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(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

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Academic year: 2021

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北海道の「みなと」と「技術開発」について ~ 効率化とコスト縮減をめざして ~ 港湾・漁港に対する要請や社会経済情勢の変化を踏まえながら、産・学・官が技 術開発を効率的に推進するための資料として『北海道の「みなと」と「技術開発」』 を体系的に取りまとめました。 1.目的・背景 北海道の港湾・漁港では、冬季の厳しい自然環境に立ち向かい、長周期波や流 氷などの海域特性にも適応すること、施設の衛生管理や沿岸・漁場の高度利用を 図ること、大規模地震や津波災害にも備えること、さらには、既存施設の老朽化 が進むなか、維持管理を含めた施設の長寿命化を進めていくことなど、様々な課 題に対応していくことが求められています。 これらの課題に的確に対応するためには、技術開発が必要であり、北海道開発 局、(独)土木研究所寒地土木研究所、大学、民間などが技術開発を効率的に推 進するための資料として『北海道の「みなと」と「技術開発」』を体系的に取り まとめました。 2.具体的内容等 (1) 北海道のみなとへの要請を踏まえた技術開発目標 目標1「食料供給力の強化」 目標2「自然共生・低炭素・循環型社会の形成」 目標3「地域活性化への貢献」 目標4「物流機能の強化」 目標5「災害への備え」 (2) 技術開発テーマ ① みなとの利用性の向上 ② 水産物の安定的な供給力の強化 ③ みなとの活動における環境負荷低減の推進 ④ みなとの施設のライフサイクルコストの縮減 ⑤ 地域に貢献するみなと空間の形成 ⑥ 輸送機能の向上 ⑦ 安全・安心を確保するみなとづくり ⑧ 調査・設計・施工の高度化

(2)

(3) 技術開発項目 ・長周期波の解明と対策 ・沿岸・漁場の高度利用 ・ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 ・自然災害(流氷、地震、津波など)に強いみなとづくり 等 30項目 技術開発項目として30項目の中から、今後、特に重点的・積極的に取り組 んでいく必要のある技術開発項目として10項目を選択しています。

(3)

『北海道の「みなと」と「技術開発」

』の全体構成

自然共生・低炭素 ・循環型社会の形成 地域活性化への 貢献 物流機能の 強化 水産物の安定的な 供給力の強化 みなとの活動における 環境負荷低減の推進 みなとの施設のライフ サイクルコストの縮減 調査・設計・施工の高度化 技術開発目標 技術開発テーマ ●長周期波の解明と対策 ●水域施設の埋没対策 ○寒冷地を考慮した施設整備 ○悪天候時にも利用できる施設整備 ○港内水域の静穏対策 ●沿岸・漁場の高度利用 ●衛生管理に対応した施設整備 ○自然との共生・調和機能を有した施設整備 ○水産資源の安定供給施設の整備 ○海洋環境の保全対策 ●CO2抑制対策 ●クリーンエネルギーの活用 ○有効資源のリサイクル ●ライフサイクルコストに基づく施設整備と 診断技術 ●既存ストックの有効活用 ○維持管理手法の検討 ○補強・補修技術の開発 ○歴史的施設としての保存技術 ○一般市民に配慮した施設整備 ○地域に親しまれる空間整備 ●自然災害(流氷、地震、津波、気候変動に 伴う高潮・高波など)に強いみなとづくり ○油流出事故への対応 ○漂着ゴミへの対応 ○地域を守る海岸・海浜の保全対策 ○信頼性設計法及び新たな設計法の確立 ○施工・調査の省力化・効率化 ○ユニバーサルデザインの導入 ○投資効果算定手法の開発 ●船舶大型化への対応 ○輸送・荷役システム高度化 技術開発項目 地域に貢献する みなと空間の形成 視 点 Ⅰ.競争力のある 「自立する北海道」を支える「みなと」 Ⅳ.内外と交流する 「開かれた北海道」を支える「みなと」 Ⅴ.日々の暮らしを守る 「安全・安心な北海道」を支える「みなと」 Ⅱ.環境時代を先導し 「自然と共生する北海道」を支える「みなと」 Ⅲ.地域個性を発揮する 「魅力ある北海道」を支える「みなと」 北海道の「みなと」への要請 先導性のある新しい技術への取組 事業の効率化・重点化 食料供給力 の強化 災害への備え みなとの利用性の向上 安全・安心を確保する みなとづくり 輸送機能の向上 ●は重点化項目

