は,タケ科植物の採集適期と言われる(鈴木, 1978)夏期に実施し,不適期の標本や標本の採 集出来なかった記録だけの資料ほ,ここでほ除 外した。この標本に基づき,香川県下の分布図 を作成した。標本は筆者が保管している。 分類の体系ほ鈴木(1978)に従い,学名ほそ の後訂正されたもの以外は鈴木(1978)に/従っ た。 本稿でとりあげたタケ科植物ほ,香川県下に 自然分布しているものに限定し,栽培種の逸出 や野生化起源と見られる種は除外した。自然分 布種と栽培種の区分は,鈴木(1978)の記載を

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図1..香川県におけるタケ科の分布… A:●シコクザサ,○ク∵/ガザサ;B:●サイヨウザサ,○イナコスズ;C:◎ ミカワザサ,○ケナシカシダザサ;D:●カシダザサ,○アリマコスズ;E:キ リシマザサ;F:ケスズダケ;G:キボウシノ;H:○ヒロウザサ,★ヤスオカ ザサ. ー46−

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鈴木(1978)では和名をケバノカシダザサと しているが,鈴木(1989a)でほイナコスズを 提唱している。ここでほ両名を併記した。香川 県にほ稀に産するが,分布にはまとまりが見ら れず,標高も塩江町上中徳の150mから土庄町 峻岨山の640mに渡っている(図1−B)。 <標本産地> 土庄町小郡峻岨山(Noい980−1..ⅥⅠⅠ…1986− K),大部清水原(1,.Ⅷ…1986−K);≡木町奥山 高仙山(No..945−29“Ⅵ..1986−K);塩江町安原

上権現(No.1021−7、.Ⅵ‖1987−K,No.1046−

10リⅩ.1987−K),中央(No..1044−3りⅩ‖1987− K),安原下上中徳(Noい129卜30..ⅤⅢ…1990・−K).

NeosasamoTPhapubic乙ムImis(Makino)S.Su−

Zukisubsp..sugimotoi(Nakai)SりSuzukiミ カワザサ 香川県でほ稀に産する(図1−C)。 <標本産地> 塩江即安原上中央(No一.1022A岬7一.Ⅵい1987− K),安原下神羽(No‖985−13いⅨ“1986−K,No… 1029−13..ⅤⅠ.1987−K).

NeosasaTnOrPhaoshidensis(MakinoetUchiT

da)Tatewakisubsp.glabra(Koidzumi)S.

Suzuki ケナシカシダザサ 香川県でほ稀に.産する(図1−C)。 <標本産地> 長尾町多和菅谷(No.944−29.Ⅵ.1986−K), 竹屋敷(No.1174−27いⅨ…1989−・K);三木町小 蓑堂ケ平(Noい1018−31.Ⅴ巾1987−K),下所(No. 1020−31..Ⅴ…1987−K)り 〃eosαSαmO7pんαSん£mまdz㍑α花α(Makino)Koト

dzumisubsp.,hashidensis(Makino et Koi−

dzumi)S.Suzukiカシダザサ 香川県では稀に産する(図1−D)。鈴木貞 雄博士(私信)によれば,仲南町七箇産の標本 ほいずれもカシダザサとしては少毛型であると

言う。また仲南町の産地ほ,ササ属とスズザサ

属の香川県全体の分布から見ると飛び離れてお り,特異な分布である。 ぶαSαeZ(智α花亡乙ssまmαKoidzumiタ∵/ガザサ 香川県でほ稀であり,現在のところ小豆島の 寒霞渓620m付近に知られるのみ・である(図1−A)。 く標本産地> 内海町案霞渓(Noり879−10..ⅥⅠ..1985−K)‖

NeosasamoIPha Tatewakiスズザサ属

スズザサ属は,鈴木(1978)でほササ属のナ ンブスズ節Sect.LasiodermaNakaiとして’扱 われていたが,鈴木(1989aub)に・より独立した 属に戻された。 四国にほ本属の全ての種が生育すると言われ るが(鈴木,1983),今回香川県下で確認され た本属は,全て壌性型と言われる(鈴木,1978) ものである。 ∧kosαSαmO岬んαS亡e花qpたγggα(Koidzumi)S.. Suzukiサイヨウザサ 香川県では綾上町柏原渓谷沿いに知られるの

