【韓国】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日韓国人数は、前年同月比 37.3%増の 678,900 人となり、単月として過去最高を記録。また、 2017 年年間では、7,140,200 人となり、中国(7,355,800 人)とともに全市場で初めて年計で 700 万人を超えた。 昨年同時期と比べて、LCC を中心に日韓間の航空座席供給量が大幅に増加していることや、円安傾向が続い ていること、今年のクリスマス休暇が 3 連休となったことなどが、訪日者数の増加を後押しした。12 月の主なプロモーション活動
ロンリープラネットマガジン社と連携し、アドバトリアル(記事広告)を制作し 12 月号に掲載した。「Movie Scene in Japan」というタイトルで、3 つのレイアウト(SNOW/VILLAGE/ LIGHT)に分け、「富良野の熱気球」、「伊根の舟屋 の雪風景」、「なばなの里のイルミネーション」、「長野県阿智村の星空ツアー」、「富山のホタルイカ」を紹介。今年度 のクリエイティブに使用しているコピーのひとつである「映画のように生きるスタイル」を踏まえ、地方の魅力を期間、アク セス、料金などの具体的な情報とともに、美しい写真で各地の魅力を訴求した。 地方都市への新規・増便路線を中心に、LCC 各社・旅行会社とのオンラインプロモーション(イベント)を集中的に 展開した。 ①エアソウルのウェブサイト(閲覧者 12 万人)及びその他オウンドメディア(閲覧者 10 万人)にて、12 月 12 日~25 日に高松、山口、12 月 21 日からは熊本、長崎を対象にした販売促進キャンペーンを実施。 ②日本の旅館専門予約サイト「九州路」と連携し、12 月 12 日から 3 週間、新潟、和歌山、青森、鹿児島を含む 「日本小都市温泉旅館企画展」をソーシャルコマースサイト・チケットモンスターで展開。 ③チェジュ航空と、同社 Facebook ページ(FB 会員 90 万人)上で、東方神起をモデルに起用した鹿児島就航口コ ミイベントを 12 月 11 日より開始。 LCC 各社・旅行会社とのオンライン共同プロモーション 掲載記事 けいさいき【中国】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日中国人数は、前年同月比 32.0%増の 564,300 人で 12 月として過去最高を記録。 査証発給要件の緩和に伴う個人旅行(FIT)需要の増加や、クルーズ船寄港数の増加が、恒常的な訪日者数の 増加に寄与した。12 月の主なプロモーション活動
11 月 29 日~12 月 20 日に、微博(weibo)上にハッシュタグページ「#玩味日本#」を作成し、消費者向けキャンペー ンを展開した。好きな日本の美食写真をその理由とともに投稿していただくもので、食を契機とした地方への誘客を 図った。キャンペーン参加者の中から 50 名を 1 月に上海市内で実施する食イベントへ招待する。 12 月 2 日~3 日に広州にて開催された「広東ジャパンブランド」に VJ ブースを出展。昇龍道及び日本の冬の魅力 をテーマにしたブース作りを行い、人気のある浴衣体験や訪日旅行に関するクイズ、訪日観光案内カウンターの設 置などを通じ、幅広い消費者層へ訪日旅行の魅力を PR した。
中国全土の旅行会社を対象とした e ラーニング受講者の中から、成績優秀者を訪日スペシャリストとして訪日旅行 商品で人気の高いゴールデンルート及び昇龍道・東京へ招請。中国からの訪日旅行需要の拡大と、訪日旅行商 品造成能力および販売意欲の向上を図るため、座学だけでは吸収しきれない知識の定着を図った。(12 月 4 日~ 10 日:昇龍道・東京コース 90 名、12 月 11 日~17 日:ゴールデンルートコース 90 名) 松本城視察 e ラーニング総括 キャンペーンサイト 投稿画像(一例) 開会式 浴衣体験 訪日観光案内の様子 大涌谷視察【台湾】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日台湾人数は、前年同月比 14.6%増の 319,500 人となり、12 月として過去最高を記録。 定期路線の新規就航に加えて夏季から続く地方への継続的なチャーター、雪景色の鑑賞を目的とした青森・花 巻へのチャーター便運航など、航空会社と旅行会社による積極的な広告宣伝の効果が訪日意欲を喚起し、訪 日者数の増加を後押しした。12 月の主なプロモーション活動