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長周期波の解明と対策 <現状と課題> 近年、港内が静穏なときでも船舶が大きく動揺し、荷役への障害や係 留ロープの切断が生じるなどの事例が報告され、この原因が周期の長い 波(長周期波)であることが判明し、その対策工の確立が求められてい ます。 <今後の技術開発> 防波堤の内側に捨石堤を設けることや、岸壁背後に長周期波の吸収層 を設置する等、効果的に長周期波を低減できる対策施設の技術開発を推 進していくことが必要です。 <技術開発による効果> 長周期波による荷役障害を解消することで、みなとの利用性の維持、 向上を図り、水産物の水揚げや物流の円滑化、みなとの安全、安心の向 上が図られます。 1 : 2.5 1 : 3.0 1 : 3.0 +2.2 1:4/3 -2.0 -2.2 1 : 1.5 1 : 2.5 ▽ H.W.L +1.70m ▽ L.W.L +0.00m ▽ L.W.L +0.00m ▽ H.W.L +1.70m 吸収層(中割石) 長周期波を減衰

×

長周期波対策施設 (捨石堤) 長周期波対策施設 (消波護岸) 長周期波の反射 増幅の低減 港内へ向かう 長周期波の減衰

×

1 : 1.5 1 : 2 1 : 1.5 1 : 1.2 1 : 1.2 1 : 2 ▽  L.W.L.  ±0.00 ▽  H.W.L.  ±1.40 吸収層(中割石) 吸収層 ( 大割石) フィルター層 (雑割石) 長周期波を減衰 対 策 前 対 策 後 荷役可能 係留索切断 船舶の動揺 荷役障害 係留ロープ 切断 荷 役可能 船舶の動揺 荷 役障害

(5)

沿岸・漁場の高度利用 <現状と課題> 我が国の漁業生産量は、ピーク時の半分の水準にまで減少しており、 また、北海道の沿岸域では、藻場が、「磯焼け」により消失しており、水 産資源の生産力向上が重要な課題となっています。 <今後の技術開発> 沖合漁場施設(湧昇マウンド礁、保護育成礁など)の検討を進め、ま た、藻場造成については継続的なモニタリングを実施し、寒冷海域等を 考慮した藻場造成の実施方法や管理のあり方を見直し、より確実性の高 い藻場作りに取り組んでいくことが必要です。 <技術開発による効果> 水産資源の回復、安定供給機能が図られます。また、藻場による海水 中の CO2や窒素、リン等の固定による水質浄化、漁業の関連産業である水 産加工業や流通業への波及効果も期待されます。

(6)

ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術、既存施設の有効活用 <現状と課題> 今後、岸壁や防波堤などの施設の老朽化が急速に進むことが懸念され、 施設の点検・診断や維持・更新のための費用増大が見込まれる中、施設 の安全性の確保や老朽化対応のコスト縮減が重要な課題となっています。 <今後の技術開発> みなとの施設の点検・診断には多くの労力と費用がかかり、水中部分 の点検技術の開発及び効率化に加え、施設の延命化とライフサイクルコ ストの縮減を図るため、維持補修マネジメントシステムの開発などが必 要です。また、既存ストックを効率的に改良整備・活用していくための 補強・補修技術などについても技術開発を進めていく必要があります。 <技術開発による効果> 既存ストックの適正な維持管理が図られるとともに、効率的整備によ るコスト縮減効果によって、維持・更新の負担軽減につながります。ま た、施設の長寿命化を図ることで、資源・エネルギーの節約となり、CO2 排出抑制にも寄与することになります。

(7)

技術開発前 技術開発後 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁 箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 津波や高潮による流氷の衝突 家屋や倉庫の倒壊 衝突 船舶や漁具の漂流 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 津波や高潮による流氷の衝突 家屋や倉庫の倒壊 上架船舶や漁具の漂流 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 船舶や漁具の漂流抑止 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 津波や高潮による流氷の衝突を抑止 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 漁箱 上架船舶や漁具の漂流抑止 津波や高潮による流氷の衝突を抑止 自然災害(流氷、地震、津波など)に強いみなとづくり <現状と課題> 地球温暖化による海面水位の上昇、熱帯低気圧の強大化等、沿岸域に おける海象条件の変化や災害リスクの増大等が危惧され、特に、オホー ツク海沿岸では、冬季風浪の増大や海水面の上昇による構造物への影響 等(衝突・摩耗)を把握することや津波による海氷の漂流対策が課題と なっています。 <今後の技術開発> 今後は、氷海域における海象の変化や構造物への影響等を把握すると ともに、地震津波による海氷の漂流に伴う被害(船舶や施設等)を低減 する技術開発を推進していくことが必要です。 <技術開発による効果> 自然災害に対する将来の甚大な災害リスクに備え、事前に予防・保全 を行い、迅速かつ柔軟に対応することで「国民の安全・安心」につなが ります。

参照

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