みで,稀である(図1−B)。三谷(1986)に

記載されたセトウチコスズⅣ..mαg花≠〃cα(Na−

kai)S.Suzukisubsp.f房itae(S.Suzuki)Sり

Suzukiと本種の関係ほ,さらに詳しく研究する 必要がある。鈴木貞雄博士(私信)によれば, 1983年5月30日三谷進採集の柏原渓谷座標本ほ, 梓鞘に.細毛が少ないながら比較的ほっきりして いたのでセトウチコスズと同定したが,筆者の 送付した標本No..981・982・983・1023・1024A・ 1025・1026・1028はいずれも梓鞘に細逆毛が極 薄く有るがセトウチコスズとするはど毛を具備 していないと言う。筆者ほ三谷(1986)の標本 を見ていないので,本稿ではセトウチコスズを 一応除外しておく。 <標本産地> 綾上町粉所東柏原■渓谷(No.98卜11いⅤⅢ..19 86−W),上柏原(No“982・983−13.Ⅸ小1986一一

K,No.1026−13.Ⅵ.1987−K),下柏原(No..

1023・1024A・1025−・13.Ⅵ.1987−K), 竜頭 (No.1028−13.ⅤⅠ.1987−K). ⅣeosαSαmOJpんα亡S弘ゐ弘あ飢Sis(Nakai)SいSuzu−・

kisubsp.pubぴolia(Koidzumi)S.Suzukiイ

ナコスズ(ケバノカシダザサ)

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サ−ブナ群集に2大別した。一・万富脇(1982) は,四国のブナ林をスズダケ・−ブナ群団のシラ キープナ群集に分摂し,四国のスズダケは標高 800∼1400mの地域に分布しており,スズダケ 型の典型亜群集は1200m前後の低地に多いとし た。同時に香川県のブナ林を,スズダケを欠く 林分の多い,ツガ亜群集に分類した。 香川県での産量は少ないが(図2),標高と の関係は図3に示すとおり270mの低地まで生 育している。この内,直接ブナ林との関連が観 察出来るのは塩江町大滝山と琴南町竜王山であ り,他の産地ほブナ林とは離れている。特に, 土庄町豊島と今回ほ生育を確認できなかったが 内海町石門(正宗・里見,1963)の分布は,乾 燥気候の島唄部の産地として特異的である。こ れら低地の分布は遣存的なものと推察される。 く標本産地、> 土庄町豊島櫨山(Noい867−1..ⅥⅠ.1985−K); 塩江町一安原下下切(Noり1047−10いⅩ.1987−K), 上西下貝ノ股(23..Ⅸ.1991−K),大滝山(5.Vm. 1991−K);綾上町粉所東竜頭(13..Ⅵ..1987−K); 琴南町勝浦久保谷(1..Xル1978−K);仲南町七億 地蔵前(1いⅤ..1988−K)… 5αSαmO7pゐα わoreαgis(Hackel)Nakaivar−.

angustior(Makino)S…Suzukiホソバスズダ

ケ スズダケの狭菓型変種で,香川県でほ稀に慶 する(図2)。 <標本産地> 塩江呵安原上中央(No…1022B−7..Ⅵ‖1987−

K,No.1045−3.X.1987−K);仲南町七箇地蔵

前(No.1069−27.Ⅵ.1988−K,No.1145−15.

ⅥⅠ..1989−K),小弥谷(No..1068−27..Ⅵ..1988 −K)..

Neosasamo7Phahagamiana(MakinoetUchi−

da)Koidzumisubsp.γOShinoi(Koidzumi)S・

Suzukiアリマコスズ 香川県での産量ほ少ない(図1−D)。本種 は,長尾町多和でキリシマザサと,綾上町粉所 東でサイヨウザサとの混生が見られた。 <標本産地> 長尾町多和竹屋敷(No…687−2.Ⅸ一.1984−K,

No.863−30..Ⅵ..1985−K),力石(No.864A−

30..Ⅵ.1985−K);綾上町粉所東上柏原(No. 984−13..Ⅸ.1986−K,No.1027−13.ⅤⅠ一.1987− K),下柏原(No」_024B−13..Ⅵ.1987−K)い