TOKYO FM と台湾の人気ラジオ局 i Like Radio と連携し、高雄市にて一般消費者向けの訪日観光 PR イベント 「日本旅遊分享會 with 秦基博的音樂」を開催した。9 月に台中、台北で開催したイベントに引き続き、台湾で も高い人気を誇るシンガーソングライターの秦基博氏を起用し、台湾人人気ブロガー酒雄氏を交えたトーク、音楽 ライブのラジオ公開収録イベントを開催し日本の魅力を発信した。参加申し込みの段階から多くの関心を集めた 同イベントは、当日も大いに盛り上がった。イベントの内容は当月中に現地ラジオにて放送され、来場者以外の 一般リスナーにも盛り上がりを共有した。 10 月に開催した訪日旅行商品コンテストで表彰した旅行会社 4 社と連携し、ウェブバナー広告、屋外広告、ラジオ での告知等により、受賞商品の共同広告を実施した。表彰を受けた独創的且つ魅力的な旅行商品の販売促進 を行うとともに、台湾における旅行会社全体の訪日旅行商品の造成力の向上を目的としたもので、旅行会社と連 携を密に実施した。 訪日旅行商品コンテスト表彰商品の販売促進のため 旅行会社との共同広告を実施 「日本旅遊分享會 with 秦基博的音樂」の開催(高雄市)
【香港】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日香港人数は、前年同月比 9.2%増の 207,200 人で、12 月として過去最高を記録。2017 年 年間では、前年比 21.3%増の 2,231,500 人となり、初めて年計で 200 万人を超えた。 前年同月比における航空座席供給量の増加に加え、熊本への定期チャーター(2018 年 3 月まで)やクリスマス休 暇向けのチャーター運航が訪日需要を後押しした。 2017 年は 1 月にあった旧正月が 2018 年は 2 月に移動したため、昨年と比較して 12 月の旅行控えの動きが緩和 された。12 月の主なプロモーション活動
重点地域のひとつである東北地方の魅力を訴求するため、香港の主要旅行会社「Goldjoy Travel(金怡旅行社 有限公司)」との共同キャンペーンを実施した。JNTO 香港の公式サイト内特設ページにて閲覧・エントリーでき、応 募期間は 12 月 13 日~1 月 12 日。冬の東北の魅力を伝える動画配信や、東北行きの旅行券などが当たる体験 型キャンペーンを通じて、東北の魅力を伝え、冬季の訪日意欲の喚起に繋がることが期待される。 キャンペーンサイト URL: http://welcome2japan.hk/yurutabi/?_page=tohoku 東北地域のキャンペーン特設サイト JNTO 香港の公式 Facebook ページで、冬の魅力に関する情報を配信。イルミネーションや灯りイベント、梅の花名 所などを写真とともに紹介した。これらの写真は、通常の投稿に比べて多くのリアクション数を獲得し、今冬の訪日 意欲の喚起に貢献した。 湯西川温泉かまくら祭の紹介 梅の花と山茶花の名所紹介 大阪城イルミナージュの紹介キャンペーントップ画面とロゴ クイズページ トップ画面(地域を選択して情報収集可) 地域紹介ページ(概要およびテーマ別情報)
【タイ】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日タイ人数は、前年同月比 20.1%増の 115,800 人で、12 月として過去最高を記録。 年末年始の訪日需要の増加や、この時期の需要を見込んで運航されたチャーター便利用ツアーの堅調、円安・バ ーツ高の影響などにより、訪日者数は堅調に推移した。また、メディアミックスで展開した鉄道やレンタカーを含めた 乗り物をテーマとしたデジタルキャンペーンなどの訪日旅行プロモーションの効果も、訪日意欲の喚起に貢献した。12 月の主なプロモーション活動
訪日旅行における二次交通の活用促進を目的として、11 月~12 月中旬に、JNTO タイ語ウェブサイト内に特設キ ャンペーンサイトを開設した。同サイトでは、流氷観光砕氷船(北海道)、湘南モノレール(神奈川)、特急指宿のた まて箱(鹿児島)など、全国各地の 20 の乗り物を活用した観光の楽しみ方を紹介するとともに、各紹介ページで出 題されるクイズに答えると抽選で航空券や日本各地のお土産が当たるキャンペーンを実施し、各地の公共交通機 関を活用した訪日旅行の魅力を消費者に訴求した。 キャンペーンサイト URL: http://www.jnto.or.th/japantransportation/jntojapanenjoyride/ 訪日需要の地方分散化を促進するため、JNTO タイ語ウェブサイトに、国内 10 地域の、食や自然、寺社、温泉な どのテーマ別情報を紹介するコンテンツを新規に作成し、12 月下旬より公開している。これにより、地域を選択して 各地の旅行情報をより手軽に収集できるようになった。さらに、本サイトコンテンツの利用促進と春の訪日需要喚起 に繋げるため、1 月~3 月にオンライン広告を掲載する。 ページ URL: www.jnto.or.th/attractions/highlight-of-japan-all-area/【シンガポール】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日シンガポール人数は、前年同月比 13.9%増の 86,400 人となり、単月として過去最高を記録。 2017 年年間では、前年比 11.7%増の 404,100 人となり、初めて年計で 40 万人を超えた。 年間最大の旅行シーズンである 12 月は、子どもの学校休暇に合わせて、年休を取得し海外旅行をする人が多い ため、この時期の需要を見込んで、10 月末にシルクエアが広島線、11 月にジェットスター・アジアが那覇線、12 月に Scoot が直行便の関西線をそれぞれ新規就航し、座席供給量が大幅に増加した。12 月の主なプロモーション活動
これまで継続的に展開している九州プロモーションの一環として、1 月末まで九州フォトコンテスト「Share your greatest memories in Kyushu」を実施。九州での旅の思い出を Instagram に投稿してもらい、口コミによる拡散効 果を図った。関連ページ URL: https://japanbyjapan.com/kyushu/visitkyushu/
ファン数が 90 万人を超える JNTO シンガポール事務所の Facebook ページ「Visit Japan Now」で、12 月に人気が あった投稿は、京都からのアクセスの良い歴史のある街として大津を紹介した投稿や、沖縄のホエールウォッチングを 紹介する動画、宮城の生牡蠣、冬の北海道の青池の写真など。新しい旅行先や、大自然を感じさせる写真・動 画の投稿に関心が集まった。
JNTO シンガポール事務所 Facebook ページ「Visit Japan Now」: www.facebook.com/visitjapan2010/
【マレーシア】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日マレーシア人数は、前年同月比 2.2%増の 64,700 人となり、12 月として過去最高を記録。 9 月に開催された旅行博(MATTA フェア)において、12 月出発分の訪日旅行商品の販売が、人数ベースで増加し たことに加え、SNS での情報発信や旅行会社招請など、継続的な訪日旅行プロモーションの効果が後押しとなり、 訪日者数は堅調に推移した。また、12 月の学校休暇に向けた格安航空会社による航空券料金の格安プロモーシ ョンも個人旅行(FIT)需要の増加を後押しした。12 月の主なプロモーション活動
12 月 10 日~15 日に、マレーシアの主要日刊紙、雑誌記者を招請し、北海道、東北、中国、四国地方にて各地 を取材した。北海道コースでは、二条市場、小樽、札幌などで、雪遊びや海産物を食すなど北海道の冬の魅力を 体感した。東北コースでは、酸ヶ湯温泉、奥入瀬渓流、十和田湖、弘前城などを取材するとともに、ねぷたまつりの 大太鼓、わんこそばなどを体験した。中国・四国コースでは、広島平和記念公園、倉敷美観地区、祖谷のかずら 橋、松山城などを取材し、香川県ではうどん打ちも体験した。行程の一部で降雪があったが、雪を楽しむ様子も見 受けられた。今回の取材を踏まえて、今後、各社媒体に掲載される記事が、訪日意欲の喚起に貢献するものと期 待される。 12 月 14 日~19 日に、マレーシアのムスリムブロガー4 名を北海道に招請し、洞爺湖、小樽、札幌、登別などの観 光名所の他、礼拝室やモスクなど、ムスリム対応が可能な施設を視察した。参加したブロガーらは、滞在中に撮影 した写真を各自の Facebook や Instagram、ブログを通じて、ムスリム向けに発信。