Neosasamo7Pha tahizawana(MakinoetUch−

da)Tatewakisubspい 7WhashiTnana(Koidzuq

mi)S.Suzukiキリシマザサ 香川県での産畳は少ない(図1−E)。鈴木 貞雄博士(私信)によれば,三木町小蓑産の標 本(Noい937・938・939一・940・941・942)の毛の状 態は多型なものであると言う。 <標本産地> 長尾町多和力石(No..864B一犯.Ⅵ..1985−K), 模川(No.943−29..Ⅵ..1986−K),兼割(No・・10 17−31“Ⅴ..1由7−K);三木町小蓑下所(No“865 −・30.Ⅵ.1985−K,Noい880−9.Ⅸu1985−K, No.937..938.939・940・941・942−8..Ⅵ.19 86−K)い ぶ∂ざ∂mO印加Nakaiスズダケ属 SαSαmO7pゐαあoreαZZβ(Hackel)Nakai スズ ダケ 植物社会学上の観点からほ,ブナ林を指標す る植物としてスズダケ属とササ属チシマザサ節 の分布ほ重要であり,鈴木(1978)は表日本型 のスズダケ1−ブナ群集と,裏日本型のチシマザ

図2..香川県におけるスズダケの分フ軋

○スズダケ,★ホソバスズダケ. −48−

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● ● ● ● 斗 10! 20, 30・ 北柏 図3一.香川県におけるスズダケの水平分布と垂直分布の関係.. く標本産地> 琴南町浅木原竜王山(No..857−7.ⅤⅢ巾1983− K).. SαSαmO7pんαmO∼g£sNakaiケスズダケ 香川県では稀であり,≡木町堂ケ平310mに 知られるのみである(図1−F)。 <標本産地> 三木町小蓑堂ケ平(No..1019−31,.Ⅴ.1987・− K,No..1048−10…Ⅹ.1987−K). Pざe〟dゎざ∂ざ∂Makinoex Nakaiヤダケ属 Pseudosasa japonica(Siebold etZuccarini) Makino ヤダケ 香川県では普通に産する。ただ,鈴木(1978) によれば原生地は不明と貰い,古くから矢竹用 に植栽されたため自生との区別が困難である。 次の標本を代表として示す。 く’標本産地.> 高松市西植田町(2..Ⅳ..1978−K);多度津町 高見島滞(1‖Ⅳ.1984−K),板持(1..Ⅳ.1984− K);観音寺市粟井町竹成(23.X..1965−K). P/eノ’0ム/∂ぶr〟ざNakaiネザサ属 Sect。Madakea Koidzumiメダケ節 Pge£0ゐgαSとびSβ去れOJli£(Carri色Te)Nakaiメダケ 香川県では普通に慶する。ただし生育地は, 溜め池や河川の堤防,耕地や人家近く等の人為 的な場所に多く,自生と植栽の区別は困難であ る。次の標本を代表として示す。 <標本産地、> 丸亀市広島町茂滞(Noい665−14.Ⅵい1984−K); 観音寺市来井町竹成(4.鳳1966−K). Pge£0わgαS古仏Sゐ0ゐumαe Makino キボウシノ メダケに酷似しており,全体黄緑色で菓身の 先端が長鋭尖頚で下垂しない事により区別出来 る(鈴木,1978)。 香川県でほ海岸近ぐで稀に見られるが(図1 −G),今後詳しく調査されれば産地は増える ものと思われる。 く′標本産地> 土庄町馬越岡(Noり878−101.ⅤⅢ.1985−K); 坂出帯三越町北山(17一▲ⅤⅢ一ノ1991−K);丸亀市 本島町本島小坂(No.1290−17.ⅤⅢ、.1990−K); 詫間町粟島阿島(No…1289−13..ⅤⅢり1990−K)

Sect… NezasaKoidzumiネザサ節

Pleioblastuschino(Franchet et Savatier)

Makinovar..uiridis(Makino)S小Suzuki ネ

ザサ 香川県では普通に産する。 <標本産地> 高松市仏生山町法然寺(Noり673−8.ⅤⅡ‖1984

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−・K),御厩町山神(No..681A−22..ⅤⅡ..1984… K);丸亀市飯野町飯野山(No..693−16りⅨ..19 84−・K),広島町茂滞(No..667−14.Ⅵ.1984− K);観音寺市莱井町竹成(No小674−7.ⅤⅡ1984 −K).

form.Pumilis(Mitford)S.Suzukiスダレ

ヨシほ節に長毛の出る型で,普通に産する。 <標本産地.> 長尾町造田是弘尽成鴨部川土堤(No..668−1.. ⅥⅠ..1984−K);高松市御厩町山神(No..681B− 22.ⅥⅠ‖1984−K);丸亀市広鳥町茂浦(No..664 −・14.ⅤⅠ.1984−K)い

PleioblastusshibzLγanuSMakinoexNakaiシ

ブヤザサ 香川県でほ普通に.産する。 <標本産地> 丸亀帯広島町茂浦(No.666−14..Ⅵ..1984−K); 山本町神田田の口(No一.678−17.ⅥⅠ..1984−K), 五\反地(No.679−17…ⅤⅡ.1984−K);財田町財 田上荒戸下(25いⅤⅡ.1984−K)サ

form小Pubescens(Makino)S.Suzukiケネ

ザサほ節に長毛の出る型で,普通に産する。 <標本産地> 詫間町紫雲出山(4.Ⅳ…1982−K).