今回のファムトリップの内容は、 JNTO ムスリムガイドのホームページなどにも掲載し、ムスリム旅行者向けに更なる情報発信を行っていく予定であ る。 JNTO ムスリムガイドホームページ: http://muslimguide.jnto.go.jp/eng/ ムスリムブロガー招請 (スノーラフティング・北海道) メディア招請・中国四国コース (うどん打ち体験・香川県)【インドネシア】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日インドネシア人数は、前年同月比 27.9%増の 52,300 人となり、単月として過去最高を記録。 初めて単月で 5 万人を超えた。また、2017 年年間では、前年比 30.0%増の 352,200 人となり、過去最高を記録。 初めて年計で 30 万人を超えた。 2017 年 8 月からの航空便増便による輸送力の拡大や、旅行博において 12 月出発分の航空券が多数販売され たことに加え、旅行博、共同広告、Facebook などにおいて、日本の秋冬の風景を題材にしたコンテンツを積極的に 提供したことが奏功し、訪日者数は堅調に推移した。12 月の主なプロモーション活動
年末および春の訪日需要喚起を目的に、航空会社 5 社との共同広告を実施した。2018 年 3 月末までの日本行 き航空券について特別運賃を設定し、インドネシアの最大手新聞「Kompas」や、ラジオ、Facebook や Instagram で の広告を実施した。 JNTO ジャカルタ事務所 Facebook ページを活用し、12 月は「日本の冬のアクティビティ」を中心に情報発信した。 特に人気の高かった五稜郭、屈斜路湖、白髭の滝などの北海道の冬の景色のほか、全国各地のスキー場の情報 など、冬の日本の魅力を訴求するコンテンツを発信し、1 か月で約 14,500 人のファンが増加し、合計で 60 万人を突 破した。 (左)航空会社との共同広告 (右)JNTO ジャカルタ事務所 Facebook ページ 12 月のカバー写真 (岩手 APPI 高原スキーリゾート)【ベトナム】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日ベトナム人数は、前年同月比 51.0%増の 19,700 人で 12 月として過去最高を記録。 冬の訪日需要喚起を目的に、旅行会社との販売促進キャンペーンを行い、訪日商品の販売に繋がった。 年末にかけてチャーター便運航による送客や報奨旅行などが多数催行され、訪日者数の増加に寄与した。12 月の主なプロモーション活動
10 月 28 日~12 月 18 日に、テト(旧正月)の時期の訪日需要喚起を目的とした消費者向けキャンペーンを展開 した。「ビジット・ジャパン・アンバサダーin ベトナム」の Noo Phước Thịnh 氏を活用し、昇龍道の魅力を紹介する同 氏の旅動画を SNS でシェアすると、抽選で訪日旅行が当たるもので、期間中、JNTO 公式ベトナム語ウェブサイト 内に設置したキャンペーン紹介ページの PV 数は 15 万を超え、昇龍道エリアの認知度向上に貢献した。 日本の観光魅力を在日ベトナム人の視点からレポートするコンテンツページをJNTO公式ベトナム語ウェブサイト内に 制作。今回は、2017年9月にLCCのジェットスター・パシフィックが就航し、ベトナム人旅行者にも人気のある「大阪」 を取り上げ、大阪城や道頓堀、海遊館、空中庭園展望台などの見どころをベトナム人目線で紹介した。今後もベ トナム人目線での情報発信により、訪日意欲の喚起を図っていく。 ジャパンレポート大阪編URL : https://www.camnhannhatban.vn/newsletter/archives/osaka_1day.html 冬季キャンペーンキービジュアル ジャパンレポート大阪編(ウェブサイト画面)【インド】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日インド人数は、前年同月比 18.5%増の 8,900 人となり、12 月として過去最高を記録。 年末から年始にかけて、インド各地で学校休暇が開始した。冬季は、夏季に比べると休暇期間は短いものの、外 国旅行検討を後押ししたと考えられる。また、近年インドでは、クリスマス休暇を取得する若者も増えていることから、 こうした背景が訪日者数の増加に少なからず影響を及ぼしたと考えられる。12 月の主なプロモーション活動
12 月 12 日に、JNTO デリー事務所にて、日系ホテルやランドオペレーターとともに、現地の旅行会社向けの意見交 換会を行った。文化の違いなどを理解した上で、積極的な取り組みを行いたいと考えている日本側の事業者を増 やしていくことがより一層必要と考えられる。今後も、航空会社をはじめ、関係企業・機関との意見交換会を定期 的に開催していく予定である。 訪日旅行商品の新規造成と訪日意欲の喚起を目的として、11 月 29 日~12 月 5 日に旅行博「VJAITM (VISIT JAPAN ASEAN + INDIA Travel Mart 2017 Autumn)」を大阪で初めて開催した。インド各地より大手旅行会社を 招請し、商談会とゴールデンルートおよび広島へのファムトリップを実施した。JNTO プレスリリース(2017 年 11 月 17 日)
初めて大阪にて「VISIT JAPAN ASEAN + INDIA Travel Mart 2017 Autumn」を開催します! https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20171117.pdf
【豪州】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日豪州人数は、前年同月比 11.2%増の 57,300 人となり、12 月として過去最高を記録。 クリスマス休暇の時期は、外国旅行のハイシーズンであり、例年、出国者数が多くなる傾向にある。 12 月 14 日から、カンタス航空がシドニー‐関西線を新規就航したことも、訪日意欲を後押ししたと考えられる。12 月の主なプロモーション活動
12 月 5 日にブリスベン、12 月 7 日にシドニーにて、現地の旅行会社を対象としたセミナー・商談会「Japan Information Night」を主催した。日本側はブリスベンで 16 ブース、シドニーで 31 ブースを出展し、豪州側はブリスベンで 69 名、シドニ ーで 117 名が参加するなど過去最大規模となった。セミナーでは、JNTO のプレゼンテーションに加え、人気料理番組 「MasterChef」の競技者に日本での撮影の際の印象や体験を紹介いただき、訪日旅行への興味関心を喚起する有 意義な機会となった。 12 月 9 日に、シドニーのタンバロンパークにて開催された「MATSURI JAPAN FESTIVAL」に出展し、訪日旅行に関する 情報提供を行った。主催者発表によると昨年(3 万人)を上回る 5 万人以上が来場したとのことで、JNTO ブースにも、 約 2,800 人が来訪するなど大盛況であった。
「Japan Information Night」におけるプレゼンテーションおよび商談会の様子
【米国】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日米国人数は、前年同月比 10.6%増の 116,200 人となり、12 月として過去最高を記録。ま 2017 年年間では前年比 10.6%増の 1,375,000 人となり、過去最高を記録した。12 月の主なプロモーション活動
JNTO ロサンゼルス事務所は、12 月 7 日~10 日にラスベガスで開催された富裕層コンソーシアム Signature の総 会に参加した。総会は 2 日間の商談会、ネットワーキングイベント、セミナー、トレードショーなど様々なプログラムで 構成され、今回 JNTO は約 80 件の旅行会社との商談会と、約 100 名が参加する旅行会社・クルーズ会社との共 同セミナーを開催した。商談会やセミナーを通して、日本の情報提供や幅広い商品説明を行い、各事業者の訪日 旅行の知識を増やすとともに、JNTO として旅行会社の顧客ニーズも知ることができ、効果的な訪日旅行プロモーシ ョンとなった。また、JNTO が実施する JTS(Japan Travel Specialist)プログラムや Japan Showcase などのエージェ ント向け事業を紹介し、事業への積極的な参加を促した。 JNTO ニューヨーク事務所は、11 月 28 日~12 月 1 日にフロリダ州オーランドで開催された MICE 商談会イベント 「Amex Interaction」に参加した。当イベントは Amex のトラベル部門関連の中でも、コーポレートミーティング(会議 旅行)やインセンティブトラベル(報奨旅行)に特化しており、MEETINGS & EVENTS 部門のミーティングプランナー等 が一同に集まる商談会である。世界各国から集まったプランナー同士の情報交換の場であると同時に出展する旅 行先や宿泊施設、航空会社など、サプライヤーとのネットワークを構築できる場となっている。今後、日本での MICE の開催を検討するプランナーに、開催に係る具体的な施設・地域情報を紹介した。また、日本の MICE 誘致の取り 組みや実際の事例などの情報を提供し、日本の MICE デスティネーションとしての認知度向上を積極的に図った。
【カナダ】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日カナダ人数は、前年同月比 10.0%増の 27,100 人で、12 月として過去最高を記録。7 月以来 の二桁の伸びとなった。2017 年年間では、前年比 11.9%増の 305,600 人となり、過去最高を記録。年間で初めて 30 万台となり、欧米豪市場の中では米国、豪州、英国に続き 4 番目に多い訪日者数となった。 今年はクリスマス(25 日)が月曜日となり、昨年に比べて休暇を取得しやすい日並びであったことが、訪日者数の増 加を後押ししたと考えられる。 カナダの政府系調査機関である Conference Board of Canada (CBoC)が発表した 2017 年 12 月のカナダ消費者 信頼感係数(景況感)が 128.3 となり、前月比 7.2 ポイント増、前年同月比では 24.5 ポイント増と大幅に伸び、過 去 4 年間で最高の値となった。高額商品購買意欲もカナダ全土で前年比プラスとなるなど、カナダ経済は好調のた め、2018 年も引き続き訪日者数の増加が期待できる。
12 月の主なプロモーション活動
JNTO トロント事務所発行のニュースレターを、登録している約 5,000 人に配信した。今回は、2018 年 6 月に開催 される飛騨高山ウルトラマラソンや、広島駅の荷物一時預かりサービスの拡充、横浜に新しくオープンする MICE 施 設などの最新情報を掲載し、訪日意欲の喚起を図った。 12 月 12 日に、首都オタワで開催された在カナダ日本大使館主催「天皇誕生日祝賀レセプション」に JNTO ブース を出展した。連邦政府・議会関係者、各国外交使節団長、大学関係者、文化関係者等約 340 名が来場した。 訪日の相談に加え、資料を配布することで、来場者に対し、効果的に訪日旅行を訴求することができた。【英国】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日英国人数は、前年同月比 10.6%増の 23,000 人となり、12 月として過去最高を記録。 2017 年年間では、前年比 6.2%増の 310,500 人となり、過去最高を記録、初めて年計で 30 万人を超えた。 堅調な英国経済と、継続的に展開している訪日旅行プロモーションの効果などが後押しとなり、訪日旅行への関 心自体は引き続き旺盛である。 個人消費の冷え込みによる英国の外国旅行全体の鈍化傾向や、ビジネス需要の低迷等がみられる中で、10 月 末から JAL の羽田-ロンドン直行便が増便となり、8 月下旬から実施の共同広告の効果と相まって、訪日者数を底 上げした。12 月の主なプロモーション活動
英国の YouTuber、Alex Hunter(アレックス・ハンター)氏による旅行ガイドチャンネル「Attaché(アタッシェ)」と連携し、 大阪のデジタル旅行ガイドを制作し、12 月 18 日に公開した。動画では、Hunter 氏が旅行に役立つ交通手段、食 事、お金の情報と大阪在住の外国人によるおすすめスポットなどを紹介し、1 か月で 22 万ビュー、305 コメントを獲 得した。Hunter 氏とは連携動画第 2 弾として、2018 年 2 月を目途に九州編を制作する予定である。YouTube 旅行ガイドチャンネル「Attaché(アタッシェ)」URL: https://youtu.be/Aq2HS2pviD8
11 月から 12 月の初旬にかけて、ラグビーワールドカップ 2015 南アフリカ代表対日本代表戦のトライシーンと訪日旅 行を紹介した動画広告を実施し、ラグビー愛好者にラグビーワールドカップ 2019 日本大会を契機とした訪日旅行を PR した。広告は Facebook、YouTube と Teads(ターゲット層がウェブサイト閲覧した際に動画広告を掲載するサー ビス)にて展開し、目を引く動画とラグビー人気の高さから、大きな反響があった。