PleioblastzLSnagaShiTna(Mitford)Nakaiヒ

ロウザサ 香川県での産畳ほ少ない(図1−H)。 <標本産地> 大川町田面豊田(No.682−19..ⅤⅢ.1984−K); 土庄町伊喜末小豊島(No巾1005−13“Ⅹ..1986−K), 豊島唐楷岡(No.877−4.ⅥⅠ..1985−K);高松市 屋島西町屋鳥(No.1143−29.Ⅴ.1989−K);丸 亀帯広■島町立石(No..663−14.Ⅵ.1984−K);琴

平町琴平山(No..67卜28.Ⅵ.1984−K);高瀬

町二宮大水上神社(Noり1144−2.ⅤⅠ..1989−K)..

form.,γaSuOhensis(Nakai)S.Suzukiヤス

オカザサは節に長毛の出ない型で,稀に産する (図1−H)。 <標本産地> 丸亀市飯野町山崎(No.692−16.Ⅸ.1984−K).. Pgeよ0わgαS亡αSゐoJ喀OSα花e7乙SisMakinoコンゴウ ダケ 香川県でほ普通に慶する。 く標本産地> 大川町田面豊田(No..683−19一.ⅥⅡ…1984−K); 寒川町石田束長尾谷(No..684−19..ⅥⅡい1984−

K);長尾町前山星越(No.669−1.Ⅶ.1984−K,

No.670−1..Ⅴ江..1984−K);香川町浅野加羅土 (No.672−8.ⅤⅡ.1984−K);飯山町飯野山(No. 694−16.Ⅸ.1984−K);綾南町陶猿王神社(No. 677−17..ⅥⅠ..1984−K);満濃町五毛桶樋(11. Ⅷ..1982−0);仲南町七箇塩入(3..Im1991− K),佐文(No.676−17..ⅤⅠ小1984−K);山本町 神田五及地(No.680−29..ⅥⅠ..1984−K);観音 寺市粟井町竹成(No.675−7.ⅤⅠ.1984−K)..

form.ahibensis(MakinoetNakai)S.Su−

zukiアキバザサほ節に長毛の出ない型で,産量 は少ない。 <標本産地> 内海町草壁上村(No一.856−26.Ⅵ..1985−K); 綾歌町粟熊西陣森(No.1043−26.Ⅸ.1987−K); 財田町財田中池ノ尾(7..ⅥⅠ..1991−K). 考 察 今回の調査に基づくササ属とスズザサ属の分 布を概観してみると,香川県の東部あるいは西 部地域にほ見られず,中讃地域の南部地方に多 く見られる。特に長尾町多和から三木町小蓑, 塩江町安原,綾上町紛所東にかけての一・帯に多 く,主査種がこの−・帯に集中していると言って もよい(図1)。地質的に㌧見るとこの−・帯は, 和泉層群と花崗岩塀の接する地層境界地帯であ り,これらササ塀の種の分布にほ地史的背景の 存在が推定され得る。 今回の調査では確認することが出来なかった が,文献に記載されたものとして,正宗・里見 (1963)による土庄町小部のチエウゴクザサ, 三谷(1986)によるハコネナツブスズ,タキザ ワザサ,イブキザサ,ミヤマクマザサ,セトウ チコスズ,ヒダノミヤマクマザサがあり,これ らについてこは今後詳細な調査研究を行う必要が ある。 −50−

(7)

研究社,東京. ‘・1983..日本タケ科植物新知見(2)り 植物研究雑誌 58(12):358−362い 一.1985。.日本タケ科植物新知見(3). 植物研究雑誌 60(11):338−342.. ..1989a..日本タケ■科植物新知見(6)い 植物研究雑誌 64(2):4卜48.. ∴1989b−.日本タグ科植物新知見(7). 植物研究雑誌 64(9):273−276り 文 献 正宗厳敬・里見信生.1963.小豆島の植軌.北 陸の植物の会. 三谷 進小1986,.香川県産植物目録(1)い 高知 県の植物 8:22−37 宮脇 昭.1982.日本植生誌 四国… 至文堂, 束京 鈴木貞雄..1978い 日本タケ科植物総目録..学習

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