【フランス】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日フランス人数は、前年同月比 9.7%増の 17,000 人となり、12 月として過去最高を記録。 航空会社との共同広告によるキャンペーン価格が適用される対象搭乗期間中であることから、訪日意欲の喚起に 効果が現れていると考えられる(共同広告は 10 月および 12 月~1 月に実施)。 2017 年冬ダイヤにて、直行便(エールフランスの羽田‐パリ便)が週 10 便から週 11 便に増便、またエールフランスの 成田-パリ便では機材が大型化し、座席供給量が増加した。12 月の主なプロモーション活動
12 月 20 日~1 月 31 日に、航空会社との共同広告を実施した。オンライン広告やラジオ CM などを組み合わせ、 旅行先としての日本のプレゼンスの向上を図るとともに、価格面での訴求を図った。12 月 26 日から、本広告のキャ ンペーン価格での対象搭乗期間が始まることから、間際の FIT 需要の取り込みに寄与するものと期待される。 12 月 18 日、現地旅行代理店の販売員向けに、日本に関する知識向上を目的とした e ラーニングサイト中級編を 開始した。現地旅行会社の販売員約 95%(約 14,350 人)が登録する会員制ウェブサイト「Miles Attack」を利用し た広告宣伝が功を奏し、1 月 14 日時点で、1402 人が e ラーニングサイトに登録した。成績優秀者 5 名が抽選で 日本に招請されることも、販売員の日本に関する知識向上への意欲を喚起した。 共同広告特設サイトの告知 e ラーニングの宣伝メール【ドイツ】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日ドイツ人数は、前年同月比 7.3%増の 11,500 人となり、12 月として過去最高を記録。 ドイツ企業の 12 月の景況感指数は、過去最高を記録した 11 月からは 0.4 ポイント減となったものの、引続き高水 準で推移している。 継続的な訪日旅行プロモーションの結果、旅行目的地としての日本への関心は高まり続けており、訪日客の増加 基調は続いている。12 月の主なプロモーション活動
JNTOフランクフルト事務所では、11 月に続き、認知度向上、興味喚起、購買拡充といった一連の流れを、各フェ ーズにあわせた事業を通じ拡充した。具体的には、認知度向上および興味喚起のための旅行先のイメージ広告、 購買拡充のための航空会社、旅行会社との共同広告が挙げられる。イメージ広告では、統一されたデザインを活 用し、主要テレビ局やオンライン・メディア、ドイツ主要都市での駅広告などを実施した。共同広告ではオンライン・メ ディアを中心に展開した。 Facebook でのイメージ広告 旅行会社との共同広告【イタリア】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日イタリア人数は、前年同月比 11.9%増の 9,400 人となり、12 月として過去最高を記録。 クリスマス、年末年始休暇のイタリア人の旅行需要全体および訪日旅行が好調であった。
訪日旅行プロモーションの成果やメディアにおける日本関連の露出の増加により、旅行先としての日本の認知度 が高まっている。人気旅行雑誌「DOVE」、女性ライフスタイル誌「Vanity Fiar Italia」 において、相次いで沖縄に 関する特集が組まれたことなどからも、日本への関心の高さが窺える。 2017 年よりコスタ・クルーズ社のクルーズ船、「ネオロマンティカ」の日本発着の配船が行われているが、2017 年 12 月より、イタリアにおいて、2018 年シーズン(2017 年 12 月~2018 年 11 月)の販売を開始したことから、フライ& クルーズによる訪日需要が増加したと考えられる。
12 月の主なプロモーション活動
12 月 18 日より、e ラーニング中級編の運用を開始した。中級編では、初級編で扱わなかった 4 つの地域(山陽、山 陰、九州、四国・直島)の魅力や、ビーチ、アウトドア、ハネムーン、ラグジュアリー、ファミリ―、ポップカルチャーの 6 つの テーマ別旅行など、訪日旅行の魅力を紹介。また、訪日旅行に関するスペシャリストの育成を推進するため、旅行 業界誌「Lagenzia di Viaggi」のニュースレターにて e ラーニング中級編の受講者募集の記事を掲載した。 「Lagenzia di Viaggi」のニュースレター e ラーニング中級編トップページ【ロシア】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日ロシア人数は、前年同月比 28.7%増の 5,700 人となり、12 月として過去最高を記録。 1 月からの査証発給要件緩和の影響が続いていることやウラジオストク-成田線の増便、ルーブルの安定などが訪日者 数の増加に寄与した。 ロシアでは経済制裁の影響がまだ残っており、渡航が解禁となったトルコをはじめ、比較的旅行費用の安い旅行先が選 好される傾向が続いている。12 月の主なプロモーション活動
開設間もない JNTO ロシア語公式 Instagram アカウントのフォロワー獲得を目的として、11 月 21 日~28 日に、消費者 向けキャンペーンを実施。指定旅行会社で使用可能な 100,000RUB のクーポンを 2 名に贈るもので、応募者数は 9,000 件以上に上った。キャンペーン後の 12 月上旬には、フォロワーが 10 万人を突破し、今後の効果的な情報発信の 基盤を作ることができた。 12 月 7 日に、在ロシア日本大使館で開催された天皇誕生日レセプションにおいて、JNTO ブースを出展した。約 800 名の政府・議会・メディア・企業関係者の出席があり、JNTO ブースにおいても活発に質問や資料請求があった。 12 月 22 日に、モスクワ市内のホテルにて地方の魅力を紹介するセミナーを開催した。訪日旅行に特化した現地のツア ーオペレーター6 社がそれぞれのおすすめコースをプレゼンテーションし、参加した旅行会社の投票で優勝を決定した。各 社とも、九州や北海道、鳥取などまだ認知度が高くない地域の魅力を発信し、活発なセミナーとなった。 日本の地方の魅力を発信するセミナーの様子 Instagram 当選者発表 Instagram キャンペーン応募画面 天皇誕生日レセプションにおける JNTO ブースの様子【スペイン】
12 月の市場動向トピックス
2017 年 12 月の訪日スペイン人数は、前年同月比 2.6%増の 5,900 人で、12 月として過去最高を記録。 堅調な経済成長を背景に、消費意欲は高い水準を保っており、プロモーション効果を発揮しやすい状況が 創出されている。12 月の主なプロモーション活動
11 月 24 日~12 月 2 日、スペインで人気の高いメディア 3 社 3 名を、関西・中国・四国へ招請。 ゴールデンルートから 1 歩先へ足を運ぶことを提案するコンテンツ露出を図る。 11 月 30 日~12 月 8 日、新旅行商品造成を目的とした、現地旅行会社招請を実施。確かな造成力・販売力 を有する現地旅行会社 4 社を、中国地方、四国へ招請。参加した旅行会社 1 社より、既に来年度から催行 する四国方面の新商品企画が上がってきている。 12 月 13 日に、株式会社ミキ・トラベル及びスペインのスキー専門旅行会社 Olas y Nieves 社、JAL・FINNAIR 社と連携協力し、現地リテーラー向け訪日スキー旅行セミナーを開催。旅行会社やメディア 15 名が参加。 12 月 13 日に、マドリード市内でメディアネットワーキングイベントを開催。JNTO のハネムーナー訪日観光ビ デオ、メディア支援スキームの紹介、11 月のメディア招請に帯同した PR 会社担当者による四国・瀬戸内地 方の観光魅力の紹介を行った。観光関連ジャーナリストら 23 名が参加した。 12 月 15 日~25 日に、マドリード市内 El Matadero で例年開催される世界のクリスマス文化紹介イベント(出 展 70 団体、来場者数 16 万人)へ、国際交流基金、JETRO と連携し、ブースを出展。日系旅行会社およびエ アライン 5 社へ訪日旅行関連商品を PR する機会を提供した。 12 月 18 日、観光業界向けオンライン教材、e ラーニングの中級編を開設。現地旅行会社の販売員の訪日 旅行に関する知識強化を図る。1 月 14 日まで成績優秀者を抽選で日本へ招請するキャンペーンを実施。 メディア招請の様子 旅行会社招請の様子 スキー旅行セミナーの様子 e ラーニング